シート穿孔装置と画像形成装置
【課題】パンチとダイとを回転させて、シートを搬送しながらシートに孔をあけるとき、孔の間隔を変えることのできるようにする。
【解決手段】シート穿孔装置は、シートを順送した後、逆送する正逆転ローラ対63によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正逆回転して同一のシートに孔をあけるパンチ61及びダイ62と、パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知するカウンタと、カウンタのシート位置情報に基づいて、正逆転ローラ対の順送から逆送への変更と、パンチ及びダイとの正回転から逆回転への変更とを行うCPUと、を備え、CPUは、カウンタのシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、正逆転ローラ対とパンチ及びダイとの変更のタイミングを異にして行い、シートに対する孔あけ位置をシートの順送時と逆送時とにおいて異にする。
【解決手段】シート穿孔装置は、シートを順送した後、逆送する正逆転ローラ対63によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正逆回転して同一のシートに孔をあけるパンチ61及びダイ62と、パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知するカウンタと、カウンタのシート位置情報に基づいて、正逆転ローラ対の順送から逆送への変更と、パンチ及びダイとの正回転から逆回転への変更とを行うCPUと、を備え、CPUは、カウンタのシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、正逆転ローラ対とパンチ及びダイとの変更のタイミングを異にして行い、シートに対する孔あけ位置をシートの順送時と逆送時とにおいて異にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送しながら孔の間隔を変えてシートに孔をあけることのできるシート穿孔装置と、このシート穿孔装置を備えた画像形成装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
シートに画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複写機、印刷機等の画像形成装置には、画像を形成したシートに孔をあけるシート穿孔装置を装備したものがある。
【0003】
シート穿孔装置には、パンチとダイとを回転させて、シートを搬送しながらシートに孔をあけるロータリ式のタイプのものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−47398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のロータリ式のシート穿孔装置は、パンチ及びダイの回転速度とシート搬送速度とが決まっており、孔の間隔を変えたい場合、変えることができないという、解決すべき課題を備えていた。
【0006】
本発明は、シートを搬送しながら、回転するパンチとダイとによって、シートに孔の間隔を変えて孔をあけることのできるシート穿孔装置と、このシート穿孔装置を備えた画像形成装置とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のシート穿孔装置は、シートを順送した後、逆送する搬送手段と、前記搬送手段によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正回転と逆回転とをして同一のシートに孔をあけるパンチ及びダイと、前記パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知する検知手段と、前記検知手段のシート位置情報に基づいて、前記搬送手段の順送から逆送への変更と、前記パンチ及びダイの前記正回転から前記逆回転への変更とを行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記検知手段のシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、前記搬送手段と前記パンチ及びダイとの前記変更のタイミングを異にして行い、前記パンチ及びダイによる同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異ならしめる、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシート穿孔装置は、搬送手段とパンチ及びダイとの正回転から逆回転への変更のタイミングを異にして逆転するので、同一シートに対する孔あけ位置が、シートの順送時と逆送時とにおいて異なり、孔の間隔を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。
【図2】シート処理装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。
【図3】シート穿孔装置の概略図である。
【図4】パンチとダイがホームポジションにいるときの図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】シート穿孔装置の動作説明用のフローチャートである。
【図7】シート穿孔装置の動作説明用の図である。(A)は、シートがシート穿孔部に搬送される図である。(B)は、往路での穿孔動作説明用の図である。
【図8】図7に続く動作説明用の図である。(A)は、復路におけるシートが搬送され始めた図である。(B)は、シートが、復路において孔あけされて、第1搬送経路に搬送される図である。
【図9】シート穿孔装置のパンチとダイの斜視図である。
【図10】シートの逆転搬送時に、通過検知センサを使用する場合の図である。
【図11】シート穿孔装置を第1搬送経路に設けた場合の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態であるシート穿孔装置と、このシート穿孔装置を備えた画像形成装置とを、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更が可能なものも本発明に含まれるものである。
【0011】
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態の画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。画像形成装置10は、装置本体10Aの上部に画像読取装置11と原稿供給装置15とを重ねて備えている。また、装置本体10Aの脇には、シート処理装置16が着脱自在に連結されている。シート処理装置16の内部には、シート穿孔装置60が設けられている。
【0012】
シートSは、カセット1a,1bから給送されて、感光体ドラム4と転写器7との間に送り込まれる。感光体ドラム4には、予め、トナー画像を形成されている。
【0013】
一方、画像読取装置が、原稿供給装置15から画像読取装置11に送り込まれた原稿を読み取り、画像情報を電気信号に変換して、レーザスキャナ5に送る。レーザスキャナ5は、レーザ光を、感光体ドラム4を照射して、感光体ドラム4に静電潜像を形成する。静電潜像は、トナー現像器6によってトナー画像に可視像化される。感光体ドラム4、トナー現像器6等は、画像形成部2を形成している。
【0014】
転写器7は、感光体ドラム4のトナー画像をシートに転写する。トナー画像を転写されたシートは、定着器8に搬送されてトナー画像が定着されて、排出ローラ対3によって、シート処理装置16に送り込まれる。
【0015】
シートの両面にトナー画像を形成する場合、シートは、定着器8から反転パス9に搬送されて、反転パス9でスイッチバック搬送されて表裏反転される。シートは、再度、感光体ドラム4と転写器7との間に送り込まれる。シートは、他方の面にもトナー画像を転写され、定着器8を経て排出ローラ対3によって、シート処理装置16に送り込まれる。
【0016】
なお、画像形成装置10は、画像読取装置11上にユーザが置いた原稿を画像読取装置11が読み取ることができるので、原稿供給装置15は、必ずしも必要としない。また、画像形成装置10は、外部のファックスや、パソコン等からの画像情報に基づいてシートに画像を形成できるので、画像読取装置11も必ずしも必要としない。
【0017】
(シート処理装置)
図2は、シート処理装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。
【0018】
シート処理装置16は、排出ローラ対3から排出されたシートをそのまま第1搬送経路P1で案内して、スタックトレイ21に排出するようになっている。
【0019】
シート処理装置16は、シートを、第1搬送経路P1から処理トレイ29上に、順次、積載して束状にし、整合した後、後端綴じステイプラ31で綴じて、スイッチバックローラ対26によってスタックトレイ21に排出するようになっている。
【0020】
シート処理装置は、シートを、搬入ローラ対23から切替部材24によって第2搬送経路P2に案内して、束状にしてから中綴じステイプラ40で中綴じする。そして、シート処理装置は、中綴じした部分を折り曲げ部47で折り曲げて、冊子状にしてサドルトレイ22に排出するようになっている。
【0021】
シート処理装置16は、シートを、第1搬送経路P1の途中でシート穿孔装置60によって孔あけして、スタックトレイ21に排出するようになっている。孔あけしたシートは、束状にして、後端綴じステイプラ31で綴じることもできる。
【0022】
(シート穿孔装置60)
次に、シートに孔の間隔を変えて孔をあけることのできる、本発明の実施形態のシート穿孔装置を説明する。
【0023】
図3は、シート穿孔装置の概略図である。図4は、パンチとダイがホームポジションにいるときの図である。図5は、制御ブロック図である。図6は、シート穿孔装置の動作説明用のフローチャートである。図7は、シート穿孔装置の動作説明用の図である。(A)は、シートがシート穿孔部に搬送される図である。(B)は、往路での穿孔動作説明用の図である。図8は、図7に続く動作説明用の図である。(A)は、復路におけるシートが搬送され始めた図である。(B)は、シートが、復路において孔あけされて、第1搬送経路に搬送される図である。図9は、シート穿孔装置のパンチとダイの斜視図である。
【0024】
まず、シート穿孔装置60を概略説明する。
【0025】
シート穿孔装置60は、主に、次の構成要素で構成されている。シートを順送した後、逆送する搬送手段としての正逆転ローラ対63。正逆転ローラ対63によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正回転と逆回転とをして同一のシートに孔をあけるパンチ61及びダイ62。パンチ61及びダイ62に対する順送時のシートの位置を検知する検知手段としての、正逆転ローラ対63の回転パルス数をカウントするカウンタC。カウンタCのシート位置情報に基づいて、正逆転ローラ対63の順送から逆送への変更と、パンチ61及びダイ62の正回転から逆回転への変更とを行う制御手段としてのCPU81。CPU81は、カウンタCのシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、正逆転ローラ対63とパンチ61及びダイ62との上記変更のタイミングを異にして行うようになっている。この結果、シート穿孔装置60は、パンチ61及びダイ62による同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異にすることができる。
【0026】
次に、シート穿孔装置を詳細に説明する。
【0027】
図2において、装置本体10Aの排出ローラ対3に対向する搬入ローラ対23と、スタックトレイ21にシートを排出するスイッチバックローラ対26との間には、シートを案内する第1搬送経路P1が設けられている。スイッチバックローラ対26は、第1搬送経路P1を搬送されてきたシートを処理トレイ29に逆送して積載する役目もしているため、このような名称が付けられている。
【0028】
シート穿孔装置60は(図3)、第1搬送経路P1の途中に設けられており、シートに孔をあけるようになっている。第1搬送経路P1には、Y字状のパンチパス65が分岐している。スイッチバック搬送路としてのパンチパス65は、第1搬送経路P1から分岐した往路65aと、往路65aから第1搬送経路P1に戻る復路65bとで形成されている。往路65aの終端部分と、復路65bの始端部分は、共用されて共用路65cとなっている。
【0029】
共用路65cには、シート順送方向の下流に向けて、シートに孔をあけるシート穿孔部68と、回転体対としての正逆転ローラ対63とが順次設けられている。正逆転ローラ対63は、正逆転モータM1によって正転及び逆転して、シートを順送及び逆送するようになっている。
【0030】
シートの順送案内をする往路65aとシートの逆送案内をする復路65bとの分岐部65dの近くには、分岐案内手段としてのパス切替部材66がソレノイドSLによって回転するように設けられている。パス切替部材66は、正逆転ローラ対63によって順送及び逆送されるシートを、パンチパス65をスイッチバック案内するようになっている。
【0031】
第1搬送経路P1から往路65aが分岐する分岐部P1aの上流には、シートSの先端と後端を検知するシート検知センサS1が設けられ、さらに、その上流にはシート搬送ローラ対67が設けられている。シート搬送ローラ対67は、搬送モータM3によって回転するようになっている。
【0032】
シート穿孔部68は、パンチ61とダイ62とが、パンチの回転軸71とダイの回転軸72とに設けられた不図示の歯車によって回転連結され、穿孔モータM2によって互いに逆方向に同期回転してシートに孔をあけるようになっている。パンチ61とダイ62は、シートの順送と逆送に合わせて、正回転と逆回転ができるようになっている。パンチ61とダイ62のホームポジション及び回転角度は、図4に示すように、パンチの回転軸71に設けられたパンチフラグ73と固定部材に設けられたパンチポジションセンサSP1とで検知されるようになっている。
【0033】
シート検知センサS1、パンチポジションセンサSP1、正逆転モータM1、穿孔モータM2、搬送モータM3及びソレノイドSLは、CPU81(図5)に接続されている。CPU81のROM82には、図6に示す制御手順が記憶されている。RAM83には、一時的な各種情報が記憶されるようになっている。カウンタCは、正逆転モータM1の回転パルス、パンチポジションセンサSP1とパンチフラグ73によって検知されるパンチ61の回転数、及び搬送モータM3の回転パルスをカウントするようになっている。
【0034】
第1搬送経路P1を搬送モータM3によって回転するシート搬送ローラ対67によってシートが搬送されてくると、シート検知センサS1がONになる(図6、S801)。すると、CPU81は、ユーザによって選択されたモードがパンチモードであるか否かを判断する(S803)。パンチモードでない場合(S803でNO)、CPU81は、後端綴じステイプラ31(図2)でシートを束状にして綴じる指示がユーザによって入力されているか否かを判断する(S805)。シートを綴じる指示が入力されていない場合(S805でNO)、CPU81は、スタックトレイ21に最後のシートまで順次排出する(S807)。
【0035】
処理S805において、シートを綴じる指示が入力されている場合、CPU81は、処理トレイ29(図2)にシートを排出して(S809)、後端綴じステイプラ31で所定枚数毎にシートを束状にして綴じる(S811のYES)。そして、CPU81は、綴じたシート束を順次スタックトレイ21に排出する(S807)。
【0036】
処理S803でパンチモードが指示されている場合(S803でYES)、CPU81は、パンチソレノイドSLをONにする(S821)。すると、パス切替部材66が、図7(A)において左回転して、三角形のパス切替部材66の右肩の部分を第1搬送経路P1内に突出させて、シートSを第1搬送経路P1からパンチパス65の往路65aに案内する。
【0037】
往路65aを搬送されているシートの先端はシート検知センサS1によって既に検知されている。このため、CPU81は、シート検知センサS1がシートを検知してからのシート搬送ローラ対67を回転させる搬送モータM3の回転パルスをカウンタCでカウントすることによって、シートの先端の位置が往路65aのどの位置にあるかを確認できる。
【0038】
なお、CPU81は、シート検知センサS1がシートを検知した時点で、正逆転モータM1も始動させている。正逆転モータM1の回転数も、正逆転モータの回転パルスをCPU81内のカウンタCがカウントすることによって検知される。正逆転モータM1によって回転する正逆転ローラ対63は、順送されるシートの先端がシート穿孔部68を通過してから順送シートを搬送するようになっている。このため、CPU81は、正逆転モータの回転パルスをカウンタCがカウントすることによっても、順送シートの先端の位置を CPU81は、シートの先端位置を確認しながらシートの孔あけ位置に応じて、穿孔モータM2を始動させる(S823)。この場合、CPU81は、パンチ61とダイ62との噛み合が、所定の穿孔位置で行われるように穿孔モータM2の回転始動のタイミングを制御する。孔の位置に応じてパンチ61とダイ62の回転始動のタイミングを変更する場合、CPU81は、シート先端からの距離に応じて搬送モータM3のパルスカウント数と穿孔モータM2の回転パルスカウント数とによって変更する。
【0039】
シートは、シート搬送ローラ対67によって往路65aを図7(A)の矢印方向に順送され、そして、正逆転ローラ対63によって図7(B)の矢印方向に、引き継いで往路65aと共用路65cを順送される。正逆転ローラ対63によるシートの搬送速度と、シート搬送ローラ対67によるシートの搬送速度は、シートを引っ張ったり、弛ませたりしないため同じである。
【0040】
シートは、往路65aを搬送される間にシート穿孔部68に送り込まれる。パンチ61とダイ62は、穿孔モータM2によって互いに逆方向に同期回転して、図9に示すように、シート搬送方向に沿って、シートの先端Saから所定の距離の位置に、かつ所定の間隔で複数の孔H1をあける(図6、S825)。孔あけは、回転しているダイ62の孔62aに、回転しているパンチ61が進入して行われる。パンチ61及びダイ62の回転速度は、シート搬送ローラ対67と正逆転ローラ対63とのシート搬送速度と同じである。
【0041】
パンチ61とダイ62の回転数と回転角度は、図4に示すパンチフラグ61aとパンチポジションセンサSP1で検知される。CPU81は、シートの順送時にシートにあける孔の数だけ、パンチ61及びダイ62を回転させて孔あけが終了すると、パンチ61及びダイ62をパンチポジションセンサSP1がONしたホームポジションに待機させる(S827)。パンチ61及びダイ62のホームポジションは、図4に示すに示すように、パンチ61がダイ62の孔62aから抜け出ている位置であり、シートに孔をあけないとき、シートがパンチ61とダイ62の間を通過できる位置である。
【0042】
CPU81は、シートがシート検知センサS1に検知されてから、正逆転ローラ対63を回転させる正逆転モータM1の回転数をカウンタCによってカウントしている。このため、CPU81は、カウンタCのカウント数によって、順送シートの位置を判断して、順送シートに対する孔あけが完了したか否かを判断できる。
【0043】
CPU81は、順送シートに対する孔あけが完了したことを判断した後、正逆転モータM1を制御して正逆転ローラ対63を逆転させ、シートを逆送させる。このとき、CPU81が、正逆転ローラ対63と、パンチ61及びダイ62とを同時に正転停止させて、同時に逆転始動させると、順送時にシートにあけた孔にパンチ61が進入して、逆送状態のシートに孔をあけることができない。
【0044】
そこで、CPU81は、正逆転モータM1と穿孔モータM2との正転停止と逆転始動との少なくとも一方を異ならしめて、シートの逆送を開始する(図8(A)、図6のS829)。これによって、正逆転モータM1と穿孔モータM2との停止時間に差が生じる。図8(A)は、正逆転ローラ対63を正転から逆転へ、直ちに或いは一旦停止させてから行い、その後、パンチ61及びダイ62を停止状態から逆転始動させる状態の図である。
【0045】
CPU81は、シートの逆送を開始してから、カウンタCで正逆転モータM1の回転数をカウントして、正逆転ローラ対63によって搬送される逆送時におけるシートの先端Sbの位置を検知しながら、パンチ61及びダイ62の逆転始動のタイミングを計る。そして、CPU81は、逆送シートの先端Sbが、逆送シートの所望の位置に孔をあけることができる位置に到達した時点で(S831)、パンチ61及びダイ62を逆転始動させる。この結果、逆送シートには、順送時にあけられた孔H1同士の間で偏った位置に孔H2(図9)があけられる(S833)。
【0046】
このようにして、シートは、順送、逆送のスイッチバック搬送をされて、往路に続いて、復路においても孔をあけられる。シートは、シートの先端Sbがパンチパス65の分岐部65dに到達すると、パス切替部材66に案内されて、パンチパス65の復路65bの後半部分に案内されて、往路65aから分かれ(図8(B))、シート継続搬送ローラ対74に案内される。CPU81は、正逆転ローラ対63によって搬送される逆送シートの後端Saが正逆転ローラ対63を通過したか否かをカウンタCのカウント数で判断し、通過したと判断した後、正逆転モータM1を停止させる。なお、順送時のシートの先端Saと後端Sbは、逆送時には後端Saと先端Sbとなる。
【0047】
その後、穿孔モータM2を停止させて、パンチ61及びダイ62をホームポジションで停止させる(S835)。そして、孔H1,H2をあけられたシートは、第1搬送経路P1を、搬送モータM3によって回転するシート継続搬送ローラ対74によって、搬送されて行く(S837)。
【0048】
以上の説明では、正逆転モータM1のパルスカウント数に基づいてシートの搬送量を検知して、往路、復路での孔あけ位置を変更しているが、図10に示す逆転検知センサSP2でシートを検知して行ってもよい。
【0049】
すなわち、逆転検知センサSP2は、シート穿孔部68と正逆転ローラ対63との間に設けられて、順送シートの後端Sbを検知して、順送シートがシート穿孔部68を通過したことを検知し、CPUによって正逆転ローラ対の正転を停止させるようになっている。したがって、逆転検知センサSP2は、パンチ61及びダイ62に対する順送時のシートの位置を検知する検知手段である。
【0050】
また、逆転検知センサSP2は、シートを逆送するときの逆送シートの先端Sbを検知することによって、逆送時の孔あけ位置を決める基準になる。
【0051】
以上説明したシート穿孔装置60は、パス切替部材66と、パンチパス65の往路65a、復路65bとによってシートをスイッチバック搬送するようになっている。このため、シートは、スイッチバック搬送中に表裏反転され、その後、スタックトレイ21或いは処理トレイ29に積載されるようになっており、頁順が狂うことになる。
【0052】
そこで、シート穿孔装置60(図1、図2)の下流に、さらに、スイッチバック搬送してシートを表裏反転させて、元の頁順に戻す反転部90を設けてもよい。この反転部90は、シート穿孔装置のパンチパス65、パス切替部材66及び正逆転ローラ対63と同様な反転パス91、反転切替部材92及び反転ローラ対93とを備えている。
【0053】
なお、画像形成装置の装置本体で、シート穿孔装置によって頁順が狂うのに合わせてシートに画像を形成する場合には、反転部90は不要である。
【0054】
また、図11に示すように、シート穿孔装置160を第1搬送経路P1に設けることによっても、反転部90を必要としない。
【0055】
また、図11に示すように、シート穿孔装置160を第1搬送経路P1に設けると、頁順を狂わせることなくシートに孔をあけることができる。この場合、パス切替部材66が不要であるので構造を簡単にすることができる。
【0056】
シート搬送ローラ対67とシート継続搬送ローラ対74は、正逆転モータM11によって正回転及び逆回転する。シート搬送ローラ対67は、シート搬送路としての第1搬送経路P1を搬送されてきたシートを正回転してシート穿孔部68へ順送する。そして、シート検知センサS1がシートの先端Saを検知する。
【0057】
すると、カウンタCが正逆転モータM11の回転パルスのカウントを開始する。カウンタCのカウント数が、順送シートの最初にあける孔の位置に対応する数値になると、CPUは、パンチ61及びダイ62を正回転始動させる。
【0058】
シートは、シート搬送ローラ対67の正回転によって搬送を継続されて、シート継続搬送ローラ対74に到達する前から、或いは到達してから、パンチ61及びダイ62によって孔を順次あけられる。カウンタCのカウント数が、シートに所望の数だけ孔があけられた位置にシートが到達したときに対応する数値になった後、CPUは、穿孔モータM2と正逆転モータM11との回転を停止させる。これによって、パンチ61及びダイ62、シート搬送ローラ対67及びシート継続搬送ローラ対74の正回転が停止する。
【0059】
その後、CPU81は、正逆転モータM11と穿孔モータM2との正転停止と逆転始動との少なくとも一方を異ならしめて、シートの逆送を開始する。
【0060】
CPU81は、シートの逆送を開始してから、カウンタCで正逆転モータM11の回転数をカウントして、シート継続搬送ローラ対74によって搬送される逆送時におけるシートの先端Sbの位置を検知しながら、パンチ及びダイの逆転始動のタイミングを計る。そして、CPU81は、逆送シートの先端Sbが、逆送シートの所望の位置に孔をあけることができる位置に到達した時点で、パンチ61及びダイ62を逆転始動させる。この結果、逆送シートには、順送時にあけられた孔同士の間で偏った位置に孔があけられる。逆送シートに所望の数だけ孔があけられると、CPU81は、パンチ61及びダイ62をホームポジションに停止させる。
【0061】
その後、CPU81は、正逆転モータM11を制御して、シート搬送ローラ対67と、シート継続搬送ローラ対74を正回転させて、シートを順送し、スタックトレイ21或いは処理トレイ29に積載する。
【0062】
以上のように、CPU81は、カウンタCのシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、シート継続搬送ローラ対74とパンチ及びダイとのシート搬送方向を変更するタイミングを異にして行うようになっている。この結果、シート穿孔装置160は、パンチ61及びダイ62による同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異にすることができる。
【0063】
以上のシート穿孔装置160は、シートの搬送量を、正逆転モータM11のパルスカウント数に応じて検知して、往路、復路での孔あけ位置を変更しているが、図10と同様の逆転検知センサSP2でシートを検知して行ってもよい。
【0064】
通過検知センサは、シート穿孔部68とシート継続搬送ローラ対74との間に設けられている。通過検知センサは、順送シートの後端Sbを検知して、順送シートがシート穿孔部68を通過したことを検知すると、CPUによって正逆転ローラ対の正転を停止させるようになっている。したがって、逆転検知センサSP2は、パンチ61及びダイ62に対する順送時のシートの位置を検知する検知手段である。
【0065】
以上、説明したように、シート穿孔装置60(160)は、正逆転ローラ対63(シート継続搬送ローラ対74)とパンチ及びダイとの正回転から逆回転への変更のタイミングを異にして行うようになっている。このため、シート穿孔装置60(160)は、同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異にして孔の間隔を変えることができる。しかも、変更のタイミングを変えることによって、孔の間隔を所望の間隔にすることができる。
【符号の説明】
【0066】
S:シート、S1:シート検知センサ、SP1:パンチポジションセンサ、SP2:逆転検知センサ、P1:第1搬送経路(シート搬送路)、P1a:分岐部、P2:第2搬送経路、SL:ソレノイド、M1:正逆転モータ、M2:穿孔モータ、M3:搬送モータ、H1:順送時の孔、H2:逆送時の孔、M11:正逆転モータ、C:カウンタ(検知手段)、
2:画像形成部、10:画像形成装置、10A:装置本体、11:画像読取装置、15:原稿供給装置、16:シート処理装置、60:シート穿孔装置、61:パンチ、61a:パンチフラグ、62:ダイ、62a:ダイの孔、63正逆転ローラ対(搬送手段、回転体対)、65:パンチパス(スイッチバック搬送路)、65a:パンチパスの往路、65b:パンチパスの復路、65c:共用路、65d:分岐部、66:パス切替部材(分岐案内手段)、67:シート搬送ローラ対(搬送手段)、68:シート穿孔部、73:パンチフラグ、74:シート継続搬送ローラ対(搬送手段)、81:CPU(制御手段)、90:反転部、91:反転パス、92:反転切替部材、93:反転ローラ対、160:シート穿孔装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを搬送しながら孔の間隔を変えてシートに孔をあけることのできるシート穿孔装置と、このシート穿孔装置を備えた画像形成装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
シートに画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複写機、印刷機等の画像形成装置には、画像を形成したシートに孔をあけるシート穿孔装置を装備したものがある。
【0003】
シート穿孔装置には、パンチとダイとを回転させて、シートを搬送しながらシートに孔をあけるロータリ式のタイプのものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−47398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のロータリ式のシート穿孔装置は、パンチ及びダイの回転速度とシート搬送速度とが決まっており、孔の間隔を変えたい場合、変えることができないという、解決すべき課題を備えていた。
【0006】
本発明は、シートを搬送しながら、回転するパンチとダイとによって、シートに孔の間隔を変えて孔をあけることのできるシート穿孔装置と、このシート穿孔装置を備えた画像形成装置とを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のシート穿孔装置は、シートを順送した後、逆送する搬送手段と、前記搬送手段によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正回転と逆回転とをして同一のシートに孔をあけるパンチ及びダイと、前記パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知する検知手段と、前記検知手段のシート位置情報に基づいて、前記搬送手段の順送から逆送への変更と、前記パンチ及びダイの前記正回転から前記逆回転への変更とを行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記検知手段のシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、前記搬送手段と前記パンチ及びダイとの前記変更のタイミングを異にして行い、前記パンチ及びダイによる同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異ならしめる、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシート穿孔装置は、搬送手段とパンチ及びダイとの正回転から逆回転への変更のタイミングを異にして逆転するので、同一シートに対する孔あけ位置が、シートの順送時と逆送時とにおいて異なり、孔の間隔を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。
【図2】シート処理装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。
【図3】シート穿孔装置の概略図である。
【図4】パンチとダイがホームポジションにいるときの図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】シート穿孔装置の動作説明用のフローチャートである。
【図7】シート穿孔装置の動作説明用の図である。(A)は、シートがシート穿孔部に搬送される図である。(B)は、往路での穿孔動作説明用の図である。
【図8】図7に続く動作説明用の図である。(A)は、復路におけるシートが搬送され始めた図である。(B)は、シートが、復路において孔あけされて、第1搬送経路に搬送される図である。
【図9】シート穿孔装置のパンチとダイの斜視図である。
【図10】シートの逆転搬送時に、通過検知センサを使用する場合の図である。
【図11】シート穿孔装置を第1搬送経路に設けた場合の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態であるシート穿孔装置と、このシート穿孔装置を備えた画像形成装置とを、図面に基づいて説明する。なお、本発明は、以下の説明する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更が可能なものも本発明に含まれるものである。
【0011】
(画像形成装置)
図1は、本発明の実施形態の画像形成装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。画像形成装置10は、装置本体10Aの上部に画像読取装置11と原稿供給装置15とを重ねて備えている。また、装置本体10Aの脇には、シート処理装置16が着脱自在に連結されている。シート処理装置16の内部には、シート穿孔装置60が設けられている。
【0012】
シートSは、カセット1a,1bから給送されて、感光体ドラム4と転写器7との間に送り込まれる。感光体ドラム4には、予め、トナー画像を形成されている。
【0013】
一方、画像読取装置が、原稿供給装置15から画像読取装置11に送り込まれた原稿を読み取り、画像情報を電気信号に変換して、レーザスキャナ5に送る。レーザスキャナ5は、レーザ光を、感光体ドラム4を照射して、感光体ドラム4に静電潜像を形成する。静電潜像は、トナー現像器6によってトナー画像に可視像化される。感光体ドラム4、トナー現像器6等は、画像形成部2を形成している。
【0014】
転写器7は、感光体ドラム4のトナー画像をシートに転写する。トナー画像を転写されたシートは、定着器8に搬送されてトナー画像が定着されて、排出ローラ対3によって、シート処理装置16に送り込まれる。
【0015】
シートの両面にトナー画像を形成する場合、シートは、定着器8から反転パス9に搬送されて、反転パス9でスイッチバック搬送されて表裏反転される。シートは、再度、感光体ドラム4と転写器7との間に送り込まれる。シートは、他方の面にもトナー画像を転写され、定着器8を経て排出ローラ対3によって、シート処理装置16に送り込まれる。
【0016】
なお、画像形成装置10は、画像読取装置11上にユーザが置いた原稿を画像読取装置11が読み取ることができるので、原稿供給装置15は、必ずしも必要としない。また、画像形成装置10は、外部のファックスや、パソコン等からの画像情報に基づいてシートに画像を形成できるので、画像読取装置11も必ずしも必要としない。
【0017】
(シート処理装置)
図2は、シート処理装置のシート搬送方向に沿った断面概略図である。
【0018】
シート処理装置16は、排出ローラ対3から排出されたシートをそのまま第1搬送経路P1で案内して、スタックトレイ21に排出するようになっている。
【0019】
シート処理装置16は、シートを、第1搬送経路P1から処理トレイ29上に、順次、積載して束状にし、整合した後、後端綴じステイプラ31で綴じて、スイッチバックローラ対26によってスタックトレイ21に排出するようになっている。
【0020】
シート処理装置は、シートを、搬入ローラ対23から切替部材24によって第2搬送経路P2に案内して、束状にしてから中綴じステイプラ40で中綴じする。そして、シート処理装置は、中綴じした部分を折り曲げ部47で折り曲げて、冊子状にしてサドルトレイ22に排出するようになっている。
【0021】
シート処理装置16は、シートを、第1搬送経路P1の途中でシート穿孔装置60によって孔あけして、スタックトレイ21に排出するようになっている。孔あけしたシートは、束状にして、後端綴じステイプラ31で綴じることもできる。
【0022】
(シート穿孔装置60)
次に、シートに孔の間隔を変えて孔をあけることのできる、本発明の実施形態のシート穿孔装置を説明する。
【0023】
図3は、シート穿孔装置の概略図である。図4は、パンチとダイがホームポジションにいるときの図である。図5は、制御ブロック図である。図6は、シート穿孔装置の動作説明用のフローチャートである。図7は、シート穿孔装置の動作説明用の図である。(A)は、シートがシート穿孔部に搬送される図である。(B)は、往路での穿孔動作説明用の図である。図8は、図7に続く動作説明用の図である。(A)は、復路におけるシートが搬送され始めた図である。(B)は、シートが、復路において孔あけされて、第1搬送経路に搬送される図である。図9は、シート穿孔装置のパンチとダイの斜視図である。
【0024】
まず、シート穿孔装置60を概略説明する。
【0025】
シート穿孔装置60は、主に、次の構成要素で構成されている。シートを順送した後、逆送する搬送手段としての正逆転ローラ対63。正逆転ローラ対63によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正回転と逆回転とをして同一のシートに孔をあけるパンチ61及びダイ62。パンチ61及びダイ62に対する順送時のシートの位置を検知する検知手段としての、正逆転ローラ対63の回転パルス数をカウントするカウンタC。カウンタCのシート位置情報に基づいて、正逆転ローラ対63の順送から逆送への変更と、パンチ61及びダイ62の正回転から逆回転への変更とを行う制御手段としてのCPU81。CPU81は、カウンタCのシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、正逆転ローラ対63とパンチ61及びダイ62との上記変更のタイミングを異にして行うようになっている。この結果、シート穿孔装置60は、パンチ61及びダイ62による同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異にすることができる。
【0026】
次に、シート穿孔装置を詳細に説明する。
【0027】
図2において、装置本体10Aの排出ローラ対3に対向する搬入ローラ対23と、スタックトレイ21にシートを排出するスイッチバックローラ対26との間には、シートを案内する第1搬送経路P1が設けられている。スイッチバックローラ対26は、第1搬送経路P1を搬送されてきたシートを処理トレイ29に逆送して積載する役目もしているため、このような名称が付けられている。
【0028】
シート穿孔装置60は(図3)、第1搬送経路P1の途中に設けられており、シートに孔をあけるようになっている。第1搬送経路P1には、Y字状のパンチパス65が分岐している。スイッチバック搬送路としてのパンチパス65は、第1搬送経路P1から分岐した往路65aと、往路65aから第1搬送経路P1に戻る復路65bとで形成されている。往路65aの終端部分と、復路65bの始端部分は、共用されて共用路65cとなっている。
【0029】
共用路65cには、シート順送方向の下流に向けて、シートに孔をあけるシート穿孔部68と、回転体対としての正逆転ローラ対63とが順次設けられている。正逆転ローラ対63は、正逆転モータM1によって正転及び逆転して、シートを順送及び逆送するようになっている。
【0030】
シートの順送案内をする往路65aとシートの逆送案内をする復路65bとの分岐部65dの近くには、分岐案内手段としてのパス切替部材66がソレノイドSLによって回転するように設けられている。パス切替部材66は、正逆転ローラ対63によって順送及び逆送されるシートを、パンチパス65をスイッチバック案内するようになっている。
【0031】
第1搬送経路P1から往路65aが分岐する分岐部P1aの上流には、シートSの先端と後端を検知するシート検知センサS1が設けられ、さらに、その上流にはシート搬送ローラ対67が設けられている。シート搬送ローラ対67は、搬送モータM3によって回転するようになっている。
【0032】
シート穿孔部68は、パンチ61とダイ62とが、パンチの回転軸71とダイの回転軸72とに設けられた不図示の歯車によって回転連結され、穿孔モータM2によって互いに逆方向に同期回転してシートに孔をあけるようになっている。パンチ61とダイ62は、シートの順送と逆送に合わせて、正回転と逆回転ができるようになっている。パンチ61とダイ62のホームポジション及び回転角度は、図4に示すように、パンチの回転軸71に設けられたパンチフラグ73と固定部材に設けられたパンチポジションセンサSP1とで検知されるようになっている。
【0033】
シート検知センサS1、パンチポジションセンサSP1、正逆転モータM1、穿孔モータM2、搬送モータM3及びソレノイドSLは、CPU81(図5)に接続されている。CPU81のROM82には、図6に示す制御手順が記憶されている。RAM83には、一時的な各種情報が記憶されるようになっている。カウンタCは、正逆転モータM1の回転パルス、パンチポジションセンサSP1とパンチフラグ73によって検知されるパンチ61の回転数、及び搬送モータM3の回転パルスをカウントするようになっている。
【0034】
第1搬送経路P1を搬送モータM3によって回転するシート搬送ローラ対67によってシートが搬送されてくると、シート検知センサS1がONになる(図6、S801)。すると、CPU81は、ユーザによって選択されたモードがパンチモードであるか否かを判断する(S803)。パンチモードでない場合(S803でNO)、CPU81は、後端綴じステイプラ31(図2)でシートを束状にして綴じる指示がユーザによって入力されているか否かを判断する(S805)。シートを綴じる指示が入力されていない場合(S805でNO)、CPU81は、スタックトレイ21に最後のシートまで順次排出する(S807)。
【0035】
処理S805において、シートを綴じる指示が入力されている場合、CPU81は、処理トレイ29(図2)にシートを排出して(S809)、後端綴じステイプラ31で所定枚数毎にシートを束状にして綴じる(S811のYES)。そして、CPU81は、綴じたシート束を順次スタックトレイ21に排出する(S807)。
【0036】
処理S803でパンチモードが指示されている場合(S803でYES)、CPU81は、パンチソレノイドSLをONにする(S821)。すると、パス切替部材66が、図7(A)において左回転して、三角形のパス切替部材66の右肩の部分を第1搬送経路P1内に突出させて、シートSを第1搬送経路P1からパンチパス65の往路65aに案内する。
【0037】
往路65aを搬送されているシートの先端はシート検知センサS1によって既に検知されている。このため、CPU81は、シート検知センサS1がシートを検知してからのシート搬送ローラ対67を回転させる搬送モータM3の回転パルスをカウンタCでカウントすることによって、シートの先端の位置が往路65aのどの位置にあるかを確認できる。
【0038】
なお、CPU81は、シート検知センサS1がシートを検知した時点で、正逆転モータM1も始動させている。正逆転モータM1の回転数も、正逆転モータの回転パルスをCPU81内のカウンタCがカウントすることによって検知される。正逆転モータM1によって回転する正逆転ローラ対63は、順送されるシートの先端がシート穿孔部68を通過してから順送シートを搬送するようになっている。このため、CPU81は、正逆転モータの回転パルスをカウンタCがカウントすることによっても、順送シートの先端の位置を CPU81は、シートの先端位置を確認しながらシートの孔あけ位置に応じて、穿孔モータM2を始動させる(S823)。この場合、CPU81は、パンチ61とダイ62との噛み合が、所定の穿孔位置で行われるように穿孔モータM2の回転始動のタイミングを制御する。孔の位置に応じてパンチ61とダイ62の回転始動のタイミングを変更する場合、CPU81は、シート先端からの距離に応じて搬送モータM3のパルスカウント数と穿孔モータM2の回転パルスカウント数とによって変更する。
【0039】
シートは、シート搬送ローラ対67によって往路65aを図7(A)の矢印方向に順送され、そして、正逆転ローラ対63によって図7(B)の矢印方向に、引き継いで往路65aと共用路65cを順送される。正逆転ローラ対63によるシートの搬送速度と、シート搬送ローラ対67によるシートの搬送速度は、シートを引っ張ったり、弛ませたりしないため同じである。
【0040】
シートは、往路65aを搬送される間にシート穿孔部68に送り込まれる。パンチ61とダイ62は、穿孔モータM2によって互いに逆方向に同期回転して、図9に示すように、シート搬送方向に沿って、シートの先端Saから所定の距離の位置に、かつ所定の間隔で複数の孔H1をあける(図6、S825)。孔あけは、回転しているダイ62の孔62aに、回転しているパンチ61が進入して行われる。パンチ61及びダイ62の回転速度は、シート搬送ローラ対67と正逆転ローラ対63とのシート搬送速度と同じである。
【0041】
パンチ61とダイ62の回転数と回転角度は、図4に示すパンチフラグ61aとパンチポジションセンサSP1で検知される。CPU81は、シートの順送時にシートにあける孔の数だけ、パンチ61及びダイ62を回転させて孔あけが終了すると、パンチ61及びダイ62をパンチポジションセンサSP1がONしたホームポジションに待機させる(S827)。パンチ61及びダイ62のホームポジションは、図4に示すに示すように、パンチ61がダイ62の孔62aから抜け出ている位置であり、シートに孔をあけないとき、シートがパンチ61とダイ62の間を通過できる位置である。
【0042】
CPU81は、シートがシート検知センサS1に検知されてから、正逆転ローラ対63を回転させる正逆転モータM1の回転数をカウンタCによってカウントしている。このため、CPU81は、カウンタCのカウント数によって、順送シートの位置を判断して、順送シートに対する孔あけが完了したか否かを判断できる。
【0043】
CPU81は、順送シートに対する孔あけが完了したことを判断した後、正逆転モータM1を制御して正逆転ローラ対63を逆転させ、シートを逆送させる。このとき、CPU81が、正逆転ローラ対63と、パンチ61及びダイ62とを同時に正転停止させて、同時に逆転始動させると、順送時にシートにあけた孔にパンチ61が進入して、逆送状態のシートに孔をあけることができない。
【0044】
そこで、CPU81は、正逆転モータM1と穿孔モータM2との正転停止と逆転始動との少なくとも一方を異ならしめて、シートの逆送を開始する(図8(A)、図6のS829)。これによって、正逆転モータM1と穿孔モータM2との停止時間に差が生じる。図8(A)は、正逆転ローラ対63を正転から逆転へ、直ちに或いは一旦停止させてから行い、その後、パンチ61及びダイ62を停止状態から逆転始動させる状態の図である。
【0045】
CPU81は、シートの逆送を開始してから、カウンタCで正逆転モータM1の回転数をカウントして、正逆転ローラ対63によって搬送される逆送時におけるシートの先端Sbの位置を検知しながら、パンチ61及びダイ62の逆転始動のタイミングを計る。そして、CPU81は、逆送シートの先端Sbが、逆送シートの所望の位置に孔をあけることができる位置に到達した時点で(S831)、パンチ61及びダイ62を逆転始動させる。この結果、逆送シートには、順送時にあけられた孔H1同士の間で偏った位置に孔H2(図9)があけられる(S833)。
【0046】
このようにして、シートは、順送、逆送のスイッチバック搬送をされて、往路に続いて、復路においても孔をあけられる。シートは、シートの先端Sbがパンチパス65の分岐部65dに到達すると、パス切替部材66に案内されて、パンチパス65の復路65bの後半部分に案内されて、往路65aから分かれ(図8(B))、シート継続搬送ローラ対74に案内される。CPU81は、正逆転ローラ対63によって搬送される逆送シートの後端Saが正逆転ローラ対63を通過したか否かをカウンタCのカウント数で判断し、通過したと判断した後、正逆転モータM1を停止させる。なお、順送時のシートの先端Saと後端Sbは、逆送時には後端Saと先端Sbとなる。
【0047】
その後、穿孔モータM2を停止させて、パンチ61及びダイ62をホームポジションで停止させる(S835)。そして、孔H1,H2をあけられたシートは、第1搬送経路P1を、搬送モータM3によって回転するシート継続搬送ローラ対74によって、搬送されて行く(S837)。
【0048】
以上の説明では、正逆転モータM1のパルスカウント数に基づいてシートの搬送量を検知して、往路、復路での孔あけ位置を変更しているが、図10に示す逆転検知センサSP2でシートを検知して行ってもよい。
【0049】
すなわち、逆転検知センサSP2は、シート穿孔部68と正逆転ローラ対63との間に設けられて、順送シートの後端Sbを検知して、順送シートがシート穿孔部68を通過したことを検知し、CPUによって正逆転ローラ対の正転を停止させるようになっている。したがって、逆転検知センサSP2は、パンチ61及びダイ62に対する順送時のシートの位置を検知する検知手段である。
【0050】
また、逆転検知センサSP2は、シートを逆送するときの逆送シートの先端Sbを検知することによって、逆送時の孔あけ位置を決める基準になる。
【0051】
以上説明したシート穿孔装置60は、パス切替部材66と、パンチパス65の往路65a、復路65bとによってシートをスイッチバック搬送するようになっている。このため、シートは、スイッチバック搬送中に表裏反転され、その後、スタックトレイ21或いは処理トレイ29に積載されるようになっており、頁順が狂うことになる。
【0052】
そこで、シート穿孔装置60(図1、図2)の下流に、さらに、スイッチバック搬送してシートを表裏反転させて、元の頁順に戻す反転部90を設けてもよい。この反転部90は、シート穿孔装置のパンチパス65、パス切替部材66及び正逆転ローラ対63と同様な反転パス91、反転切替部材92及び反転ローラ対93とを備えている。
【0053】
なお、画像形成装置の装置本体で、シート穿孔装置によって頁順が狂うのに合わせてシートに画像を形成する場合には、反転部90は不要である。
【0054】
また、図11に示すように、シート穿孔装置160を第1搬送経路P1に設けることによっても、反転部90を必要としない。
【0055】
また、図11に示すように、シート穿孔装置160を第1搬送経路P1に設けると、頁順を狂わせることなくシートに孔をあけることができる。この場合、パス切替部材66が不要であるので構造を簡単にすることができる。
【0056】
シート搬送ローラ対67とシート継続搬送ローラ対74は、正逆転モータM11によって正回転及び逆回転する。シート搬送ローラ対67は、シート搬送路としての第1搬送経路P1を搬送されてきたシートを正回転してシート穿孔部68へ順送する。そして、シート検知センサS1がシートの先端Saを検知する。
【0057】
すると、カウンタCが正逆転モータM11の回転パルスのカウントを開始する。カウンタCのカウント数が、順送シートの最初にあける孔の位置に対応する数値になると、CPUは、パンチ61及びダイ62を正回転始動させる。
【0058】
シートは、シート搬送ローラ対67の正回転によって搬送を継続されて、シート継続搬送ローラ対74に到達する前から、或いは到達してから、パンチ61及びダイ62によって孔を順次あけられる。カウンタCのカウント数が、シートに所望の数だけ孔があけられた位置にシートが到達したときに対応する数値になった後、CPUは、穿孔モータM2と正逆転モータM11との回転を停止させる。これによって、パンチ61及びダイ62、シート搬送ローラ対67及びシート継続搬送ローラ対74の正回転が停止する。
【0059】
その後、CPU81は、正逆転モータM11と穿孔モータM2との正転停止と逆転始動との少なくとも一方を異ならしめて、シートの逆送を開始する。
【0060】
CPU81は、シートの逆送を開始してから、カウンタCで正逆転モータM11の回転数をカウントして、シート継続搬送ローラ対74によって搬送される逆送時におけるシートの先端Sbの位置を検知しながら、パンチ及びダイの逆転始動のタイミングを計る。そして、CPU81は、逆送シートの先端Sbが、逆送シートの所望の位置に孔をあけることができる位置に到達した時点で、パンチ61及びダイ62を逆転始動させる。この結果、逆送シートには、順送時にあけられた孔同士の間で偏った位置に孔があけられる。逆送シートに所望の数だけ孔があけられると、CPU81は、パンチ61及びダイ62をホームポジションに停止させる。
【0061】
その後、CPU81は、正逆転モータM11を制御して、シート搬送ローラ対67と、シート継続搬送ローラ対74を正回転させて、シートを順送し、スタックトレイ21或いは処理トレイ29に積載する。
【0062】
以上のように、CPU81は、カウンタCのシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、シート継続搬送ローラ対74とパンチ及びダイとのシート搬送方向を変更するタイミングを異にして行うようになっている。この結果、シート穿孔装置160は、パンチ61及びダイ62による同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異にすることができる。
【0063】
以上のシート穿孔装置160は、シートの搬送量を、正逆転モータM11のパルスカウント数に応じて検知して、往路、復路での孔あけ位置を変更しているが、図10と同様の逆転検知センサSP2でシートを検知して行ってもよい。
【0064】
通過検知センサは、シート穿孔部68とシート継続搬送ローラ対74との間に設けられている。通過検知センサは、順送シートの後端Sbを検知して、順送シートがシート穿孔部68を通過したことを検知すると、CPUによって正逆転ローラ対の正転を停止させるようになっている。したがって、逆転検知センサSP2は、パンチ61及びダイ62に対する順送時のシートの位置を検知する検知手段である。
【0065】
以上、説明したように、シート穿孔装置60(160)は、正逆転ローラ対63(シート継続搬送ローラ対74)とパンチ及びダイとの正回転から逆回転への変更のタイミングを異にして行うようになっている。このため、シート穿孔装置60(160)は、同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異にして孔の間隔を変えることができる。しかも、変更のタイミングを変えることによって、孔の間隔を所望の間隔にすることができる。
【符号の説明】
【0066】
S:シート、S1:シート検知センサ、SP1:パンチポジションセンサ、SP2:逆転検知センサ、P1:第1搬送経路(シート搬送路)、P1a:分岐部、P2:第2搬送経路、SL:ソレノイド、M1:正逆転モータ、M2:穿孔モータ、M3:搬送モータ、H1:順送時の孔、H2:逆送時の孔、M11:正逆転モータ、C:カウンタ(検知手段)、
2:画像形成部、10:画像形成装置、10A:装置本体、11:画像読取装置、15:原稿供給装置、16:シート処理装置、60:シート穿孔装置、61:パンチ、61a:パンチフラグ、62:ダイ、62a:ダイの孔、63正逆転ローラ対(搬送手段、回転体対)、65:パンチパス(スイッチバック搬送路)、65a:パンチパスの往路、65b:パンチパスの復路、65c:共用路、65d:分岐部、66:パス切替部材(分岐案内手段)、67:シート搬送ローラ対(搬送手段)、68:シート穿孔部、73:パンチフラグ、74:シート継続搬送ローラ対(搬送手段)、81:CPU(制御手段)、90:反転部、91:反転パス、92:反転切替部材、93:反転ローラ対、160:シート穿孔装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを順送した後、逆送する搬送手段と、
前記搬送手段によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正回転と逆回転とをして同一のシートに孔をあけるパンチ及びダイと、
前記パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知する検知手段と、
前記検知手段のシート位置情報に基づいて、前記搬送手段の順送から逆送への変更と、前記パンチ及びダイの前記正回転から前記逆回転への変更とを行う制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検知手段のシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、前記搬送手段と前記パンチ及びダイとの前記変更のタイミングを異にして行い、前記パンチ及びダイによる同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異ならしめる、
ことを特徴とするシート穿孔装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記搬送手段と前記パンチ及びダイとを前記変更をさせるときの停止時間の長さを異にして、前記変更のタイミングを異ならしめる、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート穿孔装置。
【請求項3】
前記搬送手段は、シートを搬送する回転体対を有し、
前記検知手段は、前記回転体対の回転数に基づいて前記パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート穿孔装置。
【請求項4】
前記検知手段は、順送時のシートが前記パンチ及びダイを通過したことを検知する通過検知センサである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート穿孔装置。
【請求項5】
前記搬送手段によって搬送される同一のシートの順送案内と逆送案内とをするスイッチバック搬送路と、
前記スイッチバック搬送路の分岐部において、前記搬送手段によって搬送されるシートを、前記スイッチバック搬送路をスイッチバック案内する分岐案内手段と、を備え、
前記パンチ及びダイは、前記分岐案内手段よりシートの順送方向の下流に位置している、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート穿孔装置。
【請求項6】
シートを搬送するシート搬送路を備え、
前記搬送手段と、前記パンチ及びダイは、前記シート搬送路に備えられている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート穿孔装置。
【請求項7】
シートに画像を形成する画像形成部と、
画像形成されたシートに孔をあける請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート穿孔装置と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
シートを順送した後、逆送する搬送手段と、
前記搬送手段によってシートが順送されている際及び逆送されている際に、正回転と逆回転とをして同一のシートに孔をあけるパンチ及びダイと、
前記パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知する検知手段と、
前記検知手段のシート位置情報に基づいて、前記搬送手段の順送から逆送への変更と、前記パンチ及びダイの前記正回転から前記逆回転への変更とを行う制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記検知手段のシート位置情報に基づいて順送時のシートに対する孔あけが完了したことを判断した後、前記搬送手段と前記パンチ及びダイとの前記変更のタイミングを異にして行い、前記パンチ及びダイによる同一シートに対する孔あけ位置を、シートの順送時と逆送時とにおいて異ならしめる、
ことを特徴とするシート穿孔装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記搬送手段と前記パンチ及びダイとを前記変更をさせるときの停止時間の長さを異にして、前記変更のタイミングを異ならしめる、
ことを特徴とする請求項1に記載のシート穿孔装置。
【請求項3】
前記搬送手段は、シートを搬送する回転体対を有し、
前記検知手段は、前記回転体対の回転数に基づいて前記パンチ及びダイに対する順送時のシートの位置を検知する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート穿孔装置。
【請求項4】
前記検知手段は、順送時のシートが前記パンチ及びダイを通過したことを検知する通過検知センサである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート穿孔装置。
【請求項5】
前記搬送手段によって搬送される同一のシートの順送案内と逆送案内とをするスイッチバック搬送路と、
前記スイッチバック搬送路の分岐部において、前記搬送手段によって搬送されるシートを、前記スイッチバック搬送路をスイッチバック案内する分岐案内手段と、を備え、
前記パンチ及びダイは、前記分岐案内手段よりシートの順送方向の下流に位置している、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート穿孔装置。
【請求項6】
シートを搬送するシート搬送路を備え、
前記搬送手段と、前記パンチ及びダイは、前記シート搬送路に備えられている、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート穿孔装置。
【請求項7】
シートに画像を形成する画像形成部と、
画像形成されたシートに孔をあける請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート穿孔装置と、を備えた、
ことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−91554(P2013−91554A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−235177(P2011−235177)
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月26日(2011.10.26)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]