説明

ステアリングホイール

【課題】ステアリングホイールに作業性良くフィニッシャを取り付ける。
【解決手段】スポーク部7の芯金7aに、部材取付部21を設ける。部材取付部21は、上側に向かう第1の突部24と、芯金7aの両側から下方に向かう2カ所の第2の突部27を備える。フィニッシャ4は、弾性変形可能な樹脂製で、ステアリングホイール本体2とエアバッグ装置3との間に配置される加飾部32と、部材取付部21に取り付けられる取付部31とを備える。取付部31は、第1の凹部37と、芯金7aを跨ぐスポーク芯金挿通部と、このスポーク芯金挿通部の両側に位置する2カ所の第2の凹部38を備える。芯金7aとスポーク芯金挿通部とをガイドとして、第2の突部27と第2の凹部38とを係合し、さらに、第1の突部24と第1の凹部37とを係合して取り付ける。ステアリングホイール本体2にエアバッグ装置3を取り付けると、フィニッシャ4を確実に保持できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングホイール本体に別体の部材を取り付けたステアリングホイールに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、自動車のステアリングホイールにおいて、円環状をなすリム部とこのリム部の内側に位置するボス部とを連結する複数のスポーク部に、別体の部材を取り付ける構成が知られている。例えば、スポーク部にホーンボタンを備える構成において、スポーク部の芯金にねじ孔を形成し、このねじ孔に表側から螺合するねじを用いて支持ブラケットを取り付けるとともに、この支持ブラケットに、裏側から螺合するねじを用いてホーンボタンを取り付ける構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、スポーク部に衝撃吸収特性と美観とを向上するフィニッシャを取り付ける構成において、略円筒状で軸心にねじ孔を設けた取付部材をフィニッシャに設け、この取付部材をスポーク部の芯金に形成した通孔にステアリングホイールの表側から挿入し、さらに、ステアリングホイールの裏面側から、取付部材のねじ孔に取付ボルトを螺合して、フィニッシャをスポーク部に固定する構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開平6−144241号公報 (第2−3頁、図1)
【特許文献2】特開2002−347630号公報 (第5頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のように、ステアリングホイール本体に別体の部材を固定するためにねじを用いる構成では、ねじを用いる分だけ質量が増加するとともに部品点数が増加し、製造コストの低減や軽量化が困難になる問題を有している。また、芯金のねじ孔にねじを螺合する構成では、芯金の形成後に後加工で芯金にねじ孔を形成する必要があり、製造コストが上昇する。さらに、ステアリングホイールの両面からの作業が必要な構成では、ステアリングホイールを裏返して作業する工程などが生じ、作業工数が増加し、製造コストが上昇する問題を有している。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、ステアリングホイール本体に別体の部材を容易に取り付けできるステアリングホイールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のステアリングホイールは、リム部、このリム部の内側に位置するボス部、及びこれらリム部とボス部とを連結するスポーク部を備え、前記スポーク部に部材取付部を設けたステアリングホイール本体と、前記ボス部側から挿入されて前記部材取付部に係合して保持される取付部を設けた部材と、前記部材の離脱方向に対向して前記ボス部に取り付けられるパッド体とを具備したものである。
【0007】
そして、この構成では、部材は、ボス部側から挿入して係合することにより容易に取り付けられ、パッド部を取り付けた使用状態では、このパッド部により離脱する方向への移動が阻止され、確実に保持される。
【0008】
請求項2記載のステアリングホイールは、請求項1記載のステアリングホイールにおいて、部材取付部及び取付部の一方には、複数の係合部が突設して形成され、これら部材取付部及び取付部の他方には、前記係合部に係合する係合受部が凹設して形成されたものである。
【0009】
そして、この構成では、突設と凹設との簡略な構造で製造コストが低減される。
【0010】
請求項3記載のステアリングホイールは、請求項1または2記載のステアリングホイールにおいて、部材取付部は、スポーク部の芯金に一体に形成され、第1の係合部と、この第1の係合部に対して互いに反対側に位置して前記スポーク部の芯金に一体に形成された2カ所の第2の係合部とを備え、取付部は、前記第1の係合部に係合する第1の係合受部と、前記芯金に案内されるガイド部と、このガイド部の両側に位置して前記第2の係合部に係合する2カ所の第2の係合受部とを備えたものである。
【0011】
そして、この構成では、3カ所の係合部分により部材が安定して保持される。2カ所の係合部分は、スポーク部の芯金を挟んで配置され、部材取付部及び取付部の小形化が容易になる。ガイド部により、係合部と係合受部との係合作業が容易になる。
【0012】
請求項4記載のステアリングホイールは、請求項1ないし3いずれか一記載のステアリングホイールにおいて、部材は、ステアリングホイール本体とパッド部との間に配置される加飾部を備えたフィニッシャであるものである。
【0013】
そして、この構成では、フィニッシャの加飾部により、ステアリングホイールの外観が向上する。容易かつ確実に取り付けられるとともに、構造が簡略で製造コストの低減及び軽量化も容易なフィニッシャが提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明のステアリングホイールによれば、部材をボス部側から挿入して係合することにより容易に取り付けできる。パッド部を取り付けた使用状態では、このパッド部により部材が離脱する方向への移動を阻止でき、部材を確実に保持できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明のステアリングホイールの一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0016】
図1ないし図4において、1は自動車のステアリングホイールで、このステアリングホイール1は、ステアリングホイール本体2と、このステアリングホイール本体2の乗員側に装着されるパッド体としてのエアバッグ装置3と、このステアリングホイール本体2に取り付けられる複数の、本実施の形態では4個の部材としての装飾部品であるフィニッシャ4とを備えている。なお、ステアリングホイール1は、通常傾斜した状態で車両に備えられるステアリングシャフトに装着されるものであるが、以下、中立位置において、エアバッグ装置3の乗員側すなわち正面側を上側、ステアリングシャフト側すなわち背面側を下側、車両の前側すなわち前側上方のフロントガラス側を前側、車両の後側すなわち後側下方を後側あるいは手前側として説明する。
【0017】
そして、ステアリングホイール本体2は、図2などに示すように、円環状をなす把持部であるリム部(リング部)5と、このリム部5の内側に位置するボス部6と、これらリム部5とボス部6とを連結する複数の、本実施の形態では4本のスポーク部7とから構成されている。また、ボス部6の車体側となる下部には、図示しないが、ステアリングシャフトに嵌着される略円筒状のボスが設けられているとともに、このボスに、ハブコアとも呼ばれる芯体を構成するボスプレートがアルミニウム合金あるいはマグネシウム合金などをダイカストで鋳ぐるむなどして一体的に固着されている。そして、このボスプレートから、図1などに示すように、スポーク部7の芯金7aが一体に延設され、あるいは溶接などして固着されている。さらに、このスポーク部7の芯金7aに、リム部5の芯金5aが一体に形成され、あるいは溶接などして固着されている。なお、本実施の形態では、これらボスプレート及び芯金7a,5aは、金型を用いた射出成形でアルミニウム合金により一体に形成され、スポーク部7の芯金7a及びリム部5の芯金5aは、下面を開口した断面略U字状に形成されている。そして、これらリム部5の芯金5aの全周の表面側と、スポーク部7の芯金7aのリム部5側の部分との表面側には、ウレタン製など、弾性変形可能な軟質の発泡ポリウレタンなどからなる被覆部10が形成されている。さらに、この被覆部10の表面には、必要に応じて一部または全部に天然皮革あるいは人工皮革などのシート状の表皮部11が配置され、いわゆる革巻きステアリングホイールが構成されている。また、この被覆部10で覆われないボス部6及びスポーク部7のボス部6側の部分は、上側がエアバッグ装置3で覆われ、下側には裏カバーあるいはボディカバーとも呼ばれる樹脂製の下部カバー12が取り付けられている。
【0018】
エアバッグ装置3は、エアバッグモジュールとも呼ばれるもので、図示しないベースプレートを備え、このベースプレートに、エアバッグと、このエアバッグにガスを供給するインフレータと、折り畳んで収納されたエアバッグを覆うカバー体16となどが取り付けられ、さらに、この実施の形態では、カバー体16の正面の両側部に沿って、複数のスイッチを備えた操作部17が配置されている。また、カバー体16は、略筒状をなす周板部と、この周板部の上側を覆う表板部とが合成樹脂にて一体に形成され、表板部は、周板部より外周側に突出して、スポーク部7の一部を覆うようになっている。そして、このエアバッグ装置3は、ブラケットあるいはホーンプレートなどを介し、取付ボルトなどの固着手段を用いて、ステアリングホイール本体2のボスプレートなどに連結されている。
【0019】
また、エアバッグ装置3をステアリングホイール本体2に取り付けた状態で、スポーク部7の部分において、エアバッグ装置3のカバー体16の外端部16aが、空間部20を介して、被覆部10あるいは表皮部11の内端部10aに対向するようになっている。
【0020】
そして、これらエアバッグ装置3のカバー体16の外端部16aと、ステアリングホイール本体2の被覆部10などの内端部10aとの間の空間部20に臨み、部材取付部21が設けられている。この部材取付部21は、図1、図3、及び図5などに示すように、被覆部10に覆われていない部分で、スポーク部7の芯金7aに射出成形時に一体に形成され、内周側に向かって下降する方向に傾斜した芯金7aに対し、内周側に向かって略水平に突設された棚部として形成されている。そして、この部材取付部21には、芯金7aの略U字状の本体部分から所定方向としての上側に突設された第1の係合部としての位置決め部であるピン状の第1の突部24と、芯金7aの本体部分から両側方にそれぞれ突設された取付座部26,26と、各取付座部26,26からそれぞれ所定方向の反対方向としての下方に突設された第2の係合部としての位置決め部であるピン状の第2の突部27,27とが形成されている。
【0021】
また、フィニッシャ4は、加飾フィニッシャとも呼ばれる装飾部材であり、ステアリングホイール本体2とエアバッグ装置3との間の隙間である空間部20、すなわちスポーク部7のリム部5近傍に配置されて外観を向上するもので、合成樹脂で形成した基体に塗装などして形成されている。この実施の形態では、フィニッシャ4は、ABS樹脂で一体形成した基本肉厚2mmの基体に銀色のクロムメッキを施して形成しているが、他の材質の基体に表面塗装あるいは流体印刷などして形成することもできる。そして、このフィニッシャ4は、図1、図6及び図7などに示すように、部材取付部21に取り付けられる取付部31と、表面側から見た隙間を埋める機能部である加飾部32とを備えている。そして、取付部31は、第1の爪部34と、この第1の爪部34に対して下方に離間して形成された第2の爪部35,35と、これら爪部34,35,35の基端部同士を連結する基部36とを備えている。各爪部34,35,35は互いに平行で先端部に傾斜面を設けた板状をなし、第2の爪部35,35同士は、同一平面上に形成されており、側方からみて、略U字状に構成されている。また、第1の爪部34の下面すなわち第2の爪部35,35に向かう側には、第1の係合受部としての位置決め受部である第1の凹部37が形成され、第2の爪部35の上面すなわち第1の爪部34に向かう側には、それぞれ第2の係合受部としての位置決め受部である第2の凹部38が形成されている。なお、この実施の形態では、第1の凹部37は、平面円形状の有底の凹部とされ、各第2の凹部38は、第2の爪部35を貫通する円孔状の孔部として形成されているが、それぞれ円孔あるいは有底の凹部として形成することができる。また、基部36は、略H字状の板状をなし、下端部にそれぞれ第2の爪部35,35が連設された側板部36a,36aと、これら側板部36a,36a同士の上下方向の中間部同士を連設するとともに第1の爪部34が連設された中央板部36bと、この中央板部36bの第1の爪部34が連設された位置から上側に突設されたノブ部36cとを備えている。そして、取付部31は、いずれかの部分が弾性的に変形し、第1の凹部37と第2の凹部38とが離間する方向に変位可能に形成されている。さらに、正面側から見て、第1の爪部34に対して、第2の爪部35,35は互いに反対側に離間して形成され、これら第2の爪部35,35同士の間が、ガイド部としてのスポーク芯金挿通部36dとなっている。
【0022】
一方、フィニッシャ4の加飾部32は、基部36に連結された第1の加飾部39と、この第1の加飾部39の先端側から上側に突設された第2の加飾部40とを備えている。そして、第1の加飾部39は、カバー体16の表板部の外端部16aの形状に略沿って形成され、第2の加飾部40は、ステアリングホイール本体2の被覆部10などの内端部10aの形状に略沿って形成されている。
【0023】
次に、このフィニッシャ4の取付動作を説明する。
【0024】
まず、ステアリングホイール本体2にエアバッグ装置3を取り付ける前の状態で、ステアリングホイール本体2を平面上に載置し、図8(a)に示すように、ステアリングホイール本体2のスポーク部7の芯金7aに上側から基部36を跨らせるようにして、芯金7aをスポーク芯金挿通部36dを配置し、すなわち、芯金7aの両側に第2の爪部35,35を配置するようにして、フィニッシャ4を配置する。この状態から、芯金7aとスポーク芯金挿通部36dとをガイドとして、矢印Aに示すように、外周側に向かってフィニッシャ4を移動し、略U字状の取付部31でステアリングホイール本体2の部材取付部21を挟み込む。この際、まず、図8(b)に示すように、第2の爪部35,35の傾斜面で案内しつつ、第2の爪部35,35の先端部を第2の突部27,27を乗り越えさせ、図3に示すように、第2の爪部35,35の第2の凹部38,38に第2の突部27,27を挿入して係合させる。次いで、図8(c)に示すように、第2の突部27,27に係合した第2の凹部38,38の部分を支点としてフィニッシャ4を回動させる。そして、第1の爪部34の先端部を第1の突部24を乗り越えさせ、第1の爪部34の第1の凹部37に第1の突部24を挿入して係合させる。この状態で、図4及び図5などに示すように、3カ所の係合により、フィニッシャ4がステアリングホイール本体2に安定して固定される。さらに、このようにステアリングホイール本体2にフィニッシャ4を取り付けた状態で、エアバッグ装置3をステアリングホイール本体2に取り付けることにより、フィニッシャ4の取付部31に離脱方向である内周側へ向かう負荷が加わることがなくなり、フィニッシャ4が外れることなく固定される。
【0025】
一方、フィニッシャ4を取り外す際は、エアバッグ装置3をステアリングホイール本体2から取り外した状態で、ノブ部36cを内周側に引いて取付部31を弾性的に変形させ、第1の凹部37と第1の突部24との係合を解除する。次いで、第2の突部27,27と第2の凹部38,38との係合を解除することにより、フィニッシャ4をステアリングホイール本体2から取り外すことができる。
【0026】
このように、本実施の形態によれば、フィニッシャ4は、一方向からの挿入動作で、突部24,27を凹部37,38に引っ掛け、係止により固定でき、ねじなどを用いることなく、いわば横方向からのワンタッチの作業でステアリングホイール本体2に固定できるため、ねじを用いる構成に比べて、部品点数を削減でき、また、ねじ止め作業が不要になるとともに、ステアリングホイール本体2の裏面からの作業も不要でステアリングホイール本体2を裏返す必要がなく、工数を削減して、製造コストを容易に低減できる。また、ねじを用いる必要がないため、ステアリングホイール1の質量の低減が容易になる。
【0027】
また、ステアリングホイール1は、フィニッシャ4を取り外す方向に位置してエアバッグ装置3が取り付けられるため、エアバッグ装置3が取り付けられた使用状態ではフィニッシャ4に取り外し方向の荷重が作用せず、簡略な構造でありながらフィニッシャを確実に固定して保持できる。
【0028】
さらに、フィニッシャ4の取付部31は、基部36から同一方向に爪部34,35,35を突設した簡略な構造であるため、射出成形により容易に一体形成でき、製造コストを低減できる。また、ステアリングホイール本体2の部材取付部21は、突部24,27を形成するのみでねじ孔などを後加工で形成する必要がなく、芯金7aと一体に容易に形成でき、製造コストを低減できるとともに、一定以上の深さ寸法を要するねじ孔に比べて厚さ寸法を小さく形成できる。
【0029】
また、フィニッシャ4の取付作業の際は、第2の爪部35,35同士の間に設けたスポーク芯金挿通部36dを芯金7aに摺接させてガイドとできるため、取付作業の作業性を向上できる。さらに、第2の爪部35,35同士の間に芯金7aを配置できるため、フィニッシャ4の取付部31を配置する空間を小さくすることができる。
【0030】
さらに、フィニッシャ4の取付部31は、3カ所でステアリングホイール本体2の部材取付部21に係合して安定して取り付けできる。さらに、
爪部34,35,35すなわち凹部37,38,38は、上側に1カ所とし、下側に2カ所としたため、上側からの作業の際に、まず、下側の2カ所を係合し、この2カ所をガイドすなわち支点としてフィニッシャ4を回動させて上側の1カ所を係合するとのバランスの良い着脱作業が実現でき、作業性を向上できる。
【0031】
このようにして、特に製造コストの低減及び軽量化が求められる装飾部品であるフィニッシャ4に適した構成を実現できる。
【0032】
なお、上記の実施の形態では、部材は、装飾部品であるフィニッシャ4としたが、この構成に限られず、例えばホーンボタンなどのスイッチ装置などとすることもできる。
【0033】
また、上記の実施の形態では、ステアリングホイール本体2の部材取付部21に、係合部としての突部24,27,27を突設して形成し、フィニッシャ4に、係合受部としての凹部37,38,38を設けた爪部34,35,35を形成したが、この構成に限られず、ステアリングホイール本体2の部材取付部21に凹部を形成し、フィニッシャ4に突部を形成することもできる。
【0034】
また、フィニッシャ4の取付部31は、3カ所でステアリングホイール本体2の部材取付部21に係合する構成としたが、この構成に限られず、2カ所あるいは4カ所以上の複数カ所で係合させることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、パッド部を備えた自動車などのステアリングホイールに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明のステアリングホイールの一実施の形態を示す図4のI−I相当位置の断面図である。
【図2】同上ステアリングホイールの平面図である。
【図3】同上ステアリングホイールの図4のII−II相当位置の断面図である。
【図4】同上ステアリングホイールのエアバッグ装置を取り外した状態の
【図5】同上ステアリングホイールの図1のIII−III相当位置の断面図である。
【図6】同上ステアリングホイールのフィニッシャの斜視図である。
【図7】同上ステアリングホイールのフィニッシャの図6の反対側から見た斜視図である。
【図8】同上ステアリングホイールのフィニッシャの取付動作の説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 ステアリングホイール
2 ステアリングホイール本体
3 パッド体としてのエアバッグ装置
4 部材としてのフィニッシャ
5 リム部
6 ボス部
7 スポーク部
7a 芯金
21 部材取付部
24 第1の係合部としての第1の突部
27 第2の係合部としての第2の突部
31 取付部
32 加飾部
36d ガイド部としてのスポーク芯金挿通部
37 第1の係合受部としての第1の凹部
38 第2の係合受部としての第2の凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リム部、このリム部の内側に位置するボス部、及びこれらリム部とボス部とを連結するスポーク部を備え、前記スポーク部に部材取付部を設けたステアリングホイール本体と、
前記ボス部側から挿入されて前記部材取付部に係合して保持される取付部を設けた部材と、
前記部材の離脱方向に対向して前記ボス部に取り付けられるパッド体と
を具備したことを特徴とするステアリングホイール。
【請求項2】
部材取付部及び取付部の一方には、複数の係合部が突設して形成され、これら部材取付部及び取付部の他方には、前記係合部に係合する係合受部が凹設して形成された
ことを特徴とする請求項1記載のステアリングホイール。
【請求項3】
部材取付部は、スポーク部の芯金に一体に形成され、第1の係合部と、この第1の係合部に対して互いに反対側に位置して前記スポーク部の芯金に一体に形成された2カ所の第2の係合部とを備え、
取付部は、前記第1の係合部に係合する第1の係合受部と、前記芯金に案内されるガイド部と、このガイド部の両側に位置して前記第2の係合部に係合する2カ所の第2の係合受部とを備えた
ことを特徴とする請求項1または2記載のステアリングホイール。
【請求項4】
部材は、ステアリングホイール本体とパッド部との間に配置される加飾部を備えたフィニッシャである
ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載のステアリングホイール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−36139(P2006−36139A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222497(P2004−222497)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000229955)日本プラスト株式会社 (740)
【Fターム(参考)】