スパウト
【課題】特に容器の内容物が顆粒である場合に好都合に適用することができ、通常は内容物の漏出を充分確実に防止することができるが、排出が必要なときには充分容易に適量を排出することができるスパウトを提供する。
【解決手段】筒壁の少なくとも上端部と閉塞壁6とを弾性変形可能な柔軟材料から形成し、閉塞壁6に十字状スリットを形成することに加えて、十字状スリットを規定する端面20a,20b,20c,20dを特殊な形態にせしめる。これによって、通常は内容物の漏出が充分確実に防止されるが、内容物を排出する際には例えば親指と人差し指とで筒壁を圧迫することによって充分容易にスリットを拡張して内容物の排出に適した排出開口26を生成することができる。
【解決手段】筒壁の少なくとも上端部と閉塞壁6とを弾性変形可能な柔軟材料から形成し、閉塞壁6に十字状スリットを形成することに加えて、十字状スリットを規定する端面20a,20b,20c,20dを特殊な形態にせしめる。これによって、通常は内容物の漏出が充分確実に防止されるが、内容物を排出する際には例えば親指と人差し指とで筒壁を圧迫することによって充分容易にスリットを拡張して内容物の排出に適した排出開口26を生成することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂フィルム製パウチの如き容器に適用されるスパウト、特に容器の内容物が顆粒である場合に好都合に適用することができるスパウトに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1及び2には、筒壁とこの筒壁の先端乃至先端近傍に連設され筒壁を閉塞する閉塞壁とを有するスパウトが開示されている。閉塞壁には十字状のスリットが予め形成され(特許文献1)或いは容器の内容物を消費する際に生成される(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−82848号公報
【特許文献2】特開2008−133009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したとおりの従来のスパウトは、容器の内容物が液体である場合には問題なく適用することができる。容器内の液体を排出する際には、容器を圧搾して閉塞壁に圧力を加え、これによってスリットを拡張せしめて液体を排出することができる。しかしながら、特に容器の内容物が顆粒である場合には、容器を圧搾して閉塞壁に圧力を加え、これによって顆粒を排出するのに適した開口を生成することが著しく困難であり、適量の顆粒を適宜に排出することが実質上不可能である。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、特に容器の内容物が顆粒である場合に好都合に適用することができ、通常は内容物の漏出を充分確実に防止することができるが、排出が必要なときには充分容易に適量を排出することができる、新規且つ改良されたスパウトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討の結果、筒壁の少なくとも上端部と閉塞壁とを弾性変形可能な柔軟材料から形成し、閉塞壁に十字状スリットを形成することに加えて、十字状スリットを規定する端面を特殊な形態にせしめれば、通常は内容物の漏出が充分確実に防止されるが、内容物を排出する際には例えば親指と人差し指とで筒壁を圧迫することによって充分容易にスリットを拡張して内容物の排出に適した開口を生成することができることを見出した。
【0007】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成するスパウトとして、筒壁と該筒壁の先端乃至先端近傍に連設され該筒壁を閉塞する閉塞壁とを有するスパウトにおいて、
該筒壁の少なくとも先端部と該閉塞壁とは弾性変形可能な柔軟材料から形成されており、該閉塞壁には第一の直線スリットと該第一の直線スリットと直交する第二の直線スリットとから構成された十字状スリットが形成されており、
該十字状スリットに関して第一象限及び第二象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第三象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有している、
ことを特徴とするスパウトが提供される。
【0008】
好ましくは、該十字状スリットに関して第一象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第二象限及び第三象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する。該筒壁は肉薄の先端部と肉厚の基部とを有し、該基部の少なくとも一部の外周面は円筒形状であり且つ雄螺条が形成されており、更に天面壁と該天面壁から垂下するスカート壁を有する外蓋を含み、該外蓋の該スカート壁の内周面は円筒形状であり且つ雌螺条が形成されており、該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめることによって該筒壁に該外蓋が装着され、該外蓋の該天面壁が該筒壁の該先端を覆うのが好都合である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスパウトにおいては、十字状スリットを規定している端面が特殊な形態を有している故に、後の説明から明確に理解される如く、内容物を排出する際には例えば親指と人差し指とで筒壁を圧迫すると、端面が適宜に重ね合わされて顆粒の排出に適した開口が生成され、かくして内容物が顆粒である場合でも適量を充分適切に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に従って構成されたスパウトの好適実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図2】図1に示すスパウトの平面図。
【図3】図1に示すスパウトの底面図。
【図4】図1に示すスパウトの閉塞壁に形成されている十字状スリットの端面を示す部分図。
【図5】図1に示すスパウトの閉塞壁に形成されている十字状スリットを変形して排出開口を生成した状態を示す平面図。
【図6】図1に示すスパウトに組み合わされる外蓋を示す、一部を断面で示す正面図。
【図7】図6に示す外蓋の平面図。
【図8】図6に示す外蓋の底面図。
【図9】図1乃至図5に示すスパウトに図6乃至図8に示す外蓋を組み合わせた状態を、一部を断面で示す正面図。
【図10】本発明に従って構成されたスパウトの他の実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図11】図10に示すスパウトに外蓋を組み合わせた状態を、一部を断面で示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に従って構成されたスパウトの好適実施形態を図示している添付図面を参照して更に詳細に説明する。
【0012】
図1乃至図3を参照して説明すると、ポリエチレン或いはポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から一体に形成することができる、全体を番号2で示すスパウトは、全体として円筒形状の筒壁4とこの筒壁4の先端に連設され筒壁4の閉塞する閉塞壁6とを有する。筒壁4と閉塞壁6との境界領域は横断面において円弧形状である。筒壁4の基部は比較的肉厚であるが、筒壁4の先端部(即ち軸線方向上部)と閉塞壁6は比較的に肉薄であって、充分な柔軟性を有し弾性変形可能であることが重要である。
【0013】
筒壁4の主部外周面には、雄螺条8、この雄螺条8の下方に位置する環状係止あご部10、及び係止あご部10の下方に位置するサポートリング12が配設されている。サポートリング12は略正六角形状である。筒壁4の下端には容器接続片14が付設されていている。図示の実施形態における容器接続片14は、筒壁4の内周と合致した円筒形状の内周面と円の両側部(図3において左端部及び右端部)を半径方向外方に延出せしめた瞳形状の外周面を有する。容器接続片14の外周面には軸線方向に間隔をおいて3個のリブ16が形成されている。リブ16の各々は外周面の両側部において中断されている。容器接続片14には、成形の際に所謂ヒケが発生するのを防止するために下端面から上方に延びる2個の空洞18が形成されている。
【0014】
閉塞壁6には図2において左右方向に延びる第一の直線スリット20と図2において上下方向に延びる第二の直線スリット22とから構成された十字状スリットが配設されていることが重要である。図1乃至3と共に図4aを参照して説明を続けると、十字状スリットをX―Y軸と見做した場合における第一象限(右上部)及び第二象限(右下部)に夫々位置し且つ第一の直線スリット20に沿って延びる端面20a及び20bは、閉塞壁6の前面(図1において上面)から後面(図1において下面)に向かって第一象限側(即ち図2において上側)又は第二象限側(即ち図2において下側)に傾斜せしめられた傾斜面を有することが重要である。図示の実施形態においては、上記端面20a及び20bは閉塞壁6の前面から後面に向かって第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する。同様に、第三象限(左下部)及び第四象限(左上部)に夫々位置し且つ第一の直線スリット20に沿って延びる端面20c及び20dは、閉塞壁6の前面から後面に向かって第三象限側(即ち図2において下側)又は第四象限側(図2において上側)に傾斜せしめられた傾斜面を有することが重要である。図示の実施形態においては、上記端面20c及び20dは閉塞壁6の前面から後面に向かって第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する。図4aに図示する実施形態においては、端面20a(20c)及び20b(20d)は、その全体が円弧状の傾斜面である。端面20a(20c)及び20b(20d)はかような形態に限定されるものではなく、図4bに図示する如くその全体が直線状の傾斜面、図4cに図示する如く一部は、鉛直な面で一部が直線状の傾斜面、或いは図4dに図示する如く比較的緩い傾斜面と比較的鋭い傾斜面とを組み合わせた形態でもよい。
【0015】
図示の実施形態においては、第一の直線スリット20に沿って延びる端面20a乃至20dのみならず、第二の直線スリット22に沿って延びる端面22a乃至22dも所要傾斜面を有している。即ち、十字状スリットをX―Y軸と見做した場合における第一象限及び第四象限に夫々位置し且つ第二の直線スリット22に沿って延びる端面22a及び22dは、閉塞壁6の前面から後面に向かって第一象限側(即ち図2において右側)又は第四象限側(図2において左側)に傾斜せしめられた傾斜面を有し、第二象限及び第三象限に夫々位置し且つ第二の直線スリット22に沿って延びる端面22b及び22cは、閉塞壁6の前面から後面に向かって第三象限側(即ち図2において左側)又は第二象限側(図2において右側)に傾斜せしめられた傾斜面を有している。
【0016】
十字状スリットにおける第一の直線スリット20に沿って延びる端面20a乃至20dが上述したとおりの特殊な形態にせしめられている故に、筒壁4の上端部の図2において上下両側に指を当てて押圧すると、図5に図示するとおり、閉塞壁6の第二象限部(又は第一象限部)が第一象限部(又は第二象限部)に部分的に乗り上げると共に第四象限部(又は第三象限部)が第三象限部(又は第四象限部)に部分的に乗り上げ、これによって顆粒の排出に適した排出開口26が生成される。また、図示の実施形態においては、第二の直線スリット22に沿って延びる端面22a乃至22dも上述したとおりの特殊な形態にせしめられている故に、筒壁4の上端部の図2において左右両側に指を当てて押圧しても、閉塞壁6の第四象限部(又は第一象限部)が第一象限部(又は第四象限部)に部分的に乗り上ると共に第二象限部(又は第三象限部)が第三象限部(又は第二象限部)に部分的に乗り上げ、これによって顆粒の排出に適した排出開口が生成される。
【0017】
十字状スリットが配設されている閉塞壁6の前面には、必要に応じてシール片28(図1及び図2に二点鎖線で示している)を剥離自在に貼着することができる。アルミ箔から形成し適宜の接着剤によって貼着或いは溶着することができる図示のシール片28は、閉塞壁6の前面に貼着されて十字状スリットを覆う円形主部と剥離の際に把持することができる突出部とを有する。
【0018】
図6乃至図8を参照して説明を続けると、図示の実施形態においては、上述したスパウト2には全体を番号30で示す外蓋が組み合わされる。ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から係止することができる外蓋30は、円形の天面壁32とこの天面壁の周縁から垂下するスカート壁34とを有する。スカート壁34には周方向に間隔をおいて配列された複数個(図示の場合は8個)の連結リブ36を介して全体として半楕円形状の外側壁38が付勢されている。スカート壁34の内周面下部には雌螺条40が形成されている。図示の実施形態においては、スカ−ト壁34には外側壁38を越えて下方に延出する突出部42が付設されている。この突出部42の上端部近傍には周方向破断ライン44が配設されており、突出部42は周方向破断ライン44よりも上方の基部46と周方向破断ライン44よりも下方のタンパーエビデント裾部48とに区画されている。周方向破断ライン44は周方向に延びる複数個のスリット50とスリット50間に位置する橋絡部52から構成されており、タンパーエビデント裾部48は橋絡部52を介して基部46に接続されている。タンパーエビデント裾部48の内周面には5個の係止突起54(図6と共に図8を参照されたい)が形成されている。係止突起54の各々の下面はタンパーエビデント裾部48の内周面に接続された基縁から半径方向内方に向かって上方に傾斜して延出せしめられている。
【0019】
図9は図1乃至5図に図示するスパウト2に外蓋30を組み合わせた状態を図示している。スパウト2に外蓋30を組み合わせる際には、スパウト2の筒壁4に外蓋30を被嵌し、図9において上方から見て時計方向に外蓋30を回転せしめ、筒壁4に形成されている雄螺条8に外蓋30に形成されている雌螺条40を螺合せしめる。雄螺条8と雌螺条40とを所要とおりに螺合せしめて図9に図示する状態にせしめると、外蓋30のタンパーエビデント裾部48に配設されている係止突起54はスパウト2の筒壁4に配設されている係止あご部10を弾性的に乗り越えて係止あご部10に係止せしめられる。スパウト2の容器接続片14には、図9に二点鎖線で示すとおり、顆粒を収容した合成樹脂フィルム製パウチでよい容器56の口頸部が加熱溶着の如き適宜の様式によって接続される。顆粒を収容し且つスパウト2に接続された容器56は、倒立状態、即ち外蓋30の上面を下方に向けた状態、で平坦な支持表面(例えば食卓表面)上に載置することができる。
【0020】
容器56内に収容されている顆粒を消費する際には、外蓋30を図9において上方から見て反時計方向に回転せしめて雄螺条8と雌螺条40との螺合を漸次解除する。かくすると外蓋30の天面壁32、スカート壁34及びスカート壁34に付設された突出部42の基部46は回転と共に上昇せしめられるが、タンパーエビデント裾部48は、係止突起54が係止あご部10に係止されている故に、上昇が阻止され、これによって周方向破断ライン44の橋絡部52に応力が生成されて橋絡部52が破断され、タンパーエビデント裾部48が基部46から分離される。そして、タンパーエビデント裾部48をスパウト2上に残留せしめて外蓋30がスパウト2から離脱され、スパウト2の筒壁4が露呈される。次いで、スパウト2の閉塞壁6に貼着されているシール片28(図9においては図示を省略している)を剥離し、容器56及びこれに接続されているスパウト2を倒立状態、即ちスパウト2の閉塞壁6を下方に向けた状態にせしめ、しかる後に筒壁4の上端部の、例えば図5において上下両側に指を当てて押圧し、排出開口26を生成する。排出開口26は顆粒を排出するのに適した大きさであり、容器56内に収容されている顆粒を適切に排出することができる。所要量の顆粒を排出した後には、筒壁4の上端部から指を離脱せしめて、閉塞壁6に形成されている十字状スリットを元の状態、即ち図2に図示する状態に戻す。十字状スリットを構成する第一の直線スリット20及び第二の直線スリット22の幅は充分狭く、従って顆粒の排出は中止される。次いで、スパウト2の筒壁4に外蓋30を、更に詳しくは外蓋30の主部32及び突出部34の基部42を再び筒壁4に装着する。
【0021】
図10及び図11は、本発明に従って構成されたスパウトの変形例を図示している。図10及び図11に図示するスパウト102においては、閉塞壁106は筒壁104の先端ではなくて先端近傍、即ち先端よりも幾分後退した位置に配設されている。そして、筒壁4の先端部は比較的肉厚にせしめられている。一方、図11に図示する如く、外蓋130におけるスカート壁134の上半部の内径が幾分拡張されており、天面壁132の外周縁部には、環状受溝137及び下方に垂下する環状シール139が配設されている。スパウト102に外蓋130を所要とおりに装着すると、筒壁104の上端部が環状受溝137内に収容され、環状シール139が筒壁104内に進入して筒壁104の内周面先端部に密接せしめられ、かくして筒壁4がシールされる(従って、図1及び図2に二点鎖線で示すシール片28を省略することができる)。図10及び図11に図示する変形例の、上述した構成以外の構成は図1乃至図9に図示する実施形態と実質上同一である。
【符号の説明】
【0022】
2:スパウト
4:筒壁
6:閉塞壁
8:雄螺条
20:第一の直線スリット
20a、20b、20c及び20d:端面
22:第二の直線スリット
22a、22b、22c及び22d:端面
26:排出開口
30:外蓋
32:天面壁
34:スカート壁
40:雌螺条
102:スパウト
104:筒壁
106:閉塞壁
130:外蓋
132:天面壁
134:スカート壁
【技術分野】
【0001】
本発明は、合成樹脂フィルム製パウチの如き容器に適用されるスパウト、特に容器の内容物が顆粒である場合に好都合に適用することができるスパウトに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1及び2には、筒壁とこの筒壁の先端乃至先端近傍に連設され筒壁を閉塞する閉塞壁とを有するスパウトが開示されている。閉塞壁には十字状のスリットが予め形成され(特許文献1)或いは容器の内容物を消費する際に生成される(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平5−82848号公報
【特許文献2】特開2008−133009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したとおりの従来のスパウトは、容器の内容物が液体である場合には問題なく適用することができる。容器内の液体を排出する際には、容器を圧搾して閉塞壁に圧力を加え、これによってスリットを拡張せしめて液体を排出することができる。しかしながら、特に容器の内容物が顆粒である場合には、容器を圧搾して閉塞壁に圧力を加え、これによって顆粒を排出するのに適した開口を生成することが著しく困難であり、適量の顆粒を適宜に排出することが実質上不可能である。
【0005】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、特に容器の内容物が顆粒である場合に好都合に適用することができ、通常は内容物の漏出を充分確実に防止することができるが、排出が必要なときには充分容易に適量を排出することができる、新規且つ改良されたスパウトを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討の結果、筒壁の少なくとも上端部と閉塞壁とを弾性変形可能な柔軟材料から形成し、閉塞壁に十字状スリットを形成することに加えて、十字状スリットを規定する端面を特殊な形態にせしめれば、通常は内容物の漏出が充分確実に防止されるが、内容物を排出する際には例えば親指と人差し指とで筒壁を圧迫することによって充分容易にスリットを拡張して内容物の排出に適した開口を生成することができることを見出した。
【0007】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を達成するスパウトとして、筒壁と該筒壁の先端乃至先端近傍に連設され該筒壁を閉塞する閉塞壁とを有するスパウトにおいて、
該筒壁の少なくとも先端部と該閉塞壁とは弾性変形可能な柔軟材料から形成されており、該閉塞壁には第一の直線スリットと該第一の直線スリットと直交する第二の直線スリットとから構成された十字状スリットが形成されており、
該十字状スリットに関して第一象限及び第二象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第三象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有している、
ことを特徴とするスパウトが提供される。
【0008】
好ましくは、該十字状スリットに関して第一象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第二象限及び第三象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する。該筒壁は肉薄の先端部と肉厚の基部とを有し、該基部の少なくとも一部の外周面は円筒形状であり且つ雄螺条が形成されており、更に天面壁と該天面壁から垂下するスカート壁を有する外蓋を含み、該外蓋の該スカート壁の内周面は円筒形状であり且つ雌螺条が形成されており、該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめることによって該筒壁に該外蓋が装着され、該外蓋の該天面壁が該筒壁の該先端を覆うのが好都合である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスパウトにおいては、十字状スリットを規定している端面が特殊な形態を有している故に、後の説明から明確に理解される如く、内容物を排出する際には例えば親指と人差し指とで筒壁を圧迫すると、端面が適宜に重ね合わされて顆粒の排出に適した開口が生成され、かくして内容物が顆粒である場合でも適量を充分適切に排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に従って構成されたスパウトの好適実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図2】図1に示すスパウトの平面図。
【図3】図1に示すスパウトの底面図。
【図4】図1に示すスパウトの閉塞壁に形成されている十字状スリットの端面を示す部分図。
【図5】図1に示すスパウトの閉塞壁に形成されている十字状スリットを変形して排出開口を生成した状態を示す平面図。
【図6】図1に示すスパウトに組み合わされる外蓋を示す、一部を断面で示す正面図。
【図7】図6に示す外蓋の平面図。
【図8】図6に示す外蓋の底面図。
【図9】図1乃至図5に示すスパウトに図6乃至図8に示す外蓋を組み合わせた状態を、一部を断面で示す正面図。
【図10】本発明に従って構成されたスパウトの他の実施形態を、一部を断面で示す正面図。
【図11】図10に示すスパウトに外蓋を組み合わせた状態を、一部を断面で示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に従って構成されたスパウトの好適実施形態を図示している添付図面を参照して更に詳細に説明する。
【0012】
図1乃至図3を参照して説明すると、ポリエチレン或いはポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から一体に形成することができる、全体を番号2で示すスパウトは、全体として円筒形状の筒壁4とこの筒壁4の先端に連設され筒壁4の閉塞する閉塞壁6とを有する。筒壁4と閉塞壁6との境界領域は横断面において円弧形状である。筒壁4の基部は比較的肉厚であるが、筒壁4の先端部(即ち軸線方向上部)と閉塞壁6は比較的に肉薄であって、充分な柔軟性を有し弾性変形可能であることが重要である。
【0013】
筒壁4の主部外周面には、雄螺条8、この雄螺条8の下方に位置する環状係止あご部10、及び係止あご部10の下方に位置するサポートリング12が配設されている。サポートリング12は略正六角形状である。筒壁4の下端には容器接続片14が付設されていている。図示の実施形態における容器接続片14は、筒壁4の内周と合致した円筒形状の内周面と円の両側部(図3において左端部及び右端部)を半径方向外方に延出せしめた瞳形状の外周面を有する。容器接続片14の外周面には軸線方向に間隔をおいて3個のリブ16が形成されている。リブ16の各々は外周面の両側部において中断されている。容器接続片14には、成形の際に所謂ヒケが発生するのを防止するために下端面から上方に延びる2個の空洞18が形成されている。
【0014】
閉塞壁6には図2において左右方向に延びる第一の直線スリット20と図2において上下方向に延びる第二の直線スリット22とから構成された十字状スリットが配設されていることが重要である。図1乃至3と共に図4aを参照して説明を続けると、十字状スリットをX―Y軸と見做した場合における第一象限(右上部)及び第二象限(右下部)に夫々位置し且つ第一の直線スリット20に沿って延びる端面20a及び20bは、閉塞壁6の前面(図1において上面)から後面(図1において下面)に向かって第一象限側(即ち図2において上側)又は第二象限側(即ち図2において下側)に傾斜せしめられた傾斜面を有することが重要である。図示の実施形態においては、上記端面20a及び20bは閉塞壁6の前面から後面に向かって第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する。同様に、第三象限(左下部)及び第四象限(左上部)に夫々位置し且つ第一の直線スリット20に沿って延びる端面20c及び20dは、閉塞壁6の前面から後面に向かって第三象限側(即ち図2において下側)又は第四象限側(図2において上側)に傾斜せしめられた傾斜面を有することが重要である。図示の実施形態においては、上記端面20c及び20dは閉塞壁6の前面から後面に向かって第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する。図4aに図示する実施形態においては、端面20a(20c)及び20b(20d)は、その全体が円弧状の傾斜面である。端面20a(20c)及び20b(20d)はかような形態に限定されるものではなく、図4bに図示する如くその全体が直線状の傾斜面、図4cに図示する如く一部は、鉛直な面で一部が直線状の傾斜面、或いは図4dに図示する如く比較的緩い傾斜面と比較的鋭い傾斜面とを組み合わせた形態でもよい。
【0015】
図示の実施形態においては、第一の直線スリット20に沿って延びる端面20a乃至20dのみならず、第二の直線スリット22に沿って延びる端面22a乃至22dも所要傾斜面を有している。即ち、十字状スリットをX―Y軸と見做した場合における第一象限及び第四象限に夫々位置し且つ第二の直線スリット22に沿って延びる端面22a及び22dは、閉塞壁6の前面から後面に向かって第一象限側(即ち図2において右側)又は第四象限側(図2において左側)に傾斜せしめられた傾斜面を有し、第二象限及び第三象限に夫々位置し且つ第二の直線スリット22に沿って延びる端面22b及び22cは、閉塞壁6の前面から後面に向かって第三象限側(即ち図2において左側)又は第二象限側(図2において右側)に傾斜せしめられた傾斜面を有している。
【0016】
十字状スリットにおける第一の直線スリット20に沿って延びる端面20a乃至20dが上述したとおりの特殊な形態にせしめられている故に、筒壁4の上端部の図2において上下両側に指を当てて押圧すると、図5に図示するとおり、閉塞壁6の第二象限部(又は第一象限部)が第一象限部(又は第二象限部)に部分的に乗り上げると共に第四象限部(又は第三象限部)が第三象限部(又は第四象限部)に部分的に乗り上げ、これによって顆粒の排出に適した排出開口26が生成される。また、図示の実施形態においては、第二の直線スリット22に沿って延びる端面22a乃至22dも上述したとおりの特殊な形態にせしめられている故に、筒壁4の上端部の図2において左右両側に指を当てて押圧しても、閉塞壁6の第四象限部(又は第一象限部)が第一象限部(又は第四象限部)に部分的に乗り上ると共に第二象限部(又は第三象限部)が第三象限部(又は第二象限部)に部分的に乗り上げ、これによって顆粒の排出に適した排出開口が生成される。
【0017】
十字状スリットが配設されている閉塞壁6の前面には、必要に応じてシール片28(図1及び図2に二点鎖線で示している)を剥離自在に貼着することができる。アルミ箔から形成し適宜の接着剤によって貼着或いは溶着することができる図示のシール片28は、閉塞壁6の前面に貼着されて十字状スリットを覆う円形主部と剥離の際に把持することができる突出部とを有する。
【0018】
図6乃至図8を参照して説明を続けると、図示の実施形態においては、上述したスパウト2には全体を番号30で示す外蓋が組み合わされる。ポリエチレン又はポリプロピレンの如き適宜の合成樹脂から係止することができる外蓋30は、円形の天面壁32とこの天面壁の周縁から垂下するスカート壁34とを有する。スカート壁34には周方向に間隔をおいて配列された複数個(図示の場合は8個)の連結リブ36を介して全体として半楕円形状の外側壁38が付勢されている。スカート壁34の内周面下部には雌螺条40が形成されている。図示の実施形態においては、スカ−ト壁34には外側壁38を越えて下方に延出する突出部42が付設されている。この突出部42の上端部近傍には周方向破断ライン44が配設されており、突出部42は周方向破断ライン44よりも上方の基部46と周方向破断ライン44よりも下方のタンパーエビデント裾部48とに区画されている。周方向破断ライン44は周方向に延びる複数個のスリット50とスリット50間に位置する橋絡部52から構成されており、タンパーエビデント裾部48は橋絡部52を介して基部46に接続されている。タンパーエビデント裾部48の内周面には5個の係止突起54(図6と共に図8を参照されたい)が形成されている。係止突起54の各々の下面はタンパーエビデント裾部48の内周面に接続された基縁から半径方向内方に向かって上方に傾斜して延出せしめられている。
【0019】
図9は図1乃至5図に図示するスパウト2に外蓋30を組み合わせた状態を図示している。スパウト2に外蓋30を組み合わせる際には、スパウト2の筒壁4に外蓋30を被嵌し、図9において上方から見て時計方向に外蓋30を回転せしめ、筒壁4に形成されている雄螺条8に外蓋30に形成されている雌螺条40を螺合せしめる。雄螺条8と雌螺条40とを所要とおりに螺合せしめて図9に図示する状態にせしめると、外蓋30のタンパーエビデント裾部48に配設されている係止突起54はスパウト2の筒壁4に配設されている係止あご部10を弾性的に乗り越えて係止あご部10に係止せしめられる。スパウト2の容器接続片14には、図9に二点鎖線で示すとおり、顆粒を収容した合成樹脂フィルム製パウチでよい容器56の口頸部が加熱溶着の如き適宜の様式によって接続される。顆粒を収容し且つスパウト2に接続された容器56は、倒立状態、即ち外蓋30の上面を下方に向けた状態、で平坦な支持表面(例えば食卓表面)上に載置することができる。
【0020】
容器56内に収容されている顆粒を消費する際には、外蓋30を図9において上方から見て反時計方向に回転せしめて雄螺条8と雌螺条40との螺合を漸次解除する。かくすると外蓋30の天面壁32、スカート壁34及びスカート壁34に付設された突出部42の基部46は回転と共に上昇せしめられるが、タンパーエビデント裾部48は、係止突起54が係止あご部10に係止されている故に、上昇が阻止され、これによって周方向破断ライン44の橋絡部52に応力が生成されて橋絡部52が破断され、タンパーエビデント裾部48が基部46から分離される。そして、タンパーエビデント裾部48をスパウト2上に残留せしめて外蓋30がスパウト2から離脱され、スパウト2の筒壁4が露呈される。次いで、スパウト2の閉塞壁6に貼着されているシール片28(図9においては図示を省略している)を剥離し、容器56及びこれに接続されているスパウト2を倒立状態、即ちスパウト2の閉塞壁6を下方に向けた状態にせしめ、しかる後に筒壁4の上端部の、例えば図5において上下両側に指を当てて押圧し、排出開口26を生成する。排出開口26は顆粒を排出するのに適した大きさであり、容器56内に収容されている顆粒を適切に排出することができる。所要量の顆粒を排出した後には、筒壁4の上端部から指を離脱せしめて、閉塞壁6に形成されている十字状スリットを元の状態、即ち図2に図示する状態に戻す。十字状スリットを構成する第一の直線スリット20及び第二の直線スリット22の幅は充分狭く、従って顆粒の排出は中止される。次いで、スパウト2の筒壁4に外蓋30を、更に詳しくは外蓋30の主部32及び突出部34の基部42を再び筒壁4に装着する。
【0021】
図10及び図11は、本発明に従って構成されたスパウトの変形例を図示している。図10及び図11に図示するスパウト102においては、閉塞壁106は筒壁104の先端ではなくて先端近傍、即ち先端よりも幾分後退した位置に配設されている。そして、筒壁4の先端部は比較的肉厚にせしめられている。一方、図11に図示する如く、外蓋130におけるスカート壁134の上半部の内径が幾分拡張されており、天面壁132の外周縁部には、環状受溝137及び下方に垂下する環状シール139が配設されている。スパウト102に外蓋130を所要とおりに装着すると、筒壁104の上端部が環状受溝137内に収容され、環状シール139が筒壁104内に進入して筒壁104の内周面先端部に密接せしめられ、かくして筒壁4がシールされる(従って、図1及び図2に二点鎖線で示すシール片28を省略することができる)。図10及び図11に図示する変形例の、上述した構成以外の構成は図1乃至図9に図示する実施形態と実質上同一である。
【符号の説明】
【0022】
2:スパウト
4:筒壁
6:閉塞壁
8:雄螺条
20:第一の直線スリット
20a、20b、20c及び20d:端面
22:第二の直線スリット
22a、22b、22c及び22d:端面
26:排出開口
30:外蓋
32:天面壁
34:スカート壁
40:雌螺条
102:スパウト
104:筒壁
106:閉塞壁
130:外蓋
132:天面壁
134:スカート壁
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒壁と該筒壁の先端乃至先端近傍に連設され該筒壁を閉塞する閉塞壁とを有するスパウトにおいて、
該筒壁の少なくとも先端部と該閉塞壁とは弾性変形可能な柔軟材料から形成されており、該閉塞壁には第一の直線スリットと該第一の直線スリットと直交する第二の直線スリットとから構成された十字状スリットが形成されており、
該十字状スリットに関して第一象限及び第二象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第三象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有している、
ことを特徴とするスパウト。
【請求項2】
該十字状スリットに関して第一象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第二象限及び第三象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する、請求項1記載のスパウト。
【請求項3】
該筒壁は肉薄の先端部と肉厚の基部とを有し、該基部の少なくとも一部の外周面は円筒形状であり且つ雄螺条が形成されており、
更に天面壁と該天面壁から垂下するスカート壁を有する外蓋を含み、該外蓋の該スカート壁の内周面は円筒形状であり且つ雌螺条が形成されており、
該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめることによって該筒壁に該外蓋が装着され、該外蓋の該天面壁が該筒壁の該先端を覆う、請求項1又は2記載のスパウト。
【請求項1】
筒壁と該筒壁の先端乃至先端近傍に連設され該筒壁を閉塞する閉塞壁とを有するスパウトにおいて、
該筒壁の少なくとも先端部と該閉塞壁とは弾性変形可能な柔軟材料から形成されており、該閉塞壁には第一の直線スリットと該第一の直線スリットと直交する第二の直線スリットとから構成された十字状スリットが形成されており、
該十字状スリットに関して第一象限及び第二象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第三象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第一の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有している、
ことを特徴とするスパウト。
【請求項2】
該十字状スリットに関して第一象限及び第四象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第一象限又は第四象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有し、
該十字状スリットに関して第二象限及び第三象限に夫々位置し且つ該第二の直線スリットに沿って延在する端面は、該閉塞壁の前面から後面に向かって第三象限又は第二象限側に傾斜せしめられた傾斜面を有する、請求項1記載のスパウト。
【請求項3】
該筒壁は肉薄の先端部と肉厚の基部とを有し、該基部の少なくとも一部の外周面は円筒形状であり且つ雄螺条が形成されており、
更に天面壁と該天面壁から垂下するスカート壁を有する外蓋を含み、該外蓋の該スカート壁の内周面は円筒形状であり且つ雌螺条が形成されており、
該雄螺条に該雌螺条を螺合せしめることによって該筒壁に該外蓋が装着され、該外蓋の該天面壁が該筒壁の該先端を覆う、請求項1又は2記載のスパウト。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−82491(P2013−82491A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225064(P2011−225064)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000228442)日本クラウンコルク株式会社 (382)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000228442)日本クラウンコルク株式会社 (382)
【Fターム(参考)】
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