説明

ショベル

【課題】アタッチメントの動作のもたつきを操作者に感じさせないショベルを提供すること。
【解決手段】本発明に係るショベルは、エンジン11と、エンジン11により駆動される油圧ポンプ14と、油圧ポンプ14が吐出する圧油により駆動されるブーム4を含むアタッチメントと、エンジン11の駆動をアシストする電動発電機12と、電動発電機12が発電した電力を蓄電する蓄電部120と、アタッチメントの動作状態を検出する動作状態検出部300と、蓄電部120に蓄電された電力を用いた電動発電機12によるアシストの実行を制御するアシスト制御部301とを有するショベルであって、アシスト制御部301は、掘削動作後のブーム上げ動作中に、電動発電機12によりエンジン11をアシストさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの駆動をアシストする電動発電機を備えたショベルに関し、特に、ブーム上げ動作をアシストする電動発電機を備えたショベルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンと、エンジン駆動の油圧ポンプと、油圧ポンプが吐出する圧油により駆動される掘削アタッチメント用の油圧アクチュエータと、アシスト運転及び発電運転を実行可能な電動発電機とを有するハイブリッド型ショベルが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このハイブリッド型ショベルは、油圧ポンプによるエンジン負荷の大きさに応じて現在のエンジン回転数とは異なる目標エンジン回転数を決定し、その目標エンジン回転数を実現するために電動発電機をアシスト運転又は発電運転で動作させるようにする。
【0004】
このようにして、特許文献1のハイブリッド型ショベルは、油圧ポンプによるエンジン負荷が低い場合ばかりでなく、油圧ポンプによるエンジン負荷が高い場合であっても、燃料消費率を向上させるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第09/157511号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のハイブリッド型ショベルは、油圧ポンプによるエンジン負荷が増大した結果として電動発電機をアシスト運転させるため、掘削動作中の掘削アタッチメントの動きが一時的に鈍化するのを避けられず、操作者にもたつき感を抱かせてしまうおそれがある。
【0007】
上述の点に鑑み、本発明は、アタッチメントの動作のもたつきを操作者に感じさせないショベルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するために、本発明の実施例に係るショベルは、エンジンと、該エンジンにより駆動される油圧ポンプと、該油圧ポンプが吐出する圧油により駆動されるブームを含むアタッチメントと、該エンジンの駆動をアシストする電動発電機と、該電動発電機が発電した電力を蓄電する蓄電部と、該アタッチメントの動作状態を検出する動作状態検出部と、該蓄電部に蓄電された電力を用いた該電動発電機によるアシストの実行を制御するアシスト制御部とを有するショベルであって、前記アシスト制御部は、掘削動作後のブーム上げ動作中に、前記電動発電機により前記エンジンをアシストさせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上述の手段により、本発明は、アタッチメントの動作のもたつきを操作者に感じさせないショベルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施例に係るショベルの構成例を示す側面図である。
【図2】掘削アタッチメントの動作状態の推移を示す図である。
【図3】ショベルの駆動系の構成例を示すブロック図(その1)である。
【図4】アシスト開始判定処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】掘削アタッチメントによる一連の動作が行われる際の各油圧アクチュエータの出力及び排出出力の推移を示す図である。
【図6】アシスト運転を開始させる際のブーム上げパイロット圧、ブーム角度、ブームシリンダのボトム圧、電動発電機のアシスト出力、及び、メインポンプの吐出量のそれぞれの時間的推移を示す図である。
【図7】ショベルの駆動系の構成例を示すブロック図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施例について説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の第一の実施例に係るショベルを示す側面図である。
【0013】
ショベルは、クローラ式の下部走行体1の上に、旋回機構2を介して、上部旋回体3を旋回自在に搭載する。
【0014】
上部旋回体3には、ブーム4が取り付けられている。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられている。ブーム4、アーム5及びバケット6によりアタッチメントの一例である掘削アタッチメントが構成される。また、ブーム4、アーム5、バケット6は、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。上部旋回体3には、キャビン10が設けられ、且つエンジン等の動力源が搭載される。なお、図1ではエンドアタッチメントとしてのバケット6を示したが、バケット6は、リフティングマグネット、ブレーカ、フォーク等で置き換えられてもよい。
【0015】
ブーム4は、上部旋回体3に対して上下に回動可能に支持されており、回動支持部(関節)にブーム動作状態検出部としてのブーム角度センサS1が取り付けられている。ブーム角度センサS1により、ブーム4の傾き角度であるブーム角度α(ブーム4を最も下降させた状態からの上昇角度)を検出することができる。
【0016】
次に、図2を参照しながらショベルの動作の一例である掘削・積込み動作について説明する。まず、図2(A)に示すように、操作者は、上部旋回体3を旋回させ、バケット6が掘削位置の上方に位置し、アーム5が開き、かつ、バケット6が開いた状態で、ブーム4を下降させ、バケット6の先端が掘削対象から所望の高さとなるようにバケット6を下降させる。通常、上部旋回体3を旋回させる際、及び、ブーム4を下降させる際、操作者は、目視でバケット6の位置を確認する。また、上部旋回体3の旋回、及び、ブーム4の下降は同時に行われることが一般的である。以上の動作をブーム下げ旋回動作と称し、この動作区間をブーム下げ旋回動作区間と称する。
【0017】
操作者は、バケット6の先端が所望の高さに到達したと判断した場合、図2(B)に示すように、アーム5が地面に対して略垂直になるまでアーム5を閉じる。これにより、所定の深さの土が掘削され、アーム5が地表面に対して略垂直になるまで、バケット6でかき寄せられる。次に、操作者は、図2(C)に示すように、アーム5及びバケット6を更に閉じ、図2(D)に示すように、バケット6がアーム5に対して略垂直になるまでバケット6を閉じる。すなわち、バケット6の上縁が略水平となるまでバケット6を閉じ、かき集めた土をバケット6内に収容する。以上の動作を掘削動作と称し、この動作区間を掘削動作区間と称する。
【0018】
次に、操作者は、バケット6がアーム5に対して略垂直になるまで閉じたと判断した場合、図2(E)に示すように、バケット6を閉じたままバケット6の底部が地面から所望の高さとなるまでブーム4を上げる。この動作をブーム上げ動作と称し、この動作区間をブーム上げ動作区間と称する。この動作に続いて、あるいは同時に、操作者は、上部旋回体3を旋回させ、矢印AR1で示すようにバケット6を排土位置まで旋回移動する。ブーム上げ動作を含むこの動作をブーム上げ旋回動作と称し、この動作区間をブーム上げ旋回動作区間と称する。
【0019】
なお、バケット6の底部が所望の高さとなるまでブーム4を上げるのは、例えば、ダンプカーの荷台に排土する際にはバケット6を荷台の高さより高く持ち上げないとバケット6が荷台にぶつかってしまうためである。
【0020】
次に、操作者は、ブーム上げ旋回動作が完了したと判断した場合、図2(F)に示すようにアーム5及びバケット6を開いて、バケット6内の土を排出する。この動作をダンプ動作と称し、この動作区間をダンプ動作区間と称する。ダンプ動作では、バケット6のみを開いて排土してもよい。
【0021】
次に、操作者は、ダンプ動作が完了したと判断した場合、図2(G)に示すように、矢印AR2で示すように上部旋回体3を旋回させ、バケット6を掘削位置の真上に移動させる。このとき、旋回と同時にブーム4を下げてバケット6を掘削対象から所望の高さのところまで下降させる。この動作は図2(A)にて説明したブーム下げ旋回動作の一部である。操作者は、図2(A)に示すようにバケット6を所望の高さまで下降させ、再び掘削動作以降の動作を行うようにする。
【0022】
操作者は、上述の「ブーム下げ旋回動作」、「掘削動作」、「ブーム上げ旋回動作」、及び「ダンプ動作」を一サイクルとしてこのサイクルを繰り返し行いながら掘削・積込みを進めていく。
【0023】
図3は、ショベルの駆動系の構成例を示すブロック図であり、機械的動力系、高圧油圧ライン、パイロットライン、及び電気駆動・制御系をそれぞれ二重線、実線、破線、及び点線で示す。
【0024】
ショベルの駆動系は、主に、エンジン11、電動発電機12、変速機13、メインポンプ14、レギュレータ14A、パイロットポンプ15、コントロールバルブ17、インバータ18A、蓄電系120、旋回用電動機構、操作装置26、パイロット圧センサ29、吐出圧センサ29A、ブームシリンダ圧センサ29B、コントローラ30で構成される。
【0025】
エンジン11は、ショベルの駆動源であり、例えば、所定の回転数を維持するように動作するエンジンであって、エンジン11の出力軸が変速機13を介してメインポンプ14及びパイロットポンプ15の入力軸に接続される。
【0026】
電動発電機12は、エンジン11により駆動されて回転し発電を行う発電運転と、蓄電系120に蓄電された電力によって回転しエンジン出力をアシストするアシスト運転とを選択的に実行する装置である。
【0027】
変速機13は、二つの入力軸と一つの出力軸とを備えた変速機構であり、入力軸の一方がエンジン11の出力軸に接続され、入力軸の他方が電動発電機12の回転軸に接続され、出力軸がメインポンプ14の回転軸に接続される。
【0028】
メインポンプ14は、高圧油圧ラインを介して圧油をコントロールバルブ17に供給するための装置であり、例えば、斜板式可変容量型油圧ポンプである。
【0029】
レギュレータ14Aは、メインポンプ14の吐出量を制御するための装置であり、例えば、メインポンプ14の吐出圧、コントローラ30からの制御信号等に応じてメインポンプ14の斜板傾転角を調節することによって、メインポンプ14の吐出量を制御する。
【0030】
パイロットポンプ15は、パイロットラインを介して各種油圧制御機器に圧油を供給するための装置であり、例えば、固定容量型油圧ポンプである。
【0031】
コントロールバルブ17は、ショベルにおける油圧システムを制御する油圧制御装置である。コントロールバルブ17は、例えば、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、走行用油圧モータ1B(左用)、及び走行用油圧モータ1A(右用)のうちの一又は複数のものに対しメインポンプ14から受け入れた圧油を選択的に供給する。なお、以下では、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、バケットシリンダ9、走行用油圧モータ1B(左用)及び走行用油圧モータ1A(右用)を集合的に「油圧アクチュエータ」と称するものとする。
【0032】
インバータ18Aは、交流電力と直流電力とを相互に変換する装置であり、電動発電機12が発電する交流電力を直流電力に変換して蓄電系120に蓄電し(充電動作)、蓄電系120に蓄電された直流電力を交流電力に変換して電動発電機12に供給する(放電動作)。また、インバータ18Aは、コントローラ30が出力する制御信号に応じて充放電動作の停止、切り替え、又は開始等を制御し、充放電動作に関する情報をコントローラ30に対して出力する。
【0033】
蓄電系120は、直流電力を蓄電するためのシステムであり、例えば、蓄電部としてのキャパシタ、昇降圧コンバータ、及びDCバス(何れも図示せず。)を含む。DCバスは、キャパシタと電動発電機12との間における電力の授受を制御する。キャパシタは、キャパシタ電圧値を検出するためのキャパシタ電圧検出部(図示せず。)と、キャパシタ電流値を検出するためのキャパシタ電流検出部(図示せず。)を備える。キャパシタ電圧検出部及びキャパシタ電流検出部はそれぞれ、キャパシタ電圧値及びキャパシタ電流値をコントローラ30に対して出力する。なお、蓄電部としては、キャパシタだけでなく、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池、リチウムイオンキャパシタ、又は、電力の授受が可能なその他の形態の電源を用いてもよい。
【0034】
旋回用電動機構は、主に、インバータ20、旋回用電動発電機21、レゾルバ22、メカニカルブレーキ23、及び旋回変速機24で構成される。
【0035】
インバータ20は、交流電力と直流電力とを相互に変換する装置であり、旋回用電動発電機21が発電する交流電力を直流電力に変換して蓄電系120に蓄電し(充電動作)、蓄電系120に蓄電された直流電力を交流電力に変換して旋回用電動発電機21に供給する(放電動作)。また、インバータ20は、コントローラ30が出力する制御信号に応じて充放電動作の停止、切り替え、又は開始等を制御し、充放電動作に関する情報をコントローラ30に対して出力する。
【0036】
旋回用電動発電機21は、蓄電系120に蓄電された電力によって回転し旋回機構2を旋回させる力行運転と、旋回する旋回機構2の運動エネルギを電気エネルギに変換する回生運転とを選択的に実行する装置である。
【0037】
レゾルバ22は、旋回機構2の旋回速度を検出するための装置であり、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
【0038】
メカニカルブレーキ23は、旋回機構2を制動するための装置であり、コントローラ30が出力する制御信号に応じて旋回機構2を機械的に旋回不能にする。
【0039】
旋回変速機24は、入力軸と出力軸とを備えた変速機構であり、入力軸が旋回用電動発電機21の回転軸に接続され、出力軸が旋回機構2の回転軸に接続される。
【0040】
操作装置26は、操作者が油圧アクチュエータの操作のために用いる装置であり、パイロットラインを介して、パイロットポンプ15から受け入れた圧油を油圧アクチュエータのそれぞれに対応する流量制御弁のパイロットポートに供給する。なお、パイロットポートのそれぞれに供給される圧油の圧力(パイロット圧)は、油圧アクチュエータのそれぞれに対応する操作装置26のレバー又はペダル(図示せず。)の操作方向及び操作量に応じた圧力とされる。
【0041】
パイロット圧センサ29は、操作装置26を用いた操作者の操作内容を検出するための操作状態検出部であり、例えば、油圧アクチュエータのそれぞれに対応する操作装置26のレバー又はペダルの操作方向及び操作量を圧力の形で検出し、検出した値をコントローラ30に対して出力する。なお、操作装置26の操作内容は、圧力センサ以外の他のセンサを用いて検出されてもよい。
【0042】
吐出圧センサ29Aは、アタッチメントに加わる負荷を検出する負荷圧センサの一例であり、例えば、メインポンプ14の吐出圧を検出するセンサであって、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
【0043】
ブームシリンダ圧センサ29Bは、アタッチメントに加わる負荷を検出する負荷圧センサの別の一例であり、例えば、ブームシリンダ7のボトム側チャンバにおける圧力を検出するためのセンサであって、検出した値をコントローラ30に対して出力する。
【0044】
コントローラ30は、ショベルを制御するための制御装置であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えたコンピュータで構成される。また、コントローラ30は、動作状態検出部300及びアシスト制御部301のそれぞれに対応するプログラムをROMから読み出してRAMに展開しながら、それぞれに対応する処理をCPUに実行させる。
【0045】
具体的には、コントローラ30は、ブーム角度センサS1、インバータ18A、インバータ20、レゾルバ22、パイロット圧センサ29、吐出圧センサ29A、ブームシリンダ圧センサ29B、及び蓄電系120等が出力する検出値を受信する。そして、コントローラ30は、それら検出値に基づいて動作状態検出部300及びアシスト制御部301のそれぞれによる処理を実行する。その後、コントローラ30は、動作状態検出部300及びアシスト制御部301のそれぞれの処理結果に応じた制御信号を適宜にインバータ18A、インバータ20に対して出力する。
【0046】
動作状態検出部300は、アタッチメントの動作状態を検出するための機能要素であり、例えば、各種センサの出力に基づいて、掘削アタッチメントによる所定の動作を検出する。
【0047】
具体的には、動作状態検出部300は、ブーム角度センサS1及びパイロット圧センサ29の出力に基づいてブーム上げ動作であることを検出し、また、ブームシリンダ圧センサ29Bの出力に基づいて掘削動作後の高負荷動作であることを検出する。このようにして、動作状態検出部300は、ブーム上げ動作のうち、電動発電機12によるアシストが必要であると推定されるブーム上げ動作(以下、「高負荷ブーム上げ動作」とする。)を検出する。
【0048】
より具体的には、動作状態検出部300は、ブーム操作レバー(図示せず。)の上げ方向のパイロット圧PL(以下、「ブーム上げパイロット圧PL」とする。)が所定圧力PLTH以上となり、ブーム角度αが所定角度範囲(α1≦α≦α2)内となり、かつ、ブームシリンダ7のボトム圧PCが所定圧力PCTH以上となったときに、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出する。なお、PLTH、α1、α2及びPCTHは、ショベルの機種毎に予め設定される値である。ここで、α1は、作業内容が深掘掘削であるか否か、或いは、掘削時にバケット6の先端が視界内にあるか否か等に基づいて予め設定される角度である。また、α2は作業内容が持上げ作業であるか否か、或いは、作業時にバケット6の先端が視界内にあるか否か等に基づいて予め設定される角度である。
【0049】
また、動作状態検出部300は、ブームシリンダ圧センサ29Bの検出値の代わりに、負荷圧センサの検出値として、吐出圧センサ29Aの検出値を用いるようにしてもよい。この場合、動作状態検出部300は、ブーム上げパイロット圧PLが所定圧力PLTH以上となり、ブーム角度αが所定角度範囲(α1≦α≦α2)内となり、かつ、メインポンプ14の吐出圧Pが所定圧力PTH以上となったときに、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出する。
【0050】
また、動作状態検出部300は、操作装置26が電気式の場合には、パイロット圧センサ29から出力される電気信号の代わりに、操作装置26から出力される電気信号を操作状態検出部の検出値として用いるようにしてもよい。
【0051】
また、動作状態検出部300は、ブーム角度センサS1の出力のみに基づいて、或いは、ブーム角度センサS1の出力と吐出圧センサ29A又はブームシリンダ圧センサ29Bの出力とに基づいて、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出するようにしてもよい。
【0052】
また、動作状態検出部300は、アーム角度センサ及びバケット角度センサ(何れも図示せず。)の出力のうちの少なくとも一つを追加的に考慮して、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出するようにしてもよい。この場合、動作状態検出部300は、ショベルの機体姿勢が所定状態にある場合に限り、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出可能とすることができる。
【0053】
また、動作状態検出部300は、アームシリンダ圧センサ及びバケットシリンダ圧センサ(何れも図示せず。)の出力のうちの少なくとも一つを追加的に考慮して、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出するようにしてもよい。この場合、動作状態検出部300は、アタッチメントに所定の負荷が掛かっていることをより正確に確認した上で、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出可能とすることができる。
【0054】
また、動作状態検出部300は、アーム用パイロット圧センサ、バケット用パイロット圧センサ及び旋回用パイロット圧センサ(何れも図示せず。)の出力のうちの少なくとも一つを追加的に考慮して、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出するようにしてもよい。この場合、動作状態検出部300は、ブーム4と、旋回機構2、アーム5及びバケット6の少なくとも一つとの複合動作が行われた場合に限り、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出可能とすることができる。
【0055】
また、動作状態検出部300は、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出した場合に、アシスト制御部301に対してその旨を表す制御信号を出力する。
【0056】
アシスト制御部301は、電動発電機12によるアシスト運転の実行を制御するための機能要素であり、例えば、動作状態検出部300の検出結果に応じて電動発電機12によるアシスト運転を開始させるか否か或いは終了させるか否かを決定する。
【0057】
具体的には、アシスト制御部301は、動作状態検出部300が高負荷ブーム上げ動作の開始を検出した場合に、電動発電機12によるアシスト運転を開始させる。
【0058】
このようにして、アシスト制御部301は、ブーム上げ動作中にブーム4の上昇速度が制限されてしまう前に、電動発電機12によるアシスト運転を開始させるようにする。
【0059】
また、アシスト制御部301は、動作状態検出部300により、高負荷ブーム上げ動作の完了が検出された場合、即座に、或いは、検出から所定時間が経過した時点で、電動発電機12によるアシスト運転を終了させる。
【0060】
なお、アシスト制御部301は、アシスト運転を開始させた後、ブーム上げ旋回動作、ダンプ動作、及びブーム下げ旋回動作等の掘削アタッチメントによる他の動作の開始又は完了を検出した場合に、電動発電機12によるアシスト運転を終了させるようにしてもよい。
【0061】
ここで、図4を参照しながら、コントローラ30が電動発電機12によるアシスト運転が必要か否かを判定する処理(以下、「アシスト開始判定処理」とする。)の流れについて説明する。なお、図4は、アシスト開始判定処理の流れを示すフローチャートであり、アシスト開始判定処理は、ショベルの運転中、所定の制御周期で繰り返し実行されるものとする。
【0062】
最初に、コントローラ30は、動作状態検出部300により、パイロット圧センサ29の検出値であるブーム上げパイロット圧PLと所定圧力PLTHとを比較する(ステップST1)。
【0063】
ブーム上げパイロット圧PLが所定圧力PLTH未満であると判定した場合(ステップST1のNO)、コントローラ30は、電動発電機12によるアシストが不要であるとして、今回のアシスト開始判定処理を終了させる。
【0064】
ブーム上げパイロット圧PLが所定圧力PLTH以上であると判定した場合(ステップST1のYES)、コントローラ30は、動作状態検出部300により、ブーム角度センサS1の検出値であるブーム角度αが所定角度範囲(α1≦α≦α2)内にあるか否かを判定する(ステップST2)。
【0065】
ブーム角度αが所定角度範囲(α1≦α≦α2)内にないと判定した場合(ステップST2のNO)、コントローラ30は、電動発電機12によるアシストが不要であるとして、今回のアシスト開始判定処理を終了させる。
【0066】
ブーム角度αが所定角度範囲(α1≦α≦α2)内にあると判定した場合(ステップST2のYES)、コントローラ30は、動作状態検出部300により、ブームシリンダ圧センサ29Bの検出値であるボトム圧PCと所定圧力PCTHとを比較する(ステップST3)。
【0067】
ボトム圧PCが所定圧力PCTH未満であると判定した場合(ステップST3のNO)、コントローラ30は、負荷が小さく電動発電機12によるアシストが不要であるとして、今回のアシスト開始判定処理を終了させる。
【0068】
ボトム圧PCが所定圧力PCTH以上であると判定した場合(ステップST3のYES)、コントローラ30は、アシスト制御部301により、電動発電機12によるアシスト運転を開始させ、レギュレータ14Aを調整してメインポンプ14の馬力を増加させる(ステップST4)。なお、コントローラ30は、ブームシリンダ7のボトム圧PCの代わりにメインポンプ14の吐出圧Pを検出し、吐出圧Pが所定圧力PTH以上であると判定した場合に、電動発電機12によるアシスト運転を開始させてもよい。
【0069】
このようにして、コントローラ30は、電動発電機12によるアシスト運転を開始させ、メインポンプ14の入力軸に与えられるトルクを増大させるようにし、レギュレータ14Aを調整してメインポンプ14の吐出量を増加させ、メインポンプ14の馬力を増加させる。また、コントローラ30は、今回のアシスト開始判定処理を終了させた後、次の制御周期において再びアシスト開始判定処理を実行する。
【0070】
なお、ブーム上げパイロット圧PLが所定圧力PLTH以上であるか否かの判定、ブーム角度αが所定角度範囲内であるか否かの判定、及び、ボトム圧PCが所定圧力PCTH以上であるか否かの判定の順番は不同であり、三つの判定が同時に行われてもよい。
【0071】
ここで、図5を参照しながら、ブーム上げ旋回動作区間において電動発電機12によるアシスト運転が行われた場合の効果について説明する。
【0072】
図5は、掘削アタッチメントによる一連の動作が行われる際の各油圧アクチュエータの出力及び排出出力の推移を示す図である。なお、「出力」は各油圧アクチュエータを動作させるために必要な出力を意味し、「排出出力」は各油圧アクチュエータが発生させる出力を意味する。
【0073】
図5(A)は、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9のそれぞれの出力、並びに、ブームシリンダ7による排出出力の推移を示す。なお、図5(A)は、電動発電機12によるアシスト運転が行われない場合の推移を示す。また、図5(B)は、図5(A)における各油圧アクチュエータの出力のそれぞれを合計した合計出力を負担するメインポンプ14の必要最小限の出力(ポンプ馬力)の推移(実線)を示す図であり、電動発電機12によるアシスト運転が行われた場合のメインポンプ14の出力の推移を点線で追加的に示す。また、図5(C)は、ブーム上げ旋回動作区間において電動発電機12によるアシスト運転が行われた場合のポンプ馬力の推移とブームシリンダ7の出力及び排出出力の推移とを示す。
【0074】
ここで、図5(A)及び図5(B)を参照しながら、電動発電機12によるアシスト運転が行われない場合について説明する。
【0075】
図5(A)及び図5(B)で示すように、掘削動作が開始されると、ポンプ馬力は、アームシリンダ8の出力を主要な負担対象としながら、掘削動作の進行とともに増加し、エンジン出力の最大値に至る。
【0076】
時刻t0においてブーム上げ旋回動作が開始されると、アームシリンダ8の出力が低下するため、ポンプ馬力は一旦低下する。その後、時刻t1においてブームシリンダ7の出力がポンプ馬力の主要な負担対象になると、ポンプ馬力は、ブーム上げ旋回動作の進行とともに再び増加する。そして、時刻t2において、ポンプ馬力は、エンジン出力の最大値に至る。この場合、ポンプ馬力をエンジン出力の最大値よりも大きくすることができないため、ブームシリンダ7の出力が制限される。したがって、ブーム4の上昇速度が制限される。その後、ダンプ動作を行うために十分な高さにまでブームが持ち上げられると、ブームシリンダ7の出力は低下する。このため、ポンプ馬力もブームシリンダ7の出力低下に伴い低下する。なお、ブーム上げ旋回中には、アーム操作レバー、及び、バケット操作レバーは操作されない。そのため、アームシリンダ8及びバケットシリンダ9のそれぞれの出力は、ブーム上げ旋回動作の開始とともに低下する。
【0077】
次に、オペレータが、アーム操作レバーとバケット操作レバーに対しアーム開き操作及びバケット開き操作を行うと、ダンプ動作が開始される。この際、オペレータはブーム操作レバーに対しブーム下げ操作を行う。ブーム4の下げ動作によってブームシリンダ7に対し自重が加わるため、ブームシリンダ7は排出出力を発生する。そのため、ポンプ馬力は、アームシリンダ8及びバケットシリンダ9のそれぞれの出力を主に負担する。アームシリンダ8及びバケットシリンダ9のそれぞれの出力は、ダンプ動作の開始後に増加し、略一定の値で推移した後で低下する。ダンプ動作中のポンプ馬力は、エンジン出力の最大値に至ることなく推移し、ダンプ動作の完了に向かって低下する。
【0078】
ダンプ動作が終わると、オペレータは掘削位置に向かって、ブーム操作レバーと旋回用レバーに対して、ブーム下げ動作と旋回動作の操作を行う。これにより、オペレータは、ブーム下げ旋回動作を開始する。
【0079】
ここで、図5(B)及び図5(C)を参照しながら、ブーム上げ旋回動作区間の一部において、エンジン出力の最大値を超えてポンプ馬力を増加させるために、電動発電機12によるアシスト運転が行われる場合について説明する。
【0080】
なお、図5(B)及び図5(C)の実線で示される推移は、ポンプ馬力の推移を示し、図5(B)の斜線ハッチング部分は、電動発電機12のアシスト運転によるポンプ馬力の増分を示す。また、図5(C)におけるポンプ馬力は、電動発電機12の出力を含む値である。また、図5(C)の格子状ハッチング部分は、ブーム上げ旋回動作中にアシスト運転を行わない場合におけるブームシリンダ7の出力に対するブームシリンダ7の出力の増分を示す。
【0081】
電動発電機12は、時刻t1においてアシスト運転を開始する。これに伴い、コントローラ30は、レギュレータ14Aの調整を行い、ポンプ馬力を増加させる。ブーム角度αは、時刻t3において、所定角度α2を上回る。ポンプ馬力は、時刻t3以降、メインポンプ14のレギュレータの調整により吐出量Qが徐々に下げられることによって、徐々に下げられる。そして、電動発電機21は、時刻t3から所定の時間が経過した時点でアシスト運転を終了させる。
【0082】
このように、ポンプ馬力は、電動発電機12のアシスト運転によって、ブーム上げ旋回動作中にエンジン出力の最大値を超えて増加する。
【0083】
その結果、コントローラ30は、ブーム上げ旋回動作中におけるブームシリンダ7の出力がエンジン出力の最大値を超えて増加するのを可能にし、ブーム4の上昇速度がエンジン出力の最大値で決まる速度によって制限されるのを防止することができる。
【0084】
次に、図6を参照しながら、コントローラ30が電動発電機12によるアシスト運転を開始させる際のブーム上げパイロット圧PL(図6(A)参照。)、ブーム角度α(図6(B)参照。)、ブームシリンダ7のボトム圧PC(図6(C)参照。)、電動発電機12のアシスト出力W(図6(D)参照。)、及びメインポンプ14の吐出量Q(図6(E)参照。)のそれぞれの時間的推移について説明する。なお、図6の時刻t0〜t4は、図5(B)の時刻t0〜t4に対応するものとする。また、図6(A)〜図6(E)のそれぞれにおいて実線で表される推移は、電動発電機12によるアシスト運転が実行される場合の効果を説明する。また、図6(B)及び図6(E)のそれぞれにおいて破線で表される推移は、電動発電機12によるアシスト運転が実行されない場合の効果を説明する。
【0085】
時刻t0においてブーム操作レバーが上げ方向に操作されると、ブーム上げパイロット圧PLは所定圧力PLTHより大きな圧力となり、ブーム角度α、ボトム圧PC、及び吐出量Qは上昇を開始する。なお、アーム角度αは、既に所定角度範囲(α1≦α≦α2)内にある。
【0086】
時刻t1においてアシスト運転が開始されない場合、吐出量Qは、図6(E)の破線で示すように、ポンプ馬力がエンジン出力の最大値に達するまでは(時刻t2までは)、レギュレータ14Aの調整により、アシスト運転が開始されるときの増加率に比べて低い増加率でQ1まで増加する。但し、ポンプ馬力がエンジン出力の最大値に達した後は(時刻t2以降は)Q1で制限される。その結果、ブーム角度αは、図6(B)の破線で示すように、時刻t1を超えたあたりで増加率が制限され、ブーム操作レバーが中立位置の方向に操作される時刻t4に至るまで緩やかに増加する。
【0087】
本実施例では、時刻t1において、ボトム圧PCが所定圧力PCTH以上となると、電動発電機12によるアシスト運転が開始され、アシスト出力Wが所定値W1となる。
【0088】
アシスト運転が開始された場合、メインポンプ14の吐出量Qは、時刻t1から時刻t3においても、時刻t0から時刻t1までと同様の増加率で増加する。エンジン出力の最大値を超えてポンプ馬力を増加させることができるからである。その結果、ブーム角度α及びボトム圧PCは何れも、時刻t1から時刻t3にかけて増加する。
【0089】
アシスト運転が開始された後、時刻t3においてブーム角度αが所定角度α2に達すると、メインポンプ14の吐出量Qはレギュレータ14Aの調整により減少してQ1に至り、アシスト運転は時刻t3から所定時間が経過した後に中止される。その結果、ブーム角度αは、時刻t3以前と比べて低い増加率で緩やかに増加し、ボトム圧PCは、時刻t3における圧力で推移する。また、ポンプ馬力は、吐出量Qの減少とともに、エンジン出力の最大値に相当するレベルまで低下する(図5(B)及び図5(C)参照。)。
【0090】
その後、時刻t4において、ブーム操作レバーが中立位置の方向に操作されると、ブーム上げパイロット圧PLは所定圧力PLTHより小さい圧力となる。また、ブーム角度αは時刻t4における角度で維持され、ボトム圧PCはブーム操作レバーを上げ方向に操作する前のレベルに戻り、吐出量QはQ1未満の流量(例えば、油圧アクチュエータが作動していないときに採用される最小流量である。)まで減少する。
【0091】
以上の構成により、第一の実施例に係るショベルは、高負荷ブーム上げ動作の開始が検出された場合に電動発電機12によるアシスト運転を開始させることによって、ブーム上げ動作中のアタッチメントの動きをより滑らかにすることができ、作業効率の低下を防止することができる。
【0092】
また、第一の実施例に係るショベルは、電動発電機12によるアシスト運転を開始させることによって、高負荷ブーム上げ動作中のブーム4の上昇速度が制限されるのを防止することができ、操作者にもたつき感を抱かせないようにすることができる。
【0093】
また、第一の実施例に係るショベルは、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出した上で電動発電機12によるアシスト運転を開始させるので、不要なアシスト運転(負荷が小さい場合のアシスト運転等である。)が行われるのを防止することができる。
【0094】
また、第一の実施例では、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出した場合に電動発電機12によるアシスト動作を開始する事例を示したが、高負荷ブーム上げ動作の開始前に既にアシスト動作が行われている場合には、高負荷ブーム上げ動作の開始を検出した場合に電動発電機12によるアシスト出力を更に増加させるようにしてもよい。これにより、メインポンプ14の馬力を更に増加させ、ブーム上げ動作中のアタッチメントの動きを更に制限されにくいものとすることができる。
【実施例2】
【0095】
次に、図7を参照しながら、第二の実施例に係るショベルの駆動系の構成例について説明する。
【0096】
図7は、第二の実施例に係るショベルの駆動系の構成例を示すブロック図であり、図3と同様に、機械的動力系、高圧油圧ライン、パイロットライン、及び電気駆動・制御系をそれぞれ二重線、実線、破線、及び点線で示す。
【0097】
図7の駆動系は、旋回用電動機構の代わりに旋回用油圧モータ40を備える点で図3の駆動系と異なるが、その他の点で共通する。この構成により、第二の実施例に係るショベルは、第一の実施例に係るショベルと同様の効果を実現させることができる。
【0098】
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなしに上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0099】
1・・・下部走行体 1B、1A・・・走行用油圧モータ 2・・・旋回機構 3・・・上部旋回体 4・・・ブーム 5・・・アーム 6・・・バケット 7・・・ブームシリンダ 8・・・アームシリンダ 9・・・バケットシリンダ 10・・・キャビン 11・・・エンジン 12・・・電動発電機 13・・・変速機 14・・・メインポンプ 14A・・・レギュレータ 15・・・パイロットポンプ 17・・・コントロールバルブ 18A・・・インバータ 20・・・インバータ 21・・・旋回用電動発電機 22・・・レゾルバ 23・・・メカニカルブレーキ 24・・・旋回変速機 26・・・操作装置 29・・・パイロット圧センサ 29A・・・ブームシリンダ圧センサ 30・・・コントローラ 40・・・旋回用油圧モータ 120・・・駆動系 300・・・動作状態検出部 301・・・アシスト制御部 S1・・・ブーム角度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと、該エンジンにより駆動される油圧ポンプと、該油圧ポンプが吐出する圧油により駆動されるブームを含むアタッチメントと、該エンジンの駆動をアシストする電動発電機と、該電動発電機が発電した電力を蓄電する蓄電部と、該アタッチメントの動作状態を検出する動作状態検出部と、該蓄電部に蓄電された電力を用いた該電動発電機によるアシストの実行を制御するアシスト制御部とを有するショベルであって、
前記アシスト制御部は、掘削動作後のブーム上げ動作中に、前記電動発電機により前記エンジンをアシストさせる、
ことを特徴とするショベル。
【請求項2】
前記ブームに加わる負荷を検出する負荷圧センサを更に備え、
前記アシスト制御部は、前記負荷圧センサによる負荷圧の検出値が所定圧力を超えた場合に、前記電動発電機により前記エンジンをアシストさせる、
ことを特徴とする請求項1に記載のショベル。
【請求項3】
前記ブームの動作状態を検出するブーム動作状態検出部を更に備え、
前記アシスト制御部は、前記ブーム動作状態検出部の検出値に基づいて前記動作状態検出部が前記ブーム上げ動作を検出した場合に、前記電動発電機により前記エンジンをアシストさせる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のショベル。
【請求項4】
前記アタッチメントを操作する操作装置の操作内容を検出する操作状態検出部を更に備え、
前記アシスト制御部は、前記操作状態検出部の検出値に基づいて前記動作状態検出部が前記ブーム上げ動作を検出した場合に、前記電動発電機により前記エンジンをアシストさせる、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のショベル。
【請求項5】
前記アシスト制御部は、ブーム上げ旋回動作において、前記電動発電機により前記エンジンをアシストさせる、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のショベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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