説明

スカーフで安眠・保湿マスク

【課題】 従来のマスクは鼻と口を覆うのが通常の形態で鼻・口と同時にのどや首・Vゾーンを保湿保温するものはなかった。また耳にかけるゴムによって頬にゴム跡が残りやすかった。就寝時に使うマスクといえばアイマスクがあるがこれには気管支系を守る効果はなくゴムを耳にかけ固定するだけなので寝ている間にマスクが取れやすかった。
【解決手段】 このマスクはスカーフのように首に巻きつけ使うので鼻・口以外にも、のど・首・Vゾーンを保温保湿することができる。また耳にかけるゴムが直接頬にあたる心配がなく自身で締め付けが調節できるため顔にゴムの跡が残ることなく、寝ている間にマスクが顔から離れることもなくなる。就寝時にこれを装着すれば自身の呼吸でマスク内の湿度がたかくなり気管支が保湿される。広く顔を覆うため就寝時顔につけた化粧品が布団やまくらにつくこともなくなる。スカーフとしても使え、おしゃれで機能的なスカーフマスクとなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
鼻・のど・首・Vゾーンを保湿保温し、また安眠効果をも得られる便利なおしゃれスカーフマスクの発明
【背景技術】
【0002】
一般的なマスク・ハンカチ・スカーフをアレンジし、より便利なマスクを作る
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のマスクは鼻と口を覆うものが通常の形態であり鼻や口と同時にのどや首を保湿保温するものはなかった。また安眠を目的としたマスクで一般的なのがいわゆるアイマスクだがこれは遮光を目的にする以外特に気管支系や肌の乾燥を防ぐ効果はなかった。また就寝時にマスクを着用した場合、耳にゴムをかけるだけでは眠っている間にマスクが顔から離れやすく、起床時には取れている場合が多かった。また、日常マスクを着用する場合には頬などにゴムの跡が残りやすく美容的にも不便であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
安眠・保湿マスクはスカーフを首に巻くように使用する。正方形のスカーフを対角線上に半分に折り首の後ろで結ぶ。半面を首・のど・Vゾーンに垂らし、もう一方の片面で口や鼻を覆う。そのとき口鼻の呼吸口は布の切り目をいれておく。また、耳にかけるゴムを二箇所につける。
【発明の効果】
【0005】
このマスクはスカーフのように首に巻きつけるため、口・鼻だけでなく首・のど・Vゾーンの広範囲を布で覆うことで従来のマスクよりかなり広い範囲の保湿・保温効果の効果が得られる。鼻と同時にのどなどの気管支も潤わすことができるため風邪などの予防にもつながる。またスカーフを首に結ぶだけなので装着も簡単で、布の締付け具合も自分で調節できる。そのように自身で結び具合を緩く調節できるうえ、耳かけようのゴムが直接顔に触れることがないので従来のマスクで顔についてしまったゴムの跡もこのマスクでは跡も残らない。また昼間マスクとして使わない場合は単にスカーフとして使用でき、スカーフ・ハンカチという薄い生地なので洗濯も簡単である。就寝時に使う場合もスカーフの端を首の後ろで結ぶことで耳にゴムをかけるだけの時よりも顔から離れにくく、従来のアイマスクにあった不便さが改善できる。また、女性など就寝時に顔に塗布したスキンケア化粧品が布団についてべたつくのもこのマスクによって防ぐことができ衛生的である。布を織り曲げするだけでアイマスクにもなり、就寝時に自身で調節できるのも便利である。鼻・口用の通気穴があるため息苦しさがなく、自身の吐く息でマスクの内側に水分がこもり、肌や呼吸器の保湿効果にもつながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
使用するのはスカーフまたはハンカチで、材質として好ましい布は肌に優しい綿やシルクなど保湿効果の高いものがよい。またおしゃれな柄、模様であることが望ましい。
【実施例】
【0007】
綿のハンカチ(50cm×50cm)を使用。
対角線上にハンカチを二つ折りにし、片面には口・鼻用の通気口として二箇所穴をあけた。またその面の端には耳にかけるためのゴムを二箇所ぬいつけた。二つ折りにしたハンカチを三角の形のまま、首に巻きつけ、三角に垂れ下がった布の片方を顔のほうへ引き上げ、鼻・口・耳それぞれの場所に呼吸用穴と耳かけようゴムを装着する。昼間装着する場合はこのように鼻と口を覆ったマスクの状態と、引き上げた布をおろして単なるスカーフとして使用する場合と好みや状況で使い分ける。また就寝時は片面を顔の方へ引き上げたときに布を目の部分まで覆うように顔全体に半面を使用する。耳にゴムをかけただけの場合よりもマスクが顔から離れにくく、更に顔から首にかけて保湿されるため起床時には肌、鼻、のどが寝てるあいだに保湿されている。
【産業上の利用可能性】
【図面の簡単な説明】
1aを1bと重ね、三角の状態にし(図2)、その両端を首の後ろで結ぶ。(図3)首にスカーフを巻きつけたあと(図4・5)顔へ1aを上に引き上げ鼻・口をスカーフの片方で覆う。このとき3・4の呼吸用の穴を鼻と口の位置に合わせるように調節する。(図6)図6がスカーフマスクを装着した基本の形態となる。
就寝中は図7のように1aを目の上まで引き上げ覆い、顔全体のマスクとして使う。この場合アイマスクとしても機能し、なおかつ寝る前に顔に化粧品などをつけたとき化粧品が布団につく心配もなくなる。この結果布団により深く入ることができ、布団やまくらが衛生的になり心地よい睡眠がとれるようになる。
またゴム(2)を耳にかけるだけでなくスカーフを首の後ろで結ぶことで(図4・5)就寝中マスクが顔からはずれてしまう心配が解消される。スカーフの締めつけは自身で調節でき、また直接顔にゴムがあたらないので従来のマスクで顔に残ったゴムの跡がこのスカーフマスクでは跡が残らない。また図8のようにゴムを1a側だけでなく1b側にもつけることにより口・鼻呼吸穴を必要としない場合(花粉やほこりを防ぎたい場合)などは1bを顔に引き上げるようにすればチリ・ダニ・ホコリ・花粉・細菌類・ウィルス等の侵入を防御するとこができる。図9の場合スカーフマスクの下に市販のマスクをすることもできる。
【図1】本発明の実施形態を示す。スカーフマスクの全体図
【図2】図1のスカーフマスクを対角線で二つ折りにした図(1aと1bを重ねる)
【図3】二つ折りにしたスカーフマスクの両端を持ち、首に巻きつけ後ろでしばる図
【図4】スカーフマスクを首に巻きつけた図
【図5】図4を横から見た図
【図6】図4・5の状態から1aを顔に引き上げ鼻・口の呼吸用の穴の部分に自身の鼻・口を合わせ耳かけ用のゴムを耳にかける。この図がスカーフマスクを装着した基本の図となる。
【図7】就寝時のスカーフマスクの使い方をあらわす。1a側の面を耳・口にだけでなく顔全体に覆う。結果アイマスクとしても機能する。
【図8】図1ではゴムを二箇所につけたが、図8ではゴムを四箇所につける。
【図9】図8を装着した図。
【符号の説明】
1 スカーフ(またはハンカチ)素材は綿やシルクなどで肌に優しく、かつ保湿能力の高い布を使用する
2 1a側耳につけた耳かけ用のゴム(二箇所)
3 鼻用呼吸用穴
4 口用呼吸用穴
5 布団
6 まくら
7 1b側につけた耳かけ用のゴム
1a スカーフの半面(ゴム、呼吸用穴のあるほう)
1b スカーフの半面(穴のないほう)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スカーフ・ハンカチなど正方形の布(肌に優しく保湿効果のあるもの)の2辺に耳かけようのゴムを二箇所つける。布を対角線に二つ折りにし、片面(ゴムをつけた側)に鼻・口の部分に合わせるように呼吸用の切れ目をいれる(呼吸用穴)。これを対角線に二つ折りにし、スカーフの様に首に巻きつけて後ろで結ぶ。ゴムと呼吸用穴のあるほうの面を顔に覆い、2辺のゴムを耳にかける。また就寝時など、鼻と口だけでなく目も覆いたい場合は布を顔全体に覆えばマスクとアイマスク、二つの機能をはたす。片面は鼻・口(時により目も)を覆い、(気管支系の保護)またもう一方は首・のど・Vゾーンを覆う。(首、Vゾーンの保湿・保温とのど首の保護)自身でスカーフを首の後ろでしばるのでゆるく調節可能なため就寝中も優しい締めつけなので苦しくなく安全。ゆるやかに顔全体、または、部分的にマスクをすることにより、おやすみ前のスキンケア効果も持続しやすく保湿効果も高まる。また顔から首、Vゾーンの広範囲を覆うことで就寝時、スキンケア化粧品などで布団やまくらを汚すことも防げるようになり、より深く布団をかけることができる。スカーフの2辺のゴムを耳にかけマスクを固定するのだが、直接ゴムが頬部にあたることがないので就寝中、マスクがめくれたりすることもなくまた頬にゴムの跡が残ることもない。マスクに使用しない場合はゴムを耳からはずし単にスカーフ、ハンカチにも使うことができる。簡単に洗濯ができるため衛生的で清潔である。
【請求項2】
上記の布の4辺にゴムをつける場合
先の場合は2辺に耳用ゴムをつけたが今回は反対の面にもゴムをつけ全部で4つのゴムを縫い付ける。花粉症や風邪予防の場合、鼻、口の呼吸穴は必要ない。よって穴のあいてないほうの耳用ゴムを耳にかけ鼻・口を覆えば日中の花粉ちりほこりなどから鼻・のどを守る簡単おしゃれマスクになる。顔への巻き具合が自在なのでゆるやかに巻け、市販されている一般マスクやガーゼを使用している上からも顔を覆うことができる。その結果ガード力も高まり、ただマスクをしているよりもおしゃれで楽しく予防することができる。 4辺にゴムをつけた場合は自身の用途でどちらの半面で顔を覆うか選べるのも利点である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−173416(P2008−173416A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−32677(P2007−32677)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(507046565)
【Fターム(参考)】