説明

コントローラとその制御方法,プログラム及びカメラシステム

【課題】複数機種のカメラをコントロールすることのできるコントローラを提供する。
【解決手段】カメラ2を外部から制御するコントローラ1において、制御対象のカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択するメニュー選択部11aと、メニュー選択部によって選択された撮影条件設定用メニューを表示部18に表示させるメニュー表示制御部17aと、メニュー表示制御部により表示部に表示中のメニューから撮影条件の入力を受け付ける操作部13と、カメラとの間で通信を行って操作部により入力された撮影条件に関する情報をカメラへと送信する通信部19とを備えて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コントローラとその制御方法とプログラム及びカメラシステム、詳しくはカメラを外部から制御するコントローラとカメラとからなるカメラシステムにおいて、コントローラの制御方法とこの制御方法を実現するプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラとコントローラとからなるカメラシステムにおいて、外部から遠隔操作によってカメラを動作させて取得したモニタ画像や撮影画像等を表示部にて確認することのできるコントローラと、このコントローラによって外部から制御されるカメラとを組み合わせた形態のカメラシステム、いわゆるリモートコントロールシステム等については、種々の提案がなされ、また実用化されている。
【0003】
例えば、特開2003−330089号公報によって開示されているカメラシステムは、コントローラにレリーズスイッチ等の操作部材と液晶表示装置が設けられており、このコントローラを使用して遠隔操作によって制御されるカメラでの撮影を行う際には、カメラ側の状態情報、例えばメモリ残容量やバッテリ容量,撮影可能な画像情報等がコントローラ側の液晶表示装置に表示されると共に、コントローラ側のレリーズスイッチを操作することで遠隔操作によってカメラを動作させ撮影を実行させることができるというものである。
【0004】
また、特開2005−252568号公報によって開示されているカメラシステムは、通常は一台のコントローラで一台のカメラをコントロールするものであるが、例えば複数のカメラを用いて同一被写体を対象とする撮影、いわゆるマルチアングル撮影等を行う際には、一台のコントローラによって複数のカメラをそれぞれ識別して、各カメラを個々にコントロールすることができるというものである。
【特許文献1】特開2003−330089号公報
【特許文献2】特開2005−252568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、従来のカメラシステムにおけるコントローラは、上記特開2003−330089号公報等によって開示されているシステムの如く、特定のカメラに対応するコントロール機能のみを備えてなるものが普通である。
【0006】
また、上記特開2005−252568号公報によって開示されているコントローラは、複数のカメラのコントロールを行うことはできるが、同一機種の複数のカメラをコントロールするものであって、異なる種類のカメラを一台のコントローラでコントロールすることについては対応していない。
【0007】
ところで、近年広く普及しているデジタルカメラでは、各種の撮影条件の設定、例えばシャッター速度等の露出設定や露出補正,フラッシュ発光条件,画質の選択,画面内における合焦位置等、各種の撮影条件設定を撮影動作を行う前に予め使用者が任意に設定することができるようになっているものが普通である。しかしながら、これら撮影条件に関する種々の設定項目は、カメラの機種によって設定することができる項目が異なる。
【0008】
また、従来のデジタルカメラにおける各種の撮影条件を設定する方法としては、例えば複数の設定項目を一覧形式で表示させる撮影条件設定用のメニューを液晶表示装置等の表示部に表示させ、このメニューに連動させた操作部材を用いて任意に所望の撮影条件項目を選択し設定するという方法が一般に採用されている。
【0009】
この場合において、表示部に表示される撮影条件設定用メニューは、カメラの機種毎に、その画面レイアウトや選択設定し得る撮影条件項目等が異なっている場合が多い。
【0010】
また、カメラ外面に設けられる各種の操作部材についても、その配置や形態,配置数等がカメラの機種毎に異なる場合がある。
【0011】
このことから、表示部に表示される撮影条件設定用メニューから撮影条件の選択設定を行う方法を採用したものであっても、カメラの機種毎にその操作性が異なるものになっているのが普通である。
【0012】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、カメラを外部から制御するコントローラと、制御対象のカメラからなるカメラシステムにおいて、複数機種のカメラをコントロールすることのできるコントローラと、このコントローラの制御方法と、この制御方法を実現するプログラムとを提供し、さらに、このコントローラと、これにより制御されるカメラとからなるカメラシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明によるコントローラは、カメラを外部から制御するコントローラにおいて、制御対象のカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択するメニュー選択部と、上記メニュー選択部によって選択された撮影条件設定用メニューを表示部に表示させるメニュー表示制御部と、上記メニュー表示制御部により上記表示部に表示中のメニューから撮影条件の入力を受け付ける操作部と、上記カメラとの間で通信を行って上記操作部により入力された撮影条件に関する情報を上記カメラへと送信する通信部と、を備えて構成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明によるカメラシステムは、カメラとこのカメラを外部から制御するコントローラとからなるカメラシステムにおいて、上記カメラは、上記コントローラとの間で、画像データを含む情報の通信を行うカメラ通信部と、上記コントローラからの指示命令にしたがって上記カメラを制御するリモート制御部と、を備え、上記コントローラは、制御対象のカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択するメニュー選択部と、上記メニュー選択部によって選択された撮影条件設定用メニューを表示部に表示するメニュー表示制御部と、上記メニュー表示制御部により上記表示部に表示中のメニューから撮影条件の入力を受け付ける操作部と、上記カメラとの間で通信を行って上記操作部により入力された撮影条件に関する情報を上記カメラへと送信する通信部と、を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明によるコントローラの制御方法は、カメラを外部から制御するコントローラの制御方法において、制御対象となるカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択し、複数機種のカメラにそれぞれ対応する複数のメニューに関する情報が保存される記憶部から、上記選択されたカメラの機種に対応する撮影条件設定用メニューを読み出して表示部に表示し、上記表示部に表示された上記メニューから撮影条件の入力を受け付け、入力された撮影条件に関する情報を上記カメラに送信することを特徴とする。
【0016】
本発明によるコントローラのプログラムは、カメラを外部から制御するコントローラのプログラムにおいて、制御対象となるカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択するステップと、複数機種のカメラに対応する複数のメニューに関する情報が保存される記憶部から上記選択されたカメラの機種に対応する撮影条件設定用メニューを読み出して表示部に表示するステップと、上記表示部に表示されたメニューから撮影条件の入力を受け付けるステップと、入力された撮影条件に関する情報を上記カメラに送信するステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、カメラを外部から制御するコントローラと、制御対象のカメラからなるカメラシステムにおいて、複数機種のカメラをコントロールすることのできるコントローラと、このコントローラの制御方法と、この制御方法を実現するプログラムとを提供し、さらに、このコントローラと、これにより制御されるカメラとからなるカメラシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態のコントローラを含んで構成されるカメラシステム全体の概略システム構成図である。図2は、図1のカメラシステムにおけるコントローラとカメラとのそれぞれの内部構成の概略を示すブロック構成図である。
【0020】
まず、本発明の第1の実施形態のコントローラと、このコントローラを含んで構成される本実施形態のカメラシステムの構成の概略を、図1を用いて以下に説明する。
【0021】
本実施形態のカメラシステムは、光学的な被写体像を画像データとして取得し記録媒体に記憶するデジタルカメラ等(以下、単にカメラという)と、このカメラの動作を外部から制御するコントローラとによって構成される。
【0022】
図1に示すように、本実施形態のコントローラ1は、表示部18と、複数の操作部材、例えば四方向選択ボタン(21L,21R,21D,21U),決定ボタン21a,メニューボタン22,レリーズボタン23等が、その外装表面上の各所定の位置に設けられている。
【0023】
四方向選択ボタンは、表示部18に表示される撮影条件設定用のメニュー画面上の所望の項目を選択指示するための操作部材であって、例えば
選択されている項目を示す指標を左方向へ移動させる左方向選択ボタン21Lと、
選択されている項目を示す指標を右方向へ移動させる右方向選択ボタン21Rと、
選択されている項目を示す指標を下方向へ移動させる下方向選択ボタン21Dと、
選択されている項目を示す指標を上方向へ移動させる上方向選択ボタン21Uと、
がある。
【0024】
また、決定ボタン21aは、上記四方向選択ボタンによって選択指示した項目を決定指示するための操作部材である。
【0025】
メニューボタン22は、制御対象のカメラに対応する撮影条件設定用のメニュー画面を表示部18を用いて表示させる際に操作する操作部材である。
【0026】
レリーズボタン23は、当該コントローラ1を用いて制御対象のカメラによる撮影動作を実行させる際に操作する操作部材である。
【0027】
本実施形態のコントローラ1は、複数の機種のカメラを切り換えて制御することができるようになっている。
【0028】
ここで、本実施形態のコントローラ1によって制御される対象のカメラとしては、例えばレンズ交換可能な一眼レフレックス式のデジタルカメラや通常のコンパクトタイプのデジタルカメラ等がある。
【0029】
一眼レフレックス式のデジタルカメラの形態としては、例えば、図1において符号2A,2Bで示すような形態のものである。
【0030】
このうち、符号2Aで示すカメラを第1カメラといい、符号2Bで示すカメラを第2カメラというものとする。
【0031】
第1カメラ2Aは、例えばカメラ本体40の前面に着脱自在に配置される交換レンズ43を具備し、カメラ本体40の背面にはカメラ表示部38Aや複数の操作ボタン等の操作部材41が設けられ、カメラ本体40の上面に情報表示部42を有して構成される形態のものである。
【0032】
また、第2カメラ2Bは、上記第1カメラ2Aと同様に、カメラ本体40の前面に交換レンズ43を具備し、背面にカメラ表示部38B,操作部材41を有する形態のものである。ただし、第2カメラ2Bにおいては、上記第1カメラ2Aにおける情報表示部42が省略された形態となっている。そのために、第2カメラ2Bでは、カメラ表示部38Bの表示画面上に、上記第1カメラ2Aにおいて情報表示部42で表示する情報を表示するようにしている。
【0033】
また、コンパクトタイプのデジタルカメラの形態としては、図1において符号2Cで示すように、例えば撮影レンズ(図1では図示せず)がカメラ本体に一体に内蔵されており、カメラ本体40の背面にカメラ表示部38C,操作部材41等を有する形態のものである。
【0034】
ここで、操作部材41としては、図1に示すように、例えば四方向選択ボタン(41L,41R,41D,41U),決定ボタン41a,メニューボタン41b,レリーズボタン41c等が挙げられる。これらの操作部材41は、カメラ本体40の外装表面上の所定の位置にそれぞれ設けられている。
【0035】
四方向選択ボタンは、カメラ表示部38(A,B,C)に表示される撮影条件設定用のメニュー画面上の所望の項目を選択指示するための操作部材であって、例えば
選択されている項目を示す指標を左方向へ移動させる左方向選択ボタン41Lと、
選択されている項目を示す指標を右方向へ移動させる右方向選択ボタン41Rと、
選択されている項目を示す指標を下方向へ移動させる下方向選択ボタン41Dと、
選択されている項目を示す指標を上方向へ移動させる上方向選択ボタン41Uと、
がある。
【0036】
また、決定ボタン41aは、上記四方向選択ボタンによって選択指示した項目を決定指示するための操作部材である。
【0037】
メニューボタン41bは、カメラ表示部38(A,B,C)に撮影条件設定用のメニュー画面を表示させる際に操作する操作部材である。
【0038】
レリーズボタン41cは、当該カメラ2(A,B,C)を用いて撮影動作を実行させる際に操作する操作部材である。
【0039】
なお、図1で示すカメラの三つの形態は、単なる例示であって、本実施形態のコントローラ1は、さらに異なる形態のカメラにも対応することができる。
【0040】
本実施形態のコントローラ1と、上述のような各種の形態のカメラ2(A,B,C)等とをと組み合わせた形態でカメラシステムが構成される。この場合において、コントローラ1とカメラ2(A,B,C)とは、所定の通信形式に基づいて画像データや制御信号等、各種のデータについての通信を行うようになっている。これにより、コントローラ1は、各カメラ2(A,B,C)等を外部から制御することができるようになっている。
【0041】
コントローラ1とカメラ2(A,B,C)等との間で行われる通信形式としては、例えば赤外線を利用した光無線通信の規格であるIrDA(アイアールディーエイ;Infrared Data Association)のほか、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)規格,Wi−Fi(ワイファイ)規格,WUSB(ワイヤレスUSB;Wireless USB)規格等の無線通信規格に準拠した無線形式によるものが適用される。また、このほかにもUSB(ユーエスビー;Universal Serial Bus)規格等、有線による通信形式を適用することも可能である。
【0042】
次に、本実施形態のコントローラ1と、このコントローラ1の制御対象となるカメラとのそれぞれの内部構成の概略について、図2を用いて以下に説明する。
【0043】
まず、コントローラ1は、図2に示すように制御部11,ROM12,操作部13,RAM14,記録再生部15,記録媒体部16,表示制御部17,表示部18,通信部19,バスライン20,アンテナ54等を具備して構成される。
【0044】
制御部11は、プログラムに基づいて上記コントローラ1の全体を統括的に制御するものである。制御部11には、ROM12,操作部13等が接続されている。
【0045】
制御部11には、上記各操作部材(21,22,23等)に連動する操作部13からの指示信号を受けて各対応する制御信号を発する操作制御部11bと、メニュー選択指示信号にしたがってROM12内のメニューデータ12aを選択するメニュー選択部11a等が制御部11によって実行される機能として内蔵されている。
【0046】
ここで、メニューデータ12aは、このコントローラ1による制御対象となるカメラの機種にそれぞれ対応する撮影条件設定用のメニューを表示するためのデータである。
【0047】
メニュー選択指示信号は、例えばメニューボタン22が操作者により手動操作されることによって操作制御部11bから生じる指示信号である。
【0048】
また、メニュー選択指示信号は、このコントローラ1が制御対象のカメラ2との通信によって受信したカメラの機種情報に基いて自動的にメニュー選択部11aが出力する指示信号でもある。この場合においてメニュー選択部11aは、受信したカメラの機種情報に基いてそのカメラの機種に対応するメニューデータを選択する。
【0049】
このように、メニュー選択指示信号の発生は、操作者による手動操作によって発生するか、若しくはコントローラ1によってカメラ2を制御する際の一連の処理が行われる過程において自動的に発生する指示信号である。このメニュー選択指示信号によりメニュー選択部11aが制御対象のカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択する際の作用については後述する。
【0050】
ROM12は、不揮発性メモリ等からなり、制御部11を制御するための制御用プログラムや複数機種のカメラにそれぞれ対応する複数のメニューに関する情報であるメニューデータ12a等を格納する記憶領域を有する記憶部である。
【0051】
操作部13は、操作者によって操作される上記各種の操作部材(21,22,23等)に連動し、操作された操作部材に対応する指示信号を制御部11の操作制御部11bへと通知する回路部である。
【0052】
例えば、この操作部13は、後述するメニュー表示制御部17aにより表示部18に表示中の撮影条件設定用メニューから操作者が操作部材を用いて撮影条件の入力を行った際に、操作した操作部材からの信号を受け付けて、操作制御部11bに対して所定の指示信号を出力する回路部となっている。
【0053】
RAM14は、不揮発性メモリ等からなり、各種データ等を一時的に記憶するワークエリアとなる一時メモリである。
【0054】
記録再生部15は、通信動作により受信した画像データを記録媒体部16に記憶する処理や、通信動作により受信した画像データ又は記録媒体部16に記憶されている画像データを読み出して伸張処理を施してRAM14,表示制御部17等へと引き渡す処理等、画像データの記録動作や再生動作に寄与する回路部である。
【0055】
記録媒体部16は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記録媒体を含んで構成され、記録再生部15から出力される画像データ等を所定の記録媒体に記録する構成部である。
【0056】
表示制御部17は、表示部18の表示に関する制御を行う回路部である。この表示制御部17は、記録再生部15や通信部19等からRAM14へ入力される画像データに基いて画像の表示を行う回路部である。
【0057】
また、表示制御部17は、制御部11の制御下でメニュー選択部11aにより選択指示されRAM14に格納されたメニューデータ12aを読み出してメニュー表示を行うメニュー表示制御部17aを内部に有している。
【0058】
表示部18は、例えば液晶表示装置(LCD)等からなり、表示制御部17から出力された画像データやメニューデータ12a等に基いた画像や撮影条件設定用メニュー等を表示する表示用装置である。この場合において、表示部18が画像データに基づく画像を表示するのに際して、その画像データは、記録媒体部16に蓄積された画像データであってもよいし、カメラ2から送信されて通信部19によって受信された画像データであってもよい。
【0059】
通信部19は、上記コントローラ1とは別体に構成されるカメラ2との間で通信を行って、画像データや制御信号等をアンテナ54を介してやり取りするための回路部である。
【0060】
通信部19は、操作部13により入力された撮影条件に関する情報等、例えば設定変更情報の制御信号等をアンテナ54を介してカメラ2へと送信する。また、カメラ2から送信される画像データ等は、アンテナ54を介して通信部19により受信されるようになっている。そのために、この通信部19には、アンテナ54が接続されている。
【0061】
アンテナ54は、上記コントローラ1とは別体に構成されるカメラ2との間で通信を行う際に、各種データや制御信号等の入出力部である。
【0062】
バスライン20は、上記コントローラ1の内部構成部間を相互に電気的に接続する信号線及びデータ線等からなる。
【0063】
また、コントローラ1は、必要に応じて、タッチパネル部24,撮像部25,レンズ部26等を具備して構成してもよい。これらの構成部については、本発明を構成するための必須の構成ではないことから、図2においては点線で囲って示している。
【0064】
タッチパネル部24は、操作部13の一部として利用され得る回路部であって、表示部18の表示画面上に重畳配置されている。なお、タッチパネル部24を適用する場合の構成としては、上記操作部材(21,22,23等)と併設する構成としてもよいし、上記操作部材(21,22,23等)を廃してタッチパネル部24のみを上記操作部材(21,22,23等)に代わる操作部材として採用するような構成としてもよい。
【0065】
撮像部25は、通常のカメラと同様に、撮像素子や画像処理回路等を有し、レンズ部26により結像される被写体の光像を電気的な画像データに光電変換する撮影機能を備えているものである。
【0066】
レンズ部26は、光学レンズ等によって構成され、被写体の光像を撮像部25の受光面に結像させるものである。
【0067】
なお、コントローラ1に撮像部25,レンズ部26を備えて構成した場合においては、撮像部25から出力された画像データは、RAM14に一時的に格納される。このとき、RAM14は撮影画像データの一時メモリとして機能する。
【0068】
また、記録再生部15は、撮像部25,レンズ部26を用いて動作する撮影動作時には、取得した画像データを記録媒体部16に記録する機能を有する。
【0069】
次に、上記コントローラ1の制御対象となるカメラ2の構成の概略について、以下に説明する。
【0070】
上述したように、上記コントローラ1は、カメラ2(A,B,C)等、各種の形態のカメラ、即ち複数機種のカメラに各対応して、それぞれを制御することができるようになっている。
【0071】
この場合において、上記コントローラ1による制御対象となるカメラ2(A,B,C)の内部構成は、基本的にはいずれも略同様の構成である。即ち、カメラ2(A,B,C)は、図2に示すようにカメラ制御部31,カメラROM32,カメラ操作部33,カメラRAM34,カメラ記録再生部35,カメラ記録媒体部36,カメラ表示制御部37,カメラ表示部38(A,B,C),カメラ通信部39,バスライン40,カメラアンテナ44,カメラ撮像部45,レンズ部43等を具備して構成される。
【0072】
カメラ制御部31は、プログラムに基づいて上記カメラ2(A,B,C)の全体を統括的に制御すると共に、上記カメラ2とは別体に構成されるコントローラ1との間で通信を行う際の制御を司るリモート制御部31aを内部に有しているものである。カメラ制御部31には、カメラROM32,操作SW部12,光学系制御部等が接続されている。
【0073】
カメラROM32は、不揮発性メモリ等からなり、カメラ制御部31を制御するための制御用プログラムやカメラ2(A,B,C)固有のメニューデータ等を格納している。
【0074】
ここで、メニューデータは、メニュー画面を構成する表示用のデータと、この表示用データを用いて所定の形態(上述の図3,図4,図5で示される形態)のメニュー表示を表示部に行うための表示用プログラム等を含むものである。
【0075】
カメラ操作部33は、操作者が複数の操作部材のうちの任意の操作部材を操作することによって生じる操作指示信号を検出してカメラ制御部31に通知する回路部である。
【0076】
カメラRAM34は、カメラ撮像部45から出力された画像データを一時的に格納するとともに、撮影によって得られた画像等に対する各種のデジタル処理を行う際のワークエリアとなる一時メモリである。
【0077】
カメラ記録再生部35は、撮影動作時には記録再生部35で圧縮された画像データをカメラ記録媒体部36に記憶させる一方、再生動作時には圧縮された形態でカメラ記録媒体部36に記憶されている所定の画像データを読み出してカメラRAM34,カメラ表示制御部37等へと引き渡す処理等、画像データの記録動作や再生動作に寄与する回路部である。
【0078】
カメラ記録媒体部36は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記録媒体を含んで構成されている。撮影動作時には、記録再生部35の制御下で撮影により取得した画像データ等が記録されるようになっている。
【0079】
カメラ表示制御部37は、カメラ表示部38(A,B,C)に表示する画像やメニュー表示を行なうための制御を実行する回路部である。
【0080】
カメラ表示部38(A,B,C)は、例えば液晶表示装置(LCD)等からなり、表示制御部37から出力された画像データやメニューデータに基いて画像やメニュー画面を表示する表示用装置である。
【0081】
カメラ通信部39は、上記カメラ2(A,B,C)とコントローラ1との間で画像データや制御信号等の通信を行うための回路部である。例えば、上記カメラ2(A,B,C)のカメラ記録媒体部36に記録されている画像データ等をコントローラ1へと送信したり、コントローラ1からの制御信号等を受信するインターフェースである。このカメラ通信部39には、カメラアンテナ44が接続されている。
【0082】
カメラアンテナ44は、コントローラ1との間で通信を行う際に、データや制御信号等の入出力部位である。
【0083】
バスライン40は、上記カメラ2(A,B,C)の内部構成部間を相互に電気的に接続する信号線及びデータ線等からなる。
【0084】
レンズ部43は、ズームレンズ,フォーカスレンズや絞り機構,シャッター機構等を含んで構成される構成部である。
【0085】
なお、上述したように、本実施形態においては、第1カメラ2A,第2カメラ2Bのレンズ部43はカメラ本体に対して着脱自在に構成さえる交換レンズであり、第3カメラ2Cのレンズ部43はカメラ一体型レンズである。
【0086】
カメラ撮像部45は、操作者のズーム操作に応じてなされるズーム制御,撮像素子の出力信号(コントラスト信号)等に基いて検出した合焦位置にフォーカスレンズを移動させるフォーカス制御等の光学部材の駆動制御や撮像素子の出力信号(輝度信号)に基づいてレンズ部43の絞り機構やシャッター機構等を制御する露出制御等、各種の制御を行う光学系制御部を有する。さらに、カメラ撮像部45は、レンズ部43により結像される被写体の光像を光電変換する撮像素子,この撮像素子から出力される電気信号を処理して画像データを出力する撮像処理部,AD変換部等の処理系回路等を有して、デジタル信号化された画像データを出力する。
【0087】
さらに、本実施形態においては、上述したように、第1カメラ2Aのみは、例えば小型のモノクロ液晶表示装置等からなり、当該第1カメラ2Aにおいて現在設定済みの各種の設定情報等を表示する情報表示部42を有している。
【0088】
このように構成される本実施形態の各カメラ2(A,B,C)において、カメラ表示部38(A,B,C)に表示されるメニュー表示の表示例を以下に示す。
【0089】
図3,図4,図5は、図1のカメラシステムの各カメラにおけるカメラ表示部に表示されるメニュー画面等の表示例を示している。
【0090】
まず、図3は、第1カメラ2Aのカメラ表示部38Aに表示される表示画面の二態様と情報表示部42に表示される表示画面の一態様との例示である。
【0091】
第1カメラ2Aが電源オン状態で起動しているときに、所定の操作部材を押圧操作すると、カメラ表示部38Aには、図3の符号38Aaで示す情報表示画面が表示される。この情報表示画面38Aaでは、現在第1カメラ2Aにおいて設定されている各種の設定情報が所定の表形式で表示される。
【0092】
ここで表示されるカメラ設定情報としては、例えば撮影モード情報,年月日等の時計情報,感度情報(ISO),ホワイトバランス情報(WB),撮影画像仕上がりモード情報,フラッシュモード情報,フラッシュ補正値情報,使用記録媒体情報,撮影駆動モード情報(単写,連写,セルフタイマー等の設定),測光方式情報,自動焦点調節方式情報(AF方式),画像処理モード情報(シャープネス,コントラスト,階調,フイルター効果等の設定),画質モード情報,撮影可能枚数情報等である。
【0093】
また、図1では具体的な表示を省略しているが、例えば図3の情報表示画面38Aaの上側の空欄部には、測光動作や測距動作の結果得られるシャッター速度値や絞り値,露出補正値等のほか、設定登録した撮影モードの名称を表すアイコンや電池残量情報等が表示される。
【0094】
この情報表示画面38Aaに表示される設定情報のうちの主要な情報は、情報表示部42にも表示されるようになっている。例えば図3に示す情報表示部42の表示例では、撮影モード,ホワイトバランス情報(WB),フラッシュモード情報,撮影駆動モード情報(連写設定),測光方式情報,自動焦点調節方式情報(AF方式),画質モード情報,撮影可能枚数情報等が表示されている。
【0095】
このように、カメラ表示部38Aが情報表示画面38Aaを表示している状態で、操作者が所定の操作部材を操作すると、上述の各種の設定情報のうちの所定の設定項目の設定を直接変更することができるようになっている。この場合においては、操作部材毎にそれぞれ特定の設定項目が対応するように機能割り当てがなされている。なお、この構成及び作用については、一般的なデジタルカメラ等において採用されているものであり、本発明の要部には直接関係しない部分であるので、その詳細説明は省略する。
【0096】
また、第1カメラ2Aにおいて情報表示画面38Aaが表示されているときに、メニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Aの表示は、図3のメニュー画面38Abの表示に切り換わる。このメニュー画面38Abが表示されているときに、四方向選択ボタンを任意に操作すると、選択項目を示す指標がボタン操作に連動して移動する。
【0097】
そして、所望の項目に指標表示を合致させて、つまり所望の項目を選択した後、その状態で決定ボタン41aの押圧操作がなされると、選択された項目についての設定変更画面(図示せず)に切り換わる。
【0098】
この状態から再度メニューボタン41bが押圧操作されると、設定変更画面は、メニュー画面38Abの表示に戻り、このメニュー画面38Abで、さらにメニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Aの表示は、情報表示画面38Aaの表示に戻る。こうして行われた設定情報は、情報表示部42の表示にも反映される。
【0099】
次に、図4は、第2カメラ2Bのカメラ表示部38Bに表示される表示画面の二態様の例示である。
【0100】
第2カメラ2Bが電源オン状態で起動しているときに、所定の操作部材を押圧操作すると、カメラ表示部38Bには、図4の符号38Baで示す情報表示画面が表示される。この情報表示画面38Baは、上述の第1カメラ2Aにおける情報表示画面38Aaに相当するものであって、その時点で第2カメラ2Bに設定されている各種の設定情報が所定の表形式で表示される。
【0101】
ここで表示されるカメラ設定情報は、上述の第1カメラ2Aにおける情報表示画面38Aaと略同様である。ただし、図3に示す例に対して表示される項目数を若干減らして表示自体が簡略化された形態となっている。このことは、第1カメラ2Aと第2カメラ2Bとで、表示される情報に差異があることを示すものである。
【0102】
カメラ表示部38Bが情報表示画面38Baを表示している状態で、操作者が所定の操作部材を操作すると、所定の設定項目の設定を直接変更することができるようになっている点も上述の第1カメラ2Aと同様である。
【0103】
また、第2カメラ2Bにおいて情報表示画面38Baが表示されているときに、メニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Bの表示は、図4のメニュー画面38Bbの表示に切り換わる。このメニュー画面38Bbが表示されているときに、四方向選択ボタンを任意に操作すると、選択項目を示す指標がボタン操作に連動して移動する。
【0104】
そして、所望の項目に指標表示を合致させることで所望の項目を選択した後、決定ボタン41aの押圧操作で、その選択項目の設定変更画面(図示せず)に切り換わるのは、上述の第1カメラ2Aと同様である。
【0105】
この状態でメニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Bの表示は、メニュー画面38Bbの表示に戻る。さらにメニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Bの表示は、情報表示画面38Baの表示に戻るのも、上述の第1カメラ2Aと同様である。
【0106】
図5は、第3カメラ2Cのカメラ表示部38Cに表示される表示画面の三態様の例示である。
【0107】
第3カメラ2Cの電源がオン状態にあり、撮影動作モードで起動しているときに、メニューボタン41bを押圧操作すると、カメラ表示部38Cには、図5の符号38Caで示す第1メニュー画面が表示される。この第1メニュー画面38Caでは、例えば撮影動作に関する設定項目の一覧を表示させるための撮影メニュー,画質設定,第3カメラ2Cの基本的な動作設定,撮影シーン選択設定(SCN),消音モードの切換設定等の項目が表示される。これらの項目は、四方向選択ボタンで選択し決定ボタン41aで実行させるようになっている。
【0108】
なお、図示していないが、第3カメラ2Cの電源がオン状態にあり、再生動作モードで起動しているときに、メニューボタン41bを押圧操作すると、カメラ表示部38Cには、図5の符号38Caと略同様であるが、撮影メニュー設定項目に代えて、再生動作に関する設定項目の一覧を表示させるための再生メニューの項目を含むメニュー画面が表示される。
【0109】
カメラ表示部38Cが第1メニュー画面38Caを表示している状態で、上述した手順で撮影メニューが選択され所定の実行指示がなされると、カメラ表示部38Cの表示は第2メニュー画面38Cbに切り換わる。
【0110】
この第2メニュー画面38Cbが表示されているときに、四方向選択ボタンを任意に操作すると選択項目を示す指標がボタン操作に連動して移動する。
【0111】
そして、所望の項目に指標表示を合致させることで所望の項目を選択した後、決定ボタン41aの押圧操作で、その選択項目の設定変更画面(図示せず)に切り換わる。
【0112】
この状態でメニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Cの表示は、メニュー画面38Cbの表示に戻る。さらにメニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Bの表示は、第1メニュー画面38Caの表示に戻る。
【0113】
また、カメラ表示部38Cが情報表示画面38Caを表示している状態で、メニューボタン41bが押圧操作されると、カメラ表示部38Cの表示は、図5の第2メニュー画面38Cbの表示に切り換わる。このメニュー画面38Cbが表示されているときに、四方向選択ボタンを任意に操作すると、選択項目を示す指標がボタン操作に連動して移動する。例えば、上下方向に指標を移動させて所望の項目を選択し、所望の項目に指標があるとき右方向に指標を移動させれば、その選択項目の設定を行う設定変更画面(図示せず)に切り換わる。
【0114】
この設定変更画面でメニューボタン41bを操作すると、第2メニュー画面38Cbに戻り、再度メニューボタン41bを操作すると、第1メニュー画面38Caに戻り、さらに、メニューボタン41bを操作することで、通常の撮影動作モードの撮影準備状態に戻る。
【0115】
また、第1メニュー画面38Caの状態で、四方向選択ボタン(41D)を用いて撮影シーン選択設定の項目(SCN)を選択し、決定ボタン41aの押圧操作を行うと、シーン選択メニュー画面38Ccの表示に切り換わる。ここで、四方向選択ボタンと決定ボタン41aとを用いて所望のシーンモード(予め特定の撮影環境を想定して設定される複数の撮影条件を一括して設定する撮影動作モード)を選択することができる。第1メニュー画面38Caの表示に戻るには、メニューボタン41bを操作する。
【0116】
なお、カメラ2(A,B,C)に対して操作部材を操作することにより実行される作用については、上述した作用以外にもさまざまなものがあるが、それらは本発明とは直接関係しない部分であるので、詳細な説明は省略する。
【0117】
次に、上記カメラ2(A,B,C)において、撮影動作モード時にカメラ表示部38(A,B,C)に表示されるモニタ表示の表示例を以下に示す。
【0118】
図6,図7,図8は、図1のカメラシステムにおける各カメラのモニタ表示の例示である。
【0119】
まず、図6は、第1カメラ2Aのモニタ表示の表示例である。ここでモニタ表示とは、カメラが撮影動作モードで動作しているときに表示部に表示される画像をいうものとする。
【0120】
例えば、図6に示す第1カメラ2Aのモニタ表示38Adでは、撮像部45の撮像素子によって得られる画像データに基づく被写体画像が表示部38Aの全面に表示され、この被写体画像に重畳させて各種の情報を表示させるようにしている。この場合において、各種の情報としては、例えば測光動作や測距動作の結果得られるシャッター速度値や絞り値,露出補正値,撮影モード,電池残量情報,撮影可能枚数等等に加えて、その時点で第1カメラ2Aに設定されている各種の情報が、文字やアイコン等を用いて表示される。さらに、モニタ表示38Adにおいては、焦点調節位置や測光範囲等の指標となるAFターゲットマーク等や、表示中の被写体像の輝度範囲等を表示するグラフ等も合わせて表示されている。
【0121】
また、図7は第2カメラ2Bのモニタ表示の表示例である。この第2カメラ2Bにおいても、上述の第1カメラ2Aと略同様形態のモニタ表示38Bdが表示されるが、その形態は第1カメラ2Aのモニタ表示38Adとは若干異なる形態となっている。
【0122】
そして、図8は、第3カメラ2Cのモニタ表示の表示例である。この第3カメラ2Cにおいては、上述の第1カメラ2A,第2カメラ2Bにおけるモニタ表示38Ad,38Bdに比べて簡素化されたモニタ表示38Cdが表示されるようになっている。
【0123】
以上のように、カメラ2(A,B,C)においては、各種の動作設定等を行うためのメニュー表示(図3〜図5参照)や撮影動作時におけるモニタ表示(図6〜図8参照)の形態はそれぞれ機種毎に異なる。つまり、各カメラ2(A,B,C)は、それぞれが機種毎に異なるメニュー表示,モニタ表示を実現するために、それぞれ独自のメニューデータ,モニタ表示用データと、これらに対応する表示用プログラムを有している。
【0124】
そして、コントローラ1は、各カメラ2の機種毎に対応するメニューデータ,モニタ表示用データ,表示用プログラムをROM12内のメニューデータ12aに持っている。したがって、本実施形態のコントローラ1は、カメラ2と通信してカメラ2の遠隔操作を行う際には、ROM12に記憶されているメニューデータ12a等とその表示用プログラムのうち、通信中のカメラ2のカメラ表示部38に表示されるメニュー表示等と略同様のメニュー画面をカメラ2と略同じタイミングで表示させることができるようになっている。
【0125】
以上のような構成のカメラシステムにおいて、コントローラを用いてカメラを遠隔操作する際の作用の一例を、図9のフローチャートによって、以下に説明する。
【0126】
図9は、本実施形態のコントローラを有するカメラシステムにおいて、コントローラの遠隔操作によってカメラを撮影動作モードで動作させる際の作用を示すフローチャートである。なお、図9(A)のフローチャートにおいて、カメラ2の通信撮影モードによる処理ステップをステップSn(nは整数)で示し、図9(B)のフローチャートにおいて、コントローラ1の通信モードによる処理ステップをステップTn(nは整数)で示すものとする。
【0127】
なお、コントローラ1が通信により制御対象とするカメラ2は、上述の第1カメラ2A,第2カメラ2B,第3カメラ2C等であるが、カメラ2の側の作用の流れは、いずれのカメラの場合にも全く同様に制御されることになる。したがって、以下のフローチャートの説明においては、制御対象であるカメラを符号2で表記している。
【0128】
まず、カメラ2側において、操作者によってカメラ2の操作部材のうち電源ボタン(図示せず)が操作されると、同カメラ2の電源状態はオン状態となる。その後、操作者によってカメラ2の操作部材のうち動作モードを切り換えるための所定の操作部材が操作されて、同カメラ2の動作モードが通信撮影モードに切り換えられる。
【0129】
一方、コントローラ1側において、操作者によってコントローラ1の操作部材のうち電源ボタン(図示せず)が操作されると、同コントローラ1の電源状態はオン状態となる。その後、操作者によってコントローラ1の操作部材のうち動作モードを切り換えるための所定の操作部材が操作されて、同コントローラ1の動作モードが通信モードに切り換えられる。
【0130】
ここで、コントローラ1の動作モードとしては、カメラ2との間で通信を行って同カメラ2を動作制御する通信モードと、当該コントローラ1が単体で動作するローカルモード等がある。
【0131】
コントローラ1が通信モードで動作する際には、例えばカメラ2との通信を行って同カメラ2を遠隔操作により撮影動作させたり、同カメラ2のカメラ記録媒体部36に蓄積された画像データをコントローラ1の側に転送する等の制御を行なうことができる。
【0132】
また、コントローラ1のローカルモードでは、例えば記録媒体部16に蓄積された画像データに基づく画像を再生表示する等の制御によりいわゆる画像ビュワーとして機能させたりする。また、コントローラ1がレンズ部26,撮像部25等を具備している場合には、これらを用いて撮影動作を行って通常のデジタルカメラとして機能させる等の制御を行なうことができる。
【0133】
上述のようにして、カメラ2が通信撮影モードで起動すると、図9(A)のステップS11において、カメラ制御部31のリモート制御部31aは、コントローラ1との間で通信を行うのに必要となる各種設定を自動的に行う通信モード設定処理を実行する。その後、ステップS12の処理に進む。
【0134】
なお、上記ステップS11の通信モード設定処理においては、操作者が各設定項目について手動にて任意に所望の設定を入力し若しくは選択することで、詳細な通信に関する各種設定を行なうようにしてもよい。
【0135】
続いて、ステップS12において、リモート制御部31aは、カメラ通信部39を制御して通信処理を開始し、通信相手となるコントローラ1との間の通信が確立したか否かの確認を行う。ここで、カメラ2とコントローラ1との間における通信の確立が確認されるまで通信処理を繰り返し、両者間の通信が確立したことが確認されたら次のステップS13の処理に進む。
【0136】
一方、上述のようにして、コントローラ1が通信モードで起動すると、図9(B)のステップT11において、制御部11は、通信部19を制御して通信処理を開始し、通信相手となるカメラ2との間の通信が確立したか否かの確認を行う。ここで、コントローラ1とカメラ2との間における通信の確立が確認されるまで通信処理を繰り返し、両者間の通信が確立したことが確認されたら次のステップT12の処理に進む。
【0137】
このように、上述のステップS12及びステップT11においては、カメラ2とコントローラ1とは互いの機器情報、例えば機種を特定するデータ等をやりとりして、互いが通信相手として適した機器であるかの確認処理が行われる。
【0138】
この通信確立処理では、カメラ2のカメラ制御部31は、コントローラ1に対してカメラ2自身の機種情報等の情報データを送信する。これに対して、コントローラ1の制御部11は、コントローラ1自身の機器情報等の情報データに加えて、ROM12のメニューデータ12aのうちカメラ2から受信したカメラ機種情報に対応するメニューデータのバージョン情報等をカメラ2に対して送信する。
【0139】
これを受けて、カメラ2側では、ステップS13において、リモート制御部31aは、最新のメニューデータをコントローラ1へ送信するか否かの判断を行う。
【0140】
このメニューデータは、上述したように、例えばカメラROM32等に予め記憶されているものである。リモート制御部31aは、必要に応じてカメラROM32からメニューデータを読み出して、このメニューデータに基づくメニューを表示部18に表示させる。
【0141】
このメニューデータは、電子的なデータであるので適宜更新される場合がある。したがって、同じカメラ機種であっても異なるバージョンのメニューデータを有する個体が存在するという状況が考えられる。
【0142】
そこで、本実施形態のカメラシステムにおいては、カメラ2とコントローラ1との間で通信を行って互いを連繋させて使用するような場合には、上述のステップS12及びステップT11の処理、即ち通信確立処理において、コントローラ1が有するメニューデータと、通信中のカメラ2のメニューデータ(例えば最新版メニューデータ)とのバージョンが一致するか否かの確認を行っている。
【0143】
そして、このステップS13の処理において、リモート制御部31aは、メニューデータのバージョンが不一致である等の場合に、カメラ2からコントローラ1に対して最新のメニューデータを送信するべきと判断した場合には、ステップS14の処理に進む。また、送信するメニューデータのバージョンが一致であることが確認されてメニューデータの送信が不要であると判断した場合には、ステップS15の処理に進む。
【0144】
ステップS14において、リモート制御部31aは、カメラROM32に記憶されている最新バージョンのメニューデータをカメラ通信部39,カメラアンテナ44を介してコントローラ1に向けて送信する処理を実行する。これと共に、カメラ制御部31は、カメラ表示制御部37を介してカメラ表示部38を制御して、カメラ表示部38の表示画面上にメニューを表示させる。その後、ステップS15の処理に進む。
【0145】
一方、コントローラ1側においては、上述のステップT11において、制御部11は通信確立処理が実行されて、ステップT12の処理に進むと、このステップT12において、通信が確立している通信相手のカメラ2の機種を特定する処理を実行する。
【0146】
このカメラ機種特定処理は、上述のステップT11の通信処理において、カメラ2側から得られた情報に基いて通信相手となるカメラ2の機種を特定する処理である。このカメラ機種特定処理は、制御部11におけるメニュー選択部11aが主にその処理を司る。
【0147】
また、これとは別に、コントローラ1側で操作者が所定の操作を手動で行うことにより通信相手のカメラ機種を設定するようにしてもよい。この場合には、ステップT12において、コントローラ1の制御部11のメニュー選択部11aは、表示制御部17のメニュー表示制御部17aを介して表示部18を制御して、図10に示すようなカメラ機種選択メニューを表示部18の画面上に表示させる。
【0148】
操作者は、このカメラ機種選択メニューを見ながら、四方向選択ボタン及び決定ボタン41aを用いて通信相手のカメラ機種を選択し指示する。
【0149】
コントローラ1において、上記いずれかの手段により通信相手となるカメラ2の機種が特定されると、続いて、ステップT13において、制御部11は、アンテナ54,通信部19を制御してカメラ2からメニューデータが送信されてきているか否かの確認を行う。ここで、カメラ2からのメニューデータが受信された場合には、ステップT14の処理に進む。一方、カメラ2からメニューデータが送信されていない場合には、ステップT15の処理に進む。
【0150】
ステップT14において、制御部11は、上述のステップT13において受信された最新となるメニューデータをRAM14等に記憶する処理を実行する。その後、ステップT15の処理に進む。
【0151】
ステップT15において、制御部11の操作制御部11bは、コントローラ1の操作部材のうちメニューボタン22が操作されることにより生じる操作指示が生じたか否かの確認を行う。ここで、メニューボタン22による操作指示が確認されなかった場合には、ステップT16の処理に進む。
【0152】
また、メニューボタン22の操作指示が確認された場合には、制御部11のメニュー選択部11aは、メニュー表示制御部17aを介して表示部18を制御して、上述のステップT12の処理で特定されたカメラ2の機種に対応するメニューを表示させる。
【0153】
ここで表示されるメニューは、上述のステップS14において通信中のカメラ2のカメラ表示部38に表示されるメニュー画面と全く同じもの、あるいは、実質同一なものが表示される。
【0154】
そして、操作制御部11bは、操作部材からの指示信号を監視してメニューの表示中にいずれかの項目に対する設定変更の操作(メニュー操作という)が行われたか否かの確認を行う。そして、メニュー操作が行われたことが確認された場合には、ステップT17の処理に進む。
【0155】
ステップT17において、制御部11は通信部19を制御して、上述のステップT15の処理にて行われたメニュー操作内容の指示情報を通信中のカメラ2のカメラ通信部39に対して送信する送信処理を実行する。その後、ステップT18の処理に進む。
【0156】
これを受けて、カメラ2のカメラ制御部31のリモート制御部31aは、ステップS15において、カメラ通信部39がメニュー変更操作の指示信号を受信したか否かの確認を行う。ここで、メニュー変更操作指示信号を受信したことが確認された場合には、ステップS16の処理に進む。また、メニュー変更操作指示信号が受信されない場合には、ステップS17の処理に進む。
【0157】
ステップS16において、カメラ制御部31は、上述のステップS15の処理にて受信したメニュー変更操作指示信号に従ってカメラ表示部38のメニューの変更処理を実行する。その後、ステップS18の処理に進む。
【0158】
一方、上述のステップS15の処理において、メニュー変更操作指示信号の受信が確認されずにステップS17の処理に進んだ場合には、このステップS17において、カメラ制御部31は、表示制御部37を介してカメラ表示部38を制御して、同カメラ表示部38にモニタ画像を表示すると同時に、カメラ通信部39を制御してモニタ画像を表す画像データをコントローラ1へと送信する処理を実行する。その後、ステップS20の処理に進む。
【0159】
これを受けて、コントローラ1の制御部11は、ステップT16において、通信部19を制御して、カメラ2からのモニタ画像の画像データを受信し、受信した画像データに基いて表示制御部17を介して表示部18を制御して、当該表示部18の表示画面上にモニタ画像を表示する処理を実行する。その後、ステップT22の処理に進む。
【0160】
他方、上述のステップT17の処理にて、メニュー操作内容の指示情報の送信処理の実行後、ステップT18の処理に進むと、このステップT18において、制御部11は、ROM12からメニューデータの読み出し処理を実行する。その後、ステップT19の処理に進む。
【0161】
ステップT19において、制御部11は、表示制御部17を介して表示部18を制御して、上述のステップT18の処理にて読み出したメニューデータに、上述のステップT15の処理における変更操作を反映させたメニューの表示処理を実行する。その後、ステップT20の処理に進む。
【0162】
ステップT20において、制御部11の操作制御部11bは、操作部13からの指示信号を監視して、操作者が操作部材(四方向選択ボタン及び決定ボタン41a)を用いて表示部18に表示中のメニューの表示項目のうち撮影条件を変更する操作を行ったか否かの確認を行う。ここで、撮影条件変更操作が確認された場合には、ステップT21の処理に進む。また、撮影条件変更操作が確認されなかった場合には、ステップT22の処理に進む。
【0163】
ステップT21において、制御部11は、通信部19を制御して、上述のステップT20の処理にて行われた撮影条件変更操作により変更される撮影条件情報をカメラ2へと送信する撮影条件送信処理を実行する。その後、ステップT22の処理に進む。
【0164】
これを受けて、カメラ2のカメラ制御部31は、ステップS18において、カメラ通信部39を制御して撮影条件変更指示信号を受信したか否かの確認を行う。ここで、撮影条件変更指示信号の受信が確認された場合には、ステップS19の処理に進む。また、撮影条件変更指示信号の受信が確認されない場合には、ステップS20の処理に進む。
【0165】
ステップS19において、制御部31は、撮影条件変更処理を実行する。その後、ステップS20の処理に進む。
【0166】
コントローラ1の処理に戻って、上述のステップT21の処理にて撮影条件送信処理が実行された後、ステップT22において、制御部11の操作制御部11bは、操作部13からの指示信号を監視して撮影操作の指示信号が生じたか否かの確認を行う。ここで、撮影操作指示信号が確認された場合には、ステップT23の処理に進む。また、撮影操作指示信号が確認されなかった場合には、ステップT24の処理に進む。
【0167】
ステップT23において、制御部11は、通信部19を制御して撮影指示信号の送信処理を実行する。その後、ステップT24の処理に進む。
【0168】
一方、ステップT24において、制御部11の操作制御部11bは、操作部13からの指示信号を監視して電源をオフ状態とする操作によって生じるオフ信号が生じたか否かの確認を行う。ここで、電源オフ信号が確認された場合には、所定のオフ処理を実行した後、一連の処理を終了する。また、電源オフ信号が確認されない場合には、上述のステップT15の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0169】
一方、上述のコントローラ1のステップT23の処理における撮影指示信号送信処理を受けて、カメラ2の制御部31は、ステップS20において、カメラ通信部39を制御して撮影指示信号を受信したか否かの確認を行う。ここで、撮影指示信号を受信したことが確認された場合には、ステップS21の処理に進む。また、撮影指示信号の受信が確認されない場合には、ステップS22の処理に進む。
【0170】
ステップS21において、制御部31は、所定の撮影処理を実行する。その後、ステップS22の処理に進む。
【0171】
一方、ステップS22において、制御部31は、電源オフ操作によるオフ信号が生じたか否かの確認を行う。ここで、電源オフ信号が確認された場合には、所定のオフ処理を実行した後、一連の処理を終了する。また、電源オフ信号が確認されない場合には、上述のステップS15の処理に戻り、以降の処理を繰り返す。
【0172】
以上説明したように上記第1の実施形態によれば、カメラ2を外部から制御するコントローラ1であって、このコントローラ1は、複数機種のカメラに各対応する複数のメニュー及び撮影条件設定用のメニュー等に関する情報(メニューデータ)を記録媒体部16に有しており、制御対象となるカメラの機種に対応するメニューを選択すると、そのメニューが表示される。このメニューを見ながら操作者は操作部材を操作することで、コントローラ1の通信部19は、カメラ2のカメラ通信部39との間で通信を行って、入力された撮影条件に関する情報をカメラ2へと送信するように構成している。したがって、これにより、一つのコントローラ1を用いて複数機種のカメラ2を個別に制御することができる。つまり、複数機種のカメラ2を遠隔操作で利用する場合、コントローラ1を一つ用意すればよく、したがって、従来のシステム、即ち複数機種のカメラに各対応するコントローラを1対1で使用する構成のシステムに比べて、本実施形態のカメラシステムでは、全体的な操作性の向上に寄与することができる。
【0173】
また、予めコントローラ1の側に複数機種のカメラに対応したメニューデータを持たせるようにしたので、例えばモニタ画像等のように通信によりその都度メニューデータを受信してから表示させるといった手段に比べると表示処理を大幅に軽減させることができ、よってより高速なメニュー表示の切り換えをも実現でき、より快適な操作性を得ることができる。
【0174】
なお、メニューデータは、予めコントローラ1の記録媒体部16に保存するような形態以外にも、例えば、制御対象として新規に通信するカメラであるような場合には、最初の通信動作時にメニューデータやメニュー表示用プログラム等をカメラ側からコントローラの記録媒体部16にダウンロードするようにしてもよい。
【0175】
また、コントローラ1が有するメニューデータと制御対象で通信相手のカメラの持つメニューデータとのバージョンの一致不一致を確認し、メニューバージョンアップが不一致されているような場合(例えば、カメラ側のメニューがバージョンアップしているような場合)には、コントローラとカメラとは、通信によって更新された最新のメニューデータがコントローラ側に提供されるように、通信開始時におけるバージョンの確認と、バージョンが不一致の場合の送信処理とを行うようにしたので、常にカメラとコントローラとで表示されるメニューを同一のものとすることができる。
【0176】
コントローラ1は、通信部19を介してカメラ2のカメラ通信部39との間で通信を行って、受信したカメラ2の機種情報に基づいて対応するメニューを選択し表示させるようにしたので、常に確実かつ簡単にカメラ機種の選択し、対応するメニューを表示させることができる。
【0177】
また、コントローラ1における操作部として、タッチパネルを含めて構成すれば、カメラ2と同等な操作部材を設けなくても、コントローラ1の側で撮影条件の設定又は変更等を容易に行なうことができるようになる。特に、複雑な操作系を有する複数種類の一眼レフレックスカメラに対して、タッチパネルによって操作部を対応させることは有効な手段である。
【0178】
なお、上記実施形態において説明した制御部(11,31)における各処理に関しては、ソフトウエアではなく一部または全てをハードウエアで構成してもよい。逆にハードウエアとして説明したメニュー表示制御部(17a)等をソフトウエアで構成してもよい。この場合における具体的な構成は設計事項である。
【0179】
そして、制御部11,31による各制御処理は、ROM12,32に格納されたソフトウエアプログラムが制御部11,31に供給され、供給されたプログラムに従って動作させることにより実現されるものである。したがって、上記ソフトウエアのプログラム自体が制御部11,31の機能を実現することになり、そのプログラム自体は本発明を構成する。また、そのプログラムを格納する記録媒体も本発明を構成する。この場合において、記録媒体としては、フラッシュメモリ以外に、例えばCD−ROM(−R,−RW等),DVD−ROM(−R,−RW)等の光学記録媒体,MD,MO等の光磁気記録媒体,磁気テープを用いた磁気媒体,ICカード等の半導体メモリ等を適用し得る。
【0180】
また、上述の実施形態では、本発明をデジタルカメラに適用した例を示して説明しているが、本発明を適用する機器としては、これに限ることはなく、例えば携帯電話等に附属するカメラ部に対して適用することも可能である。
【0181】
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において構成要素について種々の変形や応用を加えて具体化し得ることは勿論である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、上述の実施形態によって開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。例えば、上記実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要素が削除された構成が発明として抽出され得る。そして、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせて構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0182】
【図1】本発明の第1の実施形態のコントローラを含んで構成されるカメラシステム全体の概略システム構成図。
【図2】図1のカメラシステムにおけるコントローラとカメラとのそれぞれの内部構成の概略を示すブロック構成図。
【図3】図1のカメラシステムの各カメラにおけるカメラ表示部に表示されるメニュー等の表示例であって、第1カメラのカメラ表示部に表示される表示画面の二態様と情報表示部に表示される表示画面の一態様とを示す図。
【図4】図1のカメラシステムの各カメラにおけるカメラ表示部に表示されるメニュー等の表示例であって、第2カメラのカメラ表示部に表示される表示画面の二態様を示す図。
【図5】図1のカメラシステムの各カメラにおけるカメラ表示部に表示されるメニュー等の表示例であって、第3カメラのカメラ表示部に表示される表示画面の三態様を示す図。
【図6】図1のカメラシステムにおける各カメラのモニタ表示の例示であって、第1カメラのモニタ表示を示す図。
【図7】図1のカメラシステムにおける各カメラのモニタ表示の例示であって、第2カメラのモニタ表示を示す図。
【図8】図1のカメラシステムにおける各カメラのモニタ表示の例示であって、第3カメラのモニタ表示を示す図。
【図9】図1のカメラシステムにおいてコントローラの遠隔操作によってカメラを撮影動作モードで動作させる際の作用を示すフローチャート。
【図10】図1のカメラシステムにおいてコントローラの表示部に表示されるカメラ機種選択メニューの表示例を示す図。
【符号の説明】
【0183】
1……コントローラ
2……カメラ
11……制御部
11a……メニュー選択部
11b……操作制御部
12……ROM
12a……メニューデータ
13……操作部
14……RAM
15……記録再生部
16……記録媒体部16
17……表示制御部
17a……メニュー表示制御部
18……表示部
19……通信部
20……バスライン
21U……上方向選択ボタン
21D……下方向選択ボタン
21L……左方向選択ボタン
21R……右方向選択ボタン
21a……決定ボタン
22……メニューボタン
23……レリーズボタン
24……タッチパネル部
25……撮像部
26……レンズ部
31……カメラ制御部
31a……リモート制御部
32……カメラROM
33……カメラ操作部
34……カメラRAM
35……カメラ記録再生部
36……カメラ記録媒体部
37……カメラ表示制御部
38……カメラ表示部
39……カメラ通信部
40……カメラ本体
40……バスライン
41……操作部材
42……情報表示部
43……(交換)レンズ部
44……カメラアンテナ
45……カメラ撮像部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを外部から制御するコントローラにおいて、
制御対象のカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択するメニュー選択部と、
上記メニュー選択部によって選択された撮影条件設定用メニューを表示部に表示させるメニュー表示制御部と、
上記メニュー表示制御部により上記表示部に表示中のメニューから撮影条件の入力を受け付ける操作部と、
上記カメラとの間で通信を行って上記操作部により入力された撮影条件に関する情報を上記カメラへと送信する通信部と、
を備えて構成されていることを特徴とするコントローラ。
【請求項2】
複数機種のカメラにそれぞれ対応する複数のメニューに関する情報が保存される記憶部を、さらに備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
上記メニュー選択部は、上記通信部を用いて行われる上記カメラとの通信により受信したカメラの機種情報に基づいて対応するメニューを選択することを特徴とする請求項1に記載のコントローラ。
【請求項4】
上記操作部は、タッチパネルであることを特徴とする請求項1に記載のコントローラ。
【請求項5】
上記表示部は、上記カメラから送信され上記通信部により受信した画像データに基づく画像を表示することを特徴とする請求項1に記載のコントローラ。
【請求項6】
請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のコントローラは、撮像部を備えるカメラであることを特徴とする。
【請求項7】
請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のコントローラは、記録媒体を備える画像ビュワーであることを特徴とする。
【請求項8】
カメラとこのカメラを外部から制御するコントローラとからなるカメラシステムにおいて、
上記カメラは、上記コントローラとの間で、画像データを含む情報の通信を行うカメラ通信部と、上記コントローラからの指示命令にしたがって上記カメラを制御するリモート制御部と、
を備え、
上記コントローラは、制御対象のカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択するメニュー選択部と、上記メニュー選択部によって選択された撮影条件設定用メニューを表示部に表示するメニュー表示制御部と、上記メニュー表示制御部により上記表示部に表示中のメニューから撮影条件の入力を受け付ける操作部と、上記カメラとの間で通信を行って上記操作部により入力された撮影条件に関する情報を上記カメラへと送信する通信部と、
を備えることを特徴とするカメラシステム。
【請求項9】
上記カメラ通信部は、上記カメラのメニューに関する情報を上記コントローラに送信することを特徴とする請求項8に記載のカメラシステム。
【請求項10】
カメラを外部から制御するコントローラの制御方法において、
制御対象となるカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択し、
複数機種のカメラにそれぞれ対応する複数のメニューに関する情報が保存される記憶部から、上記選択されたカメラの機種に対応する撮影条件設定用メニューを読み出して表示部に表示し、
上記表示部に表示された上記メニューから撮影条件の入力を受け付け、
入力された撮影条件に関する情報を上記カメラに送信することを特徴とする制御方法。
【請求項11】
カメラを外部から制御するコントローラのプログラムにおいて、
制御対象となるカメラの機種に対応する撮影条件設定用のメニューを選択するステップと、
複数機種のカメラに対応する複数のメニューに関する情報が保存される記憶部から上記選択されたカメラの機種に対応する撮影条件設定用メニューを読み出して表示部に表示するステップと、
上記表示部に表示されたメニューから撮影条件の入力を受け付けるステップと、
入力された撮影条件に関する情報を上記カメラに送信するステップと、
を含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−260552(P2009−260552A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−105973(P2008−105973)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】