説明

サービス登録システム、サービス登録方法

【課題】サービスを選択する機能を端末装置から分離して端末装置の機能を簡略化し、低コストでサービス登録システムを実現する。
【解決手段】機能モジュール2と、機能モジュール2でのサービスの利用を管理する端末管理サーバ20と、サービスを提供するサービス提供サーバ40とがインターネットNTを介して接続される。機能モジュール2には端末識別情報D1と端末管理サーバ20のアドレス情報D2とを印刷した情報記録媒体M2が付設される。移動体電話端末30により情報記録媒体M2の情報を読み取り、端末管理サーバ20に端末識別情報D1を転送すると、該当する機能モジュール2で使用可能なサービスの内容が移動体電話端末30の表示部32に一覧表示される。利用者は所望のサービスを操作部33で選択し、端末管理サーバ20に指示すると、機能モジュール2でサービスの利用が可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットのような電気通信回線に接続された端末装置が、電気通信回線上のサービス提供サーバの提供するサービスを通信によって享受できるように登録するサービス登録システム、サービス登録方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、インターネットのような電気通信回線に接続して通信を行う端末装置では、通信によるさまざまなサービスを享受することができる。この種のサービスとしては、天気情報や道路情報のような一般化された情報を提供するサービスが多いが、健康管理や家計管理のためのデータを転送すると当該データをグラフなどに加工したり、データの推移を考慮してアドバイスを提供したりするサービスも享受できるようになってきている。たとえば、日々計測した体重をデータとして提供すると、食事レシピや運動メニューを提示してくれるサービスも提供されている。
【0003】
一方、端末装置には、汎用のパーソナルコンピュータのように使用目的が特化されていないものもあるが、インターネットに接続されたカーナビゲーションや、インターネットに接続可能な電子レンジあるいは冷蔵庫のように、使用目的が特化されている端末装置も普及してきている(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
使用目的の特化された端末装置では、当然ながら使用目的に応じたサービスを受けることが期待されるから、享受するサービスを選択することが必要である。また、サービスを受けるにあたっては利用者ごとに発行されるIDとパスワードとによるログインの処理が必要になることが多い。
【0005】
ログインの処理やサービスの選択は煩雑であるから、簡単かつ少ない操作でこれらの操作が可能になるように特許文献1に記載の技術では、利用者にサービスを対応付けることによって選択肢を少なくすること、ログインの際にサービスの選択を行うことによって上述の問題を解決しようとしている。つまり、利用者を特定する情報が登録されているICカードを用い、カードリーダにICカードを装着したときにICカードに書き込まれた情報を読み込み利用者を特定してログインの処理を行い、また、ICカードの装着方向をCCDカメラにより撮影し、ICカードの向きによってサービスの種類を選択するようにしてある。
【0006】
端末装置を移動体電話端末とする場合には、移動体電話端末に内蔵したUIMと称する記録媒体の情報を読み取ることによってログインを行い、またサービスの選択を行う機能を起動して画面上に表示されたメニューからサービスを選択する構成も記載されている。
【特許文献1】特開2004−227253号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前者の構成では、ICカードをカードリーダに装着すればログインの処理が完了し、ICカードの装着方向を変更することでサービスの選択することができる。後者の構成では、移動体電話端末の表示によってサービスを選択でき、移動体電話端末をホルダに装着すればログインを行うことができる。
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、端末装置ごとにカードリーダやホルダが必要であり、また端末装置ごとにCCDカメラを設けることが必要であったり移動体電話端末にカテゴリ選択機能を設けたりすることが必要になる。したがって、複数台の端末装置を用いようとすれば、コスト高になるという問題が生じる。
【0009】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、サービスを選択する機能を端末装置から分離可能として端末装置の機能を簡略化し、結果的に低コストで実現することができるサービス登録システム、サービス登録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、電気通信回線からなる第1の通信路に接続され通信による各種サービスを享受する端末装置と、端末装置との間に第1の通信路が介在し端末装置の仕様に応じたサービスの提供が可能であるサービス提供サーバと、端末装置で利用するサービスを端末装置ごとに登録する機能を有した端末管理サーバと、端末装置に個別に付与された端末識別情報と端末管理サーバのアドレス情報とが記録され端末装置に対応付けられている情報記録媒体と、情報記録媒体に記録された端末識別情報およびアドレス情報を読み取る情報読取部と、情報読取部に付設され読み取ったアドレス情報を用いて端末管理サーバとの間で電気通信回線からなる第2の通信路を通して双方向に通信を行う通信部と、情報読取部に付設され端末管理サーバから通信部で受け取った情報を表示する表示部および端末管理サーバへの指示を通信部を通して与える操作部とを備え、端末管理サーバは、端末装置において利用可能であるサービスの選択肢が当該サービスを提供可能な端末装置を示す提供対象情報に対応付けて登録されている選択用データ記憶部と、端末装置で利用するサービスが端末識別情報に対応付けて登録される登録用データ記憶部と、情報読取部に読み取られ通信部により第2の通信路を通して伝送された端末識別情報を提供対象情報と照合することにより選択用データ記憶部からサービスの選択肢を抽出して通信部に返送し表示部に表示させる照合処理部と、表示部に表示されたサービスの選択肢のうち操作部で指定され通信部により第2の通信路を通して伝送されたサービスを端末識別情報に対応付けて登録用データ記憶部に登録する登録処理部とを備えることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、端末装置に対応付けて端末識別情報とアドレス情報とを記録した情報記録媒体を設けてあり、情報読取部によって情報記録媒体の情報を読み取り、端末識別情報を用いて享受しようとするサービスの選択を行うから、端末装置にはサービスの選択機能が不要になる。つまり、端末装置の製造者にとっては、サービスの選択機能を持たない端末装置を提供すればよいから、端末装置の設計が容易になるとともに端末装置の部品点数の増加を抑制して端末装置の製造コストの増加を抑制することができ、結果的に、サービスを享受するための種々の端末装置の製造を促すことになる。このことは、利用者にとっては、種々の機能の端末装置を利用できる可能性につながる。また、端末装置で利用可能なサービスが端末管理サーバに集約されるから、利用者にとっては、利用しようとするサービスを提供しているサービス提供サーバを個々に探す手間がなく、しかも希望するサービスの有無を表示部の表示によって簡単に知ることができる。なお、電気通信回線がインターネットであるときは、端末管理サーバのアドレス情報は端末管理装置のURLを意味する。
【0012】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記サービス提供サーバは、サービスと提供対象情報とをデータ伝送により前記端末管理サーバに通知して選択用データ記憶部に格納させるサービス通知部を備えることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、サービス提供サーバから端末管理サーバに対してサービスと提供対象情報とを通知するから、サービスの提供に参入しようとするサービス提供者は利用者にサービスを個別に通知する必要がなく、端末装置の利用者が端末管理サーバに端末識別情報を伝送した時点で利用者にサービスを通知することができる。つまり、サービス提供者にとっては端末管理サーバへの情報提供のみの少ない負担で不特定多数の利用者にサービスを告知することが可能になり、新サービスを提供しやすくなる。
【0014】
請求項3の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記提供対象情報は前記端末識別情報と同一情報を用いることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、端末識別情報と提供対象情報とを同一情報としているから、照合処理部において端末識別情報と提供対象情報との照合を行う際に他の情報を用いる必要がなく、端末管理サーバでの情報管理の負担が少なくなる。
【0016】
請求項4の発明では、請求項1または請求項2の発明において、前記端末管理サーバは、前記提供対象情報を前記端末識別情報に読み替える読替用データ記憶部を備え、サービス提供サーバから与えられる提供対象情報を読替用データ記憶部により端末識別情報に読み替えて前記選択用データ記憶部に登録することを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、端末管理サーバが提供対象情報を端末識別情報に読み替え、読み替えた端末識別情報を用いて選択用データ記憶部からサービスを抽出するから、サービス提供サーバを管理するサービス提供者にとっては、個々の端末装置ごとの端末識別情報を知ることなくサービスを提供することが可能になり、端末装置の製造者から端末識別情報を取得することなくサービスを提供することが可能になる。つまり、端末装置の製造者ではないサービス提供者の参入が容易になる。提供対象情報としては、端末装置の製品名を識別する情報を用いたり、ロットを識別する情報を用いるのが望ましい。あるいはまた、端末管理サーバの管理者に対してサービスを利用できる端末装置の種類を通知しておけば、サービスの種類を提供対象情報に用いることも可能になる。この種の提供対象情報は、一般に端末識別情報よりはデータ数が少ないから、端末管理サーバにおいて提供対象情報を用いて選択用データ記憶部からサービスを抽出する際の処理負荷が小さくなる。
【0018】
請求項5の発明では、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記端末管理サーバは、前記サービス提供サーバが提供するサービスを前記端末装置から利用するときに用いるサービスの所在情報が登録されている上り接続データ記憶部と、端末装置が端末管理サーバに対してサービス提供サーバからのサービスの提供を要求したときに当該端末装置の端末識別情報を前記登録用データ記憶部に照合して利用するサービスを抽出した後に当該サービスの所在情報を上り接続データ記憶部から抽出する上り接続処理部とを備えることを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、端末装置がサービス提供サーバにサービスの提供を要求する際に、端末管理サーバからサービスの所在情報を取得するから、端末装置では端末管理サーバのアドレス情報のみを保有しておけば個々のサービスの所在情報を保有している必要がなく、所在情報の管理負担が軽減され端末装置の構成が簡単になる。なお、電気通信回線がインターネットであるときには、サービス提供サーバの所在情報はサービス提供サーバのURLを意味する。
【0020】
請求項6の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかの発明において、前記端末装置は前記端末識別情報および端末装置の所在情報を担持する端末情報記憶部を内蔵しており、前記端末管理サーバは、端末装置から前記第1の通信路を介して取得した端末識別情報および端末装置の所在情報を登録する下り接続データ記憶部を備えることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、端末管理サーバでは、下り接続データ記憶部に端末識別情報を保持することによって、端末装置が通信可能な状態であることを認識することが可能になる。また、通信可能な端末装置に関する所在情報を端末管理サーバが保有するから、この所在情報を用いることにより端末装置との間の通信が可能になる。
【0022】
請求項7の発明では、請求項6の発明において、前記端末管理サーバは、前記サービス提供サーバが前記端末装置にサービスを提供するときに提供対象である端末装置の所在情報を前記下り接続データ記憶部から抽出する下り接続処理部を備えることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、サービス提供サーバから端末装置にサービスを提供する際に、端末管理サーバから端末装置の所在情報を用いるから、サービス提供サーバでは端末管理サーバのアドレス情報のみを保有しておけば個々の端末装置の所在情報を保有している必要がなく、所在情報の管理負担が軽減される。このように、端末管理サーバが端末装置とサービス提供サーバとを結び付けるから、サービス提供サーバを管理するサービスの提供者にとっては、サービス提供サーバで個々の端末装置を管理する必要がなく、サービス提供サーバの管理に必要な負担が少ない。ここに、電気通信回線がインターネットである場合には端末装置の所在情報は端末装置のIPアドレスに相当する。
【0024】
請求項8の発明では、請求項1ないし請求項7のいずれかの発明において、前記情報記録媒体は、印刷物であることを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、情報記録媒体を端末装置に貼着したり端末装置の包装に用いることが可能になる。
【0026】
請求項9の発明では、請求項8の発明において、前記情報記録媒体は前記端末装置の表面に貼着されていることを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、端末装置の外側から端末識別情報を読み込むことができ、端末装置の内部に情報記録媒体を設けている場合よりも情報の読み取り作業が容易になる。
【0028】
請求項10の発明では、請求項1ないし請求項9のいずれかの発明において、前記情報読取部と前記通信部と前記表示部と前記操作部とは、移動体電話端末に設けられていることを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、移動体電話端末を用いることによって端末装置の設置場所にかかわらず情報記録媒体に記録した情報を読み取ることができる。また、移動体電話端末を用いることにより、電話事業者にサービスの使用量の徴収を依頼することが可能になり、サービス提供サーバを管理するサービスの提供者は負担なくサービスの使用量を徴収することができる。
【0030】
請求項11の発明では、請求項1ないし請求項10のいずれかの発明において、前記端末装置は、建物内の造営面に埋込配置され造営面内に先行配線されて電力の供給および情報信号の伝送を行う電線に接続されたゲート装置に接続され、ゲート装置を介して電力の供給とともに情報信号の伝送が行われることを特徴とする。
【0031】
この構成によれば、建物にあらかじめゲート装置を取り付けるとともに電線を先行配線しておけば、端末装置を建物の建築後に取り付けることができ、利用者が希望するサービスを享受するのに適した端末装置を後付で採用することができる。しかも、先行配線されて電力の供給および情報信号の伝送を行う電線にゲート装置が接続され、端末装置はゲート装置を介して電力の供給とともに情報信号の伝送が行われるから、ゲート装置に端末装置を接続するだけの簡単な作業で、端末装置に対する電力の供給と情報信号の伝送とが可能になる。
【0032】
請求項12の発明では、請求項11の発明において、前記ゲート装置は、前記電線に接続され電力の供給および情報信号の伝送を行う接続口を備え、前記端末装置は、接続口への接続時にゲート装置から端末装置への給電およびゲート装置と端末装置との間での情報信号の伝送の両方を同時に確立する接続体を備え、かつ端末装置がゲート装置に着脱可能に接続して使用されることを特徴とする。
【0033】
この構成によれば、端末装置がゲート装置に対して着脱可能であるから、利用者が希望するサービスに応じて端末装置を加増・削減することが可能になる。また、ゲート装置の接続口に端末装置の接続体を接続することにより、ゲート装置は、端末装置への給電と端末装置との間の情報信号の伝送の両方を同時に確立するから、電力供給と信号伝送との個々の接続作業が不要であり、接続作業が容易になる。
【0034】
請求項13の発明では、請求項11または請求項12の発明において、前記端末装置は、前記ゲート装置に接続された他の端末装置に着脱可能であり当該他の端末装置を通してゲート装置に接続することにより情報信号を当該他の端末装置を介して授受可能であることを特徴とする。
【0035】
この構成によれば、複数台の端末装置を1台のゲート装置に連設して設けることができるから、享受しようとするサービスに応じて端末装置を交換したり増設したりすることができる上に、1箇所で多種類の端末装置を用いることによって、1箇所で複数種類のサービスを享受することが可能になるのはもちろんのこと、複数台の端末装置を統合して用いるサービスを享受することも可能になる。
【0036】
請求項14の発明は、電気通信回線からなる第1の通信路に接続され通信による各種サービスを享受する端末装置と、端末装置との間に第1の通信路が介在し端末装置の仕様に応じたサービスの提供が可能であるサービス提供サーバと、端末装置で利用するサービスを端末装置ごとに登録する機能を有した端末管理サーバと、端末装置に個別に付与された端末識別情報と端末管理サーバのアドレス情報とが記録され端末装置に対応付けられている情報記録媒体と、情報記録媒体に記録された端末識別情報およびアドレス情報を読み取る情報読取部と、情報読取部に付設され読み取ったアドレス情報を用いて端末管理サーバとの間で電気通信回線からなる第2の通信路を通して双方向に通信を行う通信部と、情報読取部に付設され端末管理サーバから通信部で受け取った情報を表示する表示部および端末管理サーバへの指示を通信部を通して与える操作部とを備え、端末管理サーバが、端末装置において利用可能であるサービスの選択肢が当該サービスを提供可能な端末装置を示す提供対象情報に対応付けて登録されている選択用データ記憶部と、端末装置で利用するサービスが端末識別情報に対応付けて登録される登録用データ記憶部とを有するサービス登録システムを用いたサービス登録方法であって、サービスと提供対象情報とをデータ伝送によりサービス提供サーバから端末管理サーバに通知して選択用データ記憶部に登録させるステップと、情報読取部により情報記録媒体から端末識別情報および端末管理サーバのアドレス情報を読み取るとともに当該アドレス情報を用いて端末管理サーバに端末識別情報を伝送するステップと、端末管理サーバが受け取った端末識別情報を用いて選択用データ記憶部から抽出したサービスの選択肢を表示部に表示させるステップと、表示部に表示されたサービスの選択肢のうち操作部で指定されたサービスを端末識別情報に対応付けて登録用データ記憶部に登録するステップとを有することを特徴とする。
【0037】
この方法によれば、端末装置にはサービスの選択機能が不要になる。また、端末装置で利用可能なサービスが端末管理サーバに集約されるから、利用者にとっては、利用しようとするサービスを提供しているサービス提供サーバを個々に探す手間がなく、しかも希望するサービスの有無を表示部の表示によって簡単に知ることができる。サービス提供サーバから端末管理サーバに対してサービスと提供対象情報とを通知するから、サービス提供者にとっては端末管理サーバへの情報提供のみの少ない負担で不特定多数の利用者にサービスを告知することが可能になり、新サービスを提供しやすくなる。さらにまた、選択用データ記憶部には端末識別情報とサービスとを対応付けて登録するから、サービス提供サーバの管理者は、選択用データ記憶部に情報を登録することで、各種サービスを提供して利用者にサービスの利用を促すことができる。
【発明の効果】
【0038】
本発明の構成によれば、端末装置にはサービスの選択機能が不要になり、端末装置の製造者にとっては、サービスの選択機能を持たない端末装置を提供すればよいから、端末装置の設計が容易になるとともに端末装置の部品点数の増加を抑制して端末装置の製造コストの増加を抑制することができ、結果的に、サービスを享受するための種々の端末装置の製造を促すことになるという利点がある。つまり、利用者にとっては、種々の機能の端末装置を利用できる可能性につながるという利点がある。また、端末装置で利用可能なサービスが端末管理サーバに集約されるから、利用者にとっては、利用しようとするサービスを提供しているサービス提供サーバを個々に探す手間がなく、しかも希望するサービスの有無を表示部の表示によって簡単に知ることができるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
(実施形態1)
本実施形態では、図1に示すように、端末装置(本実施形態では、後述する機能モジュール2)と端末管理サーバ20と移動体電話端末(携帯電話端末、簡易型携帯電話端末)30とサービス提供サーバ40と課金管理サーバ50とが、電気通信回線としてのインターネットNTを介在させてデータ伝送を行うことにより、サービス提供サーバ40が端末装置(機能モジュール2)を通して利用者に対し通信による各種サービスを提供する例について説明する。移動体電話端末30はインターネットNTに接続する機能を有し、ディスプレイと操作キーのほかに、カメラを備えているものとする。サービスの具体例については後述する。なお、機能モジュール2とサービス提供サーバ40との間の伝送路(第1の伝送路)と、端末管理サーバ20と移動体電話端末30との間の伝送路(第2の伝送路)は、それぞれが電気通信回線であればよく、前者を専用回線、後者を公衆電話回線とするなど個々に異なる伝送路を用いることも可能である。
【0040】
端末装置には、以下に説明する配線システムの機能モジュール2を用いる。ただし、端末装置としては、機能モジュール2のように利用者による加増・削減の可能なものに限らず、施工業者が施工した装置であって固定的に設置されたものであっても、音声の入出力や画像の入出力などの特定の機能を有しインターネットNTに接続されていれば用いることができる。ただし、パーソナルコンピュータのような汎用の端末装置を用いることは原則として想定しておらず、本発明の技術的思想は、以下に説明する配線システムに用いる機能モジュール2のように、特定の機能に制限されている端末装置に対して適用される。また、以下に説明する配線システムに用いる機能モジュール2には端末装置として利用しないものもあるが、以下では説明を簡単にするために、すべての機能モジュール2を端末装置として利用するものとして説明する。
【0041】
図6に示す配線システムでは、建物内の適所に埋込配置されたスイッチボックス3にゲート装置4と称する配線器具を収納する。ゲート装置4には壁内に先行配線され電力を供給する電力線Lpと情報信号を伝送する情報線Liとが接続される。スイッチボックス3およびゲート装置4は1個ずつでもよいが、以下では複数個設ける場合について説明する。また、図示例では、ルータとハブとを内蔵したゲートウェイの機能を有している基本モジュール1と、メインブレーカMBおよび分岐ブレーカBBとを内蔵した配線盤5を用いている。
【0042】
基本モジュール1には複数系統(図示例では3系統)の情報線Liが接続される。また、基本モジュール1は、ゲートウェイとして各情報線Liを外部の電気通信回線であるインターネットNTに接続する。さらに、基本モジュール1は、情報線Liを複数系統に分岐したり情報線LiをインターネットNTに接続するだけでなく、情報線Liを通して後述する各機能モジュール2の動作状態を監視する機能も備えている。また、メインブレーカMBは商用電源ACに接続され、分岐ブレーカBBに電力線Lpが接続される。図示例では分岐ブレーカBBを1系統で代表して示しているが通常は複数系統の分岐ブレーカBBを設ける。なお、電力線Lpと情報線Liとの電線は兼用する構成も可能である。
【0043】
図6に示す例では、機能モジュール2として、コンセントあるいはスイッチのように負荷制御を主な機能とするものと、スピーカあるいは表示器のように情報の授受を主な機能とするものとを示している。本実施形態の構成では、負荷制御を主な機能とする場合であっても、コンセントに接続した負荷で使用した電力量やスイッチを操作した回数などを情報として情報線Liを介して監視することが可能になる。
【0044】
各系統のゲート装置4の間は電力線Lpおよび情報線Liの送り配線によって接続される。また、各系統のゲート装置4のうちの1個は配線盤5との間で電力線Lpおよび情報線Liを介して接続される。つまり、各系統のゲート装置4は電力線Lpに並列接続され、また情報線Liに並列接続されることになる。
【0045】
ゲート装置4は、電力線Lpと情報線Liとに接続されたコネクタからなる接続口6(図7参照)を備える。したがって、機能モジュール2に設けたコネクタからなる接続体7(後述する)をゲート装置4の接続口6に接続するだけで、機能モジュール2に電力を供給する電力路と、機能モジュール2との間で通信するための情報路とを同時に確保することができる。つまり、ゲート装置4の接続口6への機能モジュール2の接続体7の接続時にゲート装置4から機能モジュール2への給電およびゲート装置4と機能モジュール2との間での情報信号の伝送の両方を確立する。しかも、ゲート装置4は電力線Lpと情報線Liとにそれぞれ並列接続されているだけであるから、機能モジュール2はどのゲート装置4にも接続することができる。つまり、機能モジュール2は、ゲート装置4の配置されている範囲内で自由に配置することができるから、レイアウトの自由度が高い施工性に優れた配線システムを提供することができる。
【0046】
スイッチボックス3は、たとえばJIS規格(C 8375)に規定する取付枠9(図7参照)を取り付けることができるものを用いる。図示する取付枠9は一連形と呼ばれており、JIS規格(C 8304)において大角連用形スイッチの1個モジュールとして規格化されている埋込形の配線器具を3個取り付けることができる。
【0047】
取付枠9は、図7に示すように、中央部に表裏に貫通した器具取付用の矩形状の窓孔9aを備える。取付枠9に取付対象である配線器具を取り付けるには、窓孔9aの後方から配線器具の前部を挿入し、取付枠9の左右両側の枠片9bに設けた器具係止部に配線器具の左右両側に設けた被係止部を結合させる。図示例では、配線器具に被係止部として爪を設け取付枠9の枠片9bに器具係止部として間隙を設けている。ただし、配線器具に被係止部として穴を設け取付枠9の枠片9bに器具係止部として爪を設けた構成もある。取付枠9の上下の枠片9cには挿入孔9dが貫設されている。取付枠9をスイッチボックス3に取り付けるには、取付枠9に配線器具を装着した状態で、図示しない取付ねじを挿入孔9dに前方から挿入してスイッチボックス3に設けたねじ受け(図示せず)に螺入させる。
【0048】
なお、取付枠9を壁パネルに取り付ける場合には、壁パネルに取付孔を貫設し、挿入孔9dに挿入される引締ねじを挟み金具(図示せず)と称する部材に螺合させ、壁パネルに貫設した取付孔の周部を取付枠9と挟み金具との間で挟持するように引締ねじを締め付けてもよい。あるいはまた、取付枠9を通して壁材に木ねじを螺合させることによって、取付枠9を壁に取り付けることも可能である。
【0049】
本実施形態では、各スイッチボックス3の上部からは、配線盤5または他のスイッチボックス3に接続された電力線Lpおよび情報線Liが導入され、各系統の末端に位置するスイッチボックス3を除いた各スイッチボックス3の下部からは他のスイッチボックス3への送り配線である電力線Lpおよび情報線Liが導出される。また、ゲート装置4を取り付けた取付枠9を各スイッチボックス3に取り付けることによって、上述したように、各スイッチボックス3にそれぞれゲート装置4が収納される。ここにおいて、ゲート装置4には、電力線Lpと情報線Liとが接続されるから、電力線Lpと情報線Liとの混触を防止するために、電力線Lpと情報線Liとのスイッチボックス3への導入口および導出口はそれぞれ個別に設けるのが望ましい。
【0050】
ゲート装置4は、板ばねのばね力を利用して電線を結線する、いわゆる速結端子構造の端子を器体に内蔵しており、器体の背面に開口する電線挿入口に電線を挿入することにより、電線の機械的保持と電気的接続とがなされる構成を採用している。電線挿入口は、電力線Lpと情報線Liとについて2対ずつ設けてある。各1対は送り配線を接続するために用いられる。ゲート装置4の器体の前面には、電力線Lpが接続される端子に電気的に接続されている接触部を設けた電力路接続口6aと、情報線Liが接続される端子に電気的に接続されている接触部を設けた情報路接続口6bとが配置される。
【0051】
電力路接続口6aと情報路接続口6bとは1個の接続口6としてモジュール化されている。配線システム内の各ゲート装置4において、各電力路接続口6aと各情報路接続口6bとはそれぞれ同仕様(接触部の配列や接続口のサイズなど)であり、また電力路接続口6aおよび情報路接続口6bの位置関係は統一されている。接続口6には、機能モジュール2の背面に設けた接続体7が着脱可能に結合される。すなわち、機能モジュール2の接続体7には、電力路接続口6aに着脱可能に結合される電力路接続体7aと、情報路接続口6bに着脱可能に結合される情報路接続体7bとをモジュール化した接続体7が設けられる。機能モジュール2の接続体7をゲート装置4の接続口6に接続した状態において、機能モジュール2はゲート装置4の前面を覆う。ここに、接続口6と接続体7とはコネクタを構成する。
【0052】
機能モジュール2は、図8に示すように、ゲート装置4に対して1台だけ接続することによって単独で用いることができる基本機能モジュール2aと、基本機能モジュール2aに対して壁面に沿う面内で配列され基本機能モジュール2aと組み合わせて用いることにより基本機能モジュール2aの機能を拡張する拡張機能モジュール2bとがある。拡張機能モジュール2aは、基本機能モジュール2aに対して1台接続するだけではなく、複数台を接続することも可能である。
【0053】
以下の説明においては、基本機能モジュール2aを単独で用いるか、基本機能モジュール2aに拡張機能モジュール2bを結合して用いるかにかかわらず、どちらの場合についても機能モジュール2として説明する。
【0054】
機能モジュール2は、図9、図10に示すように、合成樹脂製の扁平なハウジング8aを備える。すなわち、ゲート装置4に取り付けたときに壁面からの突出寸法が小さく、かつハウジング8aの前面側に露出する表示、報知、操作などの各種機能を持つ機能部に割り当てる面積を大きくとることができる薄型に形成されている。ハウジング8aの背面には接続体7が設けられ、接続体7をゲート装置4の接続口6に結合すれば、機能モジュール2が電力線Lpおよび情報線Liと電気的に接続される。ハウジング8aの上部および下部には取付用孔8cが開口しており、ハウジング8aをゲート装置4に結合した状態で、ハウジング8aの前面側から取付用孔8cに取付ねじ(図示せず)を挿入し、取付枠9の取付ねじ孔9eに取付ねじを螺入することにより、機能モジュール2が取付枠9に対して機械的に固定され、結果的に機能モジュール2のゲート装置4に対する結合強度を高めることができる。ハウジング8aの前面部には化粧カバー8bが着脱可能に被着され、化粧カバー8bをハウジング8aに装着した状態では、取付ねじの頭部が隠される。
【0055】
上述の構成から明らかなように、機能モジュール2には電力線Lpを通して商用電源ACから電力が供給されるから、機能モジュール2の内部回路の動作用の電源を生成するために商用電源ACから内部回路の動作用に用いる直流電圧を生成する電源装置が必要である。また、ハウジング8aは扁平で小型であるから、このようなハウジング8aに収納可能な薄型かつ小型の電源装置が必要である。
【0056】
機能モジュール2が、基本機能モジュール2aだけではなく拡張機能モジュール2bも含んでいる場合には、電源装置は拡張機能モジュール2bにも電力を供給する。基本機能モジュール2aから拡張機能モジュール2bへの電力の供給は交流を用いる。また、基本機能モジュール2aと拡張機能モジュール2bとの内部においては、交流−直流変換を行って直流電力を内部回路に供給する。そのため、基本機能モジュール2aと拡張機能モジュール2bとには、それぞれ電源装置が設けられる。
【0057】
ところで、上述した機能モジュール2は、ゲート装置4に対して着脱可能であり、また機能モジュール2同士も着脱可能であるから、利用者が所望の機能モジュール2を購入することにより、機能モジュール2を適宜に加増したり削減したりすることができる。機能モジュール2には、インターネットNTに接続することなく使用する場合と、インターネットNTに接続して使用する場合とがあり、インターネットNTに接続して使用する場合には利用者はインターネットNTを通してデータ伝送を行うことにより以下に例として示すような種々のサービスを享受することが可能になる。
【0058】
たとえば、負荷のオンオフを制御する目的でスイッチを備える機能モジュール2を用いる場合には、インターネットNTに接続する必要はないが、インターネットNTに接続すれば、スイッチのオンオフの時間を計数することによって負荷の使用時間を管理するなどの管理サービスを享受することが可能になる。この場合、液晶表示器などのモニタ機能を備えた機能モジュール2と併用することにより、負荷の使用時間などを表示させることが可能になる。
【0059】
あるいはまた、赤外線通信機能を備えるとともにモニタ機能を備える機能モジュール2と、赤外線通信機能を備える体重計とを併用する場合に、機能モジュール2を宅内の壁面において床と天井との中間の高さ位置で壁スイッチを設置する高さ位置に配置しておけば、利用者にとって見やすい位置で体重計による測定結果を表示させることができる。この機能のみを利用する場合には、インターネットNTに接続する必要はないが、インターネットNTに接続して測定結果を伝送すれば、体重変化の履歴を記録するサービスを享受したり、体重に応じた健康維持のための運動メニューや食事メニューを提供するサービスを享受したりすることが可能になる。
【0060】
この種のサービスは、機能モジュール2の仕様によって享受できる種類が異なるから、利用者が機能モジュール2を取り付けたときに、その機能モジュール2を用いて享受できるサービスの種類を知ることができれば利便性が高くなる。とくに、インターネットNTを用いて享受することができるサービスは、時々刻々変化すると考えられ、またサービスの提供者も変化することが予想されるから、インターネットNTを通して享受しようとするサービスを選択し、当該サービスの提供を要求することができれば、そのような変化にも対応しやすくなる。以下では、サービスを選択しサービスの提供を要求する手続をサービスの登録と呼ぶ。
【0061】
端末装置としての機能モジュール2には、インターネットNTにおいて各機能モジュール2を個別に識別するための端末識別情報D1が付与されている。サービスの登録を簡便に行うために、端末識別情報D1は、機能モジュール2に内蔵した端末情報記憶部M1と、機能モジュール2の外部に設けた情報記録媒体M2とにそれぞれ持たせてある。
【0062】
端末識別情報D1は、機能モジュール2の製造者によって付与される製造番号を用いることができるが、機能モジュール2の仕様が異なっていても同じ製造番号が付与されないようにする。たとえば、製品の仕様を識別するための品種コードと、各製品を個別に識別するための製品コードとを含むようにする。品種コードは同一仕様の機能モジュール2に同コードが付与され、品種コードにより製造者も特定することができる。品種コードには、機能モジュール2の製品名あるいはロットを識別する情報を用いる。また、製品コードは、たとえば製造番号を用いることができ、品種コードと合わせることで端末識別情報D1は製品ごとに異なるユニークなコードになる。
【0063】
ここに、コードは通常はアルファベットと数字との組み合わせで設定される。端末識別情報D1をこのように設定しておけば、製造者が異なる機能モジュール2でも、それぞれにユニークな端末識別情報D1を与えることができる。端末識別情報D1は製品ごとにユニークであればよく(他の機能モジュール2と一致しなければよく)、品種コードと製品コードとの組み合わせとすることは必須ではない。
【0064】
上述のように端末識別情報D1は、機能モジュール2に内蔵した端末情報記憶部M1に担持されるとともに、機能モジュール2の外部に設けた情報記録媒体M2に記録される。端末情報記憶部M1は消去や書換ができないように記録されており、たとえばROMを用いたり導体パターンによって端末識別情報D1を表したプリント基板を用いる。なお、端末情報記憶部M1に担持される端末識別情報D1と情報記録媒体M2とに記録される端末識別情報D1とは通常は同一のコードを用いるが、両者を異ならせておき、端末管理サーバ20において両者を対応付けるようにすることも可能である。さらに、端末情報記憶部M1には機能モジュール2に個々に設定された所在情報D3(ここでは、URL)も記録される。
【0065】
端末情報記憶部M1は上述のように機能モジュール2に内蔵され、後述のようにデータ伝送に用いるために端末識別情報D1および機能モジュール2の所在情報D3を担持している。機能モジュール2が端末管理サーバ20と通信を行うときに必要な端末管理サーバ20のアドレス情報(URL)D2は基本モジュール1に持たせてある。また、情報記録媒体M2には端末識別情報D1のほか、インターネットNTを通して端末管理サーバ20にアクセスするためにアドレス情報D2も記録される。端末識別情報D1とアドレス情報D2との記録には、QRコードのような2次元コードを用いる。
【0066】
情報記録媒体M2は、通常は端末識別情報D1とアドレス情報D2とを含む2次元コードを印刷した印刷物であって、機能モジュール2の器体の表面に貼着されるシールや機能モジュール2を収納する包装箱などの形態で機能モジュール2に付属させてある。機能モジュール2の器体にシールの形態で貼着しておけば、機能モジュール2を使用しているときに紛失するのを防止することができる。また、包装箱の一部に2次元コードを印刷しておけば、当該機能モジュール2によって享受可能なサービスを機能モジュール2の包装箱を開封する前に確認することが可能になる。
【0067】
情報記録媒体M2には端末識別情報D1および端末管理サーバ20のアドレス情報D2が記録されているから、情報記録媒体M2に記録された2次元コードを読み出し、インターネットNTを通してデータ伝送が可能な装置を用い、端末管理サーバ20のアドレス情報D2によって端末管理サーバ20との間でリンクを確立すれば、端末識別情報D1を端末管理サーバ20に引き渡すことが可能になる。
【0068】
本実施形態では、端末識別情報D1を端末管理サーバ20に引き渡すための装置として、カメラ付きの移動体電話端末30を用いる。この移動体電話端末30は、CCD撮像素子などを用いたカメラとカメラにより撮像した画像から端末識別情報D1およびアドレス情報D2を抽出するプログラムとを合わせて構成された情報読取部31を有し、さらに、液晶表示器のような表示部32と、テンキーなどの操作部33と、無線伝送路を通してインターネットNTに接続することができる通信部34とを備える。
【0069】
したがって、印刷物である情報記録媒体M2に記録された情報(端末識別情報D1およびアドレス情報D2)を移動体電話端末30に設けた情報読取部31で撮影するとともに端末識別情報D1およびアドレス情報D2を抽出し、通信部34において当該アドレス情報D2を用いて端末管理サーバ20とのリンクを確立すれば、端末識別情報D1を端末管理サーバ20に転送することができる。この技術は、カメラ付きの移動体電話端末30において2次元コードを撮影することにより、2次元コードに記載された特定サイトとのリンクを確立する技術と同様である。なお、移動体電話端末30に代えて、通話機能を持たないデータ伝送機能を有するPDA(携帯情報端末)を用いることも可能である。
【0070】
ところで、端末管理サーバ20には、端末識別情報D1とサービスとを対応付けた選択用データ記憶部23aが設けられる。選択用データ記憶部23aには、サービス提供サーバ40が提供可能なサービスの選択肢が、機能モジュール2の端末識別情報D1に対応付けて登録されている。言い換えると、特定のサービスを提供する対象となる機能モジュール2を端末識別情報D1により指定しているのである。選択用データ記憶部23aに格納されているサービスの選択肢は、機能モジュール2で用いているサービスではなく、機能モジュール2で用いることができるサービスであり、サービスと端末識別情報D1とは一対一に対応付けられる場合のほか、異なる複数のサービスが同じ端末識別情報D1に対応付けられることもある。
【0071】
端末管理サーバ20には、機能モジュール2ごとに実際に利用するサービスが端末識別情報D1に対応付けて登録される登録用データ記憶部23bが設けられる。また、サービス提供サーバ40の提供するサービスを機能モジュール2が利用するときに用いるサービスの所在情報D4に対応付けて登録してある上り接続データ記憶部23cも設けられる。
【0072】
本実施形態では、サービス提供サーバ40は、サービスごとに異なるアドレス(URL)を付与した単位を想定しているが、1台のコンピュータサーバによってアドレスの異なる複数種類のサービスを提供することも可能である。所在情報D4としては、インターネットNTを通して各サービスを享受するためにアドレス(URL)を想定している。
【0073】
ところで、機能モジュール2の製造者は、出荷しようとする機能モジュール2について端末識別情報D1を、あらかじめ端末管理サーバ20に登録する。このように端末管理サーバ20に端末識別情報D1を登録しておけば、機能モジュール2に内蔵した端末情報記憶部M1の端末識別情報D1との照合によって、正規に製造された機能モジュール2か否かを確認するのが容易になる。また、機能モジュール2について、ゲート装置4への接続様式や通信プロトコルなどの仕様を規格として統一することにより、様々な製造者に機能モジュール2の製造機会を与えるようにしながらも、端末識別情報D1について端末管理サーバ20で集中管理することにより、不正な製品の乱造を抑止することが可能になる。
【0074】
一方、選択用データ記憶部23aに格納される情報は、サービスの提供者(サービス提供サーバ40の管理者)によって設定される。サービスの提供者と機能モジュール2の製造者とは一致していても異なっていてもよい。この情報は、機能モジュール2の利用者が享受しようとするサービスを選択するために用いる。したがって、サービスの提供者は、提供しようとするサービスにサービスを提供可能な機能モジュール2の端末識別情報D1を対応付けて選択用データ記憶部23aに登録する。選択用データ記憶部23aには、サービスの内容を示す情報も格納する。
【0075】
サービス提供者は、選択用データ記憶部23aに情報を格納する際に、端末管理サーバ20の管理者に情報を通知し端末管理サーバ20の管理者にデータの登録作業を行わせることが考えられる。しかしながら、登録作業中に情報が誤登録される可能性がある。したがって、サービス提供サーバ40にサービス通知部41を設けておき、サービス通知部41を通して端末管理サーバ20に所要のデータを伝送し、選択用データ記憶部23aへの情報の登録作業を自動化するのが望ましい。
【0076】
選択用データ記憶部23aに端末識別情報D1を照合すれば、当該端末識別情報D1を有する機能モジュール2において利用することができるサービスの選択肢を選択用データ記憶部23aから抽出することができ、また、そのサービスの内容を抽出することができる。選択用データ記憶部23aにおいて複数種類のサービスを同じ端末識別情報D1に対応付けている場合は、1台の機能モジュール2で享受可能な複数のサービスを抽出することができる。
【0077】
ところで、機能モジュール2がサービス提供サーバ40の提供するサービスを享受する場合、通常は機能モジュール2からサービス提供サーバ40にサービスの提供を要求することによって、機能モジュール2とサービス提供サーバ40との間でデータ伝送を可能とするようにリンクを確立する。リンクを確立する手順には種々の方法があるが、本実施形態では機能モジュール2からサービス提供サーバ40にアクセスすることにより、リンクを確立する場合を例として説明する。
【0078】
つまり、機能モジュール2がサービス提供サーバ40にアクセスする際には、上り接続処理部26において、上述した上り接続データ記憶部23cに登録されているサービスの所在情報D4を用いる。上り接続処理部26の動作は後述する。サービスの所在情報D4は、選択用データ記憶部23aにデータを登録するときに、サービス提供者がサービスとともに上り接続データ記憶部23cに登録する。選択用記憶部23aとの照合に用いた端末識別情報D1を持つ機能モジュール2に対して上り接続データ記憶部23cに格納された所在情報D4を引き渡せば、機能モジュール2からサービス提供サーバ40へのアクセスが可能になる。つまり、機能モジュール2とサービス提供サーバ40とはインターネットNTを介してデータ伝送を直接行うことが可能になる。
【0079】
ところで、上述の例では、サービス提供サーバ40の管理者が選択用データ記憶部23aに登録する端末識別情報D1を知っている必要があるが、サービス提供サーバ40の管理者では端末識別情報D1を知ることができない場合もある。そのような場合に備えて、端末管理サーバ20に読替用データ記憶部23dを設けることが望ましい。読替用データ記憶部23dでは、機能モジュール2の製品品種などを示す上述した品種コードを提供対象情報として、品種コードを端末識別情報D1に対応付けてある。読替用データ記憶部23dのデータは、機能モジュール2の製造者によって登録される。つまり、サービス提供者は、サービスを提供する対象を指定する提供対象情報として、端末識別情報D1と品種コードとのどちらでも用いることが可能になっている。
【0080】
読替用データ記憶部23dを設けておけば、サービス提供サーバ40から提供対象情報を端末管理サーバ20に転送することによって、端末管理サーバ20において提供対象情報を端末識別情報D1に読み替えることが可能であり、読み替えた後の端末識別情報D1を選択用データ記憶部23aの登録に用いることにより、提供対象情報を用いるか否かにかかわらず、同じ選択用データ記憶部23aを用いることができる。このように、サービスの提供者は端末識別情報D1を知ることなくサービスの提供が可能であるから、サービスの提供が容易であり、多くのサービス提供者の参入が期待できる。
【0081】
ところで、機能モジュール2は、ゲート装置4に接続されると(着目する機能モジュール2が既設の機能モジュール2を介してゲート装置4に接続される場合も含む)、ゲート装置4を介して端末管理サーバ20にアクセスし、端末管理サーバ20に端末識別情報D1を登録するように仕様が定められている。つまり、機能モジュール2がゲート装置4に接続されると端末情報記憶部M1から読み出された端末識別情報D1と機能モジュール2の所在情報D3とが端末管理サーバ20に伝送される。端末管理サーバ20では、機能モジュール2から受信した端末識別情報D1および機能モジュール2の所在情報D3を下り接続データ記憶部23eに格納する。ここで、機能モジュール2をゲート装置4に接続するとは、基本機能モジュール2aのようにゲート装置4に直接接続する場合のほか、拡張機能モジュール2bのようにゲート装置4に他の機能モジュール2を介して間接的に接続する場合も含む。本実施形態では、下り接続データ記憶部23eは機能モジュール2から伝送された情報の保持にのみ用いるが、以下に説明する各実施形態では、下り接続データ記憶部23eに格納した情報を用いて通信を行う。
【0082】
以上の構成により、ゲート装置4に接続されて使用可能になった機能モジュール2の端末識別情報D1が端末管理サーバ20の下り接続データ記憶部23eに登録される。下り接続データ記憶部23eに端末識別情報D1が登録されている機能モジュール2は、ゲート装置4に接続されたことが保証されており、端末管理サーバ20においてインターネットNTを介して管理することが可能になる。
【0083】
一方、ゲート装置4から機能モジュール2を取り外したときには、端末管理サーバ20に対して端末識別情報D1の消去が指示され、下り接続データ記憶部23eから当該端末識別情報D1が消去される。この処理のために、ゲート装置4には、機能モジュール2の接続・非接続を常時監視する機能と、接続されている機能モジュール2の端末識別情報D1を記憶する機能とが必要である。なお、機能モジュール2の接続・非接続に対応して端末識別情報D1を記憶させる場所として、下り接続データ記憶部23eを用いることは必須ではなく登録用データ記憶部23bを用いてもよい。
【0084】
ところで、登録用データ記憶部23bには各機能モジュール2で実際に利用するサービスが、端末識別情報D1に対応付けて格納される。登録用データ記憶部23bへのサービスの登録は以下の手順で行う。
【0085】
上述したように、機能モジュール2には情報記録媒体M2が対応付けられて付属している。登録用データ記憶部23bへのサービスの登録には、情報記録媒体M2の端末識別情報D1を用いる。すなわち、移動体電話端末30の情報読取部31を用い、情報記録媒体M2からアドレス情報D2および端末識別情報D1を読み取って、端末管理サーバ20に対して端末識別情報D1を伝送する。
【0086】
端末管理サーバ20には、移動体電話端末30からサーバ通信部1を通して与えられた端末識別情報D1を選択用データ記憶部23aに照合してサービスの選択肢を抽出する照合処理部22が設けられている。照合処理部22では端末識別情報D1を選択用データ記憶部23aに照合することによって、当該端末識別情報D1を有する機能モジュール2に対して提供可能なサービスの選択肢を選択用データ記憶部23aから抽出する。抽出されたサービスの選択肢は、サーバ通信部21を通して移動体電話端末30に返送され、移動体電話端末30の表示部32に一覧表示される。表示部32には複数のサービスが表示可能である。表示部32に表示されるサービスは、名称のみで内容がわかる場合には内容の説明は不要であるが、通常はサービスの内容に関する説明も表示される。
【0087】
ここにおいて、移動体電話端末30から与えられた端末識別情報D1が下り接続データ記憶部23e(または登録用データ記憶部23b)にすでに登録されている場合には、照合処理部22は、移動体電話端末30の操作部33を用いたサービスの選択を許可し、サービスが選択されると、選択されたサービスを端末識別情報D1に対応付けて登録用データ記憶部23bに登録する。つまり、登録用データ記憶部23bには機能モジュール2で利用可能なサービスの選択肢のうち、移動体電話端末30を用いて選択したサービスが、当該機能モジュール2の端末識別情報D1に対応付けて登録される。この登録作業は登録処理部24が行う。なお、登録処理部24は、端末識別情報D1が接続されていない場合には、移動体電話端末30によるサービスの選択を許可しない。
【0088】
要するに、移動体電話端末30から与えられた端末識別情報D1を持つ機能モジュール2がゲート装置4に接続されていれば、利用者は移動体電話端末30の操作部33を用いてサービスの選択肢を閲覧するとともに所望のサービスを選択することが可能になる。また、端末管理サーバ20の登録処理部24では、移動体電話端末30に対してサービスの開始/停止の選択肢も与え、未使用のサービスでは開始の選択が可能になり、使用中のサービスでは停止の選択が可能になる。
【0089】
端末管理サーバ20には、登録用データ記憶部23bに登録されたサービスと端末識別情報D1とを、このサービスを提供するサービス提供サーバ20に通知する登録通知部25が設けられており、登録通知部25は、登録用データ記憶部23bにサービスが登録されると、当該サービスを提供するサービス提供サーバ40に対して、サービスの開始/停止を通知する。なお、登録通知部25がサービス提供サーバ40に対してサービスの開始/停止を通知する際には、当該サービスを上り接続データ記憶部23cに照合し、上り接続データ接続部23cに登録されているサービスの所在情報D4を用いてサービス提供サーバ40への通知を行う。
【0090】
一方、移動体電話端末30から転送された端末識別情報D1が端末管理サーバ20の下り接続データ記憶部23e(または、登録用データ記憶部23b)に登録されていない場合には、移動体電話端末30の操作部33を用いてサービスの内容を閲覧することのみ許可する。つまり、照合処理部22では下り接続データ記憶部23e(または、登録用データ記憶部23b)を参照することにより、ゲート装置4に接続されていないと判断される機能モジュール2については、移動体電話端末30の操作によってサービスの内容を閲覧することのみが可能になる。したがって、包装箱に情報記録媒体M2が付属していれば、機能モジュール2の購入前であっても、当該機能モジュール2によって享受可能なサービスを確認することができる。
【0091】
上述したように、端末管理サーバ20の選択用データ記憶部23aに端末識別情報D1とサービスの選択肢とを対応付けて登録しておけば、情報記録媒体M2に書き込まれた情報(端末識別情報D1およびアドレス情報D2)を移動体電話端末30の情報読取部31で読み取ることによって、機能モジュール2を用いて享受することができるサービスの種類を移動体電話端末30の表示部32に表示することができる。さらに、機能モジュール2がゲート装置4に接続されている間は、当該機能モジュール2の端末識別情報D1が端末管理サーバ20に認識されるから、移動体電話端末30の操作部33によって、当該機能モジュール2で利用しようとするサービスを選択することができる。つまり、機能モジュール2に表示部や操作部を設けることなく利用するサービスの種類を選択することが可能になる。
【0092】
また、登録用データ記憶部23bにサービスと端末識別情報D1とが登録された機能モジュール2は、登録通知部25がサービス提供サーバ40にサービスの開始/停止を通知するから、移動体電話端末30を用いてサービスの開始および停止を指示することができる。その結果、移動体電話端末30の通信サービスを行う電話事業者との契約によって、サービスの使用料金を電話事業者に徴収させることが可能になる。
【0093】
この場合、移動体電話端末30により指示されるサービスの開始および停止を端末管理サーバ20に設けた登録通知部25から電話事業者の課金管理サーバ50に通知するだけでよく、端末管理サーバ20ではサービスの使用料金を管理する必要がないから、端末管理サーバ20の負荷が軽減される。なお、サービスの使用料金は、1ヶ月などの単位期間ごとに定めた定額制とするのが望ましい。この料金制度を採用すれば、端末管理サーバ20は、サービスの開始と停止とを課金管理サーバ50に通知するだけでよいからである。
【0094】
上述の動作を図2ないし図5を用いて簡単にまとめる。図2、図3はサービスの登録とサービスの利用との手順の全体を示し、図4はサービスの登録時の手順、図5はサービスの利用時の手順を示している。
【0095】
機能モジュール2の購入者がサービスを享受するにあたり、機能モジュール2の製造者から与えられた情報により読替用データ記憶部23dに品種コードと端末識別情報D1との対応関係が登録され、サービス提供者から与えられた情報により選択用データ記憶部23aに端末識別情報D1とサービスの選択肢とが対応付けて登録されているものとする。図では提供対象情報端末識別情報D1(あるいは提供対象情報)とサービスの所在情報D4とをサービス登録情報としてサービス提供サーバ40のサービス通知部41が端末管理サーバ20に送り(P0)、端末管理サーバ20では、選択用データ記憶部23aと上り接続データ記憶部23cとにサービス提供サーバ40からの情報を登録する。
【0096】
図3では、各サービス提供サーバ40a,40bが、それぞれ提供対象情報として端末識別情報とサービスの内容とを対応付けたデータを持っている場合を示している。つまり、データ群Fa,Fbにおいて、ハイフンで結合した左側の数字は端末識別情報D1を意味し、右側の数字はサービスの種類に対応している。このようなデータ群Fa,Fbを端末管理サーバ20に転送することにより(P0)、選択用データ記憶部23aには、各サービス提供サーバ40a,40bから転送されたデータ群Fa,Fbを統合したデータ群F0が格納される。図3の例ではサービス提供サーバ40から端末管理サーバ20に対して端末識別情報D1を送っているが、端末識別情報D1ではなく品種コードを送る場合には、端末管理サーバ20に設けた読替データ記憶部23dの情報を用いて端末識別情報D1への読替を行って選択用データ記憶部23aへの書き込みを行う。
【0097】
この状態において、サービスの登録作業が開始される。すなわち、機能モジュール2の購入者がゲートモジュール4に機能モジュール2を接続すると、機能モジュール2の端末情報記憶部M1に記憶された端末識別情報D1が読み出され、端末識別情報D1が端末管理サーバ20に転送される(P1)。機能モジュール2から転送された端末識別情報D1は登録用データ記憶部23bに書き込まれ(または別に設けた記憶部にかき込まれ)、端末管理サーバ20では機能モジュール2が使用されていることを認識する。
【0098】
次に、機能モジュール2の購入者が移動体電話端末30を用い、情報記録媒体M2を読み取ると、電話事業者が管理する電話管理サーバ50′(課金管理サーバ50を含む)を通して端末識別情報D1が端末管理サーバ20に通知され(P2)、端末管理サーバ20の照合処理部22では、通知された端末識別情報D1を選択用データ記憶部23aと照合することにより、利用可能なサービスを抽出し、移動体電話端末30にサービスを通知する(P3)。サービスが通知された移動体電話端末30の表示部32にはサービスが一覧表示され、またサービスの内容が表示されるから、購入者が操作部33を操作して所望のサービスを選択し開始を指示すると、選択したサービスが端末管理サーバ20に通知される(P4)。
【0099】
すなわち、図3によれば、情報記録媒体M2に記録された端末識別情報D1(情報記録媒体M2の下に記載した数字のうちハイフンの左側の数字)を端末管理サーバ20に転送して(P2)選択用データ記憶部23aと照合する。この動作により移動体電話端末30の表示部32にはサービスが一覧表示されるから(P3)、操作部33で所望のサービスを選択すると、端末管理サーバ20には選択したサービス(情報記録媒体M2の下に記載した数字のうちハイフンの右側の数字)が通知される(P4)。この処理により、端末管理サーバ20では、端末識別情報D1が利用するサービスが登録用データ記憶部23bに登録される。また、所在情報D4を上り接続データ記憶部23cにすでに登録されている端末識別情報D1に対応付けて登録する。
【0100】
登録用データ記憶部23bにサービスと端末識別情報D1との組が登録されると、サービスの開始が指示されたものとして、端末管理サーバ2の登録処理部24では当該サービスの使用料金の課金を開始するように課金管理サーバ50(電話管理サーバ50′に設けられている)に通知するとともに(P5)、サービスを提供するサービス提供サーバ40に対してサービス開始を要求する(P6)。以上の処理によって機能モジュール2においてサービスを利用することが可能になる。
【0101】
一方、サービスの利用にあたっては、機能モジュール2から端末管理サーバ20にサービスの提供を要求すると(P7)、端末管理サーバ20を通してサービス提供サーバ40にサービスの提供が要求され(P8)、サービス提供サーバ40ではサービス提供の要求に応答し(P9)、端末管理サーバ20を通して機能モジュール2にサービスを提供する(P10)。すなわち、図5に示すように、機能モジュール2が端末管理サーバ20にサービスの提供を要求するとともに端末識別情報D1を通知すると(S11(=P7)、上り接続処理部26において、端末識別情報D1を登録用データ記憶部23bに照合して利用するサービスを抽出し(P12)、さらに当該サービスを上り接続データ記憶部23cに照合して、サービスの所在情報D4を取得する(S13)。
【0102】
本実施形態では、端末管理サーバ20が機能モジュール2とサービス提供サーバ40との中継を行っており、上り接続処理部26では、サービスの所在情報D4を取得すると、当該所在情報D4に基づいてサービス提供サーバ40にサービスの提供を要求する(S14(=P8)。このとき機能モジュール2から引き渡す情報があれば、サービス提供サーバ40に転送する。サービス提供の要求に応答してサービス提供サーバ40から端末管理サーバ20にサービスの内容が返送されると(S15(=P9))、この内容を機能モジュール2に転送する(S16(=P10))。
【0103】
一方、サービスの利用を停止しようとするときには、サービスの開始の際と同様に、まず、移動体電話端末30を用いて端末識別情報D1を端末管理サーバ20に送信する(P11)。端末管理サーバ20では利用中のサービスを管理しているので、端末識別情報D1を受信すると、照合処理部22において提供中のサービスを抽出し、提供中のサービスの内容を移動体電話端末30に返送する(P12)。移動体電話端末30では、サービス名が表示部32に表示されるから、停止すべきサービスを確認し、操作部33を用いて当該サービスの停止を指示する(P13)。この指示により登録用データ記憶部23bからサービスが消去され、サービスの消去に伴って端末管理サーバ20の登録処理部24では、課金管理サーバ50に対してサービスの停止を通知し(P14)、該当するサービス提供サーバ40に対してサービスの停止を要求する(P15)。
【0104】
端末管理サーバ20は端末識別情報D1によって機能モジュール2を認証することができるから、機能モジュール2からログインの操作を省略することができ、また端末管理サーバ20とサービス提供サーバ40との間はイントラネットを構築しておけば、ログインの処理を省略することができるから、ログインの操作を伴わずに機能モジュール2によるサービスの要求からサービス提供サーバ40の応答までの処理を行うことができる。ここに、サービス提供サーバ40に機能モジュール2の端末識別情報D1を渡しておけば、イントラネットを構築しなくともサービス提供サーバ40において機能モジュール2を認証することでログインの操作を不要にすることができる。
【0105】
上述した構成例では、情報記録媒体M2から情報を読み取るためにカメラ付きの移動体電話端末30を用いているが、機能モジュール2によって情報読取部31と表示部32と操作部33とに相当する構成を実現することができる場合には、移動体電話端末30を用いることなく、上述の処理を行うことが可能である。機能モジュール2を用いる場合には、情報読取部31と表示部32と操作部33とは異なる機能モジュール2に設け、動作を関連付けるようにしてもよい。
【0106】
ここに、移動体電話端末30に代えて機能モジュール2を用いるにあたって課金管理サーバ50を利用するには、機能モジュール2を電話端末と同様に扱えるように電話事業者と契約する必要があるが、機能モジュール2は基本モジュール1を介してインターネットNTに接続されるものであって電話網には接続されないから、IP電話のようなインターネットNTを通して電話サービスを提供している電話事業者との契約になる。
【0107】
また、上述の構成例では、情報記録媒体M2として印刷物を用い、情報の記録形態としては2次元コードを用いているが、非接触ICタグに端末識別情報D1および端末管理サーバ20のアドレス情報D2を登録しておき、非接触ICタグの内容を読み取ることができるリーダをインターネットNTに接続することにより、端末管理サーバ20とのリンクを確立してもよい。この場合も機能モジュール2にリーダの機能を持たせておけば、機能モジュール2で端末管理サーバ20とのリンクを確立することができる。なお、移動体電話端末30に非接触ICタグの読取機能を設けている場合には、この機能を情報読取部31に用いてもよい。
【0108】
(実施形態2)
実施形態1では、機能モジュール2がサービス提供サーバ40からサービスの提供を受ける際に、機能モジュール2とサービス提供サーバ40との間で端末管理サーバ20が介在する動作であったが、本実施形態では、端末管理サーバ20が介在することなく機能モジュール2とサービス提供サーバ40との間でデータ伝送を直接行う動作を示す。サービスの登録手順は実施形態1と同様である。
【0109】
サービスの所在情報D4は、実施形態1と同様に、端末管理サーバ20の上り接続データ記憶部23cに登録される。機能モジュール2がサービスを受けようとするときには、図11に示すように、まず機能モジュール2から端末管理サーバ20にサービスの所在情報D4の提供を要求するとともに端末識別情報D1を通知する(S21)。サービスの提供要求を受けた端末管理サーバ20の上り接続処理部26では、端末識別情報D1を登録用データ記憶部23bに照合して要求されたサービスを抽出し(S22)、当該サービスの所在情報D4を上り接続データ記憶部23cから取得する(S23)。さらに、サービスの所在情報D4を抽出した上り接続処理部26は、サービスの所在情報D4を機能モジュール2に返送する(S24)。
【0110】
機能モジュール2では端末管理サーバ20から受け取ったサービスの所在情報D4を用いてサービス提供サーバ40にサービスの提供を要求し(S25)、サービス提供サーバ40の応答によるサービスの提供を受ける(S26)。つまり、本実施形態では、端末管理サーバ20は、機能モジュール2に対してサービスの所在情報D4を提供するために用いられている。
【0111】
なお、サービスの所在情報D4を機能モジュール2に引き渡す際に、認証のための情報も引き渡すことによって、機能モジュール2はサービス提供サーバ2に対してログインの操作を行うことなくサービスの提供を受けることが可能になる。また、サービス提供サーバ40に当該サービスを受ける機能モジュール2の端末識別情報D1を登録しておくことによって、端末管理サーバ20による認証のための情報の引き渡しを省略することができる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0112】
(実施形態3)
上述した各実施形態は、機能モジュール2がサービス提供サーバ40に対してサービスを要求する場合を例示したが、本実施形態は、機能モジュール2からサービスの提供が要求されないときに、サービス提供サーバ40から機能モジュール2にサービスを提供する場合の動作を示す。このような動作は、サービス提供サーバ40から機能モジュール2の機能をアップデートを自動的に行ったり、最新の情報(ニュース、音楽、映像など)を機能モジュール2に提供したり、緊急性のある情報を機能モジュール2に一斉に送信したりする場合などに用いられる。
【0113】
サービス提供サーバ40が機能モジュール2にサービスを提供するためには、機能モジュール2の所在情報D3を知る必要があるが、機能モジュール2の所在情報D3は、端末管理サーバ20の下り接続データ記憶部23eが保有しているから、図12に示すように、サービス提供サーバ20は、まず端末管理サーバ20に対してサービスの提供を通知する(S31)。
【0114】
端末管理サーバ20には、上り接続処理部26と対になる下り接続処理部27が設けられており、サービス提供サーバ20からサービスの提供が通知されると、下り接続処理部27ではサービスの提供を通知してきたサービスの所在情報D4を用いて上り接続データ記憶部23cと照合して当該サービスの種類を抽出し(S32)、さらに抽出したサービスを登録用データ記憶部23bに照合して当該サービスに対応する端末識別情報D1を抽出する(S33)。この場合、端末識別情報D1は通常は複数個抽出される。下り接続処理部27では、抽出された端末識別情報D1を下り接続データ記憶部23eに照合して機能モジュール2の所在情報D4を抽出し(S34)、この所在情報D4を用いて機能モジュール2にサービスを提供する(S35)。
【0115】
上述したように、本実施形態では、サービス提供サーバ40と機能モジュール2との間に端末管理サーバ20が介在し、サービス提供サーバ40から提供されたサービスを端末管理サーバ20が中継して機能モジュール2に提供する。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0116】
(実施形態4)
本実施形態は、実施形態3と同様に、サービス提供サーバ40が機能モジュール2にサービスを提供する例であって、実施形態2と同様に、端末管理サーバ20を機能モジュール2の所在情報D3を取得するための参照用に用い、サービスの提供は、端末管理サーバ20を仲介することなく、サービス提供サーバ40と機能モジュール2との間で直接行う動作である。
【0117】
つまり、サービス提供サーバ40が機能モジュール2にサービスを提供する際には、図13に示すように、端末管理サーバ20にサービスの提供を通知する(S41)。端末管理サーバ40の下り接続処理部27は、上り接続データ記憶部23cを参照してサービスの所在情報D4からサービスを抽出し(S42)、さらに抽出したサービスを登録用データ記憶部23bに照合して端末識別情報D1を抽出する(S43)。本実施形態の下り接続処理部27は、抽出した端末識別情報D1を下り接続データ記憶部23eに照合して機能モジュール2の所在情報D4を抽出し(S44)、この所在情報D4をサービス提供サーバ40に返送する(S45)。サービス提供サーバ40は、受け取った端末識別情報D1を用いて機能モジュール2にサービスを提供する(S46)。
【0118】
以上説明したように、本実施形態の動作では、端末管理サーバ20は機能モジュール2の所在情報D3を抽出するための参照用に用いられる。他の構成および動作は実施形態1と同様である。
【0119】
なお、機能モジュール2においてサービスの所在情報D4を保持したり、サービス提供サーバ40において機能モジュール2の所在情報D3を保持することも考えられ、これらの構成を採用すれば、機能モジュール2とサービス提供サーバ40との間で、端末管理サーバ20を用いることなく通信を行うことが可能であるが、上述の各実施形態のように端末管理サーバ20を設けることにより、機能モジュール2の認証が可能になり、ログインの操作が不要になる。
【0120】
ところで、上述した各実施形態では、サービスの登録時において、登録用データ記憶部23bに情報を登録すると、登録通知部25がサービス提供サーバ40に通知する構成を採用しているが、サービス提供サーバ40に通知せずにサービス提供サーバ40の管理者に通知するようにしてもよい。この場合の通知は、電話やファクシミリや電子メールによる通知でもよい。
【0121】
電話、ファクシミリ、電子メールなどを用いるときには、端末管理サーバ20において機能モジュール2の利用者が享受を希望するサービスについて、端末管理サーバ20あるいは端末管理サーバ20の管理者が仲介し、サービス提供サーバ40の管理者に対してサービスの提供を依頼することになる。あるいはまた、端末管理サーバ20が自動的に音声や電子メールによってサービス提供サーバ40の管理者にサービスの提供を依頼する。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】実施形態1を示すブロック図である。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】同上におけるサービス登録時の手順を示す動作説明図である。
【図5】同上におけるサービス要求時の手順を示す動作説明図である。
【図6】配線システムの全体構成を示す構成図である。
【図7】機能モジュールを取付枠に取り付けた状態の正面図である。
【図8】機能モジュールの他の構成例を示す構成図である。
【図9】ゲート装置と機能モジュールとを示す斜視図である。
【図10】機能モジュールを示す分解斜視図である。
【図11】実施形態2におけるサービス要求時の手順を示す動作説明図である。
【図12】実施形態3におけるサービス要求時の手順を示す動作説明図である。
【図13】実施形態4におけるサービス要求時の手順を示す動作説明図である。
【符号の説明】
【0123】
1 基本モジュール
2 機能モジュール(端末装置)
4 ゲート装置
6 接続口
20 端末管理サーバ
22 照合処理部
23a 選択用データ記憶部
23b 登録用データ記憶部
23c 上り接続データ記憶部
23d 読替用データ記憶部
23e 下り接続データ記憶部
24 登録処理部
25 登録通知部
26 上り接続処理部
27 下り接続処理部
30 移動体電話端末
31 情報読取部
32 表示部
33 操作部
34 通信部
40 サービス提供サーバ
40a,40b サービス提供サーバ
41 サービス通知部
D1 端末識別情報
D2 アドレス情報
D3 (端末装置の)所在情報
D4 (サービスの)所在情報
M1 端末情報記憶部
M2 情報記録媒体
Lp 電力線(電線)
Li 信号線(電線)
NT インターネット(電気通信回線)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気通信回線からなる第1の通信路に接続され通信による各種サービスを享受する端末装置と、端末装置との間に第1の通信路が介在し端末装置の仕様に応じたサービスの提供が可能であるサービス提供サーバと、端末装置で利用するサービスを端末装置ごとに登録する機能を有した端末管理サーバと、端末装置に個別に付与された端末識別情報と端末管理サーバのアドレス情報とが記録され端末装置に対応付けられている情報記録媒体と、情報記録媒体に記録された端末識別情報およびアドレス情報を読み取る情報読取部と、情報読取部に付設され読み取ったアドレス情報を用いて端末管理サーバとの間で電気通信回線からなる第2の通信路を通して双方向に通信を行う通信部と、情報読取部に付設され端末管理サーバから通信部で受け取った情報を表示する表示部および端末管理サーバへの指示を通信部を通して与える操作部とを備え、端末管理サーバは、端末装置において利用可能であるサービスの選択肢が当該サービスを提供可能な端末装置を示す提供対象情報に対応付けて登録されている選択用データ記憶部と、端末装置で利用するサービスが端末識別情報に対応付けて登録される登録用データ記憶部と、情報読取部に読み取られ通信部により第2の通信路を通して伝送された端末識別情報を提供対象情報と照合することにより選択用データ記憶部からサービスの選択肢を抽出して通信部に返送し表示部に表示させる照合処理部と、表示部に表示されたサービスの選択肢のうち操作部で指定され通信部により第2の通信路を通して伝送されたサービスを端末識別情報に対応付けて登録用データ記憶部に登録する登録処理部とを備えることを特徴とするサービス登録システム。
【請求項2】
前記サービス提供サーバは、サービスと提供対象情報とをデータ伝送により前記端末管理サーバに通知して選択用データ記憶部に格納させるサービス通知部を備えることを特徴とする請求項1記載のサービス登録システム。
【請求項3】
前記提供対象情報は前記端末識別情報と同一情報を用いることを特徴とする請求項1または請求項2記載のサービス登録システム。
【請求項4】
前記端末管理サーバは、前記提供対象情報を前記端末識別情報に読み替える読替用データ記憶部を備え、サービス提供サーバから与えられる提供対象情報を読替用データ記憶部により端末識別情報に読み替えて前記選択用データ記憶部に登録することを特徴とする請求項1または請求項2記載のサービス登録システム。
【請求項5】
前記端末管理サーバは、前記サービス提供サーバが提供するサービスを前記端末装置から利用するときに用いるサービスの所在情報が登録されている上り接続データ記憶部と、端末装置が端末管理サーバに対してサービス提供サーバからのサービスの提供を要求したときに当該端末装置の端末識別情報を前記登録用データ記憶部に照合して利用するサービスを抽出した後に当該サービスの所在情報を上り接続データ記憶部から抽出する上り接続処理部とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のサービス登録システム。
【請求項6】
前記端末装置は前記端末識別情報および端末装置の所在情報を担持する端末情報記憶部を内蔵しており、前記端末管理サーバは、端末装置から前記第1の通信路を介して取得した端末識別情報および端末装置の所在情報を登録する下り接続データ記憶部を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のサービス登録システム。
【請求項7】
前記端末管理サーバは、前記サービス提供サーバが前記端末装置にサービスを提供するときに提供対象である端末装置の所在情報を前記下り接続データ記憶部から抽出する下り接続処理部とを備えることを特徴とする請求項6記載のサービス登録システム。
【請求項8】
前記情報記録媒体は、印刷物であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のサービス登録システム。
【請求項9】
前記情報記録媒体は前記端末装置の表面に貼着されていることを特徴とする請求項8記載のサービス登録システム。
【請求項10】
前記情報読取部と前記通信部と前記表示部と前記操作部とは、移動体電話端末に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のサービス登録システム。
【請求項11】
前記端末装置は、建物内の造営面に埋込配置され造営面内に先行配線されて電力の供給および情報信号の伝送を行う電線に接続されたゲート装置に接続され、ゲート装置を介して電力の供給とともに情報信号の伝送が行われることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のサービス登録システム。
【請求項12】
前記ゲート装置は、前記電線に接続され電力の供給および情報信号の伝送を行う接続口を備え、前記端末装置は、接続口への接続時にゲート装置から端末装置への給電およびゲート装置と端末装置との間での情報信号の伝送の両方を同時に確立する接続体を備え、かつ端末装置がゲート装置に着脱可能に接続して使用されることを特徴とする請求項11載のサービス登録システム。
【請求項13】
前記端末装置は、前記ゲート装置に接続された他の端末装置に着脱可能であり当該他の端末装置を通してゲート装置に接続することにより情報信号を当該他の端末装置を介して授受可能であることを特徴とする請求項11または請求項12記載のサービス登録システム。
【請求項14】
電気通信回線からなる第1の通信路に接続され通信による各種サービスを享受する端末装置と、端末装置との間に第1の通信路が介在し端末装置の仕様に応じたサービスの提供が可能であるサービス提供サーバと、端末装置で利用するサービスを端末装置ごとに登録する機能を有した端末管理サーバと、端末装置に個別に付与された端末識別情報と端末管理サーバのアドレス情報とが記録され端末装置に対応付けられている情報記録媒体と、情報記録媒体に記録された端末識別情報およびアドレス情報を読み取る情報読取部と、情報読取部に付設され読み取ったアドレス情報を用いて端末管理サーバとの間で電気通信回線からなる第2の通信路を通して双方向に通信を行う通信部と、情報読取部に付設され端末管理サーバから通信部で受け取った情報を表示する表示部および端末管理サーバへの指示を通信部を通して与える操作部とを備え、端末管理サーバが、端末装置において利用可能であるサービスの選択肢が当該サービスを提供可能な端末装置を示す提供対象情報に対応付けて登録されている選択用データ記憶部と、端末装置で利用するサービスが端末識別情報に対応付けて登録される登録用データ記憶部とを有するサービス登録システムを用いたサービス登録方法であって、サービスと提供対象情報とをデータ伝送によりサービス提供サーバから端末管理サーバに通知して選択用データ記憶部に登録させるステップと、情報読取部により情報記録媒体から端末識別情報および端末管理サーバのアドレス情報を読み取るとともに当該アドレス情報を用いて端末管理サーバに端末識別情報を伝送するステップと、端末管理サーバが受け取った端末識別情報を用いて選択用データ記憶部から抽出したサービスの選択肢を表示部に表示させるステップと、表示部に表示されたサービスの選択肢のうち操作部で指定されたサービスを端末識別情報に対応付けて登録用データ記憶部に登録するステップとを有することを特徴とするサービス登録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−102626(P2008−102626A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283008(P2006−283008)
【出願日】平成18年10月17日(2006.10.17)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】