説明

シートブロックおよび弁装置

【課題】 使用条件に影響されず、シート部の密着性を簡単かつ確実に維持しうるシートブロックを提供する。
【解決手段】 シート部形成体43は、弁通路66を開閉するピストン28が着座可能に、弁通路66が形成されるハウジング67に設けられる。ばね部材23は、シート部形成体43に弾性力を付与し、シート部形成体43をハウジング67と協働して挟持する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弁通路を開閉する弁体が着座するシートブロックおよびそれを備える弁装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、流路を流下する流体を減圧する減圧弁、および流路を開閉し、流下する流体を制御する開閉弁が実用に供されている。
【0003】
図10は、従来の第1の技術のシート部1を含む減圧弁2を概略示す断面図である。図11は、シート部1を拡大して示す拡大断面図である。減圧弁2は、ハウジング3、ピストン4、シート部1およびばね部材5とが含まれる。ハウジング3には、一次ポート6と二次ポート7とが形成され、円柱状のピストン4がその軸線方向に変位可能に内挿される。ピストン4は、その軸線方向中間部および一端部が保持され、他端部が一次ポート6に対向する。ピストン4には、一次ポート6と二次ポート7とを連通する連通孔8が形成される。ピストン4の軸線方向他端部には、軸線方向に突出する円環状の弁体片9が形成される。ハウジング3には、一次ポート6を外囲し、弁体片9が着座可能なシート部1が固着されて設けられる。弁体片9とシート部1とによって、オリフィス10が形成される。オリフィス10によってハウジング3内は、一次ポート6に連なる一次圧力室11と、二次ポート7に連なる二次圧力室12とに仕切られる。ピストン4には、ばね部材5が設けられる。ばね部材5は、ピストン4に軸線方向一方に向かうばね力を付勢する。減圧弁2は、一次ポート6に供給される流体の圧力を、オリフィス10を通過させることによって減圧して、作動流体を2次ポート7から吐出する。
【0004】
図12は、従来の第2の技術のシート部1Aを拡大して示す拡大図である。シート部1Aは、減圧弁2に設けられる。シート部1Aは、一次ポート6を外囲し、弁体片9が着座可能にハウジングに嵌合させて設けられる(たとえば特許文献1参照)。
【0005】
図13は、従来の第3の技術のシート部1Bを拡大して示す拡大図である。シート部1Bは、減圧弁2に設けられる。シート部1Bは、一次ポート6を外囲し、弁体片9が着座可能にハウジング3に嵌合させて設けられる。シート部1Bは、金属材料から成る固定部材13によって、ハウジングと協働して挟持される。
【0006】
【特許文献1】特開2005−23975号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の第1の技術では、たとえばシート部1をハウジング3に接着して固着させる必要がある。このシート部1を接着して固着させる際、次のような問題がある。(1)接着面部の充分な脱脂および乾燥が必要であり、その分工数が多くなる。(2)シート部1を接着する際、充分な接着強度が必要となる。
【0008】
従来の第2の技術のシート部1Aは、ハウジング3に嵌合されるだけであるので、シート部1Aがハウジング3に対して相対変位する。これによって開閉動作毎にピストン4の着座する位置が異なり、弁体片9のあたりがずれる、すなわち弁体片9がシート部1Aに対して位置ずれする。この位置ずれによって、シート部1Aと弁体片9との密着性が低下し、ピストン4をシート部1Aに着座させてオリフィス10を閉じても、流体が一次圧力室11から二次圧力室12に漏れる。
【0009】
従来の第3の技術では、たとえば合成樹脂材料から成るシート部1Bと、金属材料から成る固定部材13とは、熱膨張係数が大きく異なるので、次のような問題がある。(1)温度変化にともなう熱収縮によって、シート部1Bと固定部材13との間に隙間が生じる。これによってシート部1Bが固定部材13に対してがたつきを生じる。シート部1Bのがたつきは、弁体片9の位置ずれを生じさせる。(2)前記隙間を生じさせないように、固定部材13を用いてシート部1Bを長時間挟持しようとしても、シート部1Bに経年劣化、すなわちへたりが生じる。このへたりによって、固定部材13とシート部1Bとの間に結局隙間が生じ、シート部1Bががたつく。これによって弁体片9の位置ずれが生じる。弁体片9の位置ずれによって、従来の第2の技術のシート部1Aと同様に、オリフィス10を閉じても、流体が一次圧力室11から二次圧力室12に漏れる。
【0010】
本発明の目的は、使用条件に影響されず、シート部の密着性を簡単かつ確実に維持しうるシートブロックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、弁体が予め定める軸線に沿う第1の方向へ変位して着座すると閉じられ、かつ前記弁体が前記着座した状態から前記軸線に沿う第2の方向へ変位することによって開放する弁通路が形成されるハウジングと、
前記軸線に沿う第1の方向への変位が阻止された状態で前記ハウジング内に設けられるシート部形成体と、
前記ハウジング内に設けられ、非線形のばね特性を有し、前記シート部形成体を前記軸線に沿う第1の方向に押圧する弾性部材と、
前記シート部形成体と前記弾性部材との間に介在され、前記弾性部材と前記シート部形成体とに接触するばね受け部とを含み、
前記シート部形成体は、前記軸線に沿う第2の方向に突出しかつ前記弾性部材に挿通する部分が形成されることを特徴とするシートブロックである。
【0012】
また本発明は、前記弾性部材は、前記軸線に沿う方向の変位に対して安定したばね力が得られ、かつばね定数の小さい非線形ばね部材であることを特徴とする。
また本発明は、前記シートブロックを備えることを特徴とする弁装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、弁通路を開閉する少なくとも1つの弁体が着座するシート部形成体は、弁通路が設けられるハウジングに設けられる。シート部形成体は、弾性部材とハウジングとによって挟持される。これによってシート部形成体を容易に装着することができ、従来の技術のシートブロックより工数を低減できる。つまりシート部形成体は、弾性部材によって弾性力を付勢された状態でこの弾性部材とハウジングとで協働して挟持される。よって本発明では、従来の第1の技術のような接着作業が不要となり、その工数の低減を図ることで、製造コストを低減できる。シート部形成体は、弾性力が付勢される状態で挟持されるので、その加工精度が低い場合であっても、ハウジングに対する相対変位を抑制し、がたつきを抑制できる。したがってシート部形成体の加工精度を高くしなくても、シート部の密着性を確保することができ、よって製造コストを低減することができる。
【0014】
またハウジングに対するシート部成形体の相対変位を弾性部材の弾性力でもって抑制できるので、従来の技術のような開閉動作毎のシート部形成体の位置ずれを抑制できる。これによって弁体のシートブロックに対する位置ずれを抑制できる。したがって弁体とシート部形成体との密着性が低下し、流体が下流側に漏れることを抑制できる。シート部形成体は、弾性部材によって弾性力が付勢されて挟持される。したがってシートブロックは、仮にシート部形成体およびハウジングが熱収縮する場合であっても、弾性部材がシート部形成体に弾性力を付勢して、挟持することを維持する。換言すると、弾性部材によって、シート部形成体およびハウジングの熱収縮を吸収できる。これによって熱収縮に起因するハウジングに対するシート部形成体のがたつきを抑制できる。以上のように、工数低減を
図ることができるうえ、使用条件に影響されないで弁体の位置ずれ防止を図り、シート部の密着性を簡単かつ確実に維持しうるシートブロックを実現することができる。
【0015】
また弾性部材は、コイルばねなどの線形のばねに比べて、ばね定数が小さく、変位に対して変化の小さい安定した荷重が得られる。
【0016】
本発明によれば、弾性部材は、前記軸線に沿う方向の変位に対して安定したばね力が得られ、かつばね定数の小さい非線形ばね部材である。ばね部材は、ばね定数が小さいため、変位量に対する弾性力の変化が小さい。これによって部品の加工精度が低い場合、またシート部形成体に変形が生じた場合でも安定した弾性力をシート部形成体に付与することができる。したがって部品の加工精度が低い場合、またシート部形成体に変形が生じた場合でも安定したばね力をシート部形成体に付与することができる。
【0017】
本発明によれば、シートブロックの工数を低減、弁通路を閉じる際、シート部形成体と弁体との密着性の低下を抑制、シート部形成体およびハウジングの熱収縮の吸収を実現可能なシートブロックを備える弁装置を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。各形態で先行する形態で説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。また実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
【0019】
図1は、本発明に関連する第1関連実施形態であるシートブロック21を含む弁装置22を示す断面図である。図2は、シートブロック21を拡大して示す拡大断面図である。図3は、ばね部材23の特性を示すグラフである。弁装置22は、流路に介在し、供給されるガスなどの流体を減圧して排出する減圧弁装置である。弁装置22は、減圧弁部24、シートブロック用ハウジング25、シートブロック21および固定部材26を含む。弁装置22は、予め定める基準軸線L1を基準に構成されている。基準軸線L1に平行な方向の一方を軸線方向一方X1と称し、基準軸線L1に平行な方向の他方を軸線方向他方X2と称する。減圧弁部24、シートブロック用ハウジング25およびシートブロック21は、これらの軸線が前記基準軸線L1と略一致している。「略一致」は、一致を含む。
【0020】
減圧弁部24は、減圧弁用ハウジング27、ピストン28、減圧弁用ばね部材29およびロッド30を含み、これらの軸線が基準軸線L1に略一致するように配設されている。減圧弁用ハウジング27は、減圧弁用ハウジング本体27aと、内向きフランジ部27bと、開口端部27cとを含む。減圧弁用ハウジング本体27aは、略有底円筒状に形成される。「略有底円筒状」は、有底円筒状を含む。減圧弁用ハウジング本体27aの開口部には、周方向全周にわたり半径方向内方に向かって突出する内向きフランジ部27bが形成される。内向きフランジ部27bの内周縁部には、周方向全周にわたって減圧弁用ハウジング本体27aに対して離反する方向、すなわち軸線方向一方X1に突出する開口端部27cが形成される。内向きフランジ部27bおよび開口端部27cは、その内壁部が略面一状に形成される。「略面一状」は、面一状を含む。開口端部27cの外周面部には、雄ねじが形成される。
【0021】
ピストン28は、ピストン部31とピストン本体32とを含む。ピストン部31は、略有底円筒状に形成され、その開口部に半径方向外方に突出するフランジ状のピストン本体32が形成される。ピストン部31は、内向きフランジ部27bおよび開口端部27cの内面部にシールを達成する状態で軸線方向一方X1および他方X2(以下、単に「軸線方向X」と称する)に摺動変位可能に減圧弁用ハウジング27に保持される。ピストン本体32は、減圧弁用ハウジング本体27aの内壁面部にシールを達成する状態で、軸線方向Xに摺動変位可能に保持される。ピストン部31と、ピストン本体32と、減圧弁用ハウジング本体27aと、内向きフランジ部27bとで囲繞される略円環状の減圧弁用ばね収納空間33が形成される。「略円環状」は、円環状を含む。減圧弁用ばね収納空間33には、減圧弁用ばね部材29が配設される。減圧弁用ばね部材29は、たとえば圧縮コイルばねであり、ピストン部31に外装される。減圧弁用ばね部材29の軸線方向一端部および他端部は、ピストン本体32および内向きフランジ部27bにそれぞれ当接する。減圧弁用ばね部材29は、ピストン28に軸線方向他方X2に向かうばね力を付勢する。減圧弁用ハウジング本体27aには、大気開放孔34が形成され、減圧弁用ばね収納空間33はこの大気開放孔34によって大気に開放されている。
【0022】
ロッド30は、大略的に円柱状に形成され、その大部分がピストン28に挿通される。ロッド30の軸線方向一端部35に、ピストン部31の底部36が近接離隔するように配設される。ピストン28の内壁部には、ピストン28がシールを達成する状態で摺動変位可能に保持されている。ロッド30の軸線方向一端部35と、ピストン部31の底部36とで囲繞される背圧力室37が形成される。ロッド30の軸線方向他端部37は、周方向全周にわたり半径方向外方にやや突出するフランジ状に形成される。ロッド30の軸線方向他端部37は、ピストン28の開口部から軸線方向他方X2に突出する。ピストン28、減圧弁用ハウジング本体27a、前記軸線方向他端部37の外周面部で囲繞される略円環状の空間38が形成される。
【0023】
シートブロック用ハウジング25には、減圧弁部螺着凹部39と、固定部材螺着凹部40と、シートブロック保持部41とが形成される。減圧弁部螺着凹部39は、シートブロック用ハウジング25の軸線方向他方X2側に形成され、軸線方向他方X2に開放する。減圧弁部螺着凹部39は、基準軸線L1に沿って形成される。減圧弁部螺着凹部39は、その内周部に雌ねじが刻設され、開口端部27cが螺着される。固定部材螺着凹部40は、シートブロック用ハウジング25の軸線方向一方X1側に形成され、軸線方向一方X1に開放する。固定部材螺着凹部40は、基準軸線L1に沿って形成される。固定部材螺着凹部40は、その内周部に雌ねじが形成される。シートブロック保持部41は、減圧弁部螺着凹部39と固定部材螺着凹部40とを連通する。シートブロック保持部41は、基準軸線L1に沿って形成される。シートブロック保持部41は、シートブロック21を保持すべく、減圧弁部螺着凹部39および固定部材螺着凹部40より小径に形成される。シートブロック保持部41には、シートブロック21の軸線方向他方X2への変位を規制するための内向きフランジ部分42が形成されている。この内向きフランジ部分42は、軸線方向他方X2側の開口部に周方向全周にわたり半径方向内方に向かって突出するように形成される。
【0024】
シートブロック21は、シート部形成体43とばね受け部44とばね部材23とを含む。シート部形成体43は、たとえばゴムまたは合成樹脂によって形成される。シート部形成体43は、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向一端部に周方向全周にわたって半径方向外方に突出する外向きフランジ部45が形成される。シート部形成体43は、外向きフランジ部45と内向きフランジ部分42とが係合する状態で、シートブロック保持部41に挿通され、ピストン28が着座可能に配設される。シート部形成体43は、外向きフランジ部45の外周部がシートブロック保持部41の内周部にシールを達成する状態で保持されている。シート部形成体43は、外向きフランジ部45が軸線方向一方X1側
に配設される。シート部形成体43の軸線は、基準軸線L1に略一致する。
【0025】
ピストン部31には、このシート部形成体43に対向する底部36から軸線方向一方X1に突出する略円環状の弁体片46が形成される。弁体片46は、ピストン28がシート部形成体43に着座する状態で、シート部形成体43を環状に圧接する。弁体片46は、シート部形成体43と協働して、略円環状のオリフィス47を形成する。
【0026】
固定部材26は、略円筒状に形成される。「略円筒状」は、円筒状を含む。固定部材26は、その軸線方向中間部に雄ねじが刻設され、固定部材螺着凹部40に螺着される。固定部材26は、軸線方向一方X1側一端部49がシートブロック保持部41に当接する。固定部材26は、その軸線が基準軸線L1に略一致する。固定部材26とシート部形成体43と、シートブロック保持部41とで囲繞される略円柱孔状のばね収納空間50が形成される。「略円柱孔状」は、円柱孔状を含む。
【0027】
ばね受け部44は、大略的には円環状に形成される。ばね受け部44の内周縁部には、周方向全周にわたってその軸線方向一方X1に突出するばね挿通片51が形成される。ばね受け部44は、ばね収納空間50に配設され、その外周部がシートブロック保持部41に内嵌されて挿通される。ばね受け部44は、その軸線が基準軸線L1に略一致する。ばね受け部44は、その軸線方向他方X2側の表面部52がシート部形成体43の外向きフランジ部45に当接する。
【0028】
弾性部材であるばね部材23は、第1着座部53、第2着座部54および傾斜部55を備える。第1着座部53は、略円環状に形成される。第2着座部54は、略円環状に形成され、その外径および内径が、第1着座部53の外径より大径に形成される。第1着座部53と第2着座部54とは、これらの軸線が略一致し、軸線方向Xに離間して並設される。第1着座部53の外周部と第2着座部54の内周部とは、これらの周方向全周が傾斜部55によって連結される。傾斜部55は、第2着座部54から半径方向内方に向かうにつれて軸線方向他方X2に向かって傾斜して第1着座部53に連なる。第1着座部53、第2着座部54および傾斜部55は、一体的に形成される。このように形成されるばね部材23のばね特性(以下、単に「ばね特性」と称する)と、コイルばねのばね特性(以下、「コイルばね特性」と称する)とを図3に示す。図3において、縦軸は軸線方向Xの荷重(以下、単に「荷重」と称する)を示し、横軸は軸線方向Xの変位量(以下、単に「変位量」と称する)を示す。ばね特性は、非線形性を示し、コイルばね特性は、線形性を示す。ばね部材23の変位量の範囲x1≦x≦x2におけるばね定数k1は、コイルばねの前記範囲におけるばね定数k2より小さい。それ故、ばね部材23は、コイルばねなどの線形のばねに比べて、変位に対して変化の小さい安定した荷重が得られる。本実施の形態では、たとえばこの範囲でばね部材23が用いられる。
【0029】
ばね部材23は、ばね収納空間50に弾性変形可能に配設される。第1着座部53は、ばね受け部44に当接し、その内周部がばね挿通片51に外嵌される。第2着座部54は、固定部材26に当接している。ばね部材23は、その軸線が基準軸線L1に略一致する。ばね部材23は、自然長Hから変位量x圧縮して配設され、ばね受け部44を介して、軸線方向他方X2に向かうばね力Fをシート部形成体43に付勢する。ばね部材23は、このばね力を付勢し、内向きフランジ部分42と協働して、シート部形成体43を挟持する。ばね部材23は、ピストン28および流体からシート部形成体43に付与される押圧力より大きいばね力Fを付勢してばね収納空間50に配設される。ばね受け部44は、ばね受け部44の軸線方向Xの変位およびばね部材23の変形を許容するために、そのばね挿通片51が固定部材26に対して離間して配設される。
【0030】
固定部材26の内周部によって、供給路56が形成され、シート部形成体43およびば
ね受け部44の内周部によって、弁孔57が形成される。弁孔57および供給路56は、ばね収納空間50を介して連通される。固定部材26、シート部形成体43およびばね受け部44は、これらの軸線が基準軸線L1に略一致し、これらの内周部が略面一状に形成される。
【0031】
減圧弁部24が螺着されると、減圧弁部螺着凹部39には、その内方に減圧弁部24とシートブロック用ハウジング25とが囲繞する減圧弁空間58が形成される。減圧弁空間58は、弁孔57に連なる。シートブロック用ハウジング25には、減圧弁空間58と外方とを連通する排出路59が形成される。ピストン28には、減圧弁空間58と空間38とを連通するピストン流路60と、減圧弁空間58と背圧力室37とを連通する連通孔61とが形成される。減圧弁空間58は、オリフィス47を介して2つの領域を有する。具体的には、減圧弁空間58は、オリフィス47より半径方向内方側に形成される領域である一次圧力室62と、オリフィス47より半径方向外方側に形成される領域である二次側領域63とを有する。一次圧力室62は、供給路56の外方に開放する開口である一次ポート64に連なる。二次側領域63は、排出路59の外方に開放する開口である2次ポート65に連なる。供給路56、弁孔57、減圧弁空間58および排出路59によって弁通路66が構成される。ハウジング67内は、オリフィス47によって、一次圧力室62と、二次側領域63、ピストン流路60および空間38とを含む二次圧力室68とに仕切られる。ハウジング67は、減圧弁用ハウジング27とシートブロック用ハウジング25と固定部材26とを含む。一次圧力室62は、連通孔61によって背圧力室37と連なる。
【0032】
以下では、このようにして形成される弁装置22の動作について説明する。一次ポート64に流体が供給されると、流体は、供給路56および弁孔57を介して、一次圧力室62に流下する。一次圧力室62の流体は、オリフィス47を通過することによって、減圧されて二次圧力室68に流下し、排出路59から排出される。空間38の流体は、減圧弁用ばね部材29のばね力に抗する二次圧力をピストン本体32に付与する。二次圧力が減圧弁用ばね部材29のばね力より大きくなると、ピストン28が弁通路66を閉じる方向に摺動変位し、二次圧力が減圧弁用ばね部材29のばね力より小さくなると、ピストン28が弁通路66を開く方向に摺動変位し、一次圧力室62から二次圧力室68に流下する流体の二次圧力を調整する。一次圧力室62の流体からピストン28に付与される一次圧力は、背圧力室37の流体によってキャンセルされる。このようにして弁装置22は、一次圧力室62に供給される流体を減圧して、二次ポート65から排出する。
【0033】
以下では、シートブロック21および弁装置22が奏する効果について説明する。本実施の形態のシートブロック21によれば、弁通路66を開閉するピストン28が着座するシート部形成体43は、弁通路66が形成されるシートブロック用ハウジング25に設けられる。シート部形成体43は、ばね部材23とシートブロック用ハウジング25とによって挟持される。これによってシート部形成体43を容易に装着することができ、従来の技術のシートブロックより工数を低減できる。つまりシート部形成体43は、ばね部材23によってばね力を付勢された状態でこのばね部材23とハウジング67とで協働して挟持される。よって本発明では、従来の第1の技術のような接着作業が不要となり、その工数の低減を図ることで、製造コストを低減できる。シート部形成体43は、ばね力が付勢される状態で挟持されるので、その加工精度が低い場合であっても、シートブロック用ハウジング25に対する相対変位を抑制し、がたつきを抑制できる。したがってシートブロック21およびシートブロック用ハウジング25の加工精度を高くしなくても、シート部の密着性を確保することができ、製造コストを低減することができる。
【0034】
またハウジング67に対するシート部形成体43の相対変位をばね部材23のばね力でもって抑制できるので、従来の技術のような開閉動作毎のシート部形成体43の位置ずれを抑制できる。これによって弁体片46のシートブロック21に対する位置ずれを抑制で
きる。したがって弁体片46とシート部形成体43との密着性が低下し、流体が下流側、たとえば一次圧力室62から二次圧力室68に漏れることを抑制できる。シート部形成体43は、ばね部材23によってばね力が付勢されて挟持される。したがってシートブロック21は、仮にシート部形成体43およびシートブロック用ハウジング25が熱収縮する場合であっても、ばね部材23がシート部形成体43にばね力を付勢して、挟持することを維持する。換言すると、ばね部材23によって、シート部形成体43およびハウジング67の熱収縮を吸収できる。これによって熱収縮に起因するシートブロック用ハウジング25に対するシート部形成体43のがたつきを抑制できる。以上のように、工数低減を図ることができるうえ、使用条件に影響されないでシート部形成体43の位置ずれ防止を図り、シート部の密着性を簡単かつ確実に維持しうるシートブロック21を実現することができる。
【0035】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね部材23が着座するピストン28の押圧力に抗するばね力をシート部形成体43に付勢する。これによってピストン28がシート部形成体43に着座する際、シート部形成体43に付与する押圧力に対向することができる。したがって、ピストン28がシート部形成体43に着座する際、シート部形成体43のシートブロック用ハウジング25に対する相対変位の抑制、すなわちシート部形成体43のがたつきの抑制を実現できる。
【0036】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね部材23によってシート部形成体43にばね力を付与する弾性部材を実現することができる。
【0037】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね部材23は、ばね定数k2の小さい非線形のばね部材である。ばね部材23は、ばね定数k2が小さいため、変位量に対するばね力Fの変化が小さい。これによって部品の加工精度が低い場合、またシート部形成体43に変形が生じた場合でも安定したばね力Fをシート部形成体43に付与することができる。
【0038】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね部材23がシート部形成体43を押圧している。したがってシート部形成体43に経年劣化に起因する変形が生じても、ばね部材23がシート部形成体43を押圧することによって、この変形を吸収できる。これによってシート部形成体43のがたつきを抑制できる。
【0039】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね部材23は、そのばね定数k1がコイルばねのばね定数k2より小さく、変位量に対する付勢するばね力の変化が小さい。これによってシートブロック21およびシートブロック用ハウジング25の加工精度が低くても、ばね部材23がシート部形成体43に付勢するばね力の変化が小さく、シート部形成体43に所望のばね力を付勢することができ、シートブロック21およびシートブロック用ハウジング25の加工精度を低くできる。それ故、弁装置22の製造コストを低減することができる。また、シート部形成体43に熱収縮や経年劣化などで変形が生じた場合でも、安定した力をシート部形成体43に付与することができる。
【0040】
本実施の形態のシートブロック21によれば、シート部形成体43とばね部材23との間に、ばね受け部44が介在する。これによってばね部材23のばね力に基づくシート部形成体43に作用する面圧力を均一にできる。それ故、シート部形成体43のシートブロック用ハウジング25に対する片当りを抑制し、第1着座面53によってシート部形成体43が局所的に押圧されて変形することを抑制できる。ばね部材23は、ばね挿通片51が挿通されているので、がたつきが抑制され、ばね受け部44に対する片当りが抑制される。ばね部材23が第1着座部53、第2着座部54および傾斜部55とによって構成されるので、従来のようなコイルばねより小さなばね収納空間50に配設できる。これによってシートブロック21の小形化を図ることができる。
【0041】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね受け部44と固定部材26とが軸線方向Xに離間しているので、ばね受け部44の軸線方向Xの変位およびばね部材23の軸線方向Xの弾性変形が許容される。これによってピストン28の押圧力をばね部材23によって緩衝することができ、シートブロック21および固定部材26の破損を抑制できる。さらにシート部形成体43の熱収縮および熱膨張を吸収することができ、熱収縮に起因するがたつき、熱膨張に起因する破損を抑制できる。
【0042】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね部材23が固定部材26に当接するので、固定部材26の軸線方向Xのシートブロック用ハウジング25に対する相対変位量を変えることによって、ばね部材23のばね力を変えることができる。これによってばね部材23によってシート部形成体43に所望のばね力を付勢することができる。
【0043】
本実施の形態のシートブロック21によれば、ばね部材23がピストン28および流体からシート部形成体43に付与される押圧力より大きいばね力をシート部形成体43に付勢する。これによってシート部形成体43がピストン28および流体の押圧力によって相対変位することが抑制される。したがってピストン28が着座する毎に、シート部形成体43に対する弁体片46の位置ずれを抑制し、これらの密着性の低下を抑制できる。密着性の低下を抑制することによって、弁通路66を閉じた状態で、流体が一次圧力室62から二次圧力室68に流下することを抑制できる。
【0044】
本実施の形態の弁装置22によれば、シートブロック21の工数を低減し、弁通路66を閉じる際、シート部形成体43とピストン28との密着性の低下を抑制し、シート部形成体43およびハウジング67の熱収縮を吸収するシートブロック21を備える弁装置22を実現できる。
【0045】
図4は、本発明の一実施形態であるシートブロック21Aを拡大して示す拡大断面図である。本発明の一実施形態の弁装置22Aは、減圧弁部24、シートブロック用ハウジング25A、シートブロック21Aおよび固定部材26Aを含む。弁装置22Aは、第1関連実施形態の弁装置22と構成が類似している。したがって第2の実施の形態の弁装置22Aにおいては、図1を参照し、第1関連実施形態の弁装置22と異なる点だけを説明し、同一の構成のものについては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0046】
シートブロック用ハウジング25Aには、減圧弁部螺着凹部39と、固定部材螺着凹部40Aと、シートブロック保持部41Aと、供給部69と、排出路59とが形成される。固定部材螺着凹部40Aは、減圧弁部螺着凹部39の底部から軸線方向一方X1に向かって形成され、軸線方向他方X2に開放する。固定部材螺着凹部40Aは、基準軸線L1に沿って形成され、減圧弁部螺着凹部39より小径に形成される。固定部材螺着凹部40Aは、その内周部に雌ねじが形成される。シートブロック保持部41Aは、固定部材螺着凹部40Aの底部から軸線方向一方X1に向かって形成され、軸線方向他方X2に開放する。シートブロック保持部41Aは、基準軸線L1に沿って形成され、固定部材螺着凹部40Aより小径に形成される。供給部69は、シートブロック用ハウジング25Aの軸線方向一方X1側の表面部70からシートブロック保持部41Aまで軸線方向他方X2に貫通し、基準軸線L1に沿って形成される。供給部69は、軸線方向一方X1に開放し、シートブロック保持部41Aと外方とを連通する。供給部69は、シートブロック保持部41Aより小径に形成され、その内周部によって供給路56Aを形成する。
【0047】
シートブロック21Aは、シート部形成体43Aと、ばね受け部44Aと、ばね部材23とを含む。シート部形成体43Aは、たとえばゴムまたは合成樹脂によって形成される
。シート部形成体43Aは、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向一端部が半径方向外方に突出する外向きフランジ部45Aが形成される。シート部形成体43Aは、軸線方向一端部がシートブロック保持部41Aの底部74に当接する状態で、シートブロック保持部41Aに挿通される。シート部形成体43Aは、ピストン28が着座し、弁体片46がシート部形成体43Aに圧接可能に配設される。外向きフランジ部45Aは、軸線方向一方X1側に配設される。弁体片46は、シート部形成体43Aと協働して、略円環状のオリフィス47を形成する。シート部形成体43Aは、外向きフランジ部45Aの外周部がシートブロック保持部41Aの内周部にシールを達成する状態で保持されている。シート部形成体43Aの軸線は、基準軸線L1に略一致する。シート部形成体43Aの内周部と供給部69の内周部とは、略面一状に形成される。シート部形成体43Aの内周部によって形成される弁孔57Aは、供給路56Aに連なる。
【0048】
固定部材26Aは、略円筒状に形成される。固定部材26Aは、その軸線方向中間部に雄ねじが刻設され、固定部材螺着凹部40Aに螺着される。固定部材26Aは、その軸線が基準軸線L1に略一致する。固定部材26Aは、軸線方向一方X1側一端部49Aがシートブロック保持部41Aに当接する。固定部材26Aには、ピストン28の底部36が挿通される。固定部材26Aの内周部とピストン28の底部36の外周部とは、互いに半径方向に離間している。固定部材26Aの内周部によって形成される挿通孔71は、弁孔57Aおよび減圧弁空間58に連なる。挿通孔71は、オリフィス47を介して、オリフィス47より半径方向内方に形成される一次圧力室62と、オリフィス47より半径方向外方に形成される二次側領域63Aの2つの領域を有する。二次側領域63Aは、減圧弁空間58に連なり、減圧弁空間58、ピストン流路60および空間38とともに二次圧力室68Aに含まれる。シート部形成体43Aは、その軸線方向他端部72がシートブロック保持部41Aから軸線方向他方X2に突出し、固定部材26Aに嵌合される。固定部材26Aと外向きフランジ部45Aとシートブロック保持部41Aとで囲繞される略円環状のばね収納空間50Aが形成される。
【0049】
ばね受け部44Aは、略円環状に形成される。ばね受け部44Aは、ばね収納空間50Aに配設される。ばね受け部44Aは、シート部形成体43Aに外嵌され、その外周部がシートブロック保持部41Aに当接する。ばね受け部44Aは、その軸線方向一方X1側の表面部73がシート部形成体43Aの外向きフランジ部45Aに当接する。ばね部材23は、第1着座部53と、第2着座部54と、傾斜部55とを備える。ばね部材23は、ばね収納空間50Aに弾性変形可能に配設される。第1着座部53は、固定部材26Aに当接し、その内周部がシート部形成体43Aに外嵌される。第2着座部54は、ばね受け部44Aに当接している。ばね部材23は、ばね受け部44Aを介して、ばね力をシート部形成体43Aに付勢し、シートブロック保持部41Aの底部74と協働して、シート部形成体43Aを挟持する。ばね受け部44Aおよびばね部材23は、その軸線が基準軸線L1に略一致する。弁通路66Aは、供給路56A、弁孔57A、挿通孔71、減圧弁空間58および排出路59を含む。ハウジング67Aは、減圧弁用ハウジング27、シートブロック用ハウジング25Aおよび固定部材26Aを含む。
【0050】
以下では、弁装置22Aの動作について説明する。弁装置22Aは、第1関連実施形態の弁装置22Aと同様に、供給路56Aの外方に開放する開口である一次ポート64から供給される流体を、オリフィス47を通過させて減圧して、二次圧力室68Aに流下させ、排出路59を介して二次ポート65から排出する。
【0051】
以下では、シートブロック21Aおよび弁装置22Aが奏する効果について説明する。本実施の形態のシートブロック21Aによれば、シート部形成体43Aは、ばね部材23によって軸線方向一方X1にばね力が付勢され、ばね部材23とシートブロック保持部41Aの底部74とによって挟持される。したがってピストン28の押圧力によってシート
部形成体43Aがシートブロック保持部41Aに対して変位することを抑制でき、シート部形成体43Aに対するピストン28の位置ずれを抑制できる。これによって弁体片46とシート部形成体43Aとの密着性が低下することを抑制できる。
【0052】
本実施の形態のシートブロック21Aによれば、本発明に関連する第1関連実施形態のシートブロック21と同様の効果を奏する。本実施の形態の弁装置22Aによれば、本発明に関連する第1関連実施形態の弁装置22と同様の効果を奏する。
【0053】
図5は、本発明に関連する第2関連実施形態であるシートブロック21Bを拡大して示す拡大断面図である。本発明に関連する第2関連実施形態の弁装置22Bは、減圧弁部24、シートブロック用ハウジング25A、シートブロック21Bおよび固定部材26Aを含む。弁装置22Bは、第2の実施の形態の弁装置22Aと構成が類似している。したがって本発明に関連する第3関連実施形態の弁装置22Bにおいては、図1を参照し、第2の実施の形態の弁装置22Aと異なる点だけを説明し、同一の構成のものについては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0054】
シートブロック21Bは、シート部形成体43Bとばね受け部44Bとばね部材23とを含む。シート部形成体43Bは、たとえばゴムまたは合成樹脂によって形成される。シート部形成体43Bは、大略的には円筒状に形成される。シート部形成体43Bは、シートブロック保持部41Aに挿通され、シートブロック保持部41Aの底部74から軸線方向他方X2に離間して配設される。シート部形成体43Bとシートブロック保持部41Aの底部74との間には、略円柱孔状のばね収納空間50Bが形成される。固定部材螺着凹部40Aには、固定部材26Aがピストン28を挿通して螺着される。シート部形成体43Bは、その軸線方向一端部75が螺着される固定部材26Aに当接する。シート部形成体43Bは、ピストン28が着座し、弁体片46がシート部形成体43Bに圧接可能に配設される。弁体片46は、シート部形成体43Bの軸線方向一端部75と協働して、略円環状のオリフィス47を形成する。シート部形成体43Bの軸線は、基準軸線L1に略一致する。シート部形成体43Bは、その外周部がシールを達成する状態で保持されている。シート部形成体43Bの内周部と供給部69の内周部とは、略面一状に形成される。
【0055】
ばね受け部44Bは、大略的には円環状に形成される。ばね受け部44Bの内周縁部には、周方向全周にわたってその軸線方向一方X1に突出するばね挿通片51Bが形成される。ばね受け部44Bは、ばね収納空間50Bに配設され、その外周部がシートブロック保持部41Aに内嵌されて挿通される。ばね挿通片51Bは、シートブロック保持部41Aの底部74から軸線方向他方X2に離間している。ばね受け部44Bは、その軸線が基準軸線L1に略一致する。ばね受け部44Bは、その軸線方向他方X2側の表面部52Bがシート部形成体43Bの軸線方向他端部76に当接する。ばね受け部44Bの内周部は、シート部形成体43Bの内周部および供給部69の内周部と略面一状に形成される。弁孔57Bは、シート部形成体43Bの内周部とばね受け部44Bの内周部とによって形成され、ばね収納空間50Bを介して、供給路56Aに連なる。弁孔57Bは、挿通孔71に連なる。
【0056】
ばね部材23は、第1着座部53と、第2着座部54と、傾斜部55とを備える。ばね部材23は、ばね収納空間50Bに弾性変形可能に配設される。第1着座部53がばね受け部44Bに当接し、第1着座部53の内周部がばね挿通片51Bに外嵌される。第2着座部54は、シートブロック保持部41Aの底部74に当接する。ばね部材23は、自然長Hからたわみ量x圧縮して収納され、ばね受け部44Bを介して、軸線方向他方X2に向かうばね力Fをシート部形成体43Bに付勢する。ばね部材23は、このばね力を付勢し、固定部材26Aと協働して、シート部形成体43Bを挟持する。ばね部材23は、ピストン28および流体からシート部形成体43Bに付与される押圧力より大きいばね力Fを付勢してばね収納空間50Bに配設される。ばね受け部44Bおよびばね部材23は、
その軸線が基準軸線L1に略一致する。弁通路66Bは、供給路56A、弁孔57B、挿通孔71、減圧弁空間58および排出路59を含む。
【0057】
以下では、弁装置22Bの動作について説明する。弁装置22Bは、第2の実施の形態の弁装置22Aと同様に、供給路56Aの外方に開放する開口である一次ポート64から供給される流体をオリフィス47通過させて減圧して、二次圧力室68Aに流下させ、排出路59を介して二次ポート65から排出する。
【0058】
以下では、シートブロック21Bおよび弁装置22Bが奏する効果について説明する。本実施の形態のシートブロック21Bによれば、シート部形成体43Bが固定部材26Aとばね受け部44Bとの間に介在する。
【0059】
本実施の形態のシートブロック21Bによれば、本発明に関連する第1関連実施形態のシートブロック21と同様の効果を奏する。本実施の形態の弁装置22Bによれば、本発明に関連する第1関連実施形態の弁装置22と同様の効果を奏する。
【0060】
図6は、本発明に関連する第3関連実施形態であるシートブロック21Cを含む第3関連実施形態の弁装置22Cを示す断面図である。図7は、本発明に関連する第3関連実施形態であるシートブロック21Cを拡大して示す拡大断面図である。弁装置22Cは、流路に介在し、供給されるガスなどの流体の排出を制御し、供給される流体を減圧して排出する弁装置22Cである。弁装置22Cは、減圧弁部24、シートブロック用ハウジング25C、シートブロック21Cおよび開閉弁部77を含む。弁装置22Cは、予め定める基準軸線L2を基準に構成されている。基準軸線L2に平行な方向一方を軸線方向一方X3と称し、基準軸線L2に平行な方向他方を軸線方向他方X4と称する。
【0061】
減圧弁部24は、供給される流体を減圧して排出する。減圧弁部24は、本発明に関連する第1関連実施形態の弁装置22の減圧弁部24と構成が同一である。したがって減圧弁部24においては、同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。減圧弁部24は、予め定められる軸線L3を基準に構成され、この軸線L3を基準軸線L2に略一致させて配設される。減圧弁部24において、軸線方向一方X1は、軸線方向X3に略一致し、軸線方向他方X2は、軸線方向X4に略一致する。
【0062】
シートブロック用ハウジング25Cには、減圧弁部螺着凹部39Cと、開閉弁部螺着凹部78と、シートブロック保持部41Cとが形成される。減圧弁部螺着凹部39Cは、シートブロック用ハウジング25Cの軸線方向他方X4側に形成され、軸線方向他方X4に開放する。減圧弁部螺着凹部39Cは、基準軸線L2に沿って形成される。減圧弁部螺着凹部39Cは、その内周部に雌ねじが刻設され、開口端部27cが螺着される。開閉弁部螺着凹部78は、シートブロック用ハウジング25Cの軸線方向一方X3側に形成され、軸線方向一方X3に開放する。開閉弁部螺着凹部78は、基準軸線L2に沿って形成される。開閉弁部螺着凹部78は、その内周部に雌ねじが形成される。シートブロック保持部41Cは、減圧弁部螺着凹部39Cと開閉弁螺着凹部78とを連通する。
【0063】
シートブロック保持部41Cは、基準軸線L2に沿って形成される。シートブロック保持部41Cは、減圧弁部螺着凹部39Cおよび開閉弁部螺着凹部78より小径に形成される。シートブロック保持部41Cには、シートブロック21Cの軸線方向他方X4への変位を規制するための内向きフランジ部分42Cが形成されている。この内向きフランジ部分42Cは、軸線方向他方X4側の開口部に周方向全周にわたり半径方向内方に向かって突出するように形成される。シートブロック保持部41Cは、その軸線方向一方X3側の開口部に周方向全周にわたり半径方向外方に向かって凹む係合凹部79が形成される。係合凹部79は、軸線方向一方X3に開放する。
【0064】
シートブロック21Cは、シート部形成体43Cとシートブロック本体80とばね受け部44Cとばね部材23とを含む。シート部形成体43Cは、たとえばゴムまたは合成樹脂によって形成される。シート部形成体43Cは、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向一端部に半径方向外方に突出する外向きフランジ部45Cが形成される。シート部形成体43Cは、外向きフランジ部45Cが内向きフランジ部分42Cに当接する状態で、シートブロック保持部41Cに挿通され、ピストン28が着座可能に配設される。外向きフランジ部45Cは、軸線方向一方X3側に配設される。シート部形成体43Cは、外向きフランジ部45Cの外周部がシートブロック保持部41Cの内周部にシールを達成する状態で保持されている。シート部形成体43Cの軸線は、基準軸線L2に略一致する。弁体片46は、ピストン28がシート部形成体43Cに着座する状態で、シート部形成体43Cを環上にわたって圧接する。弁体片46は、シート部形成体43Cと協働して、略円環状のオリフィス47を形成する。
【0065】
シートブロック本体80は、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向一端部に周方向全周にわたって半径方向外方に突出する外向きフランジ部分81が形成される。シートブロック本体80は、外向きフランジ部分81が係合凹部79に係合する状態で、シートブロック保持部41Cに挿通される。外向きフランジ部分81は、軸線方向一方X3側に配設される。シートブロック本体80は、シート部形成体43Cに対して軸線方向一方X3に離隔して配設される。シートブロック本体80は、その外周部がシートブロック保持部41Cの内周部にシールを達成する状態で保持されている。シートブロック本体80の軸線は、基準軸線L2に略一致する。シートブロック本体80とシート部形成体43Cとシートブロック保持部41Cとで囲繞される略円柱孔状のばね収納空間50Cが形成される。
【0066】
ばね受け部44Cは、大略的には円環状に形成される。ばね受け部44Cの内周縁部には、周方向全周にわたってその軸線方向一方X3に突出するばね挿通片51Cが形成される。ばね受け部44Cは、ばね収納空間50Cに配設され、その外周部がシートブロック保持部41Cに内嵌されて挿通される。ばね受け部44Cは、その軸線が基準軸線L2に略一致する。ばね受け部44Cは、その軸線方向他方X4側の表面部52Cがシート部形成体43Cの外向きフランジ部45Cに当接する。
【0067】
弾性部材であるばね部材23は、第1着座部53、第2着座部54および傾斜部55を備える。ばね部材23は、本発明に関連する第1関連実施形態のシートブロック21に含まれるばね部材23と同様の構成であり、同一の符号を付してその説明を省略する。ばね部材23は、ばね収納空間50Cに弾性変形可能に配設される。第1着座部53は、ばね受け部44Cに当接し、その内周部がばね挿通片51Cに外嵌される。第2着座部54は、シートブロック本体80に当接する。ばね部材23は、その軸線が基準軸線L2に略一致する。ばね部材23は、自然長Hからたわみ量x圧縮して収納され、ばね受け部44Cを介して、軸線方向他方X4に向かうばね力Fをシート部形成体43Cに付勢する。ばね部材23は、このばね力を付勢し、内向きフランジ部分42Cと協働して、シート部形成体43Cを挟持する。ばね部材23は、ピストン28および流体からシート部形成体43Cに付与される押圧力より大きいばね力Fを付勢してばね収納空間50Cに配設される。ばね受け部44Cは、ばね受け部44Cの軸線方向一方X3および他方X4(以下、単に「軸線方向X」と称する)の変位およびばね部材23の変形を許容するために、そのばね挿通片51Cがシートブロック本体80に対して離間して配設される。シート部形成体43Cの内周部と、ばね受け部44Cの内周部と、シートブロック本体80の内周部とによって、弁孔57Cが形成される。
【0068】
開閉弁部77は、開閉弁用ハウジング82、コイル83、固定磁極84、非磁性部材8
5、プランジャ86および開閉弁用ばね部材87を備える。開閉弁部77は、予め定められる軸線L4を基準に構成され、その軸線L4が弁装置22Cの基準軸線L2に略一致する。開閉弁用ハウジング82、コイル83、非磁性部材85、固定磁極84、プランジャ86および開閉弁用ばね部材87は、これらの軸線が開閉弁部77の基準軸線L2に略一致するように配設されている。開閉弁用ハウジング82は、第1開閉弁用ハウジング部82a、内向きフランジ82b、第2開閉弁用ハウジング部82cおよび第3開閉弁用ハウジング部82dを含む。第1開閉弁用ハウジング部82aは、略有底略円筒状に形成される。第1開閉弁用ハウジング部82aは、その底部が軸線方向一方X3側に、開口部が軸線方向他方X4側に配設される。第1開閉弁用ハウジング部82aの開口部には、周方向全周にわたり半径方向内方に向かって突出する内向きフランジ82bが形成される。内向きフランジ82bの内周縁部には、第1開閉弁用ハウジング部82aに対して離反する方向、すなわち軸線方向他方X4に伸びる略円筒状の第2開閉弁用ハウジング部82cが形成される。
【0069】
第2開閉弁用ハウジング部82cは、その外周部に雄ねじが刻設され、開閉弁部螺着凹部78に螺着される。第2開閉弁用ハウジング部82cの内周縁部には、内向きフランジ82bに対して離反する方向、すなわち軸線方向他方X4に伸びる略円筒状の第3開閉弁用ハウジング部82dが形成される。第3開閉弁用ハウジング部82dは、第2開閉弁用ハウジング部82cが螺着される状態で、シートブロック本体80の外向きフランジ部分81を圧接する。第3開閉弁用ハウジング部82dは、係合凹部79と協働して、シートブロック本体80の外向きフランジ部分81を挟持する。
【0070】
コイル83は、強磁性材料から成る略円筒状のコイルボビン88と、コイルボビン88に巻回される巻き線89とを含む。コイルボビン88は、第1開閉弁用ハウジング部82a内に配設される。コイルボビン88は、その軸線方向一端部が第1開閉弁用ハウジング部82aの底部に当接し、軸線方向他端部が内向きフランジ82bに当接して配設される。
【0071】
固定磁極84は、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向一方X3側の端部に周方向全周にわたって外向きフランジ90が形成される。固定磁極84は、その大部分がコイルボビン88に挿通され、外向きフランジ90の一部が第1開閉弁用ハウジング部82aの底部に挿通され固着される。外向きフランジ90は、その外周部の一部がコイルボビン88の内周部に当接する。非磁性部材85は、非磁性材料から成り、略円筒状に形成される。非磁性部材85は、固定磁極84の外向きフランジ90を除く残余部分とコイルボビン88の内周部との間に介在する。非磁性部材85は、その軸線方向一端部が外向きフランジ90に当接し、その軸線方向他端部が内向きフランジ82bに当接する。非磁性部材85は、第2開閉弁用ハウジング部82cの内周部と略面一状に形成される。
【0072】
プランジャ86は、強磁性材料から成り、大略的には円柱状に形成される。プランジャ86は、その軸線方向一端部91が残余部分より小径に形成される。プランジャ86は、軸線方向Xに摺動変位可能に第2開閉弁用ハウジング部82cの内周部および非磁性部材85に保持される。プランジャ86は、その軸線方向一端部91が第2開閉弁用ハウジング部82cから軸線方向他方X4に突出し、第3開閉弁用ハウジング部82dの内方に配設される。プランジャ86の軸線方向一端部91の外周部と第3開閉弁用ハウジング部82dの内周部とは、半径方向外方に離間して配設され、これらの間には、略円環状のハウジング空間92が形成される。プランジャ86には、その軸線方向一端部から軸線方向他方X4に突出する略円環状の開閉弁弁体片93が形成される。シートブロック本体80には、略円環状のシート部材94が形成される。シート部材94は、弁孔57Cを軸線方向一方X3に開放する開口を外囲する。シート部材94は、開閉弁弁体片93が圧接し、プランジャ86が着座可能に配設される。
【0073】
プランジャ86と固定磁極84との間には、軸線方向他方X4に向かうばね力をプランジャ86に付勢する開閉弁用ばね部材87が介在する。コイル83は、巻き線89に駆動電流が流れると、プランジャ86に、開閉弁用ばね部材87によって付勢されるばね力に抗する電磁力を付与し、摺動変位させる。プランジャ86は、コイル83に駆動電流が流れない状態で、ばね力によってシート部材94に着座し、コイル83に駆動電流が流れると、電磁力によって、シート部材94から離間する。
【0074】
開閉弁部77が螺着されると、開閉弁部螺着凹部78には、その内方に第3開閉弁用ハウジング部82dとシートブロック用ハウジング25Cとで囲繞される略円環状の開閉弁空間95が形成される。シートブロック用ハウジング25Cには、開閉弁空間95と外方とを連通する供給路56Cが形成される。第3開閉弁用ハウジング部82dには、開閉弁空間95とハウジング空間92とを連通する開閉弁流路96が形成される。シートブロック用ハウジング25Cには、減圧弁空間58と外方とを連通する排出路59が形成される。弁装置22Cにおいて、供給路56C、開閉弁空間95、開閉弁流路96、ハウジング空間92、弁孔57C、減圧弁空間58および排出路59によって弁通路66Cが構成される。本実施の形態の形態においてハウジング67Cは、減圧弁用ハウジング27とシートブロック用ハウジング25Cと開閉弁用ハウジング82とを含む。
【0075】
以下では、このようにして形成される弁装置22Cの動作について説明する。開閉弁部77は、コイル83に駆動電流が流れると、シート部材94に着座して弁通路66Cを閉じているプランジャ86を軸線方向一方X3に変位させ、弁通路66Cを開く。コイル83に駆動電流が流れると、供給路56Cに供給される流体は、開閉弁空間95、開閉弁流路96およびハウジング空間92を介して弁孔57Cに流下する。さらに流体は、弁孔57Cから一次圧力室62に流下する。一次圧力室62に流下する流体は、本発明に関連する第1関連実施形態と同様に、オリフィス47を通過することによって、減圧されて二次圧力室68に流下し、排出路59から排出される。コイル83に流れる駆動電流を遮断すると、プランジャ86は、シート部材94に着座し、弁通路66Cを閉じて、流体が流下することを阻止する。
【0076】
以下では、シートブロック21Cおよび弁装置22Cが奏する効果について説明する。本実施の形態のシートブロック21Cによれば、複数の弁体、本実施の形態では、ピストン28およびプランジャ86が着座できる。したがってピストン28およびプランジャ86を備える弁装置22Cにおいて、使用することができ、ピストン28およびプランジャ86毎にシートブロック21Cを設ける必要が無く、部品点数を低減することができる。これによってシートブロック21Cの製造コストの低減を図ることができる。
【0077】
本実施の形態のシートブロック21Cでは、シートブロック本体80が第3開閉弁用ハウジング部82dとシートブロック用ハウジング25Cとで挟持するので、シートブロック本体80の構成が簡単であり、装着が容易である。これによってシートブロック21Cの工数を低減することができ、シートブロック21Cの製造コストを低減できる。
【0078】
本実施の形態のシートブロック21Cによれば、本発明に関連する第1関連実施形態のシートブロック21と同様の効果を奏する。本実施の形態の弁装置22Cによれば、本発明に関連する第1関連実施形態の弁装置22と同様の効果を奏する。
【0079】
図8は、本発明に関連する第4関連実施形態であるシートブロック21Dを拡大して示す拡大断面図である。第4関連実施形態の弁装置22Dは、減圧弁部24、シートブロック用ハウジング25D、シートブロック21D、固定部材26Dおよび開閉弁部77を含む。弁装置22Dは、第3関連実施形態の弁装置22Cと構成が類似している。したがって第4関連実施形態の弁装置22Dにおいては、図6を参照し、第3関連実施形態の弁装置22Cと異なる点だけを説明し、同一の構成のものについては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0080】
シートブロック用ハウジング25Dには、減圧弁部螺着凹部39Cと、開閉弁部螺着凹部78と、シートブロック保持部41Dと、内向きフランジ部分42Cと、固定部材保持凹部40Dとが形成される。シートブロック保持部41Dは、基準軸線L2に沿って形成される。シートブロック保持部41Dは、減圧弁部螺着凹部39Cより小径に形成される。シートブロック保持部41Dは、軸線方向他方X4側の開口部に周方向全周にわたり半径方向内方に向かって突出する内向きフランジ部分42Cが形成される。シートブロック保持部41Dは、その軸線方向一方X3他端側の開口部に周方向全周にわたり半径方向外方に向かって凹む固定部材保持凹部40Dが形成される。固定部材保持凹部40Dは、軸線方向一方X3に開放する。シートブロック用ハウジング25Dには、開閉弁空間95と外方とを連通する供給路56C、および減圧弁空間58と外方とを連通する排出路59が形成される。
【0081】
シートブロック21Dは、シート部形成体43Dとばね受け部44Dとばね部材23とを含む。シート部形成体43Dは、たとえばゴムまたは合成樹脂によって形成される。シート部形成体43Dは、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向中間部に半径方向外方に突出する外向きフランジ部45Dが形成される。シート部形成体43Dは、シートブロック保持部41Dに挿通される。シート部形成体43Dは、軸線方向他方X4側の端部97にピストン28が着座可能であって、軸線方向一方X3側の端部98にプランジャ86が着座可能に配設される。シート部形成体43Dは、外向きフランジ部45Dの外周部がシートブロック保持部41Dの内周部にシールを達成する状態で保持されている。外向きフランジ部45Dは、内向きフランジ部分42Cに対して軸線方向一方X3に離間して配設される。外向きフランジ部45Dと内向きフランジ部分42Cとの間には、シート部形成体43Dとシートブロック用ハウジング25Dとで囲繞される略円環状のばね収納空間50Dが形成される。シート部形成体43Dの軸線は、基準軸線L2に略一致する。シート部形成体43Dは、その内周部によって弁孔57Dを形成する。
【0082】
弁体片46は、ピストン28がシート部形成体43Dに着座する状態で、シート部形成体43Dを環上にわたって圧接する。弁体片46は、シート部形成体43Dと協働して、略円環状のオリフィス47を形成する。開閉弁弁体片93は、プランジャ86がシート部形成体43Dに着座する状態で、シート部形成体43Dを環上にわたって圧接し弁通路66Dを閉じる。弁通路66Dは、供給路56Cと開閉弁空間95と開閉弁流路96とハウジング空間92と弁孔57Dと減圧弁空間58と排出路59とを含む。
【0083】
固定部材26Dは、略円環状に形成される。固定部材26Dは、固定部材保持凹部40Dに挿通される。固定部材26Dは、第3開閉弁用ハウジング部82dとシートブロック保持部41Dとに挟持される。固定部材26Dは、内周部にシート部形成体43Dの軸線方向一方X3側の端部98が挿通される。固定部材26Dの軸線方向他方X4側の表面部49Dは、外向きフランジ部45Dに当接している。
【0084】
ばね受け部44Dは、大略的には円環状に形成される。ばね受け部44Dは、ばね収納空間50Dに配設され、その外周部がシートブロック保持部41Dに内嵌されて挿通される。ばね受け部44Dは、その内周部にシート部形成体43Dが挿通され、その軸線方向一方X3側の表面部73Dが外向きフランジ部45Dに当接している。ばね受け部44Dは、その軸線が基準軸線L2に略一致する。
【0085】
弾性部材であるばね部材23は、第1着座部53、第2着座部54および傾斜部55を
備える。ばね部材23は、ばね収納空間50Dに弾性変形可能に配設される。第1着座部53は、内向きフランジ部分42Cに当接し、その内周部にシート部形成体43Dが挿通される。第2着座部54は、外向きフランジ部45Dに当接する。ばね部材23は、その軸線が基準軸線L2に略一致する。ばね部材23は、自然長Hからたわみ量x圧縮して収納され、ばね受け部44Dを介して、軸線方向一方X3に向かうばね力Fをシート部形成体43Dに付勢する。ばね部材23は、このばね力を付勢し、固定部材26Dと協働して、シート部形成体43Dを挟持する。ばね部材23は、プランジャ86および流体からシート部形成体43Dに付与される押圧力より大きいばね力Fを付勢してばね収納空間50Dに配設される。
【0086】
ハウジング67Dは、減圧弁用ハウジング27と、シートブロック用ハウジング25Dと、開閉弁用ハウジング82と、固定部材26Dとを含む。
【0087】
以下では、弁装置22Dの動作について説明する。本発明に関連する第3関連実施形態の弁装置22Cと同様に、コイル83に駆動電流を流すと、供給路56Cに供給される流体は、開閉弁空間95、開閉弁流路96、ハウジング空間92および弁孔57Dを介して一次圧力室62に流下する。一次圧力室62に流下する流体は、オリフィス47を通過することによって、減圧されて二次圧力室68に流下し、排出路59から排出される。コイル83に流れる駆動電流を遮断すると、プランジャ86は、シート部形成体43Dに着座し、弁通路66Dを閉じて、流体が流下することを阻止する。
【0088】
以下では、シートブロック21Dおよび弁装置22Dが奏する効果について説明する。本実施の形態のシートブロック21Dによれば、ばね部材23がプランジャ86および流体からシート部形成体43Dに付与される押圧力より大きいばね力をシート部形成体43Dに付与する。これによってシート部形成体43Dがプランジャ86および流体の押圧力によって相対変位することが抑制される。したがってシート部形成体43Dに対するプランジャ86の位置ずれが抑制され、密着性の低下を抑制できる。密着性の低下を抑制することによって、弁通路66Dを確実に閉じることができる。
【0089】
本実施の形態のシートブロック21Dによれば、シート部形成体43Dが固定部材26Dに当接するので、シート部形成体43Dの軸線方向一方X3の相対変位が阻止される。したがってピストン28および流体から付勢される押圧力によってシート部形成体43Dが相対変位することを抑制することができる。したがってシート部形成体43Dに対するピストン28の位置ずれが抑制され、密着性が低下することを抑制できる。密着性の低下を抑制することによって、弁通路66Dを閉じた状態で、流体が一次圧力室62から二次圧力室68に流下することを抑制できる。
【0090】
本実施の形態のシートブロック21Dによれば、シート部形成体43Dを挿入して固定部材26Dを第3開閉弁用ハウジング部82dとシートブロック保持部41Dとによって挟持する。ことによって、シートブロック21Dが装着される。したがって装着が容易であり、工数を低減することができる。
【0091】
本実施の形態のシートブロック21Dによれば、第3関連実施形態のシートブロック21Cと同様の効果を奏する。本実施の形態の弁装置22Dによれば、第3関連実施形態の弁装置22Cと同様の効果を奏する。
【0092】
図9は、本発明に関連する第5関連実施形態であるシートブロック21Eを拡大して示す拡大断面図である。第5関連実施形態の弁装置22Eは、減圧弁部24、シートブロック用ハウジング25D、シートブロック21E、固定部材26Dおよび開閉弁部77を含む。弁装置22Eは、第4関連実施形態の弁装置22Dと構成が類似している。したがって第5関連実施形態の弁装置22Eにおいては、図6および図8を参照し、第4関連実施形態の弁装置22Dと異なる点だけを説明し、同一の構成のものについては同一の符号を付してその説明を省略する。
【0093】
シートブロック21Eは、第1シート部形成体99と、第2シート部形成体100と、第1ばね受け部101と、第2ばね受け部102と、ばね部材23とを含む。第1シート部形成体99は、たとえばゴムまたは合成樹脂によって形成される。第1シート部形成体99は、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向一端部に半径方向外方に突出する第1外向きフランジ部103が形成される。第1シート部形成体99は、第1外向きフランジ部103が内向きフランジ部分42Cに当接する状態で、シートブロック保持部41Dに挿通され、ピストン28が着座可能に配設される。第1外向きフランジ部103は、軸線方向一方X3側に配設される。第1シート部形成体99は、第1外向きフランジ部103の外周部がシートブロック保持部41Dの内周部にシールを達成する状態で保持されている。第1シート部形成体99の軸線は、基準軸線L2に略一致する。弁体片46は、ピストン28が第1シート部形成体99に着座する状態で、第1シート部形成体99を環上にわたって圧接する。弁体片46は、第1シート部形成体99と協働して、略円環状のオリフィス47を形成する。
【0094】
第2シート部形成体100は、大略的には円筒状に形成され、その軸線方向一端部に半径方向外方に突出する第2外向きフランジ部104が形成される。第2シート部形成体100は、第2外向きフランジ部104が軸線方向他方X4側に配設されて、シートブロック保持部41Dに挿通され、プランジャ86が着座可能に配設される。第2シート部形成体100は、第2外向きフランジ部104の外周部がシートブロック保持部41Dの内周部にシールを達成する状態で保持されている。第2シート部形成体100の軸線は、基準軸線L2に略一致する。開閉弁弁体片93は、プランジャ86が第2シート部形成体100に着座する状態で、第2シート部形成体100を環上にわたって圧接する。第1シート部形成体99と第2シート部形成体100とは、互いに軸線方向Xに離間して配設される。第1シート部形成体99と第2シート部形成体100との間には、略円柱孔状のばね収納空間50Eが形成される。
【0095】
固定部材26Dは、略円環状に形成される。固定部材26Dは、固定部材保持凹部40Dに挿通される。固定部材26Dは、第3開閉弁用ハウジング部82dとシートブロック保持部41Dとに挟持される。固定部材26Dは、内周部に第2シート部形成体100の軸線方向一方X3側の端部105が挿通される。固定部材26Dの軸線方向他方X4側の表面部106は、第2外向きフランジ部104に当接している。
【0096】
第1ばね受け部101は、大略的には円環状に形成される。第1ばね受け部101の内周縁部には、周方向全周にわたってその軸線方向一方X3に突出するばね挿通片107が形成される。第1ばね受け部101は、ばね収納空間50Eに配設され、その外周部がシートブロック保持部41Dに内嵌されて挿通される。第1ばね受け部101は、その軸線が基準軸線L2に略一致する。第1ばね受け部101は、その軸線方向他方X4側の表面部108が第1外向きフランジ部103に当接する。第2ばね受け部102は、略円環状に形成される。第2ばね受け部102は、ばね収納空間50Eに配設され、その外周部がシートブロック保持部41Dに内嵌されて挿通される。第2ばね受け部102は、その軸線が基準軸線L2に略一致する。第2ばね受け部102は、その軸線方向一方X3側の表面部109が第2外向きフランジ部104に当接する。第1ばね受け部101と第2ばね受け部102とは、互いに軸線方向Xに離間して配設される。
【0097】
弾性部材であるばね部材23は、第1着座部53、第2着座部54および傾斜部55を備える。ばね部材23は、ばね収納空間50Eに弾性変形可能に配設される。第1着座部
53は、第1ばね受け部101に当接し、その内周部がばね挿通片107に外嵌される。第2着座部54は、第2ばね受け部102に当接する。ばね部材23は、その軸線が基準軸線L2に略一致する。ばね部材23は、自然長Hからたわみ量x圧縮して収納され、第1ばね受け部101を介して、軸線方向他方X4に向かうばね力Fを第1シート部形成体99に付勢する。ばね部材23は、第2ばね受け部102を介して、軸線方向一方X3に向かうばね力Fを第2シート部形成体100に付勢する。ばね部材23は、このばね力Fを付勢し、内向きフランジ部分42Cと協働して、第1シート部形成体99を挟持し、固定部材26Dと協働して第2シート部形成体100を挟持する。ばね部材23は、ピストン28と流体とから第1シート部形成体99に付与される押圧力、およびプランジャ86と流体とから第2シート部形成体100に付与される押圧力より大きいばね力Fを第1シート部形成体99および第2シート部形成体100に付勢してばね収納空間50Eに配設される。
【0098】
第1シート部形成体99の内周部、第1ばね受け部101の内周部、第2ばね受け部102の内周部および第2シート部形成体100の内周部は、略面一状に形成され、これらによって、弁孔57Eが形成される。弁通路66Eは、供給路56C、開閉弁空間95、開閉弁流路96、ハウジング空間92、弁孔57E、減圧弁空間58および排出路59を含む。
【0099】
以下では、弁装置22Eの動作について説明する。第4関連実施形態の弁装置22Dと同様に、コイル83に駆動電流を流すと、供給路56Cに供給される流体は、開閉弁空間95、開閉弁流路96、ハウジング空間92および弁孔57Eを介して一次圧力室62に流下する。一次圧力室62に流下する流体は、オリフィス47を通過することによって、減圧されて二次圧力室68に流下し、排出路59から排出される。コイル83に流れる駆動電流を遮断すると、プランジャ86は、第2シート部形成体100に着座し、弁通路66Eを閉じて、流体が流下することを阻止する。
【0100】
本実施の形態のシートブロック21Eによれば、第1ばね受け部101および第2ばね受け部102を含むので、ばね部材23は、第1シート部形成体99および第2シート部形成体100にばね力による均一な面圧力をそれぞれ付与することができる。これによって第1シート部形成体99および第2シート部形成体100の片当りを抑制できる。
【0101】
本実施の形態において、シート部形成体43,43A,43B,43C,43D、第1シート部形成体99および第2シート部形成体100にばね力を付勢する手段としてばね部材23が用いられているけれども、ばね部材23に限定されない。たとえば巻き線89ばね、皿ばね、スプリングワッシャ、波ワッシャおよびゴムであってもよく、シート部形成体43,43A,43B,43C,43D、第1シート部形成体99および第2シート部形成体100に弾性力を付勢可能な部材であればよい。弾性力は、ピストン28、プランジャ86および流体に起因するシート部形成体43,43A,43B,43C,43D、第1シート部形成体99および第2シート部形成体100に付与される押圧力より大きく設定されればよい。またシート部形成体43,43A,43B,43C,43D、第1シート部形成体99、第2シート部形成体100およびシート部材94は、樹脂材料およびゴムに限定されない。シート部形成体43,43A,43B,43C,43D、第1シート部形成体99、第2シート部形成体100およびシート部材94は、弁体片46および開閉弁弁体片93より軟質の材料であればよく、たとえば銅製のシート材料である。
【0102】
本実施の形態では、弁装置22,22A,22Bは、減圧弁装置であるけれども、必ずしもこれに限定されない。たとえば開閉弁装置であってもよく、弁構造が適用される弁装置であればよい。ばね部材23は、第1着座部53が軸線方向一方X3側に配設され、第2着座部54が軸線方向他方X4側に配設されるけれども、必ずしもこのように配設され
ることに限定されない。たとえば第1着座部53を軸線方向他方X4側に配設し、第2着座部54を軸線方向一方X3側に配設してもよく、シート部形成体43D、第1シート部形成体99および第2シート部形成体100をハウジング67と協働して挟持可能であればよい。
【0103】
本実施の形態では、弁装置22C,22D,22Eには、減圧弁部と開閉弁部とが設けられているけれども、必ずしもこのような構成に限定されない。減圧弁部が2つ設けられてもよく、また開閉弁部が2つ設けられてもよい。また弁装置22C,22D,22Eに設けられる弁体も、2つに限定されず、3以上であってもよく、複数の弁通路66C,66D,66Eが形成されてもよい。
【0104】
またばね部材23と、ばね受け部を一体に形成してもよい。これによってシート部形成体43,43A,43B,43C,43Dに付勢する面圧をより均一にすることが可能である。ばね部材23と第1ばね受け部101と第2ばね受け部102とを一体的に形成してもよい。
【0105】
本発明は、以下の実施形態で実施することも可能である。
(1)弁通路が形成されるハウジングに設けられ、弁通路を開閉する少なくとも1つの弁体が着座するシート部形成体と、
シート部形成体に弾性力を付勢し、シート部形成体をハウジングと協働して挟持する弾性部材とを備えることを特徴とするシートブロック。
【0106】
弁通路を開閉する少なくとも1つの弁体が着座するシート部形成体は、弁通路が設けられるハウジングに設けられる。シート部形成体は、弾性部材とハウジングとによって挟持される。これによってシート部形成体を容易に装着することができ、従来の技術のシートブロックより工数を低減できる。つまりシート部形成体は、弾性部材によって弾性力を付勢された状態でこの弾性部材とハウジングとで協働して挟持される。よって前記の実施形態では、従来の第1の技術のような接着作業が不要となり、その工数の低減を図ることで、製造コストを低減できる。シート部形成体は、弾性力が付勢される状態で挟持されるので、その加工精度が低い場合であっても、ハウジングに対する相対変位を抑制し、がたつきを抑制できる。したがってシート部形成体の加工精度を高くしなくても、シート部の密着性を確保することができ、よって製造コストを低減することができる。
【0107】
またハウジングに対するシート部成形体の相対変位を弾性部材の弾性力でもって抑制できるので、従来の技術のような開閉動作毎のシート部形成体の位置ずれを抑制できる。これによって弁体のシートブロックに対する位置ずれを抑制できる。したがって弁体とシート部形成体との密着性が低下し、流体が下流側に漏れることを抑制できる。シート部形成体は、弾性部材によって弾性力が付勢されて挟持される。したがってシートブロックは、仮にシート部形成体およびハウジングが熱収縮する場合であっても、弾性部材がシート部形成体に弾性力を付勢して、挟持することを維持する。換言すると、弾性部材によって、シート部形成体およびハウジングの熱収縮を吸収できる。これによって熱収縮に起因するハウジングに対するシート部形成体のがたつきを抑制できる。以上のように、工数低減を図ることができるうえ、使用条件に影響されないで弁体の位置ずれ防止を図り、シート部の密着性を簡単かつ確実に維持しうるシートブロックを実現することができる。
【0108】
(2)弾性部材は、着座する弁体または流体による押圧力に抗する弾性力をシート部形成体に付勢することを特徴とするシートブロック。
【0109】
弾性部材が着座する弁体または流体による押圧力に抗する弾性力をシート部形成体に付勢する。これによって弁体がシート部形成体に着座する際、シート部形成体に付与する押圧力に抗することができる。したがって、弁体がシート部形成体に着座する際、シート部形成体のハウジングに対する相対変位の抑制を実現することができる。
【0110】
(3)弾性部材は、ばね部材を含むことを特徴とするシートブロック。
弾性部材にばね部材が含まれる。これによってシート部形成体に弾性力を付与する弾性部材を実現することができる。
【0111】
(4)ばね部材は、変位に対して安定した荷重が得られる、ばね定数の小さい非線形のばね部材であることを特徴とするシートブロック。
【0112】
ばね部材は、ばね定数の小さい非線形のばね部材である。ばね部材は、ばね定数が小さいため、変位量に対する弾性力の変化が小さい。これによって部品の加工精度が低い場合、またシート部形成体に変形が生じた場合でも安定した弾性力をシート部形成体に付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明に関連する第1関連実施形態であるシートブロック21を含む弁装置22を示す断面図である。
【図2】シートブロック21を拡大して示す拡大断面図である。
【図3】ばね部材23の特性を示すグラフである。
【図4】本発明の一実施形態であるシートブロック21Aを拡大して示す拡大断面図である。
【図5】本発明に関連する第2関連実施形態であるシートブロック21Bを拡大して示す拡大断面図である。
【図6】本発明に関連する第3関連実施形態であるシートブロック21Cを含む弁装置22Cを示す断面図である。
【図7】本発明に関連する第3関連実施形態であるシートブロック21Cを拡大して示す拡大断面図である。
【図8】本発明に関連する第4関連実施形態であるシートブロック21Dを拡大して示す拡大断面図である。
【図9】本発明に関連する第5関連実施形態であるシートブロック21Eを拡大して示す拡大断面図である。
【図10】従来の第1の技術のシート部1を含む減圧弁2を示す断面図である。
【図11】シート部1を拡大して示す拡大断面図である。
【図12】従来の第2の技術のシート部1を拡大して示す拡大断面図である。
【図13】従来の第3の技術のシート部1を拡大して示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0114】
21 シートブロック
22 弁装置
23 ばね部材
28 ピストン
43 シート部形成体
66 弁通路
67 ハウジング
86 プランジャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁体が予め定める軸線に沿う第1の方向へ変位して着座すると閉じられ、かつ前記弁体が前記着座した状態から前記軸線に沿う第2の方向へ変位することによって開放する弁通路が形成されるハウジングと、
前記軸線に沿う第1の方向への変位が阻止された状態で前記ハウジング内に設けられるシート部形成体と、
前記ハウジング内に設けられ、非線形のばね特性を有し、前記シート部形成体を前記軸線に沿う第1の方向に押圧する弾性部材と、
前記シート部形成体と前記弾性部材との間に介在され、前記弾性部材と前記シート部形成体とに接触するばね受け部とを含み、
前記シート部形成体は、前記軸線に沿う第2の方向に突出しかつ前記弾性部材に挿通する部分が形成されることを特徴とするシートブロック。
【請求項2】
前記弾性部材は、前記軸線に沿う方向の変位に対して安定したばね力が得られ、かつばね定数の小さい非線形ばね部材であることを特徴とする請求項1に記載のシートブロック。
【請求項3】
請求項1または2に記載のシートブロックを備えることを特徴とする弁装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−261502(P2008−261502A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−187945(P2008−187945)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【分割の表示】特願2005−67512(P2005−67512)の分割
【原出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(592216188)株式会社カワサキプレシジョンマシナリ (67)
【Fターム(参考)】