説明

スリープモード動作方法及び装置

本発明は、スリープモード動作方法に関し、前記スリープモードに移行するためのスリープ周期情報を含むスリープモード要求メッセージを基地局に送信する段階と、前記基地局からスリープモード動作パラメータを含むスリープモード応答メッセージを受信する段階と、前記スリープモード動作パラメータに基づいて、前記スリープモードに状態変更する段階と、前記基地局から肯定トラフィック指示子を含むトラフィック指示メッセージを受信する段階と、前記スリープモード要求メッセージに含まれる前記スリープ周期情報に基づいて、現在のスリープ周期を調整する段階とを含み、前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スリープモード動作方法及び装置に関し、データトラフィック特性に応じてスリープ周期を調整することのできるスリープモード動作方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
広帯域無線移動通信システムにおいては、端末の移動性を考慮するため、端末の電力消費問題が他のシステムに比べて非常に重要な要素となる。このように端末の電力消費を最小限に抑えるための方法の1つとして、端末と基地局間のスリープモード動作が提案されている。
【0003】
従来、スリープモード動作は、端末がアクティブモードで基地局との通信を行っていて、基地局と送受信するトラフィックが存在しなくなると、スリープモードへの移行を要求し、それに対する応答を基地局から受信してスリープモードに状態変更することにより行われる。
【0004】
スリープモードの状態に移行した端末は、スリープモードのリッスン区間で基地局からトラフィックが存在するか否かを示すメッセージを受信し、トラフィックがないという否定的な指示(ネガティブインジケーション)を受信すると、ダウンリンクで伝送されるデータトラフィックが存在しないと判断し、現在のスリープ周期を2倍に増加させる。
【0005】
また、前記リッスン区間で基地局から肯定的な指示(ポジティブインジケーション)を受信すると、端末は、ダウンリンクで伝送されるデータトラフィックが存在すると判断し、現在のスリープ周期を初期化する。ここで、端末が受信できるデータトラフィックのタイプは、リアルタイムサービス又は非リアルタイムサービスであり、ショートメッセージなどの非リアルタイムサービスを受信する場合、端末が送受信するパケットデータは非周期性を有し、VoIP(Voice on IP)などのリアルタイムサービスを受信する場合、端末が送受信するパケットデータは周期性を有するという特徴がある。
【0006】
しかし、従来技術によれば、前記リッスン区間で基地局から肯定的な指示を受信すると、端末は受信するデータトラフィックのタイプに関係なく一律にスリープ周期を初期化するため、非周期的特性を有する非リアルタイムサービスを受信する場合もリアルタイムサービスを受信する場合と同様にスリープ周期を初期化することになるので、不要な電力消費が発生する。
【0007】
つまり、端末が受信するサービスに応じてスリープモード動作が区分されていないため、端末の電力低減効果が大きくないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、スリープモード動作において端末が受信するデータトラフィックのタイプに応じてスリープ周期を調整することのできるスリープモード動作方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の一実施形態によるスリープモード動作方法は、移動通信端末のスリープモード動作方法において、前記スリープモードに移行するためのスリープ周期情報を含むスリープモード要求メッセージを基地局に送信する段階と、前記基地局からスリープモード動作パラメータを含むスリープモード応答メッセージを受信する段階と、前記スリープモード動作パラメータに基づいて、前記スリープモードに状態変更する段階と、前記基地局から肯定トラフィック指示子を含むトラフィック指示メッセージを受信する段階と、前記スリープモード要求メッセージに含まれる前記スリープ周期情報に基づいて、現在のスリープ周期を調整する段階とを含み、前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するための本発明の他の実施形態によるスリープモード動作方法は、移動通信端末のスリープモード動作方法において、基地局から肯定トラフィック指示子を含むトラフィック指示メッセージを受信する段階と、前記スリープモードのリッスン区間で、前記基地局からスリープ周期情報を含む制御情報メッセージを受信する段階と、前記制御情報メッセージに含まれる前記スリープ周期情報に基づいて、現在のスリープ周期を調整する段階とを含み、前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するための本発明の一実施形態によるスリープモード動作装置は、スリープモード動作装置において、スリープ要求メッセージを基地局に送信する送信部と、前記基地局からスリープ動作パラメータを含むスリープ応答メッセージ及びデータトラフィック指示メッセージを受信する受信部と、スリープ周期情報に基づいて現在のスリープ周期を調整する制御部とを含み、前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、端末のスリープモード動作において、端末が受信するサービスに応じてスリープモード動作が区分されるため、端末の電力低減効果が最大化されるという効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の理解を助けるために提供されて組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付図面は、本発明の実施形態を示すと共に本発明の原理を説明する。
【図1】本発明の一実施形態によるスリープモード動作を順次示す構成図である。
【図2】一般的なスリープモード動作を示す図である。
【図3】SCFが0に設定されて端末に送信された場合にスリープ周期を初期スリープ周期にリセットすることを示す図である。
【図4】SCFが1に設定されて端末に送信された場合にスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍に増加させることを示す図である。
【図5】本発明の一実施形態によるスリープモード動作装置を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明するが、図面番号に関係なく同一又は類似の構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。また、本発明を説明するにあたって、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、添付図面は本発明の思想を容易に理解できるようにするためのものにすぎず、添付図面により本発明の思想が制限されるように解釈されてはならないことに留意すべきである。
【0015】
以下、端末という用語が用いられるが、端末は、SS(Subscriber Station)、UE(User Equipment)、ME(Mobile Equipment)、MS(Mobile Station)とも呼ばれる。また、端末は、携帯電話、PDA、スマートフォン、ノートブックコンピュータなどのように通信機能を備えた携帯可能な機器でもよく、PC、車両搭載装置などのように携帯不可能な機器でもよい。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態によるスリープモード動作を順次示す構成図である。
【0017】
端末は、ノーマルモード又はアクティブモードで基地局との通信を行っていて、基地局と送受信するトラフィックが存在しなくなると、スリープモードに移行するためのSLP−REQ(Sleep−Request)メッセージを基地局に送信する(S101)。
【0018】
基地局は、SLP−REQメッセージを端末から受信し、これに対する応答としてSLP−RSP(Sleep−Response)メッセージを端末に送信する(S103)。
【0019】
前記SLP−RSPメッセージは、端末のスリープモード動作のためのスリープ周期(スリープモード周期)やリッスン区間などのスリープパラメータ(スリープモード動作パラメータ)を含む。
【0020】
場合によっては、端末のスリープ要求メッセージ(S101)がなくても、基地局が直接非要求(unsolicited)SLP−RSPメッセージを端末に送信して、端末がスリープモードに移行するように命令することもできる。
【0021】
基地局からSLP−RSPメッセージを受信した端末は、スリープ動作パラメータに基づいてスリープモードの状態に切り替えてスリープモード動作を行う。
【0022】
前記スリープモードは、データ受信が不可能なスリープ区間(sleep window; SW)とデータ受信が可能なリッスン区間(listening window; LW)とを含む。
【0023】
スリープモードにおいて、基地局は、リッスン区間で、端末に送信するトラフィックが存在するか否かを示すために、TRF−IND(Traffic−Indication)メッセージを端末に送信する(S107)。
【0024】
前記トラフィックが存在するか否かを示すTRF−INDメッセージは、トラフィックが存在する場合に肯定的な指示が設定され、トラフィックが存在しない場合に否定的な指示が設定される。
【0025】
もし、肯定的なTRF−INDメッセージを受信した場合、端末は、発生するデータトラフィックをリッスン区間(LW)で送受信し(S109)、再びスリープ区間(SW)に移行してスリープモード動作を行う。
【0026】
本発明においては、前記リッスン区間で肯定的な指示が設定されたTRF−INDを受信した場合、端末がサービスを受けるトラフィックの特性に応じて異なるスリープ周期を適用できるように、スリープ周期情報が端末に送信される。
【0027】
前記スリープ周期情報は、発生したデータトラフィックの特性に応じて、スリープ周期を以前のスリープ周期より拡張するか、又は初期スリープ周期にリセットするように指示する情報に該当する。
【0028】
前記スリープ周期情報は、TRF−INDメッセージに含まれるスリープ周期フラグ(Sleep Cycle Flag; SCF)フィールドのビット情報で構成されてもよく、場合によっては、SLP−REQ、SLP−RSP、非要求SLP−RSPメッセージにより送信されるか、又はダウンリンクスリープ制御拡張ヘッダ(Downlink Sleep Control Extended Header)により送信されてもよい。
【0029】
図1は、前記スリープ周期情報が基地局から端末に送信されるTRF−INDメッセージにより送信される場合(S107)と、前記スリープ周期情報が非要求SLP−RSPメッセージにより送信される場合(S115)をそれぞれ示す。
【0030】
端末は、TRF−INDメッセージや非要求SLP−RSPメッセージなどにより送信されるスリープ周期情報を確認して、スリープ周期(Sleep Cycle; SC)を端末自身が送受信するデータトラフィックの特性に応じて調整することにより、さらに効率的なスリープモード動作を行う。
【0031】
例えば、基地局が端末にダウンリンク制御メッセージ又はショートメッセージのみを送信する場合、基地局は、端末に肯定的なトラフィック指示を送信してトラフィックが発生することを示し、その後送信する制御メッセージ又はショートメッセージにSCF値が含まれるダウンリンクスリープ制御拡張ヘッダを付加して端末に送信することができる。
【0032】
以下、前記スリープ周期情報がSCFフィールドのビット情報で構成されてTRF−INDメッセージにより端末に送信されることを代表的な例としてスリープモード動作を説明する。
【0033】
図2は、一般的なスリープモード動作を示す図である。
【0034】
端末は、ノーマルモードの状態で送受信するデータトラフィックが存在しなくなると、スリープモードへの移行を要求するSLP−REQメッセージを基地局に送信し(S101)、基地局からスリープ周期やリッスン区間などのスリープ動作パラメータ(スリープパラメータ)を含むSLP−RSPメッセージを受信し(S103)、スリープモードに状態変更する。
【0035】
端末は、最初にスリープモードに状態変更する際に、スリープ区間(SW1)のみを含むスリープ周期(SC1)を適用してスリープモードを動作させる。最初のスリープ周期(SC1)が終了した後、2番目のスリープ周期からは、リッスン区間(LW2)及びスリープ区間(SW2)を含むスリープ周期(SC2)を適用してスリープモードを動作させる。
【0036】
2番目のスリープ周期(SC2)において、端末は、リッスン区間(LW2)で基地局から否定的な指示を含むTRF−INDメッセージを受信すると(S105)、ダウンリンクで伝送されるデータトラフィックが存在しないと判断し、現在のスリープ周期を2倍に増加させる。
【0037】
2倍に増加したスリープ周期(SC2)が終了した後、端末は、次のスリープ周期(SC3)のリッスン区間(LW3)で肯定的な指示を含むTRF−INDメッセージを受信すると(S107)、発生したデータトラフィックを受信できるように、リッスン区間を拡張(ELW3)して基地局からデータトラフィックを受信し、再びスリープ区間(SW3)に移行してスリープモード動作を行う。ここで、3番目のスリープ周期(SC3)は、図示のように、リッスン区間(LW3)、拡張されたリッスン区間(ELW3)、及びスリープ区間(SW3)を含み、初期スリープ周期(SC1)に初期化(リセット)される。
【0038】
図1を参照して前述したように、本発明においては、端末がリッスン区間(LW3)で肯定的な指示が設定されたTRF−INDを受信した場合(S107)、現在適用するスリープ周期を常に初期スリープ周期にリセットするのではなく、端末がサービスを受けるトラフィックの特性に応じて異なるスリープ周期を適用できるようにスリープ周期を調整する。
【0039】
本発明の一実施形態によれば、基地局が端末に送信するTRF−INDメッセージにスリープ周期を調整するためのSCFフィールドを追加することにより、端末が適用するスリープ周期を基地局が指示するようにする。
【0040】
すなわち、基地局から端末に送信するトラフィックが発生した場合、リッスン区間で肯定的な指示を含むTRF−INDメッセージを送信し、このとき、端末がサービスを受けるトラフィックの特性に応じて異なるスリープ周期を適用できるように、SCFフィールドが含まれて端末に送信される。
【0041】
以下、本発明の一実施形態によるTRF−INDメッセージのSCFフィールドについて下記表1を参照して説明する。
【0042】
【表1】

TRF−IND(肯定的な指示設定)においてSCFフィールドが0に設定された場合、端末は、現在のスリープ周期として初期スリープ周期を適用してスリープモードを動作させる。
【0043】
それに対して、TRF−IND(肯定的な指示設定)においてSCFフィールドが1に設定された場合、端末は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍に増加させてスリープモードを動作させる。
【0044】
前記SCFフィールドが1に設定される場合には、例えばショートメッセージ又は制御メッセージなどの非周期性メッセージのみがリッスン区間で送信される場合が該当する。
【0045】
端末が、非周期的特性を有する非リアルタイムデータトラフィックを受信する場合も、周期的特性を有するリアルタイムデータトラフィックを受信する場合と同様にスリープモード動作を初期スリープ周期にリセットすると、スリープモード動作における端末の電力低減効果が少なくなる。
【0046】
よって、端末に受信されるパケットバーストが周期的特性を有する場合、基地局は、SCFビットを0に設定し、端末にTRF−IND(肯定的な指示)を送信することができる。すると、端末は、スリープモードを初期化する際に、スリープ周期をSLP−REQ/RSPによりネゴシエートした値である初期スリープ周期にリセットしてスリープモードを適用する。そして、パケットバーストが非周期的特性を有する場合、基地局は、SCFビットを1に設定し、端末にTRF−IND(肯定的な指示)を送信することができ、端末は、スリープ周期として以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値を適用してスリープモードを動作させる。
【0047】
図3は、SCFが0に設定されて端末に送信された場合にスリープ周期を初期スリープ周期にリセットすることを示す実施形態である。
【0048】
同図に示すように、端末は、2番目のスリープ周期(SC2)のリッスン区間(LW2)で基地局から否定的な指示を受信し(S105)、ダウンリンクで受信されるデータトラフィックが存在しないと判断し、現在のスリープ周期(SC2)を以前のスリープ周期(SC1)の2倍に増加させる。
【0049】
その後、次の3番目のスリープ周期(SC3)のリッスン区間(LW3)で基地局から肯定的な指示を受信すると(S107)、基地局から送信されるスリープ周期情報であるSCFフィールドが0に設定されたことを確認し、スリープ周期(SC3)を次の数式のように初期スリープ周期(SC1)にリセットする。
【0050】
【数1】

ここで、基地局から送信されるトラフィックは、拡張されたリッスン区間(ELW)で受信し(S109)、前記トラフィックは、周期的特性を有するリアルタイムデータトラフィックに該当する。
【0051】
図4は、SCFが1に設定されて端末に送信された場合にスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍に増加させることを示す実施形態である。
【0052】
前述したように、端末は、2番目のスリープ周期(SC2)のリッスン区間(LW2)で基地局から否定的な指示を受信し(S105)、ダウンリンクで受信されるデータトラフィックが存在しないと判断し、現在のスリープ周期(SC2)を以前のスリープ周期(SC1)の2倍に増加させる。
【0053】
その後、次の3番目のスリープ周期(SC3)のリッスン区間(LW3)で基地局から肯定的な指示を受信すると(S107)、基地局から送信されるスリープ周期情報であるSCFフィールドが1に設定されたことを確認し、スリープ周期(SC3)を次の数式のように以前のスリープ周期(SC2)の2倍に拡張する。
【0054】
【数2】

ここで、基地局から送信されるトラフィックは、拡張されたリッスン区間(ELW)で受信し(S109)、前記トラフィックは、非周期的特性を有する非リアルタイムデータトラフィックに該当する。
【0055】
また、本発明の他の実施形態によれば、TRF−INDメッセージにより送信されるSCFフィールドは、下記表2のように2ビット情報で表されるようにしてもよい。
【0056】
【表2】

表2を参照すると、SCFフィールドのビット情報が0b00の場合は、現在のスリープ周期を初期スリープ周期にリセットするように指示し、ビット情報が0b01の場合は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍に拡張するように指示する。また、ビット情報が0b10の場合は、現在のスリープ周期を新しい初期スリープ周期に新たにリセットするように指示する。
【0057】
従って、基地局は、リッスン区間で端末にショートメッセージのみを送信するか、又は制御メッセージのみを送信すべき場合、端末に肯定的なトラフィック指示を送信し、その後、TRF−INDメッセージ又は非要求SLP−RSPメッセージによりSCFを0b01に設定し、現在のスリープ周期長に以前のスリープ周期の2倍に増加させた値を適用することができる。
【0058】
前記SCFは、TRF−INDメッセージだけでなく、SLP−REQ、SLP−RSP、非要求SLP−RSP、又はダウンリンクスリープ制御拡張ヘッダにより送信することもできる。
【0059】
下記表3は、ダウンリンクスリープ制御拡張ヘッダによりSCF値が送られることを示す実施形態である。基地局は、端末にダウンリンク制御メッセージ又はショートメッセージのみを送信する場合、端末に肯定的なトラフィック指示を送信し、その後送信する制御メッセージ又はショートメッセージにSCF値が含まれるダウンリンクスリープ制御拡張ヘッダを付加して端末に送信することができる。
【0060】
【表3】

下記表4は、SLP−REQによりSCF値が送られることを示す実施形態である。
【0061】
【表4−1】

【0062】
【表4−2】

下記表5は、SLP−RSPによりSCF値が送られることを示す実施形態である。
【0063】
【表5−1】

【0064】
【表5−2】

図5は、本発明の一実施形態によるスリープモード動作装置を概略的に示すブロック図である。
【0065】
同図に示すように、スリープモード動作装置は、スリープモードに移行するためのスリープ要求メッセージを基地局に送信する送信部501と、基地局からスリープ動作パラメータが含まれるスリープ応答メッセージ及びデータトラフィック発生指示メッセージを受信する受信部503と、スリープ動作パラメータに基づいてスリープモードに状態変更する制御部505とを含む。
【0066】
制御部505は、基地局からのスリープ周期情報に基づいて、スリープ周期を以前のスリープ周期より拡張するか、又は初期スリープ周期にリセットすることでスリープ周期を調整する。
【0067】
基地局からのスリープ周期情報は、前述したように、スリープ要求メッセージ(SLP−REQ)、スリープ応答メッセージ(SLP−RSP)、データトラフィック発生指示メッセージ(TRF−IND)、非要求スリープ応答メッセージ(SLP−RSP)、又はダウンリンクスリープ制御拡張ヘッダにより送信することができる。
【0068】
基地局は、発生するデータトラフィックがリアルタイムサービスの場合、スリープ周期を初期スリープモードにリセットするように指示し、発生するデータトラフィックが非リアルタイムサービスの場合、スリープ周期を以前のスリープ周期の2倍に拡張するように指示し、制御部505は、前記スリープ周期情報に基づいてスリープ周期を調整し、スリープモード動作を行う。
【0069】
以上説明した本発明による方法は、ソフトウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせとして実現されてもよい。例えば、本発明による方法は、記憶媒体(例えば、端末の内部メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクなど)に保存することができ、プロセッサ(例えば、端末の内部マイクロプロセッサ)により実行されるソフトウェアプログラム内にコード又はコマンドで実現することができる。
【0070】
以上、本発明の好ましい実施形態を例に説明したが、本発明の範囲はこれらの特定の実施形態に限定されるものではないので、本発明は本発明の思想及び請求の範囲に記載された範疇内において様々な形態に修正、変更又は改善することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末のスリープモード動作方法において、
前記スリープモードに移行するためのスリープ周期情報を含むスリープモード要求メッセージを基地局に送信する段階と、
前記基地局からスリープモード動作パラメータを含むスリープモード応答メッセージを受信する段階と、
前記スリープモード動作パラメータに基づいて、前記スリープモードに状態変更する段階と、
前記基地局から肯定トラフィック指示子を含むトラフィック指示メッセージを受信する段階と、
前記スリープモード要求メッセージに含まれる前記スリープ周期情報に基づいて、現在のスリープ周期を調整する段階とを含み、
前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とするスリープモード動作方法。
【請求項2】
前記スリープ周期情報は、2ビットで表されることを特徴とする請求項1に記載のスリープモード動作方法。
【請求項3】
移動通信端末のスリープモード動作方法において、
基地局からスリープ周期情報を含むスリープモード応答メッセージを受信する段階と、
前記スリープモード応答メッセージ内のスリープモード動作パラメータに基づいて、前記スリープモードに状態変更する段階と、
前記基地局から肯定トラフィック指示子を含むトラフィック指示メッセージを受信する段階と、
前記スリープモード応答メッセージに含まれる前記スリープ周期情報に基づいて、現在のスリープ周期を調整する段階とを含み、
前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とするスリープモード動作方法。
【請求項4】
前記スリープモード応答メッセージは、スリープモード要求メッセージに対応するスリープモード応答メッセージ、又は非要求スリープモード応答メッセージであることを特徴とする請求項3に記載のスリープモード動作方法。
【請求項5】
前記スリープ周期情報は、2ビットで表されることを特徴とする請求項3に記載のスリープモード動作方法。
【請求項6】
移動通信端末のスリープモード動作方法において、
基地局から肯定トラフィック指示子を含むトラフィック指示メッセージを受信する段階と、
前記スリープモードのリッスン区間で、前記基地局からスリープ周期情報を含む制御情報メッセージを受信する段階と、
前記制御情報メッセージに含まれる前記スリープ周期情報に基づいて、現在のスリープ周期を調整する段階とを含み、
前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とするスリープモード動作方法。
【請求項7】
前記制御情報メッセージは、スリープモード応答メッセージ、非要求スリープモード応答メッセージ、又はスリープ制御ヘッダ(SCH)であることを特徴とする請求項6に記載のスリープモード動作方法。
【請求項8】
前記スリープ周期情報は、2ビットで表されることを特徴とする請求項6に記載のスリープモード動作方法。
【請求項9】
移動通信端末のスリープモード動作方法において、
前記スリープモードのリッスン区間で、スリープ周期情報を含む制御情報メッセージを基地局に送信する段階と、
前記制御情報メッセージに対応する応答メッセージを受信する段階と、
前記基地局から肯定トラフィック指示子を含むトラフィック指示メッセージを受信する段階と、
前記制御情報メッセージに含まれる前記スリープ周期情報に基づいて、現在のスリープ周期を調整する段階とを含み、
前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とするスリープモード動作方法。
【請求項10】
前記制御情報メッセージは、スリープモード要求メッセージ又はスリープ制御ヘッダ(SCH)であることを特徴とする請求項9に記載のスリープモード動作方法。
【請求項11】
前記スリープ周期情報は、2ビットで表されることを特徴とする請求項9に記載のスリープモード動作方法。
【請求項12】
スリープモード動作装置において、
スリープ要求メッセージを基地局に送信する送信部と、
前記基地局からスリープ動作パラメータを含むスリープ応答メッセージ及びデータトラフィック指示メッセージを受信する受信部と、
スリープ周期情報に基づいて現在のスリープ周期を調整する制御部とを含み、
前記スリープ周期情報は、現在のスリープ周期を以前のスリープ周期の2倍及び最後のスリープ周期のうち小さい値に拡張するか、又は現在のスリープ周期を初期スリープ周期又は新たに初期化されるスリープ周期にリセットするように指示する情報であることを特徴とするスリープモード動作装置。
【請求項13】
前記スリープ周期情報は、非要求スリープ応答メッセージ又はスリープ制御ヘッダ(SCH)に含まれて受信されることを特徴とする請求項12に記載のスリープモード動作装置。
【請求項14】
前記スリープ周期情報は、2ビットで表されることを特徴とする請求項12に記載のスリープモード動作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−531799(P2012−531799A)
【公表日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517387(P2012−517387)
【出願日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際出願番号】PCT/KR2010/004115
【国際公開番号】WO2010/151063
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】