スイング式発光表示装置
【課題】特に棒状部材のスイング方向をガイドすることにより、文字等の図柄を正常な向きで適切に表示させ得るスイング式発光表示装置を提供する。
【解決手段】スイング式発光表示装置1は、棒状部材2をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により図柄を表示可能に複数のLED3を制御する発光制御装置4を備え、発光制御装置4は、棒状部材2を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで同一の図柄を表示可能に複数のLED3を制御し、この発光制御装置4による制御に同期させて、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段11、及び図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段12を設けた。
【解決手段】スイング式発光表示装置1は、棒状部材2をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により図柄を表示可能に複数のLED3を制御する発光制御装置4を備え、発光制御装置4は、棒状部材2を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで同一の図柄を表示可能に複数のLED3を制御し、この発光制御装置4による制御に同期させて、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段11、及び図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段12を設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の発光素子が配列された棒状部材をスイングすることにより、そのスイング軌跡上に複数の発光素子の発光残像により図柄を表示するスイング式発光表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のスイング式発光表示装置では、棒状部材をスイングした際に図柄を表示可能に、発光制御部により複数の発光素子が制御され、これら複数の発光素子の発光パターンが微小時間毎に切換えられる(特許文献1,2参照)。特許文献1,2のスイング式発光表示装置では、更に、棒状部材を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングと復方向スイングとで同一の又は異なる図柄を表示可能に、複数の発光素子が制御される。
【0003】
ここで、特許文献1のスイング式発光表示装置においては、棒状部材に角速度検出器が装備され、その角速度検出器により検出された棒状部材のスイング方向とスイング速度に応じて、スイング(往方向又は復方向スイング)毎に文字が適当なサイズで且つ反転しない正常な向きで適切に表示されるように、複数の発光パターンを順次切換える切換え順序、並びに切換え時間(前記微小時間)が調整制御される。
【0004】
特許文献2のスイング式発光表示装置においては、棒状部材にスピーカが装備され、そのスピーカから演奏(カラオケ)が音声出力される。この演奏のテンポに合わせて棒状部材をスイングした場合に、その1回のスイングで文字が綺麗に表示され、それを続けると、音声出力された演奏に合う歌詞が数文字ずつ切換え表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−242813号公報
【特許文献2】特開2006−267711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のスイング式発光表示装置において、複数の発光パターンを順次切換える切換え順序、並びに切換え時間を調整制御できないものでは、複数の発光素子の発光残像により文字等の図柄を適切に表示させるように、棒状部材をスイングすることが難しい。つまり、予め決められた前記切換え順序、並びに切換え時間となるように、複数の発光素子が制御されるため、棒状部材をスイングした場合に、その棒状部材のスイング方向が正規の方向と逆になり、文字が反転表示される場合が多くなる。
【0007】
例えば、棒状部材を正規の方向にスイングさせた場合、図5に示すように、「SKE」の文字が表示されるところを、棒状部材のスイング方向が正規の方向と逆になると、図12に示すように、「SKE」の反転文字が表示される。
【0008】
特許文献2のスイング式発光表示装置では、スピーカから音声出力された演奏のテンポに合わせて棒状部材をスイングした場合に、1回のスイングで文字が綺麗に表示され、つまり、この演奏のテンポにより、棒状部材のスイング方向を切換えるタイミングが報知されることになる。しかし、棒状部材の正規のスイング方向については、実際に表示される図柄を見ること以外に知ることができず、依って、棒状部材のスイング方向が正規の方向と逆になり、文字が反転表示される場合が多くなるという前記課題は改善されない。
【0009】
特許文献1のスイング式発光表示装置では、角速度検出器により検出された棒状部材のスイング方向とスイング速度に応じて、スイング毎に文字が適当なサイズで且つ反転しない正常な向きで適切に表示されるように、複数の発光パターンを順次切換える切換え順序、並びに切換え時間が調整制御される。しかし、棒状部材のスイング方向とスイング速度を精度良く検出し、且つ前記切換え順序、並びに切換え時間を精度良く調整制御することは難しく、しかも、複数の発光素子を制御する負荷が大きくなり、角速度検出器を別途設ける必要があるため、製作コストが高くなる。
【0010】
本発明の目的は、特に棒状部材のスイング方向をガイドすることにより、文字等の図柄を正常な向きで適切に表示させ得るスイング式発光表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の発明(スイング式発光表示装置)は、スイング可能な棒状部材(2) と、この棒状部材(2) にその長さ方向に配列された複数の発光素子(3) と、前記棒状部材(2) をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数の発光素子(3) の発光残像により図柄を表示可能に前記複数の発光素子(3) を制御する発光制御手段(4) とを備えたスイング式発光表示装置(1) において、前記発光制御手段(4) は、棒状部材(2) を往復させるようにスイングした際にその往方向スイング(S1)と復方向スイング(S2)とで同一の又は異なる図柄を表示可能に複数の発光素子(3) を制御し、前記発光制御手段(4) による制御に同期させて、前記図柄を表示可能にする棒状部材(2) のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段(11)を設けたことを特徴としている。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、前記図柄を表示可能にする棒状部材(2) のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段(12)を設けたことを特徴としている。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において、前記スイング方向ガイド手段(11)は、前記棒状部材(2) に取付けられ且つ棒状部材(2) の往方向スイング(S1)と復方向スイング(S2)に夫々対応する第1,第2報知ライト(6a,6b) を有することを特徴としている。
【0014】
第4の発明は、第3の発明において、前記第1,第2報知ライト(6a,6b) は夫々対応するスイング方向を指し示すように取付けられたことを特徴としている。
【0015】
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記タイミングガイド手段(12)は、前記第1,第2報知ライト(6a,6b) を兼用して構成されたことを特徴としている。
【0016】
第6の発明は、第1〜第5の何れかの発明において、前記発光制御手段(4) は、複数の発光素子(3) の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、棒状部材(2) の往方向スイング(S1)と復方向スイング(S2)とで同一の図柄を表示させる場合、往方向スイング(S1)において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序と、復方向スイング(S2)において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序とが逆になることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明(スイング式発光表示装置)によれば、特に棒状部材のスイング方向をガイドすることにより、文字等の図柄を正常な向きで適切に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例1のスイング式発光表示装置の正面図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】図1のIII 矢視図である。
【図4】スイング式発光表示装置の制御系のブロック図である。
【図5】スイング式発光表示装置により適切に表示された文字を示す図である。
【図6】発光制御装置が実行する処理・制御のフローチャートである。
【図7】メモリカードに記憶された各種データを示す図表である。
【図8】複数のLEDの発光パターン及びその切換え順序を示す図である。
【図9】実施例2の発光制御装置が実行する処理・制御のフローチャートである。
【図10】実施例2のメモリカードに記憶された各種データを示す図表である。
【図11】実施例2の複数のLEDの発光パターン及びその切換え順序を示す図である。
【図12】スイング式発光表示装置により反転表示された文字を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0020】
図1〜図4に示すように、スイング式発光表示装置1は、スイング可能な棒状部材2と、この棒状部材2にその長さ方向に配列された複数(13個)の発光素子であるLED3(第1〜第13LED3a〜3m)と、棒状部材2をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により図柄を表示可能に複数のLED3を制御する発光制御装置4(発光制御手段4)とを備えている。
【0021】
図1〜図3に示すように、棒状部材2は、合成樹脂材料を主体に構成され、複数のLED3が取付けられたLED取付筒部2aと、手で握り持つことができるグリップ筒部2bとを有する。複数のLED3は、等間隔おきに配列されて、例えば、帯板状の1つの基板に実装され、この基板がLED取付筒部2aの内部に固定されている。そして、LED取付筒部2aには複数(13個)の穴が棒状部材2の長さ方向に等間隔おきに形成され、これら複数の穴から複数のLED3が夫々外部へ臨んでいる。
【0022】
尚、LED3の数について、本実施例では13個であるが、それに限定されるものではない。複数のLED3の発光色については、基本的に全て同一色(例えば、青色)とすることが好ましい。但し、複数色混在させることもでき、この場合、3個の発光色が異なるLEDを集合配置して1組とし、その1組3個のLEDを複数組棒状部材2の長さ方向に配列してもよい。LED3の代わりに種々の発光素子を適用可能である。LED取付筒部2aに前記複数の穴を形成せずに、LED取付筒部2aを透明(又は半透明)にして、LED取付筒部2aの内部に設けられたLED3の発光を外部へ透過させてもよい。
【0023】
図1〜図4に示すように、グリップ筒部2bには、このスイング式発光表示装置1を使用する人(以下、使用者と記す)が操作可能な電源操作部5が設けられ、グリップ筒部2bの底部2cには、使用者が手で持って棒状部材2をスイングしているときにも視認可能な第1,第2報知ライトである第1,第2報知LED6a,6bが取付けられている。これら第1,第2報知LED6a,6bは、外部露出を避けるために、夫々透明又は半透明のカバーで覆われている。また、グリップ筒部2bには、メモリカード7(以下、MC7と記す)を挿入する為のカード挿入口2dが形成されている。
【0024】
尚、電源操作部5は、例えば棒状部材2の長さ方向と平行方向へスライドさせるスライド操作型であるが、プッシュ操作型でもよい。第1,第2報知LED6a,6bを、底部2cではなくグリップ筒部2bに取付けてもよい。但しこの場合、第1,第2報知LED6a,6bが、グリップ筒部2bを持つ使用者の手の邪魔にならないようにする。第1,第2報知LED6a,6bの発光色については、同一色(例えば、白色)としてもよいし、異色(例えば、白色と赤色)としてもよい。
【0025】
図4に示すように、グリップ筒部2bの内部には、前記発光制御装置4の他、複数のLED3と第1,第2報知LED6a,6bとを駆動する為のLED駆動回路8、MC7用のメモリカードリーダ(以下、MCリーダ9と記す)、発光制御装置4とLED駆動回路8とMCリーダ9とに電力を供給する電源回路10が設けられている。
【0026】
発光制御装置4は、MCリーダ9を介してMC7に記憶されている各種データを読込み、その各種データに基づいて、LED駆動回路8を介して複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)と第1,第2報知LED6a,6bとを駆動制御する。電源回路10は、電源操作部5を介して操作され電源のオン・オフを切換える電源SW10aと、交換可能又は充電可能なバッテリ10b(例えば、数個の市販電池)とを有する。
【0027】
ところで、使用者が手でグリップ筒部2bを持ち棒状部材2をスイングする際、その棒状部材2のスイング面と略直交し且つ使用者と反対方向(通常、使用者の前方)に複数のLED3が向くようにして行い、これが棒状部材2の正規のスイング方向Sであり、更に、棒状部材2をその長さ方向と直交する左右にスイングするのが正しいスイングの仕方である。これにより、使用者と反対側から棒状部材2のスイングを見られる人(以下、他者と記す)に対して、その棒状部材2のスイングにより文字等の図柄が表示される。
【0028】
発光制御装置4は、棒状部材2を正規のスイング方向Sにおいて往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで、同一の図柄(例えば、図5に示す「SKE」の文字)を他者に対して表示可能に複数のLED3を制御し、この場合、複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、往方向スイングS1において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序と、復方向スイングS2において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序とが逆になる。
【0029】
さて、このスイング式発光表示装置1には、発光制御装置4による制御(複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換える制御)に同期させて、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向(往方向スイングS1、復方向スイングS2)を報知するスイング方向ガイド手段11と、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を往方向スイングS1と復方向スイングS2の一方から他方へ切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段12とが設けられている。
【0030】
スイング方向ガイド手段11は、棒状部材2に取付けられ且つ棒状部材2の往方向スイングS1と復方向スイングS2に夫々対応する第1,第2報知LED6a,6bと、第1,第2報知LED6a,6bを制御する発光制御装置4とによって構成され、第1,第2報知LED6a,6bは夫々対応するスイング方向(往方向スイングS1、復方向スイングS2)を指し示すように棒状部材2に取付けられている。
【0031】
第1,第2報知LED6a,6bは、グリップ筒部2bの底部2cに取付けられているが、具体的に、その底部2cの外周近傍部において、棒状部材2の中心から往方向スイングS1の方向線上に第1報知LED6aが取付けられ、棒状部材2の中心から復方向スイングS2の方向線上に第2報知LED6bが取付けられている。そして、往方向スイングS1の報知は、往方向スイングS1を行うべき間、第1報知LED6aを点灯、第2報知LED6bを消灯することで行われ、復方向スイングS2の報知は、復方向スイングS2を行うべき間、第1報知LED6aを消灯、第2報知LED6bを点灯して行われる。
【0032】
タイミングガイド手段12は、第1,第2報知LED6a,6bを兼用して構成され、即ち、第1,第2報知LED6a,6bと、第1,第2報知LED6a,6bを制御する発光制御装置4とによって構成されている。そして、往方向スイングS1から復方向スイングS2に切換える報知は、第2報知LED6bを消灯状態から点灯状態(第1報知LED6aを点灯状態から消灯状態)に切換えることで行われ、復方向スイングS2から往方向スイングS1に切換える報知は、第1報知LED6aを消灯状態から点灯状態(第2報知LED6bを点灯状態から消灯状態)に切換えることで行われる。
【0033】
発光制御装置4が実行する処理・制御について詳しく説明する。
図6に示すように、この処理・制御は電源がオンされると開始され、先ず、初期設定(S1)が実行され、そこで、発光パターン番号nに1がセットされ、計測時間tに0がセットされる。その後、MCリーダ9に装着されたMC7から各種データが読込まれ(S2)、次に、発光制御を開始か否か判定され(S3)、ここで、S3の判定がYes になるまで待機される。尚、MCリーダ9にMC7が装着されていない場合、或いは、MC7が装着されていても、そのMC7から発光制御に必要なデータが読込まれなかった場合、エラーとなり、発光制御は開始されない。
【0034】
ここで、図7に示すように、MC7には、複数の発光パターン(第1発光パターンP1,第2発光パターンP2・・・、第N発光パターンPN(N=19))のデータ、発光パターン数N(N=19)のデータ、発光パターン切換え時間ΔTのデータ、往復同一図柄指定のデータ、等が記憶されている。
【0035】
例えば、複数の発光パターンP1〜P19は、往方向スイングS1と復方向スイングS2の両方で、図8に示すように「SKE」の文字を表示させるものである。発光パターンP1〜P19のうち、例えば、第1発光パターンP1では、全LED3が消灯され、第2発光パターンP2では、LED3b〜3f,3lが点灯されて残りのLED3が消灯され、第5発光パターンP5では、LED3a,3g,3mが点灯されて残りのLED3が消灯され、第8発光パターンP8では、全LED3が点灯される。
【0036】
各発光パターンのデータは、その発光パターンで点灯させるLED3を指定するデータになっている。但し、各発光パターンのデータに、その発光パターンで点灯させるLED3の点灯時間(尚、この点灯時間は、発光パターン切換え時間ΔT以下の時間になる)のデータを付随させてもよい。
【0037】
発光パターン数Nは、MC7に記憶されている発光パターンの数であり、発光パターン切換え時間ΔTは、発光パターンの切換え時からその次の発光パターンの切換え時までの時間である。往復同一図柄指定は、往方向スイングS1と復方向スイングS2とで同一の図柄を表示する指定を意味し、この往復同一図柄指定のデータが読込まれたことを条件に、図6のS4以降の発光制御が有効になる。
【0038】
MC7から読込まれた各種データに基づいて、S4以降の発光制御が実行されることにより、使用者が、スイング方向ガイド手段11及びタイミングガイド手段12によるガイドに従って、棒状部材2をスイングすることにより、図5に示すように、所望の文字(「SKE」)が適切に表示されることになる。
【0039】
尚、パソコンを使用し、そのパソコンにおいて、MCライト・リーダにMC7を装着し、インターネット上の所定のサイトから図7のような各種データをダウンロードして、MC7に記憶させるように構成することができる。また、パソコンを使用して、図7のような各種データをオリジナルに編集可能に構成してもよい。
【0040】
さて、図6に示すように、MC7から発光制御に必要なデータが読込まれて、S3の判定がYes になった場合、先ず、往方向スイングフラグFに1がセットされ(S4)、次に、第1報知LED6aが点灯、第2報知LED6bが消灯され(S5)、次に、複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)が第n発光パターンに切換えられる(S6)。電源投入後の最初のS6では、S1の初期設定でnに1がセットされているため、第1発光パターンP1に切換えられる。使用者は、点灯した第1報知LED6aを見て、この第1報知LED6aが指し示す方向となる往方向スイングS1を行えばよい。
【0041】
尚、S6の実行により、点灯対象のLED3は、発光パターン切換え時間ΔT以下の時間点灯され、この点灯時間については、MC7から読込まれた発光パターンのデータに付随した点灯時間のデータに基づいて決定してもよい。S6の実行後、計測時間tが0から計時開始され(S7)、その後、計測時間t≧発光パターン切換え時間ΔTか否か判定され(S8)、ここで、S8の判定がYes になるまで待機される。
【0042】
S8の判定がYes になった場合、計測時間tに0がセットされ(S9)、次に、往方向スイングフラグF=1か否か判定される(S10)。往方向スイングS1時には、S10の判定がYes になり、次に、発光パターン番号n=N(N=19)か否か判定され(S11)、S11の判定がNoの場合、つまり、往方向スイングS1を継続して行う場合、発光パターン番号nがn+1に加算され(S12)、S6へリターンする。こうして、S11の判定がYes になるまで、図8に示すように、往方向スイングS1時、複数のLED3の発光パターンが、P1→P2→P3・・・→P19となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。
【0043】
S11の判定がYes になった場合、つまり、往方向スイングS1から復方向スイングS2に切換える場合、S13へ移行する。S13では、往方向スイングフラグFに0がセットされ、次に、第1報知LED6aが消灯、第2報知LED6bが点灯され(S14)、次に、複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)が第n発光パターンに切換えられる(S6)。S11の判定がYes の場合、発光パターン番号n( =19)は維持されてS6が実行され、つまり、前回と同じ第N(N=19)発光パターンとなり、結果的に発光パターンは切換えられない。使用者は、点灯した第2報知LED6bを見て、この第2報知LED6bが指し示す方向となる復方向スイングS2を行えばよい。
【0044】
その後、S7からS10が前記同様実行され、復方向スイングS2時には、S10の判定がNoになり、次に、発光パターン番号n=1か否か判定され(S15)、S15の判定がNoの場合、つまり、復方向スイングS2を継続して行う場合、発光パターン番号nがn−1に減算され(S16)、S6へリターンする。こうして、S15の判定がYes になるまで、図8に示すように、復方向スイングS2時、複数のLED3の発光パターンが、P19→P18→P17・・・→P1となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。
【0045】
S15の判定がYes になった場合、つまり、復方向スイングS2から往方向スイングS1に切換える場合、S4へ移行する。S4では、前記のように、往方向スイングフラグFに1がセットされ、次に、第1報知LED6aが点灯、第2報知LED6bが消灯され(S5)、次に、複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)が第n発光パターンに切換えられる(S6)。S15の判定がYes の場合、発光パターン番号n(=1)は維持されてS6が実行され、つまり、前回と同じ第1発光パターンとなり、結果的に発光パターンは切換えられない。使用者は、点灯した第1報知LED6aを見て、この第1報知LED6aが指し示す方向となる往方向スイングS1を行えばよい。その後、前記同様に処理・制御が実行される。
【0046】
以上説明したスイング式発光表示装置1によれば次の効果を奏する。
発光制御装置4は、棒状部材2を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで同一の図柄を表示可能に複数のLED3を制御し、この発光制御装置4による制御に同期させて、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段11、及び図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段12を設けた。
【0047】
従って、使用者は、棒状部材2のスイング面と略直交し且つ使用者と反対方向(通常、使用者の前方)に複数のLED3が向くようにして、スイング方向ガイド手段11、及びタイミングガイド手段12による報知に従って、棒状部材2をスイングすることにより、そのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により、図5のように他者に対して図柄(「SKE」)を適切に表示させることができる。
【0048】
即ち、スイング方向ガイド手段11により棒状部材2のスイング方向をガイドすることにより、図12のように文字を反転表示させることなく、図5のように正常な向きで表示させることができ、更に、タイミングガイド手段12により棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングをガイドすることにより、1回のスイング(往方向スイングS1又は復方向スイングS2)で文字を適当なサイズで表示させることができる。
【0049】
スイング方向ガイド手段11は、棒状部材2に取付けられ且つ棒状部材2の往方向スイングS1と復方向スイングS2に夫々対応する第1,第2報知LED6a,6bを有するので、第1,第2報知LED6a,6bを制御して、スイングすべき方向に対応する報知LED6a又は6bを点灯させることで、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を確実に報知することができる。しかも、第1,第2報知LED6a,6bは夫々対応するスイング方向を指し示すように取付けられているため、点灯している報知LED6a又は6bが指す方向に棒状部材2をスイングすることで、文字を正常な向きで表示させるスイングを容易に実現することができる。
【0050】
タイミングガイド手段12は、スイング方向ガイド手段11の第1,第2報知LED6a,6bを兼用して構成されているため、タイミングガイド用に別途報知機器を設ける必要がなく、つまり、構造の複雑化を抑制し、製作コストが高価になるのを抑制して、棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングを報知することができる。
【0051】
発光制御装置4は、複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、往方向スイングS1において複数の発光パターンP1〜P19を順次切換える切換え順序P1→P2→・・・→P19と、復方向スイングS2において複数の発光パターンP1〜P19を順次切換える切換え順序P19→P18→・・・→P1とが逆になるので、複数の発光パターンP1〜P19のデータ量を小さくして、棒状部材2の往方向スイングSと復方向スイングS2とで同一の図柄を表示させることができる。
【実施例2】
【0052】
実施例2は、実施例1を部分的に変更したものである。依って、実施例1と基本的に同一の構造、構成、機能については説明を省略する。
【0053】
発光制御装置4は、棒状部材2を正規のスイング方向Sにおいて往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで、異なる図柄(例えば、図5に示す往方向スイングS1での「SKE」の文字と、図11に示す復方向スイングS2での「No.1」の文字)を他者に対して表示可能に複数のLED3を制御し、この場合、複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御する。
【0054】
発光制御装置4が実行する処理・制御について詳しく説明する。
図9に示すように、この処理・制御は電源がオンされると開始され、先ず、実施例1同様、S1〜S10が順次実行される。ここで、図10に示すように、MC7には、複数の発光パターン(第1発光パターンP1,第2発光パターンP2・・・、第N発光パターンPN(N=38))のデータ、発光パターン数N(N=38)のデータ、発光パターン切換え時間ΔTのデータ、往復非同一図柄指定のデータ、等が記憶されている。
【0055】
例えば、複数の発光パターンP1〜P38は、往方向スイングS1で、図8に示すように「SKE」の文字を表示させ、復方向スイングS2で、図11に示すように「No.1」の文字を表示させるものであり、発光パターンP1〜P19は実施例1の発光パターンP1〜P19と同様である。
【0056】
発光パターンP20〜P38のうち、例えば、第22発光パターンP22では、全LED3が点灯され、第28発光パターンP28では、LED3g〜3lが点灯されて残りのLED3が消灯され、第35発光パターンP35では、LED3gが点灯されて残りのLED3が消灯される。往復非同一図柄指定は、往方向スイングS1と復方向スイングS2とで異なる図柄を表示する指定を意味し、この往復非同一図柄指定のデータが読込まれたことを条件に、図9のS4以降の発光制御が有効になる。
【0057】
さて、図9に示すように、S10において、往方向スイングフラグF=1か否か判定され、往方向スイングS1時には、S10の判定がYes になり、次に、発光パターン番号n=N/2(N=38)か否か判定され(S21)、S21の判定がNoの場合、つまり、往方向スイングS1を継続して行う場合、発光パターン番号nがn+1に加算され(S22)、S6へリターンする。こうして、S21の判定がYes になるまで、図8に示すように、往方向スイングS1時、複数のLED3の発光パターンが、P1→P2→P3・・・→P19となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。
【0058】
S21の判定がYes になった場合、つまり、往方向スイングS1から復方向スイングS2に切換える場合、発光パターン番号nがn+1に加算され(S23)、S13へ移行する。その後、復方向スイングS2時には、S10の判定がNoになり、次に、発光パターン番号n=N(N=38)か否か判定され(S24)、S24の判定がNoの場合、S22へ移行し、その後、S6へリターンする。こうして、S24の判定がYes になるまで、図11に示すように、復方向スイングS2時、複数のLED3の発光パターンが、P20→P21→P22・・・→P38となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。S24の判定がYes になった場合、つまり、復方向スイングS2から往方向スイングS1に切換える場合、発光パターン番号nに1がセットされ(25)、S4へ移行する。
【0059】
実施例2のスイング式発光表示装置1によれば、発光制御装置4は、棒状部材2を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで異なる図柄を表示可能に複数のLED3を制御し、従って、使用者は、スイング方向ガイド手段11、及びタイミングガイド手段12による報知に従って、棒状部材2をスイングすることにより、そのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により、図5、図11のように他者に対して図柄(「SKE」「No.1」)を適切に表示させることができる。その他は実施例1のスイング式発光表示装置1と同様の効果を奏する。
【0060】
尚、スイング方向ガイド手段11、タイミングガイド手段12については、報知LED6a,6bの代わりに、或いは報知LED6a,6bと併用して、音声や振動により報知するようにしてもよい。例えば、振動で報知する場合には、棒状部材2のグリップ筒部2b内にバイブレータを装備し、往方向スイングS1と復方向スイングS2の一方でバイブレータを作動させ振動させることで報知し、往方向スイングS1と復方向スイングS2の他方でバイブレータを非作動とし振動させないことで報知する。
【0061】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能である。例えば、棒状部材2(LED取付筒部2a、グリップ筒部2b)については種々の構造のものを適用可能である。
【符号の説明】
【0062】
1 スイング式発光表示装置
2 棒状部材
3(3a〜3m) LED
4 発光制御装置
6a,6b 第1,第2報知LED
11 スイング方向ガイド手段
12 タイミングガイド手段
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の発光素子が配列された棒状部材をスイングすることにより、そのスイング軌跡上に複数の発光素子の発光残像により図柄を表示するスイング式発光表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のスイング式発光表示装置では、棒状部材をスイングした際に図柄を表示可能に、発光制御部により複数の発光素子が制御され、これら複数の発光素子の発光パターンが微小時間毎に切換えられる(特許文献1,2参照)。特許文献1,2のスイング式発光表示装置では、更に、棒状部材を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングと復方向スイングとで同一の又は異なる図柄を表示可能に、複数の発光素子が制御される。
【0003】
ここで、特許文献1のスイング式発光表示装置においては、棒状部材に角速度検出器が装備され、その角速度検出器により検出された棒状部材のスイング方向とスイング速度に応じて、スイング(往方向又は復方向スイング)毎に文字が適当なサイズで且つ反転しない正常な向きで適切に表示されるように、複数の発光パターンを順次切換える切換え順序、並びに切換え時間(前記微小時間)が調整制御される。
【0004】
特許文献2のスイング式発光表示装置においては、棒状部材にスピーカが装備され、そのスピーカから演奏(カラオケ)が音声出力される。この演奏のテンポに合わせて棒状部材をスイングした場合に、その1回のスイングで文字が綺麗に表示され、それを続けると、音声出力された演奏に合う歌詞が数文字ずつ切換え表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−242813号公報
【特許文献2】特開2006−267711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のスイング式発光表示装置において、複数の発光パターンを順次切換える切換え順序、並びに切換え時間を調整制御できないものでは、複数の発光素子の発光残像により文字等の図柄を適切に表示させるように、棒状部材をスイングすることが難しい。つまり、予め決められた前記切換え順序、並びに切換え時間となるように、複数の発光素子が制御されるため、棒状部材をスイングした場合に、その棒状部材のスイング方向が正規の方向と逆になり、文字が反転表示される場合が多くなる。
【0007】
例えば、棒状部材を正規の方向にスイングさせた場合、図5に示すように、「SKE」の文字が表示されるところを、棒状部材のスイング方向が正規の方向と逆になると、図12に示すように、「SKE」の反転文字が表示される。
【0008】
特許文献2のスイング式発光表示装置では、スピーカから音声出力された演奏のテンポに合わせて棒状部材をスイングした場合に、1回のスイングで文字が綺麗に表示され、つまり、この演奏のテンポにより、棒状部材のスイング方向を切換えるタイミングが報知されることになる。しかし、棒状部材の正規のスイング方向については、実際に表示される図柄を見ること以外に知ることができず、依って、棒状部材のスイング方向が正規の方向と逆になり、文字が反転表示される場合が多くなるという前記課題は改善されない。
【0009】
特許文献1のスイング式発光表示装置では、角速度検出器により検出された棒状部材のスイング方向とスイング速度に応じて、スイング毎に文字が適当なサイズで且つ反転しない正常な向きで適切に表示されるように、複数の発光パターンを順次切換える切換え順序、並びに切換え時間が調整制御される。しかし、棒状部材のスイング方向とスイング速度を精度良く検出し、且つ前記切換え順序、並びに切換え時間を精度良く調整制御することは難しく、しかも、複数の発光素子を制御する負荷が大きくなり、角速度検出器を別途設ける必要があるため、製作コストが高くなる。
【0010】
本発明の目的は、特に棒状部材のスイング方向をガイドすることにより、文字等の図柄を正常な向きで適切に表示させ得るスイング式発光表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の発明(スイング式発光表示装置)は、スイング可能な棒状部材(2) と、この棒状部材(2) にその長さ方向に配列された複数の発光素子(3) と、前記棒状部材(2) をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数の発光素子(3) の発光残像により図柄を表示可能に前記複数の発光素子(3) を制御する発光制御手段(4) とを備えたスイング式発光表示装置(1) において、前記発光制御手段(4) は、棒状部材(2) を往復させるようにスイングした際にその往方向スイング(S1)と復方向スイング(S2)とで同一の又は異なる図柄を表示可能に複数の発光素子(3) を制御し、前記発光制御手段(4) による制御に同期させて、前記図柄を表示可能にする棒状部材(2) のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段(11)を設けたことを特徴としている。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において、前記図柄を表示可能にする棒状部材(2) のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段(12)を設けたことを特徴としている。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において、前記スイング方向ガイド手段(11)は、前記棒状部材(2) に取付けられ且つ棒状部材(2) の往方向スイング(S1)と復方向スイング(S2)に夫々対応する第1,第2報知ライト(6a,6b) を有することを特徴としている。
【0014】
第4の発明は、第3の発明において、前記第1,第2報知ライト(6a,6b) は夫々対応するスイング方向を指し示すように取付けられたことを特徴としている。
【0015】
第5の発明は、第3又は第4の発明において、前記タイミングガイド手段(12)は、前記第1,第2報知ライト(6a,6b) を兼用して構成されたことを特徴としている。
【0016】
第6の発明は、第1〜第5の何れかの発明において、前記発光制御手段(4) は、複数の発光素子(3) の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、棒状部材(2) の往方向スイング(S1)と復方向スイング(S2)とで同一の図柄を表示させる場合、往方向スイング(S1)において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序と、復方向スイング(S2)において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序とが逆になることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明(スイング式発光表示装置)によれば、特に棒状部材のスイング方向をガイドすることにより、文字等の図柄を正常な向きで適切に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施例1のスイング式発光表示装置の正面図である。
【図2】図1のII矢視図である。
【図3】図1のIII 矢視図である。
【図4】スイング式発光表示装置の制御系のブロック図である。
【図5】スイング式発光表示装置により適切に表示された文字を示す図である。
【図6】発光制御装置が実行する処理・制御のフローチャートである。
【図7】メモリカードに記憶された各種データを示す図表である。
【図8】複数のLEDの発光パターン及びその切換え順序を示す図である。
【図9】実施例2の発光制御装置が実行する処理・制御のフローチャートである。
【図10】実施例2のメモリカードに記憶された各種データを示す図表である。
【図11】実施例2の複数のLEDの発光パターン及びその切換え順序を示す図である。
【図12】スイング式発光表示装置により反転表示された文字を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0020】
図1〜図4に示すように、スイング式発光表示装置1は、スイング可能な棒状部材2と、この棒状部材2にその長さ方向に配列された複数(13個)の発光素子であるLED3(第1〜第13LED3a〜3m)と、棒状部材2をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により図柄を表示可能に複数のLED3を制御する発光制御装置4(発光制御手段4)とを備えている。
【0021】
図1〜図3に示すように、棒状部材2は、合成樹脂材料を主体に構成され、複数のLED3が取付けられたLED取付筒部2aと、手で握り持つことができるグリップ筒部2bとを有する。複数のLED3は、等間隔おきに配列されて、例えば、帯板状の1つの基板に実装され、この基板がLED取付筒部2aの内部に固定されている。そして、LED取付筒部2aには複数(13個)の穴が棒状部材2の長さ方向に等間隔おきに形成され、これら複数の穴から複数のLED3が夫々外部へ臨んでいる。
【0022】
尚、LED3の数について、本実施例では13個であるが、それに限定されるものではない。複数のLED3の発光色については、基本的に全て同一色(例えば、青色)とすることが好ましい。但し、複数色混在させることもでき、この場合、3個の発光色が異なるLEDを集合配置して1組とし、その1組3個のLEDを複数組棒状部材2の長さ方向に配列してもよい。LED3の代わりに種々の発光素子を適用可能である。LED取付筒部2aに前記複数の穴を形成せずに、LED取付筒部2aを透明(又は半透明)にして、LED取付筒部2aの内部に設けられたLED3の発光を外部へ透過させてもよい。
【0023】
図1〜図4に示すように、グリップ筒部2bには、このスイング式発光表示装置1を使用する人(以下、使用者と記す)が操作可能な電源操作部5が設けられ、グリップ筒部2bの底部2cには、使用者が手で持って棒状部材2をスイングしているときにも視認可能な第1,第2報知ライトである第1,第2報知LED6a,6bが取付けられている。これら第1,第2報知LED6a,6bは、外部露出を避けるために、夫々透明又は半透明のカバーで覆われている。また、グリップ筒部2bには、メモリカード7(以下、MC7と記す)を挿入する為のカード挿入口2dが形成されている。
【0024】
尚、電源操作部5は、例えば棒状部材2の長さ方向と平行方向へスライドさせるスライド操作型であるが、プッシュ操作型でもよい。第1,第2報知LED6a,6bを、底部2cではなくグリップ筒部2bに取付けてもよい。但しこの場合、第1,第2報知LED6a,6bが、グリップ筒部2bを持つ使用者の手の邪魔にならないようにする。第1,第2報知LED6a,6bの発光色については、同一色(例えば、白色)としてもよいし、異色(例えば、白色と赤色)としてもよい。
【0025】
図4に示すように、グリップ筒部2bの内部には、前記発光制御装置4の他、複数のLED3と第1,第2報知LED6a,6bとを駆動する為のLED駆動回路8、MC7用のメモリカードリーダ(以下、MCリーダ9と記す)、発光制御装置4とLED駆動回路8とMCリーダ9とに電力を供給する電源回路10が設けられている。
【0026】
発光制御装置4は、MCリーダ9を介してMC7に記憶されている各種データを読込み、その各種データに基づいて、LED駆動回路8を介して複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)と第1,第2報知LED6a,6bとを駆動制御する。電源回路10は、電源操作部5を介して操作され電源のオン・オフを切換える電源SW10aと、交換可能又は充電可能なバッテリ10b(例えば、数個の市販電池)とを有する。
【0027】
ところで、使用者が手でグリップ筒部2bを持ち棒状部材2をスイングする際、その棒状部材2のスイング面と略直交し且つ使用者と反対方向(通常、使用者の前方)に複数のLED3が向くようにして行い、これが棒状部材2の正規のスイング方向Sであり、更に、棒状部材2をその長さ方向と直交する左右にスイングするのが正しいスイングの仕方である。これにより、使用者と反対側から棒状部材2のスイングを見られる人(以下、他者と記す)に対して、その棒状部材2のスイングにより文字等の図柄が表示される。
【0028】
発光制御装置4は、棒状部材2を正規のスイング方向Sにおいて往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで、同一の図柄(例えば、図5に示す「SKE」の文字)を他者に対して表示可能に複数のLED3を制御し、この場合、複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、往方向スイングS1において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序と、復方向スイングS2において複数の発光パターンを順次切換える切換え順序とが逆になる。
【0029】
さて、このスイング式発光表示装置1には、発光制御装置4による制御(複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換える制御)に同期させて、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向(往方向スイングS1、復方向スイングS2)を報知するスイング方向ガイド手段11と、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を往方向スイングS1と復方向スイングS2の一方から他方へ切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段12とが設けられている。
【0030】
スイング方向ガイド手段11は、棒状部材2に取付けられ且つ棒状部材2の往方向スイングS1と復方向スイングS2に夫々対応する第1,第2報知LED6a,6bと、第1,第2報知LED6a,6bを制御する発光制御装置4とによって構成され、第1,第2報知LED6a,6bは夫々対応するスイング方向(往方向スイングS1、復方向スイングS2)を指し示すように棒状部材2に取付けられている。
【0031】
第1,第2報知LED6a,6bは、グリップ筒部2bの底部2cに取付けられているが、具体的に、その底部2cの外周近傍部において、棒状部材2の中心から往方向スイングS1の方向線上に第1報知LED6aが取付けられ、棒状部材2の中心から復方向スイングS2の方向線上に第2報知LED6bが取付けられている。そして、往方向スイングS1の報知は、往方向スイングS1を行うべき間、第1報知LED6aを点灯、第2報知LED6bを消灯することで行われ、復方向スイングS2の報知は、復方向スイングS2を行うべき間、第1報知LED6aを消灯、第2報知LED6bを点灯して行われる。
【0032】
タイミングガイド手段12は、第1,第2報知LED6a,6bを兼用して構成され、即ち、第1,第2報知LED6a,6bと、第1,第2報知LED6a,6bを制御する発光制御装置4とによって構成されている。そして、往方向スイングS1から復方向スイングS2に切換える報知は、第2報知LED6bを消灯状態から点灯状態(第1報知LED6aを点灯状態から消灯状態)に切換えることで行われ、復方向スイングS2から往方向スイングS1に切換える報知は、第1報知LED6aを消灯状態から点灯状態(第2報知LED6bを点灯状態から消灯状態)に切換えることで行われる。
【0033】
発光制御装置4が実行する処理・制御について詳しく説明する。
図6に示すように、この処理・制御は電源がオンされると開始され、先ず、初期設定(S1)が実行され、そこで、発光パターン番号nに1がセットされ、計測時間tに0がセットされる。その後、MCリーダ9に装着されたMC7から各種データが読込まれ(S2)、次に、発光制御を開始か否か判定され(S3)、ここで、S3の判定がYes になるまで待機される。尚、MCリーダ9にMC7が装着されていない場合、或いは、MC7が装着されていても、そのMC7から発光制御に必要なデータが読込まれなかった場合、エラーとなり、発光制御は開始されない。
【0034】
ここで、図7に示すように、MC7には、複数の発光パターン(第1発光パターンP1,第2発光パターンP2・・・、第N発光パターンPN(N=19))のデータ、発光パターン数N(N=19)のデータ、発光パターン切換え時間ΔTのデータ、往復同一図柄指定のデータ、等が記憶されている。
【0035】
例えば、複数の発光パターンP1〜P19は、往方向スイングS1と復方向スイングS2の両方で、図8に示すように「SKE」の文字を表示させるものである。発光パターンP1〜P19のうち、例えば、第1発光パターンP1では、全LED3が消灯され、第2発光パターンP2では、LED3b〜3f,3lが点灯されて残りのLED3が消灯され、第5発光パターンP5では、LED3a,3g,3mが点灯されて残りのLED3が消灯され、第8発光パターンP8では、全LED3が点灯される。
【0036】
各発光パターンのデータは、その発光パターンで点灯させるLED3を指定するデータになっている。但し、各発光パターンのデータに、その発光パターンで点灯させるLED3の点灯時間(尚、この点灯時間は、発光パターン切換え時間ΔT以下の時間になる)のデータを付随させてもよい。
【0037】
発光パターン数Nは、MC7に記憶されている発光パターンの数であり、発光パターン切換え時間ΔTは、発光パターンの切換え時からその次の発光パターンの切換え時までの時間である。往復同一図柄指定は、往方向スイングS1と復方向スイングS2とで同一の図柄を表示する指定を意味し、この往復同一図柄指定のデータが読込まれたことを条件に、図6のS4以降の発光制御が有効になる。
【0038】
MC7から読込まれた各種データに基づいて、S4以降の発光制御が実行されることにより、使用者が、スイング方向ガイド手段11及びタイミングガイド手段12によるガイドに従って、棒状部材2をスイングすることにより、図5に示すように、所望の文字(「SKE」)が適切に表示されることになる。
【0039】
尚、パソコンを使用し、そのパソコンにおいて、MCライト・リーダにMC7を装着し、インターネット上の所定のサイトから図7のような各種データをダウンロードして、MC7に記憶させるように構成することができる。また、パソコンを使用して、図7のような各種データをオリジナルに編集可能に構成してもよい。
【0040】
さて、図6に示すように、MC7から発光制御に必要なデータが読込まれて、S3の判定がYes になった場合、先ず、往方向スイングフラグFに1がセットされ(S4)、次に、第1報知LED6aが点灯、第2報知LED6bが消灯され(S5)、次に、複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)が第n発光パターンに切換えられる(S6)。電源投入後の最初のS6では、S1の初期設定でnに1がセットされているため、第1発光パターンP1に切換えられる。使用者は、点灯した第1報知LED6aを見て、この第1報知LED6aが指し示す方向となる往方向スイングS1を行えばよい。
【0041】
尚、S6の実行により、点灯対象のLED3は、発光パターン切換え時間ΔT以下の時間点灯され、この点灯時間については、MC7から読込まれた発光パターンのデータに付随した点灯時間のデータに基づいて決定してもよい。S6の実行後、計測時間tが0から計時開始され(S7)、その後、計測時間t≧発光パターン切換え時間ΔTか否か判定され(S8)、ここで、S8の判定がYes になるまで待機される。
【0042】
S8の判定がYes になった場合、計測時間tに0がセットされ(S9)、次に、往方向スイングフラグF=1か否か判定される(S10)。往方向スイングS1時には、S10の判定がYes になり、次に、発光パターン番号n=N(N=19)か否か判定され(S11)、S11の判定がNoの場合、つまり、往方向スイングS1を継続して行う場合、発光パターン番号nがn+1に加算され(S12)、S6へリターンする。こうして、S11の判定がYes になるまで、図8に示すように、往方向スイングS1時、複数のLED3の発光パターンが、P1→P2→P3・・・→P19となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。
【0043】
S11の判定がYes になった場合、つまり、往方向スイングS1から復方向スイングS2に切換える場合、S13へ移行する。S13では、往方向スイングフラグFに0がセットされ、次に、第1報知LED6aが消灯、第2報知LED6bが点灯され(S14)、次に、複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)が第n発光パターンに切換えられる(S6)。S11の判定がYes の場合、発光パターン番号n( =19)は維持されてS6が実行され、つまり、前回と同じ第N(N=19)発光パターンとなり、結果的に発光パターンは切換えられない。使用者は、点灯した第2報知LED6bを見て、この第2報知LED6bが指し示す方向となる復方向スイングS2を行えばよい。
【0044】
その後、S7からS10が前記同様実行され、復方向スイングS2時には、S10の判定がNoになり、次に、発光パターン番号n=1か否か判定され(S15)、S15の判定がNoの場合、つまり、復方向スイングS2を継続して行う場合、発光パターン番号nがn−1に減算され(S16)、S6へリターンする。こうして、S15の判定がYes になるまで、図8に示すように、復方向スイングS2時、複数のLED3の発光パターンが、P19→P18→P17・・・→P1となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。
【0045】
S15の判定がYes になった場合、つまり、復方向スイングS2から往方向スイングS1に切換える場合、S4へ移行する。S4では、前記のように、往方向スイングフラグFに1がセットされ、次に、第1報知LED6aが点灯、第2報知LED6bが消灯され(S5)、次に、複数のLED3(第1〜第13LED3a〜3m)が第n発光パターンに切換えられる(S6)。S15の判定がYes の場合、発光パターン番号n(=1)は維持されてS6が実行され、つまり、前回と同じ第1発光パターンとなり、結果的に発光パターンは切換えられない。使用者は、点灯した第1報知LED6aを見て、この第1報知LED6aが指し示す方向となる往方向スイングS1を行えばよい。その後、前記同様に処理・制御が実行される。
【0046】
以上説明したスイング式発光表示装置1によれば次の効果を奏する。
発光制御装置4は、棒状部材2を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで同一の図柄を表示可能に複数のLED3を制御し、この発光制御装置4による制御に同期させて、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段11、及び図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段12を設けた。
【0047】
従って、使用者は、棒状部材2のスイング面と略直交し且つ使用者と反対方向(通常、使用者の前方)に複数のLED3が向くようにして、スイング方向ガイド手段11、及びタイミングガイド手段12による報知に従って、棒状部材2をスイングすることにより、そのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により、図5のように他者に対して図柄(「SKE」)を適切に表示させることができる。
【0048】
即ち、スイング方向ガイド手段11により棒状部材2のスイング方向をガイドすることにより、図12のように文字を反転表示させることなく、図5のように正常な向きで表示させることができ、更に、タイミングガイド手段12により棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングをガイドすることにより、1回のスイング(往方向スイングS1又は復方向スイングS2)で文字を適当なサイズで表示させることができる。
【0049】
スイング方向ガイド手段11は、棒状部材2に取付けられ且つ棒状部材2の往方向スイングS1と復方向スイングS2に夫々対応する第1,第2報知LED6a,6bを有するので、第1,第2報知LED6a,6bを制御して、スイングすべき方向に対応する報知LED6a又は6bを点灯させることで、図柄を表示可能にする棒状部材2のスイング方向を確実に報知することができる。しかも、第1,第2報知LED6a,6bは夫々対応するスイング方向を指し示すように取付けられているため、点灯している報知LED6a又は6bが指す方向に棒状部材2をスイングすることで、文字を正常な向きで表示させるスイングを容易に実現することができる。
【0050】
タイミングガイド手段12は、スイング方向ガイド手段11の第1,第2報知LED6a,6bを兼用して構成されているため、タイミングガイド用に別途報知機器を設ける必要がなく、つまり、構造の複雑化を抑制し、製作コストが高価になるのを抑制して、棒状部材2のスイング方向を切換えるタイミングを報知することができる。
【0051】
発光制御装置4は、複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、往方向スイングS1において複数の発光パターンP1〜P19を順次切換える切換え順序P1→P2→・・・→P19と、復方向スイングS2において複数の発光パターンP1〜P19を順次切換える切換え順序P19→P18→・・・→P1とが逆になるので、複数の発光パターンP1〜P19のデータ量を小さくして、棒状部材2の往方向スイングSと復方向スイングS2とで同一の図柄を表示させることができる。
【実施例2】
【0052】
実施例2は、実施例1を部分的に変更したものである。依って、実施例1と基本的に同一の構造、構成、機能については説明を省略する。
【0053】
発光制御装置4は、棒状部材2を正規のスイング方向Sにおいて往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで、異なる図柄(例えば、図5に示す往方向スイングS1での「SKE」の文字と、図11に示す復方向スイングS2での「No.1」の文字)を他者に対して表示可能に複数のLED3を制御し、この場合、複数のLED3の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御する。
【0054】
発光制御装置4が実行する処理・制御について詳しく説明する。
図9に示すように、この処理・制御は電源がオンされると開始され、先ず、実施例1同様、S1〜S10が順次実行される。ここで、図10に示すように、MC7には、複数の発光パターン(第1発光パターンP1,第2発光パターンP2・・・、第N発光パターンPN(N=38))のデータ、発光パターン数N(N=38)のデータ、発光パターン切換え時間ΔTのデータ、往復非同一図柄指定のデータ、等が記憶されている。
【0055】
例えば、複数の発光パターンP1〜P38は、往方向スイングS1で、図8に示すように「SKE」の文字を表示させ、復方向スイングS2で、図11に示すように「No.1」の文字を表示させるものであり、発光パターンP1〜P19は実施例1の発光パターンP1〜P19と同様である。
【0056】
発光パターンP20〜P38のうち、例えば、第22発光パターンP22では、全LED3が点灯され、第28発光パターンP28では、LED3g〜3lが点灯されて残りのLED3が消灯され、第35発光パターンP35では、LED3gが点灯されて残りのLED3が消灯される。往復非同一図柄指定は、往方向スイングS1と復方向スイングS2とで異なる図柄を表示する指定を意味し、この往復非同一図柄指定のデータが読込まれたことを条件に、図9のS4以降の発光制御が有効になる。
【0057】
さて、図9に示すように、S10において、往方向スイングフラグF=1か否か判定され、往方向スイングS1時には、S10の判定がYes になり、次に、発光パターン番号n=N/2(N=38)か否か判定され(S21)、S21の判定がNoの場合、つまり、往方向スイングS1を継続して行う場合、発光パターン番号nがn+1に加算され(S22)、S6へリターンする。こうして、S21の判定がYes になるまで、図8に示すように、往方向スイングS1時、複数のLED3の発光パターンが、P1→P2→P3・・・→P19となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。
【0058】
S21の判定がYes になった場合、つまり、往方向スイングS1から復方向スイングS2に切換える場合、発光パターン番号nがn+1に加算され(S23)、S13へ移行する。その後、復方向スイングS2時には、S10の判定がNoになり、次に、発光パターン番号n=N(N=38)か否か判定され(S24)、S24の判定がNoの場合、S22へ移行し、その後、S6へリターンする。こうして、S24の判定がYes になるまで、図11に示すように、復方向スイングS2時、複数のLED3の発光パターンが、P20→P21→P22・・・→P38となるように設定時間ΔT毎に順次切換えられる。S24の判定がYes になった場合、つまり、復方向スイングS2から往方向スイングS1に切換える場合、発光パターン番号nに1がセットされ(25)、S4へ移行する。
【0059】
実施例2のスイング式発光表示装置1によれば、発光制御装置4は、棒状部材2を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングS1と復方向スイングS2とで異なる図柄を表示可能に複数のLED3を制御し、従って、使用者は、スイング方向ガイド手段11、及びタイミングガイド手段12による報知に従って、棒状部材2をスイングすることにより、そのスイング軌跡上に複数のLED3の発光残像により、図5、図11のように他者に対して図柄(「SKE」「No.1」)を適切に表示させることができる。その他は実施例1のスイング式発光表示装置1と同様の効果を奏する。
【0060】
尚、スイング方向ガイド手段11、タイミングガイド手段12については、報知LED6a,6bの代わりに、或いは報知LED6a,6bと併用して、音声や振動により報知するようにしてもよい。例えば、振動で報知する場合には、棒状部材2のグリップ筒部2b内にバイブレータを装備し、往方向スイングS1と復方向スイングS2の一方でバイブレータを作動させ振動させることで報知し、往方向スイングS1と復方向スイングS2の他方でバイブレータを非作動とし振動させないことで報知する。
【0061】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能である。例えば、棒状部材2(LED取付筒部2a、グリップ筒部2b)については種々の構造のものを適用可能である。
【符号の説明】
【0062】
1 スイング式発光表示装置
2 棒状部材
3(3a〜3m) LED
4 発光制御装置
6a,6b 第1,第2報知LED
11 スイング方向ガイド手段
12 タイミングガイド手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイング可能な棒状部材と、この棒状部材にその長さ方向に配列された複数の発光素子と、前記棒状部材をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数の発光素子の発光残像により図柄を表示可能に前記複数の発光素子を制御する発光制御手段とを備えたスイング式発光表示装置において、
前記発光制御手段は、棒状部材を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングと復方向スイングとで同一の又は異なる図柄を表示可能に複数の発光素子を制御し、
前記発光制御手段による制御に同期させて、前記図柄を表示可能にする棒状部材のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段を設けたことを特徴とするスイング式発光表示装置。
【請求項2】
前記図柄を表示可能にする棒状部材のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項3】
前記スイング方向ガイド手段は、前記棒状部材に取付けられ且つ棒状部材の往方向スイングと復方向スイングに夫々対応する第1,第2報知ライトを有することを特徴とする請求項2に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項4】
前記第1,第2報知ライトは夫々対応するスイング方向を指し示すように取付けられたことを特徴とする請求項3に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項5】
前記タイミングガイド手段は、前記第1,第2報知ライトを兼用して構成されたことを特徴とする請求項3又は4に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項6】
前記発光制御手段は、複数の発光素子の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、棒状部材の往方向スイングと復方向スイングとで同一の図柄を表示させる場合、往方向スイングにおいて複数の発光パターンを順次切換える切換え順序と、復方向スイングにおいて複数の発光パターンを順次切換える切換え順序とが逆になることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項1】
スイング可能な棒状部材と、この棒状部材にその長さ方向に配列された複数の発光素子と、前記棒状部材をスイングした際にそのスイング軌跡上に複数の発光素子の発光残像により図柄を表示可能に前記複数の発光素子を制御する発光制御手段とを備えたスイング式発光表示装置において、
前記発光制御手段は、棒状部材を往復させるようにスイングした際にその往方向スイングと復方向スイングとで同一の又は異なる図柄を表示可能に複数の発光素子を制御し、
前記発光制御手段による制御に同期させて、前記図柄を表示可能にする棒状部材のスイング方向を報知するスイング方向ガイド手段を設けたことを特徴とするスイング式発光表示装置。
【請求項2】
前記図柄を表示可能にする棒状部材のスイング方向を切換えるタイミングを報知するタイミングガイド手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項3】
前記スイング方向ガイド手段は、前記棒状部材に取付けられ且つ棒状部材の往方向スイングと復方向スイングに夫々対応する第1,第2報知ライトを有することを特徴とする請求項2に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項4】
前記第1,第2報知ライトは夫々対応するスイング方向を指し示すように取付けられたことを特徴とする請求項3に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項5】
前記タイミングガイド手段は、前記第1,第2報知ライトを兼用して構成されたことを特徴とする請求項3又は4に記載のスイング式発光表示装置。
【請求項6】
前記発光制御手段は、複数の発光素子の発光パターンを設定時間毎に切換えるように制御し、棒状部材の往方向スイングと復方向スイングとで同一の図柄を表示させる場合、往方向スイングにおいて複数の発光パターンを順次切換える切換え順序と、復方向スイングにおいて複数の発光パターンを順次切換える切換え順序とが逆になることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のスイング式発光表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−37036(P2013−37036A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170326(P2011−170326)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000161806)京楽産業.株式会社 (4,820)
【Fターム(参考)】
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