説明

シュレッダ

【課題】異物や所定の細断能力以上の厚さや硬さの物が入りにくく、それらのものが無理やり挿入されても、細断されないようにする。
【解決手段】ケース本体2内の上部に、投入口6から投入された被細断物Aを駆動部14の駆動により細断駆動する細断部13、13を設け、該細断部の上方に、投入口を形成する前記被細断物の挿入通路10を設けたシュレッダにおいて、挿入通路は、細断部の上方に向け前方より後方に下降傾斜する上下一対のガイド板7、8を、異物等の厚さ以下の所定の間隙aを存するように配置して形成し、かつ、上側ガイド板を固定し、下側ガイド板の挿入通路の投入口側を枢着して、下側ガイド板を弾性付勢手段11の付勢力に抗して下方に傾動可能にするとともに、下側ガイド板の下方への傾動動作を検知する検知手段12を設け、該検知手段が下側ガイド板の下方への傾動動作を検知したとき、駆動部の駆動を停止させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば紙・書類等の不用紙(以下、これを被細断物という)を細断処理するシュレッダに係り、特に、異物等の所定の細断能力以上の厚さの物、あるいは硬い物が細断部に投入口に投入されるのを未然に防止することができるようにしたシュレッダに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のシュレッダにおいては、実用新案文献1に開示されているように、ケース本体上部の投入口から投入された被細断物を細断部で細断するとともに、細断動作中に、異物や、所定の細断能力以上の硬さの物が投入された場合、駆動部を停止させて、被細断物の細断を中断させるようにした構成を有するものがある。
【0003】
【特許文献1】実開昭62−183555号公報(図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した従来のシュレッダでは、投入口の間口が広いため、異物等が容易に入り易く、危険性を脱しきれないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、投入口に、異物等や所定の細断能力以上の硬さの物が入りにくくするとともに、それらのものが無理やり挿入されたとしても、細断されることのないようにしたシュレッダを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
【0007】
(1)ケース本体内の上部に、投入口から投入された紙・書類等の被細断物を駆動部の駆動により細断駆動する細断部を設け、該細断部の上方に、前記投入口を形成する前記被細断物の挿入通路を設け、その挿入通路に被細断物の挿入を検出する被細断物検知手段を設けたシュレッダにおいて、前記挿入通路は、前記細断部の上方に向け前方より後方に下降傾斜する上下一対のガイド板を、被細断物の最大厚さより若干大なる所定の間隙を存するように配置して形成し、かつ、該上側ガイド板を固定し、前記下側ガイド板の前記挿入通路の投入口側上端を枢着して、前記下側ガイド板を弾性付勢手段の付勢力に抗して出口側下端を下方に傾動可能にするとともに、前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知する検知手段を設け、該検知手段が前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知したとき、前記挿入通路に設けた被細断物検知手段に優先して、前記駆動部の駆動を停止させるようにする。
【0008】
(2)ケース本体内の上部に、投入口から投入された紙・書類等の被細断物を駆動部の駆動により細断駆動する細断部を設け、該細断部の上方に、前記投入口を形成する前記被細断物の挿入通路を設け、その挿入通路に被細断物の挿入を検出する被細断物検知手段を設けたシュレッダにおいて、前記挿入通路は、前記細断部の上方に向け前方より後方に下降傾斜する上下一対のガイド板を、被細断物の最大厚さより若干大なる所定の間隙を存するように配置して形成し、かつ、該上側ガイド板を固定し、前記下側ガイド板の前記挿入通路の投入口側上端を枢着して、前記下側ガイド板を弾性付勢手段の付勢力に抗して出口側下端を下方に傾動可能にする一方、前記上側ガイド板の前記細断部側に対応する先端部を、前記挿入通路の出口側に対向するように屈曲または湾曲させるとともに、前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知する検知手段を設け、該検知手段が前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知したとき、前記挿入通路に設けた被細断物検知手段に優先して、前記駆動部の駆動を停止させるようにする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によると、挿入通路を形成する上下ガイド板の間隙が、予想される異物の厚さ以下になっているため、異物や厚い物等が挿入されにくく、たとえ、異物や厚い物等を無理やり入れようとしても、下側ガイド板が弾性付勢手段の付勢力に抗して下方に傾動して検知手段により検知され、細断部に至る直前で駆動部の駆動を停止させるようになっているため、異物や厚い物等が細断されるのを防止することができる。
また、自動スタートを起動させる挿入通路に設けた被細断物検知手段に優先して働くので、異物を除去するまで、リスタートをさせない。
【0010】
請求項2記載の発明によると、挿入通路を形成する上下ガイド板の間隙から、異物等や、プラスチック板あるいは金属板等の硬い物が入っても、挿入通路の出口側に対向するように屈曲または湾曲する上側ガイド板の先端部で抑止することができ、更に、硬い物を無理やり挿入しても、硬い物の先端部が上側ガイド板の先端部で下方にスライドされて、下側ガイド板を弾性付勢手段の付勢力に抗して下方に傾動させ、細断部に至る直前で検知手段により検知されて駆動部の駆動を停止させるようになっているため、異物や硬い物等が細断されるのを防止することができる。
また、自動スタートを起動させる挿入通路に設けた被細断物検知手段に優先して働くので、異物を除去するまで、リスタートをさせない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明すると、図1は、本発明のシュレッダの第1実施形態を示す斜視図、図2は、縦断側面図、図3は、投入口における挿入通路を形成する上下ガイド板による作動状態を概略的に示す要部拡大縦断側面図、図4は、各検知手段による駆動系及び表示系の制御ブロック図、図5は、投入口への異物や厚い物等の挿入時における検知手段による駆動部の制御状態を示すフローチャート、図6は、本発明の第2実施形態を示す投入口への異物や硬い物等の挿入時における検知手段による駆動部における制御状態のフローチャートである。
【0012】
本実施形態のシュレッダ(1)は、図1及び図2に示すように、ケース本体(2)が、平面視前後が短辺で、左右が長辺の縦長の有底筒状体からなり、上方が開放し、上下に収納空間(2a)(2b)が区画形成されているとともに、その外周面の前面が開口するように開放されている。
【0013】
前記ケース本体(2)内の上部収納空間(2a)には、細断ユニット(3)が取外し可能に組付け配置されている。前記細断ユニット(3)は、前部に操作パネル(4)を備えた上面カバー(5)を有し、この上面カバー(5)の上面略中央部には、紙・書類等の被細断物(A)が投入される投入口(6)が形成されている。この投入口(6)は、ケース本体(2)の後方に向けて所定の角度で下降傾斜する上下一対のガイド板(7)(8)で形成されている。上側ガイド板(7)は、先端部(7a)を下方に屈曲または湾曲させて上面カバー(5)に固定されており、下側ガイド(8)は、その先端部(8a)を上側ガイド板(7)の先端部(7a)より前方内側に位置させて垂下状態で屈曲させてなるとともに、その投入口(6)側端部(8b)が軸(9)によりカバー(5)に枢着されて、先端部(8a)側が下方に傾動自在に取り付けられている。
【0014】
前記上側ガイド板(7)と下側ガイド(8)とは、図3に示すように、数枚の紙類が重ね状態で挿入可能な挿入通路(10)を形成するような間隔(a)で平行に配置され、この間隔(a)を維持するように、下側ガイド(8)が板バネ(11)により上方に付勢されており、前記投入口(6)側から挿入通路(10)の間隔(a)以上の予測される異物や厚紙等の厚い物が挿入されたとき、下側ガイド(8)が板バネ(11)の付勢力に抗して下方(矢印方向)に傾動し、この傾動による下側ガイド(8)の移動をリミットスイッチからなる厚物検知センサ(12)で検知するようになっている。
【0015】
また、上側ガイド板(7)の先端部(7a)は、前記挿入通路(10)の出口側における下側ガイド(8)の先端部(8a)と対向するように屈曲または湾曲させており、挿入通路(10)から細断能力以上の硬い物、例えばプラスチック板や金属板等が挿入されたとき、その挿入を抑止するとともに、更なる挿入に伴って被細断物(A)の先端を下方に向け移動させて、下側ガイド(8)を板バネ(11)の付勢力に抗して下方に傾動させるように作動させ、この傾動による下側ガイド(8)の移動を、前記厚物検知センサ(12)で検知するようになっている。
【0016】
前記上面カバー(5)における投入口(6)の下部には、細断部となる前後一対の細断ローラ(13)(13)が噛合せ配置され、これら細断ローラ(13)(13)間の上部には、前記投入口(6)側から挿入通路(10)を経て、被細断物(A)が投入されるようになっている。前記細断ローラ(13)(13)は、上面カバー(5)の下部に隣接させて配置された正逆転可能なモータ(14)に連動し、このモータ(14)の正転駆動により、被細断物(A)の細断駆動が行われるようになっている。
【0017】
前記ケース本体(2)内の下部収納空間(2b)には、前面の開口部(15)から前記細断部で細断した細断屑を収容するゴミ箱(B)が出し入れ可能に装填収納されるようになっている。そして、前記下部収納空間(2b)の内底面には、リミットスイッチからなるゴミ箱検知センサ(16)が設置されており、このゴミ箱検知センサ(16)は、前記ゴミ箱(B)の有無による装填状態を検知している。
【0018】
前記ケース本体(2)には、第1の転倒検知センサ(17a)が後方上部に、第2の転倒検知センサ(17b)が底面中央部にそれぞれ設置され、前記第1の転倒検知センサ(17a)は、例えば、内部にフォトセンサを内蔵してボールの転動でON/OFFする非接触型の振子型スイッチのような僅かな振動や衝撃で作動する高精度で信頼性の高いセンサからなり、ケース本体(2)の初期転倒状態を検知する一方、前記第2の転倒検知センサ(17b)は、例えばロッドセンサからなり、ケース本体(2)の約20度の傾倒角度以上を検知するように作動し、これらの組合せによりケース本体(2)の転倒を検知するようになっている。
【0019】
また、前記ケース本体(2)の前面には、扉(18)が開閉自在に設けられており、この扉(18)の開閉状態は、ケース本体(2)の扉ヒンジ部(18a)近傍に設けたリミットスイッチからなる扉開検知センサ(19)により検知されるもので、この扉開検知センサ(19)は、扉(18)の開状態で、駆動部のモータ(14)を停止し、扉(18)の閉状態では、モータ(14)の駆動を許容するように制御している。
【0020】
さらに、前記投入口(6)における挿入通路(10)の間口幅方向には、図1に示すように、前記被細断物(A)の挿入状態を検知する2個の用紙センサ(20)(20)が設置されている。これら各々の用紙センサ(20)のそれぞれは、図2及び図3に示すように、前記投入口(6)を上側ガイド板(7)と下側ガイド(8)とで形成する挿入通路(10)を間に存して設けた投光素子(20a)と受光素子(20b)とからなる。
【0021】
ところで、前記操作パネル(4)上には、図1に示すように、スタート/リスタート釦
(21a)、リバース釦(21b)、ストップ釦(21c)等のボタンスイッチ類(21)や、電源、運転停止中、厚物有り、ゴミ箱満杯、扉開・ゴミ箱なし、モータ過熱等を表示するLED表示ランプ群(22)が設けられている。これらのボタンスイッチ類(21)や、上述した厚物検知センサ(12)は、図4に示すように、その他のセンサ(23)等と共にマイコンからなるコントローラ(24)に接続され、このコントローラ(24)により、厚物検知センサ(12)による投入口(6)への被細断物(A)の挿入状態の検知時に、モータドライバ(25)を介してモータ(14)の駆動/停止を制御するとともに、表示ドライバ(26)を介してLED表示ランプ群(22)を選択的に表示させるように制御している。
【0022】
次に、前記厚物検知センサ(12)による異物や厚い物等の挿入時の駆動部における制御状態の第1実施形態を図5に基づいて説明する。なお、スタートモードとしては、オートモードと手動モードとに選択的に切換え可能になっており、本実施形態においては、オートモードを例に説明する。
【0023】
まず、ステップ(以下、STと略記する)1において、2個の用紙センサ(20)(20)により被細断物(A)の検知が行われる。被細断物(A)が上面カバー(5)の投入口(6)に投入され、2個の用紙センサ(20)(20)がON(検出)になると、ST2でモータ(14)が正転駆動し、ST3に移行する。ST1において、用紙センサ(20)がOFF(非検出)の場合には、元に戻る。
【0024】
ST3では、シュレッダ(1)内における他のルーチンの全ての安全検出センサ条件が正常、すなわち、全ての安全検出センサがOFF(非検出)の場合には、モータ(14)の正転駆動による細断ローラ(13)(13)の駆動で、被細断物(A)の細断が行われる(ST4)。この状態で、両方の用紙センサ(20)(20)がOFF(非検出)になり、被細断物(A)の細断終了が判断されると(ST5)、5秒後にモータ(14)の運転が停止され(ST6)、細断を終了し、オートスタートの待機状態に戻る。
【0025】
また、ST5において、両方の用紙センサ(20)(20)の一方がOFFになっても、他方がON状態を維持しているときには、ST2に戻り、モータ(14)の正転駆動を続行し、被細断物(A)の細断が、両方の用紙センサ(20)(20)が共にOFFになるまで行われる。被細断物(A)の細断動作中においては、両方の用紙センサ(20)(20)がOFFにならない限り、モータ(14)の正転駆動が続行されるようになっており、これにより、細断中における細断ローラ(13)(13)間での紙詰まり(未処理停止)を確実に防止することができる。
【0026】
ST3において、シュレッダ(1)内における他のルーチンのセンサ条件に異常がある場合、すなわち、図3に示すように、投入口(6)側から挿入通路(10)の間隔(a)以上の異物や厚紙等の厚い物からなる被細断物(A)が挿入されたときにおいて、下側ガイド(8)が板バネ(11)の付勢力に抗して下方に傾動し、この傾動による下側ガイド(8)の移動を検知して厚物検知センサ(12)がON(検出)になると(ST7)、用紙センサ(20)(20)に優先して、モータ(14)の運転を停止させ(ST8)、異物や厚い被細断物(A)の排除が行われる(ST9)。これにより、異物や厚紙等の厚い物が細断されるのを確実に防止することができる。このとき(ST9)においては、異物を取り除くために、リバース釦(21b)を動作させる場合に、モータ(14)の逆転駆動を可能としてある。
【0027】
そして、ST9において、厚い被細断物(A)の排除が終了し、厚物検知センサ(12)がOFFになったとき(ST10)、スタート/リスタート釦(21a)をONにして(ST11)、オートスタートの待機状態に戻る。
【0028】
ST7において、厚物検知センサ(12)がON状態で、シュレッダ(1)内の他のセンサ条件に異常がある場合、すなわち、他のルーチンにエラーが発生しているときには、ST12に移行し、エラーの解除が行われる。
【0029】
ST12において、エラーが解除され、他のセンサ条件が正常であると判断された場合には、ST11に戻り、スタート/リスタート釦(21a)をONにして、オートスタートの待機状態に戻る。
【0030】
図6は、本発明の第2実施形態を示すもので、上述した厚物検知センサ(12)を利用し、投入口(6)に細断能力以上の硬い物、例えばプラスチック板や金属板等からなる被細断物(A)が挿入されたときの検知手段による駆動部における制御状態を示す。なお、図5に示す第1実施形態と重複する部分は、説明を省略する。
【0031】
ST3において、シュレッダ(1)内における他のルーチンのセンサ条件に異常がある場合、すなわち、図3に示すように、投入口(6)側から挿入通路(10)に、プラスチック板や金属板等の硬い物からなる被細断物(A)が挿入されたときにおいて、上述したように、硬い被細断物(A)の先端が、挿入通路(10)の出口側における下側ガイド(8)の先端部(8a)と対向するように屈曲または湾曲させた上側ガイド板(7)の先端部(7a)で抑止され、更なる挿入に伴って下方に向け移動して、下側ガイド(8)を板バネ(11)の付勢力に抗して下方に傾動させることにより、厚物検知センサ(12)がON(検出)になると(ST20)、用紙センサ(20)(20)に優先してモータ(14)の運転を停止させ(ST21)、硬い被細断物(A)の排除が行われる(ST22)。これにより、プラスチック板や金属板等の硬い被細断物(A)が細断されるのを確実に防止することができる。
【0032】
そして、ST22において、硬い被細断物(A)の排除が終了し、厚物検知センサ(12)がOFF(非検出)になり(ST23)、更に、両方の用紙センサ(20)(20)が共にOFFになると(ST24)、リセット釦(図示せず)をONにして(ST25)、オートスタートの待機状態に戻る。
【0033】
ST20において、厚物検知センサ(12)がOFF状態で、シュレッダ(1)内の他のセンサ条件に異常がある場合、すなわち、他のルーチンにエラーが発生しているときには、ST26に移行し、エラーの解除が行われる。
【0034】
ST26において、エラーが解除され、他のセンサ条件が正常であると判断された場合には、ST24に移行し、用紙検知センサ(20)(20)がOFFになったとき、リセット釦(図示せず)をONにして(ST25)、オートスタートの待機状態に戻る。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明のシュレッダの第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】縦断側面図である。
【図3】投入口における挿入通路を形成する上下ガイド板による作動状態を概略的に示す要部拡大縦断側面図である。
【図4】各検知手段による駆動系及び表示系の制御ブロック図である。
【図5】投入口への異物や厚い物等の挿入時における検知手段による駆動部の制御状態を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態を示す投入口への異物や硬い物等の挿入時における検知手段による駆動部における制御状態のフローチャートである。
【符号の説明】
【0036】
(1) シュレッダ
(2) ケース本体
(2a) 上部収納空間
(2b) 下部収納空間(収納部)
(3) 細断ユニット
(4) 操作パネル
(5) 上面カバー
(6) 投入口
(7) 上側ガイド板
(7a) 先端部
(8) 下側ガイド板
(8a) 先端部
(8b) 後端部
(9) 軸
(10) 挿入通路
(11) 板バネ
(12) 厚物センサ
(13) 細断ローラ(細断部)
(14) モータ(駆動部)
(15) 開口部
(16) ゴミ箱検知センサ
(17a) 第1の転倒検知センサ
(17b) 第2の転倒検知センサ
(18) 扉
(18a) 扉ヒンジ部
(19) 扉開検知センサ
(20) 用紙センサ(検知手段)
(20a) 投光素子
(20b) 受光素子
(21) ボタンスイッチ類
(21a) スタート/リスタート釦
(21b) リバース釦
(21c) ストップ釦
(22) LED表示ランプ群
(23) その他のセンサ
(24) コントローラ
(25) モータドライバ
(26) 表示ドライバ
(A) 被細断物
(B) ゴミ箱
(a) 間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体内の上部に、投入口から投入された紙・書類等の被細断物を駆動部の駆動により細断駆動する細断部を設け、該細断部の上方に、前記投入口を形成する前記被細断物の挿入通路を設け、その挿入通路に被細断物の挿入を検出する被細断物検知手段を設けたシュレッダにおいて、
前記挿入通路は、前記細断部の上方に向け前方より後方に下降傾斜する上下一対のガイド板を、被細断物の最大厚さより若干大なる所定の間隙を存するように配置して形成し、かつ、該上側ガイド板を固定し、前記下側ガイド板の前記挿入通路の投入口側上端を枢着して、前記下側ガイド板を弾性付勢手段の付勢力に抗して出口側下端を下方に傾動可能にするとともに、前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知する検知手段を設け、該検知手段が前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知したとき、前記挿入通路に設けた被細断物検知手段に優先して、前記駆動部の駆動を停止させることを特徴とするシュレッダ。
【請求項2】
ケース本体内の上部に、投入口から投入された紙・書類等の被細断物を駆動部の駆動により細断駆動する細断部を設け、該細断部の上方に、前記投入口を形成する前記被細断物の挿入通路を設け、その挿入通路に被細断物の挿入を検出する被細断物検知手段を設けたシュレッダにおいて、
前記挿入通路は、前記細断部の上方に向け前方より後方に下降傾斜する上下一対のガイド板を、被細断物の最大厚さより若干大なる所定の間隙を存するように配置して形成し、かつ、該上側ガイド板を固定し、前記下側ガイド板の前記挿入通路の投入口側上端を枢着して、前記下側ガイド板を弾性付勢手段の付勢力に抗して出口側下端を下方に傾動可能にする一方、前記上側ガイド板の前記細断部側に対応する先端部を、前記挿入通路の出口側に対向するように屈曲または湾曲させるとともに、前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知する検知手段を設け、該検知手段が前記下側ガイド板の下方への傾動動作を検知したとき、前記挿入通路に設けた被細断物検知手段に優先して、前記駆動部の駆動を停止させることを特徴とするシュレッダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−136259(P2007−136259A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−329338(P2005−329338)
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】