説明

コンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法及びそのコンピュータシステム

【課題】コンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法及びそのコンピュータシステムを提供する。
【解決手段】主にコンピュータシステムのデータ保存メディア中に第一OS及び第二OSを保存する。該コンピュータシステムが基本起動手順を完了後、該コンピュータシステムはタッチ表示装置の駆動プログラムをインストール及び執行し、該タッチ表示装置は作用を開始し、該タッチ表示装置上には探知されたAV再生装置のメニュー図形を表示する。操作者が任意のAV再生装置のメニュー図形を選択すると、該データ保存メディアは該第一OSをインストール及び執行し、該タッチ表示装置上の選択されたAV再生装置メニューが対応するAV再生アプリケーションプログラムを執行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種のコンピュータマルチメディアAV再生の方法に関する。特に一種のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法及びそのコンピュータシステムに係る。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ技術の研究開発が進む中、コンピュータはAV装置と結合しマルチメディア再生システムを構成し、オフィス、家庭、商業施設など多くの分野で幅広く応用されるようになっている。
【0003】
現在のマルチメディア再生システムの大部分の設計は、AV再生装置をコンピュータインターフェースを通してコンピュータシステムに単純に接続するものである。よって、操作者は該マルチメディア再生機能を執行しようとする時には、該コンピュータシステムを通して該マルチメディア再生装置のアプリケーションプログラムを執行しなければならない。さらに、操作者は先ずコンピュータを起動し、該コンピュータはBIOSを起動し、POSTを起動し、周辺設備は探知及び駆動し、作業システムは起動し、システムが設定されるなどのすべての手順が完了後、ようやく該マルチメディア再生機能を執行可能で、使用上極めて不便である。
【0004】
上記の欠点を克服するため、現在既に、マルチメディアAV機能を迅速に起動し再生可能な設計が開発されている。その大部分の設計は、コンピュータのハードディスク中に異なるハードディスク分割区を分割し、該異なるハードディスク分割区中においてそれぞれ第一OS(Linux-based OSなど)及び第二OS(ウィンドウズ(登録商標)OSなど)をインストールし、該コンピュータのBIOSに対して部分的な修正を行うものである。これにより操作者は必要に応じてコンピュータモード(PCモード)或いはマルチメディア再生モード(AVモード)の執行を選択する。操作者がAVモードの執行を選択すると、コンピュータ起動後もコンピュータは一般のコンピュータシステムの起動手順を執行せず、直接該第一分割区中の第一OSをインストール及び執行し、必要なAV装置を駆動する。さらに、操作者が選択した再生機能(DVDなど)に基づきAVを再生する。また、操作者は一般のコンピュータのウィンドウズ(登録商標)OSに入らないこともでき、時間の無駄である起動の時間を省くことができ、コンピュータシステムのすべてのハードディスクを初期化する必要はない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
公知構造には以下の欠点があった。
すなわち、上記公知技術においては異なるOSの選択起動とマルチメディア再生の機能執行を達成することができるが、操作の親和性の面ではなお十分ではない。なぜなら使用者がPCモード或いはAVモードの執行を選択する時には、メーカー設計の操作規範及び操作方式を覚えておかなければ、執行しようとする作業モードを順調に起動することはできないからである。これでは親和性の高いマンマシーンインターフェースを実現することはできない。
【0006】
いくつかのPCモード或いはAVモードを選択執行可能なコンピュータシステムにおいては、スクリーンを通して関連する操作情報を設計を表示可能な設計を具えるものもあるが、一般の設計はコンピュータシステムにおいて実際にOSに進入後でなければその機能メニューの表示はできない。すなわち、コンピュータマルチメディア再生の機能を迅速に執行することはできないのである。
【0007】
さらに、現在マルチメディアAV再生機能を具えるコンピュータシステムの大部分の設計は該コンピュータのキーボード或いはマウスを通して機能メニューの選択を行うものである。この設計は該コンピュータシステムがOSに進入しなければ各項入力設備の入力機能を駆動することができない他、操作者が操作に必要な機能メニューを選択する時にも不便である。
【0008】
それは主にコンピュータシステムにおいて基本起動手順を完了後に、該コンピュータシステムによりタッチ表示装置の駆動プログラムをインストール及び執行し、該タッチ表示装置は作用を開始し、該タッチ表示装置上において探知されたAV再生装置のメニュー図形を表示し、操作者は執行しようとするAV再生装置のメニュー図形を選択するだけで、コンピュータマルチメディアAV再生の機能を執行可能である。
【0009】
さらにそれは人に優しい操作インターフェースを具えたコンピュータマルチメディアAV再生の方法で、タッチ表示装置により各項のAV再生装置のメニュー図形を提供し操作者は直接選択することができ、該タッチ表示装置は関連する情報を操作者に提供する。
【0010】
またそれは、コンピュータOSを起動する必要がなく、タッチ選択の方式によりマルチメディアAV再生機能を執行する方法で、操作者は起動のための時間を省くことができ、またコンピュータシステムのすべてのハードウェア設備を初期化する必要がなくなる。
【0011】
さらにそれは、コンピュータシステムが起動し、OSのスタート手順及びPOSTに進入後、先にタッチ表示装置及び図形表示機能を起動するだけで、操作者は必要に応じて、異なるマルチメディアAV再生機能或いは一般のコンピュータ作業機能をタッチ選択可能で、続いてコンピュータシステムはどのOSを執行するかを決定する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
すなわち本発明が公知技術の問題を解決するために採用する技術手段は、コンピュータシステムが基本起動手順を完成させた後、該コンピュータシステムはタッチ表示装置の駆動プログラムをインストール及び執行し、該探知表示装置の起動作用後、該タッチ表示装置上において探知されたAV再生装置のメニュー図形を表示し、該操作者が任意のAV再生装置のメニュー図形を選択すると、該データ保存メディアは指定されたOSをインストール及び執行し、該タッチ表示装置上で選択されたAV再生装置メニューが対応するAV再生アプリケーションプログラムを執行し、
【0013】
本発明の最適実施例中ではデータ保存メディア中には第一OS及び第二OSを保存し、該データ保存メディア中にはタッチ表示装置駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、該AV再生装置を駆動するAV再生アプリケーションプログラムを保存し、コンピュータシステム及びBIOSの起動完了後、該タッチ表示装置の表示パネル上には探知された該コンピュータシステムに接続されるAV再生装置のメニュー図形を表示し、該第二OSのコンピュータシステム起動メニューを表示可能であることを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法及びそのコンピュータシステムである。
【0014】
請求項1の発明は、主にコンピュータシステム中にデータ保存メディア、システムメモリ、BIOS、タッチ表示装置、及び少なくとも1個のAV再生装置を接続し、
該データ保存メディア中にはOS、タッチ表示装置駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、及び該AV再生装置を駆動するAV再生装置アプリケーションプログラムを保存し、
該方法は以下のステップを包含し、
(a)該コンピュータシステムを起動し、
(b)該コンピュータシステムのBIOSを執行し、
(c)該コンピュータシステムが接続するタッチ表示装置及びAV再生装置を探知し、
(d)該探知されたタッチ表示装置の駆動プログラムをインストール及び執行し、
(e)該タッチ表示装置は作動を開始し、該タッチ表示装置上に探知されたAV再生装置のメニュー図形を表示し、
(f)操作者が該タッチ表示装置上でAV再生装置のメニュー図形を選択したかどうかを探知し、
(g)操作者が任意のAV再生装置のメニュー図形を選択すると、該データ保存メディアにより該OSをインストール及び執行し、
(h)該OSの起動を完了後、該タッチ表示装置上の選択されたAV再生装置メニュー図形が対応するAV再生アプリケーションプログラムをインストール及び執行することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法としている。
請求項2の発明は、請求項1記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法において、ステップ(d)の前に、該コンピュータシステムのシステムメモリ中には予め設定されるランダムアクセスディスクエリアを区分し、該OS、該タッチ表示装置駆動プログラム、該AV再生装置の駆動プログラム、AV再生装置のアプリケーションプログラム執行に必要とする空間とすることを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法としている。
請求項3の発明は、該データ保存メディア中には第一OS及び第二OSを保存し、該データ保存メディア中にはまたタッチ表示装置駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、及び該AV再生装置を駆動するAV再生装置アプリケーションプログラムを保存し、
該方法は以下のステップを包含し、
(a)該コンピュータシステムを起動し、
(b)該コンピュータシステムのBIOSを執行し、
(c)該コンピュータシステムが接続するタッチ表示装置及びAV再生装置を探知し、
(d)該探知されたタッチ表示装置の駆動プログラムをインストール及び執行し、該タッチ表示装置は作動を開始し、
(e)該タッチ表示装置上に探知されたAV再生装置のメニュー図形を表示し、
(f)操作者が該タッチ表示装置上でAV再生装置のメニュー図形を選択したかどうかを探知し、
(g)操作者が任意のAV再生装置のメニュー図形を選択すると、該データ保存メディアにより該第一OSをインストール及び執行し、
(h)該第一OSの起動を完了後、該タッチ表示装置上の選択されたAV再生装置メニュー図形が対応するAV再生アプリケーションプログラムをインストール及び執行することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法としている。
請求項4の発明は、請求項3記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法において、第一OS及び第二OSはそれぞれ該ハードディスクの異なる分割区中に設置することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法としている。
請求項5の発明は、請求項3記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法において、ステップ(d)の前に、該コンピュータシステムのシステムメモリ中には予め設定されるランダムアクセスディスクエリアを区分し、該OS、該タッチ表示装置駆動プログラム、該AV再生装置の駆動プログラム、AV再生装置のアプリケーションプログラム執行に必要とする空間とすることを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法としている。
請求項6の発明は、主にコンピュータシステム、タッチ表示装置、データ保存メディアを包含し、
該コンピュータシステムはシステムメモリ、BIOSを包含し、
該タッチ表示装置はタッチ信号受信装置と表示パネルを包含し、それぞれタッチ信号入力インターフェースと表示インターフェースにより該コンピュータシステムに接続し、該タッチ信号受信装置は操作者のタッチ操作を受けると、タッチ入力信号を該コンピュータシステムに伝送し、該コンピュータシステムが発生する画像信号は該タッチ表示装置の表示パネルにより表示され、
該データ保存メディアは少なくとも第一OSと第二OSを包含し、該データ保存メディア中にはタッチ表示装置の駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、及び該AV再生装置を駆動するAV再生アプリケーションプログラムを保存し、
該タッチ表示装置の表示パネル上には該コンピュータシステムが起動を完成しBIOSの執行を完了後、探知した該コンピュータシステムに接続するAV再生装置のメニュー図形を表示し、操作者が任意のAV再生装置のインストール及び執行を選択すると、該データ保存メディアにより該第一OSをインストール及び執行し、該選択されたAV再生装置メニューが対応するAV再生アプリケーションプログラムを執行することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムとしている。
請求項7の発明は、請求項6記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムにおいて、データ保存メディア中の第一OS及び第二OSはそれぞれ異なる分割区中に設置することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムとしている。
請求項8の発明は、請求項6記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムにおいて、コンピュータシステムのシステムメモリ中に区分する予め設定されたランダムアクセスハードディスクエリアは該OS、該タッチ表示装置駆動プログラム、該AV再生装置の駆動プログラム、該AV再生装置のアプリケーションプログラムの執行に必要とする空間とすることを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムとしている。
請求項9の発明は、請求項6記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムにおいて、コンピュータシステムのタッチ表示装置の表示パネル上には、該コンピュータシステムに接続するAV再生装置のメニュー図形を表示する他に、該第二OSの起動を執行するコンピュータシステムの起動メニューを表示することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムとしている。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施により操作者はタッチ表示装置上において執行しようとするAV再生装置のメニュー図形を選択するだけで、コンピュータマルチメディアAV再生の機能を執行可能であるため、操作者は煩雑な設備操作規範と操作方式を記憶する必要がなくなり、キーボート或いはマウスを通して選択走査を行う必要もない。すなわち本発明は簡単な選択操作、高度な親和性を具えたマンマシーンインターフェースを実現し、コンピュータマルチメディアAVの再生を簡単にすることができる。さらに、本発明のコンピュータシステムは起動しBIOSの初期化手順及びPOSTを終了後に、タッチ表示装置及びメニュー図形表示機能を先に起動するため、操作者はこの時、必要に応じて様々なマルチメディアAV再生機能或いは一般のコンピュータOS機能をタッチ選択し、続いて、コンピュータシステムはどのOSを執行するかを決定する。もし操作者がマルチメディアAV再生機能を選択したなら、一般のコンピュータシステムのOSを起動する必要はなく、タッチ選択の方式によりマルチメディアAV再生機能の方法を執行する。こうして操作者は起動にかかる無駄な時間を省くことができ、またコンピュータシステムのすべてのハードディスク設備を初期化する必要がなくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図1に示すように、本発明のコンピュータ100はCPU11、第一バスブリッジ12、第二バスブリッジ13を包含する。
該CPU11はシステムバスにより該第一バスブリッジ12に接続し、該第一バスブリッジ12はシステムメモリ14に接続する。
【0017】
該第二バスブリッジ13はBIOS メモリ15に接続し、該BIOS メモリ15中にはコンピュータシステムの起動時に必要とするBIOSプログラム151及びPOST152を保存する。
【0018】
該第二バスブリッジ13はバスによりハードディスクインターフェース160に接続し、該ハードディスクインターフェース160によりハードディスク16に接続する。該ハードディスク16は本発明中のデータ保存メディアとなる。該ハードディスク16は第一分割区161及び第二分割区162に分割される。該第一分割区161中にはLinux OSなどの第一OS161aをインストールし、またウィンドウズ(登録商標)OSなどの他のOSをインストール、或いはエムベディッド式OSとすることもできる。該第一分割区161中には各種異なるAV再生アプリケーションプログラム161bと他の該第一OS161a環境下で操作可能な各アプリケーションプログラムを保存する。該第二分割区162中にはウィンドウズ(登録商標)OSなどの該第二OS162a及び該第二OS162a環境下で操作可能な各アプリケーションプログラムをインストールする。
【0019】
各種異なるAV再生装置17a、17b、17c、17dはそれぞれ適当なAVインターフェース170a、170b、170c、170dを通して該第二バスブリッジ13に接続する。該AVインターフェース170a、170b、170c、170dは公知の適合する標準接続ポートを採用し、該AV再生装置17a、17b、17c、17dを該第二バスブリッジ13に接続し、該コンピュータ100により該AV再生装置17a、17b、17c、17dの各AV再生機能を制御する。該AV再生装置17a、17b、17c、17dはDVD、MP3、CD、テレビなどである。
【0020】
本発明にはタッチ表示装置2を包含し、該タッチ表示インターフェース3により該コンピュータ100に接続する。該コンピュータ100のハードディスク16中には該タッチ表示装置2の動作を駆動するタッチ表示装置駆動プログラム163を保存する。該タッチ表示装置駆動プログラムは該BIOSメモリ15中に内蔵する。該タッチ表示装置2により操作者がタッチパネルにより入力したタッチ入力信号を受信し、及びコンピュータシステムが表示する情報を表示することができる。
【0021】
本発明の最適実施例では、該タッチ表示インターフェース3は該第一バスブリッジ12の高速AGPバスインターフェースに接続する。また該第二バスブリッジ13のPCIバスインターフェースに接続することもできる。
【0022】
該タッチ表示装置2中にはタッチ信号受信装置21及び表示パネル22を包含し、それぞれタッチ信号入力インターフェース31及び表示インターフェース32により該コンピュータ100の第一バスブリッジ12に接続する。こうして該タッチ信号受信装置21は操作者のタッチ操作を執行を受けて、タッチ入力信号s1を該コンピュータ100中に伝送し、該コンピュータ100が発する画像信号s2は該タッチ表示装置2の表示パネル22により表示される。
【0023】
次に図2、3、及び図1に合わせてに示すように、本発明がAVのタッチ選択及び迅速執行を執行する時には、先ず該コンピュータ100が起動し(ステップ100)、該コンピュータ100は最初にシステムの基本起動手順を行う(ステップ102)。この時、該コンピュータ100はBIOSメモリ15中より該BIOSプログラム151及びPOST152をインストール及び執行する。続いて、該BIOSプログラム151は該コンピュータ100中に接続するタッチ表示装置2(ステップ103)及び該AV再生装置17a、17b、17c、17dを探知する。該AV再生装置17a、17b、17c、17dはDVD、MP3、CD、テレビなどである。
【0024】
続いて、該コンピュータ100のシステムメモリ14中においてランダムアクセスディスクエリア141を区分し、OS執行、タッチ表示装置の駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、AV再生アプリケーションプログラムに必要は空間とする(ステップ104)。
【0025】
上記のシステム基本起動手順及びタッチ表示装置とAV再生装置の探知を完了後、該BIOSプログラム151は該ハードディスク16により該タッチ表示装置2の駆動プログラム160をインストール及び執行し、該タッチ表示装置2は作用を開始する。
【0026】
該タッチ表示装置2が作動を開始すると、該タッチ表示装置2上において探知されたAV再生装置の複数のメニュー図形を表示可能となり(ステップ106)、操作者が任意のAV再生装置のメニュー図形を選択したかどうかを随時探知することができる。任意のAV再生装置のメニュー図形が選択されたことを探知すると、本発明は該選択されたメニュー図形に応じてどのAV再生装置が選択されたかを識別することができる。
【0027】
次に図4に示すように、該タッチ表示装置2上に表示されるAV再生装置のメニュー図形はDVD再生メニュー2a、MP3再生メニュー2b、CD再生メニュー2c、テレビ再生メニュー2dである。操作者が該DVD再生メニュー2a、MP3再生メニュー2b、CD再生メニュー2c、テレビ再生メニュー2dをタッチ選択すると、DVD再生機能(ステップ108a)、MP3再生機能(ステップ108b)、CD再生機能(ステップ108c)、テレビ再生機能(ステップ108d)がそれぞれ執行される。
【0028】
選択されたAV再生機能が探知及び識別された後、本発明は該コンピュータ100のハードディスク16中の第一分割区161中より該第一OS161aをインストール及び執行する(ステップ109)。該インストール及び執行された該第一OS161aは単純化されたOSで、コンピュータシステムのOS環境とAV再生アプリケーションプログラムの起動執行機能を提供可能であればそれで良い。
【0029】
該第一OS161aのインストール及び執行が完了後、該第一OS161aの操作環境下において、続いて該ハードディスク16により該タッチ表示装置2上に選択されたAV再生装置メニューが対応するAV再生アプリケーションプログラム162bをインストール及び執行する(ステップ110)。この過程の制御により、操作者は各AV再生機能を執行しようとする時、AV再生を迅速に起動する機能を達成することができ、一般のコンピュータシステムの起動時の無駄に長い起動時間を待つ必要がない。
【0030】
該タッチ表示装置2上においては数種のAV再生装置のメニュー図形を表示可能な他、コンピュータシステム起動のメニュー図形2eを表示可能である(図3参照)。操作者がAV再生機能を執行する意向がなく、一般のコンピュータ作業の機能だけを執行しようとする時には、該コンピュータシステム起動のメニュー図形2eを選択すれば良い。該コンピュータシステム起動のメニュー図形2eが選択されると、本発明はコンピュータシステム起動機能を執行する(ステップ108e)。この時、該コンピュータ100のハードディスク16の第二分割区162中には該第二OS162aがインストール及び執行される(ステップ111)。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明コンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法及びそのコンピュータシステムの指示図である。
【図2】本発明がコンピュータマルチメディアAVデータのタッチ選択及び迅速執行を執行する時の制御フローチャート1である。
【図3】本発明がコンピュータマルチメディアAVデータのタッチ選択及び迅速執行を執行する時の制御フローチャート2である。
【図4】本発明のタッチ表示装置上において表示される異なるAV再生装置メニューの指示図である。
【符号の説明】
【0032】
100 コンピュータ
11 CPU
12 第一バスブリッジ
13 第二バスブリッジ
14 システムメモリ
141 ランダムアクセスディスクエリア
15 BIOS メモリ
151 BIOSプログラム
152 POST
16 ハードディスク
160 ハードディスクインターフェース
161 第一分割区
161a 第一OS
161b AV再生アプリケーションプログラム
162 第二分割区
162a 第二OS
163 タッチ表示装置駆動プログラム
17a、17b、17c、17d AV再生装置
170a、170b、170c、170d AVインターフェース
2 タッチ表示装置
21 タッチ信号受信装置
22 表示パネル
3 タッチ表示インターフェース
31 タッチ信号入力インターフェース
32 表示インターフェース
2a DVD再生メニュー
2b MP3再生メニュー
2c CD再生メニュー
2d テレビ再生メニュー
2e コンピュータ起動メニュー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主にコンピュータシステム中にデータ保存メディア、システムメモリ、BIOS、タッチ表示装置、及び少なくとも1個のAV再生装置を接続し、
該データ保存メディア中にはOS、タッチ表示装置駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、及び該AV再生装置を駆動するAV再生装置アプリケーションプログラムを保存し、
該方法は以下のステップを包含し、
(a)該コンピュータシステムを起動し、
(b)該コンピュータシステムのBIOSを執行し、
(c)該コンピュータシステムが接続するタッチ表示装置及びAV再生装置を探知し、
(d)該探知されたタッチ表示装置の駆動プログラムをインストール及び執行し、
(e)該タッチ表示装置は作動を開始し、該タッチ表示装置上に探知されたAV再生装置のメニュー図形を表示し、
(f)操作者が該タッチ表示装置上でAV再生装置のメニュー図形を選択したかどうかを探知し、
(g)操作者が任意のAV再生装置のメニュー図形を選択すると、該データ保存メディアにより該OSをインストール及び執行し、
(h)該OSの起動を完了後、該タッチ表示装置上の選択されたAV再生装置メニュー図形が対応するAV再生アプリケーションプログラムをインストール及び執行することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法。
【請求項2】
請求項1記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法において、ステップ(d)の前に、該コンピュータシステムのシステムメモリ中には予め設定されるランダムアクセスディスクエリアを区分し、該OS、該タッチ表示装置駆動プログラム、該AV再生装置の駆動プログラム、AV再生装置のアプリケーションプログラム執行に必要とする空間とすることを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法。
【請求項3】
主にコンピュータシステム中にデータ保存メディア、システムメモリ、BIOS、タッチ表示装置、及び少なくとも1個のAV再生装置を接続し、
該データ保存メディア中には第一OS及び第二OSを保存し、該データ保存メディア中にはまたタッチ表示装置駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、及び該AV再生装置を駆動するAV再生装置アプリケーションプログラムを保存し、
該方法は以下のステップを包含し、
(a)該コンピュータシステムを起動し、
(b)該コンピュータシステムのBIOSを執行し、
(c)該コンピュータシステムが接続するタッチ表示装置及びAV再生装置を探知し、
(d)該探知されたタッチ表示装置の駆動プログラムをインストール及び執行し、該タッチ表示装置は作動を開始し、
(e)該タッチ表示装置上に探知されたAV再生装置のメニュー図形を表示し、
(f)操作者が該タッチ表示装置上でAV再生装置のメニュー図形を選択したかどうかを探知し、
(g)操作者が任意のAV再生装置のメニュー図形を選択すると、該データ保存メディアにより該第一OSをインストール及び執行し、
(h)該第一OSの起動を完了後、該タッチ表示装置上の選択されたAV再生装置メニュー図形が対応するAV再生アプリケーションプログラムをインストール及び執行することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法。
【請求項4】
請求項3記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法において、第一OS及び第二OSはそれぞれ該ハードディスクの異なる分割区中に設置することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法。
【請求項5】
請求項3記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法において、ステップ(d)の前に、該コンピュータシステムのシステムメモリ中には予め設定されるランダムアクセスディスクエリアを区分し、該OS、該タッチ表示装置駆動プログラム、該AV再生装置の駆動プログラム、AV再生装置のアプリケーションプログラム執行に必要とする空間とすることを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行の方法。
【請求項6】
主にコンピュータシステム、タッチ表示装置、データ保存メディアを包含し、
該コンピュータシステムはシステムメモリ、BIOSを包含し、
該タッチ表示装置はタッチ信号受信装置と表示パネルを包含し、それぞれタッチ信号入力インターフェースと表示インターフェースにより該コンピュータシステムに接続し、該タッチ信号受信装置は操作者のタッチ操作を受けると、タッチ入力信号を該コンピュータシステムに伝送し、該コンピュータシステムが発生する画像信号は該タッチ表示装置の表示パネルにより表示され、
該データ保存メディアは少なくとも第一OSと第二OSを包含し、該データ保存メディア中にはタッチ表示装置の駆動プログラム、AV再生装置の駆動プログラム、及び該AV再生装置を駆動するAV再生アプリケーションプログラムを保存し、
該タッチ表示装置の表示パネル上には該コンピュータシステムが起動を完成しBIOSの執行を完了後、探知した該コンピュータシステムに接続するAV再生装置のメニュー図形を表示し、操作者が任意のAV再生装置のインストール及び執行を選択すると、該データ保存メディアにより該第一OSをインストール及び執行し、該選択されたAV再生装置メニューが対応するAV再生アプリケーションプログラムを執行することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステム。
【請求項7】
請求項6記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムにおいて、データ保存メディア中の第一OS及び第二OSはそれぞれ異なる分割区中に設置することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステム。
【請求項8】
請求項6記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステムにおいて、コンピュータシステムのシステムメモリ中に区分する予め設定されたランダムアクセスハードディスクエリアは該OS、該タッチ表示装置駆動プログラム、該AV再生装置の駆動プログラム、該AV再生装置のアプリケーションプログラムの執行に必要とする空間とすることを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のそのコンピュータシステム。
【請求項9】
請求項6記載のコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行コンピュータシステムにおいて、コンピュータシステムのタッチ表示装置の表示パネル上には、該コンピュータシステムに接続するAV再生装置のメニュー図形を表示する他に、該第二OSの起動を執行するコンピュータシステムの起動メニューを表示することを特徴とするコンピュータマルチメディアAV再生のタッチ選択及び迅速執行のコンピュータシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−35014(P2007−35014A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−336270(P2005−336270)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(500035904)神基科技股▲ふん▼有限公司 (44)
【Fターム(参考)】