説明

ジッパー支持部材

【課題】ジッパーの先端を融着する手段を設けなくとも、或いは、ジッパーの先端を融着する手段において十分に先端が融着されなかった場合であっても、ジッパーをシート間に確実に挿入することができる手段を提供する。
【解決手段】対向配置される一対の帯状シートの外面側に設置され、前記シートに接近する方向に移動可能な熱盤と、前記帯状シートの内面間の隙間に対して進入移動すると共に退出移動する熱盤受け部材1とを有し、前記熱盤受け部材1は、ジッパーのジッパー係合部が挿通されるスリット部12と、ジッパー係合部の両側に形成されたジッパー溝部に挿入されてジッパーを支持する支持受け部11a、11bと、前記ジッパー溝部に挿入されてジッパー係合部に当接する突状部材13とを有することを特徴とするジッパー取付装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉可能なジッパー付の袋や、ジッパー付の袋材料を製造する製造装置に用いられるジッパーの取付手段に関する。
【背景技術】
【0002】
ジッパー付袋の製造装置として、下記特許文献1に示すものがある。このジッパー付袋の製造装置におけるジッパー取付手段は、上下に対向するように保持された二枚の帯状シート間にジッパーを挿入して熱融着するものである。具体的には、このジッパー取付手段は、可動部材に固定した仕切り板と熱盤とからなる。仕切り板は、その上下面に形成されたジッパーの誘導溝と、その幅方向中央部に切れ目とが、長さ方向に亘って設けられており、ジッパーは誘導溝内を通って仕切り板の先端に引き出された後、ジッパーの先端を予め融着した状態にされる。仕切り板の前進移動時は、ジッパーも仕切り板と共に一体的に前進移動し、前進位置で二枚の帯状シート間に進入させることができ、また、ジッパーと帯状シートとを互いに熱盤によって熱融着した後、仕切り板は、融着されたジッパーを残して後退移動することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−52453
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このジッパー取付手段では、ジッパーを帯状シート間に挿入する前において、ジッパーの先端を予め融着された状態にする手段が必要になる。このように、先端融着手段を設けることは製造装置として煩雑な面がある。また、先端融着手段が必ずしも十分に機能するとはいえず、場合によっては、ジッパーの先端が十分に融着されない場合も有り得え、ジッパーを仕切り板に引っ掛けて一体的に前進移動させることができない恐れがある。
【0005】
したがって、本発明は、ジッパーの先端を融着する手段を設けなくとも、或いは、ジッパーの先端を融着する手段において十分に先端が融着されなかった場合であっても、ジッパーをシート間に挿入し、ジッパーを帯状シートに融着して取り付けることができる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、対向配置される帯状シート(3、3)の外面に接近する方向に移動可能に設置される熱盤(5)と、前記帯状シート(3、3)の内面間に形成される隙間(31)に挿入するべく進退移動可能に設置される熱盤受け部材(1)とを有し、熱盤(5)と熱盤受け部材(1)との間で帯状シート(3、3)とジッパー(2)とを熱融着し、帯状シート(3、3)にジッパー(2)を取り付けるジッパー取付装置に関する。すなわち、本発明は、対向配置される帯状シート(3、3)の外面に接近する方向に移動可能に設置される熱盤(5)と、前記帯状シート(3、3)の内面間に形成される隙間(31)に挿入するべく進退移動可能に設置される熱盤受け部材(1)とを有するジッパー取付装置であって、前記熱盤受け部材(1)は、ジッパー(2)のジッパー係合部(21b、22b)が挿通されるスリット部(12)と、ジッパー係合部(21b、22b)の両側に形成されたジッパー溝部(2a)に挿入されてジッパー(2)を支持する支持受け部(11a、11b)と、前記ジッパー溝(2a)に挿入されてジッパー係合部(21)に当接する突状部材(13)とを有することを特徴とするジッパー取付装置である。
【0007】
本発明は、対向配置される帯状シート(3、3)の外面側に設置され、前記帯状シート(3、3)の上下方向に各々設置されると共に帯状シート(3、3)の外面に接近する方向に移動可能な各熱盤(5、5)と、前記帯状シート(3、3)の内面間の隙間(31)に挿入するべく進入移動すると共に退出移動する熱盤受け部材(1)とを有し、前記熱盤受け部材(1)は、スリット部(12)とスリット部(12)の両側に形成される各支持受け部(11a、11b)とを有し、前記スリット部(12)は、ジッパー(2)のジッパー係合部(21b、22b)が挿通されるスリット部(12)であり、前記各支持受け部(11a、11b)は、ジッパー係合部(21b、22b)の両側に形成されたジッパー溝部(2a)に挿入されてジッパー(2)を支持する支持受け部(11a、11b)である熱盤受け部材(1)において、前記ジッパー溝(2a)に挿入されてジッパー係合部(21)に当接する突状部材(13)を設けたことを特徴とするジッパー取付装置である。
【0008】
また、本発明は、前記突状部材(13)は、棒状部材であって、スリット部(12)の幅方向の外側から内側方向に突出してジッパー係合部(21b、22b)に当接する棒状部材(13)であることを特徴とするジッパー取付装置である。
【0009】
また、本発明は、前記棒状部材は、進退方向に沿って形成されたスリット部(12)の長手方向に対して傾斜角(θ)を形成する方向に突出していることを特徴とするジッパー取付装置である。
【0010】
また、本発明の熱盤受け部材(1)は、帯状シート(3、3)の幅方向(X)に沿って進入移動すると共に退出移動することを特徴とするジッパー取付装置である。具体的には、帯状シート(3、3)の長さ方向に対して略90°方向に熱盤受け部材(1)は進退移動する。
【0011】
また、本発明の熱盤受け部材(1)は、帯状シート(3、3)の幅方向に対して傾斜する方向(X1)に沿って進入移動すると共に退出移動することを特徴とするジッパー取付装置である。具体的には、帯状シート(3、3)の長さ方向に対して略90°方向の垂直方向ではなく、傾斜した方向に熱盤受け部材(1)は進退移動する。
【0012】
また、本発明の熱盤受け部材(1)は、先端部分を他の部分よりも細幅にしたことを特徴とするジッパー取付装置である。先端部分を先細り形状として構成することができる。
【0013】
また、本発明は、ジッパーを切断する切断手段を備えることを特徴とするジッパー取付装置である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ジッパーの先端融着手段を設けなくとも、或いは、先端融着手段において十分に先端部が融着されない場合でも、ジッパーをシート間に確実に挿入することができる装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ジッパー取付手段及び工程を示す説明図
【図2】ジッパー取付手段及び工程を示す説明図
【図3】突状部材が係合部に当接した状態ジッパーにおける断面図
【図4】ジッパーを帯状シートに熱融着する前の状態を示す図
【図5】ジッパーを帯状シートに熱融着した状態を示す図
【図6】熱盤受け部材を示す図
【図7】ジッパーを支持する熱盤受け部材を帯状シートに挿入した図
【図8】熱盤受け部材の部分拡大図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
【0017】
本発明のジッパー取付手段は、最終製品としての開閉可能なジッパー付き袋の製造装置、例えば、米等の収納物を収納して密封したジッパー付き袋の製造装置、又は、収納物を収納して密封する前のジッパー付き袋材料の製造装置に用いるものである。ジッパー付き袋は、袋本体を構成するシートに開閉可能なジッパーを熱融着して製造されるところ、本発明は、シートにジッパーを熱融着によって取り付ける為のジッパー取付手段である。
【0018】
以下、まず、ジッパー付き袋材料の製造装置の工程順序を説明する。
【0019】
第一に、図1(a)、図2(a)に示すように、駆動手段によって進退移動可能な熱盤受け部1に紐状のジッパー2を支持させる。
【0020】
ジッパー2は、図3に示すように、雄型ジッパー半体21と、紐状の雌型ジッパー半体22とが係合してなるものであり、係合して上下方向に対向する両者の隙間にはジッパー溝2a、2aが形成される。ジッパー溝2a、2aは、図4に示すように、熱盤受け部材1のスリット12の両側に形成される支持受け部11a、11bが差し込まれるものである。ジッパー2は、図6等に示すとおり、スリット12を通って熱盤受け部1の先端に引き出された状態で熱盤受け部1に支持される。
【0021】
第二に、図1(b)、図2(b)に示すように、熱盤受け部1を上側の帯状シート3と下側の帯状シート3の隙間31に挿入するべく駆動手段を用いて進入移動させる。図1(b)は、帯状シート3の幅方向に沿って熱盤受け部1を隙間31に挿入した状態を示す。
【0022】
ここで、この進入移動の前段階において、ジッパー2の先端部を熱融着する手段による先端融着工程(ジッパー2の長さ方向の先端部において長さ方向に開放する開口(雄型ジッパー半体21の長さ方向の端縁と、雌型ジッパー半体22の長さ方向の端縁とで形成される開口)を熱融着によって閉じる工程)を行う装置を有する場合であって且つ熱融着が正確に施された場合には、熱盤受け部1の先端にジッパーの先端部が引掛かり、熱盤受け部1の進入移動に従ってジッパー2は同方向に引っ張られるため、ジッパー2は熱盤受け部1に支持された状態のまま、帯状シート3の隙間31に送り込まれることになる。
【0023】
この点に関し、本発明は、このような熱融着装置を設けない場合や、熱融着装置による熱融着が不十分であった場合でも、進入方向に移動する熱盤受け部1に追従してジッパー2が引っ張られて移動する手段を講じている。具体的には、図3(C)や図6に示すように、ジッパー溝2aに挿入されてジッパー係合部(21b、22b)の外側面に当接する突状部材13を設けている。これにより、熱盤受け部1が進入移動する際には、突状部材13に押圧されてジッパー2が当該移動に追従する一方、ジッパー2が帯状シート3に熱融着された後に熱盤受け部1が退出移動する際にはジッパー2は追従しない。したがって、ジッパー2を支持した状態の熱盤受け部1を、上側の帯状シート3と下側の帯状シート3の隙間31に駆動手段を用いて進入移動させると、図1(b)、図2(b)に示すように、ジッパー2は、帯状シート3の幅に略等しい長さ分だけ、帯状シート3の隙間31に送り込まれる。
【0024】
第三に、図1(c)、図2(c)に示すとおり、熱盤受け部材1と熱盤5の間で、帯状シート3とジッパー2とが挟圧される。熱盤受け部材1に接近する方向に移動する発熱ヒータ等が内蔵された熱盤5によって帯状シート3がジッパー2に押圧される。これにより、熱盤受け部材1と熱盤5の間で挟圧されたジッパー2と帯状シート3とは熱融着されて一体化する。具体的には、図5に示すように、上側の帯状シート3の上方に待機する熱盤5が下方向に移動することにより、上側の帯状シート3とこれに対向する雄型ジッパー半体21の基部21aの両側部21a1、21a1とを熱融着し、また、下側の帯状シート3の下方に待機する熱盤5が上方向に移動することにより、下側の帯状シート3とこれに対向する雌型ジッパー半体22の基部22aの両側部22a1、22a1とを熱融着する。熱融着後、熱盤5は待機位置に復帰する。
【0025】
第四に、図1(d)、図2(d)に示すとおり、熱盤受け部1を帯状シート3の隙間31から駆動手段を用いて退出移動させる。このとき、ジッパー2のうち帯状シート3の隙間31に挿入された部分は帯状シート3に熱融着されているため、熱盤受け部1の退出移動に追従することはなく、熱盤受け部1は、ジッパー溝2a、2a内を摺動して帯状シート3の隙間31から退出する。なお、熱盤受け部1がジッパー溝2a、2a内を摺動して帯状シート3の隙間31から退出移動するため、ジッパー2は、熱盤受け部材1のスリット12の両側に形成される支持受け部11a、11bに差し込こまれた状態のままである。
【0026】
第五に、図1(e)、図2(e)に示すとおり、熱盤受け部1を帯状シート3の隙間31から退出させた後、ジッパー2の切断を行う。帯状シート3の隙間31に挿入されると共に熱融着された部分を切断手段であるカッター4で切断する。
【0027】
その後は、帯状シート3を下流方向に搬送し、帯状シート3のうち次のジッパー2の取り付け予定位置が、熱盤受け部1の設置位置まで搬送された際に、再びジッパー2を支持した状態の熱盤受け部1を、上側の帯状シート3と下側の帯状シート3の隙間31に駆動手段を用いて進入移動させ、以後これを繰り返す。そして、帯状シート3の所定位置を熱溶着すると共に、任意位置で裁断することによって複数のジッパー付き袋が形成される。
【0028】
以下、本発明の構成要素について説明する。
【0029】
ジッパー2は、最終的に製造される袋において開閉自在な取り出し口となるものであり、図3に示すように、雄型ジッパー半体21に雌型ジッパー半体22が係合したものであり、長尺紐状に形成される。雄型のジッパー半体21は、シート3の内面に融着される基部21aと、基部21aから一体的に隆出するように共押出成形された凸部21bからなる。凸部21bは、基部21aの幅方向の中央に位置する。雌型ジッパー半体22は、シート3の内面に融着される基部22aと、基部22aから一体的に隆出するように共押出成形された凹部22bからなる。凹部22bは基部22aの幅方向の中央に位置する。
【0030】
雄型ジッパー半体21の凸部21bと雌型ジッパー半体22の凹部22bとが係合することによりジッパー2が構成され、ジッパー2には、凸部21bと凹部22bとが係合してなるジッパー係合部(21b、22b)と、ジッパー溝部2a、2aが形成される。ジッパー係合部(21b、22b)は、雄型ジッパー半体21の凸部21bと雌型ジッパー半体22の凹部22bの両者が係合した部分であり、ジッパー溝部2a、2aは、ジッパー係合部(21b、22b)を底とする溝であり、雄型ジッパー21の基部21aの端部21a1と雌型ジッパー22の基部22aの端部22a1の隙間に形成される溝であり、熱盤受け部材1の支持受け部11a、11bが挿入されるものである。
【0031】
なお、各図に示すジッパー2は、2条のいわゆるダブルジッパーを示しているが、1条のシングルジッパーでも、また、より多くの条を有するジッパーでも良い。
【0032】
帯状シート3は、高周波加熱やニクロム線加熱等のヒーティングにて熱融着可能な合成樹脂フィルム等で構成される。具体的には、ナイロンフィルムと、ポリエチレンフィルム又はポリプロピレンフィルムを積層一体化した複合フィルム等である。
【0033】
帯状シート3は、供給装置によって上下方向に所定の隙間31を形成して対向するように上流方向から下流方向に供給される。例えば、上側の帯状シート3を巻き取った巻設ロールと、下側の帯状シート3を巻き取った巻設ロールの各々から間隔が次第に接近するように間欠的に各帯状シートを送り出す。また、シート供給装置は、一つの巻設ロールから繰り出される連続する長尺シートを半折装置で半分に折り曲げた状態として、上下方向に対向させて一定方向に搬送するもの等を用いることもできる。
【0034】
熱盤5は、帯状シート3にジッパー2を熱融着するものであり、図4、5に示すとおり、帯状シート3の搬送経路上において上方及び下方に配置され、昇降自在である。熱盤5はブロック状であり、内部にヒータを備えている。
【0035】
なお、熱盤5の熱盤受け部1の上面又は下面と対向する対向面を凹凸形状に形成することができ、この場合、ジッパー2は、長さ方向に所定間隔を介して脱気用の通路を設けた状態で熱融着される。
【0036】
熱盤受け部材1は、図6に示すように、ジッパー2のジッパー係合部(21b、22b)が挿通されるスリット部12と、ジッパー係合部の両側に形成されたジッパー溝部2a、2aに挿入されてジッパー2を支持する支持受け部11a、11bとを有する。
【0037】
具体的には、熱盤受け部材1は、先端方向に二股状部分を形成した略矩形状の板材であり、先端縁の幅方向中央部からに長さ方向に沿って開設されたスリット部12を形成することにより、スリット部12の両側に支持受け部11a、11bを形成したものである。熱盤受け部材1は、先端部分を他の部分よりも細幅に形成している。先端部分の両側部を隅きりカットする等して、先端部分を先細り形状として構成することができる。
【0038】
熱盤受け部材1には、熱盤受け部材1が進入方向に移動する際に、ジッパー2の係合部(21b、22b)に当接する突状部材13が形成されている。突状部材13は、熱盤受け部材1の上面に固着されており、ジッパー溝2a、2aに挿入され且つジッパー2の係合部(21b、22b)の外側面に当接することにより、熱盤受け部材1が進入方向移動する際に、ジッパー2を同方向に押し上げるものである。突状部材13は、熱盤受け部材1が進入移動する際にはジッパー2を押し上げため、ジッパー2は熱盤受け部材1に従動する一方、熱融着後に熱盤受け部材1が退出移動する際には、ジッパー2は帯状シート3に熱溶着されている為、熱盤受け部材1の突状部材13はジッパー2を押し下げることは無く、ジッパー2は熱盤受け部材1に従動しない。各図に示すとおり、突状部材13を棒状部材で構成し、熱盤受け部材1の進入方向に対して鋭角を構成する方向に延びる棒状部材13とするのが好ましい。突状部材13は、スリット部12の幅方向の外側から内側方向に突出してジッパー係合部(21b、22b)に当接する棒状部材13であり、スリット部12の長手方向に対して傾斜角θを形成する方向に突出しているものが好ましい。また、棒状部材13は、熱盤受け部材1に螺子止め等で固定されるものであるが、弾性材料を用いることにより、スリット部12の幅方向の外方から内方に付勢するものとすることもできる。
【0039】
また、突状部材13の先端は、針状に尖った形状とすることもできる。進入移動する際にはジッパー2に刺さって押し上げる一方、退出移動する際にはジッパー2から抜けて押し下げる力が働かないようにしている。
【0040】
スリット部12の終端部分は、先端部分よりも広幅の導入口14を構成し、ジッパー2の導入を容易にしている。
【符号の説明】
【0041】
1 熱盤受け部材
11 支持受け部
12 スリット部
13 突状部材
2 ジッパー
2a ジッパー溝部
3 帯状シート
4 切断手段
5 熱盤



【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向配置される帯状シートの外面に接近する方向に移動可能に設置される熱盤(5)と、前記帯状シートの内面間に形成される隙間に挿入するべく進退移動可能に設置される熱盤受け部材(1)とを有するジッパー取付装置であって、前記熱盤受け部材(1)は、ジッパーのジッパー係合部が挿通されるスリット部(12)と、ジッパー係合部の両側に形成されたジッパー溝部に挿入されてジッパーを支持する支持受け部(11a、11b)と、前記ジッパー溝部に挿入されてジッパー係合部に当接する突状部材(13)とを有することを特徴とするジッパー取付装置。
【請求項2】
前記突状部材(13)は、熱盤受け部材(1)の移動方向に沿って形成されたスリット部(12)の幅方向の外側から内側方向に突出してジッパー係合部に当接する棒状部材(13)であることを特徴とする請求項1に記載のジッパー取付装置。
【請求項3】
前記熱盤受け部材(1)は、帯状シートの幅方向(X)に沿って進退移動することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のジッパー取付装置。
【請求項4】
前記熱盤受け部材(1)は、帯状シートの幅方向(X)に対して傾斜する方向(X1)に沿って進退出移動することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のジッパー取付装置。
【請求項5】
前記ジッパーを切断する切断手段(4)を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のジッパー取付装置。
【請求項6】
前記熱盤受け部材(1)は、その先端部分の幅を他の部分よりも細幅にしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のジッパー取付装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−162088(P2012−162088A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−115212(P2012−115212)
【出願日】平成24年5月21日(2012.5.21)
【分割の表示】特願2012−15483(P2012−15483)の分割
【原出願日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(390007261)株式会社アサヒパック (10)
【Fターム(参考)】