説明

サーバー装置およびゲームシステム

【課題】複数の異種のゲーム装置間で共通の蓄積数を更新する場合に好適なサーバー装置およびゲームシステムを提供すること。
【解決手段】店舗サーバー装置40は、ジャックポットに当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20に、ジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせる。そして店舗サーバー装置40は、プレーヤの識別情報に対応させて、プレーヤが獲得したジャックポット用のメダルの枚数をデータベース44上で更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバー装置およびゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、メダル(ゲーム媒体)が投入されたことを条件に所定のゲームを実行し、ゲーム結果に応じたメダルを払い出すゲーム装置が知られている。例えばこのようなゲーム装置には、いわゆるメダルプッシャーゲーム装置や、メダルをゲーム空間内で移動させてメダルを標的に当てるゲーム装置や、ゲーム画像を表示させつつメダルの投入と操作入力とに基づいてゲーム演算を行うゲーム装置など、様々な種類のゲーム装置が知られている。そしてこのようなゲーム装置では、メダルの投入に応じていわゆるジャックポット用のゲーム媒体の蓄積数を更新し、この蓄積数が特定の条件を満たすと、ジャックポット用の抽選を行い、当選した場合に蓄積数に応じた大量の枚数のメダルを一度に払い出すいわゆるジャックポット機能を有するゲーム装置の人気が高い。
【0003】
また、このようなジャックポット用のゲーム媒体の蓄積数の更新方式としては、例えば、1つのゲーム装置毎に蓄積数を更新する方式や、複数の同種のゲーム装置間で共通の蓄積数を更新する方式などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−75508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、複数の異種のゲーム装置間で共通の蓄積数を更新する方式を採用しようとすると、ゲーム装置の種類毎にメダルの払い出し態様が異なるため、複数の異種のゲーム装置間でジャックポット用のメダルの払い出しに関する不均衡が発生するという問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、複数の異種のゲーム装置間で共通の蓄積数を更新する場合に好適なサーバー装置およびゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明は、
ゲーム媒体の投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてそれぞれが異なる態様でゲーム媒体の払い出しを行う複数の異種のゲーム装置と通信を行うサーバー装置であって、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれからプレーヤの識別情報を取得して、前記ゲーム装置と前記プレーヤの識別情報とを対応づけて設定する識別情報設定部と、
前記複数の異種のゲーム装置のいずれかにゲーム媒体が投入されたことに基づいて、特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数を更新する蓄積数更新部と、
前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数に基づいて、第1条件が成立したか否かを判定する判定部と、
前記第1条件が成立した場合に、前記プレーヤの識別情報が設定された前記複数の異種のゲーム装置を抽選対象として、1つまたは複数の前記ゲーム装置を決定する特殊払出決定抽選を行う特殊払出抽選部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に、前記特殊払出決定抽選に当選したことを報知する報知演出を行わせる報知演出指示部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に設定された前記プレーヤの識別情報に対応づけて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を記憶させる獲得数管理部と、
を含むことを特徴とするサーバー装置に関係する。
【0008】
また本発明は、
ゲーム媒体の投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてそれぞれが異なる態様でゲーム媒体の払い出しを行う複数の異種のゲーム装置と、前記複数の異種のゲーム装置と通信を行うサーバー装置と、を含むゲームシステムであって、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれからプレーヤの識別情報を取得して、前記ゲーム装置と前記プレーヤの識別情報とを対応づけて設定する識別情報設定部と、
前記複数の異種のゲーム装置のいずれかにゲーム媒体が投入されたことに基づいて、特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数を更新する蓄積数更新部と、
前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数に基づいて、第1条件が成立したか否かを判定する判定部と、
前記第1条件が成立した場合に、前記プレーヤの識別情報が設定された前記複数の異種のゲーム装置を抽選対象として、1つまたは複数の前記ゲーム装置を決定する特殊払出決定抽選を行う特殊払出抽選部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に、前記特殊払出決定抽選に当選したことを報知する報知演出を行わせる報知演出指示部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に設定された前記プレーヤの識別情報に対応づけて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を記憶させる獲得数管理部と、
を含むことを特徴とするゲームシステムに関係する。
【0009】
また本発明は、上記各部としてコンピューターを機能させるプログラム及びそのようなプログラムを記憶するコンピューターが読み取り可能な情報記憶媒体に関するものである。
【0010】
本発明によれば、特殊払出決定抽選に当選したゲーム装置に設定されたプレーヤの識別情報に対応づけて、特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を記憶させるので、ゲーム装置の種類毎にゲーム媒体の払い出し態様が異なっていても、複数の異種のゲーム装置間における特殊払い出し用のゲーム媒体の払い出しに関する不均衡を調整することができる。
【0011】
(2)また本発明は、
前記ゲーム媒体の払い出しを行う払出装置から前記プレーヤの識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記プレーヤの識別情報に対応する前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数に基づいて、前記払出装置に前記特殊払い出し用のゲーム媒体の払い出しを行わせる払出指示部と、
を含むようにしてもよい。
【0012】
このようにすれば、複数の異種のゲーム装置に大量の枚数のメダルを一度に払い出す能力がないゲーム装置が含まれていても、払出装置に特殊払い出し用のゲーム媒体を払い出す能力を与えることにより、特殊払出決定抽選に当選した場合の店舗の店員などによる作業を要しないようにすることができる。
【0013】
(3)また本発明は、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置の種類に基づいて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を決定する獲得数決定部を更に含むようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、ゲーム装置の種類毎のゲーム媒体の払い出し態様に応じて特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を決定することにより、複数の異種のゲーム装置間における特殊払い出し用のゲーム媒体の払い出しに関する不均衡を解消することができる。
【0015】
(4)また本発明は、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれに設定された前記プレーヤの識別情報に対応づけて、当該プレーヤのゲーム履歴を更新するゲーム履歴管理部を更に含み、
前記特殊払出抽選部が、
前記ゲーム履歴が第2条件を満たしたプレーヤの識別情報が設定された前記ゲーム装置を抽選対象として、前記特殊払出決定抽選を行うようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、プレーヤが複数の異種のゲーム装置をプレーした場合でも、複数の異種のゲーム装置におけるゲーム履歴に応じて、各ゲーム装置から特殊払出決定抽選の抽選対象を設定することができる。
【0017】
(5)また本発明は、
前記特殊払出決定抽選に当選しなかった前記ゲーム装置について所定のイベントを発生させるイベント発生部を更に含むようにしてもよい。
【0018】
このようにすれば、特殊払出決定抽選が行われた後のプレーヤのプレー意欲を向上させることができる。
【0019】
(6)また本発明は、
前記複数の異種のゲーム装置は、1つの店舗に設置され、
前記サーバー装置は、前記1つの店舗に設置された前記複数の異種のゲーム装置と通信を行うようにしてもよい。
【0020】
このようにすれば、1つの店舗に設置された複数の異種のゲーム装置間における特殊払い出し用のゲーム媒体の払い出しに関する不均衡を解消することができ、あるいは、1つの店舗に設置された複数の異種のゲーム装置に特殊払い出し用のゲーム媒体を払い出す能力がないゲーム装置が含まれていても、特殊払出決定抽選に当選した場合の店舗の店員などによる作業を要しないようにすることができる。
【0021】
(7)また本発明は、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれが複数の店舗のそれぞれに設置され、
前記識別情報設定部が、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれから前記ゲーム装置が設置された店舗の識別情報を取得して、前記ゲーム装置と前記店舗の識別情報とを対応づけて設定し、
前記蓄積数更新部は、
前記ゲーム媒体が投入されたことと前記ゲーム媒体が投入されたゲーム装置に対応する店舗情報とに基づいて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数を前記店舗毎に更新し、
前記判定部が、
前記複数の店舗のそれぞれの前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数の合計に基づいて、前記第1条件が成立したか否かを判定する第1判定処理と、前記複数の店舗のそれぞれの前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数に基づいて、前記複数の店舗のそれぞれについて第3条件が成立したか否かを判定する第2判定処理とを行い、
前記特殊払出抽選部が、
前記第3条件が成立した店舗に対応する前記ゲーム装置を抽選対象として、1つまたは複数の前記ゲーム装置を決定する特殊払出決定抽選を行うようにしてもよい。
【0022】
このようにすれば、複数の店舗のそれぞれの特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数に応じて、各ゲーム装置から特殊払出決定抽選の抽選対象を設定することができるので、店舗毎に特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数が異なっていても、複数の店舗間における特殊払い出し用のゲーム媒体の払い出しに関する不均衡を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本実施形態に係る第1ゲーム装置の外観構成図。
【図2】本実施形態に係る第2ゲーム装置の外観構成図。
【図3】本実施形態に係るゲームシステムの概略構成図。
【図4】本実施形態に係る第1ゲーム装置の機能ブロック図。
【図5】本実施形態に係るサーバー装置の機能ブロック図。
【図6】本実施形態に係るサーバー装置の処理の一例を示すフローチャート図。
【図7】本実施形態に係るサーバー装置の処理の一例を示すフローチャート図。
【図8】本実施形態に係るサーバー装置の処理の一例を示すフローチャート図。
【図9】本実施形態に係るサーバー装置の処理の一例を示すフローチャート図。
【図10】本実施形態に係るサーバー装置の処理の一例を示すフローチャート図。
【図11】本実施形態の応用例に係るゲームシステムの概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
1.ゲーム装置の外観構成
1−1.第1ゲーム装置の外観構成
図1は、本実施形態の第1ゲーム装置10の外観構成の一例を示す図である。図1に示すように、第1ゲーム装置10は、大人の身長ほどの高さを有する筐体11を有しており、筐体11の正面の上部には、タッチパネル式のディスプレイ19が設けられ、ディスプレイ19の上方には、複数のスピーカ18が設けられている。
【0025】
また、ディスプレイ19の下方には、プレーヤの識別情報(識別情報の一例)が記憶されプレーヤが携帯可能なICカード6が挿入されるカードスロット7が設けられている。そして本実施形態では、プレーヤが第1ゲーム装置10でゲームを行う際にICカード6を挿入すると、プレーヤのゲーム履歴が管理されるようにすることができる。
【0026】
またディスプレイ19の下方には、メダル8(ゲーム媒体の一例)を払い出すための払出口13が設けられ、払出口13の下方には、操作プレート12が設けられている。この操作プレート12には、払出口13から払い出されたメダル8が貯留されるメダル貯留部14、およびプレーヤによりメダル8が投入される(ゲームの用に供されることの一例)メダル投入口15が設けられている。また、操作プレート12の下方には、メダル投入口15から投入されたメダル8が返却される返却口16が設けられている。
【0027】
タッチパネル式のディスプレイ19は、第1ゲーム装置10で行われるゲームに関する各種の画像を表示するとともに、プレーヤの操作に関する各種の入力を行うことができるようになっている。またスピーカ18は、ゲームに関する各種の音声を出力する。
【0028】
そして第1ゲーム装置10は、メダル投入口15にメダルが投入されると、メダルの投入を検出し、各種の制御を行ってゲームを実行する。そしてゲームの結果に基づいて、払い出すべきメダルがある場合には、筐体11内に設けられたメダル払出用の払出ホッパー(図示省略)にメダルを払い出させる。
【0029】
詳細には第1ゲーム装置10は、タッチパネル式のディスプレイ19にトランプの画像を表示させてコンピュータプレーヤとポーカーを行うゲームを実行する。このビデオポーカーゲームでは、まず、プレーヤから3枚のメダルが投入されると、第1ゲーム装置10は、5枚のトランプの画像をプレーヤが図柄を確認できるように表示する。そして図柄を確認したプレーヤから、勝負するか、更なるメダルを投入して勝負するか、勝負を降りるかのいずれかの操作を受け付ける。そして、プレーヤの図柄の組合せとコンピュータプレーヤの図柄の組合せとが比較され、プレーヤが勝った場合には、プレーヤは投入したメダルの2倍のメダルを獲得することができ、プレーヤが負けた場合には、投入したメダルが回収される。
【0030】
また第1ゲーム装置10では、プレーヤからのメダルの投入を契機としてボーナス抽選(イベントの一例)が行われており、このボーナス抽選に当選すると、ポーカーゲームの勝敗に関わらず、プレーヤは10枚のボーナス(第1当たりの一例)用のメダルを獲得することができる。そして獲得したメダルの枚数と同一の枚数のメダルが、払出口13からプレーヤに払い出される。
【0031】
1−2.第2ゲーム装置の外観構成
図2は、本実施形態の第2ゲーム装置20の外観構成の一例を示す図である。本実施形態の第2ゲーム装置20は、図1に示した第1ゲーム装置10とほぼ同様の外観構成を有しているが、図2に示すように、第2ゲーム装置20は、筐体21の前面に透明のアクリル板により構成された窓22が設けられており、プレーヤが筐体21の内部を視認可能になっているとともに、プレーヤが筐体21の内部を触れることができないようになっている。これにより筐体21の内部が、メダルゲームのゲーム空間として機能している。
【0032】
そして窓22の下方には、第1ゲーム装置10と同様に、プレーヤの識別情報(識別情報の一例)が記憶されプレーヤが携帯可能なICカード6が挿入されるカードスロット23が設けられている。そして本実施形態では、プレーヤが第2ゲーム装置20でゲームを行う際にICカード6を挿入すると、プレーヤのゲーム履歴が管理されるようにすることができる。
【0033】
また窓22の下方には、メダル8を払い出すための払出口24が設けられ、払出口24の下方には、操作プレート25が設けられている。この操作プレート25には、払出口24から払い出されたメダル8が貯留されるメダル貯留部26、およびプレーヤによりメダル8が投入されるメダル投入口27が設けられている。
【0034】
また筐体21の内部のゲーム空間の奥側には、ゲーム盤面28が鉛直に設けられており、ゲーム盤面28の上部には、下方に向けて開口し、ゲーム盤面28にメダル8を送出するメダル送出口29が設けられている。本実施形態では、投入メダルセンサにより検出された投入枚数に対応する枚数のメダル8が、第2ゲーム装置20の内部に設けられた図示しない供給ホッパーにより、メダル送出口29からゲーム盤面28に送出される。このときメダル8は、メダル送出口26の両側に設けられたワイパー30により、送出方向に変化が加えられながらゲーム盤面28に送出される。
【0035】
するとゲーム盤面28に送出されたメダルは、メダル8の自重によりゲーム盤面28を上方から下方に向けて縦状態で落下する。そしてゲーム盤面28には、メダル8の落下方向に交差するように多数の釘31が設けられており、ゲーム盤面28に送出されたメダルは、釘31と衝突することによりランダムに落下方向を変更しながら落下する。
【0036】
ゲーム盤面28の下方には、多数のメダルを載置することができるメダル載置面32と、メダル載置面32上において手前奥方向に所与の範囲(本実施形態では約5センチ)で往復するようにスライド(往復移動の一例)するプッシャー34(メダル移動部の一例)とが設けられている。そして、ゲーム盤面28の下端まで落下したメダル8は、プッシャー34の上面に横状態で配置されるようになっており、プッシャー34の上面に配置されたメダルは、プッシャー34が後退するとゲーム盤面28に接触することによりプッシャー34とともに後退することが規制され、プッシャー34の上面の前端部からメダル載置面32に落下する。すなわち本実施形態では、供給ホッパーが、ゲーム盤面28とプッシャー34の上面とを介して、間接的にメダル載置面32にメダルを供給する。
【0037】
そしてプッシャー34が前進すると、プッシャー34の前面がメダル載置面32に落下したメダルと接触してメダルを前方に押し出す。ここでメダル載置面32には、メダル載置面32の全面を覆うように多数のメダルが横状態で予め載置されており、プッシャー34に押し出されたメダルは、メダル載置面32に載置されている他のメダルを前方に押し出す。すなわちプッシャー34は、メダル載置面32に載置されたメダルをメダル載置面32の前端部(端部の一例)に向けて移動させる。
【0038】
そしてメダル載置面32の前方には、メダル載置面32に載置されたメダルがメダル載置面32の前端部から落下可能に開口形成された(移動可能に形成されたことの一例)メダル獲得部36が設けられている。このメダル獲得部36には、落下したメダルの枚数を検出する図示しない獲得メダルセンサが設けられており、メダル獲得部36にメダルが落下すると落下したメダルの枚数がカウントされ、カウントされた枚数のメダルがプレーヤが獲得したメダルとして、操作プレート25の上面中央に設けられた払出口24から払い出される。
【0039】
またメダル載置面32の側方のうち、プッシャー34に近い部分には、メダル載置面32に載置されたメダルがメダル載置面32の側端部から落下可能に開口形成されたメダル喪失部38が設けられている。そしてメダル載置面32に載置されたメダルが、プッシャー34または他のメダルに押されることによりこのメダル喪失部38に落下すると、プレーヤが喪失したメダルとして供給ホッパーに回収される。
【0040】
一方、メダル載置面32の側方のうち、メダル喪失部38以外の部分には、メダル載置面32に載置されたメダルがメダル載置面32から落下しないように側壁40が設けられている。従って本実施形態では、メダル載置面32に載置されたメダルのうちメダル喪失部38に落下しなかったメダルがメダル獲得部36に向かって移動する。
【0041】
また第2ゲーム装置20では、ゲーム盤面28に設けられた複数のチャッカー42のいずれかをメダル8が通過したことを契機としてボーナス抽選(イベントの一例)が行われており、このボーナス抽選に当選すると、プレーヤのメダルの投入に関わらず、10枚のボーナス(第2当たりの一例)用のメダルが、メダル送出口29からゲーム盤面28に送出される。
【0042】
このように第1ゲーム装置10と第2ゲーム装置20とは、いずれもメダルの投入を条件にゲームを実行するとともにゲームのゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行うものであるが、実行されるゲームの内容や、メダルが投入されてから払い出されるまでの過程が異なる。例えば第2ゲーム装置20では、メダル送出口29からゲーム盤面28に送出されたメダルのうち、約30%程度のメダルがメダル喪失部38に落下するため、残りの約70%程度のメダルがメダル獲得部36に到達し、プレーヤが獲得したメダルとして払出口24から払い出される。
【0043】
従って、第1ゲーム装置10では、ボーナス抽選に当選した場合には、プレーヤは10枚のボーナス用のメダルを獲得することができ、獲得したメダルの枚数と同一の枚数のメダルが払出口13からプレーヤに払い出されるが、第2ゲーム装置20では、ボーナス抽選に当選した場合には、10枚のボーナス用のメダルがメダル送出口29からゲーム盤面28に送出されるものの、メダル送出口29から送出されたメダルの枚数の約70%程度の枚数のメダルが払出口13からプレーヤに払い出される。このように第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20の間には、ボーナス用のメダルの払い出しに関する不均衡が内在している。
【0044】
2.ゲームシステムの構成
図3は、本実施形態のゲームシステム1の概略構成図の一例である。
【0045】
本実施形態のゲームシステム1は、1つの店舗5について設置された店舗サーバー装置40と、上述した第1ゲーム装置10と、第1ゲーム装置10とは種類が異なる第2ゲーム装置20と、表示装置38と、払出装置39とが通信回線を介して接続されて構成されている。
【0046】
店舗サーバー装置40は、店舗5に設置されている第1ゲーム装置10、第2ゲーム装置20、表示装置38、払出装置39を管理する。
【0047】
第1ゲーム装置10は、上述したように、メダルの投入を条件に第1ゲームを実行するとともに第1ゲームのゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行う。また、第2ゲーム装置20は、メダルの投入を条件に第1ゲームとは異なる種類の第2ゲームを実行するとともに第2ゲームのゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行う。
【0048】
なお図3に示す例では、店舗5に第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20が配置されているが、メダルの投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行うゲーム装置であれば、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20とは更に種類が異なるゲーム装置を、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20に加えてあるいは第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20に代えて配置してもよい。つまり本実施形態では、メダルの投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行うゲーム装置であれば、店舗5に任意の種類のゲーム装置を配置することができ、店舗5の中でゲーム装置の種類や数を揃える必要がない。
【0049】
また図3に示す例では記載を省略しているが、実際には、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20のそれぞれは、店舗5に複数台ずつ配置されている。すなわち本実施形態では、メダルの投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行う複数の異種のゲーム装置が店舗サーバー装置40により管理されていればよい。
【0050】
そして店舗サーバー装置40は、店舗5に設置された複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれから、投入されたメダルの枚数に関する投入情報を受信し、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれに投入されたメダルの枚数の1%(一部の一例)に相当する値を蓄積数カウンタ42に加算することにより、ジャックポット(特殊当たりの一例)用のメダルの蓄積数を管理している。
【0051】
そして店舗サーバー装置40は、ジャックポット用のメダルの蓄積数が1千枚を上回ると(第1条件が成立することの一例)、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のうち、現在プレーヤがプレーしているゲーム装置を抽選対象として、1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20を決定するジャックポット用の装置抽選(特殊払出決定抽選の一例)を行う。そして当該店舗サーバー装置40は、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20でプレーするプレーヤに、ジャックポット用のメダルの蓄積数に相当する1千枚のメダルを獲得させる。そして当該店舗サーバー装置40は、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20にジャックポットに当選したことを示す当選データを送信することにより、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20にジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせる。
【0052】
表示装置38は、店舗5に設置されており、店舗5においてプレーするプレーヤに対して、店舗5のジャックポット用のメダルの蓄積数などのジャックポットに関する情報を表示するものであり、大型ディスプレイなどにより実現することができる。そしてこの表示装置38は、店舗サーバー装置40からジャックポット用のメダルの蓄積数を受信して、ジャックポット用のメダルの蓄積数を表示させる。
【0053】
このように本実施形態では、店舗5に設置された複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれに投入されたメダルの枚数の1%に相当する値をジャックポット用のメダルの蓄積数としてカウントするので、複数の同種のゲーム装置の間でジャックポット用のメダルを蓄積するよりも、大量のジャックポット用のメダルを蓄積することができる。
【0054】
しかし、本実施形態では、プレーヤが獲得した大量のジャックポット用のメダルを第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20に払い出させる場合には、1千枚ほどの大量のメダルを一度に払い出す能力を有するゲーム装置は少ないので、店舗の店員などがゲーム装置にメダルを補充する作業を頻繁に行うことが必要となってしまう。
【0055】
そこで本実施形態では、ジャックポット用の装置抽選に当選した第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20には、ジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせるが、ジャックポット用のメダルの払い出しは、ジャックポット用の抽選に当選した店舗5に設置された払出装置39に行わせる。この払出装置39は、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20とは別に設けられており、2千枚程度の大量のメダルを払い出せる払い出し専用のメダルホッパーにより実現することができ、店舗サーバー装置40により制御され、ジャックポット用の抽選に当選したプレーヤにジャックポット用のメダルの蓄積数に相当する1千枚のメダルを払い出す。
【0056】
そのため本実施形態では、店舗サーバー装置40が、上述したように第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20のそれぞれに挿入されているICカード6に記憶されている識別情報により、プレーヤをデータベース44上で管理している。従って本実施形態のゲームシステム1で初めてゲームを行うプレーヤは、まず、プレーヤの識別情報が記憶されたICカード6を取得し、ゲームを行う際には第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20にICカード6からプレーヤの識別情報を読み取らせ、店舗サーバー装置40にプレーヤを認証させる。
【0057】
そしてプレーヤがジャックポット用の装置抽選に当選すると、店舗サーバー装置40は、プレーヤの識別情報に対応させて、プレーヤが獲得したジャックポット用のメダルの枚数をデータベース44上で更新する。そしてプレーヤがジャックポット用のメダルの払い出しを受ける際には、プレーヤは払出装置39にICカード6を挿入し、払出装置39にICカード6からプレーヤの識別情報を読み取らせ、店舗サーバー装置40にプレーヤを認証させる。そして払出装置39が、ジャックポット用のメダルを獲得しているプレーヤからジャックポット用のメダルの払い出し操作を受け付けると、店舗サーバー装置40は、当該プレーヤが獲得しているジャックポット用のメダルを払出装置39に払い出させる。なお、プレーヤがジャックポット用のメダルの払い出しを受ける際には、そのプレーヤが獲得しているジャックポット用のメダルの全てを一度に払い出すようにしてもよいし、プレーヤが獲得しているジャックポット用のメダルの一部を払い出すようにしてもよい。
【0058】
これにより本実施形態では、第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20にジャックポット用のメダルを払い出す能力がないゲーム装置が含まれていても、店舗の店員などによる作業を要しないようにすることができる。
【0059】
更に本実施形態では、上述したように、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20の間には、メダルの払い出しに関する不均衡が内在している。従って、上述した第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20におけるボーナス用のメダルの払い出し方式を、そのままジャックポット用のメダルの払い出し方式に適用した場合には、ジャックポット用の装置抽選に当選した場合に、第1ゲーム装置10では5千枚のメダルを獲得することができるのに対し、第2ゲーム装置20では第1ゲーム装置10の約70%程度の約3千5百枚程度のメダルしか獲得することができず、ジャックポット用のメダルの払い出しに関する不均衡が発生してしまう。
【0060】
しかし本実施形態では、上述したように、払出装置39にプレーヤが獲得しているジャックポット用のメダルを払い出させるようにしているので、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20におけるジャックポット用のメダルの払い出しに関する不均衡を解消することができる。
【0061】
3.機能ブロック
3−1.ゲーム装置の機能ブロック
図4は、本実施形態の第1ゲーム装置10の機能ブロック図の一例である。なお本実施形態の第1ゲーム装置10では、図4の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0062】
操作部160は、プレーヤが行った操作を操作情報として入力するためのものであり、本実施形態では、その機能をタッチパネル式のディスプレイ19により実現している。なお、レバー、ボタン、マウス、キーボード、マイク、トラックボール、などによりその機能を実現してもよい。
【0063】
投入メダル検出部165は、メダル投入口15に投入されたメダル8を検出するものであり、その機能は、フォトセンサなどの各種センサにより実現できる。
【0064】
情報記憶媒体180(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータ(具体的には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラムやデータ)などを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などのハードウェアにより実現できる。
【0065】
記憶部170は、処理部100や通信部194などのワーク領域や、情報記憶媒体180から展開されたプログラムやデータの格納領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などのハードウェアにより実現できる。
【0066】
表示部190は、処理部100により生成された画像を出力するものであり、本実施形態では、その機能をタッチパネル式のディスプレイ19により実現している。なお、CRTディスプレイ、LCD(液晶ディスプレイ)、OELD有機ELディスプレイ、PDP(プラズマディスプレイパネル)などによりその機能を実現してもよい。
【0067】
メダル払出部185は、メダル8を払い出すためのものであり、その機能は、メダル払出用の払出ホッパーなどにより実現できる。
【0068】
払出メダル検出部188は、メダル払出部185から払い出されたメダル8を検出するものであり、その機能は、フォトセンサなどの各種センサにより実現できる。
【0069】
音出力部192は、処理部100により生成された音を出力するものであり、本実施形態では、その機能をスピーカ18により実現している。なお、ヘッドフォンなどによりその機能を実現してもよい。
【0070】
通信部194は、外部(例えば店舗サーバー装置40)との間で通信を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどにより実現できる。
【0071】
処理部100(プロセッサ)は、操作部160からの操作情報、情報記憶媒体180から記憶部170に展開されたプログラムやデータなどに基づいて、ゲーム処理、画像生成処理、あるいは音生成処理などの各種処理を行う。なお処理部100の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0072】
そして処理部100は、ゲーム処理部110、払出制御部112、通信制御部114、描画部140、音生成部150を含んで構成される。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0073】
ゲーム処理部110は、メダルの投入を条件にゲーム処理を行う。例えば、ポーカーゲームであれば、メダルが投入されたことを契機として乱数値を抽出する処理、記憶部170に記憶されている抽選テーブルの中からペイアウト率に応じた抽選テーブルを選択する処理、選択された抽選テーブルを用いて乱数値を判定する処理、判定結果に応じてプレーヤに配られるトランプの図柄と、コンピュータプレーヤに配られるトランプの図柄とを決定する処理、プレーヤの図柄の組合せとコンピュータプレーヤの図柄の組合せとを比較する処理、ゲーム結果を演算する処理などを行う。また、ゲーム処理部100は、ジャックポット用の抽選に当選したことを報知する報知演出を行う処理などを行う。
【0074】
払出制御部112は、メダルの払い出しに関する払出制御を行う。具体的には、ゲーム処理部110のゲーム結果に応じた枚数のメダルの払い出しをメダル払出部185に行わせる。例えばポーカーゲームであれば、勝負に勝った場合には投入したメダルの2倍のメダルの払い出しを、メダル払出部185に行わせる。
【0075】
通信制御部114は、通信部194にデータ(パケット)の送受信を行わせる。詳細には通信制御部114は、店舗サーバー装置40に送信するデータを生成する処理、データ送信先のネットワークアドレスを指定する処理、受信したデータを記憶部170に保存する処理、受信したデータを解析する処理などを行う。例えば、メダルが投入されたことを示す情報、あるいは所定期間に投入されたメダルの枚数情報を店舗サーバー装置40に送信する処理、あるいはジャックポット用の抽選に当選したことを示す当選データや、ジャックポット用の抽選に当選したことを報知する報知演出を行わせる指示データを店舗サーバー装置40から受信する処理などを行う。
【0076】
描画部140は、処理部100で行われるゲーム処理などの結果に基づいて描画処理を行い、これにより画像を生成し、表示部190に出力する。なお、描画部140が生成する画像は、いわゆる2次元画像であってもよいし、3次元画像であってもよい。
【0077】
2次元画像を生成する場合には、優先度の高いオブジェクトが優先度の低いオブジェクトの前面に表示されるようにオブジェクトを合成して描画データを作成する。そして、この描画データに基づいて、合成後のオブジェクトを描画バッファ(フレームバッファあるいは中間バッファなどのピクセル単位で画像情報を記憶できるバッファ。VRAM)に描画して、2次元画像を生成する。
【0078】
3次元画像を生成する場合には、まず、座標変換(ワールド座標変換、カメラ座標変換)、クリッピング処理、或いは透視変換等のジオメトリ処理を行い、その処理結果に基づいて、描画データ(プリミティブの頂点の位置座標、テクスチャ座標、色データ、法線ベクトル或いはα値等)を作成する。そして、この描画データ(プリミティブデータ)に基づいて、透視変換後(ジオメトリ処理後)のオブジェクト(1又は複数プリミティブ)を描画バッファに描画する。これにより、ゲーム空間内において仮想カメラ(所与の視点)から見える画像を生成する。
【0079】
音生成部150は、処理部100で行われるゲーム処理などの結果に基づいて音処理を行い、BGM、効果音、又は音声などのゲーム音を生成し、音出力部192に出力する。
【0080】
なお、本実施形態の第1ゲーム装置10は、1人のプレーヤのみがプレーできるシングルプレーヤモード専用のゲーム装置にしてもよいし、複数のプレーヤがプレーできるマルチプレーヤモードも備えるゲーム装置にしてもよい。また複数のプレーヤがプレーする場合に、これらの複数のプレーヤに提供するゲーム画像やゲーム音を、サーバー装置あるいは1つの第1ゲーム装置10を用いて生成してもよいし、サーバー装置や複数の第1ゲーム装置10を用いて分散処理により生成してもよい。
【0081】
本実施形態の第2ゲーム装置20の機能ブロックは、第1ゲーム装置10の機能ブロックと同様の構成を有しているため詳細な説明は省略する。
【0082】
3−2.店舗サーバー装置の機能ブロック
図5は、本実施形態の店舗サーバー装置40の機能ブロック図の一例である。なお本実施形態の店舗サーバー装置40では、図5の構成要素(各部)を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
【0083】
操作部460は、管理者が行った操作を操作情報として入力するためのものであり、その機能は、キーボード、マウス、ボタン、トラックボール、タッチパネルなどにより実現できる。
【0084】
情報記憶媒体480(コンピューターにより読み取り可能な媒体)は、プログラムやデータ(具体的には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラムやデータ)などを格納するものであり、その機能は、光ディスク(CD、DVD等)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)などのハードウェアにより実現できる。
【0085】
特に情報記憶媒体480には、既に登録済みのプレーヤのデータベースが格納される。このデータベースには、プレーヤの識別情報に対応させて、現在プレーヤがプレーしているゲーム装置の種類、当該プレーヤのゲーム回数、ゲーム時間、メダルの投入枚数、メダルの獲得枚数、払い出し済みのメダルの枚数、未払いのジャックポット用のメダルの枚数、ジャックポット用の装置抽選に当選した回数、プレーしたことがあるゲーム装置の種類など、プレーヤに関する様々なゲーム履歴が記憶されている。
【0086】
記憶部470は、処理部400や通信部494などのワーク領域や、情報記憶媒体480から展開されたプログラムやデータの格納領域となるもので、その機能はRAM(VRAM)などのハードウェアにより実現できる。特に記憶部470には、情報記憶媒体480に格納されているデータベースのうち、ゲームシステム1にログインしているプレーヤの情報が情報記憶媒体480から読み込まれる。
【0087】
表示装置38は、処理部400により生成された画像を出力したり、処理部400により生成された音を出力するものであり、画像の出力機能は、CRTディスプレイ、LCD(液晶ディスプレイ)、OELD有機ELディスプレイ、PDP(プラズマディスプレイパネル)などにより実現でき、音の出力機能は、スピーカやヘッドフォンなどにより実現できる。
【0088】
そして表示装置38は、複数の店舗のそれぞれに設置されており、複数の店舗のそれぞれのジャックポット用のメダルの蓄積数や、複数の店舗のジャックポット用のメダルの蓄積数の合計など、ジャックポットに関する情報を表示する
通信部494は、外部(第1ゲーム装置10、第2ゲーム装置20など)との間で通信を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ又は通信用ASICなどにより実現できる。
【0089】
処理部400(プロセッサ)は、操作部460からの操作情報、情報記憶媒体480から記憶部470に展開されたプログラムやデータなどに基づいて、プレーヤの識別情報を発行する処理、プレーヤの識別情報を登録する処理、データベースを管理する処理、第1ゲーム装置10、第2ゲーム装置20、表示装置38、払出装置39を制御する処理などの各種処理を行う。なお処理部400の機能は、各種プロセッサ(CPU、DSP等)、ASIC(ゲートアレイ等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
【0090】
そして処理部400は、識別情報設定部402、ゲーム履歴管理部404、蓄積数更新部406、判定部408、特殊払出抽選部410、獲得数決定部412、報知演出指示部414、獲得数管理部416、識別情報取得部418、払出指示部420、イベント発生部422、通信制御部424、演出制御部426を含んで構成される。なお、これらの一部を省略する構成としてもよい。
【0091】
識別情報設定部402は、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれからプレーヤの識別情報を取得して、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれの識別情報と、それぞれのゲーム装置でプレーするプレーヤの識別情報とを対応づけてデータベースに設定する。
【0092】
ゲーム履歴管理部404は、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれに設定されたプレーヤの識別情報に対応づけて、当該プレーヤのゲーム履歴を更新する。すなわちゲーム履歴管理部404は、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれにICカード6が挿入されていることにより本実施形態のゲームシステム1にログインしているプレーヤの識別情報に対応づけて、データベースにおける当該プレーヤのゲーム履歴を更新する。
【0093】
蓄積数更新部406は、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のいずれかにメダルが投入されたことに基づいて、ジャックポット用のメダルの蓄積数を更新する。ここでジャックポット用のメダルの蓄積数は、店舗内でジャックポット用に蓄積されたメダルの枚数を管理できる値であればよく、本実施形態では、店舗内でジャックポット用に蓄積されたメダルの枚数そのものを示す値となっている。例えば、ジャックポット比率が1%に設定されている場合には、メダルが1枚投入される毎に、蓄積数のカウント値に+0.01が加算され、0.01枚分のメダルがジャックポット用に蓄積されることになる。
【0094】
判定部408は、ジャックポット用のメダルの蓄積数に基づいて、第1条件が成立したか否かを判定する。本実施形態では判定部408は、ジャックポット用のメダルの蓄積数が1千枚を上回ったか否かを判定する。
【0095】
特殊払出抽選部410は、第1条件が成立した場合に、プレーヤの識別情報が設定された第1ゲーム装置10あるいは第2ゲーム装置20を抽選対象として、1つまたは複数の第1ゲーム装置10あるいは第2ゲーム装置20を決定するジャックポット用の装置抽選を行う。すなわち特殊払出抽選部410は、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のうち、現在プレーヤがプレーしているゲーム装置を抽選対象として、ジャックポット用の装置抽選を行う。ここで特殊払出抽選部410は、必ず1つまたは複数の第1ゲーム装置10あるいは第2ゲーム装置20が決定されるようにジャックポット用の装置抽選を行うようにしてもよいし、抽選結果によってはいずれの第1ゲーム装置10あるいは第2ゲーム装置20も当選しないようにジャックポット用の装置抽選を行うようにしてもよい。例えば、ジャックポット用の装置抽選を行う際に参照する乱数値テーブルに、いずれの第1ゲーム装置10あるいは第2ゲーム装置20にも対応しない乱数値が設定された不当選区間(ハズレ)が存在するようにしてもよい。
【0096】
獲得数決定部412は、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置でプレーするプレーヤに獲得させるメダルの枚数であるジャックポット用のメダルの獲得数を決定する。本実施形態では、ジャックポット用のメダルの蓄積数に相当する1千枚のメダルを獲得させる。ここで獲得数決定部412は、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置の種類に基づいて、ジャックポット用のメダルの獲得数を決定するようにしてもよい。例えば獲得数決定部412は、第1ゲーム装置10でプレーするプレーヤよりも第2ゲーム装置20でプレーするプレーヤの方がより多くのメダルを消費する傾向があるので、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置が第2ゲーム装置20である場合の方が、第1ゲーム装置10である場合と比較してジャックポット用のメダルの獲得数を多くするようにしてもよい。また、獲得数決定部412は、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置でプレーするプレーヤのゲーム履歴に基づいて、ジャックポット用のメダルの獲得数を決定するようにしてもよい。この場合には、これまでにより多くのメダルを消費したプレーヤの方が、ジャックポット用のメダルの獲得数を多くするようにしてもよい。
【0097】
報知演出指示部414は、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置に、ジャックポット用の装置抽選に当選したことを報知する報知演出を行わせる。具体的には報知演出指示部414は、ジャックポット用の装置抽選に当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20、そして表示装置38にジャックポットに当選したことを示す当選データを送信することにより、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20そして表示装置38に、ジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせる。
【0098】
獲得数管理部416は、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置に設定されたプレーヤの識別情報に対応づけて、ジャックポット用のメダルの獲得数を記憶させる。すなわち獲得数管理部416は、ジャックポット用の装置抽選に当選したプレーヤの識別情報に対応づけて、データベースにおける当該プレーヤのゲーム履歴のうちジャックポット用のメダルの獲得数を更新する。
【0099】
すると蓄積数更新部406が、ジャックポット用のメダルの蓄積数から、ジャックポット用のメダルの獲得数を減算する。本実施形態ではジャックポット用のメダルの蓄積数が第1条件として設定された1千枚に達すると、ジャックポット用の装置抽選で当選したゲーム装置でプレーするプレーヤに、ジャックポット用のメダルの蓄積数に相当する1千枚のメダルを獲得させるので、ジャックポット用のメダルの蓄積数から1千を減算する。
【0100】
識別情報取得部418は、メダルの払い出しを行う払出装置39からプレーヤの識別情報を取得する。本実施形態では、払出装置39にも第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20と同様に、プレーヤが携帯するICカード6が挿入されるカードスロットが設けられており、払出装置39にICカード6が挿入されると払出装置39がICカード6に記憶されているプレーヤの識別情報を読み取り、店舗サーバー装置40する。そして識別情報取得部418は、これを受信することにより払出装置39にICカード6を挿入しているプレーヤの識別情報を取得する。
【0101】
払出指示部420は、プレーヤの識別情報に対応するジャックポット用のメダルの獲得数に基づいて、払出装置39にジャックポット用のメダルの獲得数に対応するメダルの払い出しを行わせる。すなわち払出指示部420は、払出装置39にICカード6を挿入しているプレーヤの識別情報に基づいて、データベースにおける当該プレーヤのジャックポット用のメダルの獲得数を参照する。そして、プレーヤの識別情報に対応するジャックポット用のメダルの獲得数を最大限として、プレーヤが希望する枚数のメダルの払い出しを払出装置39に行わせる。
【0102】
イベント発生部422は、ジャックポット用の装置抽選に当選しなかったゲーム装置について所定のイベントを発生させる。これによりジャックポット用の装置抽選が行われた後のプレーヤのプレー意欲を向上させることができる。具体的にはイベント発生部422は、ジャックポット用の装置抽選に当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20、および表示装置38にジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせた後に、そのジャックポット用の装置抽選に当選しなかったゲーム装置を抽選対象として、特別ボーナス用の装置抽選を行う。そして特別ボーナス用の装置抽選を行う際には、各プレーヤのゲーム履歴が参照され、各プレーヤに関するゲーム履歴に応じて、各プレーヤの特別ボーナス用の装置抽選の当選確率を変化させる。そしてイベント発生部422は、特別ボーナス用の装置抽選に当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20、そして表示装置38に特別ボーナスに当選したことを示す当選データを送信することにより、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20そして表示装置38に、特別ボーナス用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせるとともに、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20に100枚程度の特別ボーナス用のメダルをプレーヤに払い出させる。またイベント発生部422は、ジャックポット用の装置抽選に当選しなかったゲーム装置であって、かつゲーム履歴が所定条件を満たした(第2条件が成立することの一例)プレーヤの識別情報が設定されたゲーム装置について所定のイベントを発生させるようにしてもよい。
【0103】
通信制御部424は、通信部494にデータ(パケット)の送受信を行わせる。具体的には通信制御部424は、第1ゲーム装置10、第2ゲーム装置20、表示装置38、払出装置39などに送信するデータを生成する処理、データ送信先のネットワークアドレスを指定する処理、受信したデータを記憶部470に保存する処理、受信したデータを解析する処理などを行う。
【0104】
演出制御部426は、ジャックポット用のメダルの蓄積数に基づいて、第1ゲーム装置10、第2ゲーム装置20、表示装置38にジャックポットに関する演出を行わせる。例えば演出制御部426は、現在のジャックポット用のメダルの蓄積状況を報知する演出や、ジャックポット用の装置抽選を行うことを報知する演出や、ジャックポット用の装置抽選に当選したプレーヤに関する情報を報知する演出などを行うことを指示する指示データを、第1ゲーム装置10、第2ゲーム装置20、表示装置38に送信する。
【0105】
4.本実施形態の処理
次に、本実施形態の店舗サーバー装置40で行われる処理の流れの一例についてフローチャートを用いて説明する。
【0106】
図6は、ゲームシステム1で初めてプレーするプレーヤをゲームシステム1に新規に登録するための新規登録処理の流れを示すフローチャート図である。図6に示すように、新規登録処理では、店舗サーバー装置40は、まず新規登録用の端末装置から、新たなプレーヤID(識別情報)の発行要求を受け付けると(ステップS10)、ゲームシステム1で未登録のプレーヤIDを発行し(ステップS12)、発行したプレーヤIDを、新規登録用の端末装置に送信する(ステップS14)。するとプレーヤIDを受信した新規登録用の端末装置により、ICカード6にプレーヤIDが記憶される。そして店舗サーバー装置40は、プレーヤIDを図3で示したデータベース44に新規に登録する(ステップS16)。
【0107】
図7は、ゲームシステム1に既に登録済みのプレーヤがゲームをプレーする際に行われるプレーヤ設定処理の流れを示すフローチャート図である。図7に示すように、プレーヤ設定処理では、店舗サーバー装置40は、ICカード6が挿入された第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20から、当該ICカード6に記憶されているプレーヤIDとゲーム装置IDを受信すると(ステップS20でY)、図3で示したデータベース44を参照し(ステップS22)、データベース44上でプレーヤIDにゲーム装置IDを設定する(ステップS24)。
【0108】
図8は、ICカード6が挿入された第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20によりゲームが行われている間に行われるゲーム中処理の流れを示すフローチャート図である。図8に示すように、ゲーム中処理では、店舗サーバー装置40は、複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のいずれかから、メダルの投入情報を受信すると(ステップS30でY)、図3で示した蓄積数カウンタ42のカウント値に+0.01を加算する(ステップS32)。そして店舗サーバー装置40は、蓄積数カウンタ42のカウント値が1千を超えることにより第1条件が成立すると(ステップS34でY)、蓄積数カウンタ42のカウント値をリセットし(ステップS36)、ICカード6が挿入された複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20から1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20を決定するジャックポット用の装置抽選処理を行う(ステップS38)。すると店舗サーバー装置40は、ジャックポット用の装置抽選に当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20と表示装置39にジャックポットの当選データを送信する(ステップS40)。すると、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20において、ジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出が行われる。そして店舗サーバー装置40は、図3に示したデータベース44において、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20に対応するプレーヤIDを参照し(ステップS42)、該当するプレーヤIDに対応するジャックポット用のメダルの獲得数を更新する(ステップS44)。
【0109】
図9は、プレーヤが払出装置39によりジャックポット用のメダルの払い出しを受ける際に行われる払出処理の流れを示すフローチャート図である。図9に示すように、払出処理では、払出装置39のカードスロットにICカード6がプレーヤにより挿入され、払出装置39に対してジャックポット用のメダルの払い出し枚数がプレーヤに入力されることにより、店舗サーバー装置40が払出装置39から払出要求とプレーヤIDを受信すると(ステップS50でY)、店舗サーバー装置40は、受信したプレーヤIDに基づいて図3に示したデータベース44における当該プレーヤのジャックポット用のメダルの獲得数を参照し(ステップS52)、払出要求の枚数がジャックポット用のメダルの獲得数の範囲内であるか否かを判定する(ステップS54)。そして、払出要求の枚数がジャックポット用のメダルの獲得数の範囲内である場合には(ステップS54でY)、店舗サーバー装置40は、払出装置39に払出要求の枚数に相当する枚数のメダルを払い出すことを指示する払出指示データを払出装置39に送信し、範囲外である場合には(ステップS54でN)、払出装置39にエラー情報を送信する(ステップS56)。
【0110】
図10は、ジャックポット用の装置抽選が行われた後に行われるジャックポット後処理の流れを示すフローチャート図である。図10に示すように、ジャックポット後処理では、店舗サーバー装置40は、ジャックポット用の装置抽選が終了すると(ステップS60でY)、ジャックポット用の装置抽選に当選しなかった不当選ゲーム装置のIDを抽出し(ステップS62)、不当選ゲーム装置を抽選対象として、1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20を決定する特別ボーナス用の装置抽選を行う(ステップS64)。すると店舗サーバー装置40は、特別ボーナス用の装置抽選に当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20と表示装置39に特別ボーナスの当選データを送信する(ステップS66)。すると、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20において、特別ボーナス用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出が行われる。そして店舗サーバー装置40は、図3に示したデータベース44において、当選した1つの第1ゲーム装置10または1つの第2ゲーム装置20に対応するプレーヤIDを参照し(ステップS68)、該当するプレーヤIDに対応する特別ボーナス用のメダルの獲得数を更新する(ステップS70)。
【0111】
5.応用例
図11は、本実施形態のゲームシステム1を応用したゲームシステム500の概略構成図である。図11に示すように、ゲームシステム500は、店舗5−1〜店舗5−n(nは2以上の自然数)のそれぞれについて設置された店舗サーバー装置40−1〜店舗サーバー装置40−nと、中央管理サーバー装置50とが、ネットワーク60を介して接続されて構成されている。そして店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれには、上述した第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20が設置されている。
【0112】
店舗サーバー装置40−1は、店舗5−1に設置されている第1ゲーム装置10−1、第2ゲーム装置20−1、表示装置38−1、払出装置39−1を管理する。同様に店舗サーバー装置40−2は、店舗5−2に設置されている第1ゲーム装置10−2、第2ゲーム装置20−2、表示装置38−2、払出装置39−2を管理し、店舗サーバー装置40−nは、店舗5−nに設置されている第1ゲーム装置10−n、第2ゲーム装置20−n、表示装置38−n、払出装置39−nを管理する。
【0113】
なお図11に示す例では、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20が配置されているが、メダルの投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行うゲーム装置であれば、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20とは更に種類が異なるゲーム装置を、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20に加えてあるいは第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20に代えて配置してもよい。つまりこの応用例でも、メダルの投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行うゲーム装置であれば、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに任意の種類のゲーム装置を配置することができ、店舗5−1〜店舗5−nの間でゲーム装置の種類や数を揃える必要がない。
【0114】
また図11に示す例では記載を省略しているが、実際には、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20のそれぞれは、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに複数台ずつ配置されている。例えば店舗5−1では、実際には、第1ゲーム装置10−1−1〜第1ゲーム装置10−1−j(jは2以上の自然数)と、第2ゲーム装置20−1−1〜第2ゲーム装置20−1−k(kは2以上の自然数)とが配置されている。なお、図11に示すように店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに1台の第1ゲーム装置10あるいは1台の第2ゲーム装置20が配置されるようにしてもよい。すなわち本実施形態では、メダルの投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてメダルの払い出しを行う複数の異種のゲーム装置が中央管理サーバー装置50により管理されていればよい。
【0115】
そして店舗サーバー装置40−1〜店舗サーバー装置40−nのそれぞれは、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに設置された複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれに投入されたメダルの枚数の1%(一部の一例)に相当する値をジャックポット(特殊当たりの一例)用のメダルの蓄積数としてカウントしており、第1ゲーム装置10にメダルが投入される毎に、あるいは一定期間毎に、この蓄積数を中央管理サーバー装置50に送信する。
【0116】
中央管理サーバー装置50は、店舗サーバー装置40−1〜店舗サーバー装置40−nのそれぞれからジャックポット用のメダルの蓄積数を受信してこれらを合計する。そして店舗サーバー装置40−1〜店舗サーバー装置40−nのそれぞれのジャックポット用のメダルの蓄積数の合計が5千枚を上回ると、店舗5−1〜店舗5−nのうち、ジャックポット用のメダルの蓄積数が1千枚を上回った(第3条件が成立することの一例)店舗5を抽選対象として、1つの店舗5を決定するジャックポット用の店舗抽選を行い、当選した店舗5の店舗サーバー装置40にジャックポットに当選したことを示す当選データを送信する。
【0117】
すると中央管理サーバー装置50から当選データを受信した店舗サーバー装置40は、当該店舗サーバー装置40が管理する店舗5に配置されている複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20を抽選対象として、1つの第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20を決定するジャックポット用の装置抽選を行う。そして当該店舗サーバー装置40は、当選した1つの第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20にジャックポットに当選したことを示す当選データを送信することにより、当選した1つの第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20にジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせる。
【0118】
表示装置38−1〜表示装置38−nのそれぞれは、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに設置されており、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれのジャックポット用のメダルの蓄積数や、店舗5−1〜店舗5−nのジャックポット用のメダルの蓄積数の合計など、ジャックポットに関する情報を表示するものであり、大型ディスプレイなどにより実現することができる。そしてこの表示装置38−1〜表示装置38−nのそれぞれは、店舗サーバー装置40により制御される。
【0119】
払出装置39−1〜払出装置39−nのそれぞれは、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに設置されており、6千枚程度の大量のメダルを払い出せる払い出し専用のメダルホッパーにより実現することができる。そしてこの払出装置39−1〜払出装置39−nのそれぞれは、店舗サーバー装置40により制御され、店舗5−1〜店舗5−nのうちジャックポット用の抽選に当選した店舗5に設置された払出装置39が、ジャックポット用の抽選に当選したプレーヤにジャックポット用のメダルの蓄積数の合計に相当する5千枚のメダルを払い出す。
【0120】
このように本実施形態では、店舗5−1〜店舗5−nのそれぞれに設置された複数の第1ゲーム装置10および複数の第2ゲーム装置20のそれぞれに投入されたメダルの枚数の1%に相当する値をジャックポット用のメダルの蓄積数としてカウントするので、1つの店舗における複数のゲーム装置の間でジャックポット用のメダルを蓄積するよりも、大量のジャックポット用のメダルを蓄積することができる。
【0121】
しかし、このようにして複数の店舗5を跨いで蓄積された大量のジャックポット用のメダルを、1つの店舗5の1つの第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20でプレーするプレーヤに獲得させると、プレーヤは同一の店舗5でプレーすることが多いので、ジャックポット用の店舗抽選に当選した店舗5は、対価を得ることなくジャックポット用のメダルを獲得したプレーヤのプレーを許容しなければならない。特に、第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20の設置台数が少ない店舗5や来客数が少ない店舗5など、プレーヤからのメダルの投入が少ない店舗5がジャックポット用の店舗抽選に当選してしまうと、店舗5−1〜店舗5−nの間でジャックポット用のメダルの払い出しに関する不均衡が発生してしまう。
【0122】
そこでゲームシステム500では、上述したように、ジャックポット用のメダルの蓄積数が1千枚を上回った店舗5を抽選対象としてジャックポット用の店舗抽選を行うことにより、かかる事態が発生してしまうことを防止している。
【0123】
またゲームシステム500では、プレーヤが獲得した大量のジャックポット用のメダルを第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20に払い出させる場合には、5千枚ほどの大量のメダルを払い出す能力を有するゲーム装置は少ないので、店舗の店員などがゲーム装置にメダルを補充する作業を頻繁に行うことが必要となってしまう。
【0124】
そこでゲームシステム500では、上述したように、ジャックポット用の装置抽選に当選した第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20には、ジャックポット用の抽選に当選したことをプレーヤに報知する報知演出を行わせるが、ジャックポット用のメダルの払い出しは、ジャックポット用の抽選に当選した店舗5に設置された払出装置39に行わせる。
【0125】
そのためゲームシステム500では、店舗サーバー装置40を介して中央管理サーバー装置50が、上述したように第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20のそれぞれに挿入されているICカード6に記憶されているプレーヤの識別情報によりプレーヤを管理している。そしてゲームを行う際には、第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20にICカード6からプレーヤの識別情報を読み取らせ、プレーヤがプレーする店舗5の店舗サーバー装置40を介して中央管理サーバー装置50にプレーヤを認証させる。
【0126】
そしてプレーヤがジャックポット用の装置抽選に当選すると、中央管理サーバー装置50は、プレーヤの識別情報に対応させて、プレーヤが獲得したジャックポット用のメダルの枚数などを中央管理サーバー装置50のデータベースに記憶する。そしてプレーヤがジャックポット用のメダルの払い出しを受ける際には、プレーヤは払出装置39にICカード6を挿入してプレーヤの識別情報を読み取らせ、中央管理サーバー装置50にプレーヤを認証させる。そして払出装置39が、ジャックポット用のメダルを獲得しているプレーヤからジャックポット用のメダルの払い出し操作を受け付けると、中央管理サーバー装置50は、払出装置39にプレーヤが獲得しているジャックポット用のメダルを払い出させる。
【0127】
これによりゲームシステム500では、第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20にジャックポット用のメダルを払い出す能力がないゲーム装置が含まれていても、店舗の店員などによる作業を要しないようにすることができる。
【0128】
更にゲームシステム500でも、上述したように、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20の間には、メダルの払い出しに関する不均衡が内在している。従って、上述した第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20におけるボーナス用のメダルの払い出し方式を、そのままジャックポット用のメダルの払い出し方式に適用した場合には、第1ゲーム装置10ではジャックポット用の装置抽選に当選すれば5千枚のメダルを獲得することができるのに対し、第2ゲーム装置20では第1ゲーム装置10の約70%程度の約3千5百枚程度のメダルしか獲得することができず、ジャックポット用のメダルの払い出しに関する不均衡が発生してしまう。
【0129】
そこで本実施形態では、上述したように、プレーヤがジャックポット用の装置抽選に当選すると、プレーヤの識別情報に対応させてプレーヤが獲得したジャックポット用のメダルの枚数が中央管理サーバー装置50のデータベースに記憶され、払出装置39にプレーヤが獲得しているジャックポット用のメダルを払い出させるようにしているので、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20におけるジャックポット用のメダルの払い出しに関する不均衡を解消することができる。
【0130】
6.変形例
上記実施形態で説明した手法は、一例を示したに過ぎず、上記実施形態の手法と同様の効果を奏する均等な手法を採用した場合においても本発明の範囲に含めることができる。また本発明は、上記実施形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。そして上記実施形態の手法や、変形例として後述する各種の手法は、本発明を実現する手法として適宜組み合わせて採用することができる。
【0131】
例えば上述した実施形態では、ジャックポット用のメダルを、第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20とは別に設けられている払出装置39に払い出させる例を挙げて説明したが、ジャックポット用のメダルを、ジャックポット用の装置抽選に当選した第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20が備えている払出ホッパーに払い出させるようにしてもよい。この場合には、上述した獲得数決定部412が、ゲーム装置間のジャックポット用のメダルの払い出しに関する不均衡が調整されるように、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置の種類に基づいて、ジャックポット用のメダルの獲得数を決定するようにしてもよい。例えば、上述したように第1ゲーム装置10および第2ゲーム装置20におけるボーナス用のメダルの払い出し方式をそのままジャックポット用のメダルの払い出し方式に適用した場合には、第2ゲーム装置20では第1ゲーム装置10の約70%程度のメダルしか獲得することができないため、ジャックポット用の装置抽選に当選したゲーム装置が第2ゲーム装置20である場合の方が、第1ゲーム装置10である場合と比較してジャックポット用のメダルの獲得数を多くするように、獲得数決定部412がジャックポット用のメダルの獲得数を決定するようにしてもよい。
【0132】
また上述した応用例では、中央管理サーバー装置50でプレーヤのデータベースを管理する例を挙げて説明したが、各店舗5の店舗サーバー装置40でプレーヤのデータベースを管理するようにしてもよい。また、店舗サーバー装置40を用いずに、中央管理サーバー装置50が直接的に各店舗の第1ゲーム装置10、第2ゲーム装置20、表示装置38、払出装置39を管理するようにしてもよい。また、店舗サーバー装置40の機能あるいは中央管理サーバー装置50の機能のそれぞれは、1つのサーバー装置により実現するようにしてもよいし、複数のサーバー装置により実現するようにしてもよい。
【0133】
また、上述した実施形態では、ジャックポット用の店舗抽選により1つの店舗を決定し、ジャックポット用の装置抽選により1つの第1ゲーム装置10または第2ゲーム装置20を決定する例を挙げて説明したが、ジャックポット用の店舗抽選により1つの店舗を決定し、ジャックポット用の装置抽選により複数のゲーム装置を決定するようにしてもよいし、ジャックポット用の店舗抽選により複数の店舗を決定し、各店舗におけるジャックポット用の装置抽選により1つまたは複数のゲーム装置を決定するようにしてもよい。
【0134】
また、上述した実施形態では、中央管理サーバー装置50においてジャックポット用の店舗抽選を行い1つの店舗を決定し、当選した店舗5の店舗サーバー装置40においてジャックポット用の装置抽選を行い1つの第1ゲーム装置10を決定する例を挙げて説明したが、中央管理サーバー装置50においてジャックポット用の装置抽選を行い1つの第1ゲーム装置10を決定するようにしてもよい。
【0135】
また、上述した実施形態では、第1条件として設定されたジャックポット用のメダルの蓄積数と、ジャックポット用の装置抽選で当選したゲーム装置でプレーするプレーヤに獲得させるジャックポット用のメダルの獲得数とが同一である例を挙げて説明したが、ジャックポット用のメダルの獲得数は、第1条件として設定されたジャックポット用のメダルの蓄積数よりも小さい値であれば任意の値とすることができる。例えばジャックポット用のメダルの蓄積数が第1条件として設定された5千枚に達すると、ジャックポット用の装置抽選で当選したゲーム装置でプレーするプレーヤに3千枚のメダルを獲得させるようにしてもよい。
【0136】
また、上述した実施形態では、複数の異種のゲーム装置のそれぞれにおいて異なるゲームが実行されることによりそれぞれのメダルの払い出し方式が異なるようにする例に挙げて説明したが、複数のゲーム装置のそれぞれにおいて同種のゲームが実行されつつも、複数のゲーム装置のそれぞれにおいて獲得したゲーム媒体の量に対して実際に遊技者に払い出されるメダルの枚数が異なることによりメダルの払い出しの態様が異なるようにしてもよい。
【0137】
具体的には、遊技者が獲得したゲーム媒体が、クレジットデータとしてゲーム装置に内部的に貯留(クレジット)され、プレーヤが精算操作を行うと、クレジットデータに応じた枚数の実際のメダルが払い出されるメダルクレジット機能を複数のゲーム装置のそれぞれが備え、複数のゲーム装置のそれぞれにおいて、遊技者が獲得したゲーム媒体をクレジットデータに変換する際の変換率や、クレジットデータを遊技者に払い出すメダル枚数に変換する際の変換率が異なることによりメダルの払い出しの態様が異なるようにしてもよい。例えば、第1ゲーム装置10では、プレーヤが1のゲーム媒体を獲得した場合に、クレジットデータが+1加算され、クレジットデータ+1について1枚のメダルが遊技者に払い出されるが、第2ゲーム装置20では、プレーヤが1のゲーム媒体を獲得した場合に、クレジットデータが+1加算され、クレジットデータ+2について1枚のメダルが遊技者に払い出されることによりメダルの払い出しの態様が異なるようにしてもよい。
【0138】
また、複数の異種のゲーム装置のそれぞれにおいて異なるゲームが実行され、かつ複数の異種のゲーム装置のそれぞれにおいて獲得したゲーム媒体の量に対して実際に遊技者に払い出されるメダルの枚数が異なることによりメダルの払い出しの態様が異なるようにしてもよい。
【0139】
また、上述した実施形態では、第1ゲーム装置10あるいは第2ゲーム装置20が、プレーヤの識別情報をICカード6から読み取ることによりプレーヤの識別情報を取得する例を挙げて説明したが、第1ゲーム装置10あるいは第2ゲーム装置20が、プレーヤから当該プレーヤの識別情報とパスワードの操作入力を受け付けることによりプレーヤの識別情報を取得するようにしてもよいし、プレーヤの指紋や声紋などプレーヤの身体的特徴に係る情報を検出することによりプレーヤの識別情報を取得するようにしてもよい。
【0140】
また、上述した実施形態では、ゲーム媒体としてメダルが用いられる例を挙げて説明したが、ゲーム媒体としてプラスチック製のコイン、トークン、流通貨幣などを用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0141】
1 ゲームシステム、5 店舗、6 ICカード、7 カードスロット、8 メダル、
10 第1ゲーム装置、20 第2ゲーム装置、38 表示装置、39 払出装置、
40 店舗管理サーバー装置、11・21 筐体、12・25 操作プレート、
13・24 払出口、14・26 メダル貯留部、15・27 メダル投入口、
16 返却口、18 スピーカ、19 タッチパネル型ディスプレイ、
100 処理部、110 ゲーム処理部、112 払出制御部、114 通信制御部、
140 描画部、150 音生成部、
160 操作部、165 投入メダル検出部、170 記憶部、
180 情報記憶媒体、185 メダル払出部、188 払出メダル検出部、
190 表示部、192 音出力部、194 通信部、
400 処理部、402 識別情報設定部、404 ゲーム履歴管理部、
406 蓄積数更新部、408 判定部、410 特殊払出抽選部、
412 獲得数決定部、414 報知演出指示部、416 獲得数管理部、
418 識別情報取得部、420 払出指示部、422 イベント発生部、
424 通信制御部、426 演出制御部、
460 操作部、470 記憶部、480 情報記憶媒体、494 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲーム媒体の投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてそれぞれが異なる態様でゲーム媒体の払い出しを行う複数の異種のゲーム装置と通信を行うサーバー装置であって、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれからプレーヤの識別情報を取得して、前記ゲーム装置と前記プレーヤの識別情報とを対応づけて設定する識別情報設定部と、
前記複数の異種のゲーム装置のいずれかにゲーム媒体が投入されたことに基づいて、特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数を更新する蓄積数更新部と、
前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数に基づいて、第1条件が成立したか否かを判定する判定部と、
前記第1条件が成立した場合に、前記プレーヤの識別情報が設定された前記複数の異種のゲーム装置を抽選対象として、1つまたは複数の前記ゲーム装置を決定する特殊払出決定抽選を行う特殊払出抽選部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に、前記特殊払出決定抽選に当選したことを報知する報知演出を行わせる報知演出指示部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に設定された前記プレーヤの識別情報に対応づけて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を記憶させる獲得数管理部と、
を含むことを特徴とするサーバー装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記ゲーム媒体の払い出しを行う払出装置から前記プレーヤの識別情報を取得する識別情報取得部と、
前記プレーヤの識別情報に対応する前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数に基づいて、前記払出装置に前記特殊払い出し用のゲーム媒体の払い出しを行わせる払出指示部と、
を含むことを特徴とするサーバー装置。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置の種類に基づいて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を決定する獲得数決定部を更に含むことを特徴とするサーバー装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかにおいて、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれに設定された前記プレーヤの識別情報に対応づけて、当該プレーヤのゲーム履歴を更新するゲーム履歴管理部を更に含み、
前記特殊払出抽選部が、
前記ゲーム履歴が第2条件を満たしたプレーヤの識別情報が設定された前記ゲーム装置を抽選対象として、前記特殊払出決定抽選を行うことを特徴とするサーバー装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかにおいて、
前記特殊払出決定抽選に当選しなかった前記ゲーム装置について所定のイベントを発生させるイベント発生部を更に含むことを特徴とするサーバー装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかにおいて、
前記複数の異種のゲーム装置は、1つの店舗に設置され、
前記サーバー装置は、前記1つの店舗に設置された前記複数の異種のゲーム装置と通信を行うことを特徴とするサーバー装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかにおいて、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれが複数の店舗のそれぞれに設置され、
前記識別情報設定部が、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれから前記ゲーム装置が設置された店舗の識別情報を取得して、前記ゲーム装置と前記店舗の識別情報とを対応づけて設定し、
前記蓄積数更新部は、
前記ゲーム媒体が投入されたことと前記ゲーム媒体が投入されたゲーム装置に対応する店舗情報とに基づいて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数を前記店舗毎に更新し、
前記判定部が、
前記複数の店舗のそれぞれの前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数の合計に基づいて、前記第1条件が成立したか否かを判定する第1判定処理と、前記複数の店舗のそれぞれの前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数に基づいて、前記複数の店舗のそれぞれについて第3条件が成立したか否かを判定する第2判定処理とを行い、
前記特殊払出抽選部が、
前記第3条件が成立した店舗に対応する前記ゲーム装置を抽選対象として、1つまたは複数の前記ゲーム装置を決定する特殊払出決定抽選を行うことを特徴とするサーバー装置。
【請求項8】
ゲーム媒体の投入を条件にゲームを実行するとともにゲーム結果に応じてそれぞれが異なる態様でゲーム媒体の払い出しを行う複数の異種のゲーム装置と、前記複数の異種のゲーム装置と通信を行うサーバー装置と、を含むゲームシステムであって、
前記複数の異種のゲーム装置のそれぞれからプレーヤの識別情報を取得して、前記ゲーム装置と前記プレーヤの識別情報とを対応づけて設定する識別情報設定部と、
前記複数の異種のゲーム装置のいずれかにゲーム媒体が投入されたことに基づいて、特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数を更新する蓄積数更新部と、
前記特殊払い出し用のゲーム媒体の蓄積数に基づいて、第1条件が成立したか否かを判定する判定部と、
前記第1条件が成立した場合に、前記プレーヤの識別情報が設定された前記複数の異種のゲーム装置を抽選対象として、1つまたは複数の前記ゲーム装置を決定する特殊払出決定抽選を行う特殊払出抽選部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に、前記特殊払出決定抽選に当選したことを報知する報知演出を行わせる報知演出指示部と、
前記特殊払出決定抽選に当選した前記ゲーム装置に設定された前記プレーヤの識別情報に対応づけて、前記特殊払い出し用のゲーム媒体の獲得数を記憶させる獲得数管理部と、
を含むことを特徴とするゲームシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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