説明

ジェット旅客機の機内用防音保護具、イヤーマフ。

【課題】ジェット旅客機で旅行する際には様々な要因で疲労するため、目的地に到着後直に行動出来ない。新型肺炎や鳥インフルエンザなどの空気伝染病の、ジェット旅客機の発達による地球規模での急速な感染の可能性が指摘されている。これらの、ジェット旅客機で旅行する際の疲労を軽減し、空気伝染病の蔓延速度を遅くすることを課題とする。
【解決手段】以上の課題を解決するために、第一発明は、ジェット旅客機の機内用イヤーマフ(防音保護具)。第二発明以降は、イヤーマフ(防音保護具)の構造体を利用した追加機能であり、第二発明は睡眠用のアイバイザー、第三発明はベールである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
イヤーマフ(防音保護具)に関する。騒音と逆位相の音波をヘッドフォン内部で生成することで、外部の騒音を音響的に打ち消す「ノイズキャンセリングヘッドフォン」。
【背景技術】
【0002】
航空母艦甲板作業員用防音保護具、抗菌マスク。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ジェット旅客機で旅行すると様々な要因で疲労するため、目的地に到着後直に行動出来ない。新型肺炎や鳥インフルエンザなどの空気伝染病の、ジェット旅客機の発達による地球規模での急速な感染の可能性が指摘されている。これらの、ジェット旅客機で旅行する際の疲労を軽減し、空気伝染病の蔓延速度を遅くすることを課題とする。疲労原因の代表的なものはJetlag(時差ぼけ)やエコノミークラス症候群があるが、それ以外にも、85dB以上のレベルの機内騒音がある。ジェット旅客機の機内騒音の主なものは、胴体外板通して入ってくる、ジェットエンジンの推進音と機体と大気の摩擦音である。機内を発生源とする機内騒音は、室内換気音と接近して着座しているために耳障りとなる他の乗客の話し声がある。音以外の疲労原因には乾燥した機内空気、地上の6割程度の気圧などがある。重量を軽くしなければならない宿命の飛行機では、客室内にエンジンの騒音の振動とは逆の振動を機械的に作り出すことによって飛行中の騒音を大幅に抑える客室内騒音低減装置(NVS)などもあることはあるが、徹底的な遮音や、加圧は現在は技術的に難しい。巡航時のジェット旅客機の機内騒音は、A300で84.9db位、B777で91.8dbも有り、トンネル内を走行する新幹線並みの騒音がずっと巡航中は聞こえている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、ジェット旅客機の機内騒音の特性に合わせた機内用イヤーマフ(防音保護具)。第二発明以降は、イヤーマフ(防音保護具)の構造体を利用した追加機能であり、第二発明は睡眠用のアイバイザー、第三発明はベールである。
【発明の効果】
【0005】
ジェット旅客機での移動による疲労が軽減され、到着してすぐ仕事に入り易くなる。発明3のベールを高抗菌性にすれば、密室のジェット旅客機により、新型肺炎や鳥インフルエンザなどの空気伝染病が地球規模で蔓延する速度を遅く出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
従来のイヤーマフは機外の地上整備員向けの設計となっていて、屋外で直に聞くジェットエンジンのアイドル音を対象音源としている。本発明はジェット旅客機機内で旅客が使用することを前提とし、ジェット旅客機客室内特有の騒音の軽減に的を絞った消音処理を行う。客室内での主な騒音は、胴体パネル越しのジェットエンジン推進音、機体と大気の摩擦音が主なもので、それに機内を発生源とする、室内空調換気音と接近して着座しているために耳障りとなる他の乗客の話し声など加わる。従来のイヤーマフは、屋外での過酷な使用条件を想定しているが、客室内での使用を前提とする本発明の機内用イヤーマフは、座席に座ってほとんど歩かない乗客が使用するため、強度や耐侯性等は要求されない。逆に旅客用には長い装着時間を可能にする様々な工夫が必要で、出来るだけ軽量化し、蒸れないよう、ヘッドバンドはメッシュ素材を多く使用し頭頂部より前で装着する、カップを超小型の油圧ダンパーで耳の周りに装着する。本イヤーマフは機内使用のため可動する油圧ダンパーを使用することが出来、頭部の動きにカップが柔軟に追従し、カップの固定圧力も微調整できる。一方従来型のイヤーマフはヘッドバンドの弾性によりカップを固定しているため、長時間の使用は疲れる。耳穴より後方は丸い頭の曲線に近似した曲線とし、寝る際の枕となる形状である。耳穴より後方のカップの材質は弾性のある柔らかいもので、使用者の頭部をソフトに保持する。従来のイヤーマフと異なり左右異なったデザインとするため、より耳の形に合わせ音の聞こえ方に配慮したカップの内部形状とすることで、全体を小さく軽くし、防音性を上げることが出来る。耳栓の根本がカップ内部で固定出来るようにすることで、耳栓の装着感も少なくする。アイバイザーはアイマスクの代わりに使用するものであるが、耳にかけるゴムバンドを使用し目に固定するアイマスクと異なり、メガネのつる状の支柱をイヤーマフのソケットに差し込んで固定する。外界を見る必要のある場合には、図1の如く上部に跳ね上げるバイザー機能を持つためアイバイザーという名称にした。ベールはマスクの代わりに使用するものであるが、耳にかけるゴムバンドで口の周囲に固定するマスクと異なり、ベール上部の形状自由の枠より垂らす構造として、その枠より支柱を出しイヤーマフ側面のソケットに、固定する。使用しない時は、片側の支柱だけ取り外すことが出来る。マスクと異なりベールは首の肌の露出も防げる。ベールは高抗菌性が望ましい。イヤーマフは組立て式又は折畳式で嵩張らない携帯性に富むデザインとする。従来、近くの人の声や合図などを聞くためには、イヤーマフを持上げたり、外す必要がありました。そこで、機能としてPLT(Push-TO-Listen)ボタンを押すだけで必要に応じてまわりの音を安全に聞くことが出来ることとする。機内備え付け用は機内緊急放送が聞けること。
【0007】
「実施形態の効果」
マスク、アイマスクともに、長時間装着していると、ゴムバンドにより血流が阻害されるが、本発明では、アイバイザー、ベールの両部品とも支柱によりイヤーマフが支えるので、顔面への圧迫感は極端に少ない。
【0008】
「他の実施形態」
アイバイザー、ベールは前方の衝撃から、ヘッドバンドは上方の衝撃から、旅客の顔面を保護する構造とする。どの航空会社の旅客機で本イヤーマフ使用しても機内緊急放送が入信するように規格化すること。以下は重量の増加を招き費用がかかるので導入が難しいが、ノイズキャンセリングシステムを導入し、音楽を聴く機能を追加する。LEDライトの追加。他の交通機関、睡眠や休息場所など航空機内以外で本イヤーマフの使用するための改造。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態の斜視図を示す。
【図2】この発明の一実施形態の頭頂からの平面図を示す。
【図3】この発明の一実施形態の斜視図を示す。
【符号の説明】
【0010】
「図1」における符号
1 イヤーマフ(カップ部) 2 イヤーマフヘッドバンド
3 カップ固定用ダンパー(調整機能付き)4 カップ部とバンド部の連結支柱
「図2」における符号
1 頭の曲線に沿った柔軟なカップ後縁部 2 イヤーマフ(カップ部)
3 鼻 4 メッシュヘッドバンド
5 マイク(PTL用) 6 イヤーマフカップ支柱
「図3」における符号
1 イヤーマフ(カップ部) 2 PTLスイッチ
3 マイク(PTL用) 4 アイバイザー(跳ね上げ位置)
5 アイバイザー枠部 6 アイバイザー支柱
7 アイバイザー支柱差込部 8 ベールワンタッチ取付部
9 ベール枠 10 ベール(高抗菌仕様)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
。ジェット旅客機で快適に旅行するための用具、機内騒音の特性に合わせた機内用防音保護具(イヤーマフ)。
【請求項2】
請求項1のイヤーマフに装着する睡眠用のアイバイザー。
【請求項3】
請求項1のイヤーマフに装着するベール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−267310(P2007−267310A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−92891(P2006−92891)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(304045859)
【Fターム(参考)】