説明

コントロールバルブ

【課題】ロードチェック機能を果たす逆止弁を廃止してコントロールバルブの小型化をはかること。
【解決手段】二方向に作動するアクチュエータ5に給排される作動油の流量を制御するコントロールバルブ10であって、アクチュエータ5の作動方向に応じて油圧源からアクチュエータ5に供給される作動油の流量をメータイン制御する第一、第二ポペット弁20、30と、アクチュエータ5から排出される作動油の流量をメータアウト制御するスプール弁50とを備え、第一、第二ポペット弁20、30は、バルブシート26、36に着座して閉弁するポペット22、32と、アクチュエータ5に連通してポペット22、32を閉弁方向に付勢する圧力を導くポペット室29、39と、ポペット22、32を開弁方向に駆動するソレノイド(ポペット駆動手段)24、34と、を備える構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータに給排される作動流体の流量を制御するコントロールバルブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のコントロールバルブとして、例えば、特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
バルブブロックに複数本のスプールが収容され、このスプールによってアクチュエータに供給される作動油の流量がメータイン制御されるとともに、アクチュエータから排出される作動油の流量がメータアウト制御される。
【0004】
バルブブロックに逆止弁が収容され、この逆止弁がアクチュエータからの作動油が油圧源へと向かう逆流を止めるロードチェック機能を果たすようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−132700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来のコントロールバルブにあっては、スプールによってアクチュエータからの作動油を十分に遮断することができないため、ロードチェック機能を果たす逆止弁を設ける必要があり、構造が複雑化し、大型化を招くという問題点があった。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ロードチェック機能を果たす逆止弁を廃止してコントロールバルブの小型化をはかること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、二方向に作動するアクチュエータに給排される作動流体の流量を制御するコントロールバルブであって、アクチュエータの作動方向に応じて流体圧源から前記アクチュエータに供給される作動流体の流量をメータイン制御する第一、第二ポペット弁と、アクチュエータから排出される作動流体の流量をメータアウト制御するスプール弁とを備え、第一、第二ポペット弁は、流体圧源から供給される作動流体をアクチュエータに導くバルブシートと、このバルブシートに着座して閉弁するポペットと、アクチュエータに連通してポペットを閉弁方向に付勢する圧力を導くポペット室と、ポペットを開弁方向に駆動するポペット駆動手段と、を備えたことを特徴とするものとした。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、アクチュエータの作動方向に応じて、第一、第二ポペット弁の一方は、そのポペット駆動手段がバルブシートとポペットの間に画成される流路面積を調節して、アクチュエータに供給される作動流体の流量をメータイン制御する。このとき、スプール弁は、アクチュエータから排出される作動流体の流量をスプール弁を介してメータアウト制御する。これにより、アクチュエータの作動を多様に制御することができる。
【0010】
第一、第二ポペット弁は、アクチュエータ側の圧力が流体圧源側の圧力よりも高くなったときに、ポペットがバルブシートに着座して閉弁し、アクチュエータからの作動流体が流体圧源へと向かう逆流を止めるロードチェック機能を果たす。これにより、コントロールバルブは、ロードチェック機能を果たす逆止弁を別に設ける必要がなく、構造が簡素化され、小型化がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態を示すコントロールバルブの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
図1に示すコントロールバルブ10は、例えば建設機械に搭載され、アクチュエータ5に給排される作動油の流量を制御するものである。
【0014】
アクチュエータ5として、ピストン6によって伸側圧力室7と縮側圧力室8とに区画される油圧シリンダが設けられる。
【0015】
なお、これに限らず、アクチュエータ5として、例えば油圧モータを設けてもよい。
【0016】
また、アクチュエータ5に給排される作動流体として、作動油(オイル)の代わりに、例えば水溶性代替液等を用いても良い。
【0017】
コントロールバルブ10には、アクチュエータ5の伸側圧力室7に連通する第一アクチュエータ通路13と、縮側圧力室8に連通する第二アクチュエータ通路14と、油圧源として油圧ポンプ1に連通する供給通路11と、タンク2に連通する戻し通路12とが接続される。
【0018】
コントロールバルブ10は、アクチュエータ5に供給される作動油の流量をメータイン制御する第一、第二ポペット弁20、30と、メータアウト制御する一つのスプール弁50と、これらを収容するバルブブロック40とを備える。
【0019】
バルブブロック40は、供給通路11が接続されるインレットポート41と、第一、第二アクチュエータ通路13、14がそれぞれ接続される第一、第二アクチュエータポート43、44と、戻し通路12が接続される第一、第二アウトレットポート42、45とが形成される。
【0020】
第一、第二ポペット弁20、30は、中央のインレットポート41を挟んで互いに対向するように配置され、インレットポート41に対して第一、第二アクチュエータポート43、44を開閉する。
【0021】
第一、第二ポペット弁20、30は、バルブブロック40に介装されるバルブハウジング21、31と、このバルブハウジング21、31に収容されるポペット(弁体)22、32と、このポペット22、32を閉弁方向に付勢するリターンスプリング23、33と、このリターンスプリング23、33に抗してポペット22、32を開弁方向に駆動するソレノイド24、34とを備える。
【0022】
バルブハウジング21、31は、その内側にポペット室29、39を画成する円筒状に形成される。バルブハウジング21、31は、それぞれの頂部に開口する一つのバルブポート25、35と、このバルブポート25、35から連続する環状のバルブシート26、36と、その側部に開口する複数のバルブポート27、37とを有する。
【0023】
バルブポート25、35は、インレットポート41に連通し、供給通路11から加圧作動油が導かれる。
【0024】
バルブハウジング21、31のまわりにはグルーブ48、49が形成される。グルーブ48、49は、バルブポート27、37と第一、第二アクチュエータポート43、44とをそれぞれ連通し、アクチュエータ5に給排される作動油を導く。
【0025】
円柱状のポペット22、32は、それぞれの外周部がバルブハウジング21、31の内周面に摺動可能に支持され、バルブシート26、36に着座する円錐面状のテーパ部22a、32aを有する。
【0026】
ポペット22、32は、リターンスプリング23、33の付勢力によりテーパ部22a、32aがバルブシート26、36に着座する。
【0027】
ポペット22、32は、段付き円柱状に形成され、その小径部のまわりにポペット室29、39が環状の空間として画成される。
【0028】
ポペット22、32には、これを貫通する背圧導入通路22b、32bが形成される。ポペット22、32の背後には、背圧室28、38が画成される。この背圧室28、38は、背圧導入通路22b、32bを介してポペット室29、39にそれぞれ連通する。ポペット22、32の背圧室28、38には、第一、第二アクチュエータポート43、44の圧力が、グルーブ48、49、バルブポート27、37、ポペット室29、39、背圧導入通路22b、32bを介して導かれる。
【0029】
なお、背圧導入通路22b、32bは、これに限らず、第一、第二ポペット弁20、30、バルブブロック40に形成される構成としてもよい。
【0030】
これにより、ポペット22、32は、背圧室28、38に導かれるアクチュエータ5の圧力によってテーパ部22a、32aがバルブシート26、36に着座し、アクチュエータ5の作動油が供給通路11へと逆流することを止める、ロードチェック機能を果たす。
【0031】
ポペット22、32のテーパ部22a、32aがバルブシート26、36に着座した閉弁状態では、両者の間に隙間が生じることなく、インレットポート41に対する密封性が確保される。
【0032】
コントロールバルブ10は、ポペット駆動手段として、ソレノイド24、34を備える。ソレノイド24、34は、図示しないコイルの磁界によってポペット22、32をバルブシート26、36から離れる方向(図1にて左右方向)に移動させるソレノイド推力(開弁力)を発生する。このソレノイド推力がリターンスプリング23、33の付勢力とポペット22、32の前後差圧力とを合わせた力を上回ると、ポペット22、32がバルブシート26、36から離れる方向(図1にて左右方向)に移動する。
【0033】
ポペット22、32のテーパ部22a、32aがバルブシート26、36から離れると、テーパ部22a、32aとバルブシート26、36との間に環状の流路が画成され、この流路断面積に応じた流量の作動油がインレットポート41から第一、第二アクチュエータポート43、44へと流れる。
【0034】
これにより、ソレノイド24、34のコイルを流れる励磁電流が増大するのに伴って、インレットポート41から第一、第二アクチュエータポート43、44へと流れる作動油の流量が増大する。
【0035】
ポペット駆動手段は、ポペット22、32を駆動するソレノイド24、34に限らず、背圧室28、38に導かれるパイロット圧力を調節する構成としてもよい。
【0036】
バルブハウジング21、31のバルブポート25、35は、互いに中央のインレットポート41を挟んで対向するように配置される。
【0037】
ポペット22、32は、互いに同軸上にて摺動するように配置されるが、これに限らず、互いに異なる軸上にて摺動するように配置してもよい。
【0038】
スプール弁50は、バルブブロック40に形成される収容孔61と、この収容孔61に摺動可能に介装されるスプール51とを備える。
【0039】
バルブブロック40には、収容孔61に面して第一、第二アウトレットポート42、45が形成されるとともに、第一、第二ポペット室連通ポート46、47がそれぞれ環状の流路として形成される。
【0040】
バルブブロック40には、第一、第二ポペット室連通ポート46、47とグルーブ48、49とをそれぞれ連通する通孔62、63が形成される。アクチュエータ5の作動油がポペット室29、39、グルーブ48、49、通孔62、63を通って第一、第二ポペット室連通ポート46、47に導かれる。
【0041】
スプール弁50は、第一、第二ポペット弁20、30と並んで配置され、スプール51はポペット22、32と略平行に摺動する。
【0042】
スプール51は、一方の端部にセンタスプリング66が連結され、このセンタスプリング66の付勢力によって図示の中立位置に保持される。
【0043】
スプール51は、両方の端部に面して第一、第二パイロット圧室64、65が設けられ、この第一、第二パイロット圧室64、65には図示しないパイロット弁を介してパイロット圧力がそれぞれ導かれる。
【0044】
スプール51は、第一、第二ランド部52、53を有し、第一、第二ランド部52、53の端部に複数のノッチ(絞り)54、55が形成される。
【0045】
スプール51が図示したように中立位置にある場合に、この第一、第二ランド部52、53がアウトレットポート42、45に対して第一、第二ポペット室連通ポート46、47が遮断される。
【0046】
スプール51は、第一、第二パイロット圧室64、65に導かれるパイロット圧力とセンタスプリング66の付勢力とが釣り合う位置に移動する。
【0047】
アクチュエータ5の伸張作動時に、第二パイロット圧室65に導かれるパイロット圧力が高められ、スプール51が図にて中立位置から左方向に所定ストロークだけ移動すると、ノッチ55を介して第二ポペット室連通ポート47と第二アウトレットポート45とが連通される伸側ポジションに切り換えられ、縮側圧力室8からの作動油がタンク2へと戻される。
【0048】
アクチュエータ5の収縮作動時に、第一パイロット圧室64に導かれるパイロット圧力が高められ、スプール51が図にて中立位置から右方向に所定ストロークだけ移動すると、ノッチ54を介して第一ポペット室連通ポート46と第一アウトレットポート42とが連通される縮側ポジションに切り換えられ、伸側圧力室7からの作動油がタンク2へと戻される。
【0049】
こうしてスプール51が左右方向に移動するストロークに応じてノッチ54、55の開口面積が増大し、第一、第二ポペット室連通ポート46、47から第一、第二アウトレットポート42、45へと流れる作動油の流量が増大する。
【0050】
油圧源として設けられる油圧ポンプ1は図示しないエンジンまたは電動機によって駆動され、タンク2に貯留された作動油を吸い上げ、加圧した作動油を供給通路11へと吐出する。
【0051】
油圧ポンプ1に連通する供給通路11とタンク2とを連通する戻し通路16が配設され、この戻し通路16に電磁式のブリードオフ弁17が介装される。
【0052】
コントロールバルブ10とブリードオフ弁17の作動は、図示しないコントローラによって制御される。
【0053】
オペレータが図示しないレバーを操作してアクチュエータ5を伸張作動させる場合に、コントローラは、ソレノイド24を励磁して第一ポペット弁20を開弁させて、供給通路11の加圧作動油が伸側圧力室7に供給されるとともに、第二パイロット圧室65に導かれるパイロット圧を高めてスプール弁50を伸側ポジションに切り換え、縮側圧力室8からの作動油がタンク2へと戻される。
【0054】
アクチュエータ5を収縮作動させる場合に、コントローラは、ソレノイド34を励磁して第二ポペット弁30を開弁させて、供給通路11の加圧作動油が縮側圧力室8に供給されるとともに、第一パイロット圧室64に導かれるパイロット圧を高めてスプール弁50を縮側ポジションに切り換え、伸側圧力室7からの作動油がタンク2へと戻される。
【0055】
コントロールバルブ10は、アクチュエータ5の伸縮作動時にアクチュエータ5に供給される加圧作動油の流量を第一、第二ポペット弁20、30を介してメータイン制御するとともに、アクチュエータ5から排出される作動油の流量をスプール弁50を介してメータアウト制御する。
【0056】
上記アクチュエータ5の伸縮作動時に、例えばアクチュエータ5に働く負荷によって第一、第二アクチュエータ通路13、14に生じる負荷圧力が供給通路11に生じるポンプ吐出圧力より高まる場合に、第一、第二ポペット弁20、30がポペット22、32の前後に生じる差圧力とリターンスプリング23、33の付勢力によって閉弁し、アクチュエータ5の作動油が供給通路11へと向かう逆流を防止するロードチェック機能を果たす。
【0057】
そして、ブリードオフ弁17は、油圧ポンプ1から吐出される作動油のうち供給通路11から戻し通路16を通ってタンク2に戻される流量を調節し、供給通路11に生じるポンプ吐出圧を制御する。
【0058】
以上のように、本実施形態では、伸張、収縮の二方向に作動するアクチュエータ5に給排される作動油の流量を制御するコントロールバルブ10であって、アクチュエータ5の作動方向に応じて油圧源からアクチュエータ5に供給される作動油の流量をメータイン制御する第一、第二ポペット弁20、30と、アクチュエータ5から排出される作動油の流量をメータアウト制御するスプール弁50とを備え、第一、第二ポペット弁20、30は、油圧源から供給される作動油をアクチュエータ5に導くバルブシート26、36と、このバルブシート26、36に着座して閉弁するポペット22、32と、アクチュエータ5に連通してポペット22、32を閉弁方向に付勢する圧力を導くポペット室29、39と、ポペット22、32を開弁方向に駆動するソレノイド(ポペット駆動手段)24、34と、を備える構成とした。
【0059】
上記構成に基づき、アクチュエータ5の作動方向に応じて、第一、第二ポペット弁20、30の一方は、ソレノイド(ポペット駆動手段)24、34がバルブシート26、36とポペット22、32の間に画成される流路面積を調節して、アクチュエータ5に供給される作動油の流量をメータイン制御する。このとき、スプール弁50は、アクチュエータ5から排出される作動油の流量をスプール弁50を介してメータアウト制御する。これにより、アクチュエータ5の作動を多様に制御することができる。
【0060】
第一、第二ポペット弁20、30は、アクチュエータ5に連通するポペット室29、39の圧力がインレットポート41より高くなったときに、ポペット22、32がバルブシート26、36に着座して閉弁し、アクチュエータ5からの作動油が油圧源へと向かう逆流を止めるロードチェック機能を果たす。これにより、コントロールバルブ10は、ロードチェック機能を果たす逆止弁を別に設ける必要がなく、構造が簡素化され、小型化がはかれる。
【0061】
本実施形態では、油圧源に連通するインレットポート41を備え、第一、第二ポペット弁20、30はインレットポート41を挟むように互いに対向して配置され、スプール弁50は第一、第二ポペット弁20、30と並んで配置され、スプール51はポペット22、32と略平行に摺動する構成とした。
【0062】
上記構成に基づき、バルブブロック40に第一、第二ポペット弁20、30及びスプール弁50がコンパクトに収められ、コントロールバルブ10の小型化がはかれる。
【0063】
本実施形態では、スプール弁50は、第一、第二ポペット弁20、30のポペット室29、39に連通する第一、第二ポペット室連通ポート46、47と、タンク2に連通する第一、第二アウトレットポート42、45と、第一、第二アウトレットポート42、45に対する第一、第二ポペット室連通ポート46、47の連通を切換えるスプール51と、を備える構成とした。
【0064】
上記構成に基づき、アクチュエータ5の作動時に、スプール弁50は、スプール51を移動し、第一、第二アウトレットポート42、45に対して第一、第二ポペット室連通ポート46、47を選択的に連通し、アクチュエータ5から排出される作動油を第一、第二ポペット弁20、30のポペット室29、39と第一、第二ポペット室連通ポート46、47と第一、第二アウトレットポート42、45とを通してタンク2へと戻す。
【0065】
コントロールバルブ10は、第一、第二ポペット室連通ポート46、47が第一、第二ポペット弁20、30のポペット室29、39を介してアクチュエータ5に連通する構造のため、バルブブロック40に形成される通路構造が簡素化され、作動油の流れを円滑にする。
【0066】
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明のコントロールバルブは、例えば産業機械、農業機械、車両、設備等、流体圧制御が必要なシステムに利用できる。
【符号の説明】
【0068】
1 油圧ポンプ
2 タンク
5 アクチュエータ
6 ピストン
10 コントロールバルブ
20、30 第一、第二ポペット弁
22、32 ポペット
23、33 リターンスプリング
24、34 ソレノイド(ポペット駆動手段)
26、36 バルブシート
28、38 背圧室
29、39 ポペット室
40 バルブブロック
41 インレットポート
42、45 第一、第二アウトレットポート
46、47 第一、第二ポペット室連通ポート
50 スプール弁
51 スプール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二方向に作動するアクチュエータに給排される作動流体の流量を制御するコントロールバルブであって、
前記アクチュエータの作動方向に応じて流体圧源から前記アクチュエータに供給される作動流体の流量をメータイン制御する第一、第二ポペット弁と、
前記アクチュエータから排出される作動流体の流量をメータアウト制御するスプール弁と、を備え、
前記第一、第二ポペット弁は、
前記流体圧源から供給される作動流体を前記アクチュエータに導くバルブシートと、
このバルブシートに着座して閉弁するポペットと、
前記アクチュエータに連通して前記ポペットを閉弁方向に付勢する圧力を導くポペット室と、
前記ポペットを開弁方向に駆動するポペット駆動手段と、を備えたことを特徴とするコントロールバルブ。
【請求項2】
前記流体圧源に連通するインレットポートを備え、
前記第一、第二ポペット弁は前記インレットポートを挟むように互いに対向して配置され、
前記スプール弁は前記第一、第二ポペット弁と並んで配置され、
前記スプールは前記ポペットと略平行に摺動することを特徴とする請求項1に記載のコントロールバルブ。
【請求項3】
前記スプール弁は、
前記第一、第二ポペット弁の前記ポペット室に連通する第一、第二ポペット室連通ポートと、
タンクに連通する第一、第二アウトレットポートと、
前記第一、第二アウトレットポートに対する前記第一、第二ポペット室連通ポートの連通を切換えるスプールと、を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のコントロールバルブ。

【図1】
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【公開番号】特開2012−17819(P2012−17819A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−156521(P2010−156521)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【出願人】(000000929)カヤバ工業株式会社 (2,151)
【Fターム(参考)】