説明

スプリンクラー装置

【課題】カバー本体を天井パネルに付勢する付勢力を確保することができるスプリンクラー装置を提供する。
【解決手段】本発明のスプリンクラー装置1は、天井パネル2の開口部14に取り付けられた筒状の枠体16と円盤状の蓋体18とからなるカバー本体12と、天井パネルの裏側に設けられ、給水管3とスプリンクラーヘッド部4とを接続する配管接続継手6を固定する固定ユニット8と、一端部20aがカバー本体の枠体に取り付けられると共に他端部20bが固定ユニットに取り付けられ、カバー本体を天井パネルに対して付勢する引張コイルばね20と、を有し、カバー本体の枠体は、環状の支持部26から上方に突出して蓋体の外縁を固定する複数の突出部28,30とを備え、これらの突出部28は、引張コイルばねの一端部が取り付けられる複数の取付位置22a,22bを含む引張コイルばね取付部22を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スプリンクラー装置に係り、特に、建物の天井等に取り付けられ、火災を感知して給水管からの水を自動的に散水するスプリンクラー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、建物の天井等に取り付けられ、火災を感知して天井等から自動的に散水するスプリンクラー装置が知られている。従来のスプリンクラー装置では、建物の天井の裏側に設置されたスプリンクラー装置の配管接続継手等を点検する際に、配管接続継手の下方に位置する天井パネルの点検用の開口部から配管接続継手等にアクセスして点検することができるようになっている。また、スプリンクラー装置の使用時の点検用の開口部は、この開口部を覆う蓋体を含むカバー本体が取り付けられている。このカバー本体の一部には、引張コイルばねの一端が取り付けられ、この引張コイルばねの他端は天井裏側の配管接続継手等を固定する固定手段等に取り付けられており、カバー本体は引張コイルばねの張力によって天井のパネル面に当接するまで引き上げられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−319278号公報(第15頁〜第16頁、第11図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のスプリンクラー装置では、引張コイルばねがそのコイル中心軸線が鉛直方向に延びるようにカバー本体と天井裏側の配管接続継手等を固定する固定手段に取り付けられているが、天井の懐の高さ寸法が低い場合には、取付可能な固定手段の高さ寸法も低くなるため、引張コイルばねが十分に作用するだけのばねの高さ方向(垂直方向)の寸法を十分に確保することが難しい。取り付ける際にカバー本体を引き下げることが必要なことを考えると、引張コイルばねをあまり強くすることができないため、カバー本体を天井のパネル面に当接するまで引き上げるのに十分なばねの張力が得られず、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持しておくことができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来技術の問題を解決すると共に従来からの要請に応えるためになされたものであり、カバー本体を天井パネルに付勢する付勢力を確保することができ、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができるスプリンクラー装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、建物の天井パネルに取り付けられ、火災を感知して給水管からの水を自動的に散水するスプリンクラー装置であって、上記天井パネルに形成された点検用開口部を覆うカバー本体であって、このカバー本体が上記点検用開口部に取り付けられた筒状の枠体と、この枠体によって支持され上記点検用開口部を閉塞すると共に散水用開口部が形成された円盤状の蓋体とからなる上記カバー本体と、このカバー本体の散水用開口部に挿入されると共に水を散水するスプリンクラーヘッド部と、上記天井パネルの裏側に設けられ、上記給水管と上記スプリンクラーヘッド部とを接続する配管接続部と、上記天井パネルの裏側に設けられ、上記配管接続部を固定する固定手段と、一端部が上記カバー本体の枠体に取り付けられると共に他端部が上記固定手段に取り付けられ、上記カバー本体を上記天井パネルに対して付勢する付勢手段と、を有し、上記カバー本体の枠体は、上記蓋体の底面部を支持する環状の支持部と、この支持部から上方に突出して上記蓋体の外縁を固定する複数の突出部とを備え、上記枠体の複数の突出部は、上記枠体の支持部を上記枠体の突出部の基端部より内側に突出し且つ周方向に沿って延びる内側フランジ部と、上記突出部の基端部より外側に突出し且つ周方向に沿って延びる外側フランジ部に画定し、カバー本体を上記点検用開口部に取り付けた際、上記内側フランジ部は上記蓋体の底面外周部を支持し、上記外側フランジ部は上記点検用開口部を支持するように構成されており、これら複数の突出部のうちの一部の突出部は、上記付勢手段の一端部が取り付けられる複数の取付位置を含む付勢手段取付部を備え、上記付勢手段の一端部が取り付けられる付勢手段取付部の取付位置に応じて、上記カバー本体を上記天井パネルに付勢する付勢力を調整することができるように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に、カバー本体の枠体と固定手段に取り付けられた付勢手段により、カバー本体が天井パネルに付勢される。また、天井パネルの厚みが変更されたり、固定手段の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置の設置位置が変わっても、カバー本体の枠体の付勢手段取付部に取り付けられる付勢手段の取付位置を適宜選択することにより、カバー本体を天井パネルに付勢する付勢力を調整することができるため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に所定以上の付勢力を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。さらに、枠体の複数の突出部が枠体の支持部を内側フランジ部と外側フランジ部に画定するため、カバー本体を天井パネルの開口部に取り付けた際、枠体の支持部の内側フランジ部が蓋体の底面外周部を天井パネルの表側から支持し、枠体の支持部の外側フランジ部が天井パネルの開口部を天井パネルの表側から支持することができ、カバー本体を天井パネルに確実に取り付けることができる。
【0007】
本発明において、上記蓋体は、上記天井パネルを切り抜いて上記開口部を形成した際の上記天井パネルの切り抜いた部分をそのまま利用して用いられることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、蓋体を別途成形することなく、天井パネルの点検用開口部を形成した際の天井パネルの切り抜いた部分をそのまま有効利用することができるため、施工を簡単に行うことができる。また、蓋体が天井パネルと同一の材料となるため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際の両者の表面上の外観を一致させることができ、カバー本体と天井パネルとの一体感を生じさせることができる。しかも、天井パネルの厚み寸法が厚い場合には、枠体の突出部に設けられた付勢手段取付部が隠れない位置の付勢手段取付部を利用することにより、厚い天井パネルと付勢手段が干渉してしまうことを防ぐことができる。
【0008】
本発明において、上記付勢手段取付部を含む上記枠体の突出部は、対向する少なくとも一対の突出部により構成されていることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、付勢手段取付部を含む枠体の突出部が対向する少なくとも一対の突出部により構成されているため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に、カバー本体の枠体の対向する付勢手段取付部のそれぞれに取り付けた付勢手段により、カバー本体を天井パネルに安定して確実に付勢して保持することができる。
【0009】
本発明において、上記突出部の付勢手段取付部の複数の取付位置は、互いに縦方向に配列されていることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、天井パネルの厚みが変更されたり、固定手段の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置の設置位置が変わっても、付勢手段の一端を付勢手段取付部に取り付ける際に縦方向に配列された取付位置を適宜選択することにより、カバー本体を天井パネルに付勢する付勢力を調整することができるため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に所定以上の付勢力を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0010】
本発明において、上記突出部の付勢手段取付部の複数の取付位置は、互いに斜め方向に配列されていてもよい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、天井パネルの厚みが変更されたり、固定手段の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置の設置位置が変更されても、付勢手段の一端を付勢手段取付部に取り付ける際に斜め方向に配列された取付位置を適宜選択することにより、カバー本体を天井パネルに付勢する付勢力を調整することができるため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に所定以上の付勢力を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0011】
本発明において、上記突出部の基端部から上記付勢手段取付部の最上段の取付位置までの高さは、天井パネル又は蓋体の厚みより大きいことが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、天井パネル又は蓋体の厚みが厚い場合でも付勢手段取付部の少なくとも最上段の取付位置を確保することができ、天井パネル又は蓋体の厚みが薄い場合には、付勢手段取付部の下段の取付位置を利用することができる。このため、天井パネルの厚みが変更されたり、固定手段の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置の設置位置が変わっても、カバー本体の枠体の付勢手段取付部に取り付けられる付勢手段の取付位置を適宜選択することにより、カバー本体を天井パネルに付勢する付勢力を調整することができ、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に所定以上の付勢力を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0012】
本発明において、上記突出部の付勢手段取付部に一端部が取り付けられ他端部が固定手段に取り付けられる付勢手段は、引張コイルばねであることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、天井パネルの厚みが変更されたり、固定手段の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置の設置位置が変わっても、カバー本体の枠体の付勢手段取付部に一端部が取り付けられる引張コイルばねの取付位置を適宜選択することにより、カバー本体を天井パネルに付勢する引張コイルばねの張力を調整することができるため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に引張コイルばねの所定以上の張力を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0013】
本発明において、上記固定手段は、天井パネルの裏側に固定されて天井パネルを裏側から支持する野縁に固定されていることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、付勢手段の他端部が取り付けられる固定手段が野縁に固定されているため、天井パネルの厚みが薄くてその天井パネルに固定手段を固定した場合と比べて、野縁の寸法分だけカバー本体の枠体の付勢手段取付部と固定手段との距離を確保することができる。したがって、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に付勢手段取付部と固定手段に取り付けられた付勢手段の付勢力(引張コイルばねの張力)を所定以上に維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0014】
本発明において、上記引張コイルばねの一端が取り付けられる枠体の付勢手段取付部は、上記引張コイルばねの他端が取り付けられる固定手段の付勢手段取付部に対して外側下方に位置するように構成されていることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、天井パネルの厚みが薄い場合に引張コイルばねが取り付けられる枠体の付勢手段取付部と固定手段の付勢手段取付部との間の鉛直方向の距離が短くなっても、引張コイルばねが取り付けられる枠体の付勢手段取付部と固定手段の付勢手段取付部との水平方向の距離を確保することができるため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に引張コイルばねの張力を所定以上に維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0015】
本発明において、上記引張コイルばねは、上記枠体の付勢手段取付部と上記固定手段の付勢手段取付部に取り付けられた状態ではコイル中心軸線と天井パネルの面とがなす角度が鋭角になるように構成されていることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、天井パネルの厚みが薄い場合に引張コイルばねが取り付けられる枠体の付勢手段取付部と固定手段の付勢手段取付部との間の鉛直方向の距離が短くなっても、引張コイルばねが取り付けられる枠体の付勢手段取付部と固定手段の付勢手段取付部との水平方向の距離を確保することができるため、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に引張コイルばねの張力を所定以上に維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0016】
本発明において、上記引張コイルばねの一端部が取り付けられる上記突出部の付勢手段取付部の複数の取付位置の各々は、引張コイルばねの一端部が着脱可能に取り付けられる凹形状の溝によって構成されていることが好ましい。
このように構成された本発明のスプリンクラー装置においては、突出部の付勢手段取付部の複数の取付位置の凹形状の溝に引張コイルばねの一端部を着脱可能に取り付けることができるため、天井パネルの厚みが変更されたり、固定手段の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置の設置位置が変わっても、カバー本体の枠体の付勢手段取付部に一端部が取り付けられる引張コイルばねの取付位置を適宜選択することにより、カバー本体を天井パネルに付勢する引張コイルばねの張力を調整することができる。また、カバー本体を天井パネルの点検用開口部に取り付けた際に引張コイルばねの所定以上の張力を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のスプリンクラー装置によれば、カバー本体を天井パネルに付勢する付勢力を確保することができ、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。また、取り付けの施工を簡単に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明のスプリンクラー装置の実施形態について説明する。
図1は本発明の第1実施形態によるスプリンクラー装置について天井パネルの裏側から見た概略斜視図であり、図2は図1のII−II断面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のスプリンクラー装置1は、建物の天井パネル2に取り付けられ、火災を感知して給水管3からの水を自動的に散水するものである。このスプリンクラー装置1は、天井パネル2の表側に設けられて水を散水するスプリンクラーヘッド部4を備えている。
また、スプリンクラー装置1は、天井パネル2の裏側に設けられた給水管3とスプリンクラーヘッド部4とを接続する配管接続部である停滞水防止用の配管接続継手6を備えている。
さらに、スプリンクラー装置1は、天井パネル2の裏側に設けられて配管接続継手6を固定する固定手段である固定ユニット8を備え、この固定ユニット8は、天井パネル2の裏側に固定されて天井パネル2を裏側から支持する野縁10に固定されている。この固定ユニット8は、野縁10間を延びる一対のレール8aを備え、これらのレール8aはブラケット8bを介して野縁10に固定されている。また、レール8aは、取付クリップ8cによってブラケット8bに着脱可能に取り付けられている。さらに、固定ユニット8は、一対のレール8aの間を橋渡しするように固定された固定金具8dを備え、この固定金具8dにより配管接続継手6が固定ユニット8に固定されるようになっている。
なお、本実施形態のスプリンクラー装置1では、固定ユニット8が固定される野縁10として建築用の木材が用いられた場合について説明するが、野縁10として軽量鉄骨が用いた場合でも適用可能である。
【0019】
また、スプリンクラー装置1はカバー本体12を備えている。さらに、天井パネル2の裏側にある配管接続継手6や固定ユニット8等の取り付けや点検をするのに天井パネル2の表側から裏側へのアクセスを可能にするために天井パネル2を貫くように円形状の開口部14が形成されており、この開口部14にカバー本体12が取り付けられて覆われるようになっている。
カバー本体12は、開口部14に嵌め込まれる金属製の筒状の枠体16(詳細は後述する)と、この枠体16によって支持され開口部14を閉塞すると共にスプリンクラーヘッド部4を挿通可能とする円板状の蓋体18を備えている。この蓋体18は、天井パネル2を切り抜いて開口部14を形成した際の天井パネル2の切り抜いた部分をそのまま利用して用いられるようになっており、この切り抜いた部分の中央部にはスプリンクラーヘッド部4が挿入される散水用開口部18aをさらに形成して蓋体18としている。
さらに、スプリンクラー装置1は、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際にカバー本体12を天井パネル2に付勢する付勢手段である2つの引張コイルばね20を備えている。これら2つの引張コイルばね20については、共に同じ仕様のものであり、その一端部であるフック部20aがカバー本体12の枠体16の対向する一対の引張コイルばね取付部22(詳細は後述する)に取り付けられている。一方、2つの引張コイルばね20の他端部であるフック部20bそれぞれは、固定ユニット8の固定金具8dに設けられた対向する一対の引張コイルばね取付部24にそれぞれ取り付けられている。
また、特に図2に示すように、カバー本体12の枠体16の対向する一対の引張コイルばね取付部22の間隔は、固定ユニット8の対向する一対の引張コイルばね取付部24の間隔よりも大きくなっており、カバー本体12の枠体16の引張コイルばね取付部22が固定ユニット8の引張コイルばね取付部24に対して外側下方に位置している。引張コイルばね20の両端がカバー本体12と固定ユニット8のそれぞれの引張コイルばね取付部22,24に取り付けられた際には、引張コイルばね20はそのコイル中心軸線20cが斜め上方に延びるように配置されるようになっている。すなわち、引張コイルばね20が引張コイルばね取付部22,24に取り付けられた状態では、引張コイルばね20のコイル中心軸線20cと天井パネル2の面とがなす角度が鋭角αになっている。
【0020】
つぎに、上述したカバー本体12の枠体16とその引張コイルばね取付部22の構成について詳細に説明する。
図3は本実施形態のスプリンクラー装置のカバー本体を示す分解斜視図である。図3に示すように、カバー本体12の枠体16は、蓋体18が載置されて蓋体18の底面部を支持する環状の支持部26と、この支持部26から上方に突出して対向する二対の高さの異なる薄肉の突出部28,30を備えている。
また、これら二対の突出部28,30は、枠体16の支持部26を枠体16の突出部28,30の基端部より内側に突出し且つ周方向に沿って延びる内側フランジ部26aと、突出部28,30の基端部より外側に突出し且つ周方向に沿って延びる外側フランジ部26bに画定し、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際、内側フランジ部26aは蓋体18の底面外周部を支持し、外側フランジ部26bは天井パネル2の開口部14に当接するように構成されている。
さらに、これら二対の突出部28,30はいずれも蓋体18の外縁18bに当接して蓋体18を固定している。すなわち、二対の突出部28,30の対向する突出部同士の互いの間隔はほぼ蓋体18の外径に相当するようになっている。また、二対の突出部28,30のうちの高さが高い一対の突出部28は、上述した引張コイルばね取付部22を備えている。この引張コイルばね取付部22は、引張コイルばね20のフック部20aを取り付けることができる2つの取付位置22a,22bを含む。
【0021】
図4は、図3のカバー本体の枠体における引張コイルばね取付部を含む突出部の部分を示す部分拡大図である。なお、図4では、引張コイルばね取付部に取り付けた状態の引張コイルばねとそのフック部を破線で示している。
図4に示すように、カバー本体12の枠体16の突出部28における引張コイルばね取付部22の2つの取付位置22a,22bの各々は、引張コイルばね20のフック部20aが着脱可能に取り付けられる上方が凹んだ凹形状の溝によって構成されている。なお、これらの取付位置22a,22bの凹形状の溝形状については、下方が凹んだり、左右のいずれかが凹んだ溝形状でもよく、引張コイルばね20のフック部20aを着脱可能に取り付けることができる溝形状であればよい。
また、2つの取付位置22a,22bは互いに縦方向に配列されており、引張コイルばね20のフック部20aを引張コイルばね取付部22に取り付ける際に取付位置22a,22bのいずれかの取付位置を適宜選択することにより、カバー本体12を天井パネル2に付勢する付勢力を調整することができるように構成されている。
さらに、枠体16の突出部28の基端部から引張コイルばね取付部22の最上段の取付位置22bまでの高さは、天井パネル2又は蓋体18の厚みより大きくなるように設計されている。
なお、本実施形態では、枠体16の突出部28に縦方向に配列されている取付位置22a,22bの個数については、一例として2つに設定されているが、取り扱う天井パネル2又は蓋体18の厚みの範囲に応じて、3つ以上に設定してもよい。
【0022】
つぎに、上述した本発明の第1実施形態によるスプリンクラー装置の作用について説明する。
まず、カバー本体12を用いる際、天井パネル2の開口部14を形成した際の天井パネル2の切り抜いた部分をそのまま蓋体18として利用し、この蓋体18をカバー本体12の枠体16の支持部26に載置する。このとき、カバー本体12の枠体16の支持部26における内側フランジ部26aが蓋体18の底面外周部を天井パネル2の表側から支持し、カバー本体12の枠体16の複数の突出部28,30が蓋体18の外縁を固定する。
また、このようなカバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際に、カバー本体12の枠体16と固定ユニット8のそれぞれの引張コイルばね取付部22,24に取り付けられた引張コイルばね20の張力により、カバー本体12が天井パネル2に付勢される。このとき、カバー本体12の枠体16の支持部26における外側フランジ部26bが天井パネル2の開口部14に当接して天井パネル2の表側から支持する。
さらに、カバー本体12の枠体16の対向する一対の引張コイルばね取付部22の間隔は、固定ユニット8の対向する一対の引張コイルばね取付部24の間隔よりも大きくなっており、カバー本体12の枠体16の引張コイルばね取付部22が固定ユニット8の引張コイルばね取付部24に対して外側下方に位置している。このため、引張コイルばね20の両端がカバー本体12と固定ユニット8のそれぞれの引張コイルばね取付部22,24に取り付けられた際には、引張コイルばね20はそのコイル中心軸線20cが斜め上方に延びてコイル中心軸線20cと天井パネル2とがなす角度が鋭角αになるように配置される。この結果、引張コイルばね20の両フック部20a,20bには、カバー本体12を天井パネル2に付勢した状態を維持するのに十分な張力が作用する。
【0023】
上述した本発明の第1実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、天井パネル2の厚みが変更されたり、固定ユニット8の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置1の設置位置が変わっても、カバー本体12の枠体16の引張コイルばね取付部22に取り付けられる引張コイルばね20の取付位置22a,22bを適宜選択することにより、カバー本体12を天井パネル2に付勢する付勢力(引張コイルばねの張力)を調整することができるため、カバー本体12を天井パネルの開口部14に取り付けた際に所定以上の付勢力(引張コイルばねの張力)を維持し、カバー本体12を天井パネル2に確実に付勢して保持することができる。
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、カバー本体12の枠体16の複数の突出部28,30が枠体16の支持部26を内側フランジ部26aと外側フランジ部26bに画定するため、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際、枠体16の支持部26の内側フランジ部26aが蓋体18の底面外周部を天井パネル2の表側から支持し、枠体16の支持部26の外側フランジ部26bが天井パネル2の開口部14に天井パネル2の表側から当接することができ、カバー本体12を天井パネル2に確実に取り付けることができる。
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、引張コイルばね取付部22を含む枠体16の突出部28が対向する一対の突出部により構成されているため、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際に、カバー本体12の枠体16の対向する引張コイルばね取付部22のそれぞれに取り付けた2つの引張コイルばね20により、カバー本体12を天井パネル2に安定して確実に付勢して保持することができる。
【0024】
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、カバー本体12の枠体16の突出部28において引張コイルばね取付部22の取付位置22a,22bが縦方向に配列されているため、天井パネル2の厚みが変更されたり、固定ユニット8の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置1の設置位置が変わっても、引張コイルばね20のフック部20aを引張コイルばね取付部22に取り付ける際に取付位置22a,22bのいずれかを適宜選択することにより、カバー本体12を天井パネル2に付勢する付勢力を調整することができるため、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際に所定以上の付勢力を維持し、カバー本体12を天井パネル2に確実に付勢して保持することができる。
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、カバー本体12の枠体16における突出部28の基端部から引張コイルばね取付部22の最上段の取付位置22bまでの高さが天井パネル2の厚みより大きいため、天井パネル2又は蓋体18の厚みが厚い場合でも引張コイルばね取付部22の少なくとも最上段の取付位置22bを確保することができ、天井パネル2又は蓋体18の厚みが薄い場合には、引張コイルばね取付部22の下段の取付位置22aを利用することができる。
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、引張コイルばね20のフック部20bが取り付けられる引張コイルばね取付部24を備えた固定ユニット8が野縁10に固定されているため、カバー本体12の枠体16の引張コイルばね取付部22と固定ユニット8の引張コイルばね取付部24との鉛直方向距離の変動要因が、天井パネル2の厚さのみになる。このため、引張コイルばね取付部22,24に取り付けられた引張コイルばね20は十分に伸びることができ、その張力の鉛直方向成分がカバー本体12を十分に引き上げることができる。したがって、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際に引張コイルばねの張力を所定以上に維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【0025】
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、カバー本体12の枠体16の引張コイルばね取付部22が固定ユニット8の引張コイルばね取付部24に対して外側下方に位置し、引張コイルばね20の両端がカバー本体12と固定ユニット8のそれぞれの引張コイルばね取付部22,24に取り付けられた際には、引張コイルばね20はそのコイル中心軸線20cが斜め上方に延びてコイル中心軸線20cと天井パネル2の面とがなす角度が鋭角αになるように配置されている。このため、天井パネル2の厚みが薄い場合に引張コイルばね20が取り付けられる枠体16の引張コイルばね取付部22と固定ユニット8の引張コイルばね取付部24との間の鉛直方向の距離が短くなっても、引張コイルばね取付部22,24の水平方向の距離が確保され、引張コイルばね取付部22,24に取り付けられた引張コイルばね20は十分に伸びることができ、その張力の鉛直方向成分がカバー本体12を十分に引き上げることができるため、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際に引張コイルばね20の張力を所定以上に維持し、カバー本体12を天井パネル2に確実に付勢して保持することができる。
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、枠体16の突出部28における引張コイルばね取付部22の取付位置22a,22bの上方に凹んだ凹形状の溝に引張コイルばね20のフック部20aを着脱可能に取り付けることができるため、天井パネル2の厚みが変更されたり、固定ユニット8の高さ方向の設置位置が変更される等、スプリンクラー装置1の設置位置が変わっても、カバー本体12の枠体16の引張コイルばね取付部22に取り付けられる引張コイルばね20の取付位置22a,22bを適宜選択することにより、カバー本体12を天井パネル2に付勢する付勢力を調整することができる。また、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際に所定以上の付勢力を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
本実施形態によるスプリンクラー装置1によれば、カバー本体12の枠体16の突出部28に引張コイルばね取付部の複数の取付位置22a,22bを設けたことにより、蓋体18を別途成形することなく、天井パネル2の開口部14を形成した際の天井パネル2の切り抜いた部分をそのまま有効利用することができるため、取り付けの施工を簡単に行うことができる。また、蓋体18が天井パネル2と同一の材料となるため、カバー本体12を天井パネル2の開口部14に取り付けた際の両者の表面上の外観を一致させることができ、カバー本体と天井パネルとの一体感を生じさせることができる。
なお、上述した本発明の第1実施形態によるスプリンクラー装置1では、カバー本体12を天井パネル2に付勢する付勢手段として引張コイルばね20を用いた例を説明したが、このような引張コイルばねに限定されず、他の種類のばね要素等でも適用可能である。
【0026】
つぎに、本発明の第1実施形態の変形例によるスプリンクラー装置について説明する。
図5は、本発明の第1実施形態の変形例によるスプリンクラー装置を示す図2と同様な断面図である。ここで、図5において、図2に示す第1実施形態のスプリンクラー装置と同一の部分については、同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図5に示すように、本実施形態のスプリンクラー装置50では、天井パネル52の厚みが第1実施形態の場合の天井パネル2の厚みよりも厚い点が異なっている。カバー本体54の蓋体56は、第1実施形態と同様に、天井パネル52を切り抜いて開口部58を形成した際の天井パネル52の切り抜いた部分をそのまま利用して用いられるようになっている。
また、天井パネル52及び蓋体56の厚みがカバー本体54の引張コイルばね取付部22の下段の取付位置22aの高さよりも厚いため、天井パネル52及び蓋体56の厚みが障害となって下段の取付位置22aが使用できなくなっているが、天井パネル52及び蓋体56の厚みがカバー本体54の引張コイルばね取付部22の上段の取付位置22bの高さよりは低いため、引張コイルばね20のフック部20aがカバー本体54の引張コイルばね取付部22の上段の取付位置22bには取り付け可能となっている。
【0027】
本発明の第1実施形態の変形例によるスプリンクラー装置50によれば、天井パネル52及び蓋体56の厚みが変更されて固定ユニット8の高さ方向の設置位置が変わっても、、引張コイルばね20のフック部20aを取り付けるカバー本体54の引張コイルばね取付部22の取付位置22a,22bを適宜選択することにより、カバー本体54を天井パネル52に付勢する付勢力(引張コイルばね20の張力)を調整することができる。また、カバー本体12を天井パネルの開口部58に取り付けた際に所定以上の付勢力(引張コイルばね20の張力)を維持し、カバー本体54を天井パネル52に確実に付勢して保持することができる。
【0028】
つぎに、本発明の第2実施形態によるスプリンクラー装置について説明する。
図6は、本発明の第2実施形態によるスプリンクラー装置のカバー本体の枠体における引張コイルばね取付部を含む突出部の部分を示す部分拡大図である。ここで、図6において、図4に示す第1実施形態のスプリンクラー装置のカバー本体の枠体における引張コイルばね取付部を含む突出部の部分と同一の部分については、同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図6に示すように、本実施形態のスプリンクラー装置70の構成では、カバー本体72の枠体74の突出部76における引張コイルばね取付部78が、互いに斜め方向に配列されている2つの取付位置78a,78bを含む点で第1実施形態のスプリンクラー装置1と異なった構成となっている。なお、本実施形態では、枠体74の突出部76に互いに斜め方向に配列されている取付位置78a,78bの個数については、一例として2つに設定されているが、3つ以上に設定してもよく、取付位置78a,78bの縦方向及び横方向に隣接したさらなる取付位置を追加して設けてもよい。
【0029】
本実施形態によるスプリンクラー装置70によれば、上述した第1実施形態と同様に、天井パネル2の厚みが変更されたり、固定ユニット8の高さ方向や水平方向の設置位置が変更されても、引張コイルばね20のフック部20aを引張コイルばね取付部78に取り付ける際に、斜め方向に配列された取付位置78a,78bを適宜選択することにより、カバー本体72を天井パネルに付勢する付勢力(引張コイルばね20の張力)を調整することができ、カバー本体を天井パネルの開口部に取り付けた際に所定以上の付勢力(引張コイルばね20の張力)を維持し、カバー本体を天井パネルに確実に付勢して保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施形態によるスプリンクラー装置を示す概略斜視図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるスプリンクラー装置のカバー本体を示す分解斜視図である。
【図4】図3のカバー本体の枠体の突出部の部分を示す部分拡大図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例によるスプリンクラー装置を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態によるスプリンクラー装置のカバー本体の枠体における引張コイルばね取付部を含む突出部の部分を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
【0031】
1,50,70 スプリンクラー装置
2,52 天井パネル
3 給水管
4 スプリンクラーヘッド部
6 配管接続継手
8 固定ユニット
10 野縁
12,54,72 カバー本体
14,58 天井パネルの開口部
16,74 カバー本体の枠体
18,56 カバー本体の蓋体
18a 散水用開口部
20 引張コイルばね
20a,20b 引張コイルばねのフック部
22,78 カバー本体の引張コイルばね取付部
22a,22b,78a,78b カバー本体の引張コイルばね取付部の取付位置
24 固定ユニットの引張コイルばね取付部
26 カバー本体の枠体の支持部
26a カバー本体の枠体の支持部の内側フランジ部
26b カバー本体の枠体の支持部の外側フランジ部
28,30,76 カバー本体の枠体の突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の天井パネルに取り付けられ、火災を感知して給水管からの水を自動的に散水するスプリンクラー装置であって、
上記天井パネルに形成された開口部を覆うカバー本体であって、このカバー本体が上記開口部に取り付けられた筒状の枠体と、この枠体によって支持され上記開口部を閉塞すると共に散水用開口部が形成された円盤状の蓋体とからなる上記カバー本体と、
このカバー本体の散水用開口部に挿入されると共に水を散水するスプリンクラーヘッド部と、
上記天井パネルの裏側に設けられ、上記給水管と上記スプリンクラーヘッド部とを接続する配管接続部と、
上記天井パネルの裏側に設けられ、上記配管接続部を固定する固定手段と、
一端部が上記カバー本体の枠体に取り付けられると共に他端部が上記固定手段に取り付けられ、上記カバー本体を上記天井パネルに対して付勢する付勢手段と、を有し、
上記カバー本体の枠体は、上記蓋体の底面部を支持する環状の支持部と、この支持部から上方に突出して上記蓋体の外縁を固定する複数の突出部とを備え、上記枠体の複数の突出部は、上記枠体の支持部を上記枠体の突出部の基端部より内側に突出し且つ周方向に沿って延びる内側フランジ部と、上記突出部の基端部より外側に突出し且つ周方向に沿って延びる外側フランジ部に画定し、カバー本体を上記開口部に取り付けた際、上記内側フランジ部は上記蓋体の底面外周部を支持し、上記外側フランジ部は上記開口部を支持するように構成されており、これら複数の突出部のうちの一部の突出部は、上記付勢手段の一端部が取り付けられる複数の取付位置を含む付勢手段取付部を備え、上記付勢手段の一端部が取り付けられる付勢手段取付部の取付位置に応じて、上記カバー本体を上記天井パネルに付勢する付勢力を調整することができるように構成されていることを特徴とするスプリンクラー装置。
【請求項2】
上記蓋体は、上記天井パネルを切り抜いて上記開口部を形成した際の上記天井パネルの切り抜いた部分をそのまま利用して用いられる請求項1記載のスプリンクラー装置。
【請求項3】
上記付勢手段取付部を含む上記枠体の突出部は、対向する少なくとも一対の突出部により構成されている請求項1記載のスプリンクラー装置。
【請求項4】
上記突出部の付勢手段取付部の複数の取付位置は、互いに縦方向に配列されている請求項3記載のスプリンクラー装置。
【請求項5】
上記突出部の付勢手段取付部の複数の取付位置は、互いに斜め方向に配列されている請求項3記載のスプリンクラー装置。
【請求項6】
上記突出部の基端部から上記付勢手段取付部の最上段の取付位置までの高さは、天井パネル又は蓋体の厚みより大きい請求項4又は5に記載のスプリンクラー装置。
【請求項7】
上記突出部の付勢手段取付部に一端部が取り付けられ他端部が固定手段に取り付けられる付勢手段は、引張コイルばねである請求項1乃至6の何れか1項に記載のスプリンクラー装置。
【請求項8】
上記固定手段は、天井パネルの裏側に固定されて天井パネルを裏側から支持する野縁に固定されている請求項1乃至7に記載のスプリンクラー装置。
【請求項9】
上記引張コイルばねの一端が取り付けられる枠体の付勢手段取付部は、上記引張コイルばねの他端が取り付けられる固定手段の付勢手段取付部に対して外側下方に位置するように構成されている請求項7記載のスプリンクラー装置。
【請求項10】
上記引張コイルばねは、上記枠体の付勢手段取付部と上記固定手段の付勢手段取付部に取り付けられた状態ではコイル中心軸線と天井パネルの面とがなす角度が鋭角になるように構成されている請求項9記載のスプリンクラー装置。
【請求項11】
上記引張コイルばねの一端部が取り付けられる上記突出部の付勢手段取付部の複数の取付位置の各々は、引張コイルばねの一端部が着脱可能に取り付けられる凹形状の溝によって構成されている請求項7記載のスプリンクラー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−207831(P2009−207831A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−56701(P2008−56701)
【出願日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【特許番号】特許第4239224号(P4239224)
【特許公報発行日】平成21年3月18日(2009.3.18)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】