説明

ストリーミングサービス方法、ストリーミングサービスシステムのサーバ及びストリーミングサービス方法を遂行するためのコンピュータ判読可能プログラムを記録した記録媒体

【課題】クライアントのサービス要請に優先順位を付与することによって重要度に従いサービスを提供する。
【解決手段】サーバが第1クライアントからストリーミングサービス要請、および要請の優先順位情報を受信すると、上記サーバがサービス要請を収容することができない場合、受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントを上記サーバが選択的に接続解除する。上記サーバがサービス要請を収容することができるか、又は受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在する場合、上記サーバが上記第1クライアントに上記ストリーミングデータを伝送すると、受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在しない場合、拒否メッセージを上記第1クライアントに伝送する。受信されたストリーミングサービス要請の優先順位が最も高い優先順位の場合、要請の優先順位を低い優先順位に変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ストリーミングサービス方法およびシステムに関するものであって、より一層詳細にホームネットワークを基盤とするストリーミングサービス方法において、サーバの能力により新たなストリーミング接続のサービスができない場合、既存の接続と新たな接続との間の優先順位を決めることができるようにし、合理的な接続管理を提供するストリーミングサービス方法、およびシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワークをとおし、色々な種類のコンテンツを他のクライアント機器に提供する役割をするメディアサーバは状況によって、複数のメディアクライアントに対して同時にストリーミングサービスを提供しなければならない状況が発生する。この時サーバのプロセシングパワー、ネットワーク帯域幅などによりサーバが同時に提供できるストリーミング接続数に制限を受けられる。
【0003】
既存のストリーミングサービスの場合、新たな接続サービスができない状況が発生すると、サーバが新たなサービスの接続要請を拒否する方法を取ってきた。
【0004】
図1は、従来のホームネットワークストリーミングサービスの提供方法を示す図である。デジタルコンテンツを提供するサーバ110とサーバにストリーミングサービスを要請する1以上のクライアント(121ないし123)がネットワークで接続されている。第1クライアント、第2クライアント、および第3クライアントは物理的に互いに異なるデバイスに存在することもあり得、物理的に一つのデバイスに存在することもあり得る。各クライアントはサーバにサービス要請を伝送することによってサーバにコンテンツを要求し、サーバはこれに対する応答でコンテンツのストリーミングを戻す。
【0005】
第1クライアント121がサーバ110に特定メディアファイルに対するサービス要請131を最初に伝送すると、サーバ110は要請を受けたコンテンツデータを第1クライアントに伝送132する。すなわち第1クライアント121にストリーミングサービスを提供する。第2クライアント122がサーバ110に特定メディアファイルに対するサービス要請133を伝送すると、サーバ110は自身のサービス能力(プロセシングパワー、ネットワーク帯域幅など)によりサービス可能の可否を判断し、サービスが可能な場合、第2クライアントにストリーミングサービスを提供134する。第3クライアント123がサーバ110に特定メディアファイルに対するサービス要請を伝送135すると、サーバ110は自分のサービス能力によりサービス可能の可否を判断する。これ以上新たなサービスの提供ができない場合、第3クライアントのサービス要請を拒否136するようになる。
【0006】
しかし、これはクライアントのサービス要請の重要度を考慮せず、サービス要請順序によりサービス提供の可否を判断するため、重要なサービス要請に対しても時間的順序のためサービスの提供ができない問題点がある。また、サーバがCD、DVD、チューナなどと同じように一つのサービスの接続のみ提供するソースの場合、家庭でユーザが移動しながら、同一なサービスを継続的に提供されたい場合、既存のサービス接続によって新たなサービス接続に制約を受けるという問題点もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、クライアントのサービス要請に優先順位を付与することによって重要度に従いサービスの提供ができるストリーミングサービス方法およびシステムのサーバを提供しようとするものである。
【0008】
本発明が成そうとする他の技術的課題は、ユーザをしてサービス要請の優先順位を設定できるユーザインターフェースを提供することによって既存の接続に優先し、ユーザのサービス要請を貫徹できるストリーミングサービス方法およびシステムのサーバを提供しようとするものである。
【0009】
本発明の目的は以上で言及した目的に制限されず、言及されていないまた他の目的は次の記載から当業者に明確に理解されるのであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の実施形態によるストリーミングサービス方法は、サーバが第1クライアントからストリーミングサービス要請、および上記要請の優先順位情報を受信する段階と、上記サーバが上記サービス要請を収容することができない場合、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントを上記サーバが選択的に接続解除する段階と、上記サーバが上記サービス要請を収容することができるか、又は上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在する場合、上記サーバが上記第1クライアントに上記ストリーミングデータを伝送する段階と、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在しない場合、拒否メッセージを上記第1クライアントに伝送する段階と、上記受信されたストリーミングサービス要請の優先順位が最も高い優先順位の場合、上記要請の優先順位を低い優先順位に変更する段階と、を含む。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の実施形態によるストリーミングサービスシステムのサーバは、第1クライアントからストリーミングサービス要請、および上記要請の優先順位情報を受信する手段;上記サーバが上記サービス要請を収容することができない場合、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントを選択的に接続解除する手段;上記サーバが上記サービス要請を収容することができるか、又は上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在する場合、上記第1クライアントに上記ストリーミングデータを伝送する手段;上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在しない場合、拒否メッセージを上記第1クライアントに伝送する手段;及び上記受信されたストリーミングサービス要請の優先順位が最も高い優先順位の場合上記要請の優先順位を低い優先順位に変更する手段;を含む。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の実施形態によるストリーミングサービス方法を遂行するためのコンピュータ判読可能プログラムを記録した記録媒体は、上記ストリーミングサービス方法が、サーバが第1クライアントからストリーミングサービス要請、および上記要請の優先順位情報を受信する段階と、上記サーバが上記サービス要請を収容することができない場合、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントを上記サーバが選択的に接続解除する段階と、上記サーバが上記サービス要請を収容することができるか、又は上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在する場合、上記サーバが上記第1クライアントに上記ストリーミングデータを伝送する段階と、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在しない場合、拒否メッセージを上記第1クライアントに伝送する段階と、上記受信されたストリーミングサービス要請の優先順位が最も高い優先順位の場合、上記要請の優先順位を低い優先順位に変更する段階と、を含む。
【発明の効果】
【0013】
上記したような本発明のストリーミングサービス方法、およびストリーミングサービスシステムのサーバによると、次のような効果が一つあるいはそれ以上ある。
【0014】
また、ホームネットワークをとおし、サーバと接続されたクライアントのサービス要請を重要度により管理することによって効率的なストリーミングサービスを具現することができるという長所がある。
【0015】
二番目、ユーザがサービス要請の優先順位を設定できるユーザインターフェースを提供することによって既存の接続に優先し、ストリーミングサービスを受けることができるという長所もある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】従来のホームネットワークストリーミングサービスの提供方法を示す図である。
【図2】本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスの提供方法を示す概念図である。
【図3】ホームネットワークストリーミングサービスシステムのクライアントがサービスを要請するメッセージの一実施例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのクライアントが動作する過程を見せるフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのサーバが動作する過程を見せるフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのサーバとクライアントの接続状態を示す状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
その他実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図に含まれている。
【0018】
本発明の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態に具現されることができ、単に本実施形態は本発明の開示を完全にするため、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるため提供されるものであり、本発明は請求項の範囲によってのみ定義される。明細書全体にかけ、同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0019】
以下、添付された図面を参照し、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明することとする。
【0020】
図2は、本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスの提供方法を示す概念図である。
【0021】
第1クライアント221が最初にサーバ210に特定メディアファイルに対するサービス要請231を伝送すると、サーバ210は該当データのストリーミングサービスを第1クライアント221に提供232する。第2クライアント222がサーバ210に特定コンテンツに対する優先順位サービス要請233を伝送する。サーバ210は、サービス能力が限界に至った場合、第2クライアントのサービス要請の優先順位と既存接続の優先順位を比較し、新たなサービス要請の優先順位がさらに高いため、第1クライアントとの既存接続を切る234。第1クライアントとの接続を切る作業が成功的に遂行されるとサーバは第2クライアントにストリーミングサービスを提供235する。第3クライアント223がサーバ210に特定コンテンツに対するサービス要請を伝送すると、236サーバは自分のサービス能力を把握し、サービスの提供ができない場合、第3クライアントのサービス要請を拒否237する。第3クライアントのサービス要請は優先順位サービス要請ではなく、第2クライアントのサービス接続を切ることができないからである。
【0022】
本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのクライアントが優先順位を有するサービスを要請するメッセージの一実施例は図3を参照し、説明する。
【0023】
UPnP(Universal Plug and Play)あるいはDLNA(Digital Living Network Alliance)等を支援するホームネットワークを使用する場合、クライアントのサービス要請の一実施例としてHTTP
Getメッセージを使用することができる。図3の実施形態は、HTTP Getメッセージのヘザーにサービス要請の優先順位を示すヘッダ250を追加し、サービス要請の優先順位をサーバに知らせる。優先順位はホームネットワークストリーミングシステムの具現方法および優先順位管理政策により多様にわけることができるが、以下の明細書では説明の便宜のため、3種類レベルの優先順位を仮定し、説明する。
【0024】
例えば、本実施形態によるストリーミングシステムの優先順位はNormal、Critical、Forceの3段階に構成されるとする。Normalを最も低い優先順位、Forceを最も高い優先順位、CriticalをNormalより高くてForceより低い優先順位と仮定することができる。ユーザが別途の優先順位を定めず、サービスを要請する場合(図2の231および236)、サーバ210は該当サービス要請の優先順位をNormalであると解釈することができる。Force優先順位を有するサービス要請は最も強力なサービス要請であって既存のいかなるサービスの接続も切ることができる最も高い優先順位のサービス要請である。一つのクライアントがForce優先順位を有するサービスの要請をし、成功的にサーバとの接続が成立されると、そのクライアントの優先順位はCriticalであってレベルが低くなる。これは、他のクライアントから再度Force優先順位を有するサービス要請を受ける場合、無条件的なサービスの提供を保障するためである。
【0025】
一方、本発明の実施形態による優先順位ストリーミングサービス方法を採用していない既存デバイスのサービス要請は優先順位を明示しないサービス要請に該当するため、サーバのサービス提供政策に従いNormalやCritical優先順位サービス要請として取り扱うことができる。
【0026】
図4は、本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムの構成を示すブロック図である。
【0027】
本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのサーバ300は送受信部310、メッセージ解析部320、優先順位管理部340、制御部330、および保存部350を含むことができる。
【0028】
送受信部310は、クライアント400からサービス要請メッセージを受信し、サービス要請に対応するストリーミングデータを伝送する。メッセージ解析部320は、送受信部310から伝達されたサービス要請メッセージを解釈し、サービス要請の優先順位情報を抽出する。
【0029】
制御部330は、クライアント400にサービス提供が可能の可否をサーバのプロセシング能力、ネットワークの帯域幅などに基づいて判断し、送受信部310、メッセージ解析部320、優先順位管理部340および保存部350の動作を制御する。
【0030】
優先順位管理部340は、制御部330の判断結果現在サーバの能力に新たな接続が許容できない場合、メッセージ解析部320から提起された新たなサービス要請の優先順位と既にサービスを提供している既存クライアントとのサービス接続の優先順位を比較する。新たなサービス要請の優先順位より低い優先順位を有するサービスの接続が存在する場合、優先順位管理部340は、低い優先順位を有するサービス接続を切り、新たにサービス要請をしたクライアントと接続を生成する。反面、新たなサービス要請の優先順位より低い優先順位を有するサービス接続が存在しない場合、サーバ300は新たなサービス要請を拒否する。
【0031】
一方、サーバ300は、新たなサービス要請の優先順位がForceの場合、優先順位の比較過程を行わず、既存接続中優先順位が最も低い接続を切り、該当クライアントと接続を生成し、ストリーミングデータを伝送することができる。この時、優先順位管理部340は接続が生成されたクライアントの優先順位をCriticalに下げる。
【0032】
保存部350は、サーバ300が提供するメディアサービスのためのコンテンツデータと現在サーバと接続されているクライアントの優先順位に関する情報を保存する。
【0033】
本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのクライアント400は、送受信部410、優先順位設定部420、再生部430、保存部440、およびユーザインターフェース部450を含むことができる。
【0034】
送受信部410は、サーバ300にストリーミングサービスを要請するメッセージを伝送し、サーバからコンテンツデータを受信する。
【0035】
ユーザインターフェース部450は、ユーザからユーザが優先順位の入力ができるユーザ優先順位設定モードの転換有無の選択を受け、サービス要請の優先順位に関する情報の入力を受けることができるユーザインターフェースを提供する。
【0036】
優先順位設定部420は、ユーザインターフェース部450から伝達された優先順位情報によりサービス要請メッセージに優先順位情報を挿入するか、サーバによってサービスが拒否された場合、自動でサービス要請の優先順位を一段階高めることができる。
【0037】
保存部440は、送受信部410をとおし受信したストリーミングデータを保存できる。再生部430は、送受信部410あるいは保存部440から提起されたストリーミングデータの再生をする役割をする。
【0038】
今まで図4の各構成要素は、ソフトウェアあるいは、FPGA(field−programmable gate array)やASIC(application−specific integrated circuit)と同じハードウェアを意味し得る。ところが、上記構成要素はソフトウェアあるいはハードウェアに限定される意味ではなく、アドレッシング(addressing)できる保存媒体にあるように構成されることもでき、一つあるいはそれ以上のプロセッサを実行させるように構成されることもできる。上記構成要素の中で提供される機能は、さらに細分化された構成要素によって具現されることができ、複数の構成要素を合わせ、特定の機能を遂行することに具現することもできる。それだけではなく、上記構成要素はシステム内の一つあるいはそれ以上のコンピュータを実行させるように具現され得る。
【0039】
図5は、本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのクライアントが動作する過程を見せるフローチャートである。
【0040】
本発明の実施形態によるクライアント400は、サーバ300からストリーミングサービスを受けようとする場合、サーバにサービス要請メッセージを伝送(S510)する。サーバと接続が生成されると(S520のはい)、サーバから伝送されるストリーミングデータを受信(S580)する。
【0041】
サーバと接続が失敗すると(S520のいいえ)、ユーザインターフェース部450は、ユーザにユーザ優先順位設定モードに転換するかを問う(S530)。ユーザによってユーザ優先順位設定モードに転換される場合(S530のはい)、ユーザインターフェース部450は、ユーザからサービス要請の優先順位情報の入力を受け(S540)、優先順位設定部420は、入力を受けた優先順位情報によりサービス要請の優先順位を変更(S550)する。送受信部410は、サーバに変更された優先順位情報を含むサービス要請メッセージを伝送(S560)する。クライアントはサーバとの接続が成功する時までS540ないしS570の過程を反復遂行することができる。サーバとの接続が成立(S570のはい)されるとクライアントは送受信部410をとおし、サーバからストリーミングデータを受信(S580)する。
【0042】
反面、ユーザがユーザ優先順位設定モードに転換しない場合(S530のいいえ)、クライアントはサービス要請を終了する。すなわち、本発明の実施形態によるストリーミングサービスシステムは、ユーザに自分のサービス要請を放棄するか他のクライアントのサービス接続を切るかを選択することができるユーザインターフェースを提供する。したがって、本実施形態によるシステムは、ユーザが初期に優先順位を考慮しない一般的なサービス要請をし、その要請が失敗すると優先順位によるサービス要請を試みることができる。
【0043】
一方、本発明の他の実施形態によるクライアントは、ユーザ優先順位設定モードを提供せず、サーバとの接続が失敗すると自動的にサービス要請の優先順位を一段階高め、サービスを再要請することができる。
【0044】
図6は、本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのサーバが動作する過程を示すフローチャートである。
【0045】
本発明の実施形態によるサーバ300は、クライアント400からサービス要請を受信(S610)すると、サーバのサービス能力により新たなサービスの要請を受容することができるかを判断(S620)する。新たなサービス要請がサーバのサービス能力を超過する場合(S620のいいえ)、新たなサービス要請が優先順位サービス要請であるかを判断(S630)する。新たなサービス要請が優先順位サービス要請であれば(S630のはい)、さらに低い優先順位を有する既存サービス接続が存在するかを探索(S640)する。さらに低い優先順位を有する既存の接続が存在すると(S640のはい)さらに低い優先順位を有する既存の接続を切り(S650)、新たにサービス要請したクライアントと接続を樹立(S660)する。
【0046】
反面、優先順位サービス要請ではなく(S630のいいえ)、さらに低い優先順位を有する既存の接続が存在しない場合(S640のいいえ)、サーバはサービス拒否メッセージを該当クライアントに伝送(S655)する。
【0047】
一方、新たなサービス要請の優先順位が最も高い優先順位、例えばForceの場合(S670のはい)、サーバは優先順位を一段階低い優先順位のCriticalに変更(S680)し、クライアントにサービスデータを伝送(S690)する。
【0048】
図7は、本発明の実施形態によるホームネットワークストリーミングサービスシステムのサーバとクライアントの接続状態を示す状態図である。
【0049】
優先順位をNormal、Critical、Forceの三つレベルで構成する場合、サーバとクライアントの接続状態はCritical接続710、Normal接続730、接続解除720中一つになり得る。Forceは、最も高い優先順位として既存の接続に最優先し、サービスを受けようとするユーザが使用することができる。したがって、Force優先順位は、サーバとクライアントの接続状態と直接対応されない。
【0050】
接続解除状態720は、クライアントがCritical優先順位サービス要請740をすると、Critical接続状態710に転換され、クライアントが優先順位なしのサービス要請をするか、Normal優先順位サービス要請760をすると、Normal接続状態730に転換される。Critical接続状態710は、他のクライアントがForce優先順位サービス要請をするかサービスが完了(750)されると、接続解除状態720に転換される。Normal接続状態730は、他のクライアントがCritical優先順位サービス要請あるいはForce優先順位サービス要請をするか、サービスが完了すると、接続解除状態720に転換される。
【0051】
以上添付された図面を参照し、本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態に実施されることが理解できるだろう。したがって、以上で記述した実施形態は全ての面で例示的なものであり、限定的ではないことを理解しなければならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホームネットワークを基盤とするストリーミングサービス方法において、
サーバが第1クライアントからストリーミングサービス要請、および上記要請の優先順位情報を受信する段階と、
上記サーバが上記サービス要請を収容することができない場合、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントを上記サーバが選択的に接続解除する段階と、
上記サーバが上記サービス要請を収容することができるか、又は上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在する場合、上記サーバが上記第1クライアントに上記ストリーミングデータを伝送する段階と、
上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在しない場合、拒否メッセージを上記第1クライアントに伝送する段階と、
上記受信されたストリーミングサービス要請の優先順位が最も高い優先順位の場合、上記要請の優先順位を低い優先順位に変更する段階と、
を含むストリーミングサービス方法。
【請求項2】
上記第2クライアントは
最も低い優先順位で接続されたクライアントである、請求項1に記載のストリーミングサービス方法。
【請求項3】
上記第1クライアントの優先順位情報を保存する段階をさらに含む、請求項1に記載のストリーミングサービス方法。
【請求項4】
上記ホームネットワークはUPnP、およびDLNA中少なくとも一つを支援する、請求項1に記載のストリーミングサービス方法。
【請求項5】
ホームネットワークを基盤とするストリーミングサービスシステムのサーバにおいて、
第1クライアントからストリーミングサービス要請、および上記要請の優先順位情報を受信する手段;
上記サーバが上記サービス要請を収容することができない場合、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントを選択的に接続解除する手段;
上記サーバが上記サービス要請を収容することができるか、又は上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在する場合、上記第1クライアントに上記ストリーミングデータを伝送する手段;
上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在しない場合、拒否メッセージを上記第1クライアントに伝送する手段;及び
上記受信されたストリーミングサービス要請の優先順位が最も高い優先順位の場合上記要請の優先順位を低い優先順位に変更する手段;
を含むサーバ。
【請求項6】
上記第2クライアントは
最も低い優先順位で接続されたクライアントである、請求項5に記載のサーバ。
【請求項7】
上記第1クライアントの優先順位情報を保存する手段をさらに含む、請求項5に記載のサーバ。
【請求項8】
上記ホームネットワークはUPnP、およびDLNA中少なくとも一つを支援する、請求項5に記載のサーバ。
【請求項9】
ホームネットワークを基盤とするストリーミングサービス方法において、
サーバが第1クライアントからストリーミングサービス要請、および上記要請の優先順位情報を受信する段階と、
上記サーバが上記サービス要請を収容することができない場合、上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントを上記サーバが選択的に接続解除する段階と、
上記サーバが上記サービス要請を収容することができるか、又は上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在する場合、上記サーバが上記第1クライアントに上記ストリーミングデータを伝送する段階と、
上記受信された優先順位情報より低い優先順位を有する第2クライアントが存在しない場合、拒否メッセージを上記第1クライアントに伝送する段階と、
上記受信されたストリーミングサービス要請の優先順位が最も高い優先順位の場合、上記要請の優先順位を低い優先順位に変更する段階と、
を含むストリーミングサービス方法を遂行するためのコンピュータ判読可能プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−159292(P2011−159292A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−16381(P2011−16381)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【分割の表示】特願2008−518047(P2008−518047)の分割
【原出願日】平成18年6月27日(2006.6.27)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】