説明

コンテンツ処理システム、録画再生装置、及びコンテンツ処理プログラム

【課題】著作権保護を保証しつつ、録画再生装置が蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置による代理編集や代理ダビングを実現できるようにする。
【解決手段】録画再生装置100は、デジタル放送コンテンツを蓄積するHDD150と、情報処理装置200との相互認証を行う認証・鍵交換部133と、認証・鍵交換部133により情報処理装置200の正当性が確認された後、HDD150に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを情報処理装置200に転送する複製コンテンツ転送部135と、複製コンテンツの複製元のデジタル放送コンテンツの利用を禁止するように設定する設定部136とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送コンテンツを処理するコンテンツ処理システム、録画再生装置、及びコンテンツ処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地上デジタル放送等のデジタル放送を受信し、デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような録画再生装置は、一般的に、ユーザインタフェース(UI)がリモコン等に限られ、且つ処理能力が低いため、高度なコンテンツ編集を行うのには不向きである。また、録画再生装置は、リムーバブル記憶媒体(例えばDVD等)へのダビング機能を有していないことがある。
【0004】
このため、情報処理装置(例えばPC等)を用いて、録画再生装置が蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、代理編集や代理ダビングを実現したいという要求がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−20401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、録画再生装置が蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置による代理編集や代理ダビングを実現する場合、以下のような解決すべき課題がある。
【0007】
第1に、デジタル放送の運用規定では、著作権保護の観点から、デジタル放送コンテンツを録画・蓄積する手段、デジタル放送コンテンツを再生する手段、デジタル放送コンテンツを編集する手段とが、一体式のものになるように制御することが要求されるという課題がある。
【0008】
第2に、デジタル放送の運用規定では、著作権保護の観点から、複数の機器が同一のデジタル放送コンテンツを同時に利用(再生・編集)可能な状態となることは許容されないという課題がある。
【0009】
そこで、本発明は、著作権保護を保証しつつ、録画再生装置が蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置による代理編集や代理ダビングを実現できるコンテンツ処理システム、録画再生装置、及びコンテンツ処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明のコンテンツ処理システムの特徴は、デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置(録画再生装置100)と、デジタル放送コンテンツの処理機能を有する情報処理装置(情報処理装置200)とを具備し、前記録画再生装置は、デジタル放送コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部(例えばHDD150)と、前記情報処理装置との相互認証を行う認証部(認証・鍵交換部133)と、前記認証部により前記情報処理装置の正当性が確認された後、前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを前記情報処理装置に転送する複製コンテンツ転送部(複製コンテンツ転送部135)と、前記複製コンテンツの複製元のデジタル放送コンテンツの利用を禁止するように設定する設定部(設定部136)とを具備することを要旨とする。
【0011】
このような特徴によれば、録画再生装置が情報処理装置との相互認証を行い、相互に正当性を確認することによって、録画再生装置と情報処理装置とが一体式のものになるように制御することができるため、著作権保護を保証できる。
【0012】
また、コンテンツ蓄積部に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを情報処理装置に転送し、且つ複製コンテンツの複製元のデジタル放送コンテンツの利用を禁止するように設定することによって、複数の機器が同一のデジタル放送コンテンツを同時に利用(再生・編集)可能な状態となることが回避されるため、著作権保護を保証できる。そして、情報処理装置に転送された複製コンテンツにより、情報処理装置による代理編集や代理ダビングが実現される。
【0013】
したがって、上記の特徴に係るコンテンツ処理システムは、著作権保護を保証しつつ、録画再生装置が蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置による代理編集や代理ダビングを実現できる。
【0014】
本発明のコンテンツ処理システムの他の特徴は、上記の特徴に係るコンテンツ処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツを編集するコンテンツ編集部(コンテンツ編集部244)と、前記コンテンツ編集部によって編集された前記複製コンテンツである編集コンテンツを前記録画再生装置に転送する編集コンテンツ転送部(編集コンテンツ転送部245)とを具備し、前記録画再生装置は、前記情報処理装置から転送された前記編集コンテンツによって、前記複製元のデジタル放送コンテンツを更新するコンテンツ更新部(コンテンツ更新部137)をさらに具備することを要旨とする。
【0015】
本発明のコンテンツ処理システムの他の特徴は、上記の特徴に係るコンテンツ処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングするダビング処理部(ダビング処理部247)と、前記複製元のデジタル放送コンテンツの削除を前記録画再生装置に要求する削除要求部(削除要求部248)とを具備し、前記録画再生装置は、削除の要求に応じて、前記複製元のデジタル放送コンテンツを前記コンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除部(コンテンツ削除部138)をさらに具備することを要旨とする。
【0016】
本発明のコンテンツ処理システムの他の特徴は、上記の特徴に係るコンテンツ処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングするダビング処理部(ダビング処理部247)と、前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングした回数に関するダビング情報を前記録画再生装置に通知するダビング通知部(ダビング通知部249)とを具備し、前記録画再生装置は、通知された前記ダビング情報に応じて、前記複製元のデジタル放送コンテンツのダビング可能回数を減じる処理を行うダビング回数管理部(ダビング回数管理部139)を具備することを要旨とする。
【0017】
本発明のコンテンツ処理システムの他の特徴は、上記の特徴に係るコンテンツ処理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツを編集するコンテンツ編集部(コンテンツ編集部244)をさらに具備し、前記ダビング処理部は、前記コンテンツ編集部によって編集された前記複製コンテンツである編集コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングすることを要旨とする。
【0018】
本発明の録画再生装置の特徴は、デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置であって、デジタル放送コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、デジタル放送コンテンツの処理機能を有する情報処理装置との相互認証を行う認証部と、前記認証部により前記情報処理装置の正当性が確認された後、前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを前記録画再生装置に転送する複製コンテンツ転送部と、前記複製コンテンツの複製元のデジタル放送コンテンツの利用を禁止するように設定する設定部とを具備することを要旨とする。
【0019】
本発明のコンテンツ処理プログラムの特徴は、情報処理装置に、デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置から転送され、前記録画再生装置に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを編集する手順と、前記編集する手順によって編集された前記複製コンテンツである編集コンテンツを前記録画再生装置に転送する手順とを実行させることを要旨とする。
【0020】
本発明のコンテンツ処理プログラムの特徴は、情報処理装置に、デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置から転送され、前記録画再生装置に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングする手順と、前記複製元のデジタル放送コンテンツの削除を前記録画再生装置に要求する手順とを実行させることを要旨とする。
【0021】
本発明のコンテンツ処理プログラムの特徴は、情報処理装置に、デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置から転送され、前記録画再生装置に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングする手順と、前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングした回数に関するダビング情報を前記録画再生装置に通知する手順とを実行させることを要旨とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、著作権保護を保証しつつ、録画再生装置が蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置による代理編集や代理ダビングを実現できるコンテンツ処理システム、録画再生装置、及びコンテンツ処理プログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1(a)はコンテンツ処理システムの概略構成例1を示す図であり、図1(b)はコンテンツ処理システムの概略構成例2を示す図である。
【図2】第1実施形態に係る録画再生装置のブロック構成図である。
【図3】第1実施形態に係る情報処理装置のブロック構成図である。
【図4】第1実施形態に係る録画再生装置及び情報処理装置の動作シーケンス図である。
【図5】第2実施形態に係る録画再生装置のブロック構成図である。
【図6】第2実施形態に係る情報処理装置のブロック構成図である。
【図7】第2実施形態に係る録画再生装置及び情報処理装置の動作シーケンス図である。
【図8】第2実施形態の変更例に係る情報処理装置のブロック構成図である。
【図9】第2実施形態の変更例に係る動作シーケンス図である。
【図10】第3実施形態に係る録画再生装置のブロック構成図である。
【図11】第3実施形態に係る情報処理装置のブロック構成図である。
【図12】第3実施形態に係る録画再生装置及び情報処理装置の動作シーケンス図である。
【図13】第3実施形態の変更例に係る情報処理装置のブロック構成図である。
【図14】第3実施形態の変更例に係る動作シーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面を参照して、本発明の第1実施形態〜第3実施形態、及びその他の実施形態を説明する。以下の各実施形態における図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
【0025】
[コンテンツ処理システムの概略構成]
第1実施形態〜第3実施形態に係る録画再生装置及び情報処理装置の説明の前に、図1を用いて、当該録画再生装置及び情報処理装置が適用されるコンテンツ処理システムの概略構成について説明する。
【0026】
図1(a)は、コンテンツ処理システム1の概略構成例1を示す図である。図1(a)に示すコンテンツ処理システム1は、録画再生装置100と情報処理装置200とが、ホームネットワーク等のLAN2を介して接続される。録画再生装置100は、映像・音声出力装置300とケーブル又はLANを介して接続される。録画再生装置100は、地上デジタル放送を受信し、デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な装置である。情報処理装置200は、デジタル放送コンテンツの処理機能を有する装置であり、第1実施形態ではPCである。映像・音声出力装置300は、録画再生装置100によって再生されたデジタル放送コンテンツの映像及び音声を出力する装置である。
【0027】
図1(b)は、コンテンツ処理システム1の概略構成例2を示す図である。図1(b)に示すコンテンツ処理システム1は、録画再生装置100と情報処理装置200とが、シリアルケーブル等のケーブル3を介して接続される。
【0028】
このように、情報処理装置200及び録画再生装置100は、LAN2又はケーブル3を介して互いに通信可能に構成されている。
【0029】
[第1実施形態]
図2〜図4を用いて、第1実施形態に係る録画再生装置100A及び情報処理装置200Aを説明する。第1実施形態では、著作権保護を保証しつつ、録画再生装置100Aが蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置200Aによる代理編集を実現する形態を説明する。
【0030】
(録画再生装置の構成)
図2は、第1実施形態に係る録画再生装置100Aのブロック構成図である。図2に示すように、録画再生装置100Aは、チューナ110、リモコン120、処理部130、通信インタフェース140、HDD150、メモリ160を有する。チューナ110、処理部130、通信インタフェース140、HDD150、及びメモリ160は、処理部130に電気的に接続される。
【0031】
チューナ110は、デジタル放送を受信し、復調及び復号を施し、デジタル放送コンテンツを出力する。当該デジタル放送コンテンツは、処理部130に入力される。
【0032】
リモコン120は、ユーザからの操作を受け付け、操作内容を示す赤外線信号を出力する。当該赤外線信号は、電気信号に変換された後に処理部130に入力される。
【0033】
処理部130は、リモコン120からの信号に応じて、チューナ110から入力されたデジタル放送コンテンツ、HDD150に蓄積されたデジタル放送コンテンツを処理する。また、処理部130は、録画再生装置100A全体の制御を行う。
【0034】
通信インタフェース140は、LAN2又はケーブル3を介して情報処理装置200Aとの通信を行うためのものである。
【0035】
HDD150は、デジタル放送コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部である。メモリ160は、処理部130によって実行されるプログラムを格納すると共に、処理部130におけるプログラム実行中に作業領域として使用される。
【0036】
処理部130は、コンテンツ録画・再生部131、コンテンツ編集部132、認証・鍵交換部133、ローカル暗号化・復号化部134、複製コンテンツ転送部135、設定部136、及びコンテンツ更新部137を有する。
【0037】
コンテンツ録画・再生部131は、チューナ110から入力されたデジタル放送コンテンツをHDD150に蓄積する録画処理と、HDD150に蓄積されたデジタル放送コンテンツを再生して映像・音声出力装置300に出力する再生処理とを行う。
【0038】
コンテンツ編集部132は、リモコン120からの信号に応じて、HDD150に蓄積されたデジタル放送コンテンツを編集(例えば、デジタル放送コンテンツの分割、結合、並べ替え等)する。なお、録画再生装置100Aにおいては、ボタン数の少ないリモコン120を用いて編集が行われるため、ユーザにとって操作性が低い。
【0039】
認証・鍵交換部133は、情報処理装置200Aとの相互認証、及びローカル暗号化の鍵交換を行う。第1実施形態において認証・鍵交換部133は、認証部を構成する。第1実施形態では、認証・鍵交換部133は、定期的(例えば1分ごと)に情報処理装置200Aとの相互認証を行う。
【0040】
ローカル暗号化・復号化部134は、情報処理装置200Aに転送するデジタル放送コンテンツをローカル暗号化する機能と、情報処理装置200Aから転送されたデジタル放送コンテンツを認証・鍵交換部133により得られた鍵データを用いてローカル復号化する機能とを有する。
【0041】
複製コンテンツ転送部135は、認証・鍵交換部133により情報処理装置200Aの正当性が確認された後、HDD150に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを情報処理装置200Aに転送する。
【0042】
設定部136は、複製コンテンツの複製元のデジタル放送コンテンツの利用(すなわち、再生及び編集)を禁止するように設定する。
【0043】
コンテンツ更新部137は、情報処理装置200Aから転送された編集コンテンツによって、上記複製元のデジタル放送コンテンツを更新する。
【0044】
(情報処理装置の構成)
図3は、第1実施形態に係る情報処理装置200Aのブロック構成図である。図3に示すように、マウス210、キーボード220、ディスプレイ230、処理部240、通信インタフェース250、HDD270、メモリ280を有する。
【0045】
マウス210及びキーボード220は、ユーザからの操作を受け付け、操作内容を示す電気信号を処理部130に入力する。ディスプレイ230は、処理部130から入力される画像信号に応じて画像を表示する。このように、情報処理装置200Aは、録画再生装置100Aよりも高度なユーザインタフェース機能を有する。
【0046】
処理部240は、マウス210及びキーボード220からの操作信号に応じて各種の処理を行う。また、処理部130は、情報処理装置200A全体の制御を行う。処理部240は、録画再生装置100Aの処理部130よりも処理能力が高いものとする。
【0047】
通信インタフェース250は、LAN2又はケーブル3を介して情報処理装置200Aとの通信を行うためのものである。
【0048】
HDD270は、録画再生装置100Aから転送されたデジタル放送コンテンツや、処理部240によって実行されるプログラムを格納する。メモリ280は、処理部240におけるプログラム実行中に作業領域として使用される。
【0049】
処理部240は、認証・鍵交換部241、コンテンツ取得部242、ローカル暗号化・復号化部243、コンテンツ編集部244、編集コンテンツ転送部245、及び設定部246を有する。
【0050】
認証・鍵交換部241は、録画再生装置100Aとの相互認証、及びローカル暗号化の鍵交換を行う。
【0051】
コンテンツ取得部242は、録画再生装置100Aから転送されるデジタル放送コンテンツを取得する。
【0052】
ローカル暗号化・復号化部243は、録画再生装置100Aに転送するデジタル放送コンテンツをローカル暗号化する機能と、録画再生装置100Aから転送されたデジタル放送コンテンツ(複製コンテンツ)を認証・鍵交換部241により得られた鍵データを用いてローカル復号化する機能とを有する。
【0053】
コンテンツ編集部244は、マウス210及びキーボード220からの操作信号に応じて、コンテンツ取得部242によって取得された複製コンテンツを編集する。
【0054】
編集コンテンツ転送部245は、コンテンツ編集部244によって編集された複製コンテンツである編集コンテンツをローカル暗号化後に録画再生装置100Aに転送する。
【0055】
設定部246は、編集コンテンツがHDD270に格納される場合に、当該編集コンテンツの利用を禁止するように設定する。
【0056】
(コンテンツ処理システムの動作)
図4は、第1実施形態に係る録画再生装置100A及び情報処理装置200Aの動作シーケンス図である。
【0057】
ステップS101において、情報処理装置200Aの認証・鍵交換部241は、認証を要求するための認証要求を録画再生装置100Aに送信する。録画再生装置100Aの通信インタフェース140は、認証要求を受信する。
【0058】
ステップS102において、録画再生装置100Aの認証・鍵交換部133は、受信した認証要求応じて、情報処理装置200Aを認証し、情報処理装置200Aの正当性を確認する。認証・鍵交換部133は、情報処理装置200Aの正当性を確認すると、認証要求に対する応答である認証応答を情報処理装置200Aに送信する。情報処理装置200Aの通信インタフェース250は、認証応答を受信する。
【0059】
ステップS103において、情報処理装置200Aのコンテンツ取得部242は、マウス210及びキーボード220からの操作信号に応じて、指定されたデジタル放送コンテンツの取得を要求するためのコンテンツ取得要求を録画再生装置100Aに送信する。録画再生装置100Aの通信インタフェース140は、コンテンツ取得要求を受信する。
【0060】
ステップS104において、録画再生装置100Aの処理部130は、コンテンツ取得要求に対する応答であるコンテンツ取得応答を情報処理装置200Aに送信する。情報処理装置200Aの通信インタフェース250は、コンテンツ取得応答を受信する。
【0061】
ステップS105において、録画再生装置100Aの認証・鍵交換部133と、情報処理装置200Aの認証・鍵交換部241とは、ローカル暗号化のための鍵データを交換する。
【0062】
ステップS106において、録画再生装置100Aのローカル暗号化・復号化部134は、コンテンツ取得要求と対応するデジタル放送コンテンツを複製して得られた複製コンテンツをローカル暗号化する。
【0063】
ステップS107において、複製コンテンツ転送部135は、ローカル暗号化後の複製コンテンツを情報処理装置200Aに転送する。情報処理装置200Aの通信インタフェース250は、ローカル暗号化後の複製コンテンツを受信する。
【0064】
ステップS108において、録画再生装置100Aの設定部136は、コンテンツ取得要求と対応するデジタル放送コンテンツ(複製元のデジタル放送コンテンツ)の利用(すなわち、再生及び編集)を禁止するように設定する。
【0065】
ステップS109において、情報処理装置200Aのローカル暗号化・復号化部243は、鍵交換により得られた鍵データを用いて、録画再生装置100Aから受信したローカル暗号化後の複製コンテンツをローカル復号化する。
【0066】
ステップS110において、情報処理装置200Aのコンテンツ編集部244は、マウス210及びキーボード220からの操作信号に応じて、ローカル復号化された複製コンテンツを編集する。
【0067】
ステップS111において、情報処理装置200Aのローカル暗号化・復号化部243は、コンテンツ編集部244によって編集された複製コンテンツである編集コンテンツをローカル暗号化する。
【0068】
ステップS112において、情報処理装置200Aの編集コンテンツ転送部245は、編集コンテンツの差し戻しを要求するための差し戻し要求を録画再生装置100Aに送信する。録画再生装置100Aの通信インタフェース140は、差し戻し要求を受信する。
【0069】
ステップS113において、録画再生装置100Aの処理部130は、差し戻し要求に対する応答である差し戻し応答を情報処理装置200Aに送信する。情報処理装置200Aの通信インタフェース250は、差し戻し応答を受信する。
【0070】
ステップS114において、情報処理装置200Aの編集コンテンツ転送部245は、編集コンテンツを録画再生装置100Aに転送する。録画再生装置100Aの通信インタフェース140は、編集コンテンツを受信する。
【0071】
ステップS115において、情報処理装置200Aの設定部246は、HDD270に格納されている編集コンテンツの利用(すなわち、再生及び編集)を禁止するように設定する。あるいは、設定部246は、HDD270に格納されている編集コンテンツを削除してもよい。
【0072】
ステップS116において、録画再生装置100Aのコンテンツ更新部137は、情報処理装置200Aから受信した編集コンテンツによって、複製元のデジタル放送コンテンツを更新(上書き)する。
【0073】
ステップS117において、録画再生装置100Aの設定部136は、更新(上書き)されたデジタル放送コンテンツ(編集コンテンツ)の利用を許可するように設定する。
【0074】
(第1実施形態の効果)
以上説明したように、第1実施形態によれば、情報処理装置200Aは、録画再生装置100Aから転送された複製コンテンツを編集し、編集コンテンツを録画再生装置100Aに転送する。録画再生装置100Aは、情報処理装置200Aから転送された編集コンテンツによって、複製元のデジタル放送コンテンツを更新する。
【0075】
これにより、ユーザインタフェースに優れ、且つ処理性能の高い情報処理装置200Aを用いて代理編集を行うことができるため、高度なコンテンツ編集を容易に行うことが可能になる。また、代理編集が行われる間は、複製元のデジタル放送コンテンツの利用は禁止されているため、デジタル放送コンテンツの著作権保護を保証することができる。
【0076】
[第2実施形態]
次に、図5〜図7を用いて、第2実施形態に係る録画再生装置100B及び情報処理装置200Bを説明する。第2実施形態では、著作権保護を保証しつつ、録画再生装置100Aが蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置200Aによる代理ダビングを実現する形態を説明する。
【0077】
また、第2実施形態では、録画再生装置100Aが蓄積するデジタル放送コンテンツが、コピーワンスのように、リムーバブル記憶媒体へのコピーが許容されず、リムーバブル記憶媒体へのムーブ(移動)が許容される著作権保護技術に対応したものであるとする。
【0078】
なお、以下の第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点を主として説明し、重複する説明を省略する。
【0079】
(録画再生装置の構成)
図5は、第2実施形態に係る録画再生装置100Bのブロック構成図である。図5に示すように、録画再生装置100Bは、第1実施形態で説明したコンテンツ更新部137に代えて、コンテンツ削除部138を有している。コンテンツ削除部138は、情報処理装置200Bからの削除要求に応じて、第1実施形態で説明した複製元のデジタル放送コンテンツをHDD150から削除する。録画再生装置100Bのその他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0080】
(情報処理装置の構成)
図6は、第2実施形態に係る情報処理装置200Bのブロック構成図である。図6に示すように、情報処理装置200Bは、リムーバブル記憶媒体としての光ディスク261(例えば、DVD又はブルーレイディスク(登録商標))に対する読み書きを行うための光学ドライブ260を有する。このように、情報処理装置200Bは、録画再生装置100Bには無いダビング機能を有する。
【0081】
また、情報処理装置200Bの処理部240は、光学ドライブ260を用いて、録画再生装置100Bから転送された複製コンテンツを光ディスク261にダビングするダビング処理部247と、複製元のデジタル放送コンテンツの削除を録画再生装置100Bに要求する削除要求部248とを有する。第2実施形態では、処理部240は、第1実施形態で説明したコンテンツ編集部244を有していない。情報処理装置200Bのその他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0082】
(コンテンツ処理システムの動作)
図7は、第2実施形態に係る録画再生装置100B及び情報処理装置200Bの動作シーケンス図である。
【0083】
ステップS201〜ステップS209の各処理は、第1実施形態と同様である。
【0084】
ステップS210において、情報処理装置200Bのダビング処理部247は、光学ドライブ260を用いて、ローカル復号化された複製コンテンツを光ディスク261にダビングする。
【0085】
ステップS211において、情報処理装置200Bの削除要求部248は、複製元のデジタル放送コンテンツの削除を要求するための削除要求を録画再生装置100Bに送信する。録画再生装置100Bの通信インタフェース140は、削除要求を受信する。
【0086】
ステップS212において、録画再生装置100Bのコンテンツ削除部138は、削除要求に対する応答である削除応答を情報処理装置200Bに送信する。情報処理装置200Bの通信インタフェース250は、削除応答を受信する。
【0087】
ステップS213において、情報処理装置200Bの設定部246は、HDD270に格納されている複製コンテンツの利用(すなわち、再生及び編集)を禁止するように設定する。あるいは、設定部246は、HDD270に格納されている複製コンテンツを削除してもよい。
【0088】
ステップS214において、録画再生装置100Bのコンテンツ削除部138は、複製元のデジタル放送コンテンツをHDD150から削除する。
【0089】
(第2実施形態の効果)
以上説明したように、第2実施形態によれば、情報処理装置200Bは、録画再生装置100Bから転送された複製コンテンツを光ディスク261にダビングし、複製元のデジタル放送コンテンツの削除を録画再生装置100Bに要求する。録画再生装置100Bは、削除の要求に応じて、複製元のデジタル放送コンテンツをHDD150から削除する。
【0090】
これにより、コピーワンスのように、光ディスク261へのコピーが許容されず、光ディスク261へのムーブ(移動)が許容されるデジタル放送コンテンツについて、その制約を守りながら代理ダビングを実現できる。また、代理ダビング中は、複製元のデジタル放送コンテンツの利用は禁止される。したがって、第2実施形態によれば、著作権保護を保証しつつ代理ダビングを実現できる。
【0091】
[第2実施形態の変更例]
次に、図8及び図9を用いて、第2実施形態の変更例を説明する。本変更例では、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせた形態を説明する。
【0092】
(情報処理装置の構成)
図8は、本変更例に係る情報処理装置200Bのブロック構成図である。図8に示すように、情報処理装置200Bは、コンテンツ編集部244をさらに有する点で第2実施形態とは異なる。コンテンツ編集部244は、録画再生装置100Bから転送された複製コンテンツを編集する。
【0093】
(コンテンツ処理システムの動作)
図9は、本変更例に係る動作シーケンス図である。ここでは、第2実施形態と異なる部分を説明する。
【0094】
ステップS210aにおいて、情報処理装置200Bのコンテンツ編集部244は、録画再生装置100Bから転送された複製コンテンツを編集する。
【0095】
ステップS210bにおいて、情報処理装置200Bのダビング処理部247は、光学ドライブ260を用いて、コンテンツ編集部244によって編集された複製コンテンツである編集コンテンツを光ディスク261にダビングする。
【0096】
ステップS211において、情報処理装置200Bの削除要求部248は、複製元のデジタル放送コンテンツの削除を要求するための削除要求を録画再生装置100Bに送信する。
【0097】
(第2実施形態の変更例の効果)
本変更例によれば、情報処理装置200Bは、録画再生装置100Bから転送された複製コンテンツを編集し、編集コンテンツを光ディスク261にダビングする。そして、情報処理装置200Bは、複製元のデジタル放送コンテンツの削除を録画再生装置100Bに要求する。録画再生装置100Bは、削除の要求に応じて、複製元のデジタル放送コンテンツをコンテンツ蓄積部から削除する。これにより、第1実施形態で説明した効果、及び第2実施形態で説明した効果の両効果を得ることができる。
【0098】
[第3実施形態]
次に、図10〜図12を用いて、第3実施形態に係る録画再生装置100C及び情報処理装置200Cを説明する。第3実施形態では、著作権保護を保証しつつ、録画再生装置100Cが蓄積するデジタル放送コンテンツに対し、情報処理装置200Cによる代理ダビングを実現する形態を説明する。
【0099】
また、第3実施形態では、録画再生装置100Cが蓄積するデジタル放送コンテンツが、ダビング10のように、光ディスク261へのコピー回数が制限される著作権保護技術に対応したものであるとする。
【0100】
なお、以下の第3実施形態においては、第1実施形態と異なる点を主として説明し、重複する説明を省略する。
【0101】
(録画再生装置の構成)
図10は、第3実施形態に係る録画再生装置100Cのブロック構成図である。図10に示すように、録画再生装置100Cは、第1実施形態で説明したコンテンツ更新部137に代えて、ダビング回数管理部139を有している。ダビング回数管理部139は、デジタル放送コンテンツのダビング回数を管理する。また、ダビング回数管理部139は、情報処理装置200Cから通知されたダビング情報に応じて、複製元のデジタル放送コンテンツのダビング可能回数を減じる処理を行う。録画再生装置100Cのその他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0102】
(情報処理装置の構成)
図11は、第3実施形態に係る情報処理装置200Cのブロック構成図である。図11に示すように、情報処理装置200Cは、リムーバブル記憶媒体としての光ディスク261(例えば、DVD又はブルーレイディスク(登録商標))に対する読み書きを行うための光学ドライブ260を有する。このように、情報処理装置200Cは、録画再生装置100Cには無いダビング機能を有する。
【0103】
また、情報処理装置200Cの処理部240は、光学ドライブ260を用いて、録画再生装置100Cから転送された複製コンテンツを光ディスク261にダビングするダビング処理部247と、録画再生装置100Cから転送された複製コンテンツを光ディスク261にダビングした回数に関するダビング情報(ダビング通知)を録画再生装置100Cに通知するダビング通知部249とを有する。ここでダビング情報(ダビング通知)は、例えばダビング回数の値である。第3実施形態では、処理部240は、第1実施形態で説明したコンテンツ編集部244を有していない。情報処理装置200Cのその他の構成については、第1実施形態と同様である。
【0104】
(コンテンツ処理システムの動作)
図12は、第3実施形態に係る録画再生装置100C及び情報処理装置200Cの動作シーケンス図である。
【0105】
ステップS301〜ステップS309の各処理は、第1実施形態と同様である。
【0106】
ステップS310において、情報処理装置200Cのダビング処理部247は、光学ドライブ260を用いて、ローカル復号化された複製コンテンツを光ディスク261にダビングする。
【0107】
ステップS311において、情報処理装置200Cのダビング通知部249は、複製コンテンツを光ディスク261にダビングした回数に関するダビング通知を録画再生装置100Cに送信する。録画再生装置100Cの通信インタフェース140は、ダビング通知を受信する。
【0108】
ステップS312において、録画再生装置100Cのコンテンツ削除部138は、ダビング通知に対する応答であるダビング応答を情報処理装置200Cに送信する。情報処理装置200Cの通信インタフェース250は、ダビング応答を受信する。
【0109】
ステップS313において、情報処理装置200Cの設定部246は、HDD270に格納されている複製コンテンツの利用(すなわち、再生及び編集)を禁止するように設定する。あるいは、設定部246は、HDD270に格納されている複製コンテンツを削除してもよい。
【0110】
ステップS314において、録画再生装置100Cのダビング回数管理部139は、情報処理装置200Cから受信したダビング通知に応じて、複製元のデジタル放送コンテンツのダビング可能回数を減じる処理を行う。
【0111】
ステップS315において、録画再生装置100Cの設定部136は、複製元のデジタル放送コンテンツの利用を許可するように設定する。ただし、複製元のデジタル放送コンテンツのダビング可能回数が0回に達した場合には、設定部136は、複製元のデジタル放送コンテンツの利用を禁止したままにする、あるいは、複製元のデジタル放送コンテンツを削除する。
【0112】
(第3実施形態の効果)
以上説明したように、第3実施形態によれば、情報処理装置200Cは、録画再生装置100Cから転送された複製コンテンツを光ディスク261にダビングし、複製コンテンツを光ディスク261にダビングした回数に関するダビング情報を録画再生装置100Cに通知する。録画再生装置100Cは、通知されたダビング情報に応じて、複製元のデジタル放送コンテンツのダビング可能回数を減じる処理を行う。
【0113】
これにより、ダビング10のように、光ディスク261へのコピー回数が制限されるデジタル放送コンテンツについて、その制約を守りながら代理ダビングを実現できる。また、代理ダビング中は、複製元のデジタル放送コンテンツの利用は禁止される。したがって、第3実施形態によれば、著作権保護を保証しつつ代理ダビングを実現できる。
【0114】
[第3実施形態の変更例]
次に、図13及び図14を用いて、第3実施形態の変更例を説明する。本変更例では、第1実施形態と第3実施形態とを組み合わせた形態を説明する。
【0115】
(情報処理装置の構成)
図13は、本変更例に係る情報処理装置200Cのブロック構成図である。図13に示すように、情報処理装置200Cは、コンテンツ編集部244をさらに有する点で第3実施形態とは異なる。コンテンツ編集部244は、録画再生装置100Cから転送された複製コンテンツを編集する。
【0116】
(コンテンツ処理システムの動作)
図14は、本変更例に係る動作シーケンス図である。ここでは、第2実施形態と異なる部分を説明する。
【0117】
ステップS310aにおいて、情報処理装置200Cのコンテンツ編集部244は、録画再生装置100Cから転送された複製コンテンツを編集する。
【0118】
ステップS310bにおいて、情報処理装置200Cのダビング処理部247は、光学ドライブ260を用いて、コンテンツ編集部244によって編集された複製コンテンツである編集コンテンツを光ディスク261にダビングする。
【0119】
ステップS311において、情報処理装置200Cのダビング通知部249は、複製コンテンツを光ディスク261にダビングした回数に関するダビング通知を録画再生装置100Cに送信する。
【0120】
(第3実施形態の変更例の効果)
本変更例によれば、情報処理装置200Cは、録画再生装置100Cから転送された複製コンテンツを編集し、編集コンテンツを光ディスク261にダビングする。そして、情報処理装置200Cは、複製コンテンツを光ディスク261にダビングした回数に関するダビング情報を録画再生装置100Cに通知する。録画再生装置100Cは、通知されたダビング情報に応じて、複製元のデジタル放送コンテンツのダビング可能回数を減じる処理を行う。これにより、第1実施形態で説明した効果、及び第3実施形態で説明した効果の両効果を得ることができる。
【0121】
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0122】
例えば、上述した各実施形態では、情報処理装置200がPCであると説明したが、PCに限らず、ホームサーバ等であってもよい。
【0123】
また、上述した各実施形態では、録画再生装置100が地上デジタル放送を受信すると説明したが、BSデジタル放送等であってもよい。
【0124】
さらに、上述した各実施形態では、コンテンツ蓄積部の一例としてHDD150を説明したが、HDDに限らず、SSD(Solid State Drive)等をコンテンツ蓄積部として使用してもよい。
【0125】
また、上述した各実施形態では、リムーバブル記憶媒体の一例として光ディスク261を説明したが、メモリカード等をリムーバブル記憶媒体として使用してもよい。
【0126】
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
【符号の説明】
【0127】
1…コンテンツ処理システム、2…LAN、3…ケーブル、100,100A〜100C…録画再生装置、110…チューナ、120…リモコン、130…処理部、131…コンテンツ録画・再生部、132…コンテンツ編集部、133…認証・鍵交換部、134…ローカル暗号化・復号化部、135…複製コンテンツ転送部、136…設定部、137…コンテンツ更新部、138…コンテンツ削除部、139…ダビング回数管理部、140…通信インタフェース、150…HDD、160…メモリ、200,200A〜200C…情報処理装置、210…マウス、220…キーボード、230…ディスプレイ、240…処理部、241…認証・鍵交換部、242…コンテンツ取得部、243…ローカル暗号化・復号化部、244…コンテンツ編集部、245…編集コンテンツ転送部、246…設定部、247…ダビング処理部、248…削除要求部、249…ダビング通知部、250…通信インタフェース、260…光学ドライブ、261…光ディスク、270…HDD、280…メモリ、300…映像・音声出力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置と、
デジタル放送コンテンツの処理機能を有する情報処理装置とを具備し、
前記録画再生装置は、
デジタル放送コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、
前記情報処理装置との相互認証を行う認証部と、
前記認証部により前記情報処理装置の正当性が確認された後、前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを前記情報処理装置に転送する複製コンテンツ転送部と、
前記複製コンテンツの複製元のデジタル放送コンテンツの利用を禁止するように設定する設定部とを具備することを特徴とするコンテンツ処理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツを編集するコンテンツ編集部と、
前記コンテンツ編集部によって編集された前記複製コンテンツである編集コンテンツを前記録画再生装置に転送する編集コンテンツ転送部とを具備し、
前記録画再生装置は、前記情報処理装置から転送された前記編集コンテンツによって、前記複製元のデジタル放送コンテンツを更新するコンテンツ更新部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングするダビング処理部と、
前記複製元のデジタル放送コンテンツの削除を前記録画再生装置に要求する削除要求部とを具備し、
前記録画再生装置は、削除の要求に応じて、前記複製元のデジタル放送コンテンツを前記コンテンツ蓄積部から削除するコンテンツ削除部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、
前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングするダビング処理部と、
前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングした回数に関するダビング情報を前記録画再生装置に通知するダビング通知部とを具備し、
前記録画再生装置は、通知された前記ダビング情報に応じて、前記複製元のデジタル放送コンテンツのダビング可能回数を減じる処理を行うダビング回数管理部を具備することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理システム。
【請求項5】
前記情報処理装置は、前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツを編集するコンテンツ編集部をさらに具備し、
前記ダビング処理部は、前記コンテンツ編集部によって編集された前記複製コンテンツである編集コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングすることを特徴とする請求項3又は4に記載のコンテンツ処理システム。
【請求項6】
デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置であって、
デジタル放送コンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積部と、
デジタル放送コンテンツの処理機能を有する情報処理装置との相互認証を行う認証部と、
前記認証部により前記情報処理装置の正当性が確認された後、前記コンテンツ蓄積部に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを前記録画再生装置に転送する複製コンテンツ転送部と、
前記複製コンテンツの複製元のデジタル放送コンテンツの利用を禁止するように設定する設定部とを具備することを特徴とする録画再生装置。
【請求項7】
情報処理装置に、
デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置から転送され、前記録画再生装置に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツを編集する手順と、
前記編集する手順によって編集された前記複製コンテンツである編集コンテンツを前記録画再生装置に転送する手順とを実行させることを特徴とするコンテンツ処理プログラム。
【請求項8】
情報処理装置に、
デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置から転送され、前記録画再生装置に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングする手順と、
前記複製元のデジタル放送コンテンツの削除を前記録画再生装置に要求する手順とを実行させることを特徴とするコンテンツ処理プログラム。
【請求項9】
情報処理装置に、
デジタル放送コンテンツを録画及び再生可能な録画再生装置から転送され、前記録画再生装置に蓄積されたデジタル放送コンテンツの複製である複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングする手順と、
前記録画再生装置から転送された前記複製コンテンツをリムーバブル記憶媒体にダビングした回数に関するダビング情報を前記録画再生装置に通知する手順とを実行させることを特徴とするコンテンツ処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−223072(P2011−223072A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−86573(P2010−86573)
【出願日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】