説明

コンピュータ・アプリケーションにおけるヘルプ・リソース選択を強化するための装置、システムおよび方法

【課題】 コンピュータ・アプリケーションでヘルプ機能にアクセスするユーザのためのヘルプ・リソース選択を強化するための装置、システムおよび方法を提供する。
【解決手段】 ヘルプ・リソース選択を強化するためのこの方法は、コンピュータ・アプリケーションおよびヘルプ機能とのユーザの相互作用の現在のコンテキストに適用することができるヘルプ・リソースのリストを決定するステップを含む。次に、この方法は、本発明の実施者が設定した関連性の基準により適用できるヘルプ・リソースをランクづけする。例えば、本発明の実施者は、ユーザの習熟度のレベル、および過去にユーザが特定のヘルプ・リソースにアクセスしたことがあるかどうかに基づいていくつかのヘルプ・リソースを提供することができる。この方法は、ユーザの習熟度のレベルおよび本発明の実施者が設定した過去のアクセス基準とマッチするこれらヘルプ・リソースを優先的に選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータをベースとするアプリケーションのユーザに対するヘルプ・コンテンツの供給に関し、特に、特定のユーザのヘルプ・アクセス・コンテンツおよび特徴のために調整したコンテンツの供給に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘルプ・ファイルおよび電子ドキュメンテーションは、複雑なコンピュータをベースとするアプリケーション用に広く使用されている。このフォーマットで供給されるヘルプ・コンテンツは非常に望ましいものである。何故なら、ユーザは、このようなヘルプ・コンテンツを直ちに利用することができるからである。現在利用することができるヘルプ・リソースは、絶対的に参照される。例えば、ユーザは、キーワードを強調することができ、ヘルプ・アプリケーションは、そのキーワードに対するコンテンツを調べて、毎回同じ情報をユーザに提供する。さらに、現在のヘルプ・ファイル・システム内の特定のユーザは考慮の対象にならない。
【0003】
ヘルプ・コンテンツを構成し、これにアクセスするための現在の技術は効果的ではあるが骨の折れる仕事である。さらに、絶対参照によりヘルプ・コンテンツの有用性が制限される。例えば、ユーザがヘルプを要求しているヘルプ・トピックの周囲にヘルプ・リソースの周辺部が存在する場合があるが、ユーザには毎回同じコンテンツが供給される。それ故、有用な情報を無視しなければならないか、ユーザに関連するヘルプ・コンテンツのすべてを供給しなければならない。情報が無視された場合、ユーザは、もしある場合には、ヘルプ・ファイル内のハイパーリンクを通して探索するはめになるか、または指標を通して探索し、自分に必要な情報を提供してくれる正しいリンクを発見するためにホップすることになる。ヘルプ・ファイル・システムを現在のユーザを考慮するように構成することができれば、現在のシステムが提供するヘルプ・コンテンツをさらに有用なものとすることができる。
【0004】
現在の技術においては、情報を更新したり反復したりすると効率が低下する。例えば、ユーザにあるトピックについてのすべての情報を提供するために内蔵させなければならない情報の要素がいくつかある場合には、これらの要素のうちのいくつかが同様にヘルプ・システム内の他の場所で使用されている可能性がある。共有の要素がある時点で更新されると、プログラマは、各要素を別々に発見し、更新しなければならない。その要素が新しいヘルプ・トピックに追加される場合には、その要素を手動で追加しなければならない。
【0005】
ヘルプ・コンテンツをその最も基本的な要素に分解し、これらの要素を個々に参照し、更新することができれば、現在技術の上記制限を克服することができる。各トピックの周囲のヘルプ・リソースの周辺部からユーザが確実に依然としてすべてのヘルプ・リソースを受信することができる技術があるならば、この方法でヘルプ・コンテンツを分解することができる。ヘルプ・リソース選択が強化されれば、所与のヘルプ・トピックに対する周辺部からの最も基本的なおよび関連するリソースを最初にユーザに供給することができ、ユーザの知識が深くなるにつれて、もっと微妙なヘルプ・リソースをユーザに供給することができる。
【0006】
ヘルプ・コンテンツがユーザの特徴を考慮することができれば、現在の技術の他の制限も克服することができる。1つの強化方法は、ヘルプ・システムがユーザとの相互作用により単に直接学習する場合、例えば、ユーザが「A」に100回アクセスした場合には、ユーザはもはや「A」をおそらく見る必要がないという方法である。例えば、ユーザが20年の経験を有するC++プログラマであり、その情報がヘルプ・システムにアクセスすることができるデータベース内のどこかに存在することを知ることができるヘルプ・コンテンツに関連しているというように、ヘルプ・システムがユーザに関する外部情報に直接アクセスすることができれば、強化はさらに強力なものになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記説明から、一方ではユーザに利用可能なすべての情報を確実に提供しながら、ヘルプ・リソースを最も基本的な要素に分解することができる装置および方法の開発が待望されていることは明白である。都合のよいことに、このような装置および方法を使用すれば、ヘルプ・システムは、もっと特定目的のために調整したヘルプ・コンテンツを供給するために、ユーザについて学習することができ、ユーザに関する外部情報にアクセスすることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、技術的現状に応じて、特に現在利用可能な電子ドキュメンテーションによりまだ完全に解決されていないこの業界内の問題およびニーズに応じて開発されたものである。それ故、本発明は、この業界内における多くのまたはすべての上記欠点を克服するヘルプ・リソース選択を強化するための装置、システムおよび方法を提供するために開発されたものである。
【0009】
ヘルプ・リソース選択を強化するための装置は、ユーザのヘルプ・アクセス・コンテキストを受信し、コンテキストからヘルプ・トピックを決定し、ユーザに関連するヘルプ・リソースを選択するために関連性の基準を適用し、ユーザに選択したヘルプ・リソースを供給するために必要なステップを機能的に実行するように構成されている複数のモジュールを備える。
【0010】
一実施形態の場合には、この装置は、現在のトピックを決定するように構成されているトピック・モジュールを有する。現在のトピックは、ユーザのヘルプ・アクセス・コンテキストに基づくものであってもよい。また、この装置は、ヘルプ・トピック・マップにアクセスするように構成されているマッピング・モジュール、およびヘルプ・トピック・マップおよび現在のトピックから利用可能なヘルプ・リソースのリストを決定するように構成されているリソース・リスト・モジュールを有することもできる。さらに、この装置は、各ヘルプ・リソースの選択指標値を計算し、利用可能なヘルプ・リソースのリストからヘルプ・リソースのうちの1つを選択するように構成されている選択論理モジュールを含むこともできる。選択指標値の計算は、本発明の特定の実施形態のゴールをサポートするために、本発明の実施者が割り当てる種々の関連性の基準をベースとすることができる。
【0011】
他の実施形態の場合には、選択論理モジュールは、ヘルプ・リソースの選択指標値に基づいて、利用可能なヘルプ・リソースのリストからヘルプ・リソースの順序付きリストを生成することができる。一実施形態の場合には、そうすることにより、おそらく完全な一次リソースおよび含まれているいくつかの他の非常に関連の深いリソースへの短いハイパーリンクにより、ユーザに複数のヘルプ・リソースを供給するように、ユーザ・インタフェース・モジュールを構成することができる。
【0012】
他の実施形態の場合には、選択論理モジュールは、ユーザが各ヘルプ・リソースにアクセスした回数をカウントし、これらの値をユーザのアクセス回数として記録するリソース追跡モジュールを含むことができる。選択論理モジュールは、ユーザのアクセス回数がもっと少ないヘルプ・リソースをもっと選択しやすくするように構成することもできるし、または選択論理モジュールを、ユーザ・アクセス回数がもっと低いヘルプ・リソースを自動的に選択するように構成することもできる。そうすることにより、本発明は、ユーザがおそらくはすでに知っていると思われる反復ヘルプ・リソースではなく、ユーザに種々のヘルプ・リソースをより容易に表示することができる。
【0013】
この装置は、さらに、ユーザにどのヘルプ・リソースを表示するのかを決定する際に、外部データを含むように構成することもできる。選択論理モジュールは、選択論理を強化し、選択論理をユーザにとってより有用なものにするために、種々の組の外部データにアクセスするように構成されている補足データ・モジュールを含むことができる。例えば、外部データは、「初心者」、「高度なユーザ」または「エキスパート」のようなユーザの知識価値を含むことができ、選択論理モジュールは、ユーザの知識価値に基づいてどのヘルプ・リソースを選択するのかについて調整することができる。
【0014】
また、本発明のシステムは、ヘルプ・リソース選択を強化するためのものでもある。このシステムは、ヘルプ・リソースがサービスするアプリケーションにアクセスするユーザのためにコンピュータ内で実施することができる。このシステムは、さらに、コンピュータからメモリ・デバイスに送られるヘルプ・アクセス・コンテキストを含むことができる。メモリ・デバイスは、コンピュータが接続しているサーバ上に常駐することができるし、またはメモリ・デバイスは、コンピュータ自身内に位置することもできる。メモリ・デバイスは、ヘルプ・アクセス・コンテキストと種々の関連するヘルプ・トピックとの間の関係を含むことができる一組の格納しているデータを含むことができる。メモリ・デバイスは、さらに一組の関連性の基準を含むことができる。関連性の基準は、本発明の特定の実施形態を生成する実施者のゴールに従って設定することができる。さらに、このシステムは、本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するように構成されている装置を含むことができるリソース選択ツールを含むことができる。
【0015】
また、本発明の方法は、ヘルプ・リソース選択を強化するためのものでもある。開示の実施形態の本発明の方法は、実質的に、上記装置およびシステムの動作に関連する上記機能を実行するために必要なステップを含む。一実施形態の場合には、この方法は、現在のトピックを決定するステップと、ヘルプ・トピック・マップにアクセスするステップと、現在のトピックおよびヘルプ・トピック・マップから利用可能なヘルプ・リソースのリストを決定するステップと、利用可能な各ヘルプ・リソースに対する少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するステップと、少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップと、ユーザによるアクセスのために選択したリソースを供給するステップとを含む。
【0016】
他の実施形態の場合には、この方法は、選択指標値から関連性の値を計算するステップと、利用可能なヘルプ・リソースの順序付きリストを生成するステップとを含む。他の実施形態の場合には、この方法は、最も関連の深いヘルプ・リソースを選択することにより、またはランダム・ヘルプ・リソースを選択するが、もっと関連の深いリソースが選択される可能性がもっと高くなるように、選択にバイアスを掛けることにより、ヘルプ・リソースを選択するステップを含む。一実施形態の場合には、この方法は、利用可能なヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数に基づいて選択指標値を決定する。一実施形態の場合には、この方法は、ユーザの習熟度リストのような外部データに基づいて選択指標値を決定する。
【0017】
他の実施形態の場合には、この方法は、最も関連の深い利用可能なヘルプ・リソースのうちの数個を選択するステップを含む。この方法は、さらに、ユーザに最も関連の深いヘルプ・リソース全部を表示するステップと、必要な場合には、容易にアクセスすることができるように、ユーザに次のいくつかの最も関連の深いヘルプ・リソースの短いバージョンを表示するステップを含むことができる。
【0018】
本明細書全体を通して、機能、利点または類似の用語は、本発明により実行することができるすべての機能および利点が、本発明の任意の1つの実施形態に含まれていなければならないこと、または含まれていることを意味するものではない。それどころか、機能および利点に関する用語は、ある実施形態に関連して記載した特定の機能、利点または特徴は、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味するものであることを理解されたい。それ故、本明細書全体を通しての機能および利点および類似の用語の説明は、同じ実施形態を指す場合もあるが、必ずしもそうではない場合もある。
【0019】
さらに、本発明の上記機能、利点および特徴は、1つまたは複数の実施形態で任意の適当な方法で結合することができる。当業者であれば、特定の実施形態の1つまたは複数の特定の機能または利点を使用しなくても本発明を実行することができることを理解することができるだろう。他のインスタンスの場合には、本発明のすべての実施形態で使用されていないかもしれない追加の機能および利点をいくつかの実施形態で認識することができる。
【0020】
下記の説明および添付の特許請求の範囲を読めば、本発明のこれらの機能および利点をよりよく理解することができるだろうし、または下記の本発明の実行から理解することができるだろう。
【0021】
本発明の利点を容易に理解してもらうために、今までの概略説明した本発明のより詳細な説明を、添付の図面に示す特定の実施形態を参照しながら行う。これらの図面は本発明の代表的な実施形態だけを示すためのものであって、それ故本発明の範囲を制限するものでないことを理解していただいたうえで、添付の図面を参照しながら追加の特異性および詳細により本発明について説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
その実施態様の独立性を特に強調するために、本明細書に記載する多くの機能ユニットをモジュールと呼んできた。例えば、モジュールは、カスタムVLSI回路またはゲートアレイ、論理チップ、トランジスタのようなレデーメイドの半導体、または他の個々のコンポーネントを備えるハードウェア回路として実施することができる。また、モジュールは、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ、プログラマブル・アレイ論理、プログラマブル論理デバイス等のようなプログラマブル・ハードウェア・デバイスで実施することもできる。
【0023】
また、モジュールは、種々のタイプのプロセッサにより実行するためのソフトウェアで実施することもできる。実行可能なコードの識別したモジュールは、例えば、例えば、オブジェクト、手順または機能として組織することができる、コンピュータ命令の1つまたは複数の物理ブロックまたは論理ブロックを含むことができる。しかし、識別したモジュールの実行可能なものは、物理的に一緒に位置させる必要はないが、論理的に一緒に結合した場合、モジュールを含み、モジュールの上記目的を達成する異なる位置に格納している異なる命令を含むことができる。
【0024】
実際には、実行可能なコードのモジュールは、1つの命令であってもよいし、または多くの命令であってもよいし、異なるプログラム間で、またいくつかのメモリ・デバイスを横切って、いくつかの異なるコード・セグメント上に分散させることもできる。同様に、この場合、動作データは、モジュール内で識別し、図示することができ、任意の適当な形で実施することができ、任意の適当なタイプのデータ構造で組織することができる。動作データは1つのデータ・セットとして収集することができ、または異なる記憶装置上を含む異なる位置上に分散することもでき、少なくともその一部はシステムまたはネットワーク上の単なる電子信号として存在することができる。
【0025】
本明細書全体を通して、「一実施形態」、「ある実施形態」または類似の用語は、実施形態のところで説明した特定の機能、構造または特徴が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。それ故、本明細書全体を通して「一実施形態で」、「ある実施形態で」および類似の用語を使用した場合には、すべて同じ実施形態を指す場合もあるが、必ずしもそうではない場合もある。
【0026】
さらに、本発明は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによりまたはこれに関連して使用するためのプログラム・コードを供給する、コンピュータが使用することができる、またはコンピュータ可読媒体からアクセスすることができるコンピュータ・プログラム製品の形をとることができる。この説明のために、コンピュータが使用することができる、またはコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置またはデバイスによりまたはこれに関連して使用するための、プログラムを含むことができ、格納することができ、通信することができ、伝搬することができ、または移送することができる任意の装置であってもよい。
【0027】
この媒体は、電子システム、磁気システム、光学システム、電磁システム、赤外線システムまたは半導体システム(または装置またはデバイス)、または伝搬媒体であってもよい。コンピュータ可読媒体の例としては、半導体または固体メモリ、磁気テープ、取外し可能コンピュータ・ディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、剛性の磁気ディスクおよび光ディスク等がある。現在使用されている光ディスクの例としては、コンパクト・ディスク−読出し専用メモリ(CD−ROM)、コンパクト・ディスク−リード/ライト(CD−R/W)およびDVD等がある。
【0028】
さらに、本発明の上記機能、構造または特徴は、1つまたは複数の実施形態で任意の適当な方法で結合することができる。下記の説明においては、本発明の実施形態を完全に理解してもらうために、プログラミング、ソフトウェア・モジュール、ユーザ選択、ネットワーク取引、データベース照会、データベース構造、ハードウェア・モジュール、ハードウェア回路、ハードウェア・チップ等の例のような多くの特定の詳細について説明する。しかし、当業者であれば、1つまたは複数の特定の詳細を使用しなくても、または他の方法、コンポーネント、材料等により本発明を実行することができることを理解することができるだろう。他のインスタンスの場合には、本発明の種々の様態が分かりにくくなるのを避けるために、周知の構造、材料、または動作については図示していないし、詳細な説明も省略してある。
【0029】
図1は、コンピュータ・アプリケーションのユーザ102のためのヘルプ・リソース選択を強化するためのシステム100である。ユーザ102は、コンピュータ104、端末等を通してシステム100にアクセスすることができる。ユーザ102は、メモリ・デバイス108にヘルプ・アクセス・コンテキスト106を提供するコンピュータ104上でヘルプ機能を作動することができる。ヘルプ・アクセス・コンテキスト106は、ヘルプ機能のユーザ102のアクセスの状況を含む一般的な用語である。例えば、ヘルプ・アクセス・コンテキスト106は、キーワードであっても、アプリケーション・ファイル内のページ番号であっても、アプリケーションからの能動フィールドのフィールド番号であっても、種々のアプリケーションのメタデータ(例えば、これがこのアプリケーションを使用した最初です)等であってもよい。
【0030】
メモリ・デバイス108は、コンテキスト106を受信し、それをリソース選択ツール110に供給することができる。リソース選択ツール110は、関連性の基準112および格納しているデータ114にアクセスし、ヘルプ・リソースを選択するように構成することができる。はっきり見えるように格納しているデータ114は、メモリ・デバイス108内に図示してあるが、格納しているデータ114は、例えば、ネットワーク上の他のメモリ・デバイス内のような、リソース選択ツール110にアクセスすることができる任意の場所に格納することができる。同様に、メモリ・デバイス108は、図に示すようにコンピュータ104から離れた場所に設置する必要はない。より見やすくするためにメモリ・デバイス108は離して図示してある。
【0031】
メモリ・デバイス108は、選択したヘルプ・リソースを、ユーザ・アクセスのためのヘルプ・リソース116として供給する。ヘルプ・リソースは、ユーザにとって有用な場合があるヘルプ・コンテンツの要素である。例えば、ユーザは、税ファイリング・プログラム用の税書式に記入することができ、ユーザが所得クレジット・フィールド内に位置している場合、ヘルプ機能を選択することができる。コンテキスト106は、{税プログラム、帳票ページ6、選択したフィールドEIC}であってもよいし、コンテキスト106に関連するヘルプ・リソースの一例は、所得クレジットに関する法律の説明であってもよい。ユーザ・アクセスのためのヘルプ・リソース116は、ヘルプ・リソース自身であってもよいし、単に選択したヘルプ・リソースへのある種のポインタであってもよい。この場合、コンピュータ104は、ユーザ102に対する適当なヘルプ・リソースを発見し、表示するためにこのポインタを使用する。
【0032】
関連性の基準112は、選択のための適当なヘルプ・リソースを決定するために、リソース選択ツール110によって使用することができる。関連性の基準112により、本発明の実施者は、特定の選択戦術を使用することができるが、これについては以下の図2および図3のところでさらに詳細に説明する。例えば、本発明の実施者の選択戦術が、選択される可能性が少ないヘルプ・リソースをそれらにユーザ102がアクセスした回数より多くすることである場合には、関連性の基準112は、ユーザ102が各ヘルプ・リソースにアクセスした回数であってもよい。
【0033】
一実施形態の場合には、格納しているデータ114は、リソース選択ツール110をサポートするデータを格納する。例えば、格納しているデータ114は、リソース選択ツール110がヘルプ・アクセス・コンテキスト106により適当なヘルプ・リソースのリストを生成することができるように、ヘルプ・リソースに関連するコンテキスト106のリストを含むことができる。メモリ・デバイス108が、ポインタだけではなく、各ヘルプ・リソースの全コンテンツを含むある実施形態の場合には、ヘルプ・リソースのコンテンツは、格納しているデータ114内に含まれている。
【0034】
図2は、本発明によるリソース選択ツール110を含む装置である。一実施形態の場合には、リソース選択ツール110は、ヘルプ・アクセス・コンテキスト106を受信し、格納しているデータ114を読み出し、関連性の基準112を読み出し、ユーザ・アクセスのためのヘルプ・リソース116を供給するように構成される。
【0035】
選択ツール110は、ヘルプ・アクセス・コンテキスト106を受信し、コンテキスト106により現在のトピック208を決定するように構成されているトピック・モジュール202を有することができる。トピック・モジュール202は、現在のトピック208を決定するために、リスト内でコンテキスト106を参照するように構成することもできるし、またはトピック・モジュール202は、現在のトピック208としてコンテキスト106の全部または一部を直接供給するように構成することもできる。例えば、コンテキスト106が{税プログラム、帳票ページ6、選択したフィールドEIC}である場合には、トピック・モジュール202は、これらの値を含むコンテキスト106がトピック番号66146であることを決定するために、参照テーブルを使用することができる。同じコンテキスト106を含む他の実施形態の場合には、トピック・モジュール202は、コンテキスト106から第3のフィールドの値を現在のトピック208(すなわち、「選択したフィールドEIC」)として送るように構成することができる。
【0036】
選択ツール110は、さらに、マッピング・モジュール204を含むことができる。マッピング・モジュール204は、格納しているデータ114にアクセスすることができ、ヘルプ・トピック・マップ222を読み出すことができる。ヘルプ・トピック・マップは、トピックを含むヘルプ・リソースに関連する参照データ・リストである。一実施形態の場合には、ヘルプ・トピック・マップは、ヘルプ・リソースのリスト、トピックスのリスト、および各ヘルプ・リソースを少なくとも1つのトピックに関連づける関連リストを含む。それ故、現在のトピック208が分かっている場合には、ヘルプ・トピック・マップ222を、現在のトピック208に関連するヘルプ・リソース210の対応するリストを決定するために使用することができる。詳細については、図8を参照されたい。マッピング・モジュール204は、さらに、リソース・リスト・モジュール206にヘルプ・トピック・マップ222を供給するように構成することができる。
【0037】
選択ツール110は、さらに、リソース・リスト・モジュール206を含むことができる。リソース・リスト・モジュール206は、利用可能なヘルプ・リソース210のリストを決定するために、ヘルプ・トピック・マップ222に現在のトピック208を適用するように構成することができる。
【0038】
選択ツール110は、選択論理モジュール212を有することができる。選択モジュール212は、利用可能なヘルプ・リソースのリスト210から1つまたは複数のヘルプ・リソースを選択することができる。一実施形態の場合には、選択ツール110は、関連性の基準112によりリスト210上の各リソースに選択指標値を割り当てるように構成されている選択指標モジュール214を含む。例示としての実施形態の場合には、リソース選択モジュール216は、指標値によりリスト110から1つまたは複数の選択したヘルプ・リソース218を決定する。
【0039】
好ましい実施形態の場合には、指標値とヘルプ・リソースの関連性との間の関係は、高い指標値が高い関連性を示すが、他の関係も通常の当業者であれば知っているものである。リソース選択モジュール216は、厳格な関連以外の基準に基づいてリソースを選択することができる。例えば、リソース選択モジュール216は、ユーザ102がすでにアクセスしたヘルプ・リソース上で、ユーザ102がまだアクセスしていないヘルプ・リソースが有利になるように構成することができる。
【0040】
ユーザ・インタフェース・モジュール220は、選択したヘルプ・リソース218を入手し、これらのユーザ・アクセスのためのリソース116を供給することができる。ユーザ・インタフェース・モジュール220は、アクセスするためにユーザ102にハイパーリンクのリストを供給することができる。好ましい実施形態の場合には、ユーザ・インタフェース・モジュール220は、ユーザ102に1つの選択したヘルプ・リソース218のコンテンツの全部を供給する。他の実施形態の場合には、ユーザ・インタフェース・モジュール220は、1つの選択したヘルプ・リソース218の全コンテンツを供給し、他の選択したヘルプ・リソース218へのハイパーリンクのリストを供給する。この場合、すべての選択したヘルプ・リソース218は、ヘルプ・アクセス・コンテキスト106が与えられた多数の最も関連の深いヘルプ・リソースである。
【0041】
図3は、本発明による選択論理モジュール212の一実施形態である。図3は、本発明をさらに分かりやすく説明するために、関連性の基準112のいくつかの特定の例も示す。
【0042】
関連性の基準112は、一組のヘルプ・リソース・ユーザ・アクセス回数316を含むことができる。ヘルプ・リソース・ユーザ・アクセス回数316は、所与のユーザ102が各ヘルプ・リソースにアクセスした回数を含むことができる。例えば、ユーザ102がヘルプ・リソース「ファイルのセーブ方法」に5回アクセスした場合には、一組のヘルプ・リソース・ユーザ・アクセス回数316のうちの1つは、番号5に関連する「ファイルのセーブ方法」になる。
【0043】
関連性の基準112は、さらに、外部データ318を含むことができる。この要素は、「外部データ」と呼ばれる。何故なら、好ましい実施形態の場合には、メモリ・デバイス108がネットワークを通してアクセスする外部データベース上に格納しているユーザに関する情報かもしれないからである。しかし、外部データ318は、メモリ・デバイス108またはコンピュータ104内にセーブすることができ、文字通り外部に位置する必要はない。外部データ318は、ユーザ102の最も適当なヘルプ・コンテンツを入手するというゴールを達成する際に、本発明の実施者を助ける任意のタイプの情報を含むことができる。図に示すいくつかの例は、ユーザの知識価値、ユーザの習熟度セット・リスト、ユーザのジョブ・コード、ユーザの認証リスト、ユーザのジョブ・コード、ユーザの認証リスト、およびユーザのヘルプ・リソース・アクセス履歴である。これらについて以下に簡単に説明する。
【0044】
ユーザの知識価値は、ユーザ102の一般的な技術レベルに関するある基本的情報を提供する、「初心者」または「エキスパート」のような値であってもよい。ユーザの知識価値は、ユーザ102が入力することができるし、またはデータベース内のユーザ102に関する記録上に格納することができる。
【0045】
ユーザの習熟度セット・リストは、ユーザ102が技術を身につけているか、または特定の程度の技術を有しているかどうかのインジケータを含む特定の技術のリストである。例えば、ユーザの習熟度セット・リストは、「真」または「偽」の値を含むフィールド、「多型(polymorphic)Cプログラミング」を有することができる。この場合も、これはユーザが入力したか、またはデータベースのどこかに格納しているリストであってもよい。
【0046】
ユーザ・ジョブ・コードは、ユーザが入力したか、またはデータベースから入手した値であってもよい。ユーザ・ジョブ・コードは、選択論理モジュール212が選択したこのタイプのヘルプ・コンテンツを強化するために使用することができる「販売代表」または「フィールド・エンジニア」のような値であってもよい。
【0047】
ユーザの認証リストは、「Microsoft(Microsoft Corporationの商標)Office Specialist」のようなヘルプ・リソース・コンテンツ選択を構成する際に役に立つかもしれない潜在的な認証のリストであってもよい。ユーザの認証リストは、ユーザが入力することできるし、データベースに格納することもできる。
【0048】
ユーザ・ヘルプ・リソース・アクセス履歴は、ヘルプ・リソース・ユーザ・アクセス回数316に類似のものであってもよい。しかし、ユーザ・ヘルプ・リソース・アクセス履歴内に格納している情報は、ヘルプ・リソース・ユーザ・アクセス回数316より堅牢なものであってもよい。例えば、ユーザ102によるヘルプ・リソースの各アクセスに対する全コンテキスト106を格納することができる。一実施形態の場合には、選択論理モジュールは、そのユーザ102が同じコンテキスト106内のヘルプ・リソースにアクセスしたことがある場合には、前にアクセスしたヘルプ・リソースの表示頻度は少なくなるかも知れない。ユーザ・ヘルプ・リソース・アクセス履歴は、また、ヘルプ・リソースに対するアクセスの日付を含むことができ、ユーザ102は、ある時間経過後で、アクセスを打ち切ることができる。通常の当業者であれば、多くの方法でユーザ・ヘルプ・リソース・アクセス履歴を容易に使用することができ、これらのものは本発明の目的の範囲内に含まれる。
【0049】
選択論理モジュール212は、リソース追跡モジュール302を含むことができる。リソース追跡モジュール302は、ユーザ102がアクセスしたリソースを追跡するように、また選択論理モジュール212による以降のアクセスに関する追跡情報を格納するように構成することができる。リソース追跡モジュール302は、ユーザ・アクセス回数316を読み出すこともできるし、更新することもできる。
【0050】
選択論理モジュール304は、さらに補足データ・モジュール304を含むことができる。補足データ・モジュール304は、外部データ318に関する情報を追跡するように構成することができる。例えば、補足データ・モジュール304は、ユーザの知識価値を求めてユーザ102にプロンプトし、その値を外部データ318内に格納するように構成することができる。補足データ・モジュール304は、外部データ318を読み出し、更新するように構成することができる。
【0051】
選択論理モジュール212は、指標値単調機能306へのアクセス回数を含むことができる。単調機能306は、実施者が希望する方法で、ユーザ・アクセス回数316を選択指標値308と関連づけることができる。例えば、指標値308がリソースにユーザがアクセスする度に急速に小さくなるような場合には、単調機能306は、指標=(10,000/アクセス)のようなものであってもよい。数回アクセスした後でユーザが迅速にヘルプ・リソースを学習したがっている場合には、このアプローチは都合のよいものである。他の例の場合には、指標値308が、ユーザがリソースにアクセスする度にゆっくりと小さくなる場合には、単調機能306は、指標=(1,000−アクセス)のようなものであってもよい。この例はユーザのアクセス回数により指標が小さくなる場合を示しているが、当業者であればユーザのアクセス回数により大きくなるように指標を容易に構成することができることに留意されたい。
【0052】
単調機能306が単調と呼ばれるのは、好ましい実施形態の場合、アクセスが増えると指標値がいつでも大きくなり、またはアクセスが増えるといつでも小さくなるからである。指標がその点まで大きくなり、その後で小さくなるようなアクセス回数が好適に理想的であるような状況を考えることができる。また、アルゴリズムがアクセスの度に指標を減少させるが、あるアクセス回数を超えた場合に指標が増大する「お気に入りのヘルプ・リソース」の学習も考慮することができる。何故なら、今までの経験では、ユーザ102は特定のヘルプ・リソースを参照するのを好むからである。これらの実施形態は本発明の範囲内に入るが、業界では周知のことなのでこれ以上の説明は省略する。
【0053】
一実施形態の場合には、単調機能306が供給する指標値は、単なる選択指標値へのユーザ・アクセス回数316の貢献度であり、最終選択指標値308を入手する前に、外部データ318の貢献度に従って選択指標モジュール214によりさらに修正することができる。
【0054】
選択指標モジュール214は、外部データ318およびユーザ・アクセス回数316から選択指標値308を決定する。選択指標モジュール214は、選択指標値308へのユーザ・アクセス回数316の貢献度を受信するために、ユーザ・アクセス回数316を単調機能に送る。外部データ318への選択指標値308の応答は、実施者の意図をサポートしなければならない。例えば、「エキスパート」というユーザの知識価値は、複雑なヘルプ・リソースに都合のよいものであり、ヘルプ・リソースにより高い選択指標値を供給する。あるユーザの認証を使用すれば、あるヘルプ・リソースを全然考慮しなくてすむ。各外部データ318要素の正確な効果は、各要素を含む目的により異なり、それによる選択指標モジュール214の構成は当業者にとって周知のものである。
【0055】
選択論理モジュール212は、さらに、配列モジュール310を含むことができる。好ましい実施形態の場合には、配列モジュール310は、各選択指標値308の関連性の値312を決定するように構成することができる。関連性の値312を決定する主な理由は、実施者が選択指標値308を逆の方法(すなわち、低い選択指標値=高い関連性)でヘルプ・リソースの関連性と等しくすることができるようにするためであり、また実施者がより優れた表示目的のために、選択指標値308を構成したい場合が出てくるからである。例えば、一実施形態の場合の選択指標値308は、1〜1,000,000であるが、実施者は、表示のための0〜6という可能なもっと有用な値を与えるために、関連性=log(指標)のような関連性を表示するためにより有用であると考える。
【0056】
配列モジュール310は、利用可能なヘルプ・リソース210のリストからヘルプ・リソースの順序付きリスト314を生成することができる。好ましい実施形態の場合には、順序付きリスト314は、最高の関連性の値312を含む数個のヘルプ・リソースを含む。順序付きリスト314は、関連性の値312に従って配列した利用可能なヘルプ・リソース210の全リストであってもよい。
【0057】
選択論理モジュール212は、順序付きリスト314からヘルプ・リソースを選択し、選択したヘルプ・リソース218を供給するように構成されたリソース選択モジュール216を含むことができる。一実施形態の場合には、選択したヘルプ・リソース218は、最高の関連性の値312を含む1つのヘルプ・リソースである。他の実施形態の場合には、選択したヘルプ・リソース218は、関連性の値312によりバイアスされたランダム選択である。この場合、高い関連性の値312を含むヘルプ・リソースは、低い関連性の値のヘルプ・リソースよりも選択される可能性が高い。他の代替実施形態の場合には、選択したヘルプ・リソース218は、順序付きリスト314、好適には、ユーザ102に容易に表示するように構成された多数のヘルプ・リソースの一番上からのリストのヘルプ・リソースである。例えば、リソース選択モジュール216は、順序付きリスト314から上位10のヘルプ・リソースを選択することができる。
【0058】
下記の簡単なフローチャートは、一般に、論理フローチャートの形で示される。それ故、図の順序および参照番号で示すステップは、本発明の方法の一実施形態を示す。図の方法の機能、論理、または1つまたは複数のステップまたはその一部への影響が等しい他のステップおよび方法も使用することができる。さらに、使用したフォーマットおよび記号はこの方法の論理ステップを説明するためのものであり、この方法の範囲を制限するものとみなすべきではない。フローチャートに種々のタイプの矢印またはラインを使用することができるが、これらのものは対応する方法の範囲を制限するためのものでないことを理解されたい。実際には、いくつかの矢印および他の接続マークは、この方法の論理フローを示すために使用することができる。例えば、矢印は、図の方法の数字で示すステップ間の指定していない持続時間の待機期間または監視期間を示すことができる。さらに、特定の方法が実行される順序は、図の対応するステップの順序と全く同じであってもよいし、同じでなくてもよい。
【0059】
図4は、本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための方法の一実施形態である。トピック・モジュール202は、現在のトピック208を決定する(ステップ402)。次に、マッピング・モジュール204は、ヘルプ・トピック・マップ222にアクセスする(ステップ404)。リソース・リスト・モジュール206は、現在のトピック208およびヘルプ・トピック・マップ222から利用可能なヘルプ・リソースのリスト210を決定する(ステップ406)。この方法400は、ユーザ・アクセス回数316を読み出している(ステップ408)、リソース追跡モジュール302により前進することができる。次に、選択指標モジュール314は、利用可能なヘルプ・リソースのリスト210から、各ヘルプ・リソースのリソース選択指標値308を計算することができる(ステップ410)。
【0060】
この方法400の上記実施形態は、配列モジュール310により、利用可能なヘルプ・リソースのリスト210から各ヘルプ・リソースの関連性の値312の計算を続行することができる(ステップ412)。次に、配列モジュール310は、各ヘルプ・リソースの関連性の値312によりソートした、ヘルプ・リソースの順序付きリスト314を生成することができる(ステップ414)。次に、リソース選択モジュール216は、ユーザ102のアクセスのために少なくとも1つのリソースを選択することができる(ステップ416)。リソース追跡モジュール302は、ユーザ・アクセスをカウントし(ステップ418)、選択したヘルプ・リソース218のユーザ・アクセス回数316内に格納することができる。一実施形態の場合には、リソース追跡モジュール302は、リソースをカウントするために(ステップ418)、ユーザ102が、ユーザ・インタフェース・モジュール220がユーザ・アクセスのために選択したリソースを供給した(ステップ420)後でだけ発生するアクセスのためのリソースを能動的に選択するまで待機することができる。
【0061】
図5は、本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための方法の一実施形態である。トピック・モジュール202は、現在のトピック208を決定する(ステップ502)。次に、マッピング・モジュール204は、ヘルプ・トピック・マップ222にアクセスする(ステップ504)。リソース・リスト・モジュール206は、現在のトピック208およびヘルプ・トピック・マップ222から利用可能なヘルプ・リソースのリスト210を決定する(ステップ506)。この方法500は、ユーザ・アクセス回数316を読み出している(ステップ508)リソース追跡モジュール302により前進することができる。次に、選択指標モジュール314は、選択指標値308を生成するために、ユーザ・アクセス回数316上で単調機能306を作動することができる(ステップ510)。
【0062】
この方法500の上記実施形態は、リソース選択モジュール216により、適当な選択方法−「低ウィン」(low win)または「バイアスしたランダム」の選択(ステップ512)を続行することができる。この選択方法が「バイアスしたランダム」である場合には、選択モジュール216は、ランダム・リソースを選択する(ステップ516)。その場合、利用可能なヘルプ・リソースのリスト210から各リソースを選択する可能性の百分率は、選択指標値308の関数である。説明を分かりやすくするためにバイアスしたランダム・ヘルプ・リソースを選択する(ステップ516)ためのある方法を図示するが、この方法は、当業者であれば周知のものであり、すべての周知の方法は本発明の範囲に含まれる。
【0063】
図の選択方法の場合には、高い選択指標値308は、選択の高い可能性を示していなければならないが、本発明の実施者は、選択のために比較的より重要なヘルプ・リソースが高い選択指標値308を受け取るように単調機能306を配置する。選択指標値308は、指標=10,000/(ユーザのアクセス回数)に設定することができ、所与のリソースの選択の可能性は、指標/(すべての指標の合計)であってもよい。この場合、iはどのヘルプ・リソースを考慮中であるのかを示す。それ故、利用可能なヘルプ・リソースのリスト210内に5つのヘルプ・リソースが存在する場合で、ユーザのアクセス回数316が(5、4、10、2および6)である場合には、これら5つのヘルプ・リソースは、(2,000、2,500、1,000、5,000および1,667)の各指標308を有する。この例の場合には、すべての指標308の合計は、12,167であり、5つの各ヘルプ・リソースが選択される百分率は、それぞれ約(16.4%、20.5%、8.2%、41.1%および13.7%)である。
【0064】
当業者であれば、この選択方法は、ユーザのアクセス回数がゼロである場合には特殊な処理を必要とすることを容易に理解することができるだろう。一実施形態の場合には、アクセス回数316がゼロの場合には、ユーザのアクセス回数がゼロであるヘルプ・リソースを自動的に選択することにより、または複数のヘルプ・リソースのユーザ・アクセス回数がゼロであるヘルプ・リソース間でランダムに選択を行うことにより管理される。
【0065】
選択方法が「低ウィン」である場合には、選択モジュール216は、最低のユーザのアクセス回数316のために2つ以上のヘルプ・リソースが結合しているかどうかを決定する(ステップ514)。最低のユーザのアクセス回数316に結合している場合には、選択モジュール216は、「低」に結合しているユーザのアクセス回数316を含むこれらのヘルプ・リソース間でランダムな選択を行う(ステップ518)。最低のユーザのアクセス回数316と結合していない場合には、選択モジュール216は、最低のユーザ・アクセス回数316の1つのヘルプ・リソースを選択する。
【0066】
選択モジュールがヘルプ・リソースを選択した後で(ステップ516、518、520)、選択モジュール418は、適当なヘルプ・リソースに対するユーザ・アクセスをカウントし、新しいユーザ・アクセス回数316を格納する。
【0067】
図6は、本発明によるヘルプ・リソース選択を強化する方法の一実施形態である。図6の方法600と図5の方法500との間の唯一の違いは、方法600はユーザ・アクセス回数316だけではなく、外部データ318を使用していること、および図6の「低ウィン」論理が、ユーザ・アクセス回数316ではなく選択指標値308をベースとしていることに留意されたい。
【0068】
トピック・モジュール202は、現在のトピック208を決定する(ステップ502)。次に、マッピング・モジュール204は、ヘルプ・トピック・マップ222にアクセスする(ステップ504)。リソース・リスト・モジュール206は、現在のトピック208およびヘルプ・トピック・マップ222から利用可能なヘルプ・リソースのリスト210を決定する(ステップ506)。この方法600は、ユーザ・アクセス回数316を読み出している(ステップ608)リソース追跡モジュール302、および外部データ318を読み出している(ステップ608)補足データ・モジュール304により前進することができる。次に、選択指標モジュール314は、選択指標値308を生成するために、ユーザ・アクセス回数316および外部データ318上である機能を作動することができる(ステップ610)。
【0069】
選択指標値308は、ユーザ・アクセス回数316および外部データ318の貢献度の組合せであってもよい。この組合せは、加算、乗算または個別選択指向のものであってもよい。特定のヘルプ・リソースを選択すべきかどうかのほとんどの場合に、ユーザ・アクセス回数316および外部データ318の両方が重要な考慮事項である場合には、それぞれからの貢献度が一緒に加算される。外部データ318が、あるヘルプ・リソースを適当なものとして、単に動作可能または動作不能にする傾向がある場合には、乗算方法または個別選択方法がより有用である場合がある。説明を分かりやすくするために各結合方法の一例を図に示す。
【0070】
外部データ318がユーザ・アクセス回数316とほぼ同程度の連続変数である場合に、加算方法が最も役に立つ。例えば、1〜100の範囲上のユーザの知識価値、またはユーザがヘルプ・リソースの密接に関連するクラスにアクセスした回数は、選択指標値308を生成する(ステップ610)ために、ユーザ・アクセス回数316からの貢献度に、外部データ318からの貢献度を加算しなければならない好個の例である。図9は、加算方法の略図を示す。
【0071】
あるヘルプ・リソースをオンまたはオフするために外部データ318を使用しなければならない場合に、個別選択方法は最も役に立つ。例えば、外部データ318がユーザが「エキスパート」であることを示している場合には、選択論理から動作不能になる基本セットのヘルプ・リソースが存在する場合がある。同様に、外部データ318がある基準に適合した場合だけ、選択論理は、あるヘルプ・リソースをオンにすることができる。例えば、外部データ318がユーザが「システム管理者」であることを示している場合には、選択論理は他のものに使用することができないあるヘルプ・リソースを使用することができる。図10は、個別選択方法の略図である。
【0072】
あるヘルプ・リソースをオンまたはオフするために外部データ318を使用しなければならないが、選択からヘルプ・リソースを完全に除去しないで、ヘルプ・リソースを使用することができる確率を調整する機能も有していなければならない場合に、乗算方法は役に立つ。例えば、外部データ318がユーザが「エキスパート」であることを示している場合、あるインスタンスの場合には、これらのヘルプ・リソースへの外部データ318の貢献度にゼロを掛けることにより、動作不能になる基本セットのヘルプ・リソースが存在する場合がある。同様に、ヘルプ・リソースの中間のセットは、0.5の乗数を入手し、これらの出現の確率を低くするが、完全には動作不能にしない。それ故、この方法は、「エキスパート」ユーザが必要としないヘルプ・リソースは無視するが、選択から中間材料を完全には除去しない。図11は、乗算方法の略図である。
【0073】
選択モジュール216が「低ウィン」を選択する(ステップ512)決定の場合に、すべての決定614、618、620が、ユーザ・アクセス回数316によってではなく、選択指標値308により行われる点を除けば、選択指標値を生成する機能の動作610の後では、方法600の残りの部分は、方法500と同じである。
【0074】
図7は、本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための方法700の一実施形態である。トピック・モジュール202は現在のトピック208を決定する(ステップ702)。マッピング・モジュール204は、ヘルプ・トピック・マップ222にアクセスする(ステップ704)。リソース・リスト・モジュール206は、利用可能なヘルプ・リソースのリストを決定する(ステップ706)ために、現在のトピック208とヘルプ・トピック・マップ222を結合する。
【0075】
この方法700は、配列モジュール310により、関連性に対する各利用可能なヘルプ・リソースの評価(ステップ708)、および関連性によるヘルプ・リソースの配列(ステップ710)を続行することができる。次に、選択モジュール216は、最高の関連性を有するヘルプ・リソースを選択する(ステップ712)。ユーザ・インタフェース・モジュール220は、ユーザ102に対して最高の関連性を有するヘルプ・リソースの全バージョンを表示する(ステップ714)。ユーザ・インタフェース・モジュール220は、利用可能なヘルプ・リソースのうちのいくつかの短いバージョンを表示する(ステップ716)。一実施形態の場合には、ユーザ・インタフェース・モジュール220は、いくつかの最も関連性の高いリソースをハイパーリンクとして表示する(ステップ716)。この場合、ユーザ102は、これらのヘルプ・リソースの全バージョンに容易にアクセスすることができる。
【0076】
図8は、本発明によるいくつかのデータ項目のある実施形態である。
【0077】
図8は、ユーザ・アクセス回数316の第1のインスタンス802の一例を示す。この例の場合、第1のアクセス回数インスタンス802は、ヘルプ・リソース識別子804、ユーザ識別子806、および識別したヘルプ・リソース808にユーザ102がアクセスした回数を含む。
【0078】
図8は、ユーザ・アクセス回数316の1つの例示としての第2のインスタンス810を示す。この場合、ヘルプ・リソース・トピック・ペアへのユーザ・アクセスが追跡される。これにより、実施者の各ヘルプ・リソースに対する一組のリソース選択指標値308の計算が楽になる。この場合、この一組の各リソース選択指標値308は、ヘルプ・トピック・マップ222が示すように、ヘルプ・リソースに関連するトピックのうちの1つに対応する。第2のアクセス回数のインスタンス810は、ヘルプ・リソース識別子812、ユーザ識別子814、関連トピック・リスト816、リソース・トピック・ペア・リスト818、および一組のアクセス回数820を含む。識別したヘルプ・リソース812に対する一組の選択指標値308を計算するために、選択指標機能306、510、612は各アクセス回数820上で動作する。
【0079】
図8は、ヘルプ・トピック・マップ222の1つの例示としてのインスタンス822を示す。このマップ・インスタンス822は、ヘルプ・リソース・リスト824、トピック・リスト826、およびトピック・マップ828、830へのリソースを含む。このマップ・インスタンス822の使用方法を示すために、現在のトピック832が表示される。この場合、現在のトピック832は「A」であり、トピック・マップ828、830へのリソースは、ヘルプ・リソース使用可能リスト834がヘルプ・リソース「1」、「4」、および「6」を含むことを示す。
【0080】
図8は、外部データ318からのユーザ習熟度セット・リストの1つの例示としてのインスタンス836を示す。外部データのインスタンス836は、ユーザ識別837、習熟度識別リスト838、および「なし」840、「対応(Aware)」842、「ユーザ」844、および「エキスパート」846で示す習熟度レベルのリストを含む。この例の場合には、ユーザ837は、習熟度「1」838内に「なし」の習熟度レベル840を示す。図3は、外部データ318のための類似タイプのデータ構造の構成をはっきりと示し、他のタイプの外部データは、業界における1つの習熟度範囲内の機械的ステップである。
【0081】
図9は、選択指標値308を決定するための、ユーザ・アクセス回数の貢献度902と外部データの貢献度904、908を結合するための種々の方法のいくつかの実施形態を示す。
【0082】
図9は、選択指標値308を決定するために、ユーザ・アクセス回数の貢献度902と外部データの貢献度904とを結合するための加算方法(図6参照)の使用の一実施形態を示す。
【0083】
図10は、選択指標値308を決定するための、ユーザ・アクセス回数の貢献度902と外部データの貢献度908とを結合するための個々の解決方法の使用の一実施形態を示す。外部データの貢献度908は、真または偽のブール値である。論理ブロック910は、外部データの貢献度908が真である場合の、この例の場合にはユーザ・アクセス回数の貢献度902である頂部での入力を供給し、論理ブロック910は、外部データの貢献度908が偽である場合の、この例の場合にはゼロ906である底部での入力を供給する。それ故、この例の場合には、選択指標値308は、ユーザ・アクセス回数の貢献度902かまたはゼロ906である。
【0084】
図11は、選択指標値308を決定するための、ユーザ・アクセス回数の貢献度902と外部データ貢献度904とを結合するための乗算方法(図6参照)の使用の一実施形態を示す。
【0085】
ユーザ・アクセス回数の貢献度902と外部データの貢献度904とを結合する基本的方法の結合および拡張は当業者であれば周知のものである。それ故、構成ブロックは、電力機能、多項式および神経ネットワークに基づいて選択指標値を生成するための正しい位置に位置する。他の制限なしにこれらすべてのものは、本発明の範囲に含まれる。
【0086】
本発明は、本発明の精神および本質的な特徴から逸脱することなしに、他の特定の形で実施することができる。上記実施形態は、すべての点で本発明を説明するためのものであって本発明を制限するためのものではないと見なすべきである。それ故、本発明の範囲を示すものは、上記説明ではなく、添付の特許請求の範囲である。特許請求の範囲と等価の意味および範囲内に含まれるすべての変更は、本発明の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するためのシステムの一実施形態を示す簡単なブロック図である。
【図2】本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための装置の一実施形態を示す簡単なブロック図である。
【図3】本発明による選択論理モジュールの一実施形態を示す簡単なブロック図である。
【図4】本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための方法の一実施形態を示す簡単なフローチャートである。
【図5】本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための方法の他の実施形態を示す簡単なフローチャートである。
【図6】本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための方法の他の実施形態を示す簡単なフローチャートである。
【図7】本発明によるヘルプ・リソース選択を強化するための方法の他の実施形態を示す簡単なフローチャートである。
【図8】本発明によるユーザ・アクセス回数、他のユーザのアクセス回数、ヘルプ・トピック・マップ、外部データの図である。
【図9】ユーザ・アクセス回数からの選択指標貢献を外部データからの選択指標貢献と結合するための方法の一実施形態である。
【図10】ユーザ・アクセス回数からの選択指標貢献を外部データからの選択指標貢献と結合するための方法の一実施形態である。
【図11】ユーザ・アクセス回数からの選択指標貢献を外部データからの選択指標貢献と結合するための方法の一実施形態である。
【符号の説明】
【0088】
6 帳票ページ
100 システム
102 ユーザ
104 コンピュータ
106 ヘルプ・アクセス・コンテキスト
108 メモリ・デバイス
110 リソース選択ツール
112 関連性の基準
114 格納しているデータ
116 ユーザ・アクセスのためのヘルプ・リソース
202 トピック・モジュール
204 マッピング・モジュール
206 リソース・リスト・モジュール
208 現在のトピック
210 利用可能なヘルプ・リソース
212 選択論理モジュール
214 選択指標モジュール
216 リソース選択モジュール
218 選択したヘルプ・リソース
220 ユーザ・インタフェース・モジュール
222 ヘルプ・トピック・マップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘルプ・リソース選択を強化するための装置であって、
現在のトピックを決定するように構成されているトピック・モジュールと、
ヘルプ・トピック・マップにアクセスするように構成されているマッピング・モジュールと、
前記現在のトピックに基づいて、前記ヘルプ・トピック・マップから利用可能なヘルプ・リソースのリストを決定するように構成されているリソース・リスト・モジュールと、
少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するように構成された選択論理モジュールであって、利用可能なヘルプ・リソースの前記リスト内の各ヘルプ・リソースに対する少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するように構成されている選択指標モジュールを備え、前記少なくとも1つのリソース選択指標値に基づいて、利用可能なヘルプ・リソースの前記リストから少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するように構成されているリソース選択モジュールをさらに備える選択論理モジュールと、
ユーザがアクセスするために前記少なくとも1つの選択したヘルプ・リソースを供給するように構成されているユーザ・インタフェース・モジュールとを備える装置。
【請求項2】
前記選択論理モジュールが、前記少なくとも1つのリソース選択指標値に基づいて関連性の値を計算することにより、利用可能なヘルプ・リソースの前記リストから各ヘルプ・リソースに対する前記関連性の値を決定するように、また利用可能なヘルプ・リソースの前記リストから各ヘルプ・リソースに対する前記関連性の値に基づいて、利用可能なヘルプ・リソースの順序付きリストを生成するように構成されている配列モジュールをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記選択論理モジュールが、各ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数をカウントし、ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数の対応するリストを格納するように構成されているリソース追跡モジュールをさらに備え、前記選択指標モジュールが、リソース選択指標値を生成するために、前記ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数上で単調機能を作動することにより各ヘルプ・リソースに対する少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するようにさらに構成され、前記リソース選択モジュールが、高いユーザ・アクセス回数を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースが、少ないユーザ・アクセス回数を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースより低い選択の可能性を有するように、バイアスしたランダム選択を行うことにより前記少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記選択論理モジュールが、各ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数をカウントし、ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数の対応するリストを格納するように構成されているリソース追跡モジュールをさらに備え、
前記選択論理モジュールが、外部データにアクセスするように構成されている補足データ・モジュールをさらに備え、前記外部データが、ユーザの知識価値、ユーザの習熟度セット・リスト、ユーザの認証リスト、およびユーザのヘルプ・リソース・アクセス履歴からなる群から選択した少なくとも1つの項目を含み、
前記選択指標モジュールが、生成したリソース選択指標値が各ヘルプ・リソースの関連性に単調に関連するように、リソース選択指標値を生成するために、前記ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数および前記外部データ上である機能を作動することにより各ヘルプ・リソースに対する前記少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記リソース選択モジュールが、より大きな関連性を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースが、より小さな関連性を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースよりより高い選択の可能性を有するように、バイアスしたランダム選択を行うことにより前記少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するようにさらに構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
コンピュータ・アプリケーションでヘルプ・リソース選択を強化するための方法であって、
現在のトピックを決定するステップと、
ヘルプ・トピック・マップにアクセスするステップと、
前記現在のトピックに基づいて前記ヘルプ・トピック・マップから利用可能なヘルプ・リソースのリストを決定するステップと、
利用可能なヘルプ・リソースの前記リスト内の各ヘルプ・リソースに対する少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するステップと、
前記少なくとも1つのリソース選択指標値に基づいて、利用可能なヘルプ・リソースの前記リストから少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップと、
ユーザによるアクセスのために前記少なくとも1つの選択したヘルプ・リソースを供給するステップとを含む方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのリソース選択指標値に基づいて、利用可能なヘルプ・リソースの前記リストから各ヘルプ・リソースに対する関連性の値を計算するステップと、利用可能なヘルプ・リソースの前記リストから各ヘルプ・リソースに対する前記関連性の値に基づいて、利用可能なヘルプ・リソースの順序付きリストを生成するステップとをさらに含み、利用可能なヘルプ・リソースの前記リストから少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップが、利用可能なヘルプ・リソースの前記順序付きリストに基づいて、少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
各ヘルプ・リソースに対する前記ユーザのアクセス回数をカウントするステップと、ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数の対応するリストを格納するステップとをさらに含み、各ヘルプ・リソースに対する少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するステップが、小さなユーザ・アクセス回数のヘルプ・リソースに対して高い関連性の値を生成するようにリソース選択指標値を設定するステップと、高いユーザ・アクセス回数のヘルプ・リソースに対して低い関連性の値を生成するように、リソース選択指標値を設定するステップとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
各ヘルプ・リソースに対する前記ユーザのアクセス回数をカウントするステップと、ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数の対応するリストを格納するステップとをさらに含み、各ヘルプ・リソースに対する少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するステップが、リソース選択指標値を生成するために、ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数上で単調な機能を作動するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップが、ユーザの最も小さなアクセス回数を示す前記リソース選択指標値に対応する前記ヘルプ・リソーを選択するステップと、そうでない場合、選択のために結合するヘルプ・リソース間でランダムに選択を行うステップとをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップが、高いユーザ・アクセス回数を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースが、低いユーザ・アクセス回数を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースより低い選択の可能性を有するように、バイアスしたランダム選択を行うステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
利用可能なヘルプ・リソースの前記リスト内の各ヘルプ・リソースに対して少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するステップが、各ヘルプ・リソースの一組のリソース選択指標値を計算するステップを含み、前記一組の各リソース選択指標値が、前記ヘルプ・トピック・マップが示すように、前記ヘルプ・リソースに関連する前記トピックのうちの1つに対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップが、
各ヘルプ・リソースに対する前記ユーザのアクセス回数をカウントし、ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数の対応するリストを格納するステップと、
外部データにアクセスするステップとをさらに含み、前記外部データが、ユーザの知識価値、ユーザの習熟度セット・リスト、ユーザのジョブ・コード、ユーザの認証リスト、およびユーザのヘルプ・リソース・アクセス履歴からなる群から選択した少なくとも1つの項目を含み、
各ヘルプ・リソースに対する少なくとも1つのリソース選択指標値を計算するステップが、生成したリソース選択指標値が、各ヘルプ・リソースの前記関連性に単調に関連するように、リソース選択指標値を生成するために、前記ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数および前記外部データ上である機能を作動するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記リソース選択指標値を計算するステップが、各ヘルプ・リソースの前記関連性に基づいて、前記リソース選択指標値を設定するステップを含み、少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップが、最大の関連性を示す前記リソース選択指標値に対応する前記ヘルプ・リソースを選択するステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記リソース選択指標値を計算するステップが、各ヘルプ・リソースの前記関連性に基づいて、前記リソース選択指標値を設定するステップを含み、少なくとも1つのヘルプ・リソースを選択するステップが、より高い関連性を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースが、もっと低い関連性の値を示すリソース選択指標値に対応するヘルプ・リソースよりもっと高い選択の可能性を有するように、バイアスしたランダム選択を行うステップを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
コンピュータが使用することができるコンピュータ・プログラムであって、コンピュータ上で実行した場合に、ヘルプ・リソース選択を強化するための動作を実行させ、前記動作が、
現在のトピックを決定するステップと、
ヘルプ・トピック・マップにアクセスするステップと、
前記現在のトピックに基づいて前記ヘルプ・トピック・マップからヘルプ・リソースのリストを決定するステップと、
少なくとも1つの関連性の基準に基づいて、関連性に対する各ヘルプ・リソースを評価することによりヘルプ・リソースの前記リストから最も関連性の高いヘルプ・リソースを選択し、最も高い関連性の評価の前記ヘルプ・リソースを選択するステップと、
ユーザに前記選択した最も関連性が高いヘルプ・リソースの全コンテンツを表示するステップとを含むコンピュータ・プログラム。
【請求項17】
前記少なくとも1つの関連性の基準が、ユーザの知識価値、ユーザの習熟度セット・リスト、ユーザのジョブ・コード、ユーザの認証リスト、およびユーザのヘルプ・リソース・アクセス履歴からなるリストから選択した少なくとも1つの項目である、請求項16に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項18】
ユーザに、各ヘルプ・リソースに対する前記関連性の評価により決定した順序で、前記ヘルプ・リソースのリストから複数の前記ヘルプ・リソースの短いバージョンを表示するステップをさらに含む、請求項16に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項19】
ユーザに、各ヘルプ・リソースに対する前記関連性の評価により決定した順序で、前記ヘルプ・リソースのリストから複数の前記ヘルプ・リソースの短いバージョンを表示するステップをさらに含む、請求項17に記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項20】
ヘルプ・リソース選択を強化するためのシステムであって、
前記システムにユーザがアクセスするためのコンピュータと、
ヘルプ機能へユーザがアクセスする環境を備えるヘルプ・アクセス・コンテキストと、
メモリ・デバイスであって、
ヘルプ・リソースに対するユーザのアクセス回数および外部データを有する関連性の基準と、
ヘルプ・トピック・マップを有する格納しているデータと、
前記ヘルプ・アクセス・コンテキスト、前記関連性の基準および前記格納しているデータとを結合することにより、ユーザがアクセスするヘルプ・リソースを決定するように構成されているリソース選択ツールと、
を備えるメモリ・デバイスとを備え、
前記メモリ・デバイスが、ユーザにユーザがアクセスする前記ヘルプ・リソースを供給するように構成されているシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−317194(P2007−317194A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−135271(P2007−135271)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】