説明

スプレーノズルとこれを用いた気体浄化装置

【課題】浄化液を360°隙間無くスプレーすることが可能な構造を有するスプレーノズルと、それを用いることによって簡易な構造でガスから塵埃等を効率良く除去することのできる気体浄化装置を提供する。
【解決手段】流体の供給側と接続される導入ブロック2と、それに接続される中間ブロック3と、最終段を形成する終端ブロック4とによって構成され、それぞれの当接部分に360°隙間無くスカート状に流体を噴射する噴射機構が形成される。また中間ブロック3を複数接続することによって多段噴射が行えるスプレーノズルを構成できる。さらに、このスプレーノズルを、不純物を含有するガスの流入側に設け、このガスをスプレーノズルの噴射機構から噴射される流体と接触させることによって、確実にガスから不純物を取り除くことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、段数を可変可能な構成を有する共に、360度スカート状に液体を噴霧可能なスプレーノズルと、このスプレーノズルを用いた気体浄化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、浄化チャンバー内に浄化用の水を加圧状態で導入し、この水をノズルよりチャンバー内に噴霧し、汚染空気を該チャンバー内に加圧または減圧吸入状態で導入して前記噴霧された水滴粒子と接触させることにより汚染物質を水滴粒子側に吸収させ、清浄化された空気を前記チャンバーから吹き出させると共に、汚染物質を吸収した水滴粒子を集めて汚染水としてチャンバーから排出する汚染空気浄化方法及び装置を開示する。この特許文献1において、水道水はノズルにより下方に向けて円弧状または逆円弧状に拡散噴霧され、全体に微細水滴粒子として拡散し落下することが開示されている。
【0003】
特許文献2は、排ガス中の硫黄酸化物等の煤塵またはミストを捕集する活性炭素繊維(ACF)で形成される繊維状フィルタと、前記繊維状フィルタの上方から前記繊維状フィルタに硫酸生成用の水を供給するスプレーノズルとを具備してなる装置本体において、前記水にマイクロバブルを混入させる気泡混入部を有してなり、前記排ガス中の硫黄酸化物等の煤塵または水等の微粒子を効率よく除去することができるガス浄化装置を開示している。また、特許文献2は、水供給部がスプレーノズル、直進式ノズルまたは回転式ノズルであることを開示する。
【0004】
特許文献3は、排ガス中のSO3ミストを捕集すると共に、SO2を除去する活性炭素繊維からなる浄化槽と、浄化槽の上方側から浄化槽に硫酸生成用の水を供給する散水ノズルとを具備してなるガス浄化装置において、浄化槽が、ガス浄化装置の本体内に縦方向に第一の浄化槽、第二の浄化槽、第三の浄化槽を三段配設してなり、散水ノズルが、第一の浄化槽〜第三の浄化槽の格段の上方側にそれぞれ設けられ、第一の浄化槽〜第三の浄化槽のガス導入側の下端面が、すべて同一方向に傾斜しているものを開示する。この特許文献3において、散水ノズルは、ミスト状の水(水ミスト)を噴霧するもので、浄化されるガスの流速に対応して水ミストの限界粒子径を設定することが開示されている。
【特許文献1】特開平06−238120号公報
【特許文献2】特開2007−222824号公報
【特許文献3】特開2008−62205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在において、プラズマ処理装置において使用されるガスは、メタン(CH)、四フッ化炭素(CF)、Cガス、Cガス、CHFガス、Cガス、Cガス、CHFガス、CHガス及びCガス、COF、オゾン(O)、アルゴン(Ar)等であり、エッチング等のプラズマ処理後に排出された気体には、プラズマ処理後の塵埃等が含まれているため、廃棄又は再利用するために、ガス浄化装置において浄化される必要がある。
【0006】
上記特許文献1の装置においては、ノズルから拡散噴霧される噴霧水は微細水滴粒子として拡散落下し、その過程で汚染空気から有害ガス成分や煤その他の塵埃等の汚染物質を除去することを目的とするが、ノズルから放出される噴霧水が一段であり、噴霧水が微細水滴粒子であることから、噴霧水と汚染空気の接触面積、接触時間が十分でなく、十分な浄化ができないという不具合を有する。
【0007】
また、特許文献2及び特許文献3の装置において、汚染空気から微粒子(煤塵、SOミスト)等の有害物質を安定して除去することができるが、装置が大掛かりであり、コストが高くなるという不具合がある。
【0008】
また、汚染ガスを確実に浄化液(例えば、水)に接触させるためには、浄化液を360°隙間無く拡散させ、確実に汚染ガスと浄化液とを接触させる必要がある。
【0009】
このため、この発明は、浄化液を360°隙間無くスプレーすることが可能な構造を有するスプレーノズルと、それを用いることによって簡易な構造でガスから塵埃等を効率良く除去することのできる気体浄化装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、この発明スプレーノズルは、導入ブロックと、中間ブロックと、終端ブロックとによって構成され、それぞれの接触部分に、360°隙間無くスカート状に流体を噴射する噴射機構を形成するものである。
【0011】
具体的に、この発明は、流体供給側と連通して中央を貫通する導入孔を有し、該導入孔の内周面には被装着部が形成される共にその吐出側にはスカート状に拡径する凹側噴射機構形成部が形成される装着ブロックと、前記装着ブロックの導入孔の被装着部に装着される装着部を具備し、前記凹側噴射機構形成部に対応して前記装着部の基部からスカート状に拡径し、前記凹側噴射機構形成部との間に噴射機構を画成する凸側噴射機構形成部が形成されると共に、前記導入孔と連通する接続孔が中央を貫通して形成され、該接続孔の内周面には被装着部が形成されると共にその吐出側にはスカート状に拡径する凹側噴射機構形成部が同様に形成され、且つ前記噴射機構と前記導入孔又は接続孔との間を連通する複数の連通孔が前記装着部に形成される中間ブロックと、該中間ブロックの接続孔の被装着部に装着されて前記接続孔を閉塞する閉塞部を具備し、前記凹側噴射機構形成部に対応して前記閉塞部の基部からスカート状に拡径し、前記凹側噴射機構形成部との間に噴射機構を画成する凸側噴射機構形成部が形成されると共に、前記噴射孔と前記導入孔又は接続孔の間を連通する複数の連通孔が前記閉塞部に形成される終端ブロックとによって構成されることにある。
【0012】
以上のように、中間ブロックが、前記装着ブロックの導入孔の被装着部に装着される装着部を具備し、前記凹側噴射機構形成部に対応して前記装着部の基部からスカート状に拡径し、前記凹側噴射機構形成部との間に噴射機構を画成する凸側噴射機構形成部が形成されると共に、前記導入孔と連通する接続孔が中央を貫通して形成され、該舌属の内周面には被装着部が形成されると共にその吐出側にはスカート状に画成する凹側噴射機構形成部が同様に形成され、且つ前記噴射機構と前記導入孔又は接続孔との間を連通する複数の連通孔が前記装着部に形成される構造であることから、前記中間ブロックの装着部は、中間ブロックの被装着部に装着可能な構造であるため、前記装着ブロックと前記終端ブロックの間に複数連設することが可能である。また、装着ブロックの凹側噴射機構形成部と中間ブロックの凸側噴射孔形成部、中間ブロックの凹側噴射孔形成部と次なる中間ブロックの凸側噴射機構形成部、中間ブロックと凹側噴射機構形成部と終端ブロックの凸側噴射機構形成部のそれぞれによって、スカート状の噴射機構を形成できるものである。また、これによって、360°にわたってスカート状に隙間無く流体(例えば水)を複数段にわたって噴射することができるものである。
【0013】
また、前記装着部又は前記閉塞部の周囲側面には、雄ねじ部が形成されると共に、それぞれが挿着される連通孔又は接続孔の内周側面には前記雄ネジが螺合する雌ネジ部が形成されることが望ましい。
【0014】
これによって、中間ブロックを装着ブロックに、また次なる中間ブロックを前の中間ブロックに、さらに中間ブロックに終端ブロックをねじ込むだけで、所定の幅の噴射機構を形成できるため、シャワーノズルを簡単に形成することができるものである。
【0015】
さらに、前記中間ブロック又は前記終端ブロックに形成される連通孔が、前記装着部の雄ネジ部と接続孔の間又は前記閉塞部の雄ネジ部の内側に所定の間隔で形成されることが望ましい。これにより、前記雄ネジ部の強度を保ちつつ、噴射機構に確実に流体の供給ができるものである。
【0016】
さらにまた、前記凹側噴射機構形成部及びそれの対峙する前記凸側噴射機構形成部によって画成される噴射機構は、360°にわたって所定の幅で開口するスカート状の噴射口と、該噴射口と前記連通孔との間に所定の大きさの空間として形成されるバッファ空間とによって構成されていることが望ましい。
【0017】
これによって、所定の幅で360°にわたってスカート状に形成された噴射口によって、所定の角度で下方に傾斜し、360°隙間無く広がる流体の噴射を可能にすると共に、噴射口と連通孔の間に所定の空間のバッファ空間を画成したことによって、噴射口からの噴射をさらに均一化することが可能となるものである。
【0018】
さらにまた、前記中間ブロックを省略して、前記終端ブロックを前記導入ブロックに直接装着することも可能である。これによって、1段の噴射を得ることができるものである。
【0019】
また、浄化する気体が供給される吸入パイプと、浄化された気体を排出する排出パイプと、これら吸入パイプ及び排出パイプを備える容器と、前記吸入パイプに吸引された気体に液体を噴霧するスプレーノズルと、該スプレーノズルに流体を供給する供給ポンプとによって少なくとも構成される気体浄化装置において、上述したスプレーノズルを前記吸入パイプ内に設けると共に、該スプレーノズルに供給される液体がスプレーノズルの少なくとも一つの噴射機構により円錐状に前記吸入パイプの内壁まで360°隙間無く放射されることが望ましい。
【0020】
噴射機構によって円錐状に前記吸入パイプの内壁まで360°隙間無く水等の流体が放射されることにより、吸入パイプに吸入された汚染気体は、水等の流体に接触して内壁部に流体と共に打ち付けられる。このとき、流体と気体が激しく接触するので、汚染気体に含まれる汚染物質が流体に取り込まれ、容器下方に落下することとなる。この作業を、複数段繰り返すことができるので、効率の良い汚染物質の除去が可能となるものである。尚、汚染気体は本願発明のスプレーノズルの上方から供給することが望ましい。
【発明の効果】
【0021】
この発明によれば、導入ブロックに中間ブロックをねじ込み、さらに中間ブロックを複数段形成した後、終端ブロックをネジ込むだけで複数段のスプレーノズルを形成することができ、簡単に組み立てられる低コストのスプレーノズルを得ることができるものである。また、ノズルの小サイズ化が容易であり且つ濾材を必要としないため、装置自体の大きさを小型化することができるという効果があるものである。
【0022】
また、このスプレーノズルを用いることによって、簡易で汚染物質の除去効率の良い気体浄化装置を得ることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、この発明の実施例について図面により説明する。
【実施例1】
【0024】
本願発明の実施例1に係るスプレーノズル1は、図1で示すように、導入ブロック2、中間ブロック3及び終端ブロック4によって少なくとも構成される。
【0025】
導入ブロック2は、図1及び図2で示すように、水等の浄化液を供給する配管と接続される接続部21と、下記する中間ブロック3又は終端ブロック4が装着される導入本体部22とによって構成され、内部を貫通する導入孔23が形成される。この導入孔23の吐出側端部には、スカート状に拡径して形成された凹側噴射機構形成部24が形成され、その奥には雌ネジ25によって被装着部が形成される。
【0026】
前記中間ブロック3は、図1及び図3に示すように、前記被装着部の雌ネジ25に螺合する雄ネジ32が周囲側面に形成された装着部31と、この装着部31の基部33からスカート状に拡径し、前記凹側噴射機構形成部24との間に噴射機構50を画成する凸側噴射機構形成部34が中間ブロック3の中間本体部35に形成される。前記装着部31と前記中間本体部35を貫通して接続孔36が形成され、その接続孔36の吐出側にはスカート状に拡径する凹側噴射機構形成部37が形成される。この接続孔36に形成される凹側噴射機構形成部37は前記導入ブロック2の導入孔23に形成される凹側噴射機構形成部24と同一の形状である。また、この接続孔36には、前記導入孔23と同様に、凹状噴射機構形成部37の奥には雌ネジ38によって被装着部が形成される。また、前記装着部31の周囲側面に形成される雄ねじ32の内側には、図5で示されるように、円周方向に所定の間隔で複数配置される連通孔39が形成され、装着部31の先端部分と前記凸側噴射機構形成部34が延出する基部33の間を連通する。
【0027】
前記終端ブロック4は、図1及び図4に示すように、導入ブロック2又は中間ブロック3のいずれかの被装着部に螺合する雄ねじ42が周囲側面に形成された装着部41と、この装着部41の基部43からスカート状に拡径し、前記凹側噴射機構形成部24又,37との間に噴射機構50を画成する凸側噴射機構形成部44が終端ブロック4の終端本体部45に形成される。また、前記装着部41の周囲側面に形成される雄ねじ42の内側には、中間ブロック3の連通孔と同様に円周方向に所定の間隔で複数配置される連通孔46が形成され、装着部41の先端部分と前記凸側噴射機構形成部44が延出する基部43の間を連通する。また、終端ブロック4は、前記導入ブロック2又は前記中間ブロック3に接続された時に、前記導入孔23又は接続孔36の吐出側を閉塞する。
【0028】
以上の構成により、導入ブロック2に中間ブロック3をねじ込んで装着し、さらに中間ブロック3に中間ブロック3を順次ねじ込んで複数装着し、最後に終端ブロック4を装着してスプレーノズル1を構成するものである。これによって、図1で示すように、4段の噴射機構50を有するスプレーノズル1を構成することができる。
【0029】
第1段目の噴射機構50は、前記導入ブロック2の凹側噴射機構形成部24と、導入ブロック2に装着された最初の中間ブロック3の凸側噴射機構形成部34とによって画成され、第2段目及び第3段目の噴射機構50は、上段の中間ブロック3の凹側噴射機構形成部37と、下段の中間ブロック3の凸側噴射機構形成部34とによってそれぞれ画成され、第4段目の噴射機構50は、前記中間ブロック3の凹側噴射機構形成部37と、前記終端ブロック4の凸側噴射機構形成部44とによって画成される。それぞれの噴射機構50は、連通孔39,46と連通するバッファ空間51と、約0.2mmの隙間でスカート状に延出する噴射部52とによって構成される。これによって、前記バッファ空間51は、前記連通孔39,46のいずれかと連通し、前記導入孔23又は接続孔36を流れる流体が連通孔39,46を介して流入し、この流入した流体が、バッファ空間51において均一化されて噴射部52を通って360°円錐状(スカート状)隙間無く広がるものである。
【0030】
また、本願発明に係るスプレーノズル1は、図6で示すように、中間ブロック3を省略し、終端ブロック4を直接導入ブロック2に装着し、1段のみの噴射機構50を構成することも可能である。
【実施例2】
【0031】
本願発明に係るスプレーノズル1を用いた気体浄化装置100は、浄化する気体が供給される吸入パイプ101と、浄化された気体を排出する排出パイプ102と、これら吸入パイプ101及び排出パイプ102が連通する容器103と、前記吸入パイプ101に吸引された気体に流体(浄化液)を噴霧するスプレーノズル1と、このスプレーノズル1に流体を供給する供給ポンプ104とを具備する。
【0032】
また、前記容器103には、流体としての浄化液を容器103内に供給する供給ライン105と、浄化液が所定以上になった場合に、浄化液を排出するオーバーフローライン106と、浄化液を必要に応じて排出する排出ライン107が設けられ、それぞれのライン105,106,107には開閉弁108,109,110が設けられる。尚、114は、吐出気体から浄化液を除去するためのミストセパレータである。また、ミストセパレータ114に代えてフィルタを設けても良く、さらにミストセパレータ114と共にフィルタを設けても良いものである。
【0033】
さらに、前記供給ポンプ104は、前記容器103に収容される浄化液を吸引して前記スプレーノズル1に供給する。これによって、前記スプレーノズル1からは円錐状(スカート状)に吸入パイプ101の内壁まで隙間無く360°広がった浄化液120が4段形成される。尚、111は、供給ポンプ104に吸引される浄化液から不純物を取り除くフィルタであり、112は開閉弁である。
【0034】
以上の構成の気体浄化装置100において、吸入パイプ101に供給された汚染気体、特にエッチング等のプラズマ処理後に排出された不純物を含有する気体、具体的にはメタン(CH)、四フッ化炭素(CF)、Cガス、Cガス、CHFガス、Cガス、Cガス、CHFガス、CHガス及びCガス、COF、オゾン(O)、アルゴン(Ar)等の気体が、スプレーノズル1から噴射される360°隙間無くスカート状に広がる浄化液120に接触し、この浄化液120と共に吸入パイプ101の内壁に衝突する。このとき、気体に含まれる不純物が浄化液に溶解して浄化され、不純物を含んだ浄化液が前記容器103の液溜113に滴下する。この実施例では、この浄化作用が4回実施される。また、液溜113に滞留する浄化液は汚染されていくため、廃液処理が可能な向上では、バルブ108を常に開放し、浄化液を清浄に保つようにするものである。また、供給ライン105には流量計を組み込み、液溜113に滞留する浄化液の汚染度によって流量を調整しながら、運転するものである。
【0035】
この後、浄化された空気は、容器103内を介して排出パイプ102のミストセパレータ114を通過して排出され、再循環又は再利用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本願発明に係る多段の噴射機構を有するスプレーノズルの概略構成断面図である。
【図2】本願発明に係るスプレーノズルの導入ブロックの正面図である。
【図3】本願発明に係るスプレーノズルの中間ブロックの正面図である。
【図4】本願発明に係るスプレーノズルの終端ブロックの正面図である。
【図5】本願発明に係るスプレーノズルの平面図である。
【図6】一段の噴射機構を有するスプレーノズルの概略構成断面図である。
【図7】本願発明に係るスプレーノズルを用いた気体浄化装置の説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 スプレーノズル
2 導入ブロック
3 中間ブロック
4 終端ブロック
21 接続部
22 導入本体部
23 導入孔
24 凹側噴射機構形成部
25 雌ネジ
31 装着部
32 雄ネジ
33 基部
34 凸側噴射機構形成部
35 中間本体部
36 接続孔
37 凹側噴射機構形成部
38 雌ネジ
39 連通孔
41 装着部
42 雄ネジ
43 基部
44 凸側噴射機構形成部
45 終端本体部
46 連通孔
50 噴射機構
51 バッファ空間
52 噴射部
100 気化浄化装置
101 吸入パイプ
102 排出パイプ
103 容器
104 供給ポンプ
105 供給ライン
106 オーバーフローライン
107 排出ライン
108,109.110 開閉弁
111 フィルタ
112 開閉弁
113 液溜
114 フィルタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体供給側と連通して中央を貫通する導入孔を有し、該導入孔の内周面には被装着部が形成される共にその吐出側にはスカート状に拡径する凹側噴射機構形成部が形成される装着ブロックと、
前記装着ブロックの導入孔の被装着部に装着される装着部を具備し、前記凹側噴射機構形成部に対応して前記装着部の基部からスカート状に拡径し、前記凹側噴射機構形成部との間に噴射機構を画成する凸側噴射機構形成部が形成されると共に、前記導入孔と連通する接続孔が中央を貫通して形成され、該接続孔の内周面には被装着部が形成されると共にその吐出側にはスカート状に拡径する凹側噴射機構形成部が同様に形成され、且つ前記噴射機構と前記導入孔又は接続孔との間を連通する複数の連通孔が前記装着部に形成される中間ブロックと、
該中間ブロックの接続孔の被装着部に装着されて前記接続孔を閉塞する閉塞部を具備し、前記凹側噴射機構形成部に対応して前記閉塞部の基部からスカート状に拡径し、前記凹側噴射機構形成部との間に噴射機構を画成する凸側噴射機構形成部が形成されると共に、前記噴射孔と前記導入孔又は接続孔の間を連通する複数の連通孔が前記閉塞部に形成される終端ブロックとによって構成されることを特徴とするスプレーノズル。
【請求項2】
前記装着部又は前記閉塞部の周囲側面には、雄ねじ部が形成されると共に、それぞれが挿着される連通孔又は接続孔の内周側面には前記雄ネジが螺合する雌ネジ部が形成されることを特徴とする請求項1記載のスプレーノズル。
【請求項3】
前記中間ブロック又は前記終端ブロックに形成される連通孔は、前記装着部の雄ネジ部と接続孔の間又は前記閉塞部の雄ネジ部の内側に所定の間隔で形成されることを特徴とする請求項2記載のスプレーノズル。
【請求項4】
前記凹側噴射機構形成部及びそれの対峙する前記凸側噴射機構形成部によって画成される噴射機構は、360°にわたって所定の幅で開口するスカート状の噴射口と、該噴射口と前記連通孔との間に所定の大きさの空間として形成されるバッファ空間とによって構成されていること特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のスプレーノズル。
【請求項5】
前記中間ブロックを省略して、前記終端ブロックを前記導入ブロックに直接装着することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のスプレーノズル。
【請求項6】
浄化する気体が供給される吸入パイプと、浄化された気体を排出する排出パイプと、これら吸入パイプ及び排出パイプを備える容器と、前記吸入パイプに吸引された気体に液体を噴霧するスプレーノズルと、該スプレーノズルに流体を供給する供給ポンプとによって少なくとも構成される気体浄化装置において、
請求項1〜5のいずれか1つに記載されたスプレーノズルを前記吸入パイプ内に設けると共に、該スプレーノズルに供給される流体がスプレーノズルの少なくとも一つの噴射機構により円錐状に前記吸入パイプの内壁まで360°隙間無く放射されることを特徴とする気体浄化装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−142739(P2010−142739A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−323337(P2008−323337)
【出願日】平成20年12月19日(2008.12.19)
【出願人】(503272081)オリエント技研株式会社 (1)
【Fターム(参考)】