説明

シェルアンドチューブ熱交換器

【課題】1本毎のチューブ交換を容易かつ短時間に行うことができ、シェル内側及びチューブ外側を十分に清掃することができるようなシェルアンドチューブ熱交換器を提供すること。
【解決手段】チューブが管板部を貫通する箇所において、パッキン群によってチューブを固定し、必要であればチューブを抜き取って1本毎のチューブ交換を行うことを可能にする。2本以上のチューブを固定するパッキンを1枚のシートパッキンとして組立を容易にする。また、シェルと管板部とを着脱可能に接合して、シェル内側及びチューブ外側の清掃を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェルアンドチューブ熱交換器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
排気や排液を捨てる際にその余熱を熱交換器で回収する排熱回収は、省エネルギーの手段として有効である。回収された熱を利用し、その分、燃料使用量や電力使用量を削減することができる方法である。
しかし通常、排気や排水には汚れ、沈殿物、腐食性物質が含まれることがほとんどである。そのため排熱回収には比較的汚れに強いシェルアンドコイル型やシェルアンドチューブ型熱交換器が使われることが多い。特にシェルアンドチューブ型は汚れに強く、比較的高性能であり、大流量に対応可能な事から産業分野・民生分野で広く利用されている。
従来のシェルアンドチューブ熱交換器は、シェルとチューブ(一般には金属性伝熱管)の隙間からの排気や排水の漏れを防止するため、鋼、ステンレス等の金属管であるチューブの端部を全周溶接またはロウ付けして製造され、分解・組立はできない構造となっている。このため、チューブのうちの1本のみに故障(漏れ等)が生じた場合でも、チューブを容易に交換することはできず、熱交換器全体を交換することが一般的だった。
これに起因して、排熱回収設備においては、熱交換器の交換を行う数日の間、設備全体又は当該関連プラントの機能を停止せざるを得ないことになっていた。
【0003】
排熱回収熱交換器においては、以下に述べる腐食の問題がある。この問題は、腐食性の排気又は排液に係る排熱回収の低温域で特に顕著になる。
排気には、水蒸気、窒素酸化物、硫黄酸化物などが含まれている場合が多く、これらを含んだ気体から余熱を回収すると、排気が冷えて水蒸気が結露し、排気中の窒素酸化物、硫黄酸化物、硫化水素、塩素などが結露した水滴中に溶け込み、亜硝酸、硝酸、亜硫酸、硫酸などの腐食性溶液が生成され得る。
排液には、最初からこれらの腐食性溶液が含まれている場合が多い。
排熱回収用のシェルアンドチューブ熱交換器においては、シェル内側、チューブ側面、チューブ端溶接部などがこれらの腐食性溶液によって腐食・劣化して液漏れ・ガス漏れなどの漏洩事故につながる場合が多く見受けられる。
排熱回収熱交換器で漏洩が発生した場合には、バルブやダンパを切替え,余熱のある排気や排液をバイパス流路から逃がし、漏洩箇所を通過させないような措置(バイパス措置)が取られる。つまり、余熱のある流体を排熱回収せずに排出させる。熱交換器における漏洩事故に当たっては、たとえ1本のチューブ(端部を含む)の不具合でもバイパス措置を取る必要があるが、バイパス措置によって排熱回収装置が機能しなくなり、光熱費が上昇してエネルギー採算的に損失となるため、熱交換器を速やかに補修・回復してバイパス措置を終了することが好ましい。
【0004】
しかし、従来のシェルアンドチューブ熱交換器においては、チューブを1本毎に、短時間で交換することは不可能で、熱交換器全体を取り外して交換することが必要ゆえ、速やかな回復が困難であった。このため、熱交換器の交換を行う数日の間、バイパス措置を継続する、設備全体又は当該関連プラントの機能を停止せざるを得ないことになるといった問題が発生していた。
この問題を解決するものとして、特許文献1には、各チューブのシェルの外側にある部分のみを溶接し、その溶接部分を切断してチューブを交換し、再び溶接することによって1本毎のチューブ交換を可能にしたシェルアンドチューブ熱交換器が開示されている。
しかし、特許文献1に開示されたシェルアンドチューブ熱交換器は、チューブ交換のために溶接部分の切断及び再溶接を行うものである。技術を持たない者が容易に行えるものではなく、また、短時間で行えるものでもない。
以上のとおり、1本毎のチューブ交換を容易かつ短時間に行うことができるシェルアンドチューブ熱交換器は知られていなかった。
【0005】
従来のシェルアンドチューブ熱交換器においては、熱交換器の保守のための清掃を行う時には、外部から清掃具を挿入できるチューブ内側についてのみブラシ、噴流水等による清掃が可能であった。シェル内側及びチューブ外側については、熱交換器が分解・組立のできない構造のため、ブラシ、噴流水等を届かせることができない。このため、薬液による洗浄によらざるを得ず、清掃の効果が不十分であった。このことは、前記腐蝕の問題の誘因となっていた。
この問題を解決するものとして、特許文献2には、シェルに汚れの排出口を設けたシェルアンドチューブ熱交換器が開示されている。このシェルアンドチューブ熱交換器は、シェル内側及びチューブ外側を噴流水によって清浄することができる。しかし、排出口の位置に依存して、噴流水が当たらずに清浄が不十分となる部分が残ると考えられる。
以上のとおり、シェル内側及びチューブ外側をブラシ、噴流水等により十分に清掃することができるようなシェルアンドチューブ熱交換器は知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−062081号公報
【特許文献2】特開2002−022392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする課題は、1本毎のチューブ交換を容易かつ短時間に行うことができ、シェル内側及びチューブ外側を十分に清掃することができるようなシェルアンドチューブ熱交換器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、
シェル両端の管板部を貫通するチューブを有するシェルアンドチューブ熱交換器であって、
前記管板部において、チューブは、それが貫通する孔に沿って移動可能であり、前記孔の周縁に設けられた少なくとも2つのパッキンによって固定されていることを特徴とする。
チューブが孔に沿って移動可能であるので、腐蝕、破損等が生じたチューブを抜き取り、新品のチューブと交換することができる。
チューブの移動を可能にしつつ、孔からシェル内の気体又は液体が漏れることのないよう、少なくとも2つのパッキンによって固定する。
【0009】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、
前記少なくとも2つのパッキンは、そのうち少なくとも2つがO−リングであることを特徴とする。
2つのO−リングを用いる方法は広く用いられており、十分な気密性、水密性を保つことができることが知られている。
【0010】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、
前記管板部は、少なくとも3枚の要素管板を積層したものであり、互いに隣接する前記要素管板の間にO−リングを設けたものであることを特徴とする。
O−リングが劣化した場合に、要素管板を取外して容易に新品と交換することができる。
また、管板部で流体が漏れてしまった場合に、漏れた流体をシェルの内部に流出させてしまうことは好ましくない。要素管板を積層することによって、積層した要素管板の間から外部に流出させることができる。
【0011】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、
2本以上の前記チューブを備え、
前記要素管板の間のうちの2つ以上にチューブが貫通する孔の周縁においてチューブを固定する(前記パッキンの作用をする)シートパッキンが配されていることを特徴とする。
2本以上のチューブを備えると、チューブ1本毎にパッキンで固定するよりも、1枚のシートパッキンによって全てのチューブを固定するほうが、シェルアンドチューブ熱交換器の組立が容易になる。本発明はチューブの交換等に係る組立作業を技術を持たない者にも行えるようにするものであり、組立の容易性が重要である。
【0012】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、
前記シートパッキンは、エラストマー製であり、
チューブが貫通する孔に対応する箇所に該チューブの外径の略0.9倍の直径の略円形の孔が設けられたものであることを特徴とする。
ここで、「エラストマー」とは、弾性を持った重合体(例えばゴム)を言う。
「略0.9倍」とは、1.0倍未満であって、エラストマーの弾性によりシートパッキンの孔にチューブを貫通させることができかつ貫通させたチューブを保持できる程度の倍率である。最適の倍率はエラストマーの弾性係数に依存して変動するが、ゴムを含む多くのエラストマーに対して0.8〜0.95である。
チューブを貫通させるだけで容易に組立ができる。
【0013】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、
前記管板部は、少なくとも4枚の前記要素管板を積層したものであり、
2枚の前記シートパッキンの間には2枚以上の前記要素管板が配されていることを特徴とする。
管板部で流体が漏れてしまった場合に、漏れた流体を積層した要素管板の間から外部に流出させる場合、シートパッキンはO−リングと異なりそれ自体が流出の妨げになることがある。シートパッキンの間に2枚以上の要素管板が配されていれば、その要素管板の間から流出させることができる。
【0014】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、
シェルと前記管板部とを着脱可能に接合したことを特徴とする。
溶接等を行わず、螺子止め等により、シェルと管板部とを着脱可能に接合する。
管板部を取り外してシェル内部の清掃を行うことができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明のシェルアンドチューブ熱交換器は、以下の効果を有する。(1)特別の技術を持たないものでも、チューブを、1本毎に、短時間で交換することができる。(2)管板をチューブが貫通する部分の気密性、水密性は十分に保たれている。(3)管板部を取り外してシェル内部の清掃を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は、シェルアンドチューブ熱交換器を示す図である。(実施例1)
【図2】図2は、管板部の構造を示す図である。(実施例1)
【図3】図3は、管板部の構造を示す分解図である。(実施例1)
【図4】図4は、管板部で漏れた流体の流れを示す図である。(実施例1)
【図5】図5は、シートパッキンを示す図である。(実施例2)
【図6】図6は、管板部の構造を示す図である。(実施例2)
【図7】図7は、管板部の構造を示す分解図である。(実施例2)
【図8】図8は、管板部におけるシートパッキンの配置を示す図である。(実施例2)
【図9】図9は、管板部で漏れた流体の流れを示す図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0017】
実施例1は、O−リングを用いたシェルアンドチューブ熱交換器を示すものである。実施例2は、シートパッキンを用いたシェルアンドチューブ熱交換器を示すものである。
【実施例1】
【0018】
図1は、シェルアンドチューブ熱交換器を示す図である。シェル1の両端に管板部3が備えられている。ここで、管板部3はシェル1に嵌合され螺子止め固定されており、溶接されていない。管板部3を、チューブ2が貫通している。
なお、実際のシェルアンドチューブ熱交換器には、図示しない構造が設けられている。(1)シェル1の内部にチューブ2を固定するためのバッフル板等が設けられている、(2)シェルに排気又は排液のための流入口及び流出口が設けられている、(3)2本よりも多くのチューブが使用される、その他である。これらは、本発明の効果と無関係なので省略して説明する。
【0019】
図2は、管板部の構造を示す図である。管板3は、4枚の要素管板3a、3b、3c及び3dを積層したものである。いずれの要素管板にもチューブ2を貫通させる孔が設けられている。要素管板3dは、シェル1に嵌合され螺子止め固定される。要素管板3aは、チューブ2の端部を固定する。要素管板3a及び3cにはパッキン4a及び4bが設けられ、チューブ2を固定している。パッキン4a及び4bはO−リングである。なお、要素管板3cと3dとを一体化して1枚の要素管板とし、全部で3枚の要素管板でもよい。
図3は、管板部の構造を示す分解図である。図2からチューブ2を除去し、4枚の要素管板3a、3b、3c及び3dの間を空けて描いたものである。
【0020】
以上の構造により、本実施例のシェルアンドチューブ熱交換器は、以下の効果を奏する。
チューブ2は、溶接されておらず、O−リング4a及び4bによって固定されている。管板部3から容易に抜き取ることができ、また、新品のチューブ2を管板部3に容易に挿入することができる。したがって、熱交換器に関する特段のスキルを持たない者によっても、腐蝕、破損等が生じたチューブを抜き取り、新品のチューブと交換することが容易である。仮に、チューブのうちの1本に腐蝕、破損等が生じた場合でも、熱交換器の動作を短時間のみ停止させて修復することができる。
チューブ2は、2つのO−リング4a及び4bによって固定されている。2つのO−リングを用いることでいわゆるサニタリー規格を満たしており、排気や排液であるシェル内の流体や、シェル内で発生した亜硫酸等の液体が外部に流出してしまうことはない。また、実施例2において詳述するように、シェル内の流体とチューブ内の流体とが混合してしまうこともない。
管板部3はシェル1に嵌合され螺子止め固定されており、溶接されていない。管板部3をシェル1から取り外して、シェル内側及びチューブ外側についても外部から清掃具を挿入してブラシ、噴流水等による清掃が可能である。
【0021】
以下、管板部で流体が漏れてしまった場合について説明する。図4は、管板部で漏れた流体の流れを示す図である。管板部で流体が漏れることは、O−リングの劣化したその他の理由で起こり得る。漏れた流体はO−リングの箇所から流出する。液体が流出する箇所のO−リングを図において除去して表示してある。
(a)は、チューブ側で流体が漏れた場合の図である。チューブ内の流体は、図において矢印で示すとおり、図において要素管板3cよりも左側に流出する。図において要素管板3cよりも右側に流出することは、O−リング4bにより防止されている。シェル内の流体は、O−リング4bにより、図において要素管板3cよりも右側に止められる。したがって、シェル内の流体とチューブ内の流体とが混合することはない。
(b)は、シェル側で流体が漏れた場合の図である。シェル内の流体は、図において矢印で示すとおり、図において要素管板3bよりも右側に流出する。図において要素管板3bよりも左側に流出することは、劣化していないO−リング4aにより防止されている。チューブ内の流体は、O−リング4aにより、図において要素管板3bよりも左側に止められる。したがって、シェル内の流体とチューブ内の流体とが混合することはない。
以上のとおり、O−リング4a及び4bのいずれか一方のみが劣化しても、シェル内の流体とチューブ内の流体とが混合することはない。
また、チューブ側、シェル側のどちらで流体が漏れた場合にも、漏れた流体はシェル外に流出し、シェル内で他の流体と混合されることがない。
【実施例2】
【0022】
実施例は、シートパッキンを用いるものである。O−リングとシートパッキンの相違及びこれに伴う管板部の相違を除き、シェルアンドチューブ熱交換器は実施例1と同様である。以下、管板部について説明する。
【0023】
図5は、シートパッキンを示す図である。シートパッキン5は、ゴム製であり、(a)に示すとおり、チューブを貫通させる円形の孔が設けられている。(b)はチューブを貫通させた状態を示す。図では1つの孔のみにチューブを貫通させているが、実際には全ての孔にチューブを貫通させる。孔の直径rとチューブの外径Rとの間には、r=0.9Rの関係がある。
【0024】
図6は、管板部の構造を示す図である。管板3は、5枚の要素管板3a、3b、3c、3d及び3eを積層したものである。いずれの要素管板にもチューブ2を貫通させる孔が設けられている。要素管板3eは、シェル1に嵌合され螺子止め固定される。要素管板3aは、チューブ2の端部を固定する。要素管板3aと3bの間にはシートパッキン5aが設けられ、要素管板3cと3dの間にはシートパッキン5bが設けられ、チューブ2を固定している。実施例1においては、2つのパッキンの間には1枚のみの要素管板が設けられていたが、本実施例では2枚の要素管板3b及び3cが設けられている。なお、要素管板3dと3eとを一体化して1枚の要素管板とし、全部で4枚の要素管板でもよい。
図7は、管板部の構造を示す分解図である。図6からチューブ2を除去し、5枚の要素管板3a、3b、3c、3d及び3eの間を空けて描いたものである。図においてXで示した部分は、実施例1と同形である。実施例1においては、Xで示した部分にO−リングが装着された。本実施例においては、チューブを挿入されることにより圧縮されたシートパッキンの被圧縮部分がXで示した部分に収容される。図8は、管板部におけるシートパッキンの配置を示す図である。チューブ2によって圧縮されたシートパッキンは、変形し、図7においてXで示した部分に収容されている。同形の要素管板をO−リングを使用する場合にもシートパッキンを使用する場合にも利用することができ、要素管板の生産が容易になる。
【0025】
以上の構造により、本実施例のシェルアンドチューブ熱交換器は、実施例1のシェルアンドチューブ熱交換器の持つ効果に加えて、さらに以下の効果を奏する。
シェルアンドチューブ熱交換器を組立る時のパッキンの装着において、1枚のシートパッキンを取り付けるだけで全てのチューブに対するパッキンが装着される。シェルアンドチューブ熱交換器の組立が容易である。
【0026】
以下、管板部で流体が漏れてしまった場合について説明する。図9は、管板部で漏れた流体の流れを示す図である。(a)は、チューブ側で流体が漏れた場合の図である。(b)は、シェル側で流体が漏れた場合の図である。
いずれの場合にも、シェル内の流体は、図において矢印で示すとおり、要素管板3bと3cとの間に流出する。シートパッキンはその両側の要素管板に接してしるので、シートパッキンの箇所から流体が流出することはない。このため、2枚のシートパッキンの間に2枚の要素管板3b及び3cを設け、その間から流体を流出させる。シェル内の流体とチューブ内の流体とが混合することはない。漏れた流体はシェル外に流出し、シェル内で他の流体と混合されることがない。
【産業上の利用可能性】
【0027】
1本毎のチューブ交換を容易かつ短時間に行うことができ、シェル内側及びチューブ外側を十分に清掃することができるようなシェルアンドチューブ熱交換器であり、食品製造工場を初めとする多くの工場における利用が期待できる。
【符号の説明】
【0028】
1 シェル
2 チューブ
3 管板部
4 O−リング
5 シートパッキン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シェル両端の管板部を貫通するチューブを有するシェルアンドチューブ熱交換器であって、
前記管板部において、チューブは、それが貫通する孔に沿って移動可能であり、前記孔の周縁に設けられた少なくとも2つのパッキンによって固定されていることを特徴とする、シェルアンドチューブ熱交換器。
【請求項2】
前記少なくとも2つのパッキンは、そのうち少なくとも2つがO−リングであることを特徴とする、請求項1に記載のシェルアンドチューブ熱交換器。
【請求項3】
前記管板部は、少なくとも3枚の要素管板を積層したものであり、互いに隣接する前記要素管板の間にO−リングを設けたものであることを特徴とする、請求項2に記載のシェルアンドチューブ熱交換器。
【請求項4】
2本以上の前記チューブを備え、
前記要素管板の間のうちの2つ以上にチューブが貫通する孔の周縁においてチューブを固定する(前記パッキンの作用をする)シートパッキンが配されていることを特徴とする、請求項1に記載のシェルアンドチューブ熱交換器。
【請求項5】
前記シートパッキンは、エラストマー製であり、
チューブが貫通する孔に対応する箇所に該チューブの外径の略0.9倍の直径の略円形の孔が設けられたものであることを特徴とする、請求項4に記載のシェルアンドチューブ熱交換器。
【請求項6】
前記管板部は、少なくとも4枚の前記要素管板を積層したものであり、
2枚の前記シートパッキンの間には2枚以上の前記要素管板が配されていることを特徴とする、請求項4又は5に記載のシェルアンドチューブ熱交換器。
【請求項7】
シェルと前記管板部とを着脱可能に接合したことを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の、シェルアンドチューブ熱交換器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−108686(P2013−108686A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254649(P2011−254649)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(509199579)MDI株式会社 (6)
【Fターム(参考)】