説明

スピードスプレーヤのバックミラー装置

【課題】 運転席の開放されたキャビンの無いスピードスプレーヤで、バックミラーをボンネットの外面から突出しない格納位置に容易に格納し、かつ容易に望ましい格納態様を得る。
【解決手段】 ミラーアーム2aを、ボンネット4の取付座面5に対して、回動可能かつ少なくともバックミラー2を使用できる使用位置Xu及びバックミラー2をボンネット4に当接又は近接する格納位置Xhに停止可能に取付けるとともに、取付座面5を、格納位置Xhにおけるバックミラー2がボンネット4の外面に対して略平行に沿うように、水平面Hに対して所定角度Rsに設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転席の前方におけるボンネットの傾斜面部に付設する際に用いて好適なスピードスプレーヤのバックミラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バックミラーを付設したスピードスプレーヤとしては、特開2002−59050号公報で開示されるスピードスプレーヤが知られている。
【0003】
同公報に開示されるスピードスプレーヤは、いわゆるキャビンタイプのスピードスプレーヤであり、車体前部にキャビン式の運転席を備えている。したがって、運転席は、フロントウィンドウ,ルーフ,開閉式のサイドドア等により覆われたキャビンを備えるとともに、キャビンには、ヘッドライト,ワイパをはじめ、バックミラー等の必要な車両装備が付設されている。
【特許文献1】特開2002−59050号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、スピードスプレーヤは、果樹園等の圃場において多数の果樹間を走行しながら薬液散布を行うため、垂れ下がった果樹の枝葉や果実に当たり易い。特に、バックミラーは、車両ボディから横方向に部分的に突出する態様に設けられるため、バックミラーが枝葉や果実に当たった際には、果実がもぎ取られたり枝葉が傷く虞れがある。したがって、必要に応じてバックミラーをキャビンから突出しない格納位置に折り畳むことができれば、果樹の枝葉や果実を保護できるとともに、車庫入れ等の観点からも望ましい。
【0005】
この場合、上記公報のようなキャビンタイプのスピードスプレーヤでは、一般的な自動車と類似するキャビンを有し、バックミラーも一般的な自動車の場合と同様にサイドドアの前部に付設することができる。即ち、バックミラーは、内側端を鉛直軸を介してサイドドアの前部に回動可能に取付けることができるため、バックミラーを使用位置からほぼ直角に回動変位させれば、サイドドアのウィンドウに略平行に沿う格納位置に折り畳むことができ、容易に目的を達成することができる。
【0006】
しかし、運転席の開放されたキャビンの無いスピードスプレーヤであって、運転席の直ぐ前方に曲面による傾斜面部を有するボンネットを備える場合には、このボンネットにバックミラーを付設する必要があるとともに、バックミラーの形態はミラー本体及びこのミラー本体を支持するL形状に折曲したミラーアームにより構成されるため、バックミラーを容易に格納することができないとともに、望ましい格納態様も容易に得ることができないという解決すべき課題が存在した。
【0007】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したスピードスプレーヤのバックミラー装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するため、ミラー本体2m及びこのミラー本体2mを支持するL形状に折曲したミラーアーム2aを有するバックミラー2を、運転席3の前方におけるボンネット4の傾斜面部4sに付設してなるスピードスプレーヤMのバックミラー装置1を構成するに際して、ミラーアーム2aを、ボンネット4の取付座面5に対して、回動可能かつ少なくともバックミラー2を使用できる使用位置Xu及びバックミラー2をボンネット4に当接又は近接する格納位置Xhに停止可能に取付けるとともに、取付座面5を、格納位置Xhにおけるバックミラー2がボンネット4の外面に対して略平行に沿うように、水平面Hに対して所定角度Rsに設定してなることを特徴とする。
【0009】
この場合、発明の好適な態様により、ミラーアーム2aは、当該ミラーアーム2aに設けたボルト部11及びバネ座金12を介したナット部13により取付座面5に取付けることができ、この際、ミラーアーム2aには、バックミラー2を少なくとも使用位置Xuに停止させる位置規制部14を付設することができる。また、他の態様として、ミラーアーム2aには、バックミラー2を少なくとも使用位置Xuに停止させる座屈機構部15及び位置規制部16を付設することができる。さらに、他の態様として、ミラーアーム2aには、バックミラー2を少なくとも使用位置Xuに停止させるクリック機構部17を付設することができる。一方、格納位置Xhに停止したバックミラー2の位置するボンネット4の外面4fは、当該ボンネット4の他の外面4feよりも段差部4bを介して低く形成することができる。
【発明の効果】
【0010】
このような構成を有する本発明に係るスピードスプレーヤのバックミラー装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
【0011】
(1) 運転席3の開放されたキャビンの無いスピードスプレーヤMであっても、バックミラー2をボンネット4の外面4fから突出しない格納位置Xhに容易に格納できるとともに、望ましい格納態様を容易に得ることができる。
【0012】
(2) 好適な態様により、ミラーアーム2aを、当該ミラーアーム2aに設けたボルト部11及びバネ座金12を介したナット部13により取付座面5に取付ければ、固定して取付けた既存のバックミラー2であってもコストアップを招くことなく容易に格納タイプに変更できる。
【0013】
(3) 好適な態様により、ミラーアーム2aに、バックミラー2を少なくとも使用位置Xuに停止させる座屈機構部15及び位置規制部16を付設したり、或いはバックミラー2を少なくとも使用位置Xuに停止させるクリック機構部17を付設すれば、バックミラー2を格納位置Xhから使用位置Xuに変位させた際に、常に一定の使用位置Xuに停止させることができ、より取扱性及び利便性を高めることができる。
【0014】
(4) 好適な態様により、格納位置Xhに停止したバックミラー2の位置するボンネット4の外面4fを、当該ボンネット4の他の外面4feよりも段差部4bを介して低く形成すれば、ボンネット4の外面4fからのバックミラー2の突出度合をより小さくできるとともに、ボンネット4自身の強度アップにも寄与できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
まず、本実施形態に係るバックミラー装置1を備えるスピードスプレーヤMの概略構成について、図1及び図2を参照して説明する。
【0017】
スピードスプレーヤMにおいて、51はシャーシであり、このシャーシ51の前側に前輪52…を有するとともに、後側に左右の後輪53…を有する。これにより、スピードスプレーヤMは、搭載するエンジンにより自走する。一方、シャーシ51上のボディ54には、前部に運転席3を備える。また、運転席3の前方におけるボンネット4には、ヘッドライト55…等の必要な車両装備を付設するとともに、本実施形態に係るバックミラー装置1を付設する。他方、運転席3の後方には、図に現れない薬液タンク及び薬液噴霧機構を搭載し、この薬液噴霧機構は、送風機や多数の噴射ノズルを備えている。
【0018】
次に、本実施形態(第一実施形態)に係るバックミラー装置1の構成及び機能について、図1〜図6を参照して具体的に説明する。
【0019】
バックミラー装置1は、スピードスプレーヤMの運転席3の前方における曲面を有するボンネット4の傾斜面部4sに付設する。この場合、バックミラー装置1…は、ボンネット4の左右にそれぞれ付設する。左側(図1中、右側)のバックミラー装置1は、図4に示すように、ミラー本体2m及びこのミラー本体2mを支持するミラーアーム2aを有するバックミラー2を備える。ミラーアーム2aは、L形状に折曲した一本の丸棒材により形成し、比較的短い起立部2asとこの起立部2asの上端から横方に延出した延設部2awからなる。そして、延設部2awの先端により任意に角度設定できる自在継手部21等を介してミラー本体2mの裏面を支持するとともに、起立部2asの下端部には、ボンネット4側に取付けるボルト部22を一体に設ける。このボルト部22はフランジ部(頭部)22hとネジ部22nからなる。
【0020】
一方、ボンネット4の傾斜面部4sには、バックミラー2を取付ける取付座面5を設ける。この場合、傾斜面部4sの所定部位に凹状部24を形成し、図4に示すように、水平面Hに対して所定角度Rsだけ傾斜した取付座面5を設ける。なお、ボンネット4の左側に形成する取付座面5の場合、この所定角度Rsは左側上がりの角度に設定する。また、所定角度Rsの大きさは、後述する条件、即ち、格納位置Xhにおけるバックミラー2がボンネット4の外面4fに対して略平行に沿うように設定する。例示の場合、所定角度Rsは、10〜20〔°〕が望ましい。
【0021】
さらに、ボンネット4における一部の外面4fは、当該ボンネット4の他の外面4feよりも段差部4bを介して低く形成する。具体的には、図2に示すように、前後方向に沿った段差部4bを形成することにより、ボンネット4の一部の外面4fが、図4に示すように、他の外面4feよりもLsだけ低くなるようにするとともに、この一部の外面4fには、後述する格納位置Xhに停止したバックミラー2が位置するように形成する。ボンネット4の外面4f,4feをこのように形成すれば、ボンネット4の外面4fからのバックミラー2の突出度合をより小さくできるとともに、ボンネット4自身の強度アップにも寄与できる利点がある。
【0022】
そして、取付座面5には、図4に示すように、取付孔25を形成し、この取付孔25に上方からバックミラー2のネジ部22nを挿入するとともに、取付孔25の下方からネジ部22nにワッシャ26を介してダブルナット27を螺着する。これにより、バックミラー2は、取付孔25に対して回動可能に取付けられる。また、ミラーアーム2aには、バックミラー2を使用位置Xuに停止させる座屈機構部15及び位置規制部16を付設する。即ち、図4及び図5に示すように、ネジ部22nの下端に、直角方向に突出するレバー部28を固定し、このレバー部28の先端側とボンネット4の裏面(内面)所定位置に設けたフック部29間にスプリング30を架設して座屈機構部15を構成するとともに、ボンネット4の裏面(内面)所定位置に、レバー部28に係止して当該レバー部28の回動範囲を規制するストッパ31を設ける。この際、座屈機構部15は、使用位置Xuと格納位置Xh間に座屈点が発生するように設定する。
【0023】
これにより、バックミラー2を手で回動変位させれば、図1及び図2に仮想線で示し、かつ図3に実線で示す使用位置Xuと図1及び図2に実線で示す格納位置Xhに選択的に位置(停止)させることができ、使用位置Xuではバックミラー2を使用することができるとともに、格納位置Xhではバックミラー2がボンネット4に当接させることができる。この場合、座屈機構部15及び位置規制部16を付設したため、使用位置Xuでは、図5に実線で示すように、レバー部28がスプリング30により時計方向に付勢され、かつストッパ31に係止して、使用位置Xuに固定(停止)されるとともに、格納位置Xhでは、図5に仮想線で示すように、レバー部28がスプリング30により反時計方向に付勢され、かつバックミラー2がボンネット4の外面4fに当接して、格納位置Xhに固定(停止)される。なお、ミラー本体2mがボンネット4に当接してもボンネット4が傷付かないように、ミラー本体2mにおけるボンネット4に対向する面にはゴム等の緩衝材を付設することが望ましい。
【0024】
ところで、前述した取付座面5の所定角度Rsは、格納位置Xhにおけるバックミラー2がボンネット4の外面4fに略平行に沿うように設定する。即ち、取付座面5の所定角度Rsを変更することにより、ボンネット4の外面4fに対する格納位置Xhにおけるバックミラー2の角度を変更できるため、格納位置Xhにおけるバックミラー2とボンネット4の外面4fが略平行となるように設定する。なお、本発明におけるバックミラー2がボンネット4の外面に対して略平行に沿うとは、格納位置Xhにおいてボンネット4の外面からのバックミラー2の突出幅が最も小さくなる意味である。したがって、必ずしも物理的に平行になることを要しない。
【0025】
また、図6に示すように、ミラーアーム2aの延設部2awにおける先端付近を分割し、スプリングコイル33等の弾性材を介在させて連結することもできる。この場合、スプリングコイル33は、自然状態では直線を維持し、かつ外力により湾曲が許容されるものを用いる。これにより、ミラー本体2mが自在継手部21により角度設定されていても、ミラー本体2mがボンネット4の外面4fに当接した際には逃げることができ、ミラー本体2mの角度設定がズレたりする不具合を回避できるとともに、面接触によるより望ましい平行性を確保できる。
【0026】
よって、このようなバックミラー装置1によれば、運転席3の開放されたキャビンの無いスピードスプレーヤMであっても、バックミラー2をボンネット4の外面4fから突出しない格納位置Xhに容易に格納できるとともに、望ましい格納態様を容易に得ることができる。しかも、バックミラー2を格納位置Xhから使用位置Xuに変位させた際には、常に一定の使用位置Xuに停止させることができるため、より取扱性及び利便性を高めることができる。
【0027】
なお、以上は、左側のバックミラー装置1について説明したが、右側のバックミラー装置1も、形態及び動きが左側のバックミラー装置1に対して対称的となる他は、左側のバックミラー装置1と同様に構成することができる。右側のバックミラー装置1は、格納位置Xhに停止したバックミラー2の位置するボンネット4の外面が前述した他の外面4feとなるが、このような態様も本発明に包含される。例示の実施形態は、ボンネット4にバックミラー2が固定されているタイプをそのまま改良した例を挙げたものであるが、右側のバックミラー装置1の場合も、左側のバックミラー装置1の場合と同様に、格納位置Xhに停止したバックミラー2の位置するボンネット4の外面4fを、当該ボンネット4の他の外面4feよりも段差部を介して低く形成すれば、より望ましい形態となる。
【0028】
次に、本発明の第二実施形態に係るバックミラー装置1の構成及び機能について、図7を参照して具体的に説明する。
【0029】
第二実施形態に係るバックミラー装置1は、ミラーアーム2aを、当該ミラーアーム2aに設けたボルト部11及びバネ座金12を介したナット部13により取付座面5に取付けたものである。即ち、図7に示すように、ミラーアーム2aにおける起立部2asの下端部に、ボンネット4側に取付けるネジ部35n及びフランジ部(頭部)35hを有するボルト部11を一体に形成するとともに、取付座面5に形成した取付孔25に上方からネジ部35nを挿入し、取付孔25の下方からネジ部35nに対して前述したワッシャ26及びこのワッシャ26に重ねたバネ座金12を装着し、さらに、ダブルナット36を用いたナット部13を螺着する。
【0030】
これにより、バックミラー2は、取付孔25に対して一定の摩擦を介して回動可能に取付けられるため、バックミラー2を手で回動変位させれば、使用位置Xu又は格納位置Xhに位置(停止)させることができ、使用位置Xu及び格納位置Xhでは、バネ座金12による摩擦によりバックミラー2を停止させることができる。このような第二実施形態によれば、固定して取付けた既存のバックミラー2であってもコストアップを招くことなく容易に格納タイプに変更できる利点がある。
【0031】
一方、ミラーアーム2aには、図7に仮想線で示すように、バックミラー2を使用位置Xuに停止させる位置規制部14を付設してもよい。この場合、ネジ部35nの下端に、直角方向に突出するレバー部37を固定し、このレバー部37に対して使用位置Xuで係止するストッパ部38をボンネット4側に固定して設ければよい。このような位置規制部14を設けることにより、バックミラー2を格納位置Xhから使用位置Xuに変位させた際に、常に一定の使用位置Xuに停止させることができ、より取扱性及び利便性を高めることができる。なお、図7において、図1〜図6と同一部分には、同一符号を付してその構成を明確にした。
【0032】
次に、本発明の第三実施形態に係るバックミラー装置1の構成及び機能について、図8を参照して具体的に説明する。
【0033】
第三実施形態に係るバックミラー装置1は、ミラーアーム2aに、バックミラー2を少なくとも使用位置Xuに停止させるクリック機構部17を付設したものである。即ち、図8に示すように、ミラーアーム2aにおける起立部2asの下端部に、ボンネット4側に取付けるネジ部41n及びフランジ部(頭部)41hを一体に設けるとともに、取付座面5に形成した取付孔25に上方からネジ部41nを挿入し、取付孔25の下方からネジ部41nに対してワッシャ42を介したダブルナット43を螺着する。これにより、バックミラー2は、取付孔25に対して回動可能に取付けられる。また、ネジ部41nの下端には、直角方向に突出するクリックレバー44を固定する。このクリックレバー44は、板バネ44sの先端下面に半球状のボス部44bを有する。さらに、ボンネット4に対して固定した状態となるクリックプレート45を設ける。このクリックプレート45は、ボス部44bが係合するボス受凹部45iを有する。このボス受凹部45iの位置は、使用位置Xuにおいてボス部44bと係合する位置を選定する。
【0034】
これにより、バックミラー2を手で回動変位させれば、使用位置Xu又は格納位置Xhに位置(停止)させることができ、使用位置Xuでは、ボス部44bがボス受凹部45iに係合して停止する。第三実施形態も第一実施形態と同様に、バックミラー2を格納位置Xhから使用位置Xuに変位させた際に、常に一定の使用位置Xuに停止させることができ、より取扱性及び利便性を高めることができる。なお、図8において、図1〜図6と同一部分には、同一符号を付してその構成を明確にした。
【0035】
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
【0036】
例えば、バックミラー装置1を付設するボンネット4の傾斜面部4sには、平坦面による平坦傾斜面部,曲面による曲面傾斜面部,平坦傾斜面部と曲面傾斜面部が組合わさった複合傾斜面部など、各種態様の傾斜面部が含まれる。また、格納位置Xhでは、バックミラー2がボンネット4に当接した状態で停止させる場合を示したが、使用位置Xuで用いる位置規制部14,16と同様の位置規制部を用いることにより、バックミラー2がボンネット4に近接した位置で停止させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の最良の実施形態に係るバックミラー装置を備えるスピードスプレーヤの正面図、
【図2】同バックミラー装置のバックミラーを格納位置に変位させた状態を示すボンネットの斜視図、
【図3】同バックミラー装置のバックミラーを使用位置に変位させた状態を示すボンネットの斜視図、
【図4】本発明の第一実施形態に係るバックミラー装置を抽出して示す一部断面正面図、
【図5】同バックミラー装置の機能説明用平面図、
【図6】同バックミラー装置の変形例を示す機能説明用平面図、
【図7】本発明の第二実施形態に係るバックミラー装置を抽出して示す一部断面正面図、
【図8】本発明の第三実施形態に係るバックミラー装置を抽出して示す一部断面正面図、
【符号の説明】
【0038】
1 バックミラー装置
2 バックミラー
2m ミラー本体
2a ミラーアーム
3 運転席
4 ボンネット
4s 傾斜面部
4f ボンネットの外面
4fe ボンネットの他の外面
4b 段差部
5 取付座面
11 ボルト部
12 バネ座金
13 ナット部
14 位置規制部
15 座屈機構部
16 位置規制部
17 クリック機構部
M スピードスプレーヤ
Xu 使用位置
Xh 格納位置
H 水平面
Rs 所定角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミラー本体及びこのミラー本体を支持するL形状に折曲したミラーアームを有するバックミラーを、運転席の前方におけるボンネットの傾斜面部に付設してなるスピードスプレーヤのバックミラー装置において、前記ミラーアームを、前記ボンネットの取付座面に対して、回動可能かつ少なくともバックミラーを使用できる使用位置及びバックミラーを前記ボンネットに当接又は近接する格納位置に停止可能に取付けるとともに、前記取付座面を、前記格納位置における前記バックミラーが前記ボンネットの外面に対して略平行に沿うように、水平面に対して所定角度に設定してなることを特徴とするスピードスプレーヤのバックミラー装置。
【請求項2】
前記ミラーアームは、当該ミラーアームに設けたボルト部及びバネ座金を介したナット部により前記取付座面に取付けてなることを特徴とする請求項1記載のスピードスプレーヤのバックミラー装置。
【請求項3】
前記ミラーアームには、バックミラーを少なくとも前記使用位置に停止させる位置規制部を付設してなることを特徴とする請求項2記載のスピードスプレーヤのバックミラー装置。
【請求項4】
前記ミラーアームには、バックミラーを少なくとも前記使用位置に停止させる座屈機構部及び位置規制部を付設してなることを特徴とする請求項1記載のスピードスプレーヤのバックミラー装置。
【請求項5】
前記ミラーアームには、バックミラーを少なくとも前記使用位置に停止させるクリック機構部を付設してなることを特徴とする請求項1記載のスピードスプレーヤのバックミラー装置。
【請求項6】
前記格納位置に停止したバックミラーの位置する前記ボンネットの外面は、当該ボンネットの他の外面よりも段差部を介して低く形成することを特徴とする請求項1記載のスピードスプレーヤのバックミラー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−205994(P2006−205994A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−23781(P2005−23781)
【出願日】平成17年1月31日(2005.1.31)
【出願人】(000186784)株式会社ショーシン (13)
【Fターム(参考)】