説明

シールド機及びそのシールド機の掘進工法

【課題】障害物が存在する地山を掘削する際に、カッターヘッドよりも速く回転することが可能な障害物の切断装置を備えたシールド機及びそのシールド機を用いた掘進工法を提供する。
【解決手段】シールド機1は、ドレーン材を切断するための切断装置7と、カッターヘッド2の外周縁から径方向に出没可能な係合装置10とを備える。切断装置7は内周面に凹部23を有する外周リング12を備え、係合装置10は端面に凸部22を有するスポーク20を備えている。スポーク20の凸部22を外周リング12の凹部23に係合することにより、カッターヘッド2と外周リング12とを一体化し、カッターヘッド2と外周リング12とを一体に回転させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地山内に存在するドレーン材等の障害物を切断するための切断装置を備えたシールド機及びそのシールド機の掘進工法に関する。
【背景技術】
【0002】
地盤改良工法の一つとして、ドレーン材を地山に挿入して地下水を排水する工法が用いられている。このような工法で地盤改良された地山内をシールド機で掘進する際は、切羽面に露出して掘進の障害となるドレーン材を切断しなければならない。
【0003】
そのドレーン材を切断する方法として、例えば、特許文献1には、地山掘削用のカッターヘッドの外周に、このカッターヘッドよりもやや進行方向に突出するようにリング状のドレーン材用カッターを設け、カッターヘッドとドレーン材用カッターとを一体に回転させて、カッターヘッドによる地山の掘削よりも先行してドレーン材を切断することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−93384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のシールド機では、カッターヘッドとドレーン材用カッターとを一体に回転させるため、地山を掘削するカッターヘッドの回転速度ではドレーン材を切断するには遅すぎて、ドレーン材を効率的に切断できないという問題点があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、ドレーン材等の障害物が存在する地山を掘削する際に、カッターヘッドよりも速く回転することが可能な障害物の切断装置を備えたシールド機及びそのシールド機を用いた掘進工法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、障害物が存在する地山内をカッターヘッドで掘削しつつ、掘進可能なシールド機であって、
前記カッターヘッドの周囲に設けられ、回転しながら前記障害物を切断するためのリング状の切断装置と、
前記切断装置が前記カッターヘッドと一体に回転する状態と、前記切断装置が前記カッターヘッドから切り離されて、前記カッターヘッドとは独立に回転する状態とを切り替える切替機構と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、シールド機に切断装置が設けられているので、障害物を切断することができる。また、切断装置は、カッターヘッドの周囲に設けられているので、掘削予定箇所に存在する障害物の上端及び下端を切断することができる。したがって、地山掘削時に、掘削予定箇所の上方及び下方に存在する障害物を引き込むことなく、掘削予定箇所に存在する障害物のみを撤去することができるので、掘削予定箇所の上方や下方に存在する障害物を引き込んで地盤沈下を起こすことがない。
【0009】
また、切替機構を備えているので、障害物が存在する地山を掘削する際は、カッターヘッドを回転させて地山を掘削しつつ、切断装置をカッターヘッドの回転速度よりも速く回転させて障害物を切断することができる。
【0010】
本発明において、前記切断装置の内周面には凹部が設けられ、
前記切替機構は、前記カッターヘッドの外周縁から径方向に出没可能で、径方向に突出した状態で前記凹部に係合する凸部を備えた係合装置からなり、
前記係合装置は、突出時に前記凸部が前記切断装置の前記凹部に係合し、没入時に前記切断装置から離間するように前記カッターヘッド内に設置されてなることとしてもよい。
【0011】
本発明によれば、係合装置により、切断装置がカッターヘッドと一体に回転する状態と、切断装置がカッターヘッドから切り離されて、カッターヘッドとは独立に回転する状態とを切り替えることができる。
【0012】
本発明において、前記切断装置は、回転軸が前記カッターヘッドの回転軸と一致する外周リングと、前記外周リングの進行方向前側の端面に取り付けられ、前記障害物を切断するための切削ビットと、前記外周リングを回転させるための駆動装置と、を備えることとしてもよい。
【0013】
本発明において、前記切断装置が前記カッターヘッドと一体に回転する状態で、前記カッターヘッドに取り付けられて前記地山を掘削するための最外部のカッタービットが外周側へ移動して、前記切断ビットと同一の円周上に位置しうるように構成されていることとしてもよい。
【0014】
本発明によれば、地山を掘削する際には、カッタービットと切削ビットとは、同一の円周上に位置することとなる。これにより、カッタービットが切削ビットの摩耗や損傷を防止することができる。したがって、切削ビットを長期間使用することができる。
【0015】
本発明において、前記係合装置は、前記カッターヘッドの回転中心から放射状に延設するように前記カッターヘッド内に設けられたスポークと、前記スポークを径方向に移動させるための伸縮装置と、備えることとしてもよい。
【0016】
本発明は、カッターヘッドの周囲に設けられ、回転しながら地山内に存在する障害物を切断するためのリング状の切断装置と、前記切断装置が前記カッターヘッドと一体に回転する状態と、前記切断装置が前記カッターヘッドから切り離されて、前記カッターヘッドとは独立に回転する状態とを切り替える切替機構と、を備えたシールド機を用いて前記障害物の存在する地山内を掘削する掘進工法であって、
前記障害物が存在する地山内を掘削する際は、前記カッターヘッドを回転させて地山を掘削しつつ、前記切断装置を前記カッターヘッドの回転速度よりも速く回転させて前記障害物を切断することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、障害物が存在する地山を掘削する際に、カッターヘッドよりも速く回転させることが可能な障害物の切断装置を備えたシールド機及びシールド機を用いた掘進工法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るシールド機の側断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るシールド機の正面図である。
【図3】(A)は、シールド機上部付近を拡大した正面図である。(B)は、シールド機上部付近を拡大した側断面図である。
【図4】外周リングの先端部付近を拡大した側断面図である。
【図5】(A)は、シールド機上部付近を拡大した正面図である。(B)は、シールド機上部付近を拡大した側断面図である。
【図6】外周リング先端部付近を拡大した側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を用いて詳細に説明する。本実施形態においては、地山内をシールド機で掘進する際に、切羽面に露出して掘進の障害物となる地盤改良用のドレーン材を切断する場合について説明するが、これに限定されるものではなく、地山内に存在する材木、松杭、鋼管杭、セメント杭、岩石、岩盤等の障害物を切断する場合にも適用可能である。
【0020】
図1及び図2は、それぞれ本発明の実施形態に係るシールド機1の側断面図及び正面図である。
図1及び図2に示すように、シールド機1は、円形のシールド機1本体の前面側に回転可能に設けられたカッターヘッド2と、地山を掘削するためのカッタービット3と、カッターヘッド2を駆動するための駆動源4と、隔壁6とカッターヘッド2との間に形成されるチャンバー8と、掘削土砂をチャンバー8から排出するための排土機構9と、カッターヘッド2の周囲に設けられ、回転しながらドレーン材を切断するための切断装置7と、切断装置7がカッターヘッド2と一体に回転する状態と切断装置7がカッターヘッド2から切り離されて、カッターヘッド2とは独立に回転する状態とを切り替える切替機構と、を備える。
【0021】
カッターヘッド2は、回転の中心となる回転軸5と、等角度おきに回転軸5から放射状に延設された6本のアーム状カッター部2aと、から構成される。そして、駆動源4によってカッターヘッド2を回転させることにより、断面が円形状のトンネルを掘削することができる。
【0022】
図3(A)及び図3(B)は、それぞれシールド機1上部付近を拡大した正面図及び側断面図である。また、図4は、外周リング12の先端部付近を拡大した側断面図である。
図3(A)、(B)及び図4に示すように、切断装置7は、カッターヘッド2の周囲に設けられた外周リング12と、ドレーン材を切断するために、外周リング12の前面12dに取り付けられた切削ビット11と、外周リング12を回転させるための駆動装置13と、を備えている。
【0023】
外周リング12は、その回転軸がカッターヘッド2の回転軸5と一致するように設置されている。また、この外周リング12は、径の異なる3つの円筒部から構成されている。具体的には、前方から後方へ向かって階段状に径が小さくなっており、前方から後方へ順に大径部12a、中径部12b、小径部12cという。
【0024】
大径部12aは、外殻25の前方におけるアーム状カッター部2aの外周位置に配置され、大径部12aの外径は、外殻25の外径と一致する(すなわち、大径部12aの外周面が外殻25の外周面と面一になる)ように形成されている。そして、外周リング12の大径部12aの内周面には、係合装置10の凸部22(後述する)と係合するための凹部23が形成されている。
【0025】
また、中径部12bは、外殻25の内側に、隔壁6を貫通するように配置され、中径部12bの外径は、外殻25の内周面との間に隙間14ができるように、外殻25の内径よりも小さく形成されている。そして、中径部12bの内径は、隔壁6の外周面との間に隙間14ができるように、隔壁6の外径よりも大きく形成されている。
【0026】
また、小径部12cは、シールド機1本体内に配置され、小径部12cの内周面には複数の歯が形成されていて、駆動装置13の第2ギア18(後述する)と噛合する。
【0027】
上記隙間14には、外周リング12を支持するとともに、土砂の流入を防止するための環状のシール材15が設置されている。本実施形態においては、摩擦抵抗の小さいテフロン(商標登録:イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー社)を用いた。
【0028】
また、外周リング12は、その前面12dがアーム状カッター部2aの前面2bと面一になるように設置されている。
【0029】
駆動装置13は、シールド機1本体内に設置された油圧モーター16と、油圧モーター16の回転軸に取り付けられた第1ギア17と、第1ギア17及び外周リング12に係合し、ギアの回転を外周リング12に伝達する第2ギア18と、から構成される。
【0030】
駆動装置13の油圧モーター16を駆動して第1ギア17を回転させることにより、第2ギア18を介して外周リング12及び切削ビット11を回転させる。外周リング12は、カッターヘッド2とは独立して回転可能である。
【0031】
駆動装置13は、シールド機1本体内の外周端部に等角度おきに、アーム状カッター部2aと同じ数だけ設置される。
【0032】
図5(A)及び図5(B)は、それぞれシールド機1上部付近を拡大した正面図及び側断面図である。また、図6は、外周リング12先端部付近を拡大した側断面図である。
図5(A)、(B)及び図6に示すように、切替機構は、カッターヘッド2の外周縁から径方向に出没可能で、外周リング12の内周面に設けられた凹部23に係合する係合装置10からなる。
【0033】
係合装置10は、アーム状カッター部2a内に設けられたスポーク20と、スポーク20を径方向に移動させるためのスポーク用ジャッキ21と、地山を掘削するためのカッタービット3と、を備えている。
【0034】
スポーク20の径方向外側の端面20aには、外周リング12の凹部23に係合可能な凸部22が設けられている。
【0035】
スポーク20は、スポーク用ジャッキ21の伸縮によりアーム状カッター部2aの内周面に沿って移動することにより、アーム状カッター部2aの外周縁から出没可能である。
【0036】
スポーク用ジャッキ21を収縮すると、スポーク20は、アーム状カッター部2a内に挿入され、外周リング12から離間する。スポーク用ジャッキ21を最も収縮させた場合には、スポーク20の端部が、アーム状カッター部2aの外周縁から外方に突出した状態となるが、このとき、スポーク20の凸部22は外周リング12の内周面から十分に離間しているので、外周リング12が回転しても、凸部22は外周リング12に接触しない(図3(B)参照)。
【0037】
スポーク用ジャッキ21を伸張させると、アーム状カッター部2a内をスポーク20が外周方向に移動し、凸部22が外周リング12の凹部23に係合する。係合した状態の凸部22と凹部23とは、がたつきなく密着した状態となる。
スポーク20の凸部22を外周リング12の凹部23に係合すると、アーム状カッター部2aと外周リング12とが一体化し、カッターヘッド2を回転させることにより外周リング12も回転させることができる。
【0038】
スポーク20の進行方向側の側面20bの上端には、プレート24が径方向に突出するように取り付けられている。また、そのプレート24の進行方向側の側面には、カッタービット3が取り付けられている。
スポーク20の凸部22を外周リング12の凹部23に係合させたとき、プレート24は外周リング12の前面12dよりも進行方向側に位置し、プレート24に取り付けられたカッタービット3と切削ビット11とは同一の円周上に配置された状態となる。カッタービット3は切削ビット11よりも背が高く、かつ、厚さも大きいため、カッタービット3と切削ビット11とが同一の円周上に配置された状態で地山を掘削すると、切削ビット11はカッタービット3の陰になって直接、地山に接触することが無い。したがって、地山の掘削により、切削ビット11は摩耗したり、損傷したりすることが無い。
【0039】
以上の構成の切断装置7を備えたシールド機1を用いてドレーン材の存在する地山を掘削する際は、まず、スポーク用ジャッキ21を収縮して、スポーク20の凸部22を外周リング12の内周面から十分に離間させる。その後、カッターヘッド2を回転させることにより地山を掘削するとともに、外周リング12をカッターヘッド2とは独立に、カッターヘッド2よりも速く、高速で回転させて、掘進しながら外周リング12にてドレーン材を切断する。
【0040】
ドレーン材を切削ビット11で切断したら直ちにカッターヘッド2でドレーン材を細かく切断し、掘削土砂とともに排出する。
【0041】
一方、ドレーン材の存在しない地山を掘削する際は、まず、スポーク用ジャッキ21を伸張して、スポーク20の凸部22を外周リング12の凹部23に係合し、カッターヘッド2と外周リング12とを一体化する。その後、カッターヘッド2の駆動源4のみを駆動させて、カッターヘッド2と外周リング12とを一体に回転させる。このとき、シールド機1の外周端部、すなわち、外周リング12の設置されている位置には、プレート24に取り付けられたカッタービット3が存在しているので、シールド機1の外周端部も地山を掘削することができる。このとき、切削ビット11は地山に直接、接触すること無く、カッタービット3が地山を掘削するため、切削ビット11は摩耗したり、損傷したりしない。
【0042】
上述した本実施形態によれば、シールド機1に切断装置7が設けられているので、ドレーン材を切断することができる。また、切断装置7は、カッターヘッド2の周囲に設けられているので、掘削予定箇所に存在するドレーン材の上端及び下端を切断することができる。したがって、地山掘削時に、掘削予定箇所の上方及び下方に存在するドレーン材を引き込むことなく、掘削予定箇所に存在するドレーン材のみを撤去することができるので、掘削予定箇所の上方や下方に存在するドレーン材を引き込んで地盤沈下を起こすことがない。
【0043】
また、カッターヘッド2と切断装置7とは、互いに独立して回転可能なので、ドレーン材が存在する地山を掘削する際は、カッターヘッド2を回転させて地山を掘削しつつ、切断装置7をカッターヘッド2よりも速く、高速で回転させてドレーン材を効率的に切断することができる。一方、ドレーン材が存在しない地山を掘削する際は、係合装置10でカッターヘッド2と切断装置7とを係合することにより、一体に回転させることができる。
【0044】
さらに、上述した各実施形態においては、切断が容易なドレーン材を切断する場合について説明したが、鋼管杭、セメント杭、岩石、岩盤等の硬いものを切断する場合には、切削ビット11を硬いものに交換したり、切断装置7の回転速度を高速にすることにより、切断が可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 シールド機
2 カッターヘッド
2a アーム状カッター部
2b アーム状カッター部の前面
3 カッタービット
4 駆動源
5 回転軸
6 隔壁
7 切断装置
8 チャンバー
9 排土機構
10 係合装置
11 切削ビット
12 外周リング
12a 大径部
12b 中径部
12c 小径部
12d 前面
13 駆動装置
14 隙間
15 シール材
16 油圧モーター
17 第1ギア
18 第2ギア
20 スポーク
20a 径方向外側の端面
20b 進行方向側の側面
21 スポーク用ジャッキ
22 凸部
23 凹部
24 プレート
25 外殻

【特許請求の範囲】
【請求項1】
障害物が存在する地山内をカッターヘッドで掘削しつつ、掘進可能なシールド機であって、
前記カッターヘッドの周囲に設けられ、回転しながら前記障害物を切断するためのリング状の切断装置と、
前記切断装置が前記カッターヘッドと一体に回転する状態と、前記切断装置が前記カッターヘッドから切り離されて、前記カッターヘッドとは独立に回転する状態とを切り替える切替機構と、を備えることを特徴とするシールド機。
【請求項2】
前記切断装置の内周面には凹部が設けられ、
前記切替機構は、前記カッターヘッドの外周縁から径方向に出没可能で、径方向に突出した状態で前記凹部に係合する凸部を備えた係合装置からなり、
前記係合装置は、突出時に前記凸部が前記切断装置の前記凹部に係合し、没入時に前記切断装置から離間するように前記カッターヘッド内に設置されてなることを特徴とする請求項1に記載のシールド機。
【請求項3】
前記切断装置は、
回転軸が前記カッターヘッドの回転軸と一致する外周リングと、
前記外周リングの進行方向前側の端面に取り付けられ、前記障害物を切断するための切削ビットと、
前記外周リングを回転させるための駆動装置と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のシールド機。
【請求項4】
前記切断装置が前記カッターヘッドと一体に回転する状態で、前記カッターヘッドに取り付けられて前記地山を掘削するための最外部のカッタービットが外周側へ移動して、前記切断ビットと同一の円周上に位置しうるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のシールド機。
【請求項5】
前記係合装置は、
前記カッターヘッドの回転中心から放射状に延設するように前記カッターヘッド内に設けられたスポークと、
前記スポークを径方向に移動させるための伸縮装置と、備えることを特徴とする請求項2に記載のシールド機。
【請求項6】
カッターヘッドの周囲に設けられ、回転しながら地山内に存在する障害物を切断するためのリング状の切断装置と、前記切断装置が前記カッターヘッドと一体に回転する状態と、前記切断装置が前記カッターヘッドから切り離されて、前記カッターヘッドとは独立に回転する状態とを切り替える切替機構と、を備えたシールド機を用いて前記障害物の存在する地山内を掘削する掘進工法において、
前記障害物が存在する地山内を掘削する際は、前記カッターヘッドを回転させて地山を掘削しつつ、前記切断装置を前記カッターヘッドの回転速度よりも速く回転させて前記障害物を切断することを特徴とするシールド機の掘進工法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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