説明

システインプロテアーゼインヒビターとしてのαケトアミド化合物

本発明は、システインプロテアーゼの、特に、カテプシンB、K、L、F、及びSのインヒビターであり、従ってこれらのプロテアーゼにより媒介される疾患の治療に有用である、化合物に関する。本発明は、これらの化合物を含有する医薬組成物及びそれらの製造法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
R1は、水素又はアルキルであり;
R2は、場合により、アルキル、アルコキシ、又はハロから独立して選択された1又は2個の置換基により置換されたシクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロアラルキルであり;
R3は、水素、アルキル又はアルコキシアルキルであり;
R4は、アルキルであるか;又は
R3及びR4は、それらが結合した炭素原子と一緒になって、場合により、1〜4個のフルオロにより置換されたヘテロシクロアルキレン、又は、場合により、アルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アシル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキルもしくはハロアルキルにより置換されたシクロアルキレンを形成し;
R5は、-アルキレン-SO2NR11R12であり、ここでR11は、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アシル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アシルアルキル、又はヘテロシクロアルキルアミノカルボニルであり、並びにR12は、水素、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルアルキルであるか;又は、R11及びR12は、それらが結合した窒素原子と一緒になって、ヘテロシクロアミノ又は架橋したアザ二環式環を形成し、ここでR5の芳香環又は脂環式環は、場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ハロ、カルボキシもしくはアルコキシカルボニルから独立して選択された1、2もしくは3個のRaにより置換されるか;又は、場合により、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、カルボキシ、もしくはアルコキシカルボニルから独立して選択された1又は2個のRbにより、及びシアノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アシル、アシルアルキル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヘテロアラルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルアルキルオキシカルボニル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、アミノカルボニル、アミノスルホニル、もしくは-SO2R13(ここでR13は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、もしくはヘテロシクロアルキルである。)から選択された1個のRcにより置換され;並びに、更にここでRc中の芳香環又は脂環式環は、場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、シアノ、-CONH2、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、又はアルキルスルホニルアミノから独立して選択された1、2もしくは3個のRdにより置換され;
R6は、ハロアルキルであり;
R7は、水素、アルキル、又はハロアルキルであり;並びに、
R8は、炭素原子を介して結合された、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキルであり、ここでR8中の芳香環又は脂環式環は、場合により、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシ、シアノ、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアミノ、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、又はアミノスルホニルから独立して選択された1、2もしくは3個のReにより置換される。]
で表される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R1が水素であり、及びR2がシクロプロピル、1-フェニルエチル、又は1H-ピラゾール-5-イルである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R1が水素であり、及びR2がシクロプロピルである、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
R3が水素であり、及びR4がアルキルである、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項5】
R3が水素であり、及びR4がメチル、エチル、プロピル又はブチルである、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項6】
R3が水素であり、及びR4がエチル又はn-プロピルである、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項7】
R3及びR4が、アルキルである、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項8】
R3及びR4が独立にメチル又はエチルである、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項9】
R3及びR4が、メチルである、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項10】
R3及びR4が、それらが結合した炭素原子と一緒になってシクロアルキレンを形成する、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項11】
R3及びR4が、それらが結合した炭素原子と一緒になってシクロプロピレンを形成する、請求項2又は3記載の化合物。
【請求項12】
R6がハロアルキルであり、並びにR7及びR8が水素である、請求項2〜11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項13】
R6が、2,2,2-トリフルオロエチル又は2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピルであり、並びにR7及びR8が水素である、請求項2〜11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項14】
R6がハロアルキルであり、R7がハロアルキルであり、及びR8が水素である、請求項2〜11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項15】
R6がハロアルキルであり、R7がアルキルであり、及びR8が水素である、請求項2〜11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項16】
R6がハロアルキルであり、R7が水素であり、及びR8が、場合により1、2又は3個のReにより置換されたアリールである、請求項2〜11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項17】
R6がトリフルオロメチル又はジフルオロメチルであり、R7が水素であり、及びR8が、4-フルオロフェニル、2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-又は3,5-ジフルオロフェニルである、請求項2〜11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項18】
R6がハロアルキルであり、R7が水素であり、並びにR8及びR8が、場合により1、2又は3個のReにより置換されたヘテロアリールである、請求項2〜11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項19】
R5が、-アルキレン-SO2NR11R12であり、ここで:
R11は、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、アミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アシル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アシルアルキル、又はヘテロシクロアルキルアミノカルボニルであり;及び
R12は、水素、アルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、又はヘテロシクロアルキルアルキルであり;
ここで、芳香環又は脂環式環は、場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ハロ、カルボキシ又はアルコキシカルボニルから独立して選択された1、2もしくは3個のRaにより置換されるか;又は、場合により、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、カルボキシ、もしくはアルコキシカルボニルから独立して選択された1又は2個のRbにより、及びシアノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アシル、アシルアルキル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヘテロアラルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルアルキルオキシカルボニル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、アミノカルボニル、アミノスルホニル、又は-SO2R13(ここで、R13は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクロアルキルである。)から選択された1個のRcにより置換され;並びに、更にここでRc中の芳香環又は脂環式環は、場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、シアノ、-CONH2、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、又はアルキルスルホニルアミノから独立して選択された1、2又は3個のRdにより置換される、請求項2〜18のいずれか1項記載の化合物。
【請求項20】
R5が、-アルキレン-SO2R11R12であり、ここでR11及びR12は、それらが結合した窒素原子と一緒になって、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ハロ、カルボキシ又はアルコキシカルボニルから独立して選択された1、2又は3個のRaにより置換されヘテロシクロアミノを形成するか;又はこれは、場合により、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、カルボキシ、又はアルコキシカルボニルから独立して選択された1又は2個のRbにより、及びシアノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アシル、アシルアルキル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヘテロアラルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルアルキルオキシカルボニル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、アミノカルボニル、アミノスルホニル、又は-SO2R13(ここで、R13は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクロアルキルである。)から選択された1個のRcにより置換され;並びに、更にここでRc中の芳香環又は脂環式環は、場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、シアノ、-CONH2、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、又はアルキルスルホニルアミノから独立して選択された1、2もしくは3個のRdにより置換される、請求項2〜18のいずれか1項記載の化合物。
【請求項21】
R5が、-アルキレン-SO2R11R12であり、ここでR11及びR12が、それらが結合した窒素原子と一緒になって、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、シアノ、ハロ、カルボキシ又はアルコキシカルボニルから独立して選択された1、2又は3個のRaにより、4-位で置換されたピペラジン-4-イル又はピペリジン-1-イルを形成するか;又はこれは、場合により、水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、カルボキシ、又はアルコキシカルボニルから独立して選択された1又は2個のRbにより、及びシアノ、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アシル、アシルアルキル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルオキシカルボニル、ヘテロアリールオキシカルボニル、ヘテロアラルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクロアルキルアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、シクロアルキルアルキルオキシカルボニル、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、アミノカルボニル、アミノスルホニル、又は-SO2R13(ここでR13は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクロアルキルである。)から選択された1個のRcにより置換され;並びに、更にここでRc中の芳香環又は脂環式環は、場合により、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヒドロキシ、ハロアルコキシ、ハロ、シアノ、-CONH2、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、又はアルキルスルホニルアミノから独立して選択された1、2もしくは3個のRdにより置換される、請求項2〜18のいずれか1項記載の化合物。
【請求項22】
1種又は複数の好適な賦形剤と混合して、請求項1〜21のいずれか1項記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項23】
カテプシンSにより媒介された動物の疾患を治療する方法であって、1種又は複数の好適な賦形剤と混合して請求項1〜21のいずれか1項記載の化合物を含む医薬組成物を動物に投与することを含む、前記方法。
【請求項24】
前記疾患が、関節リウマチ、多発性硬化症、重症筋無力症、乾癬、尋常性天疱瘡、グレーヴス病、重症筋無力症、全身性エリスマトーデス、喘息、疼痛及びアテローム硬化症である、請求項22記載の方法。
【請求項25】
請求項1〜21のいずれか1項記載の化合物を患者へ投与することを含む、患者において免疫応答を引き起こす療法を受ける患者の治療方法。
【請求項26】
R3がアルキルであり、及びR4がアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項27】
R3及びR4が、それらが結合した炭素原子と一緒になってシクロアルキレンを形成する、請求項1記載の化合物。
【請求項28】
R3及びR4が、それらが結合した炭素原子と一緒になって、窒素原子において、エチル、2,2,2-トリフルオロエチルもしくはシクロプロピル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン4-イル、又は1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イルにより置換されたピペリジン-4-イルを形成する、請求項1記載の化合物。
【請求項29】
R6がハロアルキルであり、並びにR7及びR8が水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項30】
R6がハロアルキルであり、R7がハロアルキルであり、及びR8が水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項31】
R6がハロアルキルであり、R7がアルキルであり、及びR8が水素である、請求項1記載の化合物。

【公表番号】特表2008−533205(P2008−533205A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−503134(P2008−503134)
【出願日】平成18年3月21日(2006.3.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/010426
【国際公開番号】WO2006/102423
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(507313250)
【Fターム(参考)】