サムネイル表示装置
【課題】パノラマ画像であっても、視認性の良いサムネイルを生成・表示可能なサムネイル表示装置を提供する。
【解決手段】パノラマ画像判別部107によって画像が通常の画像かパノラマ画像かを判別し、パノラマ画像の場合にはサムネイル処理部105は3D画像のサムネイルを生成し、そうでない場合にはサムネイル処理部105は通常サムネイルを生成する。表示制御部104は、通常サムネイルとともに3D画像のサムネイルを一覧表示をするとき、3D画像のサムネイルを回転させながら表示することができる。
【解決手段】パノラマ画像判別部107によって画像が通常の画像かパノラマ画像かを判別し、パノラマ画像の場合にはサムネイル処理部105は3D画像のサムネイルを生成し、そうでない場合にはサムネイル処理部105は通常サムネイルを生成する。表示制御部104は、通常サムネイルとともに3D画像のサムネイルを一覧表示をするとき、3D画像のサムネイルを回転させながら表示することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サムネイル画像を一覧表示するためのサムネイル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話などの装置において、撮影した画像データを検索するために、サムネイルを一覧表示する画像表示装置が用いられている。
【0003】
サムネイルを一覧表示する画像表示装置としては、例えば、縦3列×横3列の計9枚のサムネイルを表示画面に並べるものがあり、1枚の表示領域としては縦横比3:4の矩形のサムネイルを想定したものが一般的である。また、近年、縦横比の大きく異なるパノラマ写真を撮影する機能を備えたデジタルカメラや携帯電話機などが増加している。
【0004】
しかし、パノラマ写真のサムネイルも縦横比3:4の領域に表示しなければならず、縦横比3:4の画像に比べて縮小率を上げたサムネイルとなってしまい、元の画像を認識するための情報量が得られないサムネイルとなってしまっていた(例えば、図10の従来の画像表示装置におけるサムネイルの一覧表示画面200aに表示されたサムネイル204aと205aを参照)。
【0005】
この問題に対し、特許文献1には、画像それぞれに対し、パノラマ画像の一部かどうかを判定し、パノラマ画像の一部であれば、同一パノラマ画像を構成する画像をひとまとめにし、パノラマ画像を構成する位置関係を崩さないような位置関係にサムネイルを表示する画像表示装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−170800号公報
【特許文献2】特開2000−152168号公報
【特許文献3】特開2007−325002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の画像表示装置では、パノラマ画像に合成された結果がサムネイルの一覧表示からは分かりづらい、また、1枚のパノラマ画像から分割されたサムネイルの枚数分の表示領域を必要とし、非効率であるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、サムネイルを一覧表示する際に、パノラマ画像のサムネイルであっても視認性の良い一覧表示を行うことができるサムネイル表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のサムネイル表示装置(100)は、画像データを蓄える画像記憶部(106)と、画像データがパノラマ画像かどうかを判断するパノラマ画像判別部(107)と、画像データを所定のサイズに変換してサムネイルを生成するサムネイル処理部(105)と、サムネイル処理部(105)の生成したサムネイル(201−209)を表示する画面表示部(103)と、サムネイル処理部(105)が生成したサムネイル(201−209)を画面表示部(103)にさせる表示制御部(104)とを備える。パノラマ画像判別部(107)が画像データをパノラマ画像であると判断した場合、サムネイル処理部(105)は当該パノラマ画像を3Dオブジェクト(311)の表面に貼りつけた3D画像(204−206)としてサムネイルを生成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視認性の良いサムネイルの一覧表示を行うことができるサムネイル表示装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置がサムネイルを一覧表示する様子の一例を示す説明図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置がサムネイルを一覧表示する方法の概略的な処理を示したフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置で表示される3Dサムネイルの一例を示す説明図である。
【図5】図5は、図3における3Dサムネイル作成の処理を示したフローチャートである。
【図6】図6は、画像の横幅と3Dサムネイルの大きさの関係を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置における3Dサムネイルの作成方法を示す説明図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置におけるUVマッピングの一例を示す説明図である。
【図9】図9は、図3におけるサムネイルの一覧表示の処理を示したフローチャートである。
【図10】図10は、従来の画像表示装置におけるサムネイルの一覧表示の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置の構成図である。
【0014】
サムネイル表示装置100としては、携帯電話、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等、表示部に写真等の画像データを表示する様々な機器を用いることができる。
【0015】
図1において、本実施形態に係るサムネイル表示装置100は、制御部101、メモリ102、画面表示部103、表示制御部104、サムネイル処理部105、画像記憶部106、パノラマ画像判別部107、外部インターフェース部108、メッセージ送信部109、及びキー入力部110を備える。
【0016】
制御部101は、中央処理装置(CPU)や信号処理装置(DSP)を含む半導体集積回路で構成され、所定のプログラムを用いてサムネイル表示装置100全体を管理および制御する。
【0017】
メモリ102は、ランダムアクセスメモリ(RAM)等で構成され、制御部101がサムネイル表示装置100全体を制御するためのプログラム、プログラムに従った演算結果、後述するサムネイル処理部105によって生成された通常サムネイルや3Dサムネイル等を保持する。
【0018】
画面表示部103は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等で構成される。画面表示部103は、制御部101の制御に従って、画像記憶部106に保存されている画像データ、サムネイル処理部105によって生成された通常サムネイルや3Dサムネイル、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)等を、表示制御部104の処理を経て表示する。
【0019】
表示制御部104は、2D/3Dグラフィックス描画機能を持ち、画像データや通常サムネイル、3Dサムネイル、およびGUI等の構成要素を、画面表示部103が表示可能なデータフォーマットに変換し、画面表示部103に出力する。
【0020】
パノラマ画像判別部107は、画像記憶部106に保存されている画像データのサムネイルを画面表示部103に表示する際に、当該画像データがパノラマ画像であるかどうかを判断する。
【0021】
サムネイル処理部105は、パノラマ画像判別部107が当該画像データをパノラマ画像であると判断した場合には当該画像データの3Dサムネイルを生成し、パノラマ画像判別部107が当該画像データをパノラマ画像でないと判断した場合には当該画像データの縮小のみを行った通常サムネイルを生成する。また、サムネイル処理部105は生成したサムネイルをメモリ102に格納する。
【0022】
画像記憶部106は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、メモリーカード等で構成され、静止画や動画等の画像データを保持する。また、画像記憶部106は、制御部101がサムネイル表示装置100全体を制御するためのプログラムやGUIの画像データ等も格納する。
【0023】
外部インターフェース部108は、例えばUSB規格のインターフェースで、外部機器からの画像データの取り込みまたは書き出しを行う。
【0024】
メッセージ送信部109は、ユーザに対して処理の経過を示すメッセージや、処理の実行の許可を求めるメッセージを生成し、表示制御部104を通じて、画面表示部103に表示を行う。
【0025】
キー入力部110は、十字キーやタッチパネル等の入力手段によって、ユーザーの操作を入力する。
【0026】
本実施形態に係るサムネイル表示装置100におけるサムネイルの一覧表示画面200の様子を図2に示す。
【0027】
サムネイルの一覧表示画面200は、画面表示部103上に表示され、サムネイル201〜209を表示する。ユーザーがサムネイルの一覧表示画面200において、キー入力部110を操作することにより、特定のサムネイルを選択し、元の画像データを表示することができる。
【0028】
ここで、本実施形態に係るサムネイル表示装置100には、サムネイルの一覧表示において、画像データがパノラマ画像である場合、その画像データの3Dサムネイルを生成し、画像データがパノラマ画像ではない場合は通常のサムネイルを生成し、表示する機能を備える。以下では、図3のフローチャートを用いて、その手順を説明する。
【0029】
まず、ユーザーがサムネイルの一覧表示の開始を指示すると、ステップS001において、制御部101は、一画面に表示できるサムネイルの最大表示数をセットし、カウント用変数nをメモリ102に確保し、0にリセットする。本実施形態では図2の一覧表示画面200を使用して説明を行うので、サムネイルを3行3列表示として、最大表示数は9となる。
【0030】
ここでは、ユーザーがサムネイルの一覧表示の開始を指示する手段については説明を省く。
【0031】
次に、ステップS002では、制御部101は、画像記憶部106に画像データが存在するかどうかを調査する。
【0032】
画像記憶部106に画像データが存在することが確認できた場合は、ステップS003へ進み、制御部101は、画像記憶部106から画像データの画像情報を読み込む。その後、ステップS004で、読み込んだ画像情報から画像データの高さと幅を読み取り、縦横比を算出する。ここで、画像情報とは、例えば、画像データに付属している画像データに関する様々な情報を含むファイルヘッダーのことである。例えば、JPEG画像の場合、画像情報に含まれるX−Resolution、Y−Resolutionの値を読むことにより、画像サイズを知ることができる。
【0033】
パノラマ画像判別部107は、画像データの縦横比より、画像データがパノラマ画像かどうかの判断を行う。本実施形態では、縦横比が3:4を標準比率とし、9:16より幅が大きい場合を横長パノラマ画像、16:9より高さが大きい場合を縦長パノラマ画像と判断することとし、それ以外を標準画像と判断する。
【0034】
ステップS004で、パノラマ画像判別部107が該当画像データをパノラマ画像と判断すると、次に、ステップS005で、サムネイル処理部105は、3Dサムネイルを作成する。
【0035】
ここで、3Dサムネイルとは、本実施形態では、図4のように、円柱状の3Dオブジェクトを作成し、その表面に、パノラマ画像をテクスチャとしてマッピングしたものである。なお、3Dオブジェクトの形状は、楕円柱や半円柱等、真円柱状以外の形状であっても構わない。
【0036】
ステップS004で、パノラマ画像判別部107が該当画像データをパノラマ画像と判断した場合、ステップS005の3Dサムネイル作成処理へ処理を移す。ここで、3Dサムネイル作成処理S005の詳細を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
ステップS101で、パノラマ画像判別部107は、該当パノラマ画像が横長画像か縦長画像かを前述の基準にて判別する。パノラマ画像判別部107が該当パノラマ画像を横長画像と判断した場合、ステップS102において、サムネイル処理部105は、図4(a)の形状の横長画像用3Dサムネイル300を生成する。パノラマ画像判別部107が該当パノラマ画像を縦長画像と判断した場合、ステップS103において、サムネイル処理部105は、図4(b)の形状の縦長画像用3Dサムネイル301を生成する。
【0038】
また、サムネイル処理部105は、該当パノラマ画像の幅や高さに応じて3Dサムネイルの形状を好適な形状に変化させる機能も持つ。サムネイル処理部105は、パノラマ画像の幅が小さい場合には、図6(a)に示すように、3Dサムネイルの形状となる円柱の径を小さくし、パノラマ画像の幅が大きい場合には、図6(b)に示すように、円柱の径を大きくする。縦長画像の場合も同様に、パノラマ画像の高さによって円柱の径を変化させる。
【0039】
ステップS102で生成された横長画像用3Dサムネイル300は、Y軸を中心にして回転させることにより、パノラマ画像の全体を視認することができる。同様に、ステップS103で生成された縦長画像用3Dサムネイル301は、X軸を中心にして回転させることにより、パノラマ画像の全体を視認することができる。
【0040】
3Dサムネイルの形状となる3Dオブジェクトは円柱状と述べたが、詳細には、図7(a)のように、三角形または四角形のポリゴンから成り立っている。この3Dオブジェクト311に図7(b)のようなテクスチャ画像312をマッピングすることにより、3Dサムネイルとなる。ここで、マッピング方法にはUVマッピングを用いている。UVマッピングとは、図8のように、3Dオブジェクト311の側面311bの各頂点座標とテクスチャ画像312のUV座標(テクスチャ画像312におけるX−Y座標)を関連付けすることにより、多数のポリゴンをまたがってテクスチャ画像312をマッピングする方法である。以上で3Dサムネイル作成処理を終了し、図3のフローチャートに戻る。
【0041】
ステップS004において、画像データがパノラマ画像ではなく通常の縦横比であると判断された場合、ステップS006へ進む。ステップS006では、サムネイル処理部105は、元画像データを所定のサイズに縮小したのみの通常サムネイルを作成する。この場合、所定のサイズとは、サムネイルが図2にあるサムネイル表示領域1枚分以下の大きさになるように縮小すればよい。
【0042】
サムネイルの作成が終了すると、ステップS007へ進む。ステップS007では、制御部101は、カウント用変数nに1を加算し、ステップS008に進む。ステップS008では、nが1画面の最大表示数を超えていないかどうかを確認し、超えていなければステップS002からステップS007までの処理を繰り返し行ない、超えている場合はステップS009へ進む。
【0043】
ステップS009では、表示制御部104は、これまでに作成したサムネイルを用いてサムネイルの一覧表示を画面表示部103に対して行う。ステップS009における一覧表示の処理の詳細を図9のフローチャートを用いて説明する。
【0044】
ステップS201では、パノラマ画像判別部107は、これからサムネイルの表示をしようとする画像データがパノラマ画像かどうかを判断する。ここでは、前述のステップS004の判断結果を受け継ぎ、画像データがパノラマ画像かどうかを判断する。
【0045】
該当画像データがパノラマ画像でないと判断された場合には、ステップS202において、制御部101は、該当画像データに対し通常サムネイルを、表示制御部104を通じて画面表示部103に表示する。
【0046】
該当画像データがパノラマ画像であると判断された場合は、ステップS203において、パノラマ画像判別部107は、パノラマ画像が横長画像もしくは縦長画像であるかを判断する。
【0047】
該当パノラマ画像が横長画像であると判断された場合は、ステップS204に進む。ステップS204では、横長画像用3DサムネイルをY軸を中心に回転させるアニメーション表示を行うために、制御部101は、毎フレーム単位で回転角を変化させ、表示制御部104の持つ3Dグラフィックスの回転変換機能を使って回転させながら画面表示部103に表示する。
【0048】
該当パノラマ画像が横長画像でないと判断された場合は、ステップS205に進む。ステップS205では、縦長画像用3DサムネイルをX軸を中心に回転させるアニメーション表示を行うために、制御部101は、毎フレーム単位で回転角を変化させ、表示制御部104によって回転させながら画面表示部103に表示する。
【0049】
ステップS206で全てのサムネイルの表示が完了したことが確認されると、この画面表示処理は終了する。
【0050】
上述したように、本実施形態に係るサムネイル表示装置を用いると、一例として、図2に表すような表示となる。図2では、通常サムネイル(201、202、203、207、208、209)は静止画像で表示し、横長画像用3Dサムネイル(204、205)はY軸を中心にして回転しながら表示し、縦長画像用3Dサムネイル(206)はX軸を中心にして回転しながら表示する。
【0051】
本実施形態に係るサムネイル表示装置によれば、パノラマ画像であっても通常の縦横比の画像と同じサムネイル領域のみを使用して、視認性の高い表示を行うことが可能となる。
【0052】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0053】
100…サムネイル表示装置
101…制御部
102…メモリ
103…画面表示部
104…表示制御部
105…サムネイル処理部
106…画像記憶部
107…パノラマ画像判別部
108…外部インターフェース部
109…メッセージ送信部
110…キー入力部
200…実施例におけるサムネイルの一覧表示画面
201、202、203、207、208、209…通常サムネイル
204、205、206、300、301…3Dサムネイル
311…3Dオブジェクト
312…テクスチャ画像
【技術分野】
【0001】
本発明は、サムネイル画像を一覧表示するためのサムネイル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタルカメラやカメラ付き携帯電話などの装置において、撮影した画像データを検索するために、サムネイルを一覧表示する画像表示装置が用いられている。
【0003】
サムネイルを一覧表示する画像表示装置としては、例えば、縦3列×横3列の計9枚のサムネイルを表示画面に並べるものがあり、1枚の表示領域としては縦横比3:4の矩形のサムネイルを想定したものが一般的である。また、近年、縦横比の大きく異なるパノラマ写真を撮影する機能を備えたデジタルカメラや携帯電話機などが増加している。
【0004】
しかし、パノラマ写真のサムネイルも縦横比3:4の領域に表示しなければならず、縦横比3:4の画像に比べて縮小率を上げたサムネイルとなってしまい、元の画像を認識するための情報量が得られないサムネイルとなってしまっていた(例えば、図10の従来の画像表示装置におけるサムネイルの一覧表示画面200aに表示されたサムネイル204aと205aを参照)。
【0005】
この問題に対し、特許文献1には、画像それぞれに対し、パノラマ画像の一部かどうかを判定し、パノラマ画像の一部であれば、同一パノラマ画像を構成する画像をひとまとめにし、パノラマ画像を構成する位置関係を崩さないような位置関係にサムネイルを表示する画像表示装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−170800号公報
【特許文献2】特開2000−152168号公報
【特許文献3】特開2007−325002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の画像表示装置では、パノラマ画像に合成された結果がサムネイルの一覧表示からは分かりづらい、また、1枚のパノラマ画像から分割されたサムネイルの枚数分の表示領域を必要とし、非効率であるという問題があった。
【0008】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、サムネイルを一覧表示する際に、パノラマ画像のサムネイルであっても視認性の良い一覧表示を行うことができるサムネイル表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明のサムネイル表示装置(100)は、画像データを蓄える画像記憶部(106)と、画像データがパノラマ画像かどうかを判断するパノラマ画像判別部(107)と、画像データを所定のサイズに変換してサムネイルを生成するサムネイル処理部(105)と、サムネイル処理部(105)の生成したサムネイル(201−209)を表示する画面表示部(103)と、サムネイル処理部(105)が生成したサムネイル(201−209)を画面表示部(103)にさせる表示制御部(104)とを備える。パノラマ画像判別部(107)が画像データをパノラマ画像であると判断した場合、サムネイル処理部(105)は当該パノラマ画像を3Dオブジェクト(311)の表面に貼りつけた3D画像(204−206)としてサムネイルを生成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、視認性の良いサムネイルの一覧表示を行うことができるサムネイル表示装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。
【図2】図2は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置がサムネイルを一覧表示する様子の一例を示す説明図である。
【図3】図3は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置がサムネイルを一覧表示する方法の概略的な処理を示したフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置で表示される3Dサムネイルの一例を示す説明図である。
【図5】図5は、図3における3Dサムネイル作成の処理を示したフローチャートである。
【図6】図6は、画像の横幅と3Dサムネイルの大きさの関係を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置における3Dサムネイルの作成方法を示す説明図である。
【図8】図8は、本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置におけるUVマッピングの一例を示す説明図である。
【図9】図9は、図3におけるサムネイルの一覧表示の処理を示したフローチャートである。
【図10】図10は、従来の画像表示装置におけるサムネイルの一覧表示の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0013】
図1は本発明の実施形態に係るサムネイル表示装置の構成図である。
【0014】
サムネイル表示装置100としては、携帯電話、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ等、表示部に写真等の画像データを表示する様々な機器を用いることができる。
【0015】
図1において、本実施形態に係るサムネイル表示装置100は、制御部101、メモリ102、画面表示部103、表示制御部104、サムネイル処理部105、画像記憶部106、パノラマ画像判別部107、外部インターフェース部108、メッセージ送信部109、及びキー入力部110を備える。
【0016】
制御部101は、中央処理装置(CPU)や信号処理装置(DSP)を含む半導体集積回路で構成され、所定のプログラムを用いてサムネイル表示装置100全体を管理および制御する。
【0017】
メモリ102は、ランダムアクセスメモリ(RAM)等で構成され、制御部101がサムネイル表示装置100全体を制御するためのプログラム、プログラムに従った演算結果、後述するサムネイル処理部105によって生成された通常サムネイルや3Dサムネイル等を保持する。
【0018】
画面表示部103は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等で構成される。画面表示部103は、制御部101の制御に従って、画像記憶部106に保存されている画像データ、サムネイル処理部105によって生成された通常サムネイルや3Dサムネイル、グラフィカルユーザインターフェース(GUI)等を、表示制御部104の処理を経て表示する。
【0019】
表示制御部104は、2D/3Dグラフィックス描画機能を持ち、画像データや通常サムネイル、3Dサムネイル、およびGUI等の構成要素を、画面表示部103が表示可能なデータフォーマットに変換し、画面表示部103に出力する。
【0020】
パノラマ画像判別部107は、画像記憶部106に保存されている画像データのサムネイルを画面表示部103に表示する際に、当該画像データがパノラマ画像であるかどうかを判断する。
【0021】
サムネイル処理部105は、パノラマ画像判別部107が当該画像データをパノラマ画像であると判断した場合には当該画像データの3Dサムネイルを生成し、パノラマ画像判別部107が当該画像データをパノラマ画像でないと判断した場合には当該画像データの縮小のみを行った通常サムネイルを生成する。また、サムネイル処理部105は生成したサムネイルをメモリ102に格納する。
【0022】
画像記憶部106は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、メモリーカード等で構成され、静止画や動画等の画像データを保持する。また、画像記憶部106は、制御部101がサムネイル表示装置100全体を制御するためのプログラムやGUIの画像データ等も格納する。
【0023】
外部インターフェース部108は、例えばUSB規格のインターフェースで、外部機器からの画像データの取り込みまたは書き出しを行う。
【0024】
メッセージ送信部109は、ユーザに対して処理の経過を示すメッセージや、処理の実行の許可を求めるメッセージを生成し、表示制御部104を通じて、画面表示部103に表示を行う。
【0025】
キー入力部110は、十字キーやタッチパネル等の入力手段によって、ユーザーの操作を入力する。
【0026】
本実施形態に係るサムネイル表示装置100におけるサムネイルの一覧表示画面200の様子を図2に示す。
【0027】
サムネイルの一覧表示画面200は、画面表示部103上に表示され、サムネイル201〜209を表示する。ユーザーがサムネイルの一覧表示画面200において、キー入力部110を操作することにより、特定のサムネイルを選択し、元の画像データを表示することができる。
【0028】
ここで、本実施形態に係るサムネイル表示装置100には、サムネイルの一覧表示において、画像データがパノラマ画像である場合、その画像データの3Dサムネイルを生成し、画像データがパノラマ画像ではない場合は通常のサムネイルを生成し、表示する機能を備える。以下では、図3のフローチャートを用いて、その手順を説明する。
【0029】
まず、ユーザーがサムネイルの一覧表示の開始を指示すると、ステップS001において、制御部101は、一画面に表示できるサムネイルの最大表示数をセットし、カウント用変数nをメモリ102に確保し、0にリセットする。本実施形態では図2の一覧表示画面200を使用して説明を行うので、サムネイルを3行3列表示として、最大表示数は9となる。
【0030】
ここでは、ユーザーがサムネイルの一覧表示の開始を指示する手段については説明を省く。
【0031】
次に、ステップS002では、制御部101は、画像記憶部106に画像データが存在するかどうかを調査する。
【0032】
画像記憶部106に画像データが存在することが確認できた場合は、ステップS003へ進み、制御部101は、画像記憶部106から画像データの画像情報を読み込む。その後、ステップS004で、読み込んだ画像情報から画像データの高さと幅を読み取り、縦横比を算出する。ここで、画像情報とは、例えば、画像データに付属している画像データに関する様々な情報を含むファイルヘッダーのことである。例えば、JPEG画像の場合、画像情報に含まれるX−Resolution、Y−Resolutionの値を読むことにより、画像サイズを知ることができる。
【0033】
パノラマ画像判別部107は、画像データの縦横比より、画像データがパノラマ画像かどうかの判断を行う。本実施形態では、縦横比が3:4を標準比率とし、9:16より幅が大きい場合を横長パノラマ画像、16:9より高さが大きい場合を縦長パノラマ画像と判断することとし、それ以外を標準画像と判断する。
【0034】
ステップS004で、パノラマ画像判別部107が該当画像データをパノラマ画像と判断すると、次に、ステップS005で、サムネイル処理部105は、3Dサムネイルを作成する。
【0035】
ここで、3Dサムネイルとは、本実施形態では、図4のように、円柱状の3Dオブジェクトを作成し、その表面に、パノラマ画像をテクスチャとしてマッピングしたものである。なお、3Dオブジェクトの形状は、楕円柱や半円柱等、真円柱状以外の形状であっても構わない。
【0036】
ステップS004で、パノラマ画像判別部107が該当画像データをパノラマ画像と判断した場合、ステップS005の3Dサムネイル作成処理へ処理を移す。ここで、3Dサムネイル作成処理S005の詳細を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
ステップS101で、パノラマ画像判別部107は、該当パノラマ画像が横長画像か縦長画像かを前述の基準にて判別する。パノラマ画像判別部107が該当パノラマ画像を横長画像と判断した場合、ステップS102において、サムネイル処理部105は、図4(a)の形状の横長画像用3Dサムネイル300を生成する。パノラマ画像判別部107が該当パノラマ画像を縦長画像と判断した場合、ステップS103において、サムネイル処理部105は、図4(b)の形状の縦長画像用3Dサムネイル301を生成する。
【0038】
また、サムネイル処理部105は、該当パノラマ画像の幅や高さに応じて3Dサムネイルの形状を好適な形状に変化させる機能も持つ。サムネイル処理部105は、パノラマ画像の幅が小さい場合には、図6(a)に示すように、3Dサムネイルの形状となる円柱の径を小さくし、パノラマ画像の幅が大きい場合には、図6(b)に示すように、円柱の径を大きくする。縦長画像の場合も同様に、パノラマ画像の高さによって円柱の径を変化させる。
【0039】
ステップS102で生成された横長画像用3Dサムネイル300は、Y軸を中心にして回転させることにより、パノラマ画像の全体を視認することができる。同様に、ステップS103で生成された縦長画像用3Dサムネイル301は、X軸を中心にして回転させることにより、パノラマ画像の全体を視認することができる。
【0040】
3Dサムネイルの形状となる3Dオブジェクトは円柱状と述べたが、詳細には、図7(a)のように、三角形または四角形のポリゴンから成り立っている。この3Dオブジェクト311に図7(b)のようなテクスチャ画像312をマッピングすることにより、3Dサムネイルとなる。ここで、マッピング方法にはUVマッピングを用いている。UVマッピングとは、図8のように、3Dオブジェクト311の側面311bの各頂点座標とテクスチャ画像312のUV座標(テクスチャ画像312におけるX−Y座標)を関連付けすることにより、多数のポリゴンをまたがってテクスチャ画像312をマッピングする方法である。以上で3Dサムネイル作成処理を終了し、図3のフローチャートに戻る。
【0041】
ステップS004において、画像データがパノラマ画像ではなく通常の縦横比であると判断された場合、ステップS006へ進む。ステップS006では、サムネイル処理部105は、元画像データを所定のサイズに縮小したのみの通常サムネイルを作成する。この場合、所定のサイズとは、サムネイルが図2にあるサムネイル表示領域1枚分以下の大きさになるように縮小すればよい。
【0042】
サムネイルの作成が終了すると、ステップS007へ進む。ステップS007では、制御部101は、カウント用変数nに1を加算し、ステップS008に進む。ステップS008では、nが1画面の最大表示数を超えていないかどうかを確認し、超えていなければステップS002からステップS007までの処理を繰り返し行ない、超えている場合はステップS009へ進む。
【0043】
ステップS009では、表示制御部104は、これまでに作成したサムネイルを用いてサムネイルの一覧表示を画面表示部103に対して行う。ステップS009における一覧表示の処理の詳細を図9のフローチャートを用いて説明する。
【0044】
ステップS201では、パノラマ画像判別部107は、これからサムネイルの表示をしようとする画像データがパノラマ画像かどうかを判断する。ここでは、前述のステップS004の判断結果を受け継ぎ、画像データがパノラマ画像かどうかを判断する。
【0045】
該当画像データがパノラマ画像でないと判断された場合には、ステップS202において、制御部101は、該当画像データに対し通常サムネイルを、表示制御部104を通じて画面表示部103に表示する。
【0046】
該当画像データがパノラマ画像であると判断された場合は、ステップS203において、パノラマ画像判別部107は、パノラマ画像が横長画像もしくは縦長画像であるかを判断する。
【0047】
該当パノラマ画像が横長画像であると判断された場合は、ステップS204に進む。ステップS204では、横長画像用3DサムネイルをY軸を中心に回転させるアニメーション表示を行うために、制御部101は、毎フレーム単位で回転角を変化させ、表示制御部104の持つ3Dグラフィックスの回転変換機能を使って回転させながら画面表示部103に表示する。
【0048】
該当パノラマ画像が横長画像でないと判断された場合は、ステップS205に進む。ステップS205では、縦長画像用3DサムネイルをX軸を中心に回転させるアニメーション表示を行うために、制御部101は、毎フレーム単位で回転角を変化させ、表示制御部104によって回転させながら画面表示部103に表示する。
【0049】
ステップS206で全てのサムネイルの表示が完了したことが確認されると、この画面表示処理は終了する。
【0050】
上述したように、本実施形態に係るサムネイル表示装置を用いると、一例として、図2に表すような表示となる。図2では、通常サムネイル(201、202、203、207、208、209)は静止画像で表示し、横長画像用3Dサムネイル(204、205)はY軸を中心にして回転しながら表示し、縦長画像用3Dサムネイル(206)はX軸を中心にして回転しながら表示する。
【0051】
本実施形態に係るサムネイル表示装置によれば、パノラマ画像であっても通常の縦横比の画像と同じサムネイル領域のみを使用して、視認性の高い表示を行うことが可能となる。
【0052】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0053】
100…サムネイル表示装置
101…制御部
102…メモリ
103…画面表示部
104…表示制御部
105…サムネイル処理部
106…画像記憶部
107…パノラマ画像判別部
108…外部インターフェース部
109…メッセージ送信部
110…キー入力部
200…実施例におけるサムネイルの一覧表示画面
201、202、203、207、208、209…通常サムネイル
204、205、206、300、301…3Dサムネイル
311…3Dオブジェクト
312…テクスチャ画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サムネイルを一覧表示するためのサムネイル表示装置であって、
画像データを蓄える画像記憶部と、
前記画像データがパノラマ画像かどうかを判別するパノラマ画像判別部と、
前記画像データを所定のサイズに変換してサムネイルを生成するサムネイル処理部と、
前記サムネイル処理部の生成した前記サムネイルを表示する画面表示部と、
前記サムネイル処理部が生成した前記サムネイルを前記画面表示部に表示させる表示制御部と
を備え、
前記パノラマ画像判別部が前記画像データをパノラマ画像であると判断した場合、前記サムネイル処理部は当該パノラマ画像を3Dオブジェクトの表面に貼りつけた3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項2】
請求項1記載のサムネイル表示装置であって、
前記3Dオブジェクトは円柱形状を有し、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像をテクスチャとして、円柱形状の前記3Dオブジェクトに対しテクスチャ・マッピングを施した3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項3】
請求項1記載のサムネイル表示装置であって、
前記3Dオブジェクトは楕円柱形状または半円柱形状を有し、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像をテクスチャとして、楕円柱形状または半円柱形状の前記3Dオブジェクトに対しテクスチャ・マッピングを施した3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項記載のサムネイル表示装置であって、
前記パノラマ画像判別部は、前記パノラマ画像が横長画像か縦長画像かを更に判別し、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像判別部が前記パノラマ画像を横長画像と判断した場合には横長画像用3D画像として前記サムネイルを生成し、前記パノラマ画像判別部が前記パノラマ画像を縦長画像と判断した場合には縦長画像用3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項5】
請求項4記載のサムネイル表示装置であって、
前記表示制御部は、前記サムネイル処理部が生成した前記サムネイルが、横長画像用3D画像の場合にはY軸を中心に回転させながら前記サムネイルを前記画面表示部に表示させ、縦長画像用3D画像の場合にはX軸を中心に回転させながら前記サムネイルを前記画面表示部に表示させる
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項記載のサムネイル表示装置であって、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像の幅や高さに基づき、前記3D画像の形状を前記3Dオブジェクトの径方向に変化させて、前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項記載のサムネイル表示装置であって、
前記パノラマ画像判別部が前記画像データをパノラマ画像でないと判断した場合、前記サムネイル処理部は当該画像データを所定のサイズに変換しただけのサムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項1】
サムネイルを一覧表示するためのサムネイル表示装置であって、
画像データを蓄える画像記憶部と、
前記画像データがパノラマ画像かどうかを判別するパノラマ画像判別部と、
前記画像データを所定のサイズに変換してサムネイルを生成するサムネイル処理部と、
前記サムネイル処理部の生成した前記サムネイルを表示する画面表示部と、
前記サムネイル処理部が生成した前記サムネイルを前記画面表示部に表示させる表示制御部と
を備え、
前記パノラマ画像判別部が前記画像データをパノラマ画像であると判断した場合、前記サムネイル処理部は当該パノラマ画像を3Dオブジェクトの表面に貼りつけた3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項2】
請求項1記載のサムネイル表示装置であって、
前記3Dオブジェクトは円柱形状を有し、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像をテクスチャとして、円柱形状の前記3Dオブジェクトに対しテクスチャ・マッピングを施した3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項3】
請求項1記載のサムネイル表示装置であって、
前記3Dオブジェクトは楕円柱形状または半円柱形状を有し、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像をテクスチャとして、楕円柱形状または半円柱形状の前記3Dオブジェクトに対しテクスチャ・マッピングを施した3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項記載のサムネイル表示装置であって、
前記パノラマ画像判別部は、前記パノラマ画像が横長画像か縦長画像かを更に判別し、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像判別部が前記パノラマ画像を横長画像と判断した場合には横長画像用3D画像として前記サムネイルを生成し、前記パノラマ画像判別部が前記パノラマ画像を縦長画像と判断した場合には縦長画像用3D画像として前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項5】
請求項4記載のサムネイル表示装置であって、
前記表示制御部は、前記サムネイル処理部が生成した前記サムネイルが、横長画像用3D画像の場合にはY軸を中心に回転させながら前記サムネイルを前記画面表示部に表示させ、縦長画像用3D画像の場合にはX軸を中心に回転させながら前記サムネイルを前記画面表示部に表示させる
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項記載のサムネイル表示装置であって、
前記サムネイル処理部は、前記パノラマ画像の幅や高さに基づき、前記3D画像の形状を前記3Dオブジェクトの径方向に変化させて、前記サムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項記載のサムネイル表示装置であって、
前記パノラマ画像判別部が前記画像データをパノラマ画像でないと判断した場合、前記サムネイル処理部は当該画像データを所定のサイズに変換しただけのサムネイルを生成する
ことを特徴とするサムネイル表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−99906(P2012−99906A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−243747(P2010−243747)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(308036402)株式会社JVCケンウッド (1,152)
【Fターム(参考)】
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