説明

コンベヤ装置

【課題】電力を全く必要としない特性を持ちながら、より省エネ効果が確認できること。
【解決手段】1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設されたワーク載置手段20にワークWを載せたとき、ワークWの自重により弾性エネルギー蓄積手段40は弾性エネルギーを蓄積する。弾性エネルギー蓄積手段40に対する弾性エネルギーの蓄積は、切り替え手段50によってワーク載置手段20の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から弾性エネルギーの放出に切り替える。切り替え手段50によって弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを往復動回転変換手段80で回転運動に変換し、往復動回転変換手段80を介して無限軌道手段90で移送ローラ18及び駆動ローラ12に回転力を付与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークを所定の場所に置くだけで弾性エネルギー蓄積手段に弾性エネルギーを蓄えて搬送させることができ、電力を全く必要としない省エネルギータイプのコンベヤ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のベルトコンベヤは、一般に無端状の搬送ベルトを備え、この搬送ベルトは電動モータ或いは空気圧モータによって回転される駆動ローラによって走行させられ、搬送ベルトの上面に載置されたワークを搬送している。例えば、特許文献1に開示された特許発明に係るベルトコンベヤにおいては、搬送ベルトの損傷を小さくする工夫がなされているが、モータを内蔵した駆動ローラや減速機付きモータに接続された駆動ローラ等によって搬送ベルトを駆動している。
【0003】
しかし、特許文献1に開示されたベルトコンベヤを始めとする従来のベルトコンベヤは、いずれも電動モータ或いは空気圧モータ等によって駆動されるものであるから、結局は電力を必要とする。特に、大きな工場等では24時間ベルトコンベヤを稼動し続ける場合も多く、ワークを搬送しない場合でもベルトコンベヤだけが稼動している場合もあることから多大な電気エネルギーの浪費となる。また、ベルトコンベヤを必要な距離だけ走行させたり、ベルトコンベヤ上のワークを必要な位置まで搬送したり、更には、ベルトコンベヤを微小距離送るといった細かい制御は、従来の電動モータ、空気圧モータ等による駆動システムでは制御系が著しく複雑になった。
【0004】
そこで、本発明者は、特許文献2に示されるように、必要なときに人力でぜんまいばねを巻いて搬送ベルトを走行させることができ、電力を一切用いず大幅に省エネルギー化を図ることができるとともに、細かい制御を容易に行うことができるぜんまい式ベルトコンベヤを発明し、この発明について特許出願を行い、特許を取得した。
【0005】
この特許文献2に記載されたぜんまい式ベルトコンベヤは、入力レバーまたは足踏みペダルによる入力軸の回動を複数の歯車の組み合わせ(回転数増大伝達機構)によって複数回の回転に変換し、この回転によってぜんまいばねを巻いて弾性エネルギーを蓄積し、一度に開放することによって搬送ベルトを所定距離だけ一気に送ることもでき、また入力レバーまたは足踏みペダルを少しずつ戻すことによって搬送ベルトを微小距離送る細かい制御も可能で、かつ電力を全く必要としない画期的なベルトコンベヤである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3058637号公報
【特許文献2】特開2005−231815号公報(特許第3887379号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献2に開示されたぜんまい式ベルトコンベヤにおいては、回転数増大伝達機構として複数の歯車を組み合わせているため、効率を良くするにも限度があった。また、入力レバーを操作する際に、その回動角度が130〜150度と比較的大きく、足踏みペダルを操作する際でも、その上下動が200〜250mmと比較的大きく、これをより小さくしようとするとより多くの歯車が必要になって、回転数増大伝達機構が大きくなると共に、効率の低下が生じる。そして、入力レバーまたは足踏みペダルを操作する行為は、電力の消費の代わりに人力を使用するとのイメージが強く、省エネ効果の評価は企業経営者とその従業員との間では認識の違いが大きく、使用には抵抗があった。
【0008】
そこで、本発明は、電力を全く必要としない特性を持ちながら、より省エネ効果が確認できるコンベヤ装置の提供を課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明に係るコンベヤ装置において、1対のフレームの一方側に配設されたワーク載置手段は、搬送路を搬送するワークを載置台に載せたとき、前記ワークの自重の有無で上下動を行い、前記ワーク載置手段が下降したとき、前記ワークを前記搬送路の移動とする移送ローラに載せ替えを行う。このワーク載置手段における前記ワークの自重の有無による移動を弾性エネルギー蓄積手段は弾性エネルギーとして蓄積する。前記弾性エネルギーの蓄積は、切り替え手段によって前記ワーク載置手段の所定の移動位置で解除され、前記弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替えられる。前記切り替え手段によって前記弾性エネルギーを往復動回転変換手段で回転運動に変換し、前記往復動回転変換手段のスプロケットから前記駆動ローラのスプロケットに掛け渡された無限軌道手段を介して回転力を付与する。このようにして、前記ワーク載置手段の載置台に載せたワークが、前記搬送路を搬送することになる。なお、前記切り替え手段によって復帰手段は、前記ワーク載置手段の位置を所定の初期位置に戻す。
【0010】
ここで、上記1対のフレームは、所定の距離を隔てて離間し、その間を搬送路としているが、当該1対のフレームは、板状でも管材でもパイプ状でも、或いはそれらの組み合わせでも良い。何れにせよ搬送路の両側で、駆動ローラと従動ローラとを配設する壁面を形成できればよい。
また、上記駆動ローラと上記従動ローラは、前記1対のフレームに軸支された回転自在に取付けられた前記搬送路を形成するローラであり、前記駆動ローラは少なくとも1個以上存在し、また、前記従動ローラは前記駆動ローラ間または前記駆動ローラに対向して設けられる。これらのローラの直径の大小、種類の例えば、ローラコンベアまたはボールコンベア、フリーベアリングの種別は問題とするものではない。
【0011】
そして、上記ワーク載置手段は、前記1対のフレームの一方の側に配設され、前記搬送路を搬送するワークを載せたとき、前記ワークの自重の有無で載置台の移動を行うもので、この載置台の移動とは、特定の箇所を軸支されてそれを中心に回動してもよいし、全体が上下に移動してもよい。特に、前記ワーク載置手段の載置台が下降したとき、前記ワークを前記搬送路の移動とする移送ローラに載置台から載せるものであればよい。
【0012】
更にまた、上記弾性エネルギー蓄積手段は、前記ワーク載置手段における前記ワークの自重の有無による移動を弾性エネルギーとして蓄積するものであり、例えば、コイルスプリング等の弾性体にエネルギーを蓄積するものである。即ち、運動エネルギーとして使用するワークの位置エネルギーを蓄積するものである。
そして、上記切り替え手段は、前記ワーク載置手段の移動の所定の位置で解除し、前記弾性エネルギー蓄積手段に対する弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替えるものである。
【0013】
加えて、上記往復動回転変換手段は、前記切り替え手段によって前記弾性エネルギー蓄積手段に蓄積した弾性エネルギーを往復運動から回転運動に変換するものである。
また、上記無限軌道手段は、前記往復動回転変換手段のスプロケットによって、前記駆動ローラのスプロケットに掛け渡された無限軌道を介して回転力を付与するものであり、前記無限軌道は無端状に限られるものではなく、ワンウェイクラッチの配置場所及び配置個数によっては、有端状として配設することも可能である。
そして、上記復帰手段は、前記切り替え手段によって前記ワーク載置手段の位置を所定の初期位置に戻すものであり、特に、前記ワーク載置手段の移動を所定の位置で解除し、前記弾性エネルギー蓄積手段に対する弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替えるタイミングで、前記ワーク載置手段の位置を所定の初期位置に戻すものであればよい。
【0014】
請求項2の発明に係るコンベヤ装置の前記1対のフレームには、所定の高さに支持するための複数の支持脚が取付けられているものである。
ここで、上記1対のフレームは、少なくとも、その両端に1対の支持脚をそれぞれ配置するものであるが、他の構造物に片側または一端を抱き合わせることもできるから、複数の支持脚を配設することで対応できる。勿論、片側のみを1対の支持脚とすることもできる。
【0015】
請求項3の発明に係るコンベヤ装置の前記ワーク載置手段で載せ替える移送ローラは、前記1対のフレームの端部側に配設したものである。
ここで、上記ワーク載置手段で載せ替える移送ローラは、前記1対のフレームの端部側に配設したものであり、前記ワークが前記ワーク載置手段の載置台から移送ローラに荷重移動ができればよい。
【0016】
請求項4の発明に係るコンベヤ装置の前記1対のフレームで形成した搬送路は、前記駆動ローラ相互間または前記駆動ローラと前記従動ローラとの間にベルトが配設されて、ベルトコンベヤとすることもできる。
ここで、上記前記駆動ローラ相互間または前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に張架した搬送ベルトは、前記ワークの重みによって沈まないように任意の位置に保持する必要数のローラが配設される。
【0017】
請求項5の発明に係るコンベヤ装置の前記ワーク載置手段の載置台には、前記搬送路を搬送する前記ワークを載せたとき、前記ワークの自重で下降し、前記ワーク載置手段の下降する載置台から移送ローラが突出することにより、前記移送ローラに前記ワークが載り替えるものである。
【0018】
請求項6の発明に係るコンベヤ装置の前記ワーク載置手段の載置台には、その上面にローラコンベアまたはボールコンベア、フリーベアリングまたは低摩擦材の何れか1つが突出配置されているものである。
上記ワーク載置手段の載置台は、前記搬送路を搬送する前記ワークを載せたとき、前記ワークの自重で下降し、前記ワーク載置手段の下降する載置台から移送ローラが突出して、前記移送ローラに載り替えるものであるが、載り替えて移動するときに載置台の上面の接触抵抗を受ける可能性がある。その接触抵抗を低減するために、ローラコンベアまたはボールコンベアまたはテフロン(登録商標)テープ等の低摩擦材の何れかを配設するものである。
【0019】
請求項7の発明に係るコンベヤ装置の前記ワーク載置手段は、前記搬送路の幅方向に配設した上下動する2本以上の棒材または板材を有するものである。
ここで、上記搬送路に配設した上下動する2本以上の棒材または板材は、幅方向に配設したものであるが、前記1対のフレームの長さ方向にも配設することができる。また、幅方向及びその長さ方向に3本、または4本配設することもできる。しかし、少なくとも、2本であれば安定した中心軸に回転が加わることなく昇降が可能となる。勿論、1本でも製作可能である。
【0020】
請求項8の発明に係るコンベヤ装置の前記ワーク載置手段は、前記搬送路の1対のフレーム側に軸支され、回動自在としたものである。
ここで、搬送路の1対のフレーム側に軸支され、回動自在としてなるワーク載置手段は、軸支側を搬送路側としてもよいし、反搬送路側としてもよい。
【0021】
請求項9の発明に係るコンベヤ装置の前記弾性エネルギー蓄積手段は、前記1対のフレームに対して垂直方向に昇降自在としたものである。
上記弾性エネルギー蓄積手段は、前記搬送路に対して垂直方向に昇降、即ち、上下動自在としたものである。
【0022】
請求項10の発明に係るコンベヤ装置の前記弾性エネルギー蓄積手段は、前記搬送路に並行して配設したものである。
上記弾性エネルギー蓄積手段は、前記搬送路に並行して移動自在としたものであるが、前記搬送路に対し垂直方向とすることもできる。
【0023】
請求項11の発明に係るコンベヤ装置の前記往復動回転変換手段は、前記ワーク載置手段を構成するラックギヤと噛み合うピニオンギヤによって往復動作を回転動作に変換するものである。
ここで、前記ワーク載置手段を構成するラックギヤと噛み合うピニオンギヤによって往復動作を回転動作に変換する往復動回転変換手段は、クランク機構或いはチェーン、ベルト等の無限軌道等に置き替えることも可能である。
【0024】
請求項12の発明に係るコンベヤ装置の前記往復動回転変換手段による特定方向のみの回転運動は、ワンウェイクラッチによって行うものである。
ここで、特定方向の回転を信頼性が高い制御が可能となり、かつ、エネルギー損失も低減できる。
【発明の効果】
【0025】
請求項1の発明のコンベヤ装置は、1対のフレームの一方の側に配設されたワーク載置手段の載置台にワークを載せたとき、前記ワークの自重で移動を行い、このワーク載置手段における前記ワークの自重による載置台の移動を弾性エネルギー蓄積手段は弾性エネルギーとして蓄積する。前記弾性エネルギー蓄積手段に対する弾性エネルギーの蓄積は、切り替え手段によって前記ワーク載置手段の所定の移動位置で解除し、前記弾性エネルギーの蓄積から前記弾性エネルギーの放出に切り替える。このとき、前記切り替え手段によって前記弾性エネルギー蓄積手段に蓄積した弾性エネルギーを往復動回転変換手段で回転運動に変換し、前記往復動回転変換手段のスプロケットから前記駆動ローラのスプロケットに掛け渡された無限軌道手段を介して前記駆動ローラに回転力を付与する。
この動作によって、前記ワークの位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、外力を必要とすることなく、前記ワークは搬送路を走行することになる。また、前記切り替え手段によって復帰手段は、前記ワーク載置手段の位置を所定の初期位置に戻すことにより、繰り返しの使用を可能とすることができる。
したがって、電力を全く必要としないコンベヤ装置とすることができ、また、トラック等の積荷、荷降ろしに使用でき、人間のエネルギーによって直接移送していないとの感触を使用者に与え、省エネ効果を上げることができる。
【0026】
請求項2の発明のコンベヤ装置の前記1対のフレームには、所定の高さに支持するための複数の支持脚が取付けられているものであるから、請求項1に記載の効果に加えて、水平な場所での使用は勿論のこと、所定の高さの荷積みまたは荷降ろしに使用することができる。また、支持脚が安定することによりコンベヤの安定した動作が可能となる。
【0027】
請求項3の発明のコンベヤ装置の前記ワーク載置手段で前記ワークを前記載置台から載せ替える移送ローラは、前記1対のフレームの端部側に配設したものであるから、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、コンベヤの長さを有効的に使用することができ、かつ、前記ワークの扱いが端部側の操作であるから人手またはリフト、リフターによる荷積みまたは荷降ろしが容易である。
【0028】
請求項4の発明のコンベヤ装置の前記1対のフレームで形成した搬送路は、前記駆動ローラ相互間または前記駆動ローラと前記従動ローラとの間にベルトを配設したものであるから、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の効果に加えて、ベルトコンベヤとして使用でき、小物等の搬送にも使用できる。
【0029】
請求項5の発明のコンベヤ装置の前記ワーク載置手段は、前記載置台に前記ワークを載せたとき、前記ワークの自重で下降し、前記ワーク載置手段の下降する前記載置台から移送ローラが突出して、前記ワークが前記移送ローラに乗り移るものであるから、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、前記ワーク載置手段からワークを人手で移動させることなく、前記載置台から前記移送ローラに載せ替えを行うことができる。
【0030】
請求項6の発明のコンベヤ装置の前記ワーク載置手段の下降する載置台には、その上面にローラコンベアまたはボールコンベア、フリーベアリングまたはテフロン(登録商標)テープ等の低摩擦材の何れかが突出配置されているものであるから、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、前記ワーク載置手段の前記載置台から前記ワークを移動させる際に、前記載置台から前記移送ローラに乗せ替えても、前記移送ローラで送られる前記ワークと前記載置台との摩擦がなくなり、前記ワークの移動距離を長くすることができる。
【0031】
請求項7の発明のコンベヤ装置の前記ワーク載置手段は、前記搬送路の幅方向に配設した上下動する2本以上の棒材または板材を有するものであるから、請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、前記2本以上の棒材または板材を具備してワーク載置手段を構成しているので、前記ワーク載置手段の前記載置台に回動方向の外力が加わっても、その中心軸が回動中心とならないので、故障が生じることなく安定した動作ができる。
【0032】
請求項8の発明のコンベヤ装置の前記ワーク載置手段は、前記搬送路の1対のフレーム側に軸支され、回動自在としたものであるから、請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の効果に加えて、前記搬送路として形成した1対のフレームとが一体化でき、コンベヤの移送の際に解体することなく移動できる。
【0033】
請求項9の発明のコンベヤ装置の前記弾性エネルギー蓄積手段は、前記搬送路に対する垂直方向に昇降自在としたものであるから、請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の効果に加えて、コンベヤの搬送路に対して垂直に構成部品を配置でき、無理のない構成とすることができ、エネルギー損失の少ない構成とすることができる。
【0034】
請求項10の発明のコンベヤ装置の前記弾性エネルギー蓄積手段は、前記搬送路に並行して配設されたものであるから、請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の効果に加えて、コンベヤの搬送路に並行して構成部品を配置できるから、コンベヤ装置の全体の高さを低く設定できる。
【0035】
請求項11の発明のコンベヤ装置の前記往復動回転変換手段は、前記ワーク載置手段を構成するラックギヤと噛み合うピニオンギヤによって往復動作を回転動作に変換するものであるから、請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載の効果に加えて、直線移動を効率よく回転運動に変換することができる。
【0036】
請求項12の発明のコンベヤ装置の前記往復動回転変換手段による特定方向のみの回転運動は、ワンウェイクラッチによって行うものであるから、特定方向の回転を高い信頼性で得られ、かつ、エネルギー損失も低減できる。そして、小型化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図2(a)は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置の全体構成を示す平面図、(b)は正面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置のワーク載置手段及び弾性エネルギー蓄積手段等の構成を示す内部機構の正面図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置のワーク載置手段及び弾性エネルギー蓄積手段等の構成を示す内部機構の右側面図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置のワーク載置手段及び弾性エネルギー蓄積手段等の構成を示す内部機構の左側面図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置のワーク載置手段及び弾性エネルギー蓄積手段等のワークを載せた場合の構成を示す内部機構の正面図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置のワーク載置手段及び弾性エネルギー蓄積手段等のワークを載せ、ワークの移動を示す内部機構の正面図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置のワーク載置手段及び弾性エネルギー蓄積手段等のワークを載せ、ワークの移動を促す弾性エネルギーの出力完了を示す内部機構の正面図である。
【図9】図9は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置の(a)は移送ローラの図3の切断線A−Aによる断面図、(b)は図3の切断線B−Bによる駆動ローラの断面図、(c)は図3の切断線C−Cによるピニオンギヤと第1スプロケットの断面図、(d)は図3の切断線D−Dによるワンウェイクラッチとメインスプロケット等の断面図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置の切り替え手段の動作を説明する説明図で、(a)は初期状態、(b)は解除状態、(c)は弾性エネルギーの放出状態、(d)は復帰完了状態を示す。
【図11】図11は本発明の実施の形態1に係るコンベヤ装置の復帰手段の動作を説明する説明図で、(a)は初期状態、(b)は解除状態、(c)は弾性エネルギーの放出状態、(d)は復帰完了状態、(e)は(a)の下から見た状態を示す下面図である。
【図12】図12(a)は本発明の実施の形態2に係るコンベヤ装置の全体構成を示す平面図、(b)は正面図である。
【図13】図13は本発明の実施の形態2に係るコンベヤ装置のワーク載置手段の構成を示す内部機構の右側面図である。
【図14】図14は本発明の実施の形態2に係るコンベヤ装置のワーク載置手段の構成を示す内部機構の左側面図である。
【図15】図15は本発明の実施の形態3に係るコンベヤ装置のワーク載置手段等の構成を示す内部機構の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、各実施の形態において、図示の同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここではその重複する説明を省略し、相違点のみ説明する。
[実施の形態1]
まず、本発明の実施の形態1について、図1乃至図11を参照して説明する。
【0039】
図1及び図2(a),(b)に示されるように、本実施の形態1に係るコンベヤ装置は、鋼板を略四角柱形状に組み付けてなる1対のフレーム11a,11bを有している。1対のフレーム11a,11bには、所定数のスプロケット12a側から回転を付与する駆動ローラ12(図9(b)参照)と、回転自在な従動ローラ13が配設されている。本実施の形態においては、1対のフレーム11a,11bに交互に駆動ローラ12と回転自在な従動ローラ13が配設されているが、本発明を実施する場合には、駆動ローラ12相互間に必要数の従動ローラ13を配設することができる。また、1対のフレーム11a,11bの一方の端部、即ち、後述するワーク載置手段20の反対側は、従動ローラ13のみを複数配設し、それによってコンベア相互間の接続のためのストックヤードを形成することもできる。1対のフレーム11a,11bは所定の距離を隔てて離間し、その間に搬送路14を形成している。
そして、1対のフレーム11a,11bの端部には、スプロケット18aで回動される移送ローラ18(図9(b)参照)が配設されている
【0040】
図3乃至図11に示すように、1対のフレーム11a,11bの端部には、ワーク載置手段20が配設されている。
ワーク載置手段20は、載置台21が1対のフレーム11a,11bにシャフト22で軸支され、シャフト22を中心に回動自在となっている。即ち、シャフト22側を軸としてその自由端側が回動し、その自由端の回動は、1対のロッド23の垂直方向の上下動となる。1対のロッド23は搬送路14の幅方向に配設され、上下動するものである。このため、載置台21の自由端と1対のロッド23の上端とは、回動及び直線運動の上下動が互いに自在のように接続されている。1対のロッド23は、基体30に取り付けた軸受24を貫通して配設され、軸受24によって安定した上下動ができるようにガイドされている。
【0041】
そして、1対のフレーム11a,11bの一方の端部側に配設された載置台21は、1対のフレーム11a,11bの間に形成した搬送路14を搬送するワークWを載せたとき、ワークWの自重でシャフト22を中心に回動し、その回動に伴ってワークWを搬送路14の移動とする移送ローラ18に載せる。即ち、ワークWは載置台21の上面に載っているが、載置台21がワークWの自重でシャフト22を中心に回動すると、載置台21に形成された複数の開口21aから1対のフレーム11a,11bに配設されている移送ローラ18の周囲の上側が載置台21の上面側に突出する。
【0042】
この移送ローラ18と載置台21との関係は、原理的には、載置台21の上面が移送ローラ18の周面と面一になったところで平衡するが、ワーク載置手段20の載置台21の上面が移送ローラ18の周面と面一になると同時またはその直前で、後述する弾性エネルギー蓄積手段40における弾性エネルギーの蓄積が解除され、前記弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替えるから、その負荷の軽減との相乗効果によって、載置台21から移送ローラ18の周面が突出する。
【0043】
1対のロッド23には、図4に示すように、各メタルベアリング25が嵌合されており、各ロッド23の軸方向の移動を自在としている。各メタルベアリング25は、ラックギヤ26を一体に取り付けた取付部材28で一体に連結されており、また、取付部材28は当接部材27によってメタルベアリング25相互間を接続している。当接部材27は弾性エネルギーを蓄えるスプリング42の上端に当接されている。また、当接部材27は、コンベヤ装置の枠体を構成する基体30に配設したスプリングガイドロッド41が貫通しており、このスプリングガイドロッド41には、弾性エネルギーを蓄えるスプリング42が装着されており、スプリングガイドロッド41の下端の調整部材43で、スプリング42の他端が当接するように配設されている。したがって、弾性エネルギーを蓄えるスプリングガイドロッド41に装着されたスプリング42は、上端が当接部材27に当接し、下端がスプリングガイドロッド41の下端に当接し、当接部材27の移動によってスプリング42が圧縮、膨張することになる。なお、スプリングガイドロッド41の下端の調整部材43の位置を変更することによって、スプリング42の弾性を変更できる。故に、ワークWの荷重に応じてスプリング42の弾性を調整できる。
【0044】
これらコンベヤ装置の枠体を構成する基体30に配設したスプリングガイドロッド41、スプリングガイドロッド41に装着した弾性エネルギーを蓄えるスプリング42、スプリングガイドロッド41の下端でスプリング42の下端が当接する調整部材43、スプリング42の上端に当接する当接部材27は、本実施の形態のワーク載置手段20におけるワークWの自重による下方移動を弾性エネルギーとして蓄積する弾性エネルギー蓄積手段40を構成している。
【0045】
また、1対のフレーム11a,11bに1本のシャフト22で軸支された載置台21と、載置台21と接続された2本1対のロッド23と、1対のロッド23に配設した各メタルベアリング25と、メタルベアリング25相互間を接続しているラックギヤ26を取り付けた取付部材28及び当接部材27は、ワーク載置手段20を構成している。
特に、1対のロッド23に装着されているメタルベアリング25及びラックギヤ26及び当接部材27及び取付部材28は、ワーク載置手段20の移動子60を構成している。
【0046】
なお、2本のロッド23は、棒材で構成しているが、本発明を実施する場合には、板材で構成することもできるし、両者で構成することもできる。また、メタルベアリング25相互間を接続している取付部材28は、ラックギヤ26と別部材で構成しているが、取付部材28にラックギヤを形成してもよい。当接部材27についても、取付部材28と一体に形成してもよいし、取付部材28とラックギヤ26も一体化して形成してもよい。
【0047】
1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設された載置台21は、1対のフレーム11a,11bの間に形成した搬送路14を搬送するワークWを載せたとき、ワークWの自重の有無で上下動を行い、その移動に伴ってワークWを搬送路14の移動とする移送ローラ18に載せ替え、ワークWを搬送路14の移動とするものである。
即ち、弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42に対する弾性エネルギーの蓄積は、ワーク載置手段20の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替える切り替え手段50を有している。
【0048】
この切り替え手段50は、図10に示すように、1対のロッド23が載置台21の上に載せたワークWによって下降すると、同時に、1対のロッド23に装着されているメタルベアリング25及びラックギヤ26及び当接部材27からなるワーク載置手段20の移動子60の下端に配設されている切り替え手段50の当接によって移動子60が下降する。この間、移動子60がスプリング42に弾性エネルギーを蓄積する。
【0049】
切り替え手段50は、移動子60のラックギヤ26を取り付けた取付部材28の下端に回動軸51で軸支され、1対のロッド23の下端にスプリング54の弾性力で当接して、移動子60を下降に導く下部係合片52と、コンベヤ装置の枠組みからなる基体30に固着された上下動の調節自在な解除当接片58の上端に当接したとき、1対のロッド23の下端と下部係合片52との当接を解除する解除片53とを具備している。本実施の形態では、切り替え手段50としてこのような構成を具備するものであるが、本発明を実施する場合には、外部から解除し、所定の時間送れて初期のセット位置になればよい。
【0050】
即ち、切り替え手段50は、図10(a)に示すように、1対のロッド23が載置台21の上に載せたワークWによって下降するとき、スプリング54の弾性によって下部係合片52が1対のロッド23の下端に当接し、しかも、通常状態では、スプリング54の弾性に頼ることなく、解除片53の他端にある固定部55によって下部係合片52が1対のロッド23の下端に安定した当接状態を維持するから、1対のロッド23の下降と同時にメタルベアリング25、ラックギヤ26、当接部材27、取付部材28からなる移動子60が下降する。
【0051】
また、図10(b)に示すように、1対のロッド23が載置台21の上に載せたワークWによって下降するとき、基体30に配設された解除当接片58の上端に解除片53が当接すると、解除片53がその回動軸53aを中心に回動し、その固定部55を下部係合片52との当接状態を解除する。これによって、下部係合片52がロッド23との当接が移動子60に加えられている弾性力に抗しているので、下部係合片52が回動軸51を中心に回動し、1対のロッド23と下部係合片52との当接状態を解除する。特に、下部係合片52のロッド23との当接部には、端部に回転する環部材が配設され、両者の係合が容易に解けるようにしている。
【0052】
1対のロッド23と下部係合片52との当接状態を解除されると、図10(c)に示すように、下部係合片52はスプリング54の弾性力を受けているが、弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギーの放出により、1対のロッド23の周囲に接触した状態で移動子60が上昇するから、下部係合片52は1対のロッド23の周囲に当接しながら上昇する。この間、弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギーが放出される。
【0053】
その後、弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギーが放出されるが、1対のロッド23が後述する復帰手段70によって引き上げられるのが、弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギー放出速度が遅いので、1対のロッド23が復帰手段70によって引き上げられて上昇する速度が速く、1対のロッド23はストッパー65で移動が停止されるまで上昇する。ストッパー65に連結材71が当接した時点で、1対のロッド23の上昇移動は停止される。その間に、下部係合片52の当接相手がなくなるから、スプリング54の弾性力を受けて、下部係合片52は右に回動する。それによって、解除片53がその回動軸53aを中心に回動し、その固定部55が下部係合片52との開口部分に入り込み、その状態を保持する。
【0054】
その後、弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギーが放出されると、ストッパー65に当接して停止している1対のロッド23の下端に下部係合片52が当接する。1対のロッド23はストッパー65によって停止しているので、下部係合片52の1対のロッド23の下端に対する当接は、下部係合片52の移動は勿論、1対のロッド23に装着されているメタルベアリング25及びラックギヤ26及び当接部材27、取付部材28からなるワーク載置手段20の移動子60の移動停止となる。即ち、弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギーの放出が停止される。
【0055】
復帰手段70は、1対のロッド23の下部に取り付けられていて、両者を堅固に固定する連結材71と、連結材71に接続した1対の低荷重バネ74a,74bと、1対の低荷重バネ74a,74bの両側を巻き取る1対の巻き取り器72a,72bを具備している。1対の巻き取り器72a,72bはスプリング(ぜんまいバネ)によって、低荷重バネ74a,74bの両側を巻き取り、連結材71を巻き上げるように動作する。連結材71の引き上げのバランスを考慮して1対配設したものである。即ち、1対の巻き取り器72a,72bによる低荷重バネ74a,74bの巻き取りは、1対のロッド23を介してワーク載置手段20の復帰となるから、1対の巻き取り器72a,72bの負荷は、ワーク載置手段20となる。
【0056】
なお、復帰手段70として、本実施の形態では、1対の低荷重バネ74a,74bの両側を巻き取る1対の巻き取り器72a,72bを使用したが、本発明を実施する場合には、滑車と錘によって連結材71を引き上げる構成とすることもできる。また、1対の低荷重バネ74a,74bは、コイルスプリングによって連結材71を引き上げる構成とすることもできる。勿論、1対の巻き取り器72a,72bを1個のみとすることもできる。また、ワイヤまたは鋼帯の巻き取り器とすることもできる。
更に、ストッパー65は、復帰手段70の連結材71に当接させる構造としているが、本発明を実施する場合には、1対の巻き取り器72a,72bで停止制御を行ってもよい。
【0057】
弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを回転運動に変換する往復動回転変換手段80は、図5乃至図8に示すように、ラックギヤ26と噛み合った基体30に回動自在に軸支された回転軸83(図9(c)参照)に配設されたピニオンギヤ81と、ピニオンギヤ81と同軸に回転軸83に配設された第1スプロケット82と、第1スプロケット82とチェーン84で接続された第2スプロケット85、第2スプロケット85の特定方向の回転のみメインスプロケット92の出力とするワンウェイクラッチ87とで構成されている。
【0058】
往復動回転変換手段80では、ワーク載置手段20によって直線運動を行うラックギヤ26と噛み合ったピニオンギヤ81によって直線運動が回転運動に変換され、更に、ピニオンギヤ81と同軸の第1スプロケット82とチェーン84で接続された第2スプロケット85との回転数の回転比によって第2スプロケット85の回転数が第1スプロケット82の回転数の方が多くなるように設定している。
【0059】
第2スプロケット85の回転は、基体30に軸支されている回転軸86(図9(d)参照)を介してワンウェイクラッチ87に入力され、メインスプロケット92に連結されている。したがって、第1スプロケット82の特定方向の回転、即ち、ピニオンギヤ81の上昇の際に生じる第1スプロケット82の図7に示す左回転が、第2スプロケット85の左方向の回転として伝えられ、このときには、第2スプロケット85の回転が回転軸86を介してワンウェイクラッチ87に入力され、メインスプロケット92から左回転の回転力が出力される。
【0060】
しかし、ピニオンギヤ81の下降の際に生じる第1スプロケット82の図7の右回転方向の回転は、第2スプロケット85の右方向の回転として伝えられ、このときには、第2スプロケット85の回転が回転軸86を介してワンウェイクラッチ87に入力されるが、ワンウェイクラッチ87からはその回転が出力されず、メインスプロケット92から右回転の回転力が出力されることはない。
【0061】
また、ピニオンギヤ81の上昇の際に生じる第1スプロケット82の図7に示す左回転が、第2スプロケット85の左方向の回転として伝えられ、更に、第2スプロケット85の回転が回転軸86を介してワンウェイクラッチ87に入力され、メインスプロケット92から左回転の回転力が出力されるが、ピニオンギヤ81の上昇が停止し、第1スプロケット82の図7に示す左回転が停止したとき、第2スプロケット85の左方向の回転も停止するが、ワンウェイクラッチ87を通過して伝えられた回転エネルギーは、メインスプロケット92の慣性エネルギーとして継続して回転力が出力され、第2スプロケット85の回転停止に無関係に、ワンウェイクラッチ87の出力側は、慣性エネルギーによってメインスプロケット92は回転を継続する。
【0062】
したがって、ラックギヤ26と噛み合ったピニオンギヤ81によって、ラックギヤ26の直線運動がピニオンギヤ81の回転運動に変換され、ピニオンギヤ81の回転が第1スプロケット82と第2スプロケット85で回転数を上げ、それが回転軸86を介してワンウェイクラッチ87に入力されている。このワンウェイクラッチ87は、特定の方向の回転のみを駆動するが、反対側の回転については力の伝達がなくなるものである。即ち、回転軸86の一方向の回転エネルギーは伝わるが、反対方向の回転エネルギーが伝わらないから、そのときにはクラッチが切れた状態となる。
【0063】
このワンウェイクラッチ87の出力は、メインスプロケット92に連結されている。メインスプロケット92は無限軌道となるチェーン94が掛けられている。また、チェーン94が基体30の構成部品と接触することなく1対のフレーム11a,11b側に取り出すために、チェーンガイド93a,93bが1対のフレーム11a,11bの長さ方向の両側に配設されている。
チェーン94は、移送ローラ18のスプロケット18aに掛けられ、次いで、複数の駆動ローラ12のスプロケット12aに掛けられている。また、チェーン94の弛みは必要数のチェーンガイド93cによって支えられている。
【0064】
メインスプロケット92及び必要数のチェーンガイド93a,93b,93cは、移送ローラ18のスプロケット18a、複数の駆動ローラ12のスプロケット12a、それらに掛けられているチェーン94によって本実施の形態の無限軌道手段90を構成している。即ち、無限軌道手段90は、ワンウェイクラッチ87を介して回転力を受けたメインスプロケット92が、移送ローラ18のスプロケット18a及び駆動ローラ12のスプロケット12aに回転力を伝達させるものである。
【0065】
なお、基体30は、本実施の形態のコンベヤ装置の枠体を構成するものであり、本実施の形態のコンベヤ装置は、基体30には、1対のフレーム11a,11bの長さ方向のワーク載置手段20側に2対の支持脚33が、反ワーク載置手段20側に1対の支持脚33が配設されている。
【0066】
本実施の形態のコンベヤ装置は、1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設されたワーク載置手段20の載置台21にワークWを載せたとき、ワークWの自重で移動を行い、このワーク載置手段20におけるワークWの自重による載置台21の移動を弾性エネルギー蓄積手段40は弾性エネルギーとして蓄積する。弾性エネルギー蓄積手段40に対する弾性エネルギーの蓄積は、切り替え手段50によってワーク載置手段20の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から弾性エネルギーの放出に切り替える。このとき、切り替え手段50によって弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを往復動回転変換手段80で回転運動に変換し、往復動回転変換手段80のスプロケット、即ち、メインスプロケット92から移送ローラ18のスプロケット18a及び駆動ローラ12のスプロケット12aに掛け渡されたチェーン94からなる無限軌道手段90を介して移送ローラ18及び駆動ローラ12に回転力を付与する。
【0067】
この動作によって、ワークWの自重の位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、外力を必要とすることなく、ワークWは搬送路14を走行することになる。また、切り替え手段50によって復帰手段70は、ワーク載置手段20の位置を所定の初期位置に戻すことにより、繰り返しの使用を可能とするものである。
したがって、電力を全く必要としないコンベヤ装置とすることができ、また、トラック等の積荷、荷降ろしに使用でき、人間のエネルギーによって直接移送していないとの感触を使用者に与え、省エネ効果を上げることができる。
【0068】
このように、本実施の形態のコンベヤ装置は、所定の距離を隔て、その間に搬送路14を形成した1対のフレーム11a,11bと、1対のフレーム11a,11bに軸支され、回転自在に取付けられた搬送路14を形成する駆動ローラ12と、1対のフレーム11a,11bに軸支され、駆動ローラ12の間に配設された搬送路14を形成する従動ローラ13と、1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設され、搬送路14を搬送させるワークWを載置台21に載せたとき、ワークWの自重の有無で移動を行い、その移動に伴ってワークWを搬送路14の移動とする移送ローラ18に載せ替えるワーク載置手段20と、ワーク載置手段20におけるワークWの自重による移動を弾性エネルギーとして蓄積する弾性エネルギー蓄積手段40と、弾性エネルギー蓄積手段40における弾性エネルギーの蓄積は、ワーク載置手段20の載置台21の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替える切り替え手段50と、切り替え手段50によって弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを特定方向のみの回転運動に変換する往復動回転変換手段80と、往復動回転変換手段80のスプロケットの回転を、駆動ローラ12のスプロケット12aに掛け渡された無限軌道のチェーン94を介して付与する無限軌道手段90と、切り替え手段50によってワーク載置手段20の載置台21の位置を所定の初期位置に戻す復帰手段70とを具備するものである。
【0069】
上記実施の形態のコンベヤ装置は、1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設されたワーク載置手段20の載置台21にワークWを載せたとき、ワークWの自重で移動を行い、このワーク載置手段20におけるワークWの自重による載置台21の移動を弾性エネルギー蓄積手段40は弾性エネルギーとして蓄積する。弾性エネルギー蓄積手段40に対する弾性エネルギーの蓄積は、切り替え手段50によってワーク載置手段20の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から弾性エネルギーの放出に切り替える。このとき、切り替え手段50によって弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを往復動回転変換手段80で回転運動に変換し、往復動回転変換手段80のスプロケット、即ち、メインスプロケット92から移送ローラ18のスプロケット18a及び駆動ローラ12のスプロケット12aに掛け渡されたチェーン94からなる無限軌道手段90を介して移送ローラ18及び駆動ローラ12に回転力を付与する。
【0070】
この動作によって、ワークWの自重の位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、外力を必要とすることなく、ワークWは搬送路14を走行することになる。また、切り替え手段50によって復帰手段70は、ワーク載置手段20の位置を所定の初期位置に戻すことにより、繰り返しの使用を可能とするものである。
したがって、電力を全く必要としないコンベヤ装置とすることができ、また、トラック等の積荷、荷降ろしに使用でき、人間のエネルギーによって直接移送していないとの感触を使用者に与え、省エネ効果を上げることができる。
【0071】
[実施の形態2]
まず、本発明の実施の形態2について、図12乃至図14を参照して説明する。
図12(a),(b)図13、図14に示されるように、本実施の形態2に係るコンベヤ装置は、弾性エネルギー蓄積手段40、切り替え手段50、移動子60、往復動回転変換手段80を、実施の形態1が1対のフレーム11a,11bに対して垂直型であったのに対し、実施の形態2が1対のフレーム11a,11bに対して並行型、即ち、水平型である。
ワーク載置手段20の垂直方向の変位が、垂直水平変換機構210を構成する垂直に設けた垂直水平変換シャフト211と、その垂直水平変換シャフト211を摺動する摺動子212と、その摺動子212の上下動を弾性エネルギー蓄積手段40の入力とすべく接続されたチェーン213と、チェーン213の垂直方向の移動を1対のロッド23に代わる補助ロッド216の水平方向の移動とする必要数のスプロケット214,215によって、垂直運動が水平運動に変換されている。
【0072】
したがって、本実施の形態2のコンベヤ装置は、1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設されたワーク載置手段20の載置台21にワークWを載せたとき、ワークWの自重で移動を行い、このワーク載置手段20におけるワークWの自重による載置台21の移動を垂直水平変換機構210を介して弾性エネルギー蓄積手段40の弾性エネルギーとして蓄積する。弾性エネルギー蓄積手段40に対する弾性エネルギーの蓄積は、切り替え手段50によってワーク載置手段20の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から弾性エネルギーの放出に切り替える。このとき、切り替え手段50によって弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを往復動回転変換手段80で回転運動に変換し、往復動回転変換手段80のスプロケット、即ち、メインスプロケット92から移送ローラ18のスプロケット18a及び駆動ローラ12のスプロケット12aに掛け渡されたチェーン94からなる無限軌道手段90を介して移送ローラ18及び駆動ローラ12に回転力を付与する。
この動作によって、ワークWの自重の位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、外力を必要とすることなく、ワークWは搬送路14を走行することになる。また、切り替え手段50によって復帰手段70は、ワーク載置手段20の位置を所定の初期位置に戻すことにより、繰り返しの使用を可能とするものである。
【0073】
[実施の形態3]
まず、本発明の実施の形態3について、図15を参照して説明する。
図15に示されるように、本実施の形態3に係るコンベヤ装置は、ワーク載置手段20の載置台21が、1対のフレーム11a,11bに対して並行するように上下動するものである。即ち、1対のロッド23に対して直角に載置台21が、昇降するものである。また、1対のフレーム11a,11bに対して端部の駆動ローラ12と端部の従動ローラ13との間に搬送ベルト17が張架され、駆動ローラ12と従動ローラ13との間に必要数の超小型のホイールコンベア(超小型のローラコンベア)を配設している。なお、チェーンガイド93d,93e,93fは必要に応じて配設される。
【0074】
本実施の形態3に係るコンベヤ装置は、1対のフレーム11a,11bに対して平行移動する載置台21は、ワークWを載せたとき、ワークWの自重で1対のロッド23が下降する。その下降に伴ってワークWを搬送路14の移動とする移送ローラ18に載せる。即ち、ワークWは載置台21の上面に載っているが、載置台21がワークWの自重で下降すると、載置台21に形成された複数の開口21aから1対のフレーム11a,11bに配設されている移送ローラ18の周囲の上側が載置台21の上面側に突出する。
この移送ローラ18と載置台21とは、載置台21の上面の超小型のホイールコンベアの上面が移送ローラ18の周面と面一になったところで平衡し、ワーク載置手段20が慣性と、載置台21の上面が移送ローラ18の周面と面一になると同時またはその直前で、後述する弾性エネルギー蓄積手段40における弾性エネルギーの蓄積が解除され、前記弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替えるから、その負荷の軽減との相乗効果によって、載置台21から移送ローラ18の周面が突出する。
【0075】
弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギーの放出により、1対のロッド23の周囲に接触した状態で移動子60が上昇する。弾性エネルギー蓄積手段40のスプリング42の弾性エネルギーが放出されると、メインスプロケット92から移送ローラ18のスプロケット18a及び駆動ローラ12のスプロケット12aに掛け渡されたチェーン94からなる無限軌道手段90を介して移送ローラ18及び駆動ローラ12に回転力を付与する。この動作によって、ワークWの自重の位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、外力を必要とすることなく、ワークWは搬送路14を走行することになる。
【0076】
このように、上記各実施の形態のコンベヤ装置は、所定の距離を隔て、その間に搬送路14を形成した1対のフレーム11a,11bと、1対のフレーム11a,11bに軸支され、回転自在に取付けられた搬送路14を形成する駆動ローラ12と、1対のフレーム11a,11bに軸支され、駆動ローラ12の間に配設された搬送路14を形成する従動ローラ13と、前記駆動ローラ12と従動ローラ13との間に張架された搬送ベルト17と、1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設され、搬送路14を搬送させるワークWを載置台21に載せたとき、ワークWの自重の有無で直線昇降移動を行い、その移動に伴ってワークWを搬送路14の移動とする移送ローラ18に載せ替えるワーク載置手段20と、ワーク載置手段20におけるワークWの自重による直線昇降移動を弾性エネルギーとして蓄積する弾性エネルギー蓄積手段40と、弾性エネルギー蓄積手段40における弾性エネルギーの蓄積は、ワーク載置手段20の載置台21の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替える切り替え手段50と、切り替え手段50によって弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを特定方向のみの回転運動に変換する往復動回転変換手段80と、往復動回転変換手段80のスプロケットの回転を、駆動ローラ12のスプロケット12aに掛け渡された無限軌道のチェーン94を介して付与する無限軌道手段90と、切り替え手段50によってワーク載置手段20の載置台21の位置を所定の初期位置に戻す復帰手段70とを具備するものである。
【0077】
したがって、上記各実施の形態のコンベヤ装置は、1対のフレーム11a,11bの一方の側に配設されたワーク載置手段20の載置台21にワークWを載せたとき、ワークWの自重で直線昇降移動を行い、このワーク載置手段20におけるワークWの自重による載置台21の直線昇降移動を弾性エネルギー蓄積手段40は弾性エネルギーとして蓄積する。弾性エネルギー蓄積手段40に対する弾性エネルギーの蓄積は、切り替え手段50によってワーク載置手段20の所定の移動位置で解除し、弾性エネルギーの蓄積から弾性エネルギーの放出に切り替える。このとき、切り替え手段50によって弾性エネルギー蓄積手段40に蓄積した弾性エネルギーを往復動回転変換手段80で回転運動に変換し、往復動回転変換手段80のスプロケット、即ち、メインスプロケット92から移送ローラ18のスプロケット18a及び駆動ローラ12のスプロケット12aに掛け渡されたチェーン94からなる無限軌道手段90を介して移送ローラ18及び駆動ローラ12に回転力を付与する。
【0078】
この動作によって、ワークWの自重の位置エネルギーを運動エネルギーに変換し、外力を必要とすることなく、ワークWは搬送路14を走行することになる。また、切り替え手段50によって復帰手段70は、ワーク載置手段20の位置を所定の初期位置に戻すことにより、繰り返しの使用を可能とするものである。
したがって、電力を全く必要としないコンベヤ装置とすることができ、また、トラック等の積荷、荷降ろしに使用でき、人間のエネルギーによって直接移送していないとの感触を使用者に与え、省エネ効果を上げることができる。
【0079】
上記実施の形態のコンベヤ装置の1対のフレーム11a,11bには、所定の高さに支持するための複数の支持脚33が取付けられているものであるから、水平な場所での使用は勿論のこと、所定の高さの荷積みまたは荷降ろしに使用することができる。また、支持脚33が安定することによりベルトコンベヤまたはローラコンベヤの安定した動作が可能となる。
【0080】
上記実施の形態のコンベヤ装置のワーク載置手段でワークWを載置台21から載せ替える移送ローラ18は、1対のフレーム11a,11bの端部側に配設したものであるから、コンベヤ長を有効的に使用することができ、かつ、端部側の操作でワークWを載置台21に載せるものであるから、人手またはリフト、リフターによる荷積みまたは荷降ろしが容易である。
また、上記実施の形態のコンベヤ装置の1対のフレーム11a,11bで形成した搬送路14は、駆動ローラ12相互間または駆動ローラ12と従動ローラ13との間にベルトを配設し、ベルトコンベヤとして使用でき、小物等の搬送にも使用できる。即ち、ローラコンベアとしても、ベルトコンベアとしても使用できる。
【0081】
上記実施の形態のコンベヤ装置のワーク載置手段20は、載置台21にワークWを載せたとき、ワークWの自重で下降し、ワーク載置手段20の下降する載置台21から移送ローラ18が突出して、ワークWが移送ローラ18に乗り移るものであるから、ワーク載置手段20からワークWを人手で移動させることなく、載置台21から移送ローラ18に載せ替えを行うことができる。
そして、上記実施の形態のコンベヤ装置のワーク載置手段20の下降する載置台21には、その上面にローラコンベアまたはボールコンベア、フリーベアリングまたは低摩擦材の何れかが突出配置されているものであれば、ワーク載置手段20の載置台21からワークWを移動させる際に、載置台21から移送ローラ18に乗せ替えても、移送ローラ18で送られるワークWと載置台21との摩擦がなくなり、ワークWの移動距離を長くすることができる。ここで、低摩擦材としては、テフロン(登録商標)テープ等がある。
【0082】
上記実施の形態のコンベヤ装置のワーク載置手段20は、搬送路14の幅方向に配設した上下動する1対のロッド23は、搬送路14の幅が確保できるとき、または長さ方向の間隔を確保できるとき、2本以上の棒材または板材を有する構造とすることができる。即ち、2本以上の棒材または板材を具備してワーク載置手段20を構成すれば、ワーク載置手段20の載置台21に回動方向の外力が加わっても、その中心軸が回動中心とならないので、故障が生じることなく安定した動作ができる。
更に、上記実施の形態のコンベヤ装置のワーク載置手段20は、搬送路14の1対のフレーム11a,11b側に軸支され、回動自在としたものであるから、搬送路14として形成した1対のフレーム11a,11bとが一体化でき、コンベヤの移送の際に解体することなく移動できる。
【0083】
上記実施の形態のコンベヤ装置の弾性エネルギー蓄積手段40は、搬送路14に対して垂直方向に昇降自在としたものであるから、コンベヤの搬送路14に対して垂直に構成部品を配置でき、無理のない構成とすることができ、エネルギー損失の少ない構成とすることができる。
更にまた、上記実施の形態のコンベヤ装置の弾性エネルギー蓄積手段40は、搬送路14に並行して配設すれば、コンベヤの搬送路14に並行して構成部品を配置できるから、コンベヤ装置の全体の高さを低く設定できる。
【0084】
上記実施の形態のコンベヤ装置の往復動回転変換手段80は、ワーク載置手段20を構成するラックギヤ26と噛み合うピニオンギヤ81によって往復動作を回転動作に変換するものであるから、直線移動を効率よく回転運動に変換することができる。
加えて、上記実施の形態のコンベヤ装置の往復動回転変換手段80による特定方向のみの回転運動は、ワンウェイクラッチ87によって行うものであるから、特定方向の回転を高い信頼性で得られ、かつ、エネルギー損失も低減できる。そして、小型化が容易である。
【0085】
ところで、上記実施の形態においては、必要数のスプロケットを使用しているが、本発明を実施する場合には、スプロケットの数が限定されるものではなく、ワークWの移動方向が特定できればよい。また、チェーンとスプロケットとして駆動エネルギーの伝達を行っているが、本発明を実施する場合には、他のベルト、リンク機構等の使用も可能であるが、本発明を実施する場合には、チェーンとスプロケットとの組み付けが効率的によい。
そして、上記実施の形態においては、弾性エネルギーを特定方向のみの回転運動に変換する手段として、ワンウェイクラッチ87を使用しているが、ラチェット機構等の使用も可能であるが、本発明の実施例で使用したワンウェイクラッチ87が効率がよかった。
更に、上記実施の形態においては、前記弾性エネルギー蓄積手段における弾性エネルギーの蓄積はスプリング42で構成しているが、本発明を実施する場合には、弾性体の弾性領域で使用するものであればよい。
【符号の説明】
【0086】
W ワーク
11a,11b 1対のフレーム
12 駆動ローラ
12a スプロケット
13 従動ローラ
14 搬送路
18 移送ローラ
18a スプロケット
20 ワーク載置手段
21 載置台
23 1対のロッド
25 メタルベアリング
26 ラックギヤ
27 当接部材
28 取付部材
30 基体
33 支持脚
40 弾性エネルギー蓄積手段
41 スプリングガイドロッド
42 スプリング
50 切り替え手段
51 回動軸
52 下部係合片
53 解除片
60 移動子
70 復帰手段
80 往復動回転変換手段
81 ピニオンギヤ
82 第1スプロケット
87 ワンウェイクラッチ
90 無限軌道手段
92 メインスプロケット
94 チェーン


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の距離を隔て、その間に搬送路を形成した1対のフレームと、
前記1対のフレームに軸支され、回転自在に取付けられた前記搬送路を形成する駆動ローラと、
前記1対のフレームに軸支され、前記駆動ローラの間に配設された前記搬送路を形成する従動ローラと、
前記1対のフレームの一方の側に配設され、前記搬送路を搬送させるワークを載置台に載せたとき、前記ワークの自重の有無で移動を行い、その移動に伴って前記ワークを前記搬送路の移動とする移送ローラに載せ替えるワーク載置手段と、
前記ワーク載置手段における前記ワークの自重による移動を弾性エネルギーとして蓄積する弾性エネルギー蓄積手段と、
前記弾性エネルギー蓄積手段における弾性エネルギーの蓄積は、前記ワーク載置手段の載置台の所定の移動位置で解除し、前記弾性エネルギーの蓄積から放出に切り替える切り替え手段と、
前記切り替え手段によって前記弾性エネルギー蓄積手段に蓄積した弾性エネルギーを特定方向のみの回転運動に変換する往復動回転変換手段と、
前記往復動回転変換手段のスプロケットの回転を、前記駆動ローラのスプロケットに掛け渡された無限軌道を介して付与する無限軌道手段と、
前記切り替え手段によって前記ワーク載置手段の載置台の位置を所定の初期位置に戻す復帰手段と
を具備することを特徴とするコンベヤ装置。
【請求項2】
前記1対のフレームには、前記搬送路を所定の高さに支持するための複数の支持脚が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコンベヤ装置。
【請求項3】
前記ワーク載置手段で前記ワークを前記載置台から載せ替える移送ローラは、前記1対のフレームの端部側に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンベヤ装置。
【請求項4】
前記1対のフレームで形成した搬送路は、前記駆動ローラ相互間または前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に搬送ベルトが配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項5】
前記ワーク載置手段は、前記搬送路を搬送する前記ワークを載せたとき、前記ワークの自重で下降し、前記ワーク載置手段の下降する載置台から前記移送ローラが突出して、前記ワークを前記移送ローラに載せ替えることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項6】
前記ワーク載置手段の載置台には、その上面にローラコンベアまたはボールキャスター、フリーベアリングまたは低摩擦材の何れかが上面から突出して配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項7】
前記ワーク載置手段は、前記搬送路の幅方向に配設した上下動する2本以上の棒材または板材の何れかを具備してなることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項8】
前記ワーク載置手段は、前記1対のフレームの端部側に軸支され、回動自在に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項9】
前記弾性エネルギー蓄積手段は、前記1対のフレームに対して垂直方向に昇降自在としたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項10】
前記弾性エネルギー蓄積手段は、前記1対のフレームに並行して移動自在としたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項11】
前記往復動回転変換手段は、前記ワーク載置手段を構成するラックギヤと噛み合うピニオンギヤによって往復動作を回転動作に変換することを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1つに記載のコンベヤ装置。
【請求項12】
前記往復動回転変換手段による特定方向のみの回転運動は、ワンウェイクラッチによって行うことを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1つに記載のコンベヤ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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