説明

シアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、及び、フルカラー画像形成方法

【課題】高解像度、高精細画像を達成し、二次色においても良好な画像色域、彩度、明度を有する画像を形成し、且つ、画像表面の凹凸が小さい、良好な画像の形成を可能とするシアントナー、マゼンタトナー、イエロートナー、ブラックトナー、及び、該トナーを用いるフルカラー画像形成方法を提供する。
【解決手段】少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有するトナーであって、反射分光光度測定において、特定の色相角や特定波長の吸光度を有するトナー、および、該トナーを用いた、帯電している静電荷像担持体に静電荷像を形成する工程と、形成された静電荷像をトナーで現像してトナー画像を形成する工程と、形成されたトナー画像を転写材に転写する工程と、転写されたトナー画像を転写材に定着して定着画像を形成する工程とを含むフルカラー画像形成方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有するマゼンタトナーであって、該マゼンタトナーは、反射分光光度測定において、CIELAB表色系による色相角h*の値(h)が3
30.0〜30.0にあり、波長570nmにおける吸光度(AM570)が1.550以上、波長620nmにおける吸光度(AM620)が0.250以下であり、波長450nmにおける吸光度(AM450)とAM570との比(AM570/AM450)が1.80〜3.50にあるマゼンタトナー。
【請求項2】
前記マゼンタトナーは、前記反射分光光度測定において、CIELAB表色系によるL*
の値(L)が35.0〜55.0である請求項1に記載のマゼンタトナー。
【請求項3】
前記マゼンタトナーは、前記反射分光光度測定において、CIELAB表色系によるc*
の値(c)が70.0〜85.0である請求項1又は2に記載のマゼンタトナー。
【請求項4】
前記マゼンタトナーは、105℃における粘度(ηM105)が500〜100000Pa・s、120℃における粘度(ηM120)が100〜20000Pa・s、120℃における粘度(ηM120)が100〜20000Pa・s、ηM105とηM120との比(ηM105/ηM120)が3.0〜50.0にある請求項1〜3のいずれか一項に記載のマゼンタトナー。
【請求項5】
前記マゼンタトナーは、イソプロパノールにより抽出される溶媒可溶成分において、該可溶成分の全質量を基準として抽出開始から20質量%までの第1の可溶成分の酸価(A1)と、20質量%を越え100質量%までの第2の可溶成分の酸価(A2)の関係が下記式3を満足する請求項1〜4のいずれか一項に記載のマゼンタトナー。
1>A2 (式3)
【請求項6】
前記マゼンタトナーは、テトラヒドロフラン(THF)可溶成分を60.0乃至97.0質量%含有し、該THF可溶成分はスルホン酸基に由来する硫黄元素を0.010〜1.500質量%含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載のマゼンタトナー。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載されるマゼンタトナーと、体積分布基準の50%粒径(D50)が10.0〜50.0μmにあるキャリアとを有するマゼンタ現像剤。
【請求項8】
帯電している静電荷像担持体に静電荷像を形成する工程と、形成された静電荷像をトナーで現像してトナー画像を形成する工程と、形成されたトナー画像を転写材に転写する工程と、転写されたトナー画像を転写材に定着して定着画像を形成する工程とを含む画像形成方法であって、
前記トナー画像を形成する工程は、ブラックトナーとシアントナーとマゼンタトナーとイエロートナーとから選択される第一のトナーで現像して第一のトナー画像を形成する工程と、ブラックトナーとシアントナーとマゼンタトナーとイエロートナーとから選択される第一のトナー以外の第二のトナーで現像して第二のトナー画像を形成する工程と、ブラックトナーとシアントナーとマゼンタトナーとイエロートナーとから選択される第一のトナー及び第二のトナー以外の第三のトナーで現像して第三のトナー画像を形成する工程と、ブラックトナーとシアントナーとマゼンタトナーとイエロートナーとから選択される第一のトナー、第二のトナー及び第三のトナー以外の第四のトナーで現像して第四のトナー画像を形成する工程とを含み、
前記マゼンタトナーは、少なくとも結着樹脂と着色剤とを含有するマゼンタトナーであって、該マゼンタトナーは、反射分光光度測定において、CIELAB表色系による色相角h*の値(h)が330.0〜30.0にあり、波長570nmにおける吸光度(A
M570)が1.550以上、波長620nmにおける吸光度(AM620)が0.250以下であり、波長450nmにおける吸光度(AM450)とAM570との比(AM570/AM450)が1.80〜3.50にあるフルカラー画像形成方法。
【請求項9】
前記画像形成方法は、マゼンタトナーの真密度をρTMとしたとき、CIELAB表色系によりL=47.0、a=75.0、b=−6.0で表現される画像データを、転写材上に現像した際のトナー量をM1(mg/cm)としたとき、下記式10で示される着色係数Aが3.0〜12.0にある請求項8に記載のフルカラー画像形成方法。A=AM570/(M1×ρTM)(式10)
【請求項10】
前記トナー画像を形成する工程は、トナー担持体によりトナーを現像部へ搬送する工程と、該現像部において、静電荷像をトナーで現像する工程とを有し、該搬送する工程におけるトナー担持体上のマゼンタトナーの帯電量(Q)(mC/kg)とAC620との比(Q/AM570)が22.0〜50.0にある請求項8又は9に記載のフルカラー画像形成方法。
【請求項11】
前記トナー画像を形成する工程では、マゼンタ単色濃度20%の画像データに対して静電荷像担持体上に形成されるトナー画像のトナー層の平均高さ(HM20)と、マゼンタ単色濃度80%の画像データに対して静電荷像担持体上に形成されるトナー画像のトナー層の平均高さ(HM80)との比(HM80/HM20)が0.90〜1.30にある請求項8〜10のいずれか一項に記載のフルカラー画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−190038(P2012−190038A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−110364(P2012−110364)
【出願日】平成24年5月14日(2012.5.14)
【分割の表示】特願2008−556193(P2008−556193)の分割
【原出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】