説明

スピーカ装置及び表示装置

【課題】スピーカボックスの低音域による振動、及び表示装置のキャビネットの振動を抑制することができ、表示装置のキャビネットに取り付け易いスピーカ装置の提供。
【解決手段】対向する2面を有するスピーカボックス1にスピーカユニット5が設けられ、スピーカボックス1の外面に端部8が開口するダクトを備えるスピーカ装置。スピーカユニット5を2つ備えており、2つのスピーカユニット5は、向き合うように、対向する2面にそれぞれ設けられている構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対向する2面を有するスピーカボックスにスピーカユニットが設けられ、スピーカボックスの外面に端部が開口するダクトを備えるスピーカ装置、及びこのスピーカ装置を備える表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図10は、テレビジョン等の表示装置に用いられる従来のスピーカ装置の外観例を示す斜視図(a)、及びその断面を部分的に示す部分断面図(b)である。
このスピーカ装置30は、平板状の略直方体をなすスピーカボックス31の四角に、表示装置本体に取り付ける為の挿通孔36を有し、一平面の長手方向の一端部に、幅一杯のスピーカユニット32が設けられている。
スピーカボックス31内部には、低音域を補強する為にダクト35が設けられている。ダクト35は、スピーカボックス31内のスピーカユニット32近傍に設けられた開口部34と、スピーカボックス31の外面長手方向の他端部に設けられた開口部33とを有する。開口部33は、スピーカユニット32と同じ方向を向いている。
【0003】
このような構成のスピーカ装置30では、スピーカユニット32の振動板が振動することにより、振動板の表面から全帯域の音声が出力される。一方、振動板の裏面から出力された音声は、スピーカボックス31内部及びダクト35を伝わる間にそれらの共鳴作用により、低音域が強調されて、開口部33から出力される。振動板の表面及び裏面から出力される各音声は、互いに位相が反転している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−187598号公報
【特許文献2】実用新案登録第3137080号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したようなテレビジョン等の表示装置に用いられる従来のスピーカ装置では、スピーカボックスの低音域による振動が表示装置のキャビネットに伝わり、異音(ビビリ音)が発生するという問題がある。例えば、図10に示すスピーカユニット32に150HZの電気信号を入力して、速度振幅3.29mm/sで振動させた場合、スピーカボックス31には、図11に示すように、80HZ、速度振幅4.8mm/s、150HZ、速度振幅3.2mm/sの2つのピーク振動が発生し、異音の発生源となる。
【0006】
特許文献1には、背中合わせとなるように配置された2個のスピーカユニットに、同位相の音声信号を入力することにより、スピーカユニット間で互いに略等しい反作用の力を発生させ、発生した反作用の力が打消しあうように構成されたスピーカ装置が開示されている。しかし、このスピーカ装置では、2個のスピーカユニットが背中合わせとなるように配置されている為、音の指向性等でキャビネットに取り付け難いという問題がある。
特許文献2には、ラウドスピーカドライバに取り付けられた構造体に伝達される振動を低減するバッフルの振動低減装置が開示されている。
【0007】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、スピーカボックスの低音域による振動、及び表示装置のキャビネットの振動を抑制することができ、キャビネットに取り付け易いスピーカ装置を提供することを目的とする。
本発明は、また、スピーカボックスの低音域による振動、及び表示装置のキャビネットの振動を抑制することができ、キャビネットに取り付け易いスピーカ装置を備えた表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るスピーカ装置は、対向する2面を有するスピーカボックスにスピーカユニットが設けられ、該スピーカボックスの外面に端部が開口するダクトを備えるスピーカ装置において、前記スピーカユニットを2つ備えており、該2つのスピーカユニットは、向き合うように、前記2面にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0009】
このスピーカ装置では、対向する2面を有するスピーカボックスにスピーカユニットが設けられ、スピーカボックスの外面にダクトの端部が開口している。スピーカユニットを2つ備えており、2つのスピーカユニットは、向き合うようにして、スピーカボックスの対向する2面にそれぞれ設けられている。
【0010】
本発明に係るスピーカ装置は、前記ダクトを2つ備えており、該2つのダクトは、前記2つのスピーカユニットとの各位置関係が互いに対称的であるように設けられていることを特徴とする。
【0011】
このスピーカ装置では、スピーカボックスの外面に端部が開口しているダクトを2つ備えている。2つのダクトは、2つのスピーカユニットとの各位置関係が互いに対称的であるように設けられている。
【0012】
本発明に係るスピーカ装置は、前記スピーカボックスは、前記2つのスピーカユニット間の中点で2つの部屋に仕切られており、該2つの部屋には、それぞれ前記ダクトが設けられていることを特徴とする。
【0013】
このスピーカ装置では、スピーカボックスは、2つのスピーカユニット間の中点で2つの部屋に仕切られている。2つの部屋には、スピーカボックスの外面に端部が開口し、2つのスピーカユニットとの各位置関係が互いに対称的であるダクトが設けられている。
【0014】
本発明に係る表示装置は、上述した本発明に係るスピーカ装置の何れか1つを1又は複数備えることを特徴とする。
【0015】
この表示装置では、上述した本発明に係るスピーカ装置を1又は複数備えている。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るスピーカ装置によれば、スピーカボックスの低音域による振動、及び表示装置のキャビネットの振動を抑制することができ、キャビネットに取り付け易いスピーカ装置を実現することができる。
【0017】
本発明に係る表示装置によれば、スピーカボックスの低音域による振動、及び表示装置のキャビネットの振動を抑制することができ、キャビネットに取り付け易いスピーカ装置を備えた表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係るスピーカ装置の実施の形態の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示すスピーカ装置のスピーカボックスの一部を除いて示す斜視図及び断面図である。
【図3】本発明に係るスピーカ装置の実施の形態の外観を示す斜視図である。
【図4】図3に示すスピーカ装置のスピーカボックスの一部を除いて示す斜視図及び断面図である。
【図5】本発明に係るスピーカ装置の実施の形態の外観を示す斜視図である。
【図6】図5に示すスピーカ装置のスピーカボックスの一部を除いて示す斜視図及び断面図である。
【図7】本発明に係るスピーカ装置の各実施の形態における低音域の音響特性の例を示す特性図である。
【図8】本発明に係るスピーカ装置の振動特性の例を示す特性図である。
【図9】本発明に係る表示装置の実施の形態の外観を示す斜視図である。
【図10】テレビジョン等の表示装置に用いられる従来のスピーカ装置の外観例を示す斜視図、及びその断面を部分的に示す部分断面図である。
【図11】従来のスピーカ装置の振動特性の例を示す特性図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係るスピーカ装置の実施の形態1の外観を示す斜視図であり、図2は、このスピーカ装置のスピーカボックスの一部を除いて示す斜視図(a)、及び断面図(b)〜(d)である。断面図(b)は、断面図(d)のC−C′で示す断面を、断面図(c)は、断面図(b)のB−B′で示す部分断面を、断面図(d)は、断面図(b)のA−A′で示す部分断面をそれぞれ示す。
このスピーカ装置は、断面が略正方形の略筒形状をなすスピーカボックス1の両端部に、2つのスピーカユニット5が向き合うように設けられている。スピーカボックス1は、一側面に平行な面で略等分割される2つの部分2,3を有している。
【0020】
スピーカボックス1の上面部分には、2つの溝が、長手方向に適長離隔して、長手方向の直角方向に凹設されている。各溝の中途には、溝を塞ぐ壁が部分2側に設けられ、これらの各壁には、スピーカボックス1を表示装置本体に取り付ける為の挿通孔4a,4bがそれぞれ設けられている。スピーカボックス1の下面部分にも、同様にして、スピーカボックス1を表示装置本体に取り付ける為の挿通孔4cが設けられている。
【0021】
スピーカボックス1内部に形成された部屋9には、部分3側の側面内側に沿うように折り曲げられたダクト7が設けられている。ダクト7の部屋9内部への開口部6は、部屋9の上面直下の一端部よりに設けられている。ダクト7のスピーカボックス1外部への開口部8は、スピーカボックス1の上面直下の部分3側側面に他端部よりに設けられている。ダクト7は、開口部6→適長一端部方向へ→下方へ180度屈曲→適長他端部方向へ→上方へ180度屈曲→適長一端部方向へ→開口部8のように敷設されている。
【0022】
スピーカユニット5は、フレーム5dの一端部にヨーク5aが支持され、該ヨーク5aに支持された環状のマグネット5b及びヨーク5aが形成した磁気回路の環状の空隙に図示しないボイスコイルが配置されている。ボイスコイルは、音声信号が与えられることにより振動し、フレーム5dの他端部及びボイスコイルの間に配置された振動板5cを振動させることにより、音声を出力させる。
【0023】
フレーム5dは、一端部の小径筒部と、該小径筒部に径方向の段部を経て連なる他端部の大径筒部と、小径筒部の端縁から内向きに延出されたフランジと、大径筒部から外向きに延出された鍔部とを有する枠体である。
フレーム5dの鍔部は、略正方形で四角に挿通孔を有しており、これらの挿通孔とスピーカボックス1に設けられたビス穴とをビス止めすることにより、スピーカユニット5がスピーカボックス1に固定される。
【0024】
このような構成のスピーカ装置では、2つのスピーカユニット5に同位相の音声信号を与えられると、各スピーカユニット5の振動板5cが振動して音声が出力される。各振動板5cにより出力された音声は、開口部6からダクト7へ入力されて伝搬し、開口部8から出力される。音声は、ダクト7内を伝搬する間に、高中音域が減衰し、低音域が共鳴作用により強調されて出力される。
各スピーカユニット5の振動板5cが振動してスピーカボックス1に伝わった振動は、スピーカユニット5が向き合っているので、互いに反作用の力となって打消し合う。その為、スピーカボックス1の振動は抑制され、スピーカボックス1が取り付けられた表示装置のキャビネットへ伝わる振動も抑制されるので、異音が発生しない。
【0025】
(実施の形態2)
図3は、本発明に係るスピーカ装置の実施の形態2の外観を示す斜視図であり、図4は、このスピーカ装置のスピーカボックスの一部を除いて示す斜視図(a)、及び断面図(b)〜(d)である。断面図(b)は、断面図(c)のF−F′で示す断面を、断面図(c)は、断面図(b)のE−E′で示す部分断面を、断面図(d)は、断面図(b)のD−D′で示す部分断面をそれぞれ示す。
このスピーカ装置は、断面が略正方形の略筒形状をなすスピーカボックス1aの両端部に、2つのスピーカユニット5が向き合うように設けられている。スピーカボックス1aは、一側面に平行な面で略等分割される2つの部分2a,3aを有している。
【0026】
スピーカボックス1aの上面部分には、2つの溝が、長手方向に適長離隔して、長手方向の直角方向に凹設されている。各溝の中途には、溝を塞ぐ壁が部分2a側に設けられ、これらの各壁には、スピーカボックス1aを表示装置本体に取り付ける為の挿通孔4a,4bがそれぞれ設けられている。スピーカボックス1aの下面部分にも、同様にして、スピーカボックス1aを表示装置本体に取り付ける為の挿通孔4cが設けられている。
【0027】
スピーカボックス1a内部に形成された部屋9には、部分3a側の側面内側に沿うように折り曲げられた2つのダクト7a,7bが設けられている。ダクト7a,7bは、2つのスピーカユニット5との各位置関係が互いに対称的になるように設けられている。
ダクト7a,7bの部屋9内部への開口部6a,6bは、部屋9の下面直上のそれぞれのスピーカユニット5近傍に設けられている。ダクト7a,7bのスピーカボックス1a外部への開口部8a,8bは、それぞれ開口部6a,6bの直上に設けられている。ダクト7a,7bは、部屋9内でなるべく長くなるように、複数回屈曲されて敷設されている。スピーカユニット5は、上述した実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0028】
このような構成のスピーカ装置では、2つのスピーカユニット5に同位相の音声信号を与えられると、各スピーカユニット5の振動板5cが振動して音声が出力される。各振動板5cにより出力された音声は、開口部6a,6bからダクト7a,7bへそれぞれ入力されて伝搬し、開口部8a,8bから出力される。音声は、ダクト7a,7b内を伝搬する間に、高中音域が減衰し、低音域が共鳴作用により強調されて出力される。
【0029】
各スピーカユニット5の振動板5cが振動してスピーカボックス1aに伝わった振動は、スピーカユニット5が向き合っているので、互いに反作用の力となって打消し合う。その為、スピーカボックス1aの振動は抑制され、スピーカボックス1aが取り付けられた表示装置のキャビネットへ伝わる振動も抑制されるので、異音が発生しない。
【0030】
(実施の形態3)
図5は、本発明に係るスピーカ装置の実施の形態3の外観を示す斜視図であり、図6は、このスピーカ装置のスピーカボックスの一部を除いて示す斜視図(a)、及び断面図(b)〜(d)である。断面図(b)は、断面図(d)のJ−J′で示す断面を、断面図(c)は、断面図(b)のH−H′で示す部分断面を、断面図(d)は、断面図(b)のG−G′で示す部分断面をそれぞれ示す。
このスピーカ装置は、断面が略正方形の略筒形状をなすスピーカボックス1bの両端部に、2つのスピーカユニット5が向き合うように設けられている。スピーカボックス1bは、一側面に平行な面で略等分割される2つの部分2b,3bを有している。
【0031】
スピーカボックス1bの上面部分には、2つの溝が、長手方向に適長離隔して、長手方向の直角方向に凹設されている。各溝の中途には、溝を塞ぐ壁が部分2b側に設けられ、これらの各壁には、スピーカボックス1bを表示装置本体に取り付ける為の挿通孔4a,4bがそれぞれ設けられている。スピーカボックス1bの下面部分にも、同様にして、スピーカボックス1bを表示装置本体に取り付ける為の挿通孔4cが設けられている。
【0032】
スピーカボックス1b内部は、2つのスピーカユニット5間の中点で2つの部屋9a,9bに仕切られている。各部屋9a,9b内部には、部分3a側の側面内側に沿うように折り曲げられたダクト7c,7dがそれぞれ設けられている。ダクト7c,7dは、2つのスピーカユニット5との各位置関係が互いに対称的になるように設けられている。
ダクト7c,7dの部屋9c,9d内部への開口部6c,6dは、部屋9c,9dの下面直上のそれぞれのスピーカユニット5近傍に設けられている。ダクト7c,7dのスピーカボックス1b外部への開口部8c,8dは、それぞれ開口部6c,6dの直上に設けられている。ダクト7c,7dは、部屋9a,9b内でなるべく長くなるように、複数回屈曲されて敷設されている。スピーカユニット5は、上述した実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。
【0033】
このような構成のスピーカ装置では、2つのスピーカユニット5に同位相の音声信号を与えられると、各スピーカユニット5の振動板5cが振動して音声が出力される。各振動板5cにより出力された音声は、それぞれの開口部6c,6dからダクト7c,7dへ入力されて伝搬し、開口部8c,8dから出力される。音声は、ダクト7c,7d内を伝搬する間に、高中音域が減衰し、低音域が共鳴作用により強調されて出力される。
【0034】
各スピーカユニット5の振動板5cが振動してスピーカボックス1bに伝わった振動は、スピーカユニット5が向き合っているので、互いに反作用の力となって打消し合う。その為、スピーカボックス1bの振動は抑制され、スピーカボックス1bが取り付けられた表示装置のキャビネットへ伝わる振動も抑制されるので、異音が発生しない。
尚、2つのスピーカユニット5に同位相のステレオ音声信号を与えた場合も、同様の効果を得ることができる。また、1つのスピーカボックス1bでステレオ効果を得ることができる。
【0035】
図7は、上述した実施の形態1,2,3の各低音域の音響特性の例を示す特性図である。グラフaは、2部屋2ダクト2ポート(外部への開口部)(実施の形態3)の音響特性、グラフbは、1部屋2ダクト2ポート(実施の形態2)の音響特性、グラフcは、1部屋1ダクト1ポート(実施の形態1)の音響特性をそれぞれ示す。
部屋の容量が大きくダクトが長い程、低音域へ延びる効果が大きく、低音域の効果をそれぞれの構成で使い分けすることができる。
【0036】
図8は、実施の形態3のスピーカ装置で、各スピーカユニット5に125HZの電気信号を入力して、速度振幅2.16mm/sで振動させた場合のスピーカボックス1bの振動特性を示す特性図である。
ここでは、2部屋2ダクト2ポートであり、60HZ、速度振幅2.5mm/s、125HZ、速度振幅2.1mm/sの2つのピーク振動が発生するが、図11に示す従来のスピーカ装置の場合と比較して、周波数及び速度振幅入力の違いを考慮しても、スピーカボックスの振動が抑制されている。
【0037】
(実施の形態4)
図9は、本発明に係る表示装置の実施の形態4の外観を示す斜視図である。
上述した実施の形態1〜3のスピーカ装置は、薄型テレビ等の略直方形をなす表示装置25の下部に取り付けられる。この表示装置25は、テレビ画像等を表示する表示面20aを有し、略長方形をなす表示部20と、表示部20の周縁部を取り囲むフロントキャビネット21と、表示部20の後側を覆うリアキャビネット22と、表示部20を起立状態に支持するスタンド23とを備えている。また、表示部20の下部左右両側に取り付けられた図示しない2つのスピーカ装置を備えている。
【0038】
フロントキャビネット21の下部には、横長の矩形をなし、両端側に図示しない複数の放音孔を有するスピーカ取付板24が一体成形されており、スピーカ取付板24の後面で、放音孔に対応する箇所に2つのスピーカ装置が取り付けられている。また、スピーカ取付板24の前面にパンチングプレート等の装飾板が取り付けられている。
【0039】
スピーカ装置の取り付けは、挿通孔4a,4b,4cに挿通されるボルトを、スピーカ取付板24の両側部に開設されている螺子孔に緊締することにより行う。取り付けられたスピーカ装置は、それぞれの外部への開口部が放音孔の後方に配置されている。
スピーカ装置は、実施の形態1〜3で説明したように、スピーカボックスの低音域による振動が抑制されるので、表示装置25のフロントキャビネット21、リアキャビネット22、表示部20等へ伝わる振動も抑制され異音が発生しない。
【0040】
尚、実施の形態で説明した2部屋2ダクト2ポートのスピーカ装置であれば、ステレオ再生が可能であるので、スピーカ取付板24の前面中央に1つ取り付ければ良い場合もある。また、本発明に係るスピーカ装置をウーファとして使用する場合は、左右の中高音用のスピーカを別途取り付ければ良い。
【符号の説明】
【0041】
1,1a,1b スピーカボックス
4a,4b,4c 挿通孔
5 スピーカユニット
6,6a,6b,6c,6d (内部の)開口部
7,7a,7b,7c,7d ダクト
8,8a,8b,8c,8d (外部への)開口部
9,9a,9b 部屋
20 表示部
21 フロントキャビネット
22 リアキャビネット
24 スピーカ取付板
25 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する2面を有するスピーカボックスにスピーカユニットが設けられ、該スピーカボックスの外面に端部が開口するダクトを備えるスピーカ装置において、
前記スピーカユニットを2つ備えており、該2つのスピーカユニットは、向き合うように、前記2面にそれぞれ設けられていることを特徴とするスピーカ装置。
【請求項2】
前記ダクトを2つ備えており、該2つのダクトは、前記2つのスピーカユニットとの各位置関係が互いに対称的であるように設けられている請求項1記載のスピーカ装置。
【請求項3】
前記スピーカボックスは、前記2つのスピーカユニット間の中点で2つの部屋に仕切られており、該2つの部屋には、それぞれ前記ダクトが設けられている請求項2記載のスピーカ装置。
【請求項4】
請求項1から3迄の何れか1つに記載されたスピーカ装置を1又は複数備えることを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−252185(P2010−252185A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−101251(P2009−101251)
【出願日】平成21年4月17日(2009.4.17)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】