説明

シート状化粧料及びその製造方法

【課題】 清潔にし、清涼感を与え、汗の匂いを抑えるだけでなく、肌を白くすることがなく、さらにべたつき感が残らず、経時安定性に優れたシート状化粧料及びその製造方法の提供。
【解決手段】 シリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物と含有する乳化組成物を基材に付着させてなるシート状化粧料及びその製造方法である。
また、乳化組成物には、シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外に、更に水不溶性粉体を含有させるのが好ましく、この水不溶性粉体は、吸水量が1ml/g以上であるのが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汗、皮脂を効果的に拭き取り、べたつき感を抑え、肌により効果的なさらさら感を付与することができるシート状化粧料及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、身体の皮脂や汗を拭く手段としてミニタオル、ハンカチ、あぶらとり紙などのドライタイプ製品のほかに、ウェットティッシュ、汗拭きシートなどのウェットタイプの製品が上市されている。これらの製品は、粉体、清涼剤、殺菌剤、湿潤剤、香料などをシート状基材に含浸して、肌上の汗や皮脂を拭き取って清潔にし、清涼感を与え、汗の匂いを抑えるといった目的で使用されている(特許文献1乃至3参照)。
【0003】
しかし、従来の製品では肌を清潔にしたり、清涼感を与えたり、汗の匂いを抑えるといった効果はあるものの、肌が白くなったり、べたつき感が残ることが多かった。
【0004】
【特許文献1】特許第3167300号公報
【特許文献2】特開2001−278736号公報
【特許文献3】特開2001−114660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来における問題を解決し、以下の目的を達成する事を課題とする。即ち、本発明は肌を清潔にし、清涼感を与え、汗の匂いを抑えるだけでなく、肌を白くすることがなく、さらにべたつき感が残らず、経時安定性に優れたシリコーン及び膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物を付着させたシート状化粧料及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、シリコーン及び該シリコーンとの溶解度パラメーターの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物をシート状基材に付着させることにより、前記目的のシート状化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> シート状基材と、該シート状基材に乳化組成物を付着させてなり、該乳化組成物が、シリコーン、該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体、及び膨潤性粘土鉱物を含有することを特徴とするシート状化粧料である。
<2> 乳化組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に膨潤性粘土鉱物が分散した分散液を調製した後、該分散液と、シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外の成分とを混合及び分散させて乳化組成物を調製し、該乳化組成物をシート状基材に付着させてなることを特徴とするシート状化粧料である。
<3> 乳化組成物が、更に水不溶性粉体を含有する前記<1>から<2>のいずれかに記載のシート状化粧料である。
<4> 水不溶性粉体の吸水量が、1ml/g以上である前記<3>に記載のシート状化粧料である。
<5> 乳化組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に膨潤性粘土鉱物が分散した分散液を調製した後、該分散液と、シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外の成分とを混合及び分散させて乳化組成物を調製する調製工程と、該乳化組成物をシート状基材に付着させる付着工程とを含むことを特徴とするシート状化粧料の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、肌を清潔にし、清涼感を与え、汗の匂いを抑えるだけでなく、肌を白くすることがなく、さらにべたつき感が残らず、経時安定性に優れたシリコーン及び膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物を含浸したシート状化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
(シート状化粧料)
本発明のシート状化粧料は、シート状基材に乳化組成物を付着させてなり、更に必要に応じてその他の層などを有してなる。
前記乳化組成物は、シリコーンと、該シリコーンの溶解度パラメーターの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体と、膨潤性粘土鉱物を含有してなり、該シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外にも、水不溶性粉体、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
【0010】
−シリコーン及びシリコーン誘導体−
本発明で用いるシリコーンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、メチルポリシロキサンなどのジメチルシリコーンオイル(市販品として東レダウコーニング・シリコーン社製 SH‐200シリーズ、信越シリコーン社製 KFシリーズ)、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンなどの環状シリコーンオイル(市販品として東レダウコーニング・シリコーン社製 SHシリーズ、信越シリコーン社製 KFシリーズ)、メチルフェニルポリシロキサンなどのメチルフェニルシリコーンオイル(市販品として東レダウコーニング・シリコーン社製 SHシリーズ)、などが挙げられる。これらの中でも、25℃における粘度が1〜1000mm2/sのジメチルシリコーンオイルが好ましい。前記粘度が、1mm2/s未満であると、シリコーンオイルのすべり感がでないばかりでなく皮膚刺激の懸念を生じることがあり、1000mm2/sより高粘度であると、べたつきが感じられることがある。
【0011】
前記シリコーン誘導体としては、前記各種シリコーンとの溶解度パラメーターとの差が1以下となるものであれば、特に制限されるものではなく、例えば、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(市販品として東レダウコーニング・シリコーン社製 SHシリーズ、信越シリコーン社製 KFシリーズ)、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン・メチル(ポリオキシプロピレン)シロキサン共重合体などのポリエーテル変性シリコーン、などが挙げられる。これらの中でも、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体が、前記いずれのシリコーン中における、膨潤性粘度鉱物の膨潤性を高めることができる点で特に好ましい。
【0012】
前記シリコーン及びシリコーン誘導体の好ましい組み合わせとしては、ポリエーテル変性シリコーン−ジメチルシリコーンオイルとの溶解度パラメーターの差が1以下となるもの、ポリエーテル変性シリコーン−環状シリコーンオイルとの溶解度パラメーターの差が1以下となるもの、ポリエーテル変性シリコーン−メチルフェニルシリコーンオイルとの溶解度パラメーターの差が1以下となるものが望ましい。前記溶解度パラメーターの差が1を超えたシリコーン誘導体を用いた場合には、膨潤性粘土鉱物と混合した分散液を用いた乳化組成物を調整すると、膨潤性粘土鉱物の分散が悪くなり、好ましくない。
【0013】
ここで、前記溶解度パラメーター(SP値)は下記式(1)により算出した値を意味する。
【数1】

ただし、上記式(1)中、Mはシリコーン又はシリコーン誘導体の分子量を表す。dはシリコーン又はシリコーン誘導体の比重を表す。Gは分子中の原子又は置換基の引力恒数を表し、この引力恒数はP.A.Small,J.Appl.Chem.3,71(1953)smallによって求められた値を使用する。
【0014】
また、前記特性のシリコーン誘導体を用いずに前記シリコーンと膨潤性粘土鉱物を混合した分散液を用いた乳化組成物では、粘土鉱物の凝集が未だ確実に防止することができず、好ましくない。
【0015】
前記シリコーンの配合量としては、乳化組成物全量に対して、0.01〜30質量%が好ましく、0.1〜10質量%がより好ましい。前記シリコーンの配合量が0.01質量%未満であると、シリコーンの感触が出なくて、使用感が悪くなることがあり、また、30質量%を超えると、べたつくなど使用感に不具合を生じることがあり、好ましくない。
【0016】
前記シリコーン誘導体の配合量としては、乳化組成物全量に対して、0.01〜20質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。前記特性のシリコーン誘導体の配合量が、0.1質量%未満であると、経時安定性が確保できないことがあり、また、20質量%を超えると、べたつくなど使用感に悪影響を与えることがあり、好ましくない。
【0017】
−膨潤性粘土鉱物−
本発明に用いる膨潤性粘土鉱物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、天然物、天然物の精製品、天然物の膨潤性を改質したもの又は合成されたものなどが挙げられる。具体的には、天然又は合成されたモンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ソーコナイト、ヘクトライト、スチブンサイトなどのスメクタイト族の粘土鉱物や、パーミキュライト、膨潤性合成フッ素雲母(Na型、Li型合成マイカ)などでポーラゲル(アメリカンコロイド社製)、ラポナイト(東新化成社製)、ベンゲル(豊順鉱業社製)、ルーセンタイト(コープケミカル社製)、クニピア、スメクトン(クニミネ工業社製)、ベンクレイ(水澤化学工業社製)などの商品名で市販されているものを用いることができる。これらの中でも、クニピアが膨潤性に優れる点で特に好ましい。
これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの膨潤性粘土鉱物は、吸着性を示し、含浸液組成中に水不溶性粉体を含有させた場合には、該水不溶性粉体の肌への吸着をより高めるうえでも好ましい。
前記膨潤性粘土鉱物の配合量としては、乳化組成物全量に対して0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜5質量%がより好ましい。前記膨潤性粘土鉱物の配合量が、0.01質量%未満であると、乳化性能に対する影響が少なく、経時安定性が悪くなる場合があり、また、20質量%を超えると、分散性が悪くなる場合があり、好ましくない。
【0018】
−水不溶性粉体−
本発明において、乳化組成物に水不溶性粉体を更に適宜配合するのが好ましく、清拭後のさらさら感を向上させることができる。
本発明に用いられる水不溶性粉体のうち、合成高分子からなる粉体の例としては、ナイロン樹脂(市販品としてアトフィナ社製ORGASOL 2002EXD NAT COS、ORGASOL 4004EXD NAT COS、三好化成社製ナイロンビーズ)、ポリエチレン樹脂(市販品として住友精化製フロービーズ)、ポリスチレン樹脂(市販品として三好化成製ポリスチレンビーズ)、ポリメタクリル酸メチル(市販品としてマツモト油脂製薬製マツモトマイクロスフェアーM,ガンツ化成製ガンツパール)、シリコーン樹脂(市販品として信越化学製KMP-590、東芝シリコーン製トスパール2000B)、シリコーンゴムパウダー(市販品として信越化学製X-52-875、KMP-594)、シリコーン複合パウダー(市販品として信越化学工業KSP-100、KSP-101、KSP-105)などが挙げられる。
一方、天然鉱物からなる粉体としては、タルク(市販品として三好化成製ソフトタルク)、セリサイト(市販品として大日本化成製セリサイトDN-MC)、マイカ(市販品として大東化成工業製 LL-5セリサイトFSE)、無水ケイ酸(市販品として富士シリシア製サイリシア350、サイリシア370、サイリシア550、サイリシア730、旭硝子製サンラブリーC、サンスフェアNP-30、サンスフェアNP-100、サンスフェアH-121、三好化成製SB-300、SB-700)、ケイ酸マグネシウム(市販品として水澤化学工業製ミズカライフ、ミズパール)、酸化マグネシウム(市販品として富田製薬製酸化マグネシウム)、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、などが挙げられる。これらの粉体をシリコーンなどの油分で処理したものを用いることもできる。
【0019】
前記水不溶性粉体の配合量としては、乳化組成物全量に対して、0.1〜15質量%が好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。前記水不溶性粉体の配合量が、0.1質量%未満であると、粉体によるさらさら感が発現しないことがあり、また、15質量%を超えると、乳化組成物中での粉体の分散性が悪くなることがある。
これらの水不溶性粉体の中で、吸水量が、1ml/g以上の水不溶性粉体を使用することが特に好ましく、肌上に残った水分を速やかに吸水し、さらさら感の発現が早いものとなる。
【0020】
ここで、前記吸水量の測定はJIS K5101吸油量を参考にして、下記の様に行った。
(1)試料約1gを測定板上の中央部に取り、精製水をビュレットから1回に4、5滴ずつ、徐々に中央に滴下し、その都度全体をへらで十分練り合わせる。
(2)滴下及び練り合わせを繰り返し、全体が固いパテ状の塊となったら1滴ごとに練り合わせて、最後の1滴で、へらを用いてらせん形に巻くことのできる状態になったときを終点とする。
(3)終点に達したときのビュレット内の精製水の滴下量を読み取る。
(4)吸水量を下記式(2)によって算出する。
【数2】

ただし、上記式(2)中、Oは吸水量、mは試料の質量(g)、Vは滴下した精製水の容量(ml)を表す。
【0021】
本発明において、前記シリコーン、前記特性のシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して分散液を調製する際に、膨潤性粘土鉱物等の分散性に影響を及ぼさない範囲で、油分、顔料、多価アルコールなどの成分を更に適宜量添加することができる。
【0022】
前記油分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ワセリン、流動パラフィンなどの鉱油、ミリスチン酸イソプロピルなどの脂肪酸エステル、スクワランなどの動物油、植物性スクワラン、オリーブ油、ホホバ油、ひまし油などの植物油、セトステアリルアルコールなどの高級アルコール(特に炭素数16〜22)、などが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、酸化チタン、べんがら、ぐんじょう、などが挙げられる。
これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
前記多価アルコールとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオールなどが挙げられる。
これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】
−その他の成分−
また、前記で調整した分散液、水不溶性粉体を混合・分散することにより乳化組成物を調整する際に、その他成分を併用してもよい。前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、本発明の効果を損なわない範囲で目的に応じて保湿剤、抗炎症剤、美白剤、紫外線吸収剤、殺菌剤、制汗剤、清涼剤、キレート剤、pH調整剤、防腐剤、色素、香料、水、などが挙げられる。
【0024】
前記保湿剤としては、例えば、グリコールエーテル、尿素、トリメチルグリシン、ブロリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、などが挙げられる。
前記グリコールエーテルとしては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、などが挙げられる。
これら保湿剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0025】
前記抗炎症剤としては、例えば、塩化リゾチーム、グアイアズレンスルホン酸ナトリウム、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
前記美白剤としては、例えば、エラグ酸、アルブチン、コウジ酸、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0026】
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ケイ皮酸系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、安息香酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0027】
前記ケイ皮酸系紫外線吸収剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジパラメトキシケイ皮酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、メトキシケイ皮酸オクチル、ジイソプロピルケイ皮酸メチル、などが挙げられる。
前記トリアジン系紫外線吸収剤としては、例えば、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、などが挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、などが挙げられる。
前記安息香酸系紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸ブチル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸アミル、などが挙げられる。
前記サリチル酸系紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸アミル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸イソプロピルベンジル、などが挙げられる。
前記ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤としては、例えば、4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−メトキシジベンゾイルメタン、4−t−ブチル−4’−ヒドロキシジベンゾイルメタン、などが挙げられる。
その他の紫外線吸収剤としては、例えば、メンチル−o−アミノベンゾエート、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、アントラニル酸メンチル等が挙げられる。
【0028】
前記制汗剤としては、例えば、塩化ベンゼトニウム、クロルヒドロキシアルミニウム、パラフェノールスルホン酸亜鉛、などが挙げられる。
前記殺菌剤としては、例えば、チモール、チラム、ハロカルバン、フェノール、ヘキサクロロフェン、ラウロイルサルコシンナトリウム、クロラミンT、パラクロルフェノール、イソプロピルメチルフェノール、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0029】
前記清涼化剤又は前記香料としては、例えば、メントール、メントール誘導体、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール、シネオール、リナロール、ユーカリ油、ベルガモット油、ウイキョウ油、ローズ油、ラベンダー油、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0030】
前記キレート剤としては、例えば、EDTA、ヒドロキシエタンジホスホン酸、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0031】
前記pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、アンモニア水、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0032】
前記防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、イソプロピルメチルフェノール、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、オルトフェニルフェノール、クレゾール、クロルキシレノール、クロルクレゾール、クロルフェネシン、クロロブタノール、サリチル酸又はその塩、ソルビン酸又はその塩、トリクロサン、トリクロロカルパニド、レゾルシン、5−クロロ−2−メチル-4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0033】
前記色素としては、例えば、酸化チタン、べんがら、ぐんじょう、などの顔料、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0034】
(シート状化粧料の製造方法)
本発明のシート状化粧料の製造方法としては、乳化組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に膨潤性粘土鉱物が分散した分散液を調製した後、該分散液と、シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外の成分とを混合及び分散させて乳化組成物を調製する調製工程と、該乳化組成物をシート状基材に付着させる付着工程とを含んでなる。
更に、必要に応じて、該乳化組成物中に、膨潤性粘土鉱物以外の前記水不溶性粉体、その他の成分を混合し分散させる工程を含んでなる。
【0035】
(シート状基材)
前記シート状基材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、綿(以下、コットンと言う場合がある)、パルプ、麻等の天然セルロース系繊維、パルプより得られるビスコースレーヨン、銅アンモニウムレーヨン、溶剤紡糸されたレーヨンであるリオセル、テンセル等の再生セルロース系繊維、キチン、アルギン酸繊維、コラーゲン繊維等の再生繊維などが挙げられる。バインダー繊維としては、ポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系繊維など、熱収縮繊維としてはポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリウレタン系繊維、などが挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を混綿したものの不織布又は織布のいずれを用いても良い。
これらの基材の中から、上下層にコットン、中央層にポリオレフィン系繊維を用いて熱エンボスした不織布や、コットン100%ウェブとコットン/PE・PET芯鞘短繊維(50/50)ウェブとに対して水流交絡処理を施し、前記不織布の混綿側を合致させて熱エンボスをかけた不織布や、コットン100%ウェブとコットン/PE・PET芯鞘繊維(50/50)ウェブを層状にしてスパンレース加工を施した不織布を作製し、前記不織布の混綿側が内側になるように上下層に配置し、中央層にPP・PEサーマルボンドを配置して熱エンボスをかけた不織布などを用いてもよい。これらの不織布は、柔らかさと強度、嵩高性を満たすため、拭きごたえがあり、厚みのあるシートとなり、良好な使用感を提供できる。
【0036】
本発明のシート状化粧料は、前記シート状基材に、シリコーン、シリコーン誘導体、膨潤性粘土鉱物、水不溶性粉体、更に必要に応じてその他の成分を含有する乳化組成物を含浸又は塗布などにより付着させてなるものである。
この場合、前記乳化組成物のシート状基材への含浸又は塗布の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、スプレーやエアーガン等を用いた噴霧や、スリット型のノズルやバーコーターを用いた塗布等の方法により、シート状基材に担持させることで調製できる。
前記乳化組成物の含浸倍率は、シート状基材100質量部に対して、50〜400質量部が好ましく、150〜350質量部が特に好ましい。
前記含浸倍率が、50質量部未満では充分量の含浸成分を肌に移行させるのが困難となる場合があり、一方、400質量部を超えるとシート状基材からの液垂れにより、使用性が損なわれる場合がある。
【0037】
前記シート状化粧料の包材態様としては、特に制限なく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、以下の(1)〜(9)、即ち(1)アルミナ蒸着PET(厚さ12μm)/ドライラミネーション/CPP(厚さ50μm)(外層/接着層/内層)からなるシートから形成された包装体、(2)シリカ蒸着PET(厚さ12μm)/ドライラミネーション/CPP(厚さ50μm)(外層/接着層/内層)からなるシートから形成された包装体、(3)アルミ蒸着PET(厚さ12μm)/ドライラミネーション/CPP(厚さ50μm)(外層/接着層/内層)からなるシートから形成された包装体、(4)PET(厚さ12μm)/ドライラミネーション/EVOH(エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂)(厚さ12μm)/ドライラミネーション/LLDPE(厚さ60μm)(外層/接着層/中層/接着層/内層)からなる5層構造のシートから形成された包装体、(5)ナイロン(厚さ20μm)/PE(厚さ50μm)(外層/内層)からなるシートから形成された包装体、(6)延伸ポリプロピレン(OPP)(厚さ20μm)/PE(厚さ15μm)/アルミ箔(厚さ9μm)/PE(厚さ40μm)(外層/接着層/中層/内層)からなる4層構造のシートから形成された収納体と、OPP(厚さ50μm)/PET(厚さ50μm)からなる2層構造のシートから形成された蓋体とからなる包装体、(7)PET(厚さ12μm)/PE(厚さ15μm)/アルミ箔(厚さ9μm)/PE(厚さ30μm)(外層/接着層/中層/内層)からなる4層構造のシートから形成された収納体と、OPP(厚さ50μm)/PET(厚さ50μm)からなる2層構造のシートから形成された蓋体とからなる包装体、(8)PET(厚さ12μm)/ドライラミネーション/アルミ箔(厚さ7μm)/ドライラミネーション/CPP(厚さ40μm)(外層/接着層/中層/接着層/内層)からなる5層構造のシートから形成された収納体と、OPP(厚さ40μm)/PET(厚さ50μm)からなる2層構造のシートから形成された蓋体とからなる包装体、(9)延伸ポリプロピレン(OPP)(厚さ20μm)/EVOH(厚さ17μm)/PE(厚さ40μm)(外層/接着層/中層/内層)からなる3層構造のシートから形成された包装体、などが好適に挙げられる。
【実施例】
【0038】
以下、本発明について実施例及び比較例を用いて更に詳細に説明するが、本発明は、下記実施例に何ら限定されるものではない。
【0039】
(実施例1〜11及び比較例1〜3)
表2〜5に示す組成(質量%)に従って、下記製造方法により、乳化組成物含有化粧料(化粧水)を調製した。
前記乳化組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に膨潤性粘土鉱物が分散した分散液を調製する。
次に、前記分散液と、必要に応じて表2〜5に示す如く、シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外の水不溶性粉体、その他成分とを混合及び分散させて、前記乳化組成物含有化粧料(化粧水)を調製した。
得られた化粧料を、表2〜5に1)〜6)で不織布として示した各シート状基材に含浸させ、実施例1〜11、及び比較例1〜3のシート状化粧料を作製した。
なお、前記シート状化粧料は、表6に示す包装容器(包装体)A〜Iに、表2〜5に示す如く収納して使用した。
前記シリコーン、シリコーン誘導体、その他成分の溶解度パラメーター(SP値)を表1に示す。前記SP値は、前記式(1)によって算出した。
【0040】
なお、実施例3〜8については、水不溶性粉体を含有させて乳化組成物含有化粧料を調整した。各水不溶性粉体の種類及びその吸水量を表1に示す。吸水量の測定はJIS K5101吸油量を参考にして、前記測定方法で行い、前記式(2)によって算出した。
【0041】
また、表2〜5の3)〜6)に示す各不織布の製法を示す。3)上下層にレーヨン/PET/NBFからなるウェブを配置し、中央層にPETスパンボンドからなるウェブを配置し、スパンレース加工して作製した。4)上下層にコットンウェブを配置し、中央層にPP・PEサーマルボンドウェブを配置して、熱エンボス加工して作製した。5)a)コットン100%ウェブとコットン/PE・PET芯鞘繊維(50/50)ウェブを層状にしてスパンレース加工を施し、b)a)で得た積層不織布の混綿側を合致させて熱エンボス加工して作製した。6)a)コットン100%ウェブとコットン/PE・PET芯鞘繊維(50/50)ウェブを層状にしてスパンレース加工を施し、b)上下層にa)で得た積層不織布を混綿側が内側になるように配置し、中央層にPP・PEサーマルボンドウェブを配置して熱エンボス加工して作製した。
【0042】
[評価方法]
前記で得られたシート状化粧料について、さらさら感、白残りのなさ、乾きの早さ、べたつき感について下記基準に従い評価した。結果を表2〜5に示す。
【0043】
<さらさら感>
実施例1〜11及び比較例1〜3で得られたシート状化粧料を用いて、10名のパネラーに汗をかいた後の肌を拭き取ってもらい、以下の評価基準にしたがって使用感を評価した。
5点:非常にさらさらする
4点:かなりさらさらする
3点:さらさらする
2点:あまりさらさらしない
1点:まったくさらさらしない
【0044】
<白残りのなさ>
実施例1〜11及び比較例1〜3で得られたシート状化粧料を用いて、10名のパネラーに汗をかいた後の肌を拭き取ってもらい、以下の評価基準にしたがって白残りのなさを評価した。
5点:全く白残りがない
4点:ほとんど白残りがない
3点:わずかに白残りがある
2点:やや白残りがある
1点:白残りがある
【0045】
<乾きの早さ>
実施例1〜11及び比較例1〜3で得られたシート状化粧料を用いて、10名のパネラーに汗をかいた後の肌を拭き取ってもらい、以下の評価基準にしたがって乾きの早さを評価した。
5点:非常に早く乾く
4点:かなり早く乾く
3点:やや早く乾く
2点:かなり乾きが遅い
1点:非常に乾きが遅い
【0046】
<べたつき感>
実施例1〜11及び比較例1〜3で得られたシート状化粧料を用いて、10名のパネラーに汗をかいた後の肌を拭き取ってもらい、以下の評価基準にしたがってべたつきのなさを評価した。
5点:全くべたつき感がない
4点:ほとんどべたつき感がない
3点:わずかにべたつき感がある
2点:ややべたつき感がある
1点:べたつき感がある
【0047】
<経時安定性の評価>
試料を50mLのサンプル瓶にいれ密栓し、50℃で静置保存後、サンプル瓶上部に油分の分離状態を下記評価基準により、目視判定して経時安定性の指標とした。

:5ヶ月間、分離がない

〜○:3ヶ月間、分離がない

:1ヶ月間、分離がない
× :1ヵ月後、分離がある
【0048】
【表1】

【0049】
【表2】

【0050】
【表3】

【0051】
【表4】

【0052】
【表5】

【0053】
*1 東レダウコーニング・シリコーン社製SH-200C-5cs

*2 東レダウコーニング・シリコーン社製SH-200C-100cs
*3 東レダウコーニング・シリコーン社製SH-200C-500cs
*4 東レダウコーニング・シリコーン社製SH-200C-5000cs
*5 東レダウコーニング・シリコーン社製SH245
*6 東レダウコーニング・シリコーン社製SH246
*7 東レダウコーニング・シリコーン社製SH556
*8 東レダウコーニング・シリコーン社製SH3772M
*9 東レダウコーニング・シリコーン社製SH3775M
*10 東レダウコーニング・シリコーン社製SH3749
*11 クニミネ工業社製クニピアF
*12 東新化成社製ラポナイトXLG
*13 富士シリシア化学社製サイリシア730
*14 旭硝子社製サンスフェアH-121
*15 アトフィナ社製オルガソール2002EXD
NAT COS
*16 ガンツ化成社製ガンツパールGMX0810
*17 三好化成社製ソフトタルク
【0054】
【表6】

【0055】
前記表2〜5に示す実施例1〜11及び比較例1〜3の結果から、シリコーン及び膨潤性粘土鉱物を含有する乳化組成物を製造する際に、予め、シリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下のシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に膨潤性粘土鉱物が分散した分散液を調製し、該分散液とその他の成分とを混合・分散して乳化組成物を調整し、この乳化組成物を含浸させることにより、肌を清潔にし、清涼感を与え、汗の匂いを抑えるだけでなく、肌を白くすることがなく、さらにべたつき感が残らず快適なさらさら感が得られるシート状化粧料を提供することができることが判った。また、この乳化組成物は、上層部にシリコーンなどの油分の分離がみられず、粘土鉱物が均一に分散することができるので、膨潤性粘土鉱物の凝集も確実に防止でき、経時安定性に優れるものであることが判った。
さらに、実施例3〜8により、吸水量が1ml/g以上である水不溶性粉体を含有させることにより、清拭後のさらさら感がより向上することが判明した。
一方、比較例1は、シリコーンを含有せずに乳化組成物を調製した場合であり、比較例2は、シリコーン誘導体を含有せずに乳化組成物を調製した場合であり、比較例3は、シリコーンとシリコーン誘導体とのSP値の差が1を超える組み合わせであるので、肌を白くすることはないが、べたつき感が残ってさらさら感に劣るシート状化粧料となった。また、上層部にシリコーンなどの油分の分離がみられ、粘土鉱物の凝集もあり、経時安定性にも劣る乳化組成物となることが判った。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シート状基材と、該シート状基材に乳化組成物を付着させてなり、該乳化組成物が、シリコーン、該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体、及び膨潤性粘土鉱物を含有することを特徴とするシート状化粧料。
【請求項2】
乳化組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に膨潤性粘土鉱物が分散した分散液を調製した後、該分散液と、シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外の成分とを混合及び分散させて乳化組成物を調製し、該乳化組成物をシート状基材に付着させてなることを特徴とするシート状化粧料。
【請求項3】
乳化組成物が、更に水不溶性粉体を含有する請求項1から2のいずれかに記載のシート状化粧料。
【請求項4】
水不溶性粉体の吸水量が、1ml/g以上である請求項3に記載のシート状化粧料。
【請求項5】
乳化組成物を製造する際に、予めシリコーンと該シリコーンの溶解度パラメーターとの差が1以下の溶解パラメーターを有するシリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物とを混合して、シリコーン中に膨潤性粘土鉱物が分散した分散液を調製した後、該分散液と、シリコーン、シリコーン誘導体及び膨潤性粘土鉱物以外の成分とを混合及び分散させて乳化組成物を調製する調製工程と、該乳化組成物をシート状基材に付着させる付着工程とを含むことを特徴とするシート状化粧料の製造方法。

【公開番号】特開2006−151829(P2006−151829A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−340793(P2004−340793)
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】