説明

コンテンツ表示装置およびコンテンツ表示プログラム

【課題】この発明は、マークアップ記述言語の特徴を利用して、キーイベントが発生しないキーについては、そのキーを押下してもキーイベントが発生しないことをユーザに通知できるようになるコンテンツ表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】マークアップ言語で記述されたコンテンツの表示を行うとともに、キー入力手段からのキー入力に応じて表示中コンテンツの内容を変化させることが可能なコンテンツ表示装置であって、表示中コンテンツの内容に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定する判定手段、および判定手段による判定結果に基づいて、各キーの入力が有効であるか無効であるかをユーザに通知するキー状態通知手段を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、マークアップ記述言語で記述されたコンテンツを表示するためのコンテンツ表示装置およびコンテンツ表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
地上デジタル放送におけるデータ放送で使用されるBML(Broadcast Markup Language) 等のマークアップ記述言語で記述されたコンテンツを再生するブラウザでは、ユーザ操作によりキーイベントを発生させることが可能である。たとえばユーザが決定キーを押下した際にはキーダウンイベントが、押下した決定キーを離した際にはキーアップイベントが発生する。ユーザは特定の要素に対してキーイベントを発生させ、所定の動作を行わせることが可能である。たとえば、onkeydown 属性の指定されているobject要素に、ユーザが決定キーのキーダウンイベントを発生させるとonkeydown 属性で指定されている動作を行う。これにより文書遷移が行われたり、画面の更新が行われたりする。なお、BMLについては、非特許文献1に詳細に記述されている。
【0003】
通常、ブラウザ機能を備えた携帯型電話機などの携帯・移動体端末は、キー入力による操作を行うために、フォーカス表示を行う機能を有する表示制御装置を備えている。フォーカス表示とは、ユーザが表示されている画面を見ながら、矢印キーを操作して、表示されている要素のどれかを選択すると、要素が選択されたことを判別できるよう表示することを言う。また、フォーカス表示されている要素をフォーカス要素と呼ぶ。さらに、要素がフォーカス要素になることをその要素がフォーカスを取得したと言い、逆にフォーカス要素からの通常の要素になることを、その要素がフォーカスを消失したと言う。ユーザが決定キーを押下すると、このフォーカス要素に対して決定キーによるキーダウンイベントが発生する。
【0004】
ただし、キーを押下した際にイベントが発生するかどうかはコンテンツの内容、およびブラウザの状態に依存する。すなわち、ユーザが何らかのキー操作を行っても何の表示の更新も行われない場合が存在する。
【非特許文献1】デジタル放送標準規格「ARIB STD-B24 「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」 平成19年3月4日策定 5.1版」規格書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、マークアップ記述言語の特徴を利用して、キーイベントが発生しないキーについては、そのキーを押下してもキーイベントが発生しないことをユーザに通知できるようになるコンテンツ表示装置およびコンテンツ表示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、マークアップ言語で記述されたコンテンツの表示を行うとともに、キー入力手段からのキー入力に応じて表示中コンテンツの内容を変化させることが可能なコンテンツ表示装置であって、表示中コンテンツの内容に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定する判定手段、および判定手段による判定結果に基づいて、各キーの入力が有効であるか無効であるかをユーザに通知するキー状態通知手段を備えていることを特徴とする。ここで、「表示中コンテンツの内容を変化させる」には、画面に表示されている内容を変化させることの他、BML文書を解析して得られる文書構造の内容を変化させることも含まれる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、「表示中コンテンツに含まれるbody要素のused-key-list 特性の値」に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、「表示中コンテンツに含まれるbody要素のused-key-list 特性の値」および「表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在するか否か」に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、「表示中コンテンツに含まれるbody要素のused-key-list 特性の値」、「表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在するか否か」、および「表示中コンテンツにaccesskey 属性を有する要素が存在する場合における当該accesskey 属性の値」に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項3乃至4に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在する場合には、さらに、「当該フォーカス要素に指定されている属性」を考慮して、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3乃至4に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在する場合には、さらに、「当該フォーカス要素に指定されている属性」および「当該フォーカス要素の種別」を考慮して、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれていない場合」、「フォーカスを有している要素が存在しない場合」、若しくは「フォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が決定キーのキーイベントを取得する状態にない場合」のいずれかに該当する場合に、決定キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする。
【0013】
フォーカス要素が決定キーのキーイベントを取得する状態にない場合とは、当該フォーカス要素に対してhref属性、onkeydown 属性、onkeyup 属性およびonclick 属性のいずれもが有効に指定されていない場合をいう。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「フォーカスを有している要素が存在しない場合」、又は「フォーカスを有している要素が存在するが上記フォーカス要素が文字入力に関する要素ではなく、かつbody要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれていない場合」、若しくは「フォーカスを有している要素が存在するが上記フォーカス要素が文字入力に関する要素ではなく、かつbody要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれているが当該フォーカス要素が決定キーのキーイベントを取得する状態にない場合」に、決定キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
上記文字入力に関する要素とは、例えば、input 要素または textarea 要素をいう。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれていない場合」、または「フォーカスを有している要素が存在しない場合若しくはフォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が戻るキーのキーイベントを取得する状態にない場合のいずれかに該当し、かつ、戻るキーに対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しない場合」に、戻るキーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする。
【0017】
フォーカス要素が戻るキーのキーイベントを取得する状態にない場合とは、当該フォーカス要素に対してonkeydown 属性およびonkeyup 属性のいずれもが有効に指定されていない場合をいう。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"numeric-tuning"が含まれていない場合」、または、「フォーカスを有している要素が存在しない場合若しくはフォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が数字キーのキーイベントを取得する状態にない場合のいずれかに該当し、かつ、数字キーに対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しない場合」に、数字キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする。
【0019】
フォーカス要素が数字キーのキーイベントを取得する状態にない場合とは、当該フォーカス要素に対してonkeydown 属性およびonkeyup 属性のいずれもが有効に指定されていない場合をいう。
【0020】
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載のコンテンツ表示装置において、判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"special-1" が含まれていない場合」、または、「フォーカスを有している要素が存在しない場合若しくはフォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が記号キーのキーイベントを取得する状態にない場合のいずれかに該当し、かつ、記号キーに対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しない場合」に、記号キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする。
【0021】
フォーカス要素が記号キーのキーイベントを取得する状態にない場合とは、当該フォーカス要素に対してonkeydown 属性およびonkeyup 属性のいずれもが有効に指定されていない場合をいう。
【0022】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至11に記載のコンテンツ表示装置において、キー入力手段はタッチパネルであり、キー状態通知手段は、タッチパネル上に表示されるソフトキーの表示様態を変化させることによって、キー入力手段の各々のキーの入力が有効であるか無効であるかをユーザに通知させるものであることを特徴とする。
【0023】
請求項13に記載の発明は、請求項1乃至11に記載のコンテンツ表示装置において、キー入力手段は1又は複数のハードキーから構成され、キー状態通知手段は、ハードキーのバックライトを制御することによって、キー入力手段の各々のキーの入力が有効であるか無効であるかをユーザに通知させるものであることを特徴とする。
【0024】
請求項14に記載の発明は、コンテンツ表示プログラムてあって、マークアップ言語で記述されたコンテンツの表示を行わせるとともに、キー入力手段からのキー入力に応じて表示中コンテンツの内容を変化させるために、コンピュータを、表示中コンテンツの内容に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定する判定手段、および判定手段による判定結果に基づいて、各キーが有効であるか無効であるかをユーザに通知するキー状態通知手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
この発明によれば、キーイベントが発生しないキーについては、そのキーを押下してもキーイベントが発生しないことをユーザに通知できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図面を参照して、この発明を、地上デジタルテレビ放送を受信する機能およびカーナビゲーション機能を備えた移動体端末に適用した場合の実施例について説明する。
【実施例1】
【0027】
〔1〕移動体端末の構成
図1は、地上デジタルテレビ放送を受信する機能およびカーナビゲーション機能を備えた移動体端末の構成を示している。ただし、本実施例の特徴は、地上デジタルテレビ放送によって送られてくるデータ放送を表示している場合のキーの有効・無効表示方法にあるので、図1では、カーナビゲーション機能を実現するための回路は省略されている。
【0028】
アンテナ1で受信された放送波はチューナ2に送られて、高周波処理および復調が行なわれ、トランスポート・ストリームとして出力される。DEMUX回路3は、チューナ2に受け取ったトランスポート・ストリームを解析し、AVストリームと、番組情報と、BML文書などに分解する。AVストリームは、AVデコーダ4に送られ、番組情報とBML文書などは、システム制御部20に送られる。
【0029】
AVデコーダ4は、AVストリームをデコードする。AVデコーダ4によって得られた映像信号は、映像処理回路5、マルチプレクサ6および映像出力回路7を介してLCD(液晶表示器)8に送られる。AVデコーダ4によって得られた音声信号は、音声処理回路9および音声出力回路10を介してスピーカ11に送られる。
【0030】
システム制御部20は、移動体端末の各部を制御する。システム制御部20には、操作部21が接続されている。この実施例では、操作部21は、LCD8上に形成されたタッチパネルからなる。
【0031】
システム制御部20は、DEMUX回路3によって分離されたBML文書を解析し、その解析結果に応じた表示が行なわれるように、グラフィック表示回路22を制御する。グラフィック表示回路22によって生成されたクラフィック信号は、マルチプレクサ6に送られて映像信号に合成される。マルチプレクサ6によって得られた映像信号は、映像出力回路7を介してLCD8に送られる。
【0032】
〔2〕本願発明の実施形態
図2は、地上デジタルテレビ放送の表示画面例を示している。
【0033】
この例では、表示画面には、左上のテレビ番組表示領域Q1、領域Q1の下側の番組情報表示領域Q2、それらの領域Q1,Q2の右側のブラウザ領域Q3および画面下端部のボタン表示領域Q4が設けられている。ブラウザ領域Q3には、データ放送のコンテンツが表示される。
【0034】
図2に示すように、この実施例では、各種の操作キーは、画面内にソフトキーとして表示されている。ここで、ソフトキーとは、画面内に配置されたボタンのことをさす。この例では、番組情報表示領域Q2に、ソフトキー切替ボタン101が表示されている。また、ボタン表示領域Q4に、映像ボタン201、データメニューボタン202、数字/記号ボタン203、戻るボタン204、決定ボタン205、上方移動ボタン206、下方移動ボタン207が表示されている。
【0035】
数字/記号ボタン203が押されると、図3に示すように、0〜9の数字ボタンと、*および#の記号ボタンが表示される。図3の画面を、数字/記号操作画面ということにする。数字/記号操作画面では、数字/記号ボタン203が、基本操作ボタン208に変更される。基本操作ボタン208が押されると、図2の表示画面が表示される。
【0036】
携帯・移動体端末向け地上デジタルテレビ放送では、コンテンツが取得可能なキーイベントを発行できるキーは、「決定キー」、「戻るキー」、「数字キー(0〜9)」、「*キー」、「#キー」、「テレビリンクキー」と定められている。「*キー」および「#キー」を総称して「記号キー」ということにする。
【0037】
この実施例においては、「数字キー」、「*キー」、「#キー」を画面内に配置するスペースが存在しないため、基本操作ボタン群の1つとして、図2に示すように、数字/記号ボタン203を表示させておき、ユーザが数字/記号ボタン203を押下げると、図3に示すような数字/記号操作画面が表示されるようになっている。
【0038】
図2に表示されているボタンのうち、本発明の対象となるのは、「決定キー」のキーイベントを発行するための決定ボタン205と、「戻るキー」のキーイベントを発行するための戻るボタン204と、「数字キー」、「#キー」および「*キー」のキーイベントを発行するためのボタン(図3の数字ボタンおよび記号ボタン)を表示させるための数字/記号ボタン203である。
【0039】
この実施例では、表示中のコンテンツの内容に基づいて、決定ボタン205、戻るボタン204、数字/記号ボタン203それぞれについて、有効であるか無効であるかを判別し、各ボタンが有効であるか無効であるかをユーザが識別できるようにボタンの表示形態を制御するようにしている。
【0040】
各ソフトキーが有効であるか無効であるかを識別するための表示は、図4に示すように、そのソフトキー(ボタン)を押下することが可能かどうかをユーザが一見して判断できる表示とする。図4の例では、ボタン201〜207のうち、数字/記号ボタン203のみが無効表示となっている。つまり、この例では、ソフトキーが有効である場合にはボタン内の文字部分が白抜き表示されるが、ソフトキーが無効である場合にはボタン内の文字部分がそのバックと同じ黒表示とされる。
【0041】
〔3〕実施形態1
【0042】
実施形態1では、BML文書で用いられるused-key-list 特性の値に基づいて、決定ボタン205、戻るボタン204、数字/記号ボタン203それぞれについて、有効であるか無効であるかを判別する。”used-key-list ”とはBMLブラウザにて受け付けるべきキー種別を指定したものであり、携帯・移動体端末向け地上デジタルテレビ放送では、表1の値が用いられる。
【0043】
【表1】

【0044】
たとえば、used-key-list 特性の値に”basic ”のみが含まれる場合は、「決定キー」、「戻るキー」が押下られた場合のみ、コンテンツはキーイベントを取得する。逆に、「数字キー」、「#キー」、「*キー」が押下られても、コンテンツはキーイベントを取得しない。実施形態1においては、例えば、used-key-list 特性の値に”basic ”のみが含まれる場合は、「数字キー」、「#キー」および「*キー」のキーイベントを発行するための数字/記号ボタン203が無効表示となる。
【0045】
つまり、実施形態1においては、”used-key-list ”によってBMLブラウザにて受け付けるべきキー種別として含まれていないキーのキーイベントを発行するためのボタンが無効表示となる。
【0046】
〔4〕実施形態2
【0047】
実施形態2では、BML文書で用いられるused-key-list 特性の値およびフォーカスを有している要素の有無に基づいて、決定ボタン205、戻るボタン204、数字/記号ボタン203それぞれについて、有効であるか無効であるかを判別する。
【0048】
図5は、図2のブラウザ領域S3のみを抽出した、データ放送の表示画面である。図5(a)はフォーカス要素が存在しない場合のデータ放送画面を示し、図5(b)は、フォーカス要素が存在する場合のデータ放送画面を示している。図5(a)に示すようにフォーカス要素が存在しない場合には、当然ながらキーイベントを取得する要素は存在しない。
【0049】
したがって、”used-key-list ”によってBMLブラウザにて受け付けるべきキー種別として含まれているキーであっても、フォーカス要素が存在しない場合には、、そのキーを無効表示する。つまり、フォーカス要素が存在しない場合には、「決定キー」、「戻るキー」、「数字キー」、「#キー」および「*キー」のキーイベントを発行するための決定ボタン205、戻るボタン204、数字/記号ボタン203は、無効表示となる。
〔5〕実施形態3
【0050】
実施形態3では、BML文書で用いられるused-key-list 特性の値、フォーカスを有している要素の有無およびアクセスキーを利用可能にするためのaccesskey 属性を有する要素の有無に基づいて、決定ボタン205、戻るボタン204、数字/記号ボタン203それぞれについて、有効であるか無効であるかを判別する。
【0051】
実施形態3においても、実施形態2と同様なキーの有効・無効判定が行なわれるが、実施形態3では、アクセスキーを利用可能にするためのaccesskey 属性を有する要素が存在する場合には、アクセスキーに相当するボタンが有効表示となる。
【0052】
アクセスキーとは、対応するキーイベントが発行された場合、accesskey 属性が指定されている要素へのフォーカス移動と同時に、その要素に対して「決定キー」によるキーイベントが発行されるものである。コンテンツ内に、あるキーによるキーイベントを取得可能なaccesskey 属性の値を持つ要素が存在する場合は、そのキーイベントを発行するためのキーを有効にする。たとえば、「戻るキー」に対するアクセスキーを意味する値が”X”である場合、コンテンツ内にaccesskey 属性の値が”X”である要素が存在する場合には、「戻るキー」のキーイベントを発行するための戻るボタン204が有効表示となる。
【0053】
たとえば、図5(b)のデータ放送の表示のためのBML文書が図6であるとする。図6では”トップページへ戻る”と表示されている画像にあたるobject要素に、bml:accesskey 属性が指定されている。この場合、このobject要素はブラウザの状態にかかわらず「戻るキー」によるキーイベントを取得するので「戻るキー」のキーイベントを発行するための戻るボタン204が有効表示となる。
【0054】
〔6〕実施形態4
【0055】
実施形態4では、実施形態2または実施形態3のキー有効・無効判定において、フォーカスを有している要素が存在する場合には、さらにフォーカス要素に指定されている属性やフォーカス要素の種別をも考慮して、キー有効・無効判定を行なう。
【0056】
携帯・移動体端末向け地上デジタルテレビ放送および地上デジタルラジオ放送において、フォーカス要素となりうる要素は、「href属性、onclick 属性、onkeydown 属性およびonkeyup 属性のいずれか1つ以上の属性が指定されているa要素」、「onclick 属性、onkeydown 属性、onkeyup 属性、bml:onfocus 属性、bml:onblur属性のいずれか1つ以上の属性が指定されているobject要素」、「input 要素」、ならびに「textarea要素」のいずれかである。しかしながら、フォーカス要素であってもすべてのキーイベントを取得可能なわけではない。
【0057】
「決定キー」によるキーイベントを取得可能な属性は、href属性、onclick 属性、onkeydown 属性、onkeyup 属性のみである。すなわち、フォーカス要素の属性に、href属性、onclick 属性、onkeydown 属性およびonkeyup 属性のいずれも指定されていない場合、「決定キー」が押下されてもコンテンツはキーイベントを取得しない。実施形態4では、このような場合、「決定キー」キーイベントを発行するための決定ボタン205が無効表示となる。
【0058】
「戻るキー」、「数字キー」、「#キー」、「*キー」によるキーイベントを取得可能な属性は、onkeydown 属性、onkeyup 属性のみである。フォーカス要素の属性にonkeydown 属性およびonkeyup 属性のいずれも指定されていない場合、「戻るキー」、「数字キー」、「#キー」、「*キー」が押下されてもコンテンツはキーイベントを取得しない。実施形態4では、このような場合、「戻るキー」、「数字キー」、「#キー」、「*キー」のキーイベントを発行するための戻るボタン204、数字/記号ボタン203が無効表示となる。ただし、実施形態3で説明したように、accesskey 属性の値に「戻るキー」を表す値が指定されている要素が含まれている場合には、戻るボタン204は有効表示となる。同様に、accesskey 属性の値に「数字キー」、「#キー」または「*キー」を表す値が指定されている要素が含まれている場合には、数字/記号ボタン203が有効表示となる。
【0059】
たとえば、図5(b)のデータ放送の表示のためのBML文書が図7であるとする。”used-key-list ”の値に”basic ”および”numeric-tuning”が含まれているので、コンテンツとしては、「決定キー」、「戻るキー」、「数字キー」によるキーイベントが利用可能である。前述のフォーカス可能要素の条件より、図7においてフォーカスを持ちうる要素は4つのa要素と2つのobject要素となる。図5(b)の表示画面では、「天気」、「スポーツ」、「ニュース」および「番組情報」の文字列が4つのa要素に相当し、「音符の画像」および「トップページへもどると表示されている画像」が2つのobject要素に相当する。
【0060】
これら4つのa要素に関してはhref属性のみが指定されている。すなわち、これら4つのa要素は、「決定キー」によるキーイベントのみを取得する。よってこれら4つのa要素のいずれかがフォーカス要素である場合は、「決定キー」キーイベントを発行するための決定ボタン205が有効表示となり、「戻るキー」、「数字キー」キーイベントを発行するための戻るボタン204、数字/記号ボタン203は無効表示となる。ただし、実施形態3で説明したように、アクセスキーを利用可能にするためのaccesskey 属性を有する要素が存在する場合には、戻るボタン204、数字/記号ボタン203が有効表示となる場合がある。
【0061】
「音符の画像」にあたるobject要素にはbml:onfocus 属性のみが指定されている。すなわち、このobject要素はいずれのキーイベントも取得しない。よって、このobject要素がフォーカス要素である場合は「決定キー」、「戻るキー」、「数字キー」キーイベントを発行するための決定ボタン205、戻るボタン204、数字/記号ボタン203に関して無効表示となる。ただし、実施形態3で説明したように、アクセスキーを利用可能にするためのaccesskey 属性を有する要素が存在する場合には、戻るボタン204、数字/記号ボタン203が有効表示となる場合がある。
【0062】
「トップページへ戻ると表示されている画像」にはonkeydown 属性のみが指定されている。すなわち、このobject要素は「決定キー」、「戻るキー」、「数字キー」によるキーイベントを取得する。よって、このobject要素がフォーカス要素である場合は、「決定キー」、「戻るキー」、「数字キー」によるキーイベントを発行するための決定ボタン205、戻るボタン204、数字/記号ボタン203は有効表示となる。
【0063】
なお、フォーカス要素がinput 要素またはtextarea要素である場合に、「決定キー」押下により文字入力アプリが起動せしめられる携帯・移動体端末においては、フォーカス要素がinput 要素またはtextarea要素である場合には、「決定キー」によるキーイベントを発行する決定ボタン205を有効表示にしておく必要がある。
【0064】
〔5−1〕以下、システム制御部20によって実行される「決定キー」、「戻るキー」、「数字キー」、「記号キー」それぞれに対する有効無効判定処理について説明する。
【0065】
システム制御部20は、「決定キー」が有効であると判定したときには決定ボタン205を有効表示とし、「決定キー」が無効であると判定したときには決定ボタン205を無効表示とする。また、システム制御部20は、「戻るキー」が有効であると判定したときには戻るボタン204を有効表示とし、「戻るキー」が無効であると判定したときには戻るボタン204を無効表示とする。また、システム制御部20は、「数字キー」および「記号キー」の少なくとも一方が有効であると判定した場合には、数字/記号ボタン203を有効表示とし、「数字キー」および「記号キー」の両方が無効であれば数字/記号ボタン203を無効表示とする。なお、数字/記号ボタン203が有効表示されているときに、数字/記号ボタン203が押し下げられて、図3に示す数字/記号操作画面が表示される際には、「数字キー」の有効・無効判定結果に応じて数字ボタンが有効・無効表示されるとともに、「記号キー」の有効・無効判定結果に応じて記号ボタンが有効・無効表示される。
【0066】
図8は、「決定キー」に対する有効無効判定処理の手順を示している。
【0067】
この処理は、「画面に表示されている内容が変更された場合」および「BML文書を解析して得られる文書構造の内容が変更された場合」に実行される。他のキーに対する有効無効判定処理も、同様である。
【0068】
「画面に表示されている内容が変更された場合」とは、文書遷移が発生し、画面に表示するBML文書が変更された場合、または同一のBML文書を表示中であってもフォーカス要素に変更が生じた場合、具体的にはフォーカス要素が変更された場合や、フォーカス要素が消失した場合などを指す。「BML文書を解析して得られる文書構造の内容が変更された場合」とは、スクリプトによりBML文書を解析して得られる文書構造の値が変更された場合を指す。文書構造の値が変更されても必ずしも画面表示が変更されるわけではない。例えば、used-key-list 特性の値が変更されても画面表示は変更されない。
【0069】
まず、フォーカス要素が存在するか否かを判別する(ステップS1)。フォーカス要素が存在しないと判別した場合には、「決定キー」が無効であると判定する(ステップS6)。この場合には、決定ボタン205が無効表示される。
【0070】
ステップS1において、フォーカス要素が存在すると判別した場合には、フォーカス要素がinput 要素またはtextarea要素であるか否かを判別する(ステップ2)。フォーカス要素がinput 要素またはtextarea要素であると判別した場合には、「決定キー」が有効であると判定する(ステップS5)。この場合には、決定ボタン205が有効表示される。
【0071】
上記ステップS2において、フォーカス要素がinput 要素およびtextarea要素のいずれでもないと判別した場合には、used-key-list 特性の値に"basic" が含まれているか否かを判別する(ステップS3)。used-key-list 特性の値に"basic" が含まれていないと判別した場合には、「決定キー」が無効であると判定する(ステップS6)。この場合には、決定ボタン205が無効表示される。
【0072】
ステップS3において、used-key-list 特性の値に"basic" が含まれていると判別した場合には、フォーカス要素が「決定キー」のキーイベントを取得する状態にある(フォーカス要素に対してhref属性、onclick 属性、onkeydown 属性およびonkeyup 属性のうちの少なくとも1つが有効に指定されている)か否かを判別する(ステップS4)。フォーカス要素が「決定キー」のキーイベントを取得する状態にあると判別した場合には、「決定キー」が有効であると判定する(ステップS5)。この場合には、決定ボタン205が有効表示される。
【0073】
上記ステップS4において、フォーカス要素が「決定キー」のキーイベントを取得する状態にないと判別した場合には、決定キーが無効であると判定する(ステップS6)。この場合には、決定ボタン205が無効表示される。
【0074】
図9は、「戻るキー」に対する有効無効判定処理の手順を示している。
【0075】
まず、used-key-list 特性の値に"basic" が含まれているか否かを判別する(ステップS11)。used-key-list 特性の値に"basic" が含まれていないと判別した場合には、「戻るキー」が無効であると判定する(ステップS16)。この場合には、戻るボタン204が無効表示される。
【0076】
ステップS11において、used-key-list 特性の値に"basic" が含まれていると判別した場合には、「戻るキー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在するか否かを判別する(ステップS12)。具体的には、accesskey 属性の値に、「戻るキー」に対応する値”X”が指定されている要素が存在するか否かを判別する。「戻るキー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在すると判別した場合には、「戻るキー」が有効であると判定する(ステップS15)。この場合には、戻るボタン204が有効表示される。
【0077】
ステップS12において、「戻るキー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しないと判別した場合には、フォーカス要素が存在するか否かを判別する(ステップS13)。フォーカス要素が存在しないと判別した場合には、「戻るキー」が無効であると判定する(ステップS16)。この場合には、戻るボタン205が無効表示される。
【0078】
ステップS13において、フォーカス要素が存在すると判別した場合には、フォーカス要素が「戻るキー」のキーイベントを取得する状態にある(フォーカス要素に対してonkeydown 属性およびonkeyup 属性のうちの少なくとも1つが有効に指定されている)か否かを判別する(ステップS14)。フォーカス要素が「戻るキー」のキーイベントを取得する状態にないと判別した場合には、「戻るキー」が無効であると判定する(ステップS16)。この場合には、戻るボタン204が無効表示される。
【0079】
上記ステップS14において、フォーカス要素が「戻るキー」のキーイベントを取得する状態にあると判別した場合には、「戻るキー」が有効であると判定する(ステップS15)。この場合には、戻るボタン204が有効表示される。
【0080】
図10は、「数字キー」に対する有効無効判定処理の手順を示している。
【0081】
まず、used-key-list 特性の値に"numeric-tuning"が含まれているか否かを判別する(ステップS21)。used-key-list 特性の値に"numeric-tuning"が含まれていないと判別した場合には、「数字キー」が無効であると判定する(ステップS26)。
【0082】
ステップS21において、used-key-list 特性の値に"numeric-tuning"が含まれていると判別した場合には、「数字キー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在するか否かを判別する(ステップS22)。具体的には、accesskey 属性の値に、「数字キー」に対応する値(0〜9それぞれに対応する値のうちのいずれか)が指定されている要素が存在するか否かを判別する。「数字キー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在すると判別した場合には、「数字キー」が有効であると判定する(ステップS25)。
【0083】
ステップS22において、「数字キー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しないと判別した場合には、フォーカス要素が存在するか否かを判別する(ステップS23)。フォーカス要素が存在しないと判別した場合には、「数字キー」が無効であると判定する(ステップS26)。
【0084】
ステップS23において、フォーカス要素が存在すると判別した場合には、フォーカス要素が「数字キー」のキーイベントを取得する状態にある(フォーカス要素に対してonkeydown 属性およびonkeyup 属性のうちの少なくとも1つが有効に指定されている)か否かを判別する(ステップS24)。フォーカス要素が「数字キー」のキーイベントを取得する状態にないと判別した場合には、「数字キー」が無効であると判定する(ステップS26)。
【0085】
上記ステップS24において、フォーカス要素が「数字キー」のキーイベントを取得する状態にあると判別した場合には、「数字キー」が有効であると判定する(ステップS25)。
【0086】
図11は、「記号キー」に対する有効無効判定処理の手順を示している。
【0087】
まず、used-key-list 特性の値に"special-1" が含まれているか否かを判別する(ステップS31)。used-key-list 特性の値に"special-1" が含まれていないと判別した場合には、「記号キー」が無効であると判定する(ステップS36)。
【0088】
ステップS31において、used-key-list 特性の値に"special-1" が含まれていると判別した場合には、「記号キー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在するか否かを判別する(ステップS32)。具体的には、accesskey 属性の値に、「記号キー」に対応する値(*、#それぞれに対応する値のうちのいずれか)が指定されている要素が存在するか否かを判別する。「記号キー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在すると判別した場合には、「記号キー」が有効であると判定する(ステップS35)。
【0089】
ステップS32において、「記号キー」に対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しないと判別した場合には、フォーカス要素が存在するか否かを判別する(ステップS33)。フォーカス要素が存在しないと判別した場合には、「記号キー」が無効であると判定する(ステップS36)。
【0090】
ステップS33において、フォーカス要素が存在すると判別した場合には、フォーカス要素が「記号キー」のキーイベントを取得する状態にある(フォーカス要素に対してonkeydown 属性およびonkeyup 属性のうちの少なくとも1つが有効に指定されている)か否かを判別する(ステップS34)。フォーカス要素が「記号キー」のキーイベントを取得する状態にないと判別した場合には、「記号キー」が無効であると判定する(ステップS36)。
【0091】
上記ステップS34において、フォーカス要素が「記号キー」のキーイベントを取得する状態にあると判別した場合には、「記号キー」が有効であると判定する(ステップS35)。
【0092】
上記実施例では、操作部(キー入力手段)21がタッチパネルであり、各操作キーがソフトキーである場合について説明したが、各操作キーはハードキーであってもよい。各操作キーがハードキーである場合には、キーが有効であるか無効であるかは、例えば、ハードキーのバックライトのオンオフ状態によって識別するようにしてもよいし、有効なハードキーについては、表示器にそのキーの名称等を別途表示することにより識別するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】地上デジタルテレビ放送を受信する機能およびカーナビゲーション機能を備えた移動体端末の構成を示すブロック図である。
【図2】地上デジタルテレビ放送の表示画面例を示す模式図である。
【図3】図2の表示画面上の数字/記号ボタン203が押下られたときに、表示される数字・記号入力画面を示す模式図である。
【図4】ボタン201〜207のうち、数字/記号ボタン203のみが無効表示されている例を示す模式図である。
【図5】フォーカス要素が存在しない場合のデータ放送画面例と、フォーカス要素が存在する場合のデータ放送画面例とを示す模式図である。
【図6】図5(b)のデータ放送の表示のためのBML文書の一例を示す模式図である。
【図7】図5(a)のデータ放送の表示のためのBML文書の一例を示す模式図である。
【図8】「決定キー」に対する有効無効判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】「戻るキー」に対する有効無効判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図10】「数字キー」に対する有効無効判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】「記号キー」に対する有効無効判定処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0094】
1 アンテナ
2 チューナ
3 DEMUX回路
4 AVデコーダ
5 映像処理回路
6 マルチプレクサ
7 映像出力回路
8 LCD(液晶表示器)
9 音声処理回路
10 音声出力回路
11 スピーカ
20 システム制御部
21 操作部
22 グラフィック表示回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マークアップ言語で記述されたコンテンツの表示を行うとともに、キー入力手段からのキー入力に応じて表示中コンテンツの内容を変化させることが可能なコンテンツ表示装置であって、
表示中コンテンツの内容に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定する判定手段、および
判定手段による判定結果に基づいて、各キーの入力が有効であるか無効であるかをユーザに通知するキー状態通知手段、
を備えていることを特徴とするコンテンツ表示装置。
【請求項2】
判定手段は、「表示中コンテンツに含まれるbody要素のused-key-list 特性の値」に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項3】
判定手段は、「表示中コンテンツに含まれるbody要素のused-key-list 特性の値」および「表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在するか否か」に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項4】
判定手段は、「表示中コンテンツに含まれるbody要素のused-key-list 特性の値」、「表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在するか否か」、および「表示中コンテンツにaccesskey 属性を有する要素が存在する場合における当該accesskey 属性の値」に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項5】
判定手段は、表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在する場合には、さらに、「当該フォーカス要素に指定されている属性」を考慮して、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする請求項3乃至4に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項6】
判定手段は、表示中コンテンツにフォーカスを有している要素が存在する場合には、さらに、「当該フォーカス要素に指定されている属性」および「当該フォーカス要素の種別」を考慮して、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定するものであることを特徴とする請求項3乃至4に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項7】
判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれていない場合」、「フォーカスを有している要素が存在しない場合」、若しくは「フォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が決定キーのキーイベントを取得する状態にない場合」のいずれかに該当する場合に、決定キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項8】
判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「フォーカスを有している要素が存在しない場合」、又は「フォーカスを有している要素が存在するが上記フォーカス要素が文字入力に関する要素ではなく、かつbody要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれていない場合」、若しくは「フォーカスを有している要素が存在するが上記フォーカス要素が文字入力に関する要素ではなく、かつbody要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれているが当該フォーカス要素が決定キーのキーイベントを取得する状態にない場合」に、決定キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項9】
判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"basic" が含まれていない場合」、または「フォーカスを有している要素が存在しない場合若しくはフォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が戻るキーのキーイベントを取得する状態にない場合のいずれかに該当し、かつ、戻るキーに対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しない場合」に、戻るキーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項10】
判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"numeric-tuning"が含まれていない場合」、または、「フォーカスを有している要素が存在しない場合若しくはフォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が数字キーのキーイベントを取得する状態にない場合のいずれかに該当し、かつ、数字キーに対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しない場合」に、数字キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項11】
判定手段は、表示中コンテンツにおいて、「body要素のused-key-list 特性に"special-1" が含まれていない場合」、または、「フォーカスを有している要素が存在しない場合若しくはフォーカスを有している要素が存在するが当該フォーカス要素が記号キーのキーイベントを取得する状態にない場合のいずれかに該当し、かつ、記号キーに対応するaccesskey 属性が指定された要素が存在しない場合」に、記号キーが無効であると判定する手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項12】
キー入力手段はタッチパネルであり、キー状態通知手段は、タッチパネル上に表示されるソフトキーの表示様態を変化させることによって、キー入力手段の各々のキーの入力が有効であるか無効であるかをユーザに通知させるものであることを特徴とする請求項1乃至11に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項13】
キー入力手段は1又は複数のハードキーから構成され、キー状態通知手段は、ハードキーのバックライトを制御することによって、キー入力手段の各々のキーの入力が有効であるか無効であるかをユーザに通知させるものであることを特徴とする請求項1乃至11に記載のコンテンツ表示装置。
【請求項14】
マークアップ言語で記述されたコンテンツの表示を行わせるとともに、キー入力手段からのキー入力に応じて表示中コンテンツの内容を変化させるために、コンピュータを、
表示中コンテンツの内容に基づいて、キー入力手段の各キーの入力が有効であるか無効であるかを判定する判定手段、および
判定手段による判定結果に基づいて、各キーが有効であるか無効であるかをユーザに通知するキー状態通知手段、
として機能させるためのコンテンツ表示プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−105780(P2009−105780A)
【公開日】平成21年5月14日(2009.5.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−277083(P2007−277083)
【出願日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】