説明

スタックホルダー

【課題】衣類等を棚に積み重ねて陳列収納する為のスタックホルダーを提供する。
【解決手段】板状の樹脂または紙でほぼ長方形状に形成された載置部の短辺の手前端を折り返し立ち上げ、その部分にフロントレールバー2を設け、フロントレールバーには前面から視認できる表示部もしくはフロントレールバーに脱着式の表示部4を設け、載置部において、フロントレールバーと平行に対向して、数センチ幅で折り返し立ち上げ、エンドホルダー部7を設け、そこから連続しながらさらに手前方向に折り返しアッパーガイドフラップ5を設け、載置部左右両サイドの中央付近に長さ、幅各々10cm程のガードウイング部6を設け、アッパーガイドフラップ部左右の縁もしくは縁より少し内側付近にガードウィングキャッチ部を設け、アッパーガイドフラップ部の上面左右中央部には山折れ線8を設け、載置部の左右中央部にセンタースリット10及びセンターフラップを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣類等の陳列収納の為のスタックホルダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来家庭内においても販売店においても、棚に積み重ねて置いた衣類等の中間部に置かれた物を取り出すことは大変だった。さらに中央に揃えて積み重ねないと崩れる場合があった。
これまでには透明で箱状の引出しがあった。
【先行技術文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
衣類等を棚に積み重ねて陳列収納した際、上下の収納物をそのままに途中の収納物を引き抜き又は押し戻すことは困難であった。さらに注意して積み重ねないと左右にずれて崩れる場合もあった。さらに内容表示が上面のみの場合、重なると隠れて前面からは表示を見ることが出来なかった。又其々を箱状の容器に収め積み上げると、無駄な空間が出来て収納数が少なくなってしまった。
本発明は、以上の問題点を解決する為のなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
板状の樹脂または紙でほぼ長方形状に形成された載置部の短辺の手前端を折り返し立ち上げ、その部分にフロントレールバーを設ける。フロントレールバーには前面から視認できる表示部もしくはフロントレールバーに脱着式の表示部を設ける。
載置部において、手前端から対向端方向に約3分の2程の位置に、フロントレールバーと平行に対向して数センチ幅で折り返し立ち上げ、エンドホルダー部を設け、そこから連続しながらさらに手前方向に折り返しアッパーガイドフラップを設ける。
載置部左右両サイドの中央付近に長さ、幅各々10cm程のガードウイング部を設ける。
アッパーガイドフラップ部左右の縁もしくは縁より少し内側付近にガードウイングキャッチ部を設ける。この場合ガードウイングキャッチ部切れ込み、またはガードウイングキャッチ部切欠き、またはガードウイングキャッチ部スリット等いずれでも差支えない。
アッパーガイドフラップ部の上面左右中央部には山折れ線を設け、載置部の左右中央部にエンドホルダー部の底辺からアッパーガイドフラップ部の長さと同程度にセンタースリット及びセンターフラップを設ける。
以上を特徴とするスタックホルダーである。
【発明の効果】
【0006】
本発明のスタックホルダーに収納物を収め、積み上げることにより、積み重ねた間の取り出したい収納物の収まったスタックホルダーだけを上下の収納物とそのスタックホルダーを積み重ねたままで引き出すことが可能で、さらに途中まで引き出した状態から押し戻すことが出来る。また積み重ねる時や押し戻す際に、中央に設けられた山折れ線やセンターフラップが上下のスタックホルダーの山折れ線やセンターフラップによって中央に揃うように規制され崩れ難くなる。さらにこれまでの箱状の容器に収納することに比べ、上下に無駄な空間を作らない為、収納物をそのまま積み重ねた場合と同様な収納量を確保できる。さらにフロントレールバーに表示部を設けることで積み重ねたままでも収納物の内容表示を視認出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の側面図
【図3】本発明のフロントレールバー部の拡大側面図
【図4】本発明の積み上げた状態を示す断面図
【図5】本発明の展開図
【図6】本発明の一部であるガードウイング部を切れ込み状に形成した場合の斜視図
【図7】本発明の一部であるガードウイングキャッチ部を切り欠き状に形成した場合の平面図
【図8】本発明の一部であるガードウイングキャッチ部をスリット状に形成した場合の平面図
【発明を実施する為の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)板状の樹脂または紙でほぼ長方形状に形成された載置部(16)の短辺の手前端を折り返し立ち上げ、その部分にフロントレールバー(2)を設ける。
(ロ)フロントレールバー(2)には前面から視認できる表示部(3)もしくはフロントレールバー(2)に脱着式の表示部(4)を設ける。
(ハ)載置部(16)において、手前端から対向端方向に約3分の2程の位置に、フロントレールバー(2)と並行に対向して、数センチ幅で折り返し立ち上げ、エンドホルダー部(7)を設け、そこから連続しながらさらに手前方向に折り返して、アッパーガイドフラップ部(5)を設ける。
(ニ)載置部(16)左右両サイドの中央付近に長さ、幅各々10cm程のガードウイング部(7)を設ける。
(ホ)ガードウイング部(6)の両サイドは抜け落ちを防止する為、ガードウイングキャッチ部の形状に対応し、波型状の切れ込み、疑似T状、あるいは両サイドを扇状等に形成し、いずれも先端部は角を丸めて手の皮膚や収納物を傷つけないよう配慮する。
(ヘ)アッパーガイドフラップ部(5)左右の縁もしくは縁より少し内側付近にガードウイングキャッチ部を設ける。この場合ガードウイング部の形状に対応し、ガードウイングキャッチ部切れ込み(14)、またはサガードウイングキャッチ部切欠き(13)、またはサイドガードフラップキャッチ部スリット(12)等いずれでも差支えない。
(ト)アッパーガイドフラップ部の上面左右中央部には山折れ線(8)を設ける。
(チ)載置部(16)の左右中央部にはエンドホルダー部(7)の底辺からアッパーガイドフラップ部(5)の長さと同程度にセンタースリット(10)を設け、さらにそのセンタースリット(10)の前後にも左右双方に向けて2cm程度の切れ込みを入れ、前後の切れ込みの端を結ぶセンタースリット(10)と並行になる線を左右とも其々折り返し谷折れ線(9)を設け、センターフラップ部(11)を設ける。
本発明は以上のような構造である。
本発明を使用するときは、収納物(15)をスタックホルダー(1)の載置部(16)上に置き、アッパーガイドフラップ部(5)を重ね、アッパーガイドフラップ部(5)に設けられたガードウイングキャッチ部スリット(12)またはガードウイングキャッチ部切り欠き(13)またはガードウイングキャッチ部切れ込み (14)にガードウイング部(6)を差し込み、アッパーガイドフラップ部(5)とガードウイング部(6)が互いにかみ合い保持しあう。この状態の収納物(15)とスタックホルダー(1)を積み重ねることで、下に置かれたスタックホルダー(1)のアッパーガイドフラップ部の山折れ線(8)またはセンターフラップ部(11)と、上に置かれたスタックホルダー(1)の載置部(15)の山折れ線(8)またはセンターフラップ部(11)が左右のずれを規制し中央に揃う結果となる。
希望する品のサイズ表示などは積み重なったままでフロントレールバー(2)の表示部(3)または脱着式の表示部(4)で確認できる為、其々を取り出し確認する手間がなくなる。
積み重ねた状態から取り出したい収納物(15)を取り出す際は、取り出したい収納物(15)の収められたスタックホルダー(1)のフロントレールバー(2)を持ち、それだけを引き出すことで上下のスタックホルダー(1)の間を滑りながら移動する為、上下の他のスタックホルダー(1)に収められた収納物(15)に影響を与えずに引き出すことが出来、又途中で元に押し込んで戻すことも出来る。
【符号の説明】
【0009】
1 スタックホルダー
2 フロントレールバー
3 表示部
4 脱着式表示部
5 アッパーガイドフラップ部
6 ガードウイング部
7 エンドホルダー部
8 山折れ線
9 谷折れ線
10 センタースリット
11 センターフラップ部
12 ガードウイングキャッチ部スリット
13 ガードウイングキャッチ部切り欠き
14 ガードウイングキャッチ部切れ込み
15 収納部
16 載置部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の樹脂または紙でほぼ長方形状に形成された載置部の短辺の手前端を折り返し立ち上げ、その部分にフロントレールバーを設け、フロントレールバーには前面から視認できる表示部もしくはフロントレールバーに脱着式の表示部を設け、載置部において、手前端から対向端方向に約3分の2程の位置に、フロントレールバーと平行に対向して、数センチ幅で折り返し立ち上げ、エンドホルダー部を設け、そこから連続しながらさらに手前方向に折り返しアッパーガイドフラップを設け、載置部左右両サイドの中央付近に長さ、幅各々10cm程のガードウイング部を設け、アッパーガイドフラップ部左右の縁もしくは縁より少し内側付近にガードウイングキャッチ部を設け、アッパーガイドフラップ部の上面左右中央部には山折れ線を設け、載置部の左右中央部にエンドホルダー部の底辺からアッパーガイドフラップ部の長さと同程度にセンタースリット及びセンターフラップを設けたスタックホルダー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−56702(P2013−56702A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−213390(P2011−213390)
【出願日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(511235272)
【Fターム(参考)】