コンピュータ装置、プログラム実行方法、表示要素編集装置、及び表示要素編集方法
【課題】表示される図形等の表示要素を編集するプログラムを容易に選択し実行することを可能とする装置及び方法を提供する。
【解決手段】表示要素編集装置は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する指定要素検知部S93と、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の種類に関連して予め選択された、表示要素を編集するための1又は複数種類の編集メニュー項目を含むメニューを表示するメニュー表示部S94と、編集メニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するメニュー選択検知部S95と、検知された編集メニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行する実行部S96とを含む。
【解決手段】表示要素編集装置は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する指定要素検知部S93と、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の種類に関連して予め選択された、表示要素を編集するための1又は複数種類の編集メニュー項目を含むメニューを表示するメニュー表示部S94と、編集メニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するメニュー選択検知部S95と、検知された編集メニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行する実行部S96とを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、CADシステムまたはCAD/CAMシステムと一般に称されているコンピュータを用いたグラフィックデータ処理装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
図23は、従来のCAD/CAMシステムのディスプレイ画面の一例を示す図である。図23を参照して、従来のCAD/CAMシステムにより図形、文字、記号などのグラフィックデータをディスプレイ画面に表示させるための操作について説明する。
【0003】
ディスプレイ画面10のたとえば下欄にはメニュー域12が設けられている。メニュー域12には、一時にたとえば最大10個のコマンドが表示可能にされている。使用者はメニュー域12に表示されているコマンドの中に所望のコマンドがあればそのコマンドを選び、なければメニュー域12の表示を次の表示に変え、表示頁をめくりながら所望のコマンドを探し、該コマンドを選択する。
【0004】
具体例を示せば、たとえば「円」を作図したい場合は、次のように操作をすればよい。まず、メニュー域12に、
「(1)レイヤ枠(2)変更(3)基準設定(4)基準解除(5)ズーム(6)作図(7)次項(8)メニュー」というコマンドが表示される。使用者は「(6)作図」をポインティングデバイス、たとえばマウス、ライトペン、カーソルなどにより指定する。応じて、メニュー域12には、
「(1)線部(2)連続線(3)補助線(4)円(5)十字(6)円弧(7)扇形(8)スプライン(9)次項」というコマンドが現われる。よってポインティングデバイスで「(4)円」を指定すれば、コマンドモードは円を描くためのモードとなり、円を描くためのプログラムが呼出される。
【0005】
もし、使用者が「文字」を作図したい場合であれば、上記メニュー域12に現われたコマンドの「(9)次項」を指定し、頁を繰りながら、所望のコマンド、すなわちコマンド「文字」が現われるまで操作を繰り返せばよい。
【0006】
所望のコマンドモード、たとえばコマンド「円」のモードにした後、ディスプレイ画面10の図形等表示域14上の図形を描きたい場所をポインティングデバイスで指定する。「円」の場合を例にとれば、いろいろな方法があるが、一例として、ポインティングデバイスで中心点(中心座標)と半径の大きさを指定する。それにより、円が描かれる。また、描かれた円の属性、すなわち円が実線で表示されているか、点線か、一点鎖線か、線の色は何色か、線の太さはいくらかなどの内容は、属性表示域16に表示される。なお描いた図形などの属性を変えることも可能である。
【特許文献1】特開平5−40579号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、CAD/CAMシステムが高性能になるほど、データ処理のためのコマンドの数が多くなる。よって、10種類足らずのコマンドしか一度に表示できないメニュー域12を用いてのコマンド表示では、コマンド表示頁が複数頁、ときに数十頁にわたり、所望のコマンドを探すために、ポインティングデバイスの操作回数などが増え、手間と時間がかかる。
【0008】
また、使用者が予めどのコマンドはどの頁に存在するかを概略記憶しておけばコマンド検索処理は比較的スムーズに行なえるが、そのためには装置の使用にかなりの熟練が要求される。
【0009】
一方、メニュー域12にコマンドを表示するのに代えて、タブレット18(図23参照)からコマンドを入力する方式のものもある。しかしながら、タブレット18によるコマンドの入力方式では、タブレット上に表示されたすべてのコマンド、たとえば100個以上のコマンドの中から所望のコマンドを探し出すのが困難で、コマンドの選択に時間がかかるなどの欠点がある。
【0010】
さらに、メニュー域12を用いる方式のものにおいても、タブレット18を用いる方式のものにおいても、コマンドの意味はごく短い名称で表現されることが多い。たとえば、「直線を描くプログラムを呼べ」というコマンドは「LN」と表現され、「円を描くプログラムを呼べ」というコマンドは「CR」と表現されるごときである。それゆえ、このような略称によるコマンド表示が採用されている場合には、コマンドの意味を理解するためのトレーニングも必要になる。特に、寸法表示プログラムなど、頻繁に使用するプログラムについてそうした問題を解決することが望ましい。
【0011】
それゆえに、この発明の一つの目的は、表示画面上に表示される図形等の表示要素を編集するプログラムを容易に選択し実行することを可能とするようなコンピュータ装置、表示要素編集装置、及び表示要素編集方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の局面に係るコンピュータ装置は、所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置である。このコンピュータ装置は、ポインティングデバイス又はキーボードによって入力された情報に応答した情報処理を実行して、ディスプレイ装置に情報を提示する制御装置を含む。制御装置は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む。
【0013】
本発明の第2の局面に係るプログラム実行方法は、所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置において、画面上に表示される表示要素を編集する編集プログラムを実行させるプログラム実行方法である。この方法は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するようにコンピュータ装置を動作させる第1の検知ステップと、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するようにコンピュータ装置を動作させる表示ステップと、表示ステップにおいて表示された複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するようにコンピュータ装置を動作させるステップとを含む。
【0014】
本発明の第3の局面に係る表示要素編集装置は、所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられる表示要素編集装置である。表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む。表示要素編集プログラムは、コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させる。
【0015】
本発明の第4の局面に係る表示要素編集装置は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む。
【0016】
本発明の第5の局面に係る表示要素編集方法は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する第1の検知ステップと、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有の、1又は複数のメニュー項目を含むメニューを表示するメニュー表示ステップと、メニュー表示ステップで表示された複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するステップとを含む。
【0017】
本発明の第6の局面に係る表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む表示要素編集装置である。表示要素編集プログラムは、コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させるプログラムである。
【0018】
本発明の第7の局面に係る表示要素編集方法は、表示要素を編集するようにコンピュータ装置を動作させる表示要素編集方法である。この方法は、複数のプログラムを所定の記憶装置に記憶するプログラム記憶ステップと、記憶装置に記憶された複数のプログラムのうちの任意の一つが選択されたことに応答して、当該プログラムを実行して表示要素を画面上に描画するようにコンピュータ装置を制御する描画ステップと、描画ステップにおいて描画された編集可能な表示要素を指定する所定の操作がされたことに応答して、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に応じて特有の、複数のプログラムのうちの1又は複数に対応するメニュー項目を含むメニューを表示するようにコンピュータ装置を制御するメニュー表示ステップと、メニュー表示ステップにおいて表示されたメニューのメニュー項目の一つが選択されたことを検知して、当該選択されたメニュー項目に対応するプログラムを記憶装置から読み出して実行するようにコンピュータ装置を制御する実行ステップとを含む。
【発明の効果】
【0019】
上記したいずれの発明においても、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されると、それが検知され、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューが表示される。表示された複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことが検知されると、そのメニュー項目に対応する所定の編集プログラムが実行される。
【0020】
すなわち、表示要素を編集する際に、編集可能な表示要素の一つを指定する情報をポインティングデバイスを用いて入力すると、指定された表示要素の種類に対応して特有のメニュー項目を含むメニューが近傍に表示される。このメニューに含まれるメニュー項目は、指定された表示要素の種類に対応して特有のものであるため、使用者は多数のコマンドを予め学習しておく必要はない。また、編集プログラムの選択も、指定された表示要素の近傍に表示されるメニューからの選択であるため、容易に行なうことができる。
【0021】
その結果、表示画面上に表示される図形等の表示要素を編集するプログラムを容易に選択し実行することを可能とするようなコンピュータ装置、表示要素編集装置、及び表示要素編集方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
図1はこの実施の形態の全体構成を示すブロック図である。キーボード19及びポインティングデバイスの一例のマウス20から入力される信号は、入力回路24からバッファ回路26を介してCPU28へ与えられる。CPU28はこの装置の制御中枢であって、与えられる入力信号に応答し、主記憶装置30のメインプログラムなどに基づいてデータ処理のための動作を行なう。具体的には、上記キーボード19及びマウス20からのコマンド選択信号に基づいて、外部記憶装置(たとえばフレキシブルディスク、ROMなどの固体メモリ装置、カセットテープなど)32に記憶されているアプリケーションプログラム群の中から特定されたコマンドに対応するプログラムを読み出して、主記憶装置30の所定エリアに該プログラムをストアする。そして、キーボード19またはマウス20から表示領域を特定する信号が与えられると、CPU28は上記ストアしたアプリケーションプログラムなどに基づいてデータ処理をし、ビデオRAM34へ表示データを与える。ビデオRAM34に与えられたデータはディスプレイ36上に表示される。また、CPU28の処理した表示データは、主記憶装置30のデータベース31に記憶されるようになっている。
【0024】
図2は、ディスプレイ36の画面上に表示された図形及び文字と、主記憶装置30のデータベース31に記憶された内容との関係を表わす図解図である。図2を参照して、ディスプレイ36上に、図示のように、実線による直線38、点線の円弧40及び文字「OMRON」42が表示されている場合を考える。この場合、データベース31には、直線38に関するデータ、円弧40に関するデータ及び文字42に関するデータが、それぞれ、記憶されている。具体的には、直線38に関するデータとして、
「始点座標:x1,y1、終点座標:x2,y2、線種:実線、線の太さ:0.6mm、色:青」
などのデータが、円弧40のデータとしては、
「中心座標:x3,y3、半径:r1、始点角度:θ1、終点角度:θ2、線種:破線、線の太さ:0.4mm、色:緑」
などのデータが、さらに文字42に関しては、
「始点座標:x4,y4、高さ:h、幅:w、文字間スペース:1/2、傾き角度:θ3、文字種類:英文字、文字内容:OMRON、色:白」
などのデータが記憶されている。
【0025】
図3は、この発明の実施の形態に係るグラフィックデータ処理装置により、既に表示されている図形などを利用してコマンドを選択する処理(以下これを「グラフィックコマンド」処理という)を実行する場合の動作を表わすフローチャートである。次に、図3の流れにしたがって、かつ、必要に応じて図1及び図2を参照しながら、グラフィックコマンド切換処理について説明する。
【0026】
使用者によってキーボード19の特定キー、たとえば「Q」キーが押されて、CPU28がその「Q」キー入力を検出すると、装置はグラフィックコマンドモードになる。
【0027】
グラフィックコマンドモードでは、CPU28はマウス20からの信号入力を待つ。使用者は、ディスプレイ36上に既に表示されている図形などの中から、次に描きたい図形と同じ種類の図形をマウス20を用いて指定する。たとえば、図2を参照して、使用者が次に使用したい図形が円弧である場合は、円弧40の任意の部分をマウス20によって指定する。
【0028】
マウス20からの指定入力に基づいて、CPU28は主記憶装置30のデータベース31を検索する。そして、マウス20によって指定された「座標」を含む表示データを検出する。図2に示すデータベース31の円弧データは、マウス20によって指定入力された座標を通る線(軌跡)を有する表示データ(中心座標:x3,y3、半径:r1、始点角度θ1、及び終点角度θ2)を有している。したがって、この場合、円弧40のデータをデータベース31から検出する。
【0029】
もし、該当するデータがデータベース31内に記憶されていない場合は、マウス20によって無表示の点が指定されたことになるから、その場合はエラー処理をすることになる。
【0030】
マウス20によって指定された点を含む表示データが検出された場合は、CPU28は検出された表示データにかかる図形、この場合円弧40を特定の色、たとえば赤色に点灯させて、該円弧40のデータが検出された旨を使用者が認識できるようにしている。
【0031】
次に、CPU28は、検出したデータが図形のデータか文字のデータかを判別する。この場合検出したデータは円弧40に関する図形のデータであるからCPU28は当該図形、すなわち円弧を作図するためのコマンドモードになるように、外部記憶装置32のアプリケーションプログラム群から円弧を作成するためのアプリケーションプログラムを読み出し、主記憶装置30の所定エリアにストアする。
【0032】
よって、装置は円弧を作成可能な状態になる。
【0033】
マウス20によって文字が指定された場合、たとえば図2における文字「OMRON」42が指定された場合は、CPU28は文字内容の判別をし、文字内容が予め定められた内容の文字か否かを判断する。予め定められた内容の文字とは、たとえば、「CIRCLE」「LINE」「MOVE」などの文字が考えられる。指定された文字がこのような内容の場合は、文字を作図するためのプログラムを読み出すのに代えて、文字の内容が意味するプログラム、つまり円を描くためのプログラム、線を引くためのプログラム、表示内容を移動するためのプログラムなどを選択させることもできる。もし指定された文字が予め定められた意味を持たなければ、CPU28は文字を描くためのモードとなる。
【0034】
図2を参照して、マウス20によって指定され、データベース31から検出されたデータのうち、表示されている図形種類などを表わすデータ、たとえば「直線」「円弧」「文字」に基づいてコマンドモードを切換え、対応する選ばれた基本図形を表示するための複数のアプリケーションプログラムの中から予めシステム側で決められた一つを選択し、同時に属性データ、たとえば線種、色なども指定された図形の属性に切換わるようにしてもよいし、属性データのうちの所定のものはコマンドモード切換前の属性データのまま変化しないようにすることもできる。
【0035】
なお、この実施の形態では、選択されたコマンドに対応するアプリケーションプログラムは外部記憶装置32に記憶されているものを取上げたが、主記憶装置の記憶容量などが大きく、コマンドに対応するアプリケーションプログラムが主記憶装置に記憶されているようなものでもよいことはもちろんである。
【0036】
さらにまた、ディスプレイ36上にまだ何も図形などが表示されていない場合、すなわち使用開始時においては、既に表示されている図形などを用いてコマンドを指定するというグラフィックコマンドモードによる処理はできないが、その場合は、予めよく利用しそうな図形、たとえば直線、円、英文字などを予めディスプレイ36の隅などに通常の表示の仕方で表示しておき、以後はその表示を用いてグラフィックコマンドモードによる処理を実行すれば便利である。
【0037】
上述したように、既に表示されている図形の中から描きたい図形を選択すれば、装置はコマンドモードとなって自動的に選択されたデータの型の図形などを描くためのプログラムを自動的に選択する。
【0038】
つまり、既に表示されている図形などの中の所望の図形を指定することにより、装置がその図形を描くためのコマンドモードに切換わり、その図形を描くためのプログラムが自動的に選択されるので、取扱いの容易な、コマンド指定が迅速、正確かつ容易にできるグラフィックデータ処理装置を得ることができる。
【0039】
[第2の実施の形態]
図4に、第2の実施の形態における表示内容、データベースに記憶されたデータ及び図形を表示するために用いられたアプリケーションプログラムの関係が示される。図4を参照して、ディスプレイ36には長方形52と、二つの円58及び60と、これらの円に接する円間接線62とが描かれている。長方形52は、4つの線分53、54、55及び56からなる。データベース31には、線分53のレコード66、線分54のレコード68、線分55のレコード70、線分56のレコード72、円58のレコード74、円60のレコード76及び線分62のレコード78が記憶されている。レコード66、68、70及び72には、後の図5で説明するが、長方形プログラムを表わすオブジェクトコマンドコードが記憶され、レコード74及び76には円を表わすオブジェクトコマンドコードが記憶され、レコード78には円間接線プログラムを表わすオブジェクトコマンドコードが記憶される。主記憶装置30のアプリケーションプログラム記憶エリア64には、上述の各オブジェクトコマンドコードに対応する長方形作成プログラム、円作成プログラム及び円間接線作成プログラムが記憶されている。
【0040】
図5を参照して、データベース31に記憶されるそれぞれのデータレコード80は、種別コードC1、サブコードC2、レイヤNO.C3、色コードC4、線種コードC5、線端コードC6、上述のオブジェクトコマンドコードC7、その他の属性情報C8及び図形情報P1〜P5を含む。種別コードC1は表示要素がどの基本要素であるのかを表わす。この実施の形態では基本要素として、直線,点,円,円弧及び文字が提供される。種別コードC1は“1”、“2”、“3”、“4”及び“5”を有し、基本要素がそれぞれ直線,点,円,円弧及び文字であることを示す。
【0041】
この実施の形態では、種別コードC1を用いて基本要素を描くこともできる。ディスプレイ36に表示される表示内容が多層構造をなしてもよく、たとえば第1層に図形が表示され、第2層に図形の寸法が表示されるようにしてもよい。レイヤNO.C3はそのような表示層の番号を表わす。色コードC4は上述の基本要素の色を表わし、線種コードC5は基本要素が、たとえば、実線、点線、一点鎖線などのいずれを用いて描かれるのかを表わす。線端コードC6は、線の端部に矢印、ドットなどが付されているか否かを表わす。オブジェクトコマンドコードC7はアプリケーションプログラムの識別コードである。レコードがどのアプリケーションプログラムによって作られたかを表わしている。
【0042】
この実施の形態では、長方形が長方形プログラムによって作成されているので種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には長方形プログラムに対応するコードが記憶される。このタイプのレコードで座標データが異なる4レコードがデータベースに出力される。
【0043】
もし、長方形が直線プログラムによって作成されている場合には、種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には直線プログラムに対応するコードが記憶される。このタイプのレコードで座標データの異なる4レコードがデータベースに出力されることになる。
【0044】
同様にして円間接線は円間接線プログラムによって作成されているので種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には円間接線プログラムに対応するコードが記憶される。このレコードが1レコードデータベースに出力される。
【0045】
もし、円間接線が直線プログラムによって作成されている場合には、種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には直線プログラムに対応するコードが記憶される。このレコードが1レコードデータベースに出力されることになる。
【0046】
同様にして円が円プログラムによって作成されているので種別コードC1には円に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には円プログラムに対応するコードが記憶される。このレコードが1レコードデータベースに出力される。
【0047】
次に図6を参照して、図5に示された図形情報P1〜P5について説明する。種別コードC1が直線を表わすコードであるとき、データレコード80の図形情報P1、P2にはそれぞれ、その線分の開始点のX座標:X1、Y座標:Y1が記憶され、図形情報P3、P4にはそれぞれ、その線分の終点のX座標:X2、Y座標:Y2が記憶される。種別コードC1が点を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2にはそれぞれその点のX座標、Y座標が記憶される。種別コードC1が円を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2には、それぞれ円の中心のX座標、Y座標が記憶され、図形情報P3には、円の半径:Rが記憶される。種別コードC1が円弧を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2には、円弧の中心のX座標、Y座標が記憶され、図形情報P3には、円弧の半径:Rが記憶され、図形情報P4には開始角:θ1が記憶され、図形情報P5には終止角:θ2が記憶される。種別コードC1が文字を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2には、それぞれ描かれた文字列の最初の文字の中心のX座標、Y座標が記憶され、図形情報P3には、文字列がX軸となす角:θが記憶され、図形情報P4には、文字の大きさ:h及び文字と文字の間隔:dが記憶され、図形情報P5には、文字数:nと文字コード:iとが記憶される。
【0048】
図4に示す長方形52が図7に示すように位置しているとき、図8に示すように、その長方形52に関する4つの線分に対応する4つのレコード66,68,70及び72がデータベースに存在する。これらのレコードにおいて、種別コードC1=(1)は直線であることを示し、オブジェクトコマンドコードC7=“125”はこのレコードが長方形プログラムで作られたことを示す。各レコードの図形情報P1,P2,P3及びP4には各線分の両端座標が記憶される。
【0049】
図9は、種別コードC1により識別される基本要素の集合と、データベースにおけるデータレコードの集合との関係を示し、図10は、基本要素の集合と、オブジェクトコマンドコードC7の集合と、アプリケーションプログラムの集合との相互間の関係を示す。図9を参照して、データベースの一つのレコードは、ディスプレイ36に表示されている図形などの複合要素を構成している一つの基本要素に対応していることが理解される。たとえば、図8に示されたレコード66は、図7に示す線分53にのみ対応している。図10を参照して、一つのオブジェクトコマンドコードC7に対して複数の基本要素が対応していることが理解される。たとえば、長方形プログラムに対応するオブジェクトコマンドコードC7=“125”と、線分53、54、55及び56が対応している。要するに、基本要素の集合とデータレコードの集合は1対1に対応しているが、一方基本要素の集合とアプリケーションプログラムの集合とは1:1ではなくn:1に対応していることが理解される。
【0050】
図11は、この発明の第2の実施の形態のディスプレイ36の表示態様を示す図である。図11を参照して、ディスプレイ36は、作図を行なうためのエリア82と、作図を行なうために作図プログラムあるいは作図コマンドを選択するためのメニューエリア84と、オペレータに入力デバイスをどのように操作すべきかを案内するメッセージを表示するためのエリア86と、現在メインプログラムにセットされている属性情報を表示する属性情報エリア88とを有する。属性情報エリア88は、レイヤNO.C3を表示するためのエリア90と、色コードC4を数字あるいは色でもって表示するためのエリア92と、線種コードC5を表示するためのエリア94と、線端コードC6を表示するためのエリア96とを含む。マウス20で属性情報エリア88のいずれかのエリアを指示して、マウスのボタンを押圧することにより、そのエリア属性は更新される。たとえば、今、色コードC4のエリア92が青色であるとする。この場合において、マウス20で色コード表示エリア92を指示して、マウスのボタンを押圧すると、色コード表示エリア92は次のコードである赤に変わる。このようにして、メインプログラムに所望の属性情報をセットすることができる。メインプログラムの属性情報は作図に用いられる作図プログラムに引渡され、その属性情報を用いて、作図が行なわれる。メニューエリア84に表示されるコマンド名には、直線,接線,円間接線,ハッチング線,長方形,円,円弧,接円,水平寸法,垂直寸法,直径寸法,文字などが含まれる。
【0051】
図12は、この発明の第2の実施の形態の動作を説明するための図である。次に、図12を参照して、第2の実施の形態の作図を行なうための動作について説明する。
【0052】
電源がONにされると、ステップS21において、グラフィックデータ処理装置のハードウェア及びオペレーティングシステム(OS)が作動し、次に、ステップS22において、CADプログラムが起動する。ステップS23において、ディスプレイ36には、最初のメニューが表示される。オペレータは、新規に作図を行なうか、それとも、既存図面を用いて作図を行なうかを、たとえばマウス20を用いて選択する。新規に作図を行なうことが選択された場合には、ステップS24において、データベース31のエリアが初期化され、次に、ステップS25において図面のサイズ及び単位(mm)などが入力される。一方、既存図面を用いて作図を行なうことが選択された場合には、ステップS31において、所望の図面番号がキーボード19あるいはマウス20を用いて入力される。それから、その図面番号に基づいて、ハードディスクから図面に対応するファイルが読取られ、そのファイルがデータベース31へセットされる。
【0053】
新規に図面を描く場合、及び既存図面を用いて作図を行なう場合のいずれの場合にも、ステップS26において作図・編集モードがセットされ、そのモードにおいて作図・編集が行なわれる。作図・編集の特定的な動作については後で説明する。次に、ステップS27において、作図した図面を登録するか否かが指示される。作図が行なわれた場合には、作図された図に対応する表示データがデータベース31に記憶されている。登録が指示された場合には、ステップS28において、データベース31の記憶内容がハードディスクに格納される。次にステップS29において、プロッタにデータを出力するか否かが指示される。プロッタへのデータ出力が指示された場合には、ステップS32において、プロッタを用いて紙面上に図が描かれる。次に、ステップS30において、処理が終了するか否かが判別される。終了しない場合には、ステップS23に処理は進められる。
【0054】
次に、長方形及び円間接線を例として、図12におけるステップS26の動作について説明する。まず、図13を参照して、長方形を作図するための動作を説明する。長方形を作図するためのプログラムはディスプレイ36のエリア84に表示されるメニューの選択あるいは、キーボード19からの特定のコマンドの入力により起動される。
【0055】
長方形作図プログラムが起動されると、ディスプレイ36のエリア86には“長方形の対角をなす2点を指定せよ”というメッセージが表示される。ステップS41では、たとえばマウス20を用いて1点の座表が入力される。その代わりに、キーボード19から座標データを入力してもよい。
【0056】
ステップS42では、ディスプレイ36上のドット単位の座標がユーザの用いる単位系、たとえばmm,inchなどで表わされる座標に変換される。次に、ステップS43において、変換された座標の値がメモリに記憶される。ステップS41,S42及びS43の各ステップは2回繰り返され、この結果、長方形の対角をなす2点の座標のデータが得られる。
【0057】
次に、ステップS45において、座標データに基づいて、一つの線分の他の端点の座標が演算される。次に、ステップS46において、演算された座標データと、現在、ディスプレイ36のエリア88に表示されている属性情報と同じ属性情報がデータレコードにセットされ、それにより、図5に示されるデータレコードが形成される。次に、ステップS47において、形成されたデータレコードがデータベース31に追加登録される。次に、ステップS48において、そのデータレコードに対応する一つの線分がディスプレイ36のエリア82に表示される。
【0058】
上述のステップS45,S46,S47及びS48は4回繰り返され、この結果、長方形をなす4つの線分に対応するデータレコードがデータベース31に登録され、長方形がディスプレイ36上に描かれる。
【0059】
次に、図14を参照して、二つの円に接する円間接線を作図するための動作を説明する。円間接線を作図するためのルーチンはディスプレイ36のエリア84に表示されるメニューの選択あるいはキーボード19からの特定コマンドの入力により起動される。今、円間接線作図コマンドが起動される前にディスプレイ36上に二つの円が描かれているものとする。円間接線作図ルーチンが起動すると、ディスプレイ36のエリア86には、“接点を指定して下さい”のメッセージが表示される。ステップS51においては、たとえばマウス20を用いて、一つの円の1点が指定され、それにより指定された点のドット座標が入力される。ステップS52において、入力されたドット座標は、図13のステップS42と同様にユーザの用いる、たとえばmm単位の座標に変換される。次に、ステップS53において、対象図形が円であること、及び変換された座標データに基づいてデータベース31がアクセスされ、データベース31から指定された点に対応する円のデータレコードが検索される。対象図形が円であることは、円間接線作図ルーチンが選択されたときに、既に決定されていることに留意されたい。次にステップS54において、検索されたデータレコードがキープされる。上述のステップS51、S52、S53及びS54はそれぞれ2回繰り返され、その結果、二つの円のデータレコードがキープされる。
【0060】
次に、ステップS55において、指定された二つの接点の座標と二つの円の各方程式とに基づいて、二つの円に厳密に接する接線の方程式が求められる。したがって、ステップS51において、接点の厳密な位置が指定されていない場合であっても、二つの円に接する円間接線を求めることができる。要するに、オペレータは描くべき円間接線の接点の近傍を指定するだけで、円間接線を作図することができる。次に、ステップS56においては、円間接線に対応するデータレコードが形成される。特定的には、円間接線の二つの接点を結ぶ線分に対応するデータレコードが形成される。次に、ステップS57において、形成されたデータレコードがデータベース31に追加登録される。次に、ステップS58において、円間接線がディスプレイ36上に表示される。
【0061】
図15はグラフィックコマンド処理を説明するためのフロー図である。次に、図15を参照して、グラフィックコマンド処理を説明する。グラフィックコマンド処理は、ディスプレイ36上に既に描かれている基本要素あるいは複合要素を利用して、所望の図形などを描く処理である。グラフィックコマンドルーチンは、キーボード19のQキーの操作によって起動される。ステップS61では、マウス20を用いてディスプレイ36上に表示されている図形などの一部分が指定される。マウス20のボタン操作の仕方には、マウス20の右ボタンのみを操作する態様と、マウス20の左ボタンのみを操作する態様と、キーボード19のシフトキーを押しながらマウス20の右ボタンもしくは左ボタンを操作する態様とがある。どのようなボタン操作及びキー操作が行なわれたかを示すステータス情報がメモリに格納される。
【0062】
ステップS62では、マウス20で指定された点のドット座標がユーザの用いる単位系の座標に変換される。ユーザがmm単位を用いる場合には、ドット単位の座標はmm単位の座標に変換される。ステップS63では、データベースがアクセスされ、指定された座標を通る基本要素に対応するデータレコードが検索される。このとき、データレコードの検索はビデオRAMなどの表示部で行なわれるのではなく、データベースの中で行なわれることに留意されたい。
【0063】
次に、ステップS64では、属性たとえば、レイヤNO.C3、色コードC4、線種コードC5及び線端コードC6を変えるか否かが判別される。グラフィックコマンドルーチンを起動するために、Qキーが操作されたとき、Qキーのみが操作されていれば、選択された図形の属性をディスプレイ36の属性情報エリア88にセットすることが指令され、Qキーとシフトキーとの双方が操作されていればそのような指令は行なわれない。したがって、Qキーのみが操作されている場合には、ステップS65において、検索されたデータレコードのレイヤNO.C3、色コードC4、線種コードC5及び線端コードC6がエリア88の属性情報エリアにセットされる。
【0064】
次に、ステップS66では、ステップS61においてマウス20が操作されたときに、どのような操作態様であったか判別される。マウス20の右ボタンのみが操作された場合には、ステップS67において、データレコードに含まれる種別コードC1によって規定される基本要素を描く複数のプログラムの中から予めシステムで決めていた一つが呼出されることが決定される。
【0065】
次に、ステップS70において、決定されたプログラムが呼出される。たとえば、マウス20の右ボタンの操作によって長方形の一部が指定された場合には、一つの直線を描くためのプログラムが呼出される。マウス20の左ボタンのみが操作された場合には、ステップS68において、データレコードに含まれるオブジェクトコマンドコードによって規定される複合要素を描くためのプログラムが呼出されることが決定され、ステップS70において決定されたプログラムが呼出される。
【0066】
たとえば、マウス20の左ボタンの操作によって長方形の一部が指定された場合には、長方形を描くためのプログラムが呼出される。マウス20の右ボタンあるいは左ボタンとともにキーボード19のシフトキーが操作された場合には、ステップS69において要素に対応した寸法作成プログラムか呼出されることが決定され、ステップS70において、決定されたプログラムが呼出される。
【0067】
ステップS67、S68及びS69において、呼出されるプログラムが決定されたとき、図16に示されるように、マウス20により指定された点100の近傍に、決定されたプログラムの名称(この場合、長方形作成プログラム)をブリンク表示102によって表示してもよい。この実施の形態で描くことのできる寸法には、図17に示すように、垂直方向の寸法104、水平方向の寸法106、斜め方向の寸法108及び図18に示すようにオフセット寸法110などがある。
【0068】
図19は、特定的な作図の例を示す図である。図19を参照して、ステップS81において、すでに図示される6つの基本要素(1)〜(6)が描かれている。次にハッチング線の作図は図11に示すメニューエリア84に表示されるメニューからハッチング線を描くためのプログラムがユーザによって選択され、そのプログラムが実行される。以下S82〜S85はハッチング作成プログラムとユーザ操作による処理ステップである。まず、図11に示すメッセージ表示エリア86に“ハッチングのピッチを入力せよ”の操作メッセージが表示される。ステップS82では、ハッチングのピッチPが入力される。次に、メッセージ表示エリア86には“ハッチングの角度を入力せよ”のメッセージが表示される。ステップS83では、ハッチングの角度θが入力される。次に、メッセージ表示エリア86には、“ハッチングを描く基準点を指定せよ”のメッセージが表示される。ステップS84では、図形112内の1点がたとえばマウス20によって指定される。この結果、ステップS85において、図形112内に指定された点を基準としてハッチング線が描かれる。次に、ステップS86において、もし、キーボード19のQキーが操作されてグラフィックコマンドルーチンが起動されると、マウス20に操作によって次のことが行なえる。
【0069】
マウス20の右ボタンを操作して図形112内のハッチング線のいずれか一つを指定すると、直線作成プログラムが起動される。そのプログラムが起動された後、マウス20を用いて、あるいはキーボード19から一つの点の座標データを入力することにより、その点を通る直線を描くことができる。
【0070】
マウス20の左ボタンを操作して図形112内のハッチング線のいずれか一つを指定すると、ハッチング作成プログラムが起動される。そのプログラムが起動された後、予め描かれている図形内の1点をマウス20で指定することにより、その図形内にハッチング線を描くことができる。マウス20の右ボタンあるいは左ボタンとキーボード19のシフトキーとを同時に操作して、図形112内のハッチング線のいずれか一つを指定すると、寸法作成プログラムが起動される。そのプログラムが起動された後、予め描かれている図形の一部をマウス20で指定することにより、指定された図形の部分に寸法線を描くことができる。
【0071】
上述の図15〜図19においては、同一図形を指定しても、マウスのみの操作によって異なるプログラムが選択されることを説明した。次に、マウスのみの操作によらず、メニューを用いて異なるプログラムを選択する新たなグラフィックコマンドモードについて説明する。
【0072】
図20を参照して、ステップS91において、キーボード19のWキーが操作される。Wキーが操作されると、ステップS92においてニューグラフィックコマンドモードが設定される。
【0073】
次に、ステップS93において、マウス20を用いて、図形の一部が指定される。このとき、マウス20が2ボタンのマウスであれば右ボタンを操作するようにプログラムしてもよいし、左ボタンを操作するようにプログラムしてもよい。また、いずれのボタンを操作しても同様に動作するようにプログラムしてもよい。
【0074】
図形の一部が指定されると、ステップS94において、図21(A)又は図21(B)に示すように、指定された点の近くにメニューが表示される。図21(A)は円間接線の一部が指定された場合である。この場合には、メニューとして、円間接線、直線及び寸法が表示される。図21(B)は、接円の一部が指定された場合である。この場合には、メニューとして、接円、円、直径寸法及び半径寸法など、複数の描画プログラムの識別情報が表示される。ここで描画プログラムの識別情報とは、描画プログラムの各々を特定することが可能な情報であって、たとえば描画プログラムの名称などのことをいう。これらのメニューは、指定される図形に関連して作図したいとユーザが希望するものを選んで作られている。
【0075】
次に、ステップS95においてメニューに含まれる描画プログラムの識別情報の一つが選択され、ステップS96において選択された識別情報に対応する作図のための描画アプリケーションプログラムが呼出される。
【0076】
このようなニューグラフィックコマンドモードでは、図22に示されるように、一つのオブジェクトコマンドコードC7に対して、複数の描画アプリケーションプログラムが対応していることが理解される。
【0077】
以上のように本実施の形態によれば、図形のような表示要素を編集する際に、表示要素の一つを指定する情報をポインティングデバイスを用いて入力すると、指定された表示要素の種類に対応した編集メニュー項目が予め選択され近傍に表示される。使用者は多数のコマンドを予め学習しておく必要はない。また、編集プログラムの選択も、指定された表示要素の近傍に表示されるメニューからの選択であるため、容易に行なうことができる。
【0078】
その結果、表示画面上に表示される図形等の表示要素を編集するプログラムを容易に選択し実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるグラフィックデータ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態におけるディスプレイ表示内容とデータベースに記憶されるデータとの関連を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態における処理動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の第2の実施の形態による表示内容、データベースに記憶されたデータ及び図形を表示するために用いられたアプリケーションプログラムの関係を説明するための図である。
【図5】図4に示すデータベースの構成を示す図である。
【図6】図5に示す図形情報の内容を説明するための図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態による表示内容とデータベースのデータを説明するための図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態による表示内容とデータベースのデータを説明するための図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態による基本要素の集合とデータレコードの集合の関係を示す図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態による基本要素の集合とオブジェクトコマンドコードの集合とアプリケーションプログラムの集合との関係を示す図である。
【図11】この発明の第2の実施の形態によるディスプレイの表示を説明するための図である。
【図12】この発明の第2の実施の形態の動作を説明するためのフロー図である。
【図13】図12に示すステップS26の特定的な動作例を説明するためのフロー図である。
【図14】図12に示すステップS26の他の特定的な動作例を説明するためのフロー図である。
【図15】この発明の第2の実施の形態によるグラフィックコマンド処理を説明するためのフロー図である。
【図16】図15に示すグラフィックコマンド処理において呼出されたプログラムが表示されている状態を示すための図である。
【図17】この発明の第2の実施の形態による寸法線を説明するための図である。
【図18】この発明の第2の実施の形態によるオフセット寸法を説明するための図である。
【図19】この発明の第2の実施の形態による特定的な作図例を説明するための図である。
【図20】この発明の第2の実施の形態の変形例を説明するためのフロー図である。
【図21】(A)及び(B)は図20に示す処理において表示されるメニューを示す図である。
【図22】図20に示す処理におけるオブジェクトコマンドコードの集合とアプリケーションプログラムの集合との関係を説明するための図である。
【図23】従来のCAD/CAMシステムにおける表示内容を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
19 キーボード
20 マウス
28 CPU
30 主記憶装置
31 データベース
32 外部記憶装置
36 ディスプレイ
なお各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【技術分野】
【0001】
この発明は、CADシステムまたはCAD/CAMシステムと一般に称されているコンピュータを用いたグラフィックデータ処理装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
図23は、従来のCAD/CAMシステムのディスプレイ画面の一例を示す図である。図23を参照して、従来のCAD/CAMシステムにより図形、文字、記号などのグラフィックデータをディスプレイ画面に表示させるための操作について説明する。
【0003】
ディスプレイ画面10のたとえば下欄にはメニュー域12が設けられている。メニュー域12には、一時にたとえば最大10個のコマンドが表示可能にされている。使用者はメニュー域12に表示されているコマンドの中に所望のコマンドがあればそのコマンドを選び、なければメニュー域12の表示を次の表示に変え、表示頁をめくりながら所望のコマンドを探し、該コマンドを選択する。
【0004】
具体例を示せば、たとえば「円」を作図したい場合は、次のように操作をすればよい。まず、メニュー域12に、
「(1)レイヤ枠(2)変更(3)基準設定(4)基準解除(5)ズーム(6)作図(7)次項(8)メニュー」というコマンドが表示される。使用者は「(6)作図」をポインティングデバイス、たとえばマウス、ライトペン、カーソルなどにより指定する。応じて、メニュー域12には、
「(1)線部(2)連続線(3)補助線(4)円(5)十字(6)円弧(7)扇形(8)スプライン(9)次項」というコマンドが現われる。よってポインティングデバイスで「(4)円」を指定すれば、コマンドモードは円を描くためのモードとなり、円を描くためのプログラムが呼出される。
【0005】
もし、使用者が「文字」を作図したい場合であれば、上記メニュー域12に現われたコマンドの「(9)次項」を指定し、頁を繰りながら、所望のコマンド、すなわちコマンド「文字」が現われるまで操作を繰り返せばよい。
【0006】
所望のコマンドモード、たとえばコマンド「円」のモードにした後、ディスプレイ画面10の図形等表示域14上の図形を描きたい場所をポインティングデバイスで指定する。「円」の場合を例にとれば、いろいろな方法があるが、一例として、ポインティングデバイスで中心点(中心座標)と半径の大きさを指定する。それにより、円が描かれる。また、描かれた円の属性、すなわち円が実線で表示されているか、点線か、一点鎖線か、線の色は何色か、線の太さはいくらかなどの内容は、属性表示域16に表示される。なお描いた図形などの属性を変えることも可能である。
【特許文献1】特開平5−40579号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、CAD/CAMシステムが高性能になるほど、データ処理のためのコマンドの数が多くなる。よって、10種類足らずのコマンドしか一度に表示できないメニュー域12を用いてのコマンド表示では、コマンド表示頁が複数頁、ときに数十頁にわたり、所望のコマンドを探すために、ポインティングデバイスの操作回数などが増え、手間と時間がかかる。
【0008】
また、使用者が予めどのコマンドはどの頁に存在するかを概略記憶しておけばコマンド検索処理は比較的スムーズに行なえるが、そのためには装置の使用にかなりの熟練が要求される。
【0009】
一方、メニュー域12にコマンドを表示するのに代えて、タブレット18(図23参照)からコマンドを入力する方式のものもある。しかしながら、タブレット18によるコマンドの入力方式では、タブレット上に表示されたすべてのコマンド、たとえば100個以上のコマンドの中から所望のコマンドを探し出すのが困難で、コマンドの選択に時間がかかるなどの欠点がある。
【0010】
さらに、メニュー域12を用いる方式のものにおいても、タブレット18を用いる方式のものにおいても、コマンドの意味はごく短い名称で表現されることが多い。たとえば、「直線を描くプログラムを呼べ」というコマンドは「LN」と表現され、「円を描くプログラムを呼べ」というコマンドは「CR」と表現されるごときである。それゆえ、このような略称によるコマンド表示が採用されている場合には、コマンドの意味を理解するためのトレーニングも必要になる。特に、寸法表示プログラムなど、頻繁に使用するプログラムについてそうした問題を解決することが望ましい。
【0011】
それゆえに、この発明の一つの目的は、表示画面上に表示される図形等の表示要素を編集するプログラムを容易に選択し実行することを可能とするようなコンピュータ装置、表示要素編集装置、及び表示要素編集方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の局面に係るコンピュータ装置は、所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置である。このコンピュータ装置は、ポインティングデバイス又はキーボードによって入力された情報に応答した情報処理を実行して、ディスプレイ装置に情報を提示する制御装置を含む。制御装置は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む。
【0013】
本発明の第2の局面に係るプログラム実行方法は、所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置において、画面上に表示される表示要素を編集する編集プログラムを実行させるプログラム実行方法である。この方法は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するようにコンピュータ装置を動作させる第1の検知ステップと、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するようにコンピュータ装置を動作させる表示ステップと、表示ステップにおいて表示された複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するようにコンピュータ装置を動作させるステップとを含む。
【0014】
本発明の第3の局面に係る表示要素編集装置は、所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられる表示要素編集装置である。表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む。表示要素編集プログラムは、コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させる。
【0015】
本発明の第4の局面に係る表示要素編集装置は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む。
【0016】
本発明の第5の局面に係る表示要素編集方法は、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する第1の検知ステップと、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有の、1又は複数のメニュー項目を含むメニューを表示するメニュー表示ステップと、メニュー表示ステップで表示された複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するステップとを含む。
【0017】
本発明の第6の局面に係る表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む表示要素編集装置である。表示要素編集プログラムは、コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させるプログラムである。
【0018】
本発明の第7の局面に係る表示要素編集方法は、表示要素を編集するようにコンピュータ装置を動作させる表示要素編集方法である。この方法は、複数のプログラムを所定の記憶装置に記憶するプログラム記憶ステップと、記憶装置に記憶された複数のプログラムのうちの任意の一つが選択されたことに応答して、当該プログラムを実行して表示要素を画面上に描画するようにコンピュータ装置を制御する描画ステップと、描画ステップにおいて描画された編集可能な表示要素を指定する所定の操作がされたことに応答して、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に応じて特有の、複数のプログラムのうちの1又は複数に対応するメニュー項目を含むメニューを表示するようにコンピュータ装置を制御するメニュー表示ステップと、メニュー表示ステップにおいて表示されたメニューのメニュー項目の一つが選択されたことを検知して、当該選択されたメニュー項目に対応するプログラムを記憶装置から読み出して実行するようにコンピュータ装置を制御する実行ステップとを含む。
【発明の効果】
【0019】
上記したいずれの発明においても、画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されると、それが検知され、画面上の、指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューが表示される。表示された複数のメニュー項目の一つがポインティングデバイスの操作によって選択されたことが検知されると、そのメニュー項目に対応する所定の編集プログラムが実行される。
【0020】
すなわち、表示要素を編集する際に、編集可能な表示要素の一つを指定する情報をポインティングデバイスを用いて入力すると、指定された表示要素の種類に対応して特有のメニュー項目を含むメニューが近傍に表示される。このメニューに含まれるメニュー項目は、指定された表示要素の種類に対応して特有のものであるため、使用者は多数のコマンドを予め学習しておく必要はない。また、編集プログラムの選択も、指定された表示要素の近傍に表示されるメニューからの選択であるため、容易に行なうことができる。
【0021】
その結果、表示画面上に表示される図形等の表示要素を編集するプログラムを容易に選択し実行することを可能とするようなコンピュータ装置、表示要素編集装置、及び表示要素編集方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照し詳細に説明する。
【0023】
[第1の実施の形態]
図1はこの実施の形態の全体構成を示すブロック図である。キーボード19及びポインティングデバイスの一例のマウス20から入力される信号は、入力回路24からバッファ回路26を介してCPU28へ与えられる。CPU28はこの装置の制御中枢であって、与えられる入力信号に応答し、主記憶装置30のメインプログラムなどに基づいてデータ処理のための動作を行なう。具体的には、上記キーボード19及びマウス20からのコマンド選択信号に基づいて、外部記憶装置(たとえばフレキシブルディスク、ROMなどの固体メモリ装置、カセットテープなど)32に記憶されているアプリケーションプログラム群の中から特定されたコマンドに対応するプログラムを読み出して、主記憶装置30の所定エリアに該プログラムをストアする。そして、キーボード19またはマウス20から表示領域を特定する信号が与えられると、CPU28は上記ストアしたアプリケーションプログラムなどに基づいてデータ処理をし、ビデオRAM34へ表示データを与える。ビデオRAM34に与えられたデータはディスプレイ36上に表示される。また、CPU28の処理した表示データは、主記憶装置30のデータベース31に記憶されるようになっている。
【0024】
図2は、ディスプレイ36の画面上に表示された図形及び文字と、主記憶装置30のデータベース31に記憶された内容との関係を表わす図解図である。図2を参照して、ディスプレイ36上に、図示のように、実線による直線38、点線の円弧40及び文字「OMRON」42が表示されている場合を考える。この場合、データベース31には、直線38に関するデータ、円弧40に関するデータ及び文字42に関するデータが、それぞれ、記憶されている。具体的には、直線38に関するデータとして、
「始点座標:x1,y1、終点座標:x2,y2、線種:実線、線の太さ:0.6mm、色:青」
などのデータが、円弧40のデータとしては、
「中心座標:x3,y3、半径:r1、始点角度:θ1、終点角度:θ2、線種:破線、線の太さ:0.4mm、色:緑」
などのデータが、さらに文字42に関しては、
「始点座標:x4,y4、高さ:h、幅:w、文字間スペース:1/2、傾き角度:θ3、文字種類:英文字、文字内容:OMRON、色:白」
などのデータが記憶されている。
【0025】
図3は、この発明の実施の形態に係るグラフィックデータ処理装置により、既に表示されている図形などを利用してコマンドを選択する処理(以下これを「グラフィックコマンド」処理という)を実行する場合の動作を表わすフローチャートである。次に、図3の流れにしたがって、かつ、必要に応じて図1及び図2を参照しながら、グラフィックコマンド切換処理について説明する。
【0026】
使用者によってキーボード19の特定キー、たとえば「Q」キーが押されて、CPU28がその「Q」キー入力を検出すると、装置はグラフィックコマンドモードになる。
【0027】
グラフィックコマンドモードでは、CPU28はマウス20からの信号入力を待つ。使用者は、ディスプレイ36上に既に表示されている図形などの中から、次に描きたい図形と同じ種類の図形をマウス20を用いて指定する。たとえば、図2を参照して、使用者が次に使用したい図形が円弧である場合は、円弧40の任意の部分をマウス20によって指定する。
【0028】
マウス20からの指定入力に基づいて、CPU28は主記憶装置30のデータベース31を検索する。そして、マウス20によって指定された「座標」を含む表示データを検出する。図2に示すデータベース31の円弧データは、マウス20によって指定入力された座標を通る線(軌跡)を有する表示データ(中心座標:x3,y3、半径:r1、始点角度θ1、及び終点角度θ2)を有している。したがって、この場合、円弧40のデータをデータベース31から検出する。
【0029】
もし、該当するデータがデータベース31内に記憶されていない場合は、マウス20によって無表示の点が指定されたことになるから、その場合はエラー処理をすることになる。
【0030】
マウス20によって指定された点を含む表示データが検出された場合は、CPU28は検出された表示データにかかる図形、この場合円弧40を特定の色、たとえば赤色に点灯させて、該円弧40のデータが検出された旨を使用者が認識できるようにしている。
【0031】
次に、CPU28は、検出したデータが図形のデータか文字のデータかを判別する。この場合検出したデータは円弧40に関する図形のデータであるからCPU28は当該図形、すなわち円弧を作図するためのコマンドモードになるように、外部記憶装置32のアプリケーションプログラム群から円弧を作成するためのアプリケーションプログラムを読み出し、主記憶装置30の所定エリアにストアする。
【0032】
よって、装置は円弧を作成可能な状態になる。
【0033】
マウス20によって文字が指定された場合、たとえば図2における文字「OMRON」42が指定された場合は、CPU28は文字内容の判別をし、文字内容が予め定められた内容の文字か否かを判断する。予め定められた内容の文字とは、たとえば、「CIRCLE」「LINE」「MOVE」などの文字が考えられる。指定された文字がこのような内容の場合は、文字を作図するためのプログラムを読み出すのに代えて、文字の内容が意味するプログラム、つまり円を描くためのプログラム、線を引くためのプログラム、表示内容を移動するためのプログラムなどを選択させることもできる。もし指定された文字が予め定められた意味を持たなければ、CPU28は文字を描くためのモードとなる。
【0034】
図2を参照して、マウス20によって指定され、データベース31から検出されたデータのうち、表示されている図形種類などを表わすデータ、たとえば「直線」「円弧」「文字」に基づいてコマンドモードを切換え、対応する選ばれた基本図形を表示するための複数のアプリケーションプログラムの中から予めシステム側で決められた一つを選択し、同時に属性データ、たとえば線種、色なども指定された図形の属性に切換わるようにしてもよいし、属性データのうちの所定のものはコマンドモード切換前の属性データのまま変化しないようにすることもできる。
【0035】
なお、この実施の形態では、選択されたコマンドに対応するアプリケーションプログラムは外部記憶装置32に記憶されているものを取上げたが、主記憶装置の記憶容量などが大きく、コマンドに対応するアプリケーションプログラムが主記憶装置に記憶されているようなものでもよいことはもちろんである。
【0036】
さらにまた、ディスプレイ36上にまだ何も図形などが表示されていない場合、すなわち使用開始時においては、既に表示されている図形などを用いてコマンドを指定するというグラフィックコマンドモードによる処理はできないが、その場合は、予めよく利用しそうな図形、たとえば直線、円、英文字などを予めディスプレイ36の隅などに通常の表示の仕方で表示しておき、以後はその表示を用いてグラフィックコマンドモードによる処理を実行すれば便利である。
【0037】
上述したように、既に表示されている図形の中から描きたい図形を選択すれば、装置はコマンドモードとなって自動的に選択されたデータの型の図形などを描くためのプログラムを自動的に選択する。
【0038】
つまり、既に表示されている図形などの中の所望の図形を指定することにより、装置がその図形を描くためのコマンドモードに切換わり、その図形を描くためのプログラムが自動的に選択されるので、取扱いの容易な、コマンド指定が迅速、正確かつ容易にできるグラフィックデータ処理装置を得ることができる。
【0039】
[第2の実施の形態]
図4に、第2の実施の形態における表示内容、データベースに記憶されたデータ及び図形を表示するために用いられたアプリケーションプログラムの関係が示される。図4を参照して、ディスプレイ36には長方形52と、二つの円58及び60と、これらの円に接する円間接線62とが描かれている。長方形52は、4つの線分53、54、55及び56からなる。データベース31には、線分53のレコード66、線分54のレコード68、線分55のレコード70、線分56のレコード72、円58のレコード74、円60のレコード76及び線分62のレコード78が記憶されている。レコード66、68、70及び72には、後の図5で説明するが、長方形プログラムを表わすオブジェクトコマンドコードが記憶され、レコード74及び76には円を表わすオブジェクトコマンドコードが記憶され、レコード78には円間接線プログラムを表わすオブジェクトコマンドコードが記憶される。主記憶装置30のアプリケーションプログラム記憶エリア64には、上述の各オブジェクトコマンドコードに対応する長方形作成プログラム、円作成プログラム及び円間接線作成プログラムが記憶されている。
【0040】
図5を参照して、データベース31に記憶されるそれぞれのデータレコード80は、種別コードC1、サブコードC2、レイヤNO.C3、色コードC4、線種コードC5、線端コードC6、上述のオブジェクトコマンドコードC7、その他の属性情報C8及び図形情報P1〜P5を含む。種別コードC1は表示要素がどの基本要素であるのかを表わす。この実施の形態では基本要素として、直線,点,円,円弧及び文字が提供される。種別コードC1は“1”、“2”、“3”、“4”及び“5”を有し、基本要素がそれぞれ直線,点,円,円弧及び文字であることを示す。
【0041】
この実施の形態では、種別コードC1を用いて基本要素を描くこともできる。ディスプレイ36に表示される表示内容が多層構造をなしてもよく、たとえば第1層に図形が表示され、第2層に図形の寸法が表示されるようにしてもよい。レイヤNO.C3はそのような表示層の番号を表わす。色コードC4は上述の基本要素の色を表わし、線種コードC5は基本要素が、たとえば、実線、点線、一点鎖線などのいずれを用いて描かれるのかを表わす。線端コードC6は、線の端部に矢印、ドットなどが付されているか否かを表わす。オブジェクトコマンドコードC7はアプリケーションプログラムの識別コードである。レコードがどのアプリケーションプログラムによって作られたかを表わしている。
【0042】
この実施の形態では、長方形が長方形プログラムによって作成されているので種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には長方形プログラムに対応するコードが記憶される。このタイプのレコードで座標データが異なる4レコードがデータベースに出力される。
【0043】
もし、長方形が直線プログラムによって作成されている場合には、種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には直線プログラムに対応するコードが記憶される。このタイプのレコードで座標データの異なる4レコードがデータベースに出力されることになる。
【0044】
同様にして円間接線は円間接線プログラムによって作成されているので種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には円間接線プログラムに対応するコードが記憶される。このレコードが1レコードデータベースに出力される。
【0045】
もし、円間接線が直線プログラムによって作成されている場合には、種別コードC1には直線に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には直線プログラムに対応するコードが記憶される。このレコードが1レコードデータベースに出力されることになる。
【0046】
同様にして円が円プログラムによって作成されているので種別コードC1には円に対応するコードが記憶されオブジェクトコマンドコードC7には円プログラムに対応するコードが記憶される。このレコードが1レコードデータベースに出力される。
【0047】
次に図6を参照して、図5に示された図形情報P1〜P5について説明する。種別コードC1が直線を表わすコードであるとき、データレコード80の図形情報P1、P2にはそれぞれ、その線分の開始点のX座標:X1、Y座標:Y1が記憶され、図形情報P3、P4にはそれぞれ、その線分の終点のX座標:X2、Y座標:Y2が記憶される。種別コードC1が点を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2にはそれぞれその点のX座標、Y座標が記憶される。種別コードC1が円を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2には、それぞれ円の中心のX座標、Y座標が記憶され、図形情報P3には、円の半径:Rが記憶される。種別コードC1が円弧を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2には、円弧の中心のX座標、Y座標が記憶され、図形情報P3には、円弧の半径:Rが記憶され、図形情報P4には開始角:θ1が記憶され、図形情報P5には終止角:θ2が記憶される。種別コードC1が文字を表わすコードであるとき、図形情報P1、P2には、それぞれ描かれた文字列の最初の文字の中心のX座標、Y座標が記憶され、図形情報P3には、文字列がX軸となす角:θが記憶され、図形情報P4には、文字の大きさ:h及び文字と文字の間隔:dが記憶され、図形情報P5には、文字数:nと文字コード:iとが記憶される。
【0048】
図4に示す長方形52が図7に示すように位置しているとき、図8に示すように、その長方形52に関する4つの線分に対応する4つのレコード66,68,70及び72がデータベースに存在する。これらのレコードにおいて、種別コードC1=(1)は直線であることを示し、オブジェクトコマンドコードC7=“125”はこのレコードが長方形プログラムで作られたことを示す。各レコードの図形情報P1,P2,P3及びP4には各線分の両端座標が記憶される。
【0049】
図9は、種別コードC1により識別される基本要素の集合と、データベースにおけるデータレコードの集合との関係を示し、図10は、基本要素の集合と、オブジェクトコマンドコードC7の集合と、アプリケーションプログラムの集合との相互間の関係を示す。図9を参照して、データベースの一つのレコードは、ディスプレイ36に表示されている図形などの複合要素を構成している一つの基本要素に対応していることが理解される。たとえば、図8に示されたレコード66は、図7に示す線分53にのみ対応している。図10を参照して、一つのオブジェクトコマンドコードC7に対して複数の基本要素が対応していることが理解される。たとえば、長方形プログラムに対応するオブジェクトコマンドコードC7=“125”と、線分53、54、55及び56が対応している。要するに、基本要素の集合とデータレコードの集合は1対1に対応しているが、一方基本要素の集合とアプリケーションプログラムの集合とは1:1ではなくn:1に対応していることが理解される。
【0050】
図11は、この発明の第2の実施の形態のディスプレイ36の表示態様を示す図である。図11を参照して、ディスプレイ36は、作図を行なうためのエリア82と、作図を行なうために作図プログラムあるいは作図コマンドを選択するためのメニューエリア84と、オペレータに入力デバイスをどのように操作すべきかを案内するメッセージを表示するためのエリア86と、現在メインプログラムにセットされている属性情報を表示する属性情報エリア88とを有する。属性情報エリア88は、レイヤNO.C3を表示するためのエリア90と、色コードC4を数字あるいは色でもって表示するためのエリア92と、線種コードC5を表示するためのエリア94と、線端コードC6を表示するためのエリア96とを含む。マウス20で属性情報エリア88のいずれかのエリアを指示して、マウスのボタンを押圧することにより、そのエリア属性は更新される。たとえば、今、色コードC4のエリア92が青色であるとする。この場合において、マウス20で色コード表示エリア92を指示して、マウスのボタンを押圧すると、色コード表示エリア92は次のコードである赤に変わる。このようにして、メインプログラムに所望の属性情報をセットすることができる。メインプログラムの属性情報は作図に用いられる作図プログラムに引渡され、その属性情報を用いて、作図が行なわれる。メニューエリア84に表示されるコマンド名には、直線,接線,円間接線,ハッチング線,長方形,円,円弧,接円,水平寸法,垂直寸法,直径寸法,文字などが含まれる。
【0051】
図12は、この発明の第2の実施の形態の動作を説明するための図である。次に、図12を参照して、第2の実施の形態の作図を行なうための動作について説明する。
【0052】
電源がONにされると、ステップS21において、グラフィックデータ処理装置のハードウェア及びオペレーティングシステム(OS)が作動し、次に、ステップS22において、CADプログラムが起動する。ステップS23において、ディスプレイ36には、最初のメニューが表示される。オペレータは、新規に作図を行なうか、それとも、既存図面を用いて作図を行なうかを、たとえばマウス20を用いて選択する。新規に作図を行なうことが選択された場合には、ステップS24において、データベース31のエリアが初期化され、次に、ステップS25において図面のサイズ及び単位(mm)などが入力される。一方、既存図面を用いて作図を行なうことが選択された場合には、ステップS31において、所望の図面番号がキーボード19あるいはマウス20を用いて入力される。それから、その図面番号に基づいて、ハードディスクから図面に対応するファイルが読取られ、そのファイルがデータベース31へセットされる。
【0053】
新規に図面を描く場合、及び既存図面を用いて作図を行なう場合のいずれの場合にも、ステップS26において作図・編集モードがセットされ、そのモードにおいて作図・編集が行なわれる。作図・編集の特定的な動作については後で説明する。次に、ステップS27において、作図した図面を登録するか否かが指示される。作図が行なわれた場合には、作図された図に対応する表示データがデータベース31に記憶されている。登録が指示された場合には、ステップS28において、データベース31の記憶内容がハードディスクに格納される。次にステップS29において、プロッタにデータを出力するか否かが指示される。プロッタへのデータ出力が指示された場合には、ステップS32において、プロッタを用いて紙面上に図が描かれる。次に、ステップS30において、処理が終了するか否かが判別される。終了しない場合には、ステップS23に処理は進められる。
【0054】
次に、長方形及び円間接線を例として、図12におけるステップS26の動作について説明する。まず、図13を参照して、長方形を作図するための動作を説明する。長方形を作図するためのプログラムはディスプレイ36のエリア84に表示されるメニューの選択あるいは、キーボード19からの特定のコマンドの入力により起動される。
【0055】
長方形作図プログラムが起動されると、ディスプレイ36のエリア86には“長方形の対角をなす2点を指定せよ”というメッセージが表示される。ステップS41では、たとえばマウス20を用いて1点の座表が入力される。その代わりに、キーボード19から座標データを入力してもよい。
【0056】
ステップS42では、ディスプレイ36上のドット単位の座標がユーザの用いる単位系、たとえばmm,inchなどで表わされる座標に変換される。次に、ステップS43において、変換された座標の値がメモリに記憶される。ステップS41,S42及びS43の各ステップは2回繰り返され、この結果、長方形の対角をなす2点の座標のデータが得られる。
【0057】
次に、ステップS45において、座標データに基づいて、一つの線分の他の端点の座標が演算される。次に、ステップS46において、演算された座標データと、現在、ディスプレイ36のエリア88に表示されている属性情報と同じ属性情報がデータレコードにセットされ、それにより、図5に示されるデータレコードが形成される。次に、ステップS47において、形成されたデータレコードがデータベース31に追加登録される。次に、ステップS48において、そのデータレコードに対応する一つの線分がディスプレイ36のエリア82に表示される。
【0058】
上述のステップS45,S46,S47及びS48は4回繰り返され、この結果、長方形をなす4つの線分に対応するデータレコードがデータベース31に登録され、長方形がディスプレイ36上に描かれる。
【0059】
次に、図14を参照して、二つの円に接する円間接線を作図するための動作を説明する。円間接線を作図するためのルーチンはディスプレイ36のエリア84に表示されるメニューの選択あるいはキーボード19からの特定コマンドの入力により起動される。今、円間接線作図コマンドが起動される前にディスプレイ36上に二つの円が描かれているものとする。円間接線作図ルーチンが起動すると、ディスプレイ36のエリア86には、“接点を指定して下さい”のメッセージが表示される。ステップS51においては、たとえばマウス20を用いて、一つの円の1点が指定され、それにより指定された点のドット座標が入力される。ステップS52において、入力されたドット座標は、図13のステップS42と同様にユーザの用いる、たとえばmm単位の座標に変換される。次に、ステップS53において、対象図形が円であること、及び変換された座標データに基づいてデータベース31がアクセスされ、データベース31から指定された点に対応する円のデータレコードが検索される。対象図形が円であることは、円間接線作図ルーチンが選択されたときに、既に決定されていることに留意されたい。次にステップS54において、検索されたデータレコードがキープされる。上述のステップS51、S52、S53及びS54はそれぞれ2回繰り返され、その結果、二つの円のデータレコードがキープされる。
【0060】
次に、ステップS55において、指定された二つの接点の座標と二つの円の各方程式とに基づいて、二つの円に厳密に接する接線の方程式が求められる。したがって、ステップS51において、接点の厳密な位置が指定されていない場合であっても、二つの円に接する円間接線を求めることができる。要するに、オペレータは描くべき円間接線の接点の近傍を指定するだけで、円間接線を作図することができる。次に、ステップS56においては、円間接線に対応するデータレコードが形成される。特定的には、円間接線の二つの接点を結ぶ線分に対応するデータレコードが形成される。次に、ステップS57において、形成されたデータレコードがデータベース31に追加登録される。次に、ステップS58において、円間接線がディスプレイ36上に表示される。
【0061】
図15はグラフィックコマンド処理を説明するためのフロー図である。次に、図15を参照して、グラフィックコマンド処理を説明する。グラフィックコマンド処理は、ディスプレイ36上に既に描かれている基本要素あるいは複合要素を利用して、所望の図形などを描く処理である。グラフィックコマンドルーチンは、キーボード19のQキーの操作によって起動される。ステップS61では、マウス20を用いてディスプレイ36上に表示されている図形などの一部分が指定される。マウス20のボタン操作の仕方には、マウス20の右ボタンのみを操作する態様と、マウス20の左ボタンのみを操作する態様と、キーボード19のシフトキーを押しながらマウス20の右ボタンもしくは左ボタンを操作する態様とがある。どのようなボタン操作及びキー操作が行なわれたかを示すステータス情報がメモリに格納される。
【0062】
ステップS62では、マウス20で指定された点のドット座標がユーザの用いる単位系の座標に変換される。ユーザがmm単位を用いる場合には、ドット単位の座標はmm単位の座標に変換される。ステップS63では、データベースがアクセスされ、指定された座標を通る基本要素に対応するデータレコードが検索される。このとき、データレコードの検索はビデオRAMなどの表示部で行なわれるのではなく、データベースの中で行なわれることに留意されたい。
【0063】
次に、ステップS64では、属性たとえば、レイヤNO.C3、色コードC4、線種コードC5及び線端コードC6を変えるか否かが判別される。グラフィックコマンドルーチンを起動するために、Qキーが操作されたとき、Qキーのみが操作されていれば、選択された図形の属性をディスプレイ36の属性情報エリア88にセットすることが指令され、Qキーとシフトキーとの双方が操作されていればそのような指令は行なわれない。したがって、Qキーのみが操作されている場合には、ステップS65において、検索されたデータレコードのレイヤNO.C3、色コードC4、線種コードC5及び線端コードC6がエリア88の属性情報エリアにセットされる。
【0064】
次に、ステップS66では、ステップS61においてマウス20が操作されたときに、どのような操作態様であったか判別される。マウス20の右ボタンのみが操作された場合には、ステップS67において、データレコードに含まれる種別コードC1によって規定される基本要素を描く複数のプログラムの中から予めシステムで決めていた一つが呼出されることが決定される。
【0065】
次に、ステップS70において、決定されたプログラムが呼出される。たとえば、マウス20の右ボタンの操作によって長方形の一部が指定された場合には、一つの直線を描くためのプログラムが呼出される。マウス20の左ボタンのみが操作された場合には、ステップS68において、データレコードに含まれるオブジェクトコマンドコードによって規定される複合要素を描くためのプログラムが呼出されることが決定され、ステップS70において決定されたプログラムが呼出される。
【0066】
たとえば、マウス20の左ボタンの操作によって長方形の一部が指定された場合には、長方形を描くためのプログラムが呼出される。マウス20の右ボタンあるいは左ボタンとともにキーボード19のシフトキーが操作された場合には、ステップS69において要素に対応した寸法作成プログラムか呼出されることが決定され、ステップS70において、決定されたプログラムが呼出される。
【0067】
ステップS67、S68及びS69において、呼出されるプログラムが決定されたとき、図16に示されるように、マウス20により指定された点100の近傍に、決定されたプログラムの名称(この場合、長方形作成プログラム)をブリンク表示102によって表示してもよい。この実施の形態で描くことのできる寸法には、図17に示すように、垂直方向の寸法104、水平方向の寸法106、斜め方向の寸法108及び図18に示すようにオフセット寸法110などがある。
【0068】
図19は、特定的な作図の例を示す図である。図19を参照して、ステップS81において、すでに図示される6つの基本要素(1)〜(6)が描かれている。次にハッチング線の作図は図11に示すメニューエリア84に表示されるメニューからハッチング線を描くためのプログラムがユーザによって選択され、そのプログラムが実行される。以下S82〜S85はハッチング作成プログラムとユーザ操作による処理ステップである。まず、図11に示すメッセージ表示エリア86に“ハッチングのピッチを入力せよ”の操作メッセージが表示される。ステップS82では、ハッチングのピッチPが入力される。次に、メッセージ表示エリア86には“ハッチングの角度を入力せよ”のメッセージが表示される。ステップS83では、ハッチングの角度θが入力される。次に、メッセージ表示エリア86には、“ハッチングを描く基準点を指定せよ”のメッセージが表示される。ステップS84では、図形112内の1点がたとえばマウス20によって指定される。この結果、ステップS85において、図形112内に指定された点を基準としてハッチング線が描かれる。次に、ステップS86において、もし、キーボード19のQキーが操作されてグラフィックコマンドルーチンが起動されると、マウス20に操作によって次のことが行なえる。
【0069】
マウス20の右ボタンを操作して図形112内のハッチング線のいずれか一つを指定すると、直線作成プログラムが起動される。そのプログラムが起動された後、マウス20を用いて、あるいはキーボード19から一つの点の座標データを入力することにより、その点を通る直線を描くことができる。
【0070】
マウス20の左ボタンを操作して図形112内のハッチング線のいずれか一つを指定すると、ハッチング作成プログラムが起動される。そのプログラムが起動された後、予め描かれている図形内の1点をマウス20で指定することにより、その図形内にハッチング線を描くことができる。マウス20の右ボタンあるいは左ボタンとキーボード19のシフトキーとを同時に操作して、図形112内のハッチング線のいずれか一つを指定すると、寸法作成プログラムが起動される。そのプログラムが起動された後、予め描かれている図形の一部をマウス20で指定することにより、指定された図形の部分に寸法線を描くことができる。
【0071】
上述の図15〜図19においては、同一図形を指定しても、マウスのみの操作によって異なるプログラムが選択されることを説明した。次に、マウスのみの操作によらず、メニューを用いて異なるプログラムを選択する新たなグラフィックコマンドモードについて説明する。
【0072】
図20を参照して、ステップS91において、キーボード19のWキーが操作される。Wキーが操作されると、ステップS92においてニューグラフィックコマンドモードが設定される。
【0073】
次に、ステップS93において、マウス20を用いて、図形の一部が指定される。このとき、マウス20が2ボタンのマウスであれば右ボタンを操作するようにプログラムしてもよいし、左ボタンを操作するようにプログラムしてもよい。また、いずれのボタンを操作しても同様に動作するようにプログラムしてもよい。
【0074】
図形の一部が指定されると、ステップS94において、図21(A)又は図21(B)に示すように、指定された点の近くにメニューが表示される。図21(A)は円間接線の一部が指定された場合である。この場合には、メニューとして、円間接線、直線及び寸法が表示される。図21(B)は、接円の一部が指定された場合である。この場合には、メニューとして、接円、円、直径寸法及び半径寸法など、複数の描画プログラムの識別情報が表示される。ここで描画プログラムの識別情報とは、描画プログラムの各々を特定することが可能な情報であって、たとえば描画プログラムの名称などのことをいう。これらのメニューは、指定される図形に関連して作図したいとユーザが希望するものを選んで作られている。
【0075】
次に、ステップS95においてメニューに含まれる描画プログラムの識別情報の一つが選択され、ステップS96において選択された識別情報に対応する作図のための描画アプリケーションプログラムが呼出される。
【0076】
このようなニューグラフィックコマンドモードでは、図22に示されるように、一つのオブジェクトコマンドコードC7に対して、複数の描画アプリケーションプログラムが対応していることが理解される。
【0077】
以上のように本実施の形態によれば、図形のような表示要素を編集する際に、表示要素の一つを指定する情報をポインティングデバイスを用いて入力すると、指定された表示要素の種類に対応した編集メニュー項目が予め選択され近傍に表示される。使用者は多数のコマンドを予め学習しておく必要はない。また、編集プログラムの選択も、指定された表示要素の近傍に表示されるメニューからの選択であるため、容易に行なうことができる。
【0078】
その結果、表示画面上に表示される図形等の表示要素を編集するプログラムを容易に選択し実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるグラフィックデータ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態におけるディスプレイ表示内容とデータベースに記憶されるデータとの関連を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態における処理動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の第2の実施の形態による表示内容、データベースに記憶されたデータ及び図形を表示するために用いられたアプリケーションプログラムの関係を説明するための図である。
【図5】図4に示すデータベースの構成を示す図である。
【図6】図5に示す図形情報の内容を説明するための図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態による表示内容とデータベースのデータを説明するための図である。
【図8】この発明の第2の実施の形態による表示内容とデータベースのデータを説明するための図である。
【図9】この発明の第2の実施の形態による基本要素の集合とデータレコードの集合の関係を示す図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態による基本要素の集合とオブジェクトコマンドコードの集合とアプリケーションプログラムの集合との関係を示す図である。
【図11】この発明の第2の実施の形態によるディスプレイの表示を説明するための図である。
【図12】この発明の第2の実施の形態の動作を説明するためのフロー図である。
【図13】図12に示すステップS26の特定的な動作例を説明するためのフロー図である。
【図14】図12に示すステップS26の他の特定的な動作例を説明するためのフロー図である。
【図15】この発明の第2の実施の形態によるグラフィックコマンド処理を説明するためのフロー図である。
【図16】図15に示すグラフィックコマンド処理において呼出されたプログラムが表示されている状態を示すための図である。
【図17】この発明の第2の実施の形態による寸法線を説明するための図である。
【図18】この発明の第2の実施の形態によるオフセット寸法を説明するための図である。
【図19】この発明の第2の実施の形態による特定的な作図例を説明するための図である。
【図20】この発明の第2の実施の形態の変形例を説明するためのフロー図である。
【図21】(A)及び(B)は図20に示す処理において表示されるメニューを示す図である。
【図22】図20に示す処理におけるオブジェクトコマンドコードの集合とアプリケーションプログラムの集合との関係を説明するための図である。
【図23】従来のCAD/CAMシステムにおける表示内容を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
19 キーボード
20 マウス
28 CPU
30 主記憶装置
31 データベース
32 外部記憶装置
36 ディスプレイ
なお各図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置であって、
前記ポインティングデバイス又は前記キーボードによって入力された情報に応答した情報処理を実行して、前記ディスプレイ装置に情報を提示する制御装置を含み、
前記制御装置は、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む、コンピュータ装置。
【請求項2】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置において、前記画面上に表示される表示要素を編集する編集プログラムを実行させるプログラム実行方法であって、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するように前記コンピュータ装置を動作させる第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を動作させる表示ステップと、
前記表示ステップにおいて表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するように前記コンピュータ装置を動作させるステップとを含む、プログラム実行方法。
【請求項3】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられる表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含み、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させる、表示要素編集装置。
【請求項4】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む、表示要素編集装置。
【請求項5】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップで表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するステップとを含む、表示要素編集方法。
【請求項6】
所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させるプログラムである、表示要素編集装置。
【請求項7】
表示要素を編集するようにコンピュータ装置を動作させる表示要素編集方法であって、
複数のプログラムを所定の記憶装置に記憶するプログラム記憶ステップと、
前記記憶装置に記憶された前記複数のプログラムのうちの任意の一つが選択されたことに応答して、当該プログラムを実行して表示要素を画面上に描画するように前記コンピュータ装置を制御する描画ステップと、
前記描画ステップにおいて描画された編集可能な表示要素を指定する所定の操作がされたことに応答して、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に応じて特有の、前記複数のプログラムのうちの1又は複数に対応するメニュー項目を含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を制御するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップにおいて表示されたメニューのメニュー項目の一つが選択されたことを検知して、当該選択されたメニュー項目に対応するプログラムを前記記憶装置から読み出して実行するように前記コンピュータ装置を制御する実行ステップとを含む、表示要素編集方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置であって、
前記ポインティングデバイス又は前記キーボードによって入力された情報に応答した情報処理を実行して、前記ディスプレイ装置に情報を提示する制御装置を含み、
前記制御装置は、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段とを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、コンピュータ装置。
【請求項2】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置において、前記画面上に表示される表示要素を編集する編集プログラムを実行させるプログラム実行方法であって、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するように前記コンピュータ装置を動作させる第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を動作させる表示ステップと、
前記表示ステップにおいて表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するように前記コンピュータ装置を動作させるステップとを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、プログラム実行方法。
【請求項3】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられる表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含み、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させ、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集装置。
【請求項4】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段とを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集装置。
【請求項5】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップで表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するステップとを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集方法。
【請求項6】
所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させるプログラムであり、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集装置。
【請求項7】
表示要素を編集するようにコンピュータ装置を動作させる表示要素編集方法であって、
複数のプログラムを所定の記憶装置に記憶するプログラム記憶ステップと、
前記記憶装置に記憶された前記複数のプログラムのうちの任意の一つが選択されたことに応答して、当該プログラムを実行して表示要素を画面上に描画するように前記コンピュータ装置を制御する描画ステップと、
前記描画ステップにおいて描画された編集可能な表示要素を指定する所定の操作がされたことに応答して、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に応じて特有の、前記複数のプログラムのうちの1又は複数に対応するメニュー項目を含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を制御するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップにおいて表示されたメニューのメニュー項目の一つが選択されたことを検知して、当該選択されたメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有のプログラムを前記記憶装置から読み出して実行するように前記コンピュータ装置を制御する実行ステップとを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集方法。
【請求項1】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置であって、
前記ポインティングデバイス又は前記キーボードによって入力された情報に応答した情報処理を実行して、前記ディスプレイ装置に情報を提示する制御装置を含み、
前記制御装置は、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む、コンピュータ装置。
【請求項2】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置において、前記画面上に表示される表示要素を編集する編集プログラムを実行させるプログラム実行方法であって、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するように前記コンピュータ装置を動作させる第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を動作させる表示ステップと、
前記表示ステップにおいて表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するように前記コンピュータ装置を動作させるステップとを含む、プログラム実行方法。
【請求項3】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられる表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含み、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させる、表示要素編集装置。
【請求項4】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段とを含む、表示要素編集装置。
【請求項5】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップで表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するステップとを含む、表示要素編集方法。
【請求項6】
所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する所定の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させるプログラムである、表示要素編集装置。
【請求項7】
表示要素を編集するようにコンピュータ装置を動作させる表示要素編集方法であって、
複数のプログラムを所定の記憶装置に記憶するプログラム記憶ステップと、
前記記憶装置に記憶された前記複数のプログラムのうちの任意の一つが選択されたことに応答して、当該プログラムを実行して表示要素を画面上に描画するように前記コンピュータ装置を制御する描画ステップと、
前記描画ステップにおいて描画された編集可能な表示要素を指定する所定の操作がされたことに応答して、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に応じて特有の、前記複数のプログラムのうちの1又は複数に対応するメニュー項目を含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を制御するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップにおいて表示されたメニューのメニュー項目の一つが選択されたことを検知して、当該選択されたメニュー項目に対応するプログラムを前記記憶装置から読み出して実行するように前記コンピュータ装置を制御する実行ステップとを含む、表示要素編集方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置であって、
前記ポインティングデバイス又は前記キーボードによって入力された情報に応答した情報処理を実行して、前記ディスプレイ装置に情報を提示する制御装置を含み、
前記制御装置は、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段とを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、コンピュータ装置。
【請求項2】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられるコンピュータ装置において、前記画面上に表示される表示要素を編集する編集プログラムを実行させるプログラム実行方法であって、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するように前記コンピュータ装置を動作させる第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を動作させる表示ステップと、
前記表示ステップにおいて表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するように前記コンピュータ装置を動作させるステップとを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、プログラム実行方法。
【請求項3】
所定の画面を有するディスプレイ装置、ポインティングデバイス、及びキーボードとともに用いられる表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集装置は、所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含み、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
前記画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報が前記ポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させ、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集装置。
【請求項4】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段とを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集装置。
【請求項5】
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知する第1の検知ステップと、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップで表示された複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知する第2の検知ステップと、
前記第2の検知ステップにおいて検知されたメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するステップとを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集方法。
【請求項6】
所定の表示要素編集プログラムによってプログラムされたコンピュータ装置を含む表示要素編集装置であって、
前記表示要素編集プログラムは、前記コンピュータ装置によって実行されると、当該コンピュータ装置を、
画面上に表示されている編集可能な表示要素のいずれかを指定する情報がポインティングデバイスを用いて入力されたことを検知するための指定要素検知手段と、
前記画面上の、前記指定された表示要素の近傍に、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に関連して特有のメニュー項目を、1又は複数含むメニューを表示するためのメニュー表示手段と、
前記メニュー表示手段が表示した複数のメニュー項目の一つが前記ポインティングデバイスの操作によって選択されたことを検知するためのメニュー選択検知手段と、
前記メニュー選択検知手段の検知したメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有の編集プログラムを実行するための実行手段として機能させるプログラムであり、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集装置。
【請求項7】
表示要素を編集するようにコンピュータ装置を動作させる表示要素編集方法であって、
複数のプログラムを所定の記憶装置に記憶するプログラム記憶ステップと、
前記記憶装置に記憶された前記複数のプログラムのうちの任意の一つが選択されたことに応答して、当該プログラムを実行して表示要素を画面上に描画するように前記コンピュータ装置を制御する描画ステップと、
前記描画ステップにおいて描画された編集可能な表示要素を指定する所定の操作がされたことに応答して、当該表示要素の編集のための、当該表示要素の種類に応じて特有の、前記複数のプログラムのうちの1又は複数に対応するメニュー項目を含むメニューを表示するように前記コンピュータ装置を制御するメニュー表示ステップと、
前記メニュー表示ステップにおいて表示されたメニューのメニュー項目の一つが選択されたことを検知して、当該選択されたメニュー項目に対応する、前記指定された表示要素の種類に関連して特有のプログラムを前記記憶装置から読み出して実行するように前記コンピュータ装置を制御する実行ステップとを含み、前記編集プログラムの実行により前記指定された表示要素と同種の表示要素が描画される、表示要素編集方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公開番号】特開2006−302301(P2006−302301A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−146859(P2006−146859)
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【分割の表示】特願2002−128394(P2002−128394)の分割
【原出願日】平成5年7月21日(1993.7.21)
【出願人】(593139787)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【出願人】(505009874)株式会社デザイン・クリエィション (4)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【分割の表示】特願2002−128394(P2002−128394)の分割
【原出願日】平成5年7月21日(1993.7.21)
【出願人】(593139787)
【出願人】(000002945)オムロン株式会社 (3,542)
【出願人】(505009874)株式会社デザイン・クリエィション (4)
【Fターム(参考)】
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