サウナ装置
【課題】サウナ運転終了後において、最適な乾燥モードや換気モードの運転時間を行うサウナ装置を提供する。
【解決手段】サウナ室2内に微細水滴及びマイナスイオンを供給するサウナ運転終了後に行う乾燥モード中に、換気スイッチ58がOFF操作された時、乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するので、今回の乾燥運転を直ちに終了して余計な乾燥運転を行うことを防止し、更に次回の乾燥運転を乾燥を充分行いつつ乾燥運転を短くして余計な乾燥運転を行うことを防止し、乾燥モードでの消費電力を抑えることができるものである。
【解決手段】サウナ室2内に微細水滴及びマイナスイオンを供給するサウナ運転終了後に行う乾燥モード中に、換気スイッチ58がOFF操作された時、乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するので、今回の乾燥運転を直ちに終了して余計な乾燥運転を行うことを防止し、更に次回の乾燥運転を乾燥を充分行いつつ乾燥運転を短くして余計な乾燥運転を行うことを防止し、乾燥モードでの消費電力を抑えることができるものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、貯水部に貯留した温水を破砕し微細水滴及びマイナスイオンを生成して、それをサウナ室内に供給するサウナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人は先に下記の特許文献1にて、サウナ室内に低温高湿のサウナ雰囲気を形成するサウナ装置を提供した。
かかるサウナ装置を図16〜19を用いて説明すると、図16において、101は低温のサウナ室102のベンチ103下に備えられた微細水滴及びマイナスイオン発生装置で、サウナ室102内の上部まで延びた吸引ダクト104を介して該サウナ室102内の空気を吸引し、塵や細菌を除去した後に、加熱昇温した微細水滴及びマイナスイオンをベンチ103下方に形成した放出口105からサウナ室102に供給して、順次これを繰り返してサウナ室102の空気を循環させることで、サウナ室102を使用室温38〜42℃、相対湿度90%以上の低温高湿サウナの使用雰囲気とするものである。また、106はサウナ室2を換気する換気扇である。
【0003】
次に、前記微細水滴及びマイナスイオン発生装置101について、図17〜18に基づいて説明すると、107は水を一定量貯留する貯水部、108は貯水部107の一側壁に接続され貯水部107に給水する給水管、109は給水管108の途中に設けられ給水管108の開閉を行う自動給水弁、110は貯水部107に貯められた水を加熱する加熱ヒータ、111は貯水部107の底部に接続され貯水部107に貯められた水または加熱ヒータ110に加熱された加熱水を排水する排水管、112は排水管111の途中に設けられ排水管111の開閉を行う自動排水弁である。
【0004】
113は下部を水没させ上方に向かって径が拡大した擂り鉢状の回転体114を回転させる回転用モータ、115は前記回転体114の外周に所定間隔を保持して位置し、回転体114と共に回転する円筒状の多孔体で、前記回転体114は前記回転用モータ113による駆動で回転し、回転体114の回転による遠心力で貯水部107内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、そして多孔体115全周壁に形成した多数のスリットや金網やパンチングメタル等を、通過させたり、ぶつけて破砕させることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズの微細水滴を生成すると共に、この水の粒子の微細化によるレナード効果でマイナスイオンを発生させるものである。
【0005】
116は送風機で、吸引ダクト104を介して吸引されたサウナ室102内の空気を、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内に導き、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内で発生した微細水滴及びマイナスイオンをのせて、サウナ室102に送風により供給するものであり、また、117は吸引ダクト104を介して吸引されたサウナ室102内の空気を加熱する空気ヒータである。
【0006】
次に、図19において、118はこのサウナ装置を遠隔操作するリモコンで、このリモコン118には、サウナ装置の運転開始及び停止を指示する運転スイッチ119と、換気扇106を駆動させサウナ室102内の換気等を行わせる換気スイッチ120とが設けられているものである。
【0007】
次に、この従来のサウナ装置の作動について図20のフローチャートを用いて説明する。
今サウナ装置の運転スイッチ119をON操作すると、サウナ装置の運転が開始され、まず、貯水部107内の水または温水を排水する排水管111の開閉を行う自動排水弁112を開弁し、貯水部107内に給水する給水管108を開閉する自動給水弁109を開弁して、貯水部107内に給水を行い、貯水部107内を洗浄して排水するクリーニングモードが行われる。
【0008】
前記クリーニングモードが終了すると、自動排水弁112を閉弁して、貯水部107内に給水を行い、加熱ヒータ110に通電し貯水部107内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転用モータ113を駆動させて回転体114及び多孔体115を回転させる除菌モードAが行われる。
【0009】
前記除菌モードAが終了すると、送風機116の駆動を開始させると共に、空気ヒータ117を通電させ、さらに、貯水部107内に貯水されている温水温度を、サウナ室の設定温度よりも高い温度に保つよう加熱ヒータ110を制御して、サウナ室102を設定温度まで立ち上げる立ち上げモードが行われる。
【0010】
前記立ち上げモードが終了すると、サウナ室102内を設定温度に保つように加熱ヒータ110を制御して、設定温度での安定した快適なサウナ入浴を行えるようにする安定モードが行われる。
【0011】
前記安定モードで、連続運転時間が終了すると、送風機116を停止し、自動的に運転スイッチOFFとなる。そして、前記安定モードが終了すると、加熱ヒータ110により貯水部107内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転用モータ113を駆動させて回転体114及び多孔体115を回転させる除菌モードBが行われる。
【0012】
前記除菌モードBでの除菌が終了し自動排水弁112を開弁して、前記除菌モードBが終了すると、換気扇106及び送風機116の駆動を開始させると共に、空気ヒータ117を通電させて、サウナ室102内の湿気を排出すると共に、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内及びサウナ室102内を乾燥させる乾燥モードが行われるものであり、乾燥モードが終了するとサウナ装置は自動排水弁112が開弁の状態のまま停止状態となる。
【0013】
そして停止状態中に換気スイッチ120がON操作されると、換気扇106と送風機116と空気ヒータ117とを予め設定した設定時間駆動させ、ユーザがサウナ室内の乾燥が十分でないと判断した場合は、停止状態中に換気スイッチ120を操作すれば、サウナ室内をさらに乾燥させることができ、サウナ室内のカビの発生や菌等の繁殖を防止することができるものであった。
(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特願2008−175921号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところでこの従来のものでは、停止状態中に換気スイッチ120がON操作されると、換気扇106と送風機116と空気ヒータ117とを予め設定した設定時間駆動させ、ユーザがサウナ室内の乾燥が十分でないと判断した場合は、停止状態中に換気スイッチ120を操作すれば、サウナ室内をさらに乾燥させることができるが、次回のサウナ運転終了後も乾燥が不十分である時、その都度使用者が換気スイッチ120をON操作しなくてはならず、使い勝手が悪い問題があった。
【0016】
また逆に乾燥モードの途中で使用者が乾燥が十分と判断して換気スイッチ120をOFF操作して乾燥モードを終了させるが、次回のサウナ運転の乾燥モードで換気スイッチ120をOFF操作しないと、サウナ室内が充分乾燥しているのに乾燥モードを継続するという無駄な運転が行われてしまうという問題があった。
【0017】
又、サウナ室内の内装材が木材とプラスチックではサウナ室内の乾燥しやすさが異なり、プラスチックの場合木材に比べて乾燥しにくく、木材と同じ乾燥時間では充分乾燥できないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この発明はこの点に着目し上記課題を解決する為、特にその構成を請求項1では、水を貯留する貯水部と、該貯水部の水を加熱する加熱手段と、前記貯水部底部に接続され前記貯水部内の水を排水する排水管と、該排水管の途中に設けられ前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記貯水部に貯留された温水を破砕して微細水滴及びマイナスイオンを生成する水破砕手段と、該水破砕手段で生成された微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給する送風機と、該送風機によって循環されるサウナ室内の空気を加熱する空気加熱手段と、前記サウナ室を換気する換気手段と、少なくとも前記換気手段のON/OFFを指示する換気スイッチとを備え、前記微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給するサウナ運転を行うものであって、前記サウナ運転終了後には、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱する除菌モードを行い、該除菌モード終了時に前記排水弁を開弁後、前記送風機と前記空気加熱手段と前記換気手段とを駆動させる乾燥モードを行い、該乾燥モード終了時に前記排水弁を開弁したまま停止状態となるサウナ装置において、前記乾燥モード中に換気スイッチがOFF操作された時乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するものである。
【0019】
又請求項2に係るサウナ装置では、特にその構成を、前記乾燥モード終了後に換気扇のみ動作させる換気モードを行うと共に、換気モードモード中に換気スイッチがOFF操作された時換気モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に加算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するものである。
【0020】
又請求項3に係るサウナ装置では、特にその構成を、前記全モード終了後に換気スイッチがON操作された時換気モードを行うと共に、その換気スイッチをON操作された回数をON操作される度に、記憶しているOFF操作された回数を減算して記憶するものである。
【0021】
又請求項4に係るサウナ装置では、特にその構成を、前記サウナ装置にサウナ室内の内装材の種類を設定する内装材スイッチを設け、該内装材スイッチにより設定された内装材に対応して乾燥モードの乾燥時間と換気モードの換気時間の一方又は両方を設定するものである。
【発明の効果】
【0022】
この発明の請求項1によれば、乾燥モード中に換気スイッチがOFF操作された時乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するので、今回の乾燥運転を直ちに終了して余計な乾燥運転を行うことを防止し、更に次回の乾燥運転を乾燥を充分行いつつ乾燥運転を短くして余計な乾燥運転を行うことを防止し、乾燥モードでの消費電力を抑えることができるものである。
【0023】
又本発明の請求項2に記載のサウナ装置によれば、前記乾燥モード終了後に換気扇のみ動作させる換気モードを行うと共に、換気モードモード中に換気スイッチがOFF操作された時換気モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に加算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するので、換気運転を行うことでサウナ室内の湿気を帯びた暖かい空気を排気してサウナ室内温度が下がってもサウナ室内に結露が生じるのを防止すると共に、乾燥運転で乾燥しきれなかった場合もこの換気運転を行うことで完全に乾燥させることができるものである。
【0024】
又、今回の換気運転を直ちに終了して余計な換気運転を行うことを防止し、更に次回の乾燥運転を乾燥を充分行いつつ乾燥運転を短くして余計な乾燥運転を行うことを防止し、乾燥モードでの消費電力を抑えることができるものである。
【0025】
又本発明の請求項3に記載のサウナ装置によれば、前記全モード終了後に換気スイッチがON操作された時換気モードを行うと共に、その換気スイッチをON操作された回数をON操作される度に、記憶しているOFF操作された回数を減算して記憶するので、換気モードを直ちに行うことで現状のサウナ室内を完全に乾燥させることができると共に、更に次回の乾燥運転を今回より長くして乾燥運転不足となるのを防止できるものである。
【0026】
又本発明の請求項4に記載のサウナ装置によれば、前記サウナ装置にサウナ室内の内装材の種類を設定する内装材スイッチを設け、該内装材スイッチにより設定された内装材に対応して乾燥モードの乾燥時間と換気モードの換気時間の一方又は両方を設定するので、サウナ室内の内装材に応じた乾燥運転や換気運転を行って最適な乾燥運転や換気運転を実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施形態のサウナ装置の概略構成図。
【図2】同一実施形態の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の横断面図。
【図3】同一実施形態の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の縦断面図。
【図4】同一実施形態のサウナ室内の平面図。
【図5】同一実施形態のサウナ室の外観図。
【図6】同一実施形態の要部電気回路ブロック図
【図7】同一実施形態の一連の動作を示すフローチャート。
【図8】同一実施形態のクリーニングモードの作動を示すフローチャート。
【図9】同一実施形態の除菌モードAの作動を示すフローチャート。
【図10】同一実施形態の立ち上げモードの作動を示すフローチャート。
【図11】同一実施形態の安定モードの作動を示すフローチャート。
【図12】同一実施形態の除菌モードBの作動を示すフローチャート。
【図13】同一実施形態の乾燥モードの作動を示すフローチャート。
【図14】同一実施形態の換気モードの作動を示すフローチャート。
【図15】同一実施形態の終了運転終了後に換気スイッチがON操作された時の作動を示すフローチャート。
【図16】従来例のサウナ装置の概略構成図。
【図17】従来例の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の横断面図。
【図18】従来例の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の縦断面図。
【図19】従来例のサウナ室の外観図。
【図20】従来例の一連の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明のサウナ装置の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、1は低温のサウナ室2のベンチ3下に備えられた微細水滴及びマイナスイオン発生装置で、サウナ室2内の上部まで延びた吸引ダクト4を介して該サウナ室2内の空気を吸引し、塵や細菌を除去した後に、加熱昇温した微細水滴及びマイナスイオンをベンチ3下方に形成した放出口5からサウナ室2に供給して、順次これを繰り返してサウナ室2の空気を循環させることで、サウナ室2を使用室温38〜42℃、相対湿度90%以上の低温高湿サウナの使用雰囲気とするものである。
【0029】
次に、前記微細水滴及びマイナスイオン発生装置1について、図2〜4に基づいて説明する。
6は水を一定量貯留する貯水部、7は貯水部6の一側壁に接続され貯水部6に給水する給水管、8は給水管7の途中に設けられ給水管7の開閉を行う自動給水弁、9は貯水部6に貯められた水を加熱し、貯水部6の水面下で貯水部6底部近傍に単相200V、2KWで平面視M字状に水平に取り付けられてU字部10を3箇所有した加熱ヒータ、11は貯水部6の一側壁に設けたオーバーフロー管、12は貯水部6の底部に接続され貯水部6に貯められた水または加熱ヒータ9に加熱された加熱水を排水する排水管、13は排水管12の途中に設けられ排水管12の開閉を行う自動排水弁である。
【0030】
14は前記貯水部6内を処理室15と分離室16の2室に仕切る仕切壁で、下端を分離室16側を屈曲し水面との間の連通路17を水面近傍まで下げることにより、処理室15から分離室16へ向かう空気中の大粒のミスト(水滴)を水面にぶつけて落下させる気液分離器の役目も果たすようにしている。
【0031】
前記処理室15には、貯水部6の蓋体18に設けた挿通穴19に、防水カバー20の凹部21に回転用モータ22の下半分を収容して挿通し、回転用モータ22と支軸23とを連結し、下部を水没させ上方に向かって径が拡大した擂り鉢状の回転体24が、加熱ヒータ9の給水管7から一番離れた方のU字部10中に垂下して設けられ、この回転体24は前記回転用モータ22による駆動で回転し、その遠心力で加熱ヒータ9で加熱された貯水部6内の温水を回転体24表面及びむしろ裏面に沿って吸い上げ、上端に形成した複数の細孔25から周囲に飛散させるものである。
【0032】
前記分離室16には、仕切壁14の下端を分離室16下方に向かって傾斜屈曲させた第1の邪魔板26と、この仕切壁14と対向する側壁に、下方に向かって傾斜して取り付けた第2の邪魔板27とで交互に突出させて、中央部に下部の連通路17から上部の放出口5に向かう蛇行路28が形成されているものである。
【0033】
29は前記回転体24の外周に所定間隔を保持して位置し、該回転体24と共に回転する円筒状の多孔体で、回転体24の回転による遠心力で貯水部6内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、そして多孔体29全周壁に形成した多数のスリットや金網やパンチングメタル等から成る多孔部30を、通過させたり、ぶつけて破砕させることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズの微細水滴を生成すると共に、この水の粒子の微細化によるレナード効果でマイナスイオンを発生させるものであり、前記回転体24を回転させる回転用モータ22と、回転体24と、回転体24と共に回転する多孔体29とから水破砕手段が構成されているものである。
【0034】
31は前記多孔体29の外周に所定の間隔を置いて多孔体29を覆うように配置された楕円形状の空気案内筒で、円筒状の多孔体29との間には一対の大流通路32、32と一対の小流通路33、33とが形成されるように、処理室15の上方を塞ぐ中蓋34に設けられており、分離室16の上部で該分離室16と放出口5とを連通する位置に備えられたクロスフローファンから成る送風機35の駆動で、吸引ダクト4を介し蓋体18と中蓋34との間の給気口36から吸引されたサウナ室2内の空気を、一側壁に吸引ダクト4が接続される給気口36を有し蓋体18と中蓋34との間の空間で形成される給気室37に流入させ、処理室15上部の給気室37から処理室15に向かって回転体24の上方から空気案内筒31内に流入させることで、水の粒子の破砕回数を増やすと共に、空気のマイナス帯電も増加させ結果としてナノメートルサイズの微細水滴及びマイナスイオンを大量に発生させることができるものであり、例えばマイナスイオンではサウナ室2の中央部中間位置で約7000個/CCを検出するものである。
なお、前記送風機35は回転数可変のクロスフローファンであり、回転数の高い強運転と回転数の低い弱運転とを行うことができるものである。
【0035】
前記空気案内筒31には、その内周縁に内方に突出したフランジ部38が設けられ、このフランジ部38は、回転体24の回転による遠心力により水が貯水部6から汲み上げられ多孔体29を介して飛散し空気案内筒31を跳ね返った水が、意図しない箇所、例えば、蓋体18に固定された回転用モータ22と支軸23との接続部近傍や、給気室37内に飛散するのを防止するために、回転体24の上面よりも上方の高さ位置に設けられているものである。
【0036】
39は貯水部6内の底部に備えられ貯水部6内の水または温水があるときに検出信号を出力する水位検出手段としての2つのフロートスイッチ40、41から成り、フロートスイッチ40は貯水部6に貯められる水の低水位を検出するもので、加熱ヒータ9が水面上に露呈しない所定水位まで水があるときに検出信号を出力するものであり、フロートスイッチ41は貯水部6に貯められる水の高水位を検出するもので、フロートスイッチ40が水ありを検出する水位よりも高い所定水位に達したときに、検出信号を出力するものであり、貯水部6の水位が加熱ヒータ9が水面上に露呈しない所定水位に低下すると、低水位検出用のフロートスイッチ40がOFFとなり、自動給水弁8を開弁して一定水位まで給水を行い、そして、貯水部6内が所定水位に達して、高水位検出用のフロートスイッチ41がONとなると、自動給水弁8を閉弁するものであり、サウナ運転中は常に貯水部6を所定水位範囲内に保持するものである。
【0037】
42は前記2つのフロートスイッチ40、41を貯水部6の水面変動の影響を受けないように保護する断面コ字状の保護枠で、正面及び両側方を水面上まで突出させた枠体とし、貯水部6の一側壁とで2つのフロートスイッチ40、41を囲ったものであり、上面で2つのフロートスイッチ40、41を垂下して固定している。
【0038】
43は吸引ダクト4と共に給気経路を構成する給気口36に取り付けられたU字状の、100V、340Wの空気加熱手段としての空気ヒータで、給気口36の側壁から突出し該側壁に対して上方をやや後側に寝かせて傾斜させた状態にし、U字状のヒータ部分が重ならずに小さな面でサウナ室2内からの送風空気と効率良く接するよう配置しサウナ室2内からの空気を加熱するものであり、サウナ装置の運転開始時に送風機35を駆動させると共に、空気ヒータ43に通電してサウナ室2を循環させる空気を加熱し、サウナ室2の雰囲気温度を上昇させて、立ち上がり時間の短縮を図るものであり、さらに、サウナ装置の運転終了後には送風機35を駆動すると共に空気ヒータ43に通電させ、温風によって装置1内を乾燥させ、衛生状態の良好を保つようにしたものである。
【0039】
44は貯水部6の下部外壁で所定水位に設けられ貯水部6内の貯水温度を検出する貯水温度検出手段としての貯水温度センサ、45は同じく貯水部6の下部外壁で所定水位に設けられた過熱防止センサで、貯水部6が異常過熱状態になった時、全駆動を停止させて安全を確保するものである。
【0040】
また、図1において、46はサウナ室2内の上部の取り付けられサウナ室2内の室内温度を検出する室温検出手段としての室温センサである。
47はサウナ室2を換気する換気手段としての換気扇、48はサウナ室2への出入り用のドアで、49はドア48上部に設けられた覗き窓、50はドア48下部に設けられサウナ室2外からサウナ室2内に空気を取り込む空気取入口で、この空気取入口50は、換気扇47が駆動すると開いてサウナ室2外からサウナ室2内に空気を供給する構造となっている。
また、51は緊急スイッチで、サウナ室2内で入浴者であるユーザに異常が発生した場合に、ユーザによりこの緊急スイッチ51が操作されると、ブザーを鳴らす等によってサウナ室2内で異常が発生したことをサウナ室2外に報知し、自動排水弁13を開弁して貯水部6内の温水を排水させると共に、換気扇47を作動させることで、サウナ室2内の温度及び湿度を低下させてサウナ室2内を平常状態に戻す動作が為されるものである。
【0041】
次に、図5に示すように、52はこのサウナ装置を遠隔操作するリモコンで、このリモコン52には、サウナ室2内の室内設定温度を表示する室内設定温度表示部53と、室温センサ46の検出するサウナ室2内の温度を表示する室内温度表示部54と、サウナ室2内の設定温度、例えば38℃〜42℃を1℃刻みで設定する室温設定スイッチ55と、サウナ装置の運転開始及び停止を指示する運転スイッチ56と、運転スイッチ56のON/OFFを表示する運転ランプ57と、換気扇47のON/OFFを指示しサウナ室2内の換気を指示したり、換気扇47と送風機35と空気ヒータ43とのON/OFFを指示しサウナ室2内の乾燥を指示する換気スイッチ58と、換気スイッチ58のON/OFFを表示する換気ランプ59と、サウナ室2内が室温設定スイッチ55で設定した設定温度に達したら点灯し、サウナ室2への入室許可を報知する入浴ランプ60と、サウナ室の内装材が木材かプラスチックかを設定する内装材スイッチ61が設けられているものである。
【0042】
次に、図6に示す要部電気回路のブロック図を説明すれば、62は記憶、演算、時間カウント等の機能を有し、このサウナ装置を制御する制御手段で、制御手段62と前記リモコン52とは無線または有線により通信可能に接続されているものであり、制御手段62の入力側には、フロートスイッチ40、41と、貯水温度センサ44と、過熱防止センサ45と、室温センサ46と、緊急スイッチ51とが接続されており、出力側には、自動給水弁8と、加熱ヒータ9と、自動排水弁13と、回転用モータ22と、送風機35と、空気ヒータ43と、換気扇47が接続されているものである。
【0043】
次にこのサウナ装置の一実施形態の作動について図7〜図13のフローチャートを用いて説明する。
今サウナ室2の側壁に備えられたリモコン52の室温設定スイッチ55によりサウナ2室の設定温度(38〜42℃)を設定し、運転スイッチ56をON操作すると運転ランプ57が点灯し、サウナ装置の運転が開始され、サウナ装置の準備運転であるクリーニングモードが開始される(ステップS100)。
このクリーニングモードでは、貯水部6内の水または温水を排水する排水管12の開閉を行う自動排水弁13を開弁すると共に、貯水部6内に給水する給水管7を開閉する自動給水弁8を開弁して、貯水部6内に給水を行って、貯水部6内に水を貯める前に貯水部6内の底に残ったホコリ、塵、菌などを洗浄して排水するものである。
【0044】
次に、上記のクリーニングモードの作動について図8のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、自動排水弁13を開弁させ(ステップS101)、低水位検出用のフロートスイッチ40がOFFか否かを判断し(ステップS102)、フロートスイッチ40がOFFでないと判断している間は前記ステップS102の処理を繰り返し、フロートスイッチ40がOFFであると判断すると、一定時間遅延させた後に自動給水弁8を開弁させる(ステップS103)。
前記ステップS103で自動給水弁8を開弁させ貯水部6内に給水を開始すると、続いて、所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS104)、所定時間が経過したと判断すると、自動排水弁13を閉弁させて(ステップS105)、クリーニングモードを終了するものである。
【0045】
前記ステップS100のクリーニングモードが終了すると、続いて除菌モードA(ステップS200)に遷移するものであり、この除菌モードAでは、貯水部6内底部近傍に配設された加熱ヒータ9に通電し貯水部6内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させて、貯水部6内に貯められた水を殺菌すると共に、貯水部6から加熱された温水を汲み上げる回転体24や、回転体24の外周に配置され回転体24と共に回転する多孔体29や、多孔体29を覆うように配置された空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にし回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌するものである。
【0046】
次に、上記の除菌モードAの作動について図9のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、低水位検出用のフロートスイッチ40がONか否かを判断し(ステップS201)、フロートスイッチ40がONであると判断すると、貯水部6内の水を加熱する加熱ヒータ9に通電させると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22の駆動を開始させ(ステップS202)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が殺菌可能な所定温度、例えば60℃以上か否かを判断する(ステップS203)。
【0047】
そして、前記ステップS203で、貯水部6内の温水温度が60℃以上であると判断すると、加熱ヒータ9への通電をOFFにすると同時に貯水部6内の水(温水)を加熱殺菌する所定時間、つまり除菌時間のカウントを開始させ(ステップS204)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が58℃以下になったら、再度加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が60℃以上になったら、再度加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を殺菌可能温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS205)、除菌時間、例えば1分間のカウントが終了するまで前記ステップS205を繰り返す(ステップS206)。
そして、除菌時間のカウントが終了したと判断すれば(ステップS206でYES)、加熱ヒータ9の通電をOFFにし(ステップS207)、除菌モードAを終了しサウナ装置の準備運転を終了するものである。
【0048】
前記ステップS200の除菌モードAが終了しサウナ装置の準備運転を終了すると、続いてサウナ装置のサウナ運転である立ち上げモード(ステップS300)に遷移するものであり、この立ち上げモードでは、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに、貯水部6内に貯水されている温水温度を、室温設定スイッチ55で設定した設定温度よりも高い温度に保つよう加熱ヒータ9をON/OFF制御することで、サウナ室2内の空気を空気ヒータ43により加熱し、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1にて、設定温度よりも高い温度に加熱昇温された貯水部6内の温水を破砕して生成された微細水滴及びマイナスイオンを、送風機35により放出口5からサウナ室2に供給して、順次これを繰り返してサウナ室2の空気を循環させて、サウナ室2内の立ち上げを早急に行うものである。
【0049】
次に、上記の立ち上げモードの作動について図10のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、空気ヒータ43を通電させ(ステップS301)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が46℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が48℃以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を設定温度より所定温度高い温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS302)、サウナ室2の上部に設けた室温センサ46の検出する検出温度が、設定温度に達するまで前記ステップS302を繰り返す(ステップS303)。
そして、設定温度に達したと判断したら(ステップS303でYES)、リモコン52の入浴ランプ60を点灯させると共に、ブザー(図示せず)を鳴らす等して、サウナ室2が設定温度で相対湿度90%以上の低温サウナの使用雰囲気となり入室可能となった旨を報知し(ステップS304)、立ち上げモードを終了するものである。
【0050】
前記ステップS300の立ち上げモードが終了すると、続いて安定モード(ステップS400)に遷移するものであり、この安定モードでは、加熱ヒータ9のON/OFF制御を、貯水温度センサ44で検出する貯水部6の温水温度に基づく制御から室温センサ46で検出するサウナ室2内の室内温度に基づく制御に切り換えることで、設定温度での安定した快適なサウナ入浴を行えるようにするものであり、さらに送風機35を強運転から弱運転に切り換えることで、サウナ室2内の騒音を抑えてユーザが快適なサウナ入浴を行えるようにするものである。
【0051】
次に、上記の安定モードの作動について図11のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、空気ヒータ43への通電をOFFにすると共に、送風機35を弱運転にし(ステップS401)、連続運転時間である予め設定された所定時間(例えば60分)のカウントを開始する(ステップS402)。ここで、連続運転時間は、サウナ室2内が設定温度に達したときにカウントが開始されるものである。
続いて、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が、設定温度−0.5℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が設定温度以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、サウナ室2内の温度を設定温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS403)、その時の温水温度は40℃〜50℃程度である。
【0052】
そして、連続運転開始から所定時間、例えば10分が経過したら換気扇47に一定時間、例えば10秒程度短時間通電し、換気扇47を駆動させてサウナ室2内の換気を行い、10秒経過したら換気扇47をOFFにし、再び10分が経過したら換気扇47に10秒程度通電し駆動させてサウナ室2内の換気を行い、10秒経過したら換気扇47をOFFにするというように換気扇47を制御し(ステップS404)、連続運転時間のカウントが終了までは前記ステップS403及び前記ステップS404を繰り返す(ステップS405)。
そして、連続運転時間のカウントが終了したと判断したら(ステップS405でYES)、ブザー等を鳴らして、入浴ランプ60及び運転ランプ57を消灯すると共に、送風機35を停止させ(ステップS406)、自動的に運転スイッチOFFとなり、安定モードを終了しサウナ運転を終了するものである。なお、安定モードの連続運転時間中にユーザにより運転スイッチ56がOFF操作された場合は、即刻前記ステップS406の処理に移行し、安定モードを終了しサウナ運転を終了するものである。
【0053】
前記ステップS400で安定モードが終了しサウナ運転が終了すると、続いてサウナ装置の終了運転である除菌モードB(ステップS500)に遷移するものであり、この除菌モードBでは、サウナ運転で送風機35を駆動させサウナ室2内の空気を循環させた結果、細菌などを取り込んだ貯水部6内の温水を、加熱ヒータ9により殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させることで、貯水部6内に貯められた温水を殺菌すると共に、その温水により貯水部6から加熱された温水を汲み上げる回転体24や、回転体24の外周に配置され回転体24と共に回転する多孔体29や、多孔体29を覆うように配置された空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にし、回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌するものである。
【0054】
次に、上記の除菌モードBの作動についてフローチャート図12を用いて説明すると、まず制御手段62は、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が殺菌可能な所定温度、例えば60℃以上か否かを判断し(ステップS501)、貯水部6内の温水温度が60℃以上であると判断すると、加熱ヒータ9への通電をOFFにすると同時に貯水部6内の水(温水)を加熱殺菌する所定時間、つまり除菌時間のカウントを開始させ(ステップS502)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が58℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が60℃以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を殺菌可能温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS503)、除菌時間、例えば1分間のカウントが終了するまで前記ステップS503を繰り返す(ステップS504)。
そして、除菌時間のカウントが終了したと判断すれば(ステップS504でYES)、加熱ヒータ9の通電をOFFにすると共に、回転用モータ22の駆動を停止させ、さらに自動排水弁13を開弁し(ステップS505)、除菌モードBを終了するものである。
【0055】
前記ステップS500の除菌モードBが終了すると、続いて乾燥モード(ステップS600)に遷移するものであり、この乾燥モードでは、送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させることで、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内を乾燥させるものである。
【0056】
次に、上記の乾燥モードの作動について図13のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は内装材スイッチ61の設定を検知し(ステップS601)、木材に設定されていれば乾燥時間Tを木材用乾燥時間、例えば3時間に設定し(ステップS602)、プラスチックに設定されていれば乾燥時間Tをプラスチック用乾燥時間、例えば6時間に設定する。(ステップS603)
そして次に、記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数に0.5時間を乗じた時間を、設定した乾燥時間Tから減じ、その時間を乾燥時間Tに設定する。(ステップS604)
【0057】
そして(ステップS604)で設定した乾燥時間Tが、最低乾燥時間より大きいか比較し(ステップS605)、大きければ乾燥時間Tをそのままにし(ステップS606)、小さければ乾燥時間Tを最低乾燥時間、例えば1時間に設定する。(ステップS607)
から除している
そして次に送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させて乾燥運転を開始する。(ステップS608)
【0058】
そして乾燥運転が設定した乾燥時間Tに達したら(ステップS609)、送風機35の駆動を停止させると共に、空気ヒータ43の通電をOFFにし、さらに換気扇47の駆動を停止させて(ステップS610)、換気ランプ59が消灯して乾燥モードを終了するものである。
【0059】
又、(ステップS609)で乾燥運転が設定した乾燥時間Tに達していない時は、次に換気スイッチ58がOFF操作されたかを検知し(ステップS611)、OFF操作されなければ(ステップS609)に戻って乾燥運転を継続し、OFF操作されれば記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数Nに1を加えてその回数を記憶し(ステップS612)、そして乾燥運転中に換気スイッチ58がOFF操作されたことで既に乾燥が完了したものと判断し、(ステップS610)に進んで乾燥運転を終了させ、無駄な乾燥運転を行うことを防止できるものである。
【0060】
以上説明した乾燥モードにおいて、送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させることで、サウナ室2内の湿気を排出すると共に、空気ヒータ43にて加熱した空気を微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内を循環させて、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内の乾燥が行われるので、装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内でのカビの発生や菌等の繁殖を防止することができるものである。
【0061】
また、前記サウナ装置の停止状態では自動排水弁13のみ開弁した状態としているので、サウナ装置の停止状態では、貯水部6内に水が貯まっていることがなく、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内を清潔な状態に保つことができるものである。
【0062】
また、乾燥運転中に換気スイッチ58がOFF操作された場合、今回の乾燥運転が長くて乾燥運転が途中でも充分乾燥できたと判断し、次回の乾燥運転の時間を短くして、送風機35の駆動時間と空気ヒータ43の通電時間を短くし、それにより消費電力の低減を行い、次回の乾燥運転を充分乾燥させつつ無駄な乾燥運転を防止したより経済的な乾燥運転を行うものである。
【0063】
次に、上記の換気モードの作動について図14のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は内装材スイッチ61の設定を検知し(ステップS701)、木材に設定されていれば換気時間tを木材用換気時間、例えば3時間に設定し(ステップS702)、プラスチックに設定されていれば換気時間tをプラスチック用換気時間、例えば6時間に設定する。(ステップS703)
そして次に送風機35を停止し、空気ヒータ43を非通電にした状態で、換気扇47を駆動させて換気運転を開始する。(ステップS704)
【0064】
そして換気運転が設定した乾燥時間tに達したら(ステップS705)、換気扇47の駆動を停止させて(ステップS706)、換気ランプ59が消灯して換気モードを終了するものである。
【0065】
又、(ステップS705)で換気運転が設定した換気時間tに達していない時は、次に換気スイッチ58がOFF操作されたかを検知し(ステップS707)、OFF操作されなければ(ステップS705)に戻って換気運転を継続し、OFF操作されれば記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数Nに1を加えてその回数を記憶し(ステップS708)、そして換気運転中に換気スイッチ58がOFF操作されたことで既に乾燥が完全に完了したものと判断し、(ステップS706)に進んで換気運転を終了させるものである。
【0066】
以上説明した換気モードにおいて、送風機35を停止し、空気ヒータ43を非通電にした状態で、換気扇47を駆動させることで、サウナ室2内の湿気を帯びた暖かい空気を排気してサウナ室2内温度が下がってもサウナ室2内に結露が生じるのを防止すると共に、乾燥運転で乾燥しきれなかった場合もこの換気運転を行うことで完全に乾燥させることができるものである。
【0067】
また、換気運転中に換気スイッチ58がOFF操作された場合、今回の乾燥運転が長くて換気運転が途中でも充分乾燥できたと判断し、次回の乾燥運転の時間を短くして、送風機35の駆動時間と空気ヒータ43の通電時間を短くし、それにより消費電力の低減を行い、次回の乾燥運転を充分乾燥させつつ無駄な乾燥運転を防止したより経済的な乾燥運転を行うものである。
【0068】
次に、換気モードも終了し、終了運転が終了したあとに換気スイッチ58がON操作された場合の作動について図15のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は 終了運転が終了したを確認し(ステップS801)、終了した状態で換気スイッチ58がON操作された時(ステップS802)、乾燥運転及び換気運転が不十分だったと判断して換気モードを実施し(ステップS803)、換気モードが終了したら(ステップS804)、記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数Nから1を減じてその回数を記憶し(ステップS805)、そしてその後運転スイッチ56がON操作されれば運転開始となり(ステップS806)、準備運転から開始するものである。
又、(ステップS802)で換気スイッチ58がON操作されていない状態で、運転スイッチ56がON操作された時も(ステップS806)に進んで運転開始となるものである。
【0069】
以上説明した終了運転の終了後に換気スイッチ58がON操作された場合において、換気モードを実施してサウナ室2内の乾燥を行うと共に、今回の乾燥運転が短くて乾燥運転後に換気運転を行っても充分乾燥できていないと判断し、次回の乾燥運転の時間を長くして、送風機35の駆動時間と空気ヒータ43の通電時間を長くし、それにより次回の乾燥運転を充分乾燥させつつ使用者が手動で換気スイッチ58をON操作する手間を省いて使い勝手を向上させるものである。
【0070】
次に、上述した各モード中にユーザが手動で換気スイッチ58を操作した場合の作動について説明する。
まず、除菌モードB中にユーザにより換気スイッチ58がOFF操作された場合について説明すると、通常は前記安定モードが終了すると自動的に前記除菌モードB、前記乾燥モード、前記停止状態の順に遷移していくが、前記安定モードが終了し除菌モードB開始されると、換気ランプ59が点灯して換気スイッチ58が自動的にONされ、除菌モードBの処理が行われ、ここで、除菌モードB中にユーザにより換気スイッチ58がOFF操作されると、除菌モードB終了後に、前記乾燥モードをキャンセルして自動排水弁13を開弁した停止状態に遷移するものである。
こうすることで、ユーザがサウナ入浴を終えてサウナ室2の換気や乾燥モードを行わなくてもよいと判断した場合に、サウナ運転終了後の除菌モードB中に換気スイッチ58をOFF操作すれば、除菌モードB終了後は前記乾燥モードをキャンセルして乾燥モードを行わず停止状態となるので、ユーザの意図する処理を行うことができ、使用勝手を向上させることができるものである。
【0071】
また、除菌モードB中にユーザにより換気スイッチ58がOFF操作された後の除菌モードB中に、再度換気スイッチ58がON操作されると、除菌モードB終了後の乾燥モードのキャンセルを解除して、除菌モードB終了後に乾燥モードを行い、乾燥モード終了後に停止状態になるようにするものである。
そうすることで、ユーザの誤操作により換気スイッチ58を操作してしまい、乾燥モードが行われないままサウナ装置が停止状態になりそうになっても、除菌モードB中に再度換気スイッチ58が操作されれば、乾燥モードが行われるので、サウナ装置、すなわち微細水滴及びマイナスイオン発生装置1やサウナ室2内の乾燥を行うことができるものである。
【0072】
また、前記停止状態中にユーザにより換気スイッチ58がON操作されると、換気ランプ59を点灯して、換気扇47と送風機35と空気ヒータ43との駆動を開始させ、予め設定した設定時間、例えば60分間のカウントが終了したら、換気扇47と送風機35と空気ヒータ43との駆動を停止させ、換気ランプ59を消灯し、サウナ装置は停止状態となるものである。
こうすることで、ユーザがサウナ室2内の乾燥が十分でないと判断した場合は、換気スイッチ58をON操作すると、予め設定した60分間換気扇47と送風機35と空気ヒータ43との駆動させ、サウナ室2内をさらに乾燥させることができ、サウナ室2内のカビの発生や菌等の繁殖を防止することができるものである。
【0073】
また、前記安定モード中にユーザにより換気スイッチ58がON操作されると、換気ランプ59を点灯して、換気扇47の駆動が開始され、一定時間、例えば1分間のカウントが終了したら換気扇47駆動を停止させるものである。なお、換気扇47が駆動している間も安定モードは継続して行われるものである。
このように、安定モード中では、換気スイッチ58をサウナ室2内の換気の用途に使用でき、前記停止状態中では、換気スイッチ58をサウナ室2内の乾燥の用途に使用できるので、換気スイッチ58一つで換気の用途と乾燥の用途とを兼用することができるものである。
【符号の説明】
【0074】
1 微細水滴及びマイナスイオン発生装置
2 サウナ室
6 貯水部
9 加熱ヒータ(加熱手段)
12 排水管
13 自動排水弁
22 回転用モータ(水破砕手段)
24 回転体(水破砕手段)
29 多孔体(水破砕手段)
35 送風機
43 空気ヒータ(空気加熱手段)
47 換気扇(換気手段)
58 換気スイッチ
【技術分野】
【0001】
この発明は、貯水部に貯留した温水を破砕し微細水滴及びマイナスイオンを生成して、それをサウナ室内に供給するサウナ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願人は先に下記の特許文献1にて、サウナ室内に低温高湿のサウナ雰囲気を形成するサウナ装置を提供した。
かかるサウナ装置を図16〜19を用いて説明すると、図16において、101は低温のサウナ室102のベンチ103下に備えられた微細水滴及びマイナスイオン発生装置で、サウナ室102内の上部まで延びた吸引ダクト104を介して該サウナ室102内の空気を吸引し、塵や細菌を除去した後に、加熱昇温した微細水滴及びマイナスイオンをベンチ103下方に形成した放出口105からサウナ室102に供給して、順次これを繰り返してサウナ室102の空気を循環させることで、サウナ室102を使用室温38〜42℃、相対湿度90%以上の低温高湿サウナの使用雰囲気とするものである。また、106はサウナ室2を換気する換気扇である。
【0003】
次に、前記微細水滴及びマイナスイオン発生装置101について、図17〜18に基づいて説明すると、107は水を一定量貯留する貯水部、108は貯水部107の一側壁に接続され貯水部107に給水する給水管、109は給水管108の途中に設けられ給水管108の開閉を行う自動給水弁、110は貯水部107に貯められた水を加熱する加熱ヒータ、111は貯水部107の底部に接続され貯水部107に貯められた水または加熱ヒータ110に加熱された加熱水を排水する排水管、112は排水管111の途中に設けられ排水管111の開閉を行う自動排水弁である。
【0004】
113は下部を水没させ上方に向かって径が拡大した擂り鉢状の回転体114を回転させる回転用モータ、115は前記回転体114の外周に所定間隔を保持して位置し、回転体114と共に回転する円筒状の多孔体で、前記回転体114は前記回転用モータ113による駆動で回転し、回転体114の回転による遠心力で貯水部107内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、そして多孔体115全周壁に形成した多数のスリットや金網やパンチングメタル等を、通過させたり、ぶつけて破砕させることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズの微細水滴を生成すると共に、この水の粒子の微細化によるレナード効果でマイナスイオンを発生させるものである。
【0005】
116は送風機で、吸引ダクト104を介して吸引されたサウナ室102内の空気を、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内に導き、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内で発生した微細水滴及びマイナスイオンをのせて、サウナ室102に送風により供給するものであり、また、117は吸引ダクト104を介して吸引されたサウナ室102内の空気を加熱する空気ヒータである。
【0006】
次に、図19において、118はこのサウナ装置を遠隔操作するリモコンで、このリモコン118には、サウナ装置の運転開始及び停止を指示する運転スイッチ119と、換気扇106を駆動させサウナ室102内の換気等を行わせる換気スイッチ120とが設けられているものである。
【0007】
次に、この従来のサウナ装置の作動について図20のフローチャートを用いて説明する。
今サウナ装置の運転スイッチ119をON操作すると、サウナ装置の運転が開始され、まず、貯水部107内の水または温水を排水する排水管111の開閉を行う自動排水弁112を開弁し、貯水部107内に給水する給水管108を開閉する自動給水弁109を開弁して、貯水部107内に給水を行い、貯水部107内を洗浄して排水するクリーニングモードが行われる。
【0008】
前記クリーニングモードが終了すると、自動排水弁112を閉弁して、貯水部107内に給水を行い、加熱ヒータ110に通電し貯水部107内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転用モータ113を駆動させて回転体114及び多孔体115を回転させる除菌モードAが行われる。
【0009】
前記除菌モードAが終了すると、送風機116の駆動を開始させると共に、空気ヒータ117を通電させ、さらに、貯水部107内に貯水されている温水温度を、サウナ室の設定温度よりも高い温度に保つよう加熱ヒータ110を制御して、サウナ室102を設定温度まで立ち上げる立ち上げモードが行われる。
【0010】
前記立ち上げモードが終了すると、サウナ室102内を設定温度に保つように加熱ヒータ110を制御して、設定温度での安定した快適なサウナ入浴を行えるようにする安定モードが行われる。
【0011】
前記安定モードで、連続運転時間が終了すると、送風機116を停止し、自動的に運転スイッチOFFとなる。そして、前記安定モードが終了すると、加熱ヒータ110により貯水部107内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転用モータ113を駆動させて回転体114及び多孔体115を回転させる除菌モードBが行われる。
【0012】
前記除菌モードBでの除菌が終了し自動排水弁112を開弁して、前記除菌モードBが終了すると、換気扇106及び送風機116の駆動を開始させると共に、空気ヒータ117を通電させて、サウナ室102内の湿気を排出すると共に、微細水滴及びマイナスイオン発生装置101内及びサウナ室102内を乾燥させる乾燥モードが行われるものであり、乾燥モードが終了するとサウナ装置は自動排水弁112が開弁の状態のまま停止状態となる。
【0013】
そして停止状態中に換気スイッチ120がON操作されると、換気扇106と送風機116と空気ヒータ117とを予め設定した設定時間駆動させ、ユーザがサウナ室内の乾燥が十分でないと判断した場合は、停止状態中に換気スイッチ120を操作すれば、サウナ室内をさらに乾燥させることができ、サウナ室内のカビの発生や菌等の繁殖を防止することができるものであった。
(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】特願2008−175921号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところでこの従来のものでは、停止状態中に換気スイッチ120がON操作されると、換気扇106と送風機116と空気ヒータ117とを予め設定した設定時間駆動させ、ユーザがサウナ室内の乾燥が十分でないと判断した場合は、停止状態中に換気スイッチ120を操作すれば、サウナ室内をさらに乾燥させることができるが、次回のサウナ運転終了後も乾燥が不十分である時、その都度使用者が換気スイッチ120をON操作しなくてはならず、使い勝手が悪い問題があった。
【0016】
また逆に乾燥モードの途中で使用者が乾燥が十分と判断して換気スイッチ120をOFF操作して乾燥モードを終了させるが、次回のサウナ運転の乾燥モードで換気スイッチ120をOFF操作しないと、サウナ室内が充分乾燥しているのに乾燥モードを継続するという無駄な運転が行われてしまうという問題があった。
【0017】
又、サウナ室内の内装材が木材とプラスチックではサウナ室内の乾燥しやすさが異なり、プラスチックの場合木材に比べて乾燥しにくく、木材と同じ乾燥時間では充分乾燥できないという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この発明はこの点に着目し上記課題を解決する為、特にその構成を請求項1では、水を貯留する貯水部と、該貯水部の水を加熱する加熱手段と、前記貯水部底部に接続され前記貯水部内の水を排水する排水管と、該排水管の途中に設けられ前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記貯水部に貯留された温水を破砕して微細水滴及びマイナスイオンを生成する水破砕手段と、該水破砕手段で生成された微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給する送風機と、該送風機によって循環されるサウナ室内の空気を加熱する空気加熱手段と、前記サウナ室を換気する換気手段と、少なくとも前記換気手段のON/OFFを指示する換気スイッチとを備え、前記微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給するサウナ運転を行うものであって、前記サウナ運転終了後には、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱する除菌モードを行い、該除菌モード終了時に前記排水弁を開弁後、前記送風機と前記空気加熱手段と前記換気手段とを駆動させる乾燥モードを行い、該乾燥モード終了時に前記排水弁を開弁したまま停止状態となるサウナ装置において、前記乾燥モード中に換気スイッチがOFF操作された時乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するものである。
【0019】
又請求項2に係るサウナ装置では、特にその構成を、前記乾燥モード終了後に換気扇のみ動作させる換気モードを行うと共に、換気モードモード中に換気スイッチがOFF操作された時換気モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に加算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するものである。
【0020】
又請求項3に係るサウナ装置では、特にその構成を、前記全モード終了後に換気スイッチがON操作された時換気モードを行うと共に、その換気スイッチをON操作された回数をON操作される度に、記憶しているOFF操作された回数を減算して記憶するものである。
【0021】
又請求項4に係るサウナ装置では、特にその構成を、前記サウナ装置にサウナ室内の内装材の種類を設定する内装材スイッチを設け、該内装材スイッチにより設定された内装材に対応して乾燥モードの乾燥時間と換気モードの換気時間の一方又は両方を設定するものである。
【発明の効果】
【0022】
この発明の請求項1によれば、乾燥モード中に換気スイッチがOFF操作された時乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するので、今回の乾燥運転を直ちに終了して余計な乾燥運転を行うことを防止し、更に次回の乾燥運転を乾燥を充分行いつつ乾燥運転を短くして余計な乾燥運転を行うことを防止し、乾燥モードでの消費電力を抑えることができるものである。
【0023】
又本発明の請求項2に記載のサウナ装置によれば、前記乾燥モード終了後に換気扇のみ動作させる換気モードを行うと共に、換気モードモード中に換気スイッチがOFF操作された時換気モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に加算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定するので、換気運転を行うことでサウナ室内の湿気を帯びた暖かい空気を排気してサウナ室内温度が下がってもサウナ室内に結露が生じるのを防止すると共に、乾燥運転で乾燥しきれなかった場合もこの換気運転を行うことで完全に乾燥させることができるものである。
【0024】
又、今回の換気運転を直ちに終了して余計な換気運転を行うことを防止し、更に次回の乾燥運転を乾燥を充分行いつつ乾燥運転を短くして余計な乾燥運転を行うことを防止し、乾燥モードでの消費電力を抑えることができるものである。
【0025】
又本発明の請求項3に記載のサウナ装置によれば、前記全モード終了後に換気スイッチがON操作された時換気モードを行うと共に、その換気スイッチをON操作された回数をON操作される度に、記憶しているOFF操作された回数を減算して記憶するので、換気モードを直ちに行うことで現状のサウナ室内を完全に乾燥させることができると共に、更に次回の乾燥運転を今回より長くして乾燥運転不足となるのを防止できるものである。
【0026】
又本発明の請求項4に記載のサウナ装置によれば、前記サウナ装置にサウナ室内の内装材の種類を設定する内装材スイッチを設け、該内装材スイッチにより設定された内装材に対応して乾燥モードの乾燥時間と換気モードの換気時間の一方又は両方を設定するので、サウナ室内の内装材に応じた乾燥運転や換気運転を行って最適な乾燥運転や換気運転を実施することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】この発明の一実施形態のサウナ装置の概略構成図。
【図2】同一実施形態の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の横断面図。
【図3】同一実施形態の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の縦断面図。
【図4】同一実施形態のサウナ室内の平面図。
【図5】同一実施形態のサウナ室の外観図。
【図6】同一実施形態の要部電気回路ブロック図
【図7】同一実施形態の一連の動作を示すフローチャート。
【図8】同一実施形態のクリーニングモードの作動を示すフローチャート。
【図9】同一実施形態の除菌モードAの作動を示すフローチャート。
【図10】同一実施形態の立ち上げモードの作動を示すフローチャート。
【図11】同一実施形態の安定モードの作動を示すフローチャート。
【図12】同一実施形態の除菌モードBの作動を示すフローチャート。
【図13】同一実施形態の乾燥モードの作動を示すフローチャート。
【図14】同一実施形態の換気モードの作動を示すフローチャート。
【図15】同一実施形態の終了運転終了後に換気スイッチがON操作された時の作動を示すフローチャート。
【図16】従来例のサウナ装置の概略構成図。
【図17】従来例の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の横断面図。
【図18】従来例の微細水滴及びマイナスイオン発生装置の縦断面図。
【図19】従来例のサウナ室の外観図。
【図20】従来例の一連の動作を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明のサウナ装置の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、1は低温のサウナ室2のベンチ3下に備えられた微細水滴及びマイナスイオン発生装置で、サウナ室2内の上部まで延びた吸引ダクト4を介して該サウナ室2内の空気を吸引し、塵や細菌を除去した後に、加熱昇温した微細水滴及びマイナスイオンをベンチ3下方に形成した放出口5からサウナ室2に供給して、順次これを繰り返してサウナ室2の空気を循環させることで、サウナ室2を使用室温38〜42℃、相対湿度90%以上の低温高湿サウナの使用雰囲気とするものである。
【0029】
次に、前記微細水滴及びマイナスイオン発生装置1について、図2〜4に基づいて説明する。
6は水を一定量貯留する貯水部、7は貯水部6の一側壁に接続され貯水部6に給水する給水管、8は給水管7の途中に設けられ給水管7の開閉を行う自動給水弁、9は貯水部6に貯められた水を加熱し、貯水部6の水面下で貯水部6底部近傍に単相200V、2KWで平面視M字状に水平に取り付けられてU字部10を3箇所有した加熱ヒータ、11は貯水部6の一側壁に設けたオーバーフロー管、12は貯水部6の底部に接続され貯水部6に貯められた水または加熱ヒータ9に加熱された加熱水を排水する排水管、13は排水管12の途中に設けられ排水管12の開閉を行う自動排水弁である。
【0030】
14は前記貯水部6内を処理室15と分離室16の2室に仕切る仕切壁で、下端を分離室16側を屈曲し水面との間の連通路17を水面近傍まで下げることにより、処理室15から分離室16へ向かう空気中の大粒のミスト(水滴)を水面にぶつけて落下させる気液分離器の役目も果たすようにしている。
【0031】
前記処理室15には、貯水部6の蓋体18に設けた挿通穴19に、防水カバー20の凹部21に回転用モータ22の下半分を収容して挿通し、回転用モータ22と支軸23とを連結し、下部を水没させ上方に向かって径が拡大した擂り鉢状の回転体24が、加熱ヒータ9の給水管7から一番離れた方のU字部10中に垂下して設けられ、この回転体24は前記回転用モータ22による駆動で回転し、その遠心力で加熱ヒータ9で加熱された貯水部6内の温水を回転体24表面及びむしろ裏面に沿って吸い上げ、上端に形成した複数の細孔25から周囲に飛散させるものである。
【0032】
前記分離室16には、仕切壁14の下端を分離室16下方に向かって傾斜屈曲させた第1の邪魔板26と、この仕切壁14と対向する側壁に、下方に向かって傾斜して取り付けた第2の邪魔板27とで交互に突出させて、中央部に下部の連通路17から上部の放出口5に向かう蛇行路28が形成されているものである。
【0033】
29は前記回転体24の外周に所定間隔を保持して位置し、該回転体24と共に回転する円筒状の多孔体で、回転体24の回転による遠心力で貯水部6内の水を汲み上げると共に空気を飛散させ、そして多孔体29全周壁に形成した多数のスリットや金網やパンチングメタル等から成る多孔部30を、通過させたり、ぶつけて破砕させることで、水の粒子を微細化してナノメートル(nm)サイズの微細水滴を生成すると共に、この水の粒子の微細化によるレナード効果でマイナスイオンを発生させるものであり、前記回転体24を回転させる回転用モータ22と、回転体24と、回転体24と共に回転する多孔体29とから水破砕手段が構成されているものである。
【0034】
31は前記多孔体29の外周に所定の間隔を置いて多孔体29を覆うように配置された楕円形状の空気案内筒で、円筒状の多孔体29との間には一対の大流通路32、32と一対の小流通路33、33とが形成されるように、処理室15の上方を塞ぐ中蓋34に設けられており、分離室16の上部で該分離室16と放出口5とを連通する位置に備えられたクロスフローファンから成る送風機35の駆動で、吸引ダクト4を介し蓋体18と中蓋34との間の給気口36から吸引されたサウナ室2内の空気を、一側壁に吸引ダクト4が接続される給気口36を有し蓋体18と中蓋34との間の空間で形成される給気室37に流入させ、処理室15上部の給気室37から処理室15に向かって回転体24の上方から空気案内筒31内に流入させることで、水の粒子の破砕回数を増やすと共に、空気のマイナス帯電も増加させ結果としてナノメートルサイズの微細水滴及びマイナスイオンを大量に発生させることができるものであり、例えばマイナスイオンではサウナ室2の中央部中間位置で約7000個/CCを検出するものである。
なお、前記送風機35は回転数可変のクロスフローファンであり、回転数の高い強運転と回転数の低い弱運転とを行うことができるものである。
【0035】
前記空気案内筒31には、その内周縁に内方に突出したフランジ部38が設けられ、このフランジ部38は、回転体24の回転による遠心力により水が貯水部6から汲み上げられ多孔体29を介して飛散し空気案内筒31を跳ね返った水が、意図しない箇所、例えば、蓋体18に固定された回転用モータ22と支軸23との接続部近傍や、給気室37内に飛散するのを防止するために、回転体24の上面よりも上方の高さ位置に設けられているものである。
【0036】
39は貯水部6内の底部に備えられ貯水部6内の水または温水があるときに検出信号を出力する水位検出手段としての2つのフロートスイッチ40、41から成り、フロートスイッチ40は貯水部6に貯められる水の低水位を検出するもので、加熱ヒータ9が水面上に露呈しない所定水位まで水があるときに検出信号を出力するものであり、フロートスイッチ41は貯水部6に貯められる水の高水位を検出するもので、フロートスイッチ40が水ありを検出する水位よりも高い所定水位に達したときに、検出信号を出力するものであり、貯水部6の水位が加熱ヒータ9が水面上に露呈しない所定水位に低下すると、低水位検出用のフロートスイッチ40がOFFとなり、自動給水弁8を開弁して一定水位まで給水を行い、そして、貯水部6内が所定水位に達して、高水位検出用のフロートスイッチ41がONとなると、自動給水弁8を閉弁するものであり、サウナ運転中は常に貯水部6を所定水位範囲内に保持するものである。
【0037】
42は前記2つのフロートスイッチ40、41を貯水部6の水面変動の影響を受けないように保護する断面コ字状の保護枠で、正面及び両側方を水面上まで突出させた枠体とし、貯水部6の一側壁とで2つのフロートスイッチ40、41を囲ったものであり、上面で2つのフロートスイッチ40、41を垂下して固定している。
【0038】
43は吸引ダクト4と共に給気経路を構成する給気口36に取り付けられたU字状の、100V、340Wの空気加熱手段としての空気ヒータで、給気口36の側壁から突出し該側壁に対して上方をやや後側に寝かせて傾斜させた状態にし、U字状のヒータ部分が重ならずに小さな面でサウナ室2内からの送風空気と効率良く接するよう配置しサウナ室2内からの空気を加熱するものであり、サウナ装置の運転開始時に送風機35を駆動させると共に、空気ヒータ43に通電してサウナ室2を循環させる空気を加熱し、サウナ室2の雰囲気温度を上昇させて、立ち上がり時間の短縮を図るものであり、さらに、サウナ装置の運転終了後には送風機35を駆動すると共に空気ヒータ43に通電させ、温風によって装置1内を乾燥させ、衛生状態の良好を保つようにしたものである。
【0039】
44は貯水部6の下部外壁で所定水位に設けられ貯水部6内の貯水温度を検出する貯水温度検出手段としての貯水温度センサ、45は同じく貯水部6の下部外壁で所定水位に設けられた過熱防止センサで、貯水部6が異常過熱状態になった時、全駆動を停止させて安全を確保するものである。
【0040】
また、図1において、46はサウナ室2内の上部の取り付けられサウナ室2内の室内温度を検出する室温検出手段としての室温センサである。
47はサウナ室2を換気する換気手段としての換気扇、48はサウナ室2への出入り用のドアで、49はドア48上部に設けられた覗き窓、50はドア48下部に設けられサウナ室2外からサウナ室2内に空気を取り込む空気取入口で、この空気取入口50は、換気扇47が駆動すると開いてサウナ室2外からサウナ室2内に空気を供給する構造となっている。
また、51は緊急スイッチで、サウナ室2内で入浴者であるユーザに異常が発生した場合に、ユーザによりこの緊急スイッチ51が操作されると、ブザーを鳴らす等によってサウナ室2内で異常が発生したことをサウナ室2外に報知し、自動排水弁13を開弁して貯水部6内の温水を排水させると共に、換気扇47を作動させることで、サウナ室2内の温度及び湿度を低下させてサウナ室2内を平常状態に戻す動作が為されるものである。
【0041】
次に、図5に示すように、52はこのサウナ装置を遠隔操作するリモコンで、このリモコン52には、サウナ室2内の室内設定温度を表示する室内設定温度表示部53と、室温センサ46の検出するサウナ室2内の温度を表示する室内温度表示部54と、サウナ室2内の設定温度、例えば38℃〜42℃を1℃刻みで設定する室温設定スイッチ55と、サウナ装置の運転開始及び停止を指示する運転スイッチ56と、運転スイッチ56のON/OFFを表示する運転ランプ57と、換気扇47のON/OFFを指示しサウナ室2内の換気を指示したり、換気扇47と送風機35と空気ヒータ43とのON/OFFを指示しサウナ室2内の乾燥を指示する換気スイッチ58と、換気スイッチ58のON/OFFを表示する換気ランプ59と、サウナ室2内が室温設定スイッチ55で設定した設定温度に達したら点灯し、サウナ室2への入室許可を報知する入浴ランプ60と、サウナ室の内装材が木材かプラスチックかを設定する内装材スイッチ61が設けられているものである。
【0042】
次に、図6に示す要部電気回路のブロック図を説明すれば、62は記憶、演算、時間カウント等の機能を有し、このサウナ装置を制御する制御手段で、制御手段62と前記リモコン52とは無線または有線により通信可能に接続されているものであり、制御手段62の入力側には、フロートスイッチ40、41と、貯水温度センサ44と、過熱防止センサ45と、室温センサ46と、緊急スイッチ51とが接続されており、出力側には、自動給水弁8と、加熱ヒータ9と、自動排水弁13と、回転用モータ22と、送風機35と、空気ヒータ43と、換気扇47が接続されているものである。
【0043】
次にこのサウナ装置の一実施形態の作動について図7〜図13のフローチャートを用いて説明する。
今サウナ室2の側壁に備えられたリモコン52の室温設定スイッチ55によりサウナ2室の設定温度(38〜42℃)を設定し、運転スイッチ56をON操作すると運転ランプ57が点灯し、サウナ装置の運転が開始され、サウナ装置の準備運転であるクリーニングモードが開始される(ステップS100)。
このクリーニングモードでは、貯水部6内の水または温水を排水する排水管12の開閉を行う自動排水弁13を開弁すると共に、貯水部6内に給水する給水管7を開閉する自動給水弁8を開弁して、貯水部6内に給水を行って、貯水部6内に水を貯める前に貯水部6内の底に残ったホコリ、塵、菌などを洗浄して排水するものである。
【0044】
次に、上記のクリーニングモードの作動について図8のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、自動排水弁13を開弁させ(ステップS101)、低水位検出用のフロートスイッチ40がOFFか否かを判断し(ステップS102)、フロートスイッチ40がOFFでないと判断している間は前記ステップS102の処理を繰り返し、フロートスイッチ40がOFFであると判断すると、一定時間遅延させた後に自動給水弁8を開弁させる(ステップS103)。
前記ステップS103で自動給水弁8を開弁させ貯水部6内に給水を開始すると、続いて、所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS104)、所定時間が経過したと判断すると、自動排水弁13を閉弁させて(ステップS105)、クリーニングモードを終了するものである。
【0045】
前記ステップS100のクリーニングモードが終了すると、続いて除菌モードA(ステップS200)に遷移するものであり、この除菌モードAでは、貯水部6内底部近傍に配設された加熱ヒータ9に通電し貯水部6内の水を殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させて、貯水部6内に貯められた水を殺菌すると共に、貯水部6から加熱された温水を汲み上げる回転体24や、回転体24の外周に配置され回転体24と共に回転する多孔体29や、多孔体29を覆うように配置された空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にし回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌するものである。
【0046】
次に、上記の除菌モードAの作動について図9のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、低水位検出用のフロートスイッチ40がONか否かを判断し(ステップS201)、フロートスイッチ40がONであると判断すると、貯水部6内の水を加熱する加熱ヒータ9に通電させると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22の駆動を開始させ(ステップS202)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が殺菌可能な所定温度、例えば60℃以上か否かを判断する(ステップS203)。
【0047】
そして、前記ステップS203で、貯水部6内の温水温度が60℃以上であると判断すると、加熱ヒータ9への通電をOFFにすると同時に貯水部6内の水(温水)を加熱殺菌する所定時間、つまり除菌時間のカウントを開始させ(ステップS204)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が58℃以下になったら、再度加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が60℃以上になったら、再度加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を殺菌可能温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS205)、除菌時間、例えば1分間のカウントが終了するまで前記ステップS205を繰り返す(ステップS206)。
そして、除菌時間のカウントが終了したと判断すれば(ステップS206でYES)、加熱ヒータ9の通電をOFFにし(ステップS207)、除菌モードAを終了しサウナ装置の準備運転を終了するものである。
【0048】
前記ステップS200の除菌モードAが終了しサウナ装置の準備運転を終了すると、続いてサウナ装置のサウナ運転である立ち上げモード(ステップS300)に遷移するものであり、この立ち上げモードでは、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに、貯水部6内に貯水されている温水温度を、室温設定スイッチ55で設定した設定温度よりも高い温度に保つよう加熱ヒータ9をON/OFF制御することで、サウナ室2内の空気を空気ヒータ43により加熱し、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1にて、設定温度よりも高い温度に加熱昇温された貯水部6内の温水を破砕して生成された微細水滴及びマイナスイオンを、送風機35により放出口5からサウナ室2に供給して、順次これを繰り返してサウナ室2の空気を循環させて、サウナ室2内の立ち上げを早急に行うものである。
【0049】
次に、上記の立ち上げモードの作動について図10のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、空気ヒータ43を通電させ(ステップS301)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が46℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が48℃以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を設定温度より所定温度高い温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS302)、サウナ室2の上部に設けた室温センサ46の検出する検出温度が、設定温度に達するまで前記ステップS302を繰り返す(ステップS303)。
そして、設定温度に達したと判断したら(ステップS303でYES)、リモコン52の入浴ランプ60を点灯させると共に、ブザー(図示せず)を鳴らす等して、サウナ室2が設定温度で相対湿度90%以上の低温サウナの使用雰囲気となり入室可能となった旨を報知し(ステップS304)、立ち上げモードを終了するものである。
【0050】
前記ステップS300の立ち上げモードが終了すると、続いて安定モード(ステップS400)に遷移するものであり、この安定モードでは、加熱ヒータ9のON/OFF制御を、貯水温度センサ44で検出する貯水部6の温水温度に基づく制御から室温センサ46で検出するサウナ室2内の室内温度に基づく制御に切り換えることで、設定温度での安定した快適なサウナ入浴を行えるようにするものであり、さらに送風機35を強運転から弱運転に切り換えることで、サウナ室2内の騒音を抑えてユーザが快適なサウナ入浴を行えるようにするものである。
【0051】
次に、上記の安定モードの作動について図11のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は、空気ヒータ43への通電をOFFにすると共に、送風機35を弱運転にし(ステップS401)、連続運転時間である予め設定された所定時間(例えば60分)のカウントを開始する(ステップS402)。ここで、連続運転時間は、サウナ室2内が設定温度に達したときにカウントが開始されるものである。
続いて、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が、設定温度−0.5℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、室温センサ46で検出するサウナ室2内の温度が設定温度以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、サウナ室2内の温度を設定温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS403)、その時の温水温度は40℃〜50℃程度である。
【0052】
そして、連続運転開始から所定時間、例えば10分が経過したら換気扇47に一定時間、例えば10秒程度短時間通電し、換気扇47を駆動させてサウナ室2内の換気を行い、10秒経過したら換気扇47をOFFにし、再び10分が経過したら換気扇47に10秒程度通電し駆動させてサウナ室2内の換気を行い、10秒経過したら換気扇47をOFFにするというように換気扇47を制御し(ステップS404)、連続運転時間のカウントが終了までは前記ステップS403及び前記ステップS404を繰り返す(ステップS405)。
そして、連続運転時間のカウントが終了したと判断したら(ステップS405でYES)、ブザー等を鳴らして、入浴ランプ60及び運転ランプ57を消灯すると共に、送風機35を停止させ(ステップS406)、自動的に運転スイッチOFFとなり、安定モードを終了しサウナ運転を終了するものである。なお、安定モードの連続運転時間中にユーザにより運転スイッチ56がOFF操作された場合は、即刻前記ステップS406の処理に移行し、安定モードを終了しサウナ運転を終了するものである。
【0053】
前記ステップS400で安定モードが終了しサウナ運転が終了すると、続いてサウナ装置の終了運転である除菌モードB(ステップS500)に遷移するものであり、この除菌モードBでは、サウナ運転で送風機35を駆動させサウナ室2内の空気を循環させた結果、細菌などを取り込んだ貯水部6内の温水を、加熱ヒータ9により殺菌可能な温度まで加熱すると共に、回転体24を回転させる回転用モータ22を駆動させることで、貯水部6内に貯められた温水を殺菌すると共に、その温水により貯水部6から加熱された温水を汲み上げる回転体24や、回転体24の外周に配置され回転体24と共に回転する多孔体29や、多孔体29を覆うように配置された空気案内筒31に付着したホコリ、塵、菌等を洗い流して清潔な状態にし、回転体24、多孔体29、空気案内筒31を除菌・殺菌するものである。
【0054】
次に、上記の除菌モードBの作動についてフローチャート図12を用いて説明すると、まず制御手段62は、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が殺菌可能な所定温度、例えば60℃以上か否かを判断し(ステップS501)、貯水部6内の温水温度が60℃以上であると判断すると、加熱ヒータ9への通電をOFFにすると同時に貯水部6内の水(温水)を加熱殺菌する所定時間、つまり除菌時間のカウントを開始させ(ステップS502)、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が58℃以下になったら、加熱ヒータ9に通電し、貯水温度センサ44で検出する貯水部6内の温水温度が60℃以上になったら、加熱ヒータ9への通電をOFFにするというように、貯水部6の温水温度を殺菌可能温度に保つように加熱ヒータ9をON/OFF制御し(ステップS503)、除菌時間、例えば1分間のカウントが終了するまで前記ステップS503を繰り返す(ステップS504)。
そして、除菌時間のカウントが終了したと判断すれば(ステップS504でYES)、加熱ヒータ9の通電をOFFにすると共に、回転用モータ22の駆動を停止させ、さらに自動排水弁13を開弁し(ステップS505)、除菌モードBを終了するものである。
【0055】
前記ステップS500の除菌モードBが終了すると、続いて乾燥モード(ステップS600)に遷移するものであり、この乾燥モードでは、送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させることで、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内を乾燥させるものである。
【0056】
次に、上記の乾燥モードの作動について図13のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は内装材スイッチ61の設定を検知し(ステップS601)、木材に設定されていれば乾燥時間Tを木材用乾燥時間、例えば3時間に設定し(ステップS602)、プラスチックに設定されていれば乾燥時間Tをプラスチック用乾燥時間、例えば6時間に設定する。(ステップS603)
そして次に、記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数に0.5時間を乗じた時間を、設定した乾燥時間Tから減じ、その時間を乾燥時間Tに設定する。(ステップS604)
【0057】
そして(ステップS604)で設定した乾燥時間Tが、最低乾燥時間より大きいか比較し(ステップS605)、大きければ乾燥時間Tをそのままにし(ステップS606)、小さければ乾燥時間Tを最低乾燥時間、例えば1時間に設定する。(ステップS607)
から除している
そして次に送風機35を強運転に設定し送風機35の駆動を開始させると共に、空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させて乾燥運転を開始する。(ステップS608)
【0058】
そして乾燥運転が設定した乾燥時間Tに達したら(ステップS609)、送風機35の駆動を停止させると共に、空気ヒータ43の通電をOFFにし、さらに換気扇47の駆動を停止させて(ステップS610)、換気ランプ59が消灯して乾燥モードを終了するものである。
【0059】
又、(ステップS609)で乾燥運転が設定した乾燥時間Tに達していない時は、次に換気スイッチ58がOFF操作されたかを検知し(ステップS611)、OFF操作されなければ(ステップS609)に戻って乾燥運転を継続し、OFF操作されれば記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数Nに1を加えてその回数を記憶し(ステップS612)、そして乾燥運転中に換気スイッチ58がOFF操作されたことで既に乾燥が完了したものと判断し、(ステップS610)に進んで乾燥運転を終了させ、無駄な乾燥運転を行うことを防止できるものである。
【0060】
以上説明した乾燥モードにおいて、送風機35の駆動を開始させると共に、給気口36に取り付けられた空気ヒータ43を通電させ、さらに換気扇47を駆動させることで、サウナ室2内の湿気を排出すると共に、空気ヒータ43にて加熱した空気を微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内を循環させて、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内の乾燥が行われるので、装置1内や吸引ダクト4内及びサウナ室2内でのカビの発生や菌等の繁殖を防止することができるものである。
【0061】
また、前記サウナ装置の停止状態では自動排水弁13のみ開弁した状態としているので、サウナ装置の停止状態では、貯水部6内に水が貯まっていることがなく、微細水滴及びマイナスイオン発生装置1内を清潔な状態に保つことができるものである。
【0062】
また、乾燥運転中に換気スイッチ58がOFF操作された場合、今回の乾燥運転が長くて乾燥運転が途中でも充分乾燥できたと判断し、次回の乾燥運転の時間を短くして、送風機35の駆動時間と空気ヒータ43の通電時間を短くし、それにより消費電力の低減を行い、次回の乾燥運転を充分乾燥させつつ無駄な乾燥運転を防止したより経済的な乾燥運転を行うものである。
【0063】
次に、上記の換気モードの作動について図14のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は内装材スイッチ61の設定を検知し(ステップS701)、木材に設定されていれば換気時間tを木材用換気時間、例えば3時間に設定し(ステップS702)、プラスチックに設定されていれば換気時間tをプラスチック用換気時間、例えば6時間に設定する。(ステップS703)
そして次に送風機35を停止し、空気ヒータ43を非通電にした状態で、換気扇47を駆動させて換気運転を開始する。(ステップS704)
【0064】
そして換気運転が設定した乾燥時間tに達したら(ステップS705)、換気扇47の駆動を停止させて(ステップS706)、換気ランプ59が消灯して換気モードを終了するものである。
【0065】
又、(ステップS705)で換気運転が設定した換気時間tに達していない時は、次に換気スイッチ58がOFF操作されたかを検知し(ステップS707)、OFF操作されなければ(ステップS705)に戻って換気運転を継続し、OFF操作されれば記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数Nに1を加えてその回数を記憶し(ステップS708)、そして換気運転中に換気スイッチ58がOFF操作されたことで既に乾燥が完全に完了したものと判断し、(ステップS706)に進んで換気運転を終了させるものである。
【0066】
以上説明した換気モードにおいて、送風機35を停止し、空気ヒータ43を非通電にした状態で、換気扇47を駆動させることで、サウナ室2内の湿気を帯びた暖かい空気を排気してサウナ室2内温度が下がってもサウナ室2内に結露が生じるのを防止すると共に、乾燥運転で乾燥しきれなかった場合もこの換気運転を行うことで完全に乾燥させることができるものである。
【0067】
また、換気運転中に換気スイッチ58がOFF操作された場合、今回の乾燥運転が長くて換気運転が途中でも充分乾燥できたと判断し、次回の乾燥運転の時間を短くして、送風機35の駆動時間と空気ヒータ43の通電時間を短くし、それにより消費電力の低減を行い、次回の乾燥運転を充分乾燥させつつ無駄な乾燥運転を防止したより経済的な乾燥運転を行うものである。
【0068】
次に、換気モードも終了し、終了運転が終了したあとに換気スイッチ58がON操作された場合の作動について図15のフローチャートを用いて説明すると、まず制御手段62は 終了運転が終了したを確認し(ステップS801)、終了した状態で換気スイッチ58がON操作された時(ステップS802)、乾燥運転及び換気運転が不十分だったと判断して換気モードを実施し(ステップS803)、換気モードが終了したら(ステップS804)、記憶されている換気スイッチ58のOFF操作回数Nから1を減じてその回数を記憶し(ステップS805)、そしてその後運転スイッチ56がON操作されれば運転開始となり(ステップS806)、準備運転から開始するものである。
又、(ステップS802)で換気スイッチ58がON操作されていない状態で、運転スイッチ56がON操作された時も(ステップS806)に進んで運転開始となるものである。
【0069】
以上説明した終了運転の終了後に換気スイッチ58がON操作された場合において、換気モードを実施してサウナ室2内の乾燥を行うと共に、今回の乾燥運転が短くて乾燥運転後に換気運転を行っても充分乾燥できていないと判断し、次回の乾燥運転の時間を長くして、送風機35の駆動時間と空気ヒータ43の通電時間を長くし、それにより次回の乾燥運転を充分乾燥させつつ使用者が手動で換気スイッチ58をON操作する手間を省いて使い勝手を向上させるものである。
【0070】
次に、上述した各モード中にユーザが手動で換気スイッチ58を操作した場合の作動について説明する。
まず、除菌モードB中にユーザにより換気スイッチ58がOFF操作された場合について説明すると、通常は前記安定モードが終了すると自動的に前記除菌モードB、前記乾燥モード、前記停止状態の順に遷移していくが、前記安定モードが終了し除菌モードB開始されると、換気ランプ59が点灯して換気スイッチ58が自動的にONされ、除菌モードBの処理が行われ、ここで、除菌モードB中にユーザにより換気スイッチ58がOFF操作されると、除菌モードB終了後に、前記乾燥モードをキャンセルして自動排水弁13を開弁した停止状態に遷移するものである。
こうすることで、ユーザがサウナ入浴を終えてサウナ室2の換気や乾燥モードを行わなくてもよいと判断した場合に、サウナ運転終了後の除菌モードB中に換気スイッチ58をOFF操作すれば、除菌モードB終了後は前記乾燥モードをキャンセルして乾燥モードを行わず停止状態となるので、ユーザの意図する処理を行うことができ、使用勝手を向上させることができるものである。
【0071】
また、除菌モードB中にユーザにより換気スイッチ58がOFF操作された後の除菌モードB中に、再度換気スイッチ58がON操作されると、除菌モードB終了後の乾燥モードのキャンセルを解除して、除菌モードB終了後に乾燥モードを行い、乾燥モード終了後に停止状態になるようにするものである。
そうすることで、ユーザの誤操作により換気スイッチ58を操作してしまい、乾燥モードが行われないままサウナ装置が停止状態になりそうになっても、除菌モードB中に再度換気スイッチ58が操作されれば、乾燥モードが行われるので、サウナ装置、すなわち微細水滴及びマイナスイオン発生装置1やサウナ室2内の乾燥を行うことができるものである。
【0072】
また、前記停止状態中にユーザにより換気スイッチ58がON操作されると、換気ランプ59を点灯して、換気扇47と送風機35と空気ヒータ43との駆動を開始させ、予め設定した設定時間、例えば60分間のカウントが終了したら、換気扇47と送風機35と空気ヒータ43との駆動を停止させ、換気ランプ59を消灯し、サウナ装置は停止状態となるものである。
こうすることで、ユーザがサウナ室2内の乾燥が十分でないと判断した場合は、換気スイッチ58をON操作すると、予め設定した60分間換気扇47と送風機35と空気ヒータ43との駆動させ、サウナ室2内をさらに乾燥させることができ、サウナ室2内のカビの発生や菌等の繁殖を防止することができるものである。
【0073】
また、前記安定モード中にユーザにより換気スイッチ58がON操作されると、換気ランプ59を点灯して、換気扇47の駆動が開始され、一定時間、例えば1分間のカウントが終了したら換気扇47駆動を停止させるものである。なお、換気扇47が駆動している間も安定モードは継続して行われるものである。
このように、安定モード中では、換気スイッチ58をサウナ室2内の換気の用途に使用でき、前記停止状態中では、換気スイッチ58をサウナ室2内の乾燥の用途に使用できるので、換気スイッチ58一つで換気の用途と乾燥の用途とを兼用することができるものである。
【符号の説明】
【0074】
1 微細水滴及びマイナスイオン発生装置
2 サウナ室
6 貯水部
9 加熱ヒータ(加熱手段)
12 排水管
13 自動排水弁
22 回転用モータ(水破砕手段)
24 回転体(水破砕手段)
29 多孔体(水破砕手段)
35 送風機
43 空気ヒータ(空気加熱手段)
47 換気扇(換気手段)
58 換気スイッチ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水を貯留する貯水部と、該貯水部の水を加熱する加熱手段と、前記貯水部底部に接続され前記貯水部内の水を排水する排水管と、該排水管の途中に設けられ前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記貯水部に貯留された温水を破砕して微細水滴及びマイナスイオンを生成する水破砕手段と、該水破砕手段で生成された微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給する送風機と、該送風機によって循環されるサウナ室内の空気を加熱する空気加熱手段と、前記サウナ室を換気する換気手段と、少なくとも前記換気手段のON/OFFを指示する換気スイッチとを備え、前記微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給するサウナ運転を行うものであって、前記サウナ運転終了後には、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱する除菌モードを行い、該除菌モード終了時に前記排水弁を開弁後、前記送風機と前記空気加熱手段と前記換気手段とを駆動させる乾燥モードを行い、該乾燥モード終了時に前記排水弁を開弁したまま停止状態となるサウナ装置において、前記乾燥モード中に換気スイッチがOFF操作された時乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定することを特徴とするサウナ装置。
【請求項2】
前記乾燥モード終了後に換気扇のみ動作させる換気モードを行うと共に、換気モードモード中に換気スイッチがOFF操作された時換気モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に加算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定することを特徴とする請求項1記載のサウナ装置。
【請求項3】
前記全モード終了後に換気スイッチがON操作された時換気モードを行うと共に、その換気スイッチをON操作された回数をON操作される度に、記憶しているOFF操作された回数を減算して記憶することを特徴とする請求項2記載のサウナ装置。
【請求項4】
前記サウナ装置にサウナ室内の内装材の種類を設定する内装材スイッチを設け、該内装材スイッチにより設定された内装材に対応して乾燥モードの乾燥時間と換気モードの換気時間の一方又は両方を設定することを特徴とする請求項1から請求項3に記載のサウナ装置。
【請求項1】
水を貯留する貯水部と、該貯水部の水を加熱する加熱手段と、前記貯水部底部に接続され前記貯水部内の水を排水する排水管と、該排水管の途中に設けられ前記排水管の開閉を行う排水弁と、前記貯水部に貯留された温水を破砕して微細水滴及びマイナスイオンを生成する水破砕手段と、該水破砕手段で生成された微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給する送風機と、該送風機によって循環されるサウナ室内の空気を加熱する空気加熱手段と、前記サウナ室を換気する換気手段と、少なくとも前記換気手段のON/OFFを指示する換気スイッチとを備え、前記微細水滴及びマイナスイオンをサウナ室内に供給するサウナ運転を行うものであって、前記サウナ運転終了後には、前記加熱手段により前記貯水部内の温水を加熱すると共に、前記水破砕手段を駆動して、前記貯水部内の温水を加熱殺菌可能な温度で所定時間加熱する除菌モードを行い、該除菌モード終了時に前記排水弁を開弁後、前記送風機と前記空気加熱手段と前記換気手段とを駆動させる乾燥モードを行い、該乾燥モード終了時に前記排水弁を開弁したまま停止状態となるサウナ装置において、前記乾燥モード中に換気スイッチがOFF操作された時乾燥モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に積算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定することを特徴とするサウナ装置。
【請求項2】
前記乾燥モード終了後に換気扇のみ動作させる換気モードを行うと共に、換気モードモード中に換気スイッチがOFF操作された時換気モードを終了すると共に、そのOFF操作された回数をOFF操作される度に加算して記憶し、次回の乾燥モードの乾燥時間を記憶した回数に応じて短く設定することを特徴とする請求項1記載のサウナ装置。
【請求項3】
前記全モード終了後に換気スイッチがON操作された時換気モードを行うと共に、その換気スイッチをON操作された回数をON操作される度に、記憶しているOFF操作された回数を減算して記憶することを特徴とする請求項2記載のサウナ装置。
【請求項4】
前記サウナ装置にサウナ室内の内装材の種類を設定する内装材スイッチを設け、該内装材スイッチにより設定された内装材に対応して乾燥モードの乾燥時間と換気モードの換気時間の一方又は両方を設定することを特徴とする請求項1から請求項3に記載のサウナ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2011−160919(P2011−160919A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−25427(P2010−25427)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】
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