説明

ストレーナユニット及びストレーナの清掃方法

【課題】ストレーナの清掃を良好に且つ簡単に行うことができるストレーナユニットを提供する。
【解決手段】筒状をなし、軸方向の先端側から相手側管体32の内部に挿入され、流水を内周側から外周側に通過させて異物除去するストレーナ52と、給水ホースへの接続部及び相手側管体32への取付部を備えたストレーナ保持部54と、ストレーナ52の先端の開口面を開閉可能に閉鎖するストレーナキャップ80とを含んでストレーナユニット20を構成し、これを給水ホース接続状態の下で相手側管体32に対して着脱可能となしておく。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はストレーナにより流水中からゴミや砂等の異物を濾過し除去するストレーナユニット、詳しくはストレーナが筒状をなしているものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より様々な水周り機器において、流水の流路を横切る状態にストレーナを設け、流水中からゴミや砂等の異物を濾過し除去することが行われている。
このストレーナの濾過面には長期使用の間に異物が付着し堆積するため、定期的に異物をストレーナから除去するための清掃を行うことが必要である。
【0003】
従来にあって、ストレーナに付着した異物を除去するためには、ストレーナを取付個所から取り出した上でこれを他の別の場所、例えば洗面台や流し台に持って行って、そこでストレーナの濾過面に水栓の吐水口から吐水を当てて清掃するといったことが必要で、その作業が煩わしい作業となっていた。
【0004】
またその他に、ストレーナの清掃即ちメンテナンスのためにストレーナを取付個所から取り外したとき、ストレーナの濾過面に付着した異物が落下したりストレーナの濾過面が取付個所詳しくは相手側管体の内面に接触したりして異物が相手側管体の内面に付着し、清掃した後のストレーナを再び相手側管体に挿入して取り付ける際に、Oリング等止水のためのシール部材が、相手側管体の内面に付着した異物を噛み込んでしまい、これが漏水の原因になるといった問題を生じていた。
【0005】
例えば下記特許文献1の図8や、下記特許文献2の図3に示されるようにストレーナが筒状をなしており、流水を外周側から内周側に径方向に通過させて外周面を濾過面として流水中から異物除去するものである場合(ストレーナの形状及び用い方はこのようなものが一般的である)に、特にこうしたことが生じ易い。
【0006】
ストレーナが筒状をなしている場合、ストレーナを相手側管体から取り出す際に外周面が相手側管体の内面に接触し易く、従ってストレーナの外周面が濾過面をなしている場合、そこに付着している異物が相手側管体に付着し易く、而してその異物の付着した個所がシール部材によるシール面である場合、シール部材が異物を噛み込んでしまうといったことが生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−307875号公報
【特許文献2】特開2002−159808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は以上のような事情を背景とし、ストレーナの清掃を良好に且つ簡単に行うことができるストレーナユニット及びそのストレーナユニットにおけるストレーナの清掃方法を提供することを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
而して請求項1はストレーナユニットに関するもので、(イ)筒状をなし、軸方向の先端側から相手側管体の挿入口を通じて該相手側管体の内部に挿入され、流水を内周側から外周側に通過させて内周面を濾過面として該流水中の異物を濾過し除去するストレーナと、(ロ)該ストレーナを前記相手側管体に取り付けるための取付部と、(ハ)該ストレーナより上流側の可撓性を有する給水ホースと接続される接続部と、(ニ)該ストレーナの先端の開口面を開閉可能に閉鎖するストレーナキャップと、を有しており、前記給水ホース接続状態の下で前記相手側管体に対して着脱可能となしてあることを特徴とする。
【0010】
請求項2のものは、請求項1において、内部に流路を形成する筒状のストレーナ保持部を有しており、該ストレーナ保持部に前記取付部と前記給水ホースとの接続部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項3はストレーナユニットにおけるストレーナの清掃方法に関するもので、請求項1,2の何れかのストレーナユニットを前記給水ホース接続状態の下で前記相手側管体から取り出し、前記ストレーナキャップを開いて前記ストレーナの前記開口面を開放して下向きとし、且つ前記給水ホースを上側として、該給水ホース内の残水を該ストレーナの内周面に沿って下向きに軸方向に流すことで、該ストレーナの内周面の付着異物を洗い流し、除去することを特徴とする。
【発明の作用・効果】
【0012】
以上のように本発明は、筒状をなし内周面を濾過面として流水中の異物を濾過し除去するストレーナと、ストレーナを相手側管体に取り付けるための取付部と、ストレーナより上流側の可撓性を有する給水ホースと接続される接続部と、ストレーナの先端の開口面を開閉可能に閉鎖するストレーナキャップとを備えてストレーナユニットを構成し、そしてそのストレーナユニットを給水ホース接続状態の下で相手側管体に対し着脱可能となしたものである。
【0013】
かかる本発明においては、給水ホース接続状態の下でストレーナユニットを相手側管体から取り出し、そしてストレーナキャップを開いてストレーナの先端の開口面を開放して下向きとし且つ給水ホースを上側として、給水ホース内の残水をストレーナの内周面に沿って下向きに軸方向に流すことで、ストレーナの内周面の付着異物を洗い流し除去することができる(請求項3)。
そしてこのようにすることで、ストレーナの清掃をその場で簡単に行うことができる。
【0014】
即ち、従来のようにストレーナを相手側管体から取り出した後、これを別の場所である洗面台や流し台等に持ち運んで、そこで水栓の吐水口からの吐水の流れによって清掃するといった面倒なことを行わなくても、ストレーナを給水ホースに接続した状態のまま、その場において簡単に清掃することができる。
併せてストレーナの濾過面である内周面に付着し堆積している異物を、残水の流れによって綺麗に洗い流し除去することができる。
【0015】
ストレーナの内周面に沿って先端の開口面に向かって軸方向に流れる給水ホース内の残水の流れは、ストレーナの内周面に付着している異物を引き離す方向の強い流れとなり、そのような流れによってストレーナの内周面の異物を効率高く除去することができるのである。
【0016】
本発明では、内部に流路を形成する筒状のストレーナ保持部をストレーナユニットに具備させ、そのストレーナ保持部に上記の取付部と給水ホースとの接続部を設けておくことができる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態のストレーナユニットを含む流路の系統図である。
【図2】同実施形態のストレーナユニットを周辺部とともに示す断面図である。
【図3】図2に示す部材を分解して示す斜視図である。
【図4】図3のストレーナを、ストレーナキャップを外した状態で示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は便器に備えられ、洗浄ノズル12から洗浄水を噴射して人体局部を洗浄する局部洗浄装置で、14はその局部洗浄装置10に給水を行う流路、16はその流路14の一部をなす可撓性を有する給水ホースである。
流路14には、図中左側から止水栓18,ストレーナユニット20,止水弁22,温水タンク24が設けられている。
ここで止水弁22は、局部洗浄装置10の内部流路を全体的に開閉する主弁としてのもので、ここではダイヤフラム式開閉弁から成っている。
【0019】
局部洗浄装置10は、止水弁22の開弁状態の下で流路14を通じて送られて来た水を温水タンク24に導き、更に温水タンク24から温水を流出させて洗浄ノズル12へと導き、洗浄ノズル12から勢い良く人体局部に向けて噴射する。
【0020】
26は流路14から分岐した分岐流路で、この分岐流路26は流路14からの水を手洗用の吐水管に導く。
28は同じく流路14から分岐して延び出した圧抜路で、この圧抜路28上には圧力逃し弁としての水圧制御弁30が設けられている。
この水圧制御弁30は、流路14内の圧力が設定圧を超えて上昇しようとするとき開弁して流路14の圧力を抜き、流路14の圧力が設定圧を超えて過大となるのを防止する働きをなす。
【0021】
図2〜図4に、ストレーナユニット20の具体的構成が周辺部の構造とともに示してある。
図2において、32はストレーナユニット20を取り付けるべき相手側管体で、全体として円筒状をなしており、軸方向端(図中上端)に、流路14に連通した開口34を有し、また周壁に分岐流路26に連通した開口36を有している。
また図中下端部には雄ねじ38を有するねじ結合部40を有している。ねじ結合部40の図中下端の開口はストレーナユニット20の挿入口102を成している。
【0022】
42は、ストレーナユニット20を相手側管体32に脱着可能に取り付けるためのねじリングで、内周面に雄ねじ38に螺合する雌ねじ44を有している。
46は、上記給水ホース16の一端部に装着された端部金具で、この端部金具46は、フランジ部48とフランジ部48から図中上側に突き出した雄嵌合部49とを有しており、その雄嵌合部49においてシール部材としてのOリング50を保持している。
【0023】
上記ストレーナユニット20は、それぞれが円筒状をなすストレーナ52と、筒状のストレーナ保持部54とを有しており、そのストレーナ保持部54によって、ストレーナ52が同軸状に保持されている。
ストレーナ保持部54は、図中下端部に雌嵌合部56とフランジ部58とを有している。
【0024】
そしてこの雌嵌合部56が端部金具46の上記雄嵌合部49に対して、フランジ部58,48を互いに当接させる状態に外嵌状態に嵌合され、その状態でそれら雌嵌合部56と雄嵌合部49とが、金属製のばねクリップ60にて互いに結合されている。
【0025】
ばねクリップ60は、図3に示しているように略リング状をなして、周方向所定個所に嵌込用の開口62を有しており、また図中上下方向の幅方向の中間部に、周方向に沿って延びる係入溝64を有している。
ばねクリップ60は、上記一対のフランジ部58,48を重ね合せた状態で嵌込用開口62から係入溝64に軸直角方向に係入させることで、雌嵌合部56と雄嵌合部49、即ちストレーナ保持部54と端部金具46とを抜止状態に結合する。
【0026】
上記ストレーナ52は、図4に示しているように円筒状をなすメッシュ状部材66と、その保持枠68とを有している。
保持枠68は、図中上端に円形のリング状部70を、また図中下端に同じく円形をなす雌嵌合部72を有しており、そしてそれらリング状部70と雌嵌合部72とが、メッシュ状部材66の内側において補強板74にて連結され、またメッシュ状部材66の外周側において軸方向(図中上下方向)に縦に延びる複数の補強リブ76にて連結されている。
尚図中上端のリング状部70の外面には、周方向に180°隔たった2個所に係合突起78が設けられている。
【0027】
ストレーナ52は、先端即ち図中上端が開口面をなしており、その開口面が、脱着可能なストレーナキャップ80によって閉鎖されている。
ストレーナキャップ80は有底の円筒状をなしていて、円板状をなす蓋部82(図2参照)と、周壁84とを有しており、その周壁84の180°隔たった2個所に係合溝86が設けられている。
【0028】
これら係合溝86は、全体としてL字状をなしており、図4に示すように周壁84の下端から図中上方向に延び、上記の係合突起78が通過可能な差込溝部86Aと、この差込溝部86Aに続いて周方向に円弧状に延びる係合溝部86Bとを有している。
【0029】
このストレーナキャップ80は、次のようにしてストレーナ52に対し簡単に着脱することができる。
即ち、ストレーナ52の上端の係合突起78を係合溝86の差込溝部86Aに差し込むようにして、ストレーナキャップ80をストレーナ52のリング状部70に図中下向きに嵌め合せ、その後ストレーナキャップ80を図4中反時計方向に回転操作し、係合突起78を係合溝部86Bに係合させることで、ストレーナキャップ80をストレーナ52に取り付けることができる。
而してストレーナキャップ80をストレーナ52に取り付けた状態の下で、ストレーナ52の上端の開口面はストレーナキャップ80にて閉鎖された状態となる。
【0030】
一方ストレーナキャップ80を逆方向(図中時計方向)に回転操作した上で、ストレーナキャップ80を図中上向きに持ち上げることで、ストレーナキャップ80をストレーナ52から簡単に取り外すことができる。
而してストレーナキャップ80を取り外した状態の下で、ストレーナ52の上端の開口面は開放された状態となる。即ちストレーナ52の内部が外部に開放された状態となる。
【0031】
尚、ストレーナ52は上記と同様の着脱構造にてストレーナ保持部54に対しても着脱可能とされている。
即ち、図3及び図4に示しているようにストレーナ52における図中下端の雌嵌合部72には、上記と同様の係合溝86が形成され、また一方ストレーナ保持部54の上端部には円形の雄嵌合部88が設けられていて、その雄嵌合部88に係合突起78が設けられ、それら係合突起78と係合溝86との係合に基づいて、ストレーナ52が雌嵌合部72を雄嵌合部88に外嵌状態に嵌合させた状態にストレーナ保持部54に取り付けられ、或いはこれから取外し可能とされている。
【0032】
尚このようにストレーナ52をストレーナ保持部54に対して着脱可能としておくことで、ストレーナ52の取替えの必要が生じたときに簡単にこれを行うことができるが、場合によってストレーナ52をストレーナ保持部54に一体に結合状態に設けておくこともできる。
【0033】
ストレーナ保持部54は、上記相手側管体32の内面に水密に嵌合する嵌合部92(図2参照)を有している。
この嵌合部92の外周面にはシール部材としてのOリング94が上下に一対保持されており、これらOリング94による水密シール状態の下で、嵌合部92が相手側管体32の内面に嵌合するようになしてある。
【0034】
ストレーナ保持部54にはまた、この嵌合部92の図中下側の位置に、全周に亘る環状溝(取付部)90が設けられており、この環状溝90においてストレーナユニット20が上記のねじリング42を介し相手側管体32に取り付けられるようになっている。
【0035】
詳しくは、図3にも示しているようにねじリング42にはこれを径方向に貫通する開口95が設けられていて、その開口95に、一対の弾性脚96と連結部98とを有する留め具100が差し込まれ、そして留め具100の弾性脚96が、ストレーナ保持部54の環状溝90に係合せしめられることで、ストレーナ保持部54即ちストレーナユニット20が留め具100,ねじリング42を介し相手側管体32に脱着可能に取り付けられている。
尚、図2において14Aはストレーナ保持部54の内部に形成された内部流路を表している。
【0036】
次に本実施形態の作用を以下に説明する。
本実施形態においては、可撓性の給水ホース16を通じて上流側から送られて来た水は、ストレーナユニット20におけるストレーナ保持部54の内部流路14Aを図2中上向きに流れてストレーナ52に到り、そしてストレーナ52を内周側から外周側に径方向に流れ出て、開口34を通じ局部洗浄装置10の洗浄ノズル12側に流れ、或いは開口36を通じ分岐流路26へと流れて手洗用の吐水管へと供給される。
その際、ストレーナ52は流水が内周側から外周側へと通過することで、内周面を濾過面として流水中からゴミや砂等の異物を濾過し除去する。
【0037】
長期使用によりストレーナ52の内周面に異物が多く付着し堆積することによって、ストレーナ52を清掃する必要が生じたとき、この実施形態では、ねじリング42を回転操作してこれを相手側管体32から外すことによって、ストレーナユニット20全体を給水ホース16接続状態の下で相手側管体32から図中下向きに抜き出す。
【0038】
そしてその後、ストレーナキャップ80を取り外し、ストレーナ52の先端の開口面を開放した状態とした上で開口面を下向きとし、また給水ホース16を上側に位置させた状態として、給水ホース16内の残水をストレーナ保持部54及びストレーナ52の内部を流通させて先端の開口面から流出させる。
【0039】
このとき、ストレーナ52の内周面即ち濾過面に付着し堆積していた異物は、ストレーナ52の内周面に沿って下向き且つ軸方向に強い勢いで流れる給水ホース16内部の残水の流れによってストレーナ52の内周面から除去され、外部へと洗い流される。
即ち、ストレーナユニット20を相手側管体32から取り出したその場で、ストレーナ52を清掃することができる。
【0040】
そして清掃が終わったら、再びストレーナキャップ80をストレーナ52に取り付けて、ストレーナ52の先端の開口面を閉鎖し、その状態で再びストレーナユニット20を給水ホース16接続状態のままで相手側管体32の内部に挿入し、更にねじリング42を回転操作し締め付けることで、ストレーナユニット20即ちストレーナ52を再びもとの位置にセットすることができる。
【0041】
以上のように本実施形態においては、給水ホース16接続状態の下でストレーナユニット20を相手側管体32から取り出し、そしてストレーナキャップ80を開いてストレーナ52の先端の開口面を開放して下向きとし且つ給水ホース16を上側として、給水ホース16内の残水をストレーナ52の内周面に沿って下向きに軸方向に流すことで、ストレーナ52の内周面の付着異物を洗い流し除去することができる。
そしてこのようにすることで、ストレーナ52の清掃をその場で簡単に行うことができる。
【0042】
即ち、従来のようにストレーナ52を相手側管体32から取り出した後、これを別の場所である洗面台や流し台等に持ち運んで、そこで水栓の吐水口からの吐水の流れによって清掃するといった面倒なことを行わなくても、ストレーナ52を給水ホース16に接続した状態のまま、その場において簡単に清掃することができる。
併せてストレーナ52の濾過面である内周面に付着し堆積している異物を、給水ホース16の残水の流れによって綺麗に洗い流し除去することができる。
【0043】
その際ストレーナ52の内周面に沿って先端の開口面に向かい軸方向に流れる給水ホース16内の残水の流れは、ストレーナ52の内周面に付着している異物を引き離す強い流れとなり、そのような流れによってストレーナ52の内周面の異物を効率高く除去することができる。
【0044】
以上本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上例以外の他の様々な個所に設置されるストレーナユニットに対して適用可能であるし、また上例ではストレーナキャップ80を脱着可能としているが、単にこれをストレーナに対し開閉可能に接続状態に設けておくといったことも可能であり、更にストレーナ52を相手側管体32に取り付けるための取付部や給水ホース16への接続部を他の形態で設けることも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【符号の説明】
【0045】
16 給水ホース
20 ストレーナユニット
32 相手側管体
40 ねじ結合部
42 ねじリング
48 フランジ部
52 ストレーナ
54 ストレーナ保持部
56 雌嵌合部(接続部)
58 フランジ部(接続部)
60 ばねクリップ
80 ストレーナキャップ
90 環状溝(取付部)
102 挿入口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(イ)筒状をなし、軸方向の先端側から相手側管体の挿入口を通じて該相手側管体の内部に挿入され、流水を内周側から外周側に通過させて内周面を濾過面として該流水中の異物を濾過し除去するストレーナと、
(ロ)該ストレーナを前記相手側管体に取り付けるための取付部と、
(ハ)該ストレーナより上流側の可撓性を有する給水ホースと接続される接続部と、
(ニ)該ストレーナの先端の開口面を開閉可能に閉鎖するストレーナキャップと、
を有しており、前記給水ホース接続状態の下で前記相手側管体に対して着脱可能となしてあることを特徴とするストレーナユニット。
【請求項2】
請求項1において、内部に流路を形成する筒状のストレーナ保持部を有しており、該ストレーナ保持部に前記取付部と前記給水ホースとの接続部が設けられていることを特徴とするストレーナユニット。
【請求項3】
請求項1,2の何れかのストレーナユニットを前記給水ホース接続状態の下で前記相手側管体から取り出し、前記ストレーナキャップを開いて前記ストレーナの前記開口面を開放して下向きとし、且つ前記給水ホースを上側として、該給水ホース内の残水を該ストレーナの内周面に沿って下向きに軸方向に流すことで、該ストレーナの内周面の付着異物を洗い流し、除去することを特徴とするストレーナユニットにおけるストレーナの清掃方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−253448(P2010−253448A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−109855(P2009−109855)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】