説明

スープ類小分け供給装置

【課題】鍋部の加熱を効率よく行えるスープ類小分け供給装置の提供。
【解決手段】上記課題は、スープ類用収容容器の鍋部13に収容されたスープ類を小分けしてそのスープ類用収容容器の外に設けられる食器類に供給する供給手段6を、正逆転する作動軸16に取り付けられて鍋部13内を略円弧状に往復動するアームと、このアートと連動し鍋部13の内側に沿って移動して鍋部13内のスープ類を掬い取るレードルとを包含するスープ類小分け供給装置において、鍋部13を、アルミニュウム製とし、かつ、その鍋部13の外周底面を平坦面13Dとするとともに、鍋部13の加熱手段9を、シーズヒータを鋳込んだ鋳込みヒータ部材23とし、かつ、その鋳込みヒータ部材23の上面を平坦面23Aとし、しかも、鍋部13の平坦面13Dと鋳込みヒータ部材23の平坦面とを直接面接触させることで、達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スープ類用収容容器に収容されたスープ液、みそ汁、カレーなどのスープ類を小分けして食器に供給するスープ類小分け供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のスープ類小分け供給装置としては、電動機の正逆転によって正逆転するように本体ケースの内側面に設けられた作動軸と、この作動軸に取り付けられてスープ類用収容容器内を略円弧状に往復動するアームと、このアームの自由端に回動可能に取り付けられてそのアームと連動しスープ類用収容容器の鍋部の内側に沿って略円弧状に変位するように動作するレードルと、前記スープ類用収納容器を加熱する加熱手段とを備え、そのレードルにより、鍋部内部のスープ類を掬ってそのスープ類をスープ類用収容容器外に設置した食器類に供給するようにしたものが開発されている。しかも、その従来のスープ類小分け供給装置においては、次のような構造が採用されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、第1に、スープ類用収容容器の鍋部の内側を略円弧形状とし、通常衛生上の問題やその強度の関係からその材質をステンレスとし、しかも、その鍋部の製作においては、プレス方式で絞って製作したり、薄板の板金を溶接して製作したりしており、そのため、鍋部の外側の形状も一定の肉厚を保った略円弧形状となっていた。第2に、鍋部内のスープ類の加熱・保温の自動制御を行わせるために、鍋部の温度検出用サーミスタを鍋部外側の円弧形状の一部に接触するように設けられていた。第3に、加熱・保温の熱源となる加熱手段と鍋部の位置決めを行う場合、鍋部の外底面が略円弧形状であって鍋部の位置を決めるのが困難なため、スープ類収容容器の外形の上側の両側面に孔部を設けた鍔部を設けるとともに、それを収容する枠体の一部にも前記孔部を挿入するピンを設け、枠体のピンに鍔部の孔部を挿入することで位置決めを行っていた。
【0004】
さらに、上述のスープ類小分け供給装置では、加熱手段の異常温度上昇対策、加熱手段にスープ類がこぼれた場合の対策、加熱手段の保守・清掃の対策、鍋部をスープ類小分け装置から取り出した場合の、鍋部の転がり防止対策については、何等の考慮もなされていない。
【0005】
【特許文献1】特開2005−126085(段落番号0037〜0044、段落番号0055〜0056、図1〜図2、図5〜図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そのために、上記従来のスープ類小分け供給装置おいては、鍋部に投入したスープ類の温度が飲み頃(食べ頃)の温度を保つことができるように、加熱・保温も行うわけであるから最大限の有効な熱効率を得るためには、鍋部内部の温度が均一となるよう加熱位置をできるだけ鍋部の底面として鍋部内部のスープ類を加熱することで、上下の自然対流を起こさせる必要があるが、鍋部外側の形状が略円弧形状であることから、鍋部の底面付近に設けた加熱手段の鍋部側の熱伝導面が平面であっても、鍋部の底面との接触部は厳密にいうと点接触になり、加熱手段からの熱を鍋部に十分に伝えられず、鍋部内のスープ類の加熱保温が効率よく行われないという問題があった。そこで、鍋部の底面近傍の側面に平面部を形成してこの平面部に加熱手段を接触させて加熱手段からの熱を鍋部の側面に伝導させるようにすることも試みられているが、厳密には鍋部の底を加熱することができないので、自然対流が鍋部内の底からは発生し難く、鍋部の底の温度は他の部分が比べ温度が低くなる可能性があり、やはり、鍋部内のスープ類の加熱保温が効率よく行われないという問題があった。
【0007】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、スープ類用収容容器の鍋部の内側形状が略円弧形状であっても、その鍋部内のスープ類の加熱保温を効率よく行えるスープ類小分け供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、本体ケースと、この本体ケース内に出し入れ可能に設置されてスープ類を収容する内側が略円弧形状である鍋部とその鍋部の上面を覆うように配置される蓋部の二分割構成からなるスープ類用収容容器と、このスープ類用収容容器に収容されたスープ類を小分けしてその小分けしたスープ類を前記スープ類用収容容器の正面に設けられた供給口から前記スープ類用収容容器の外に設けられる食器類に供給する供給手段と、前記スープ類用収納容器を加熱する加熱手段とを少なくとも備え、前記供給手段を、電動機の正逆転によって正逆転するように前記本体ケースの内側面に設けられた作動軸と、この作動軸に取り付けられて前記スープ類用収容容器内を略円弧状に往復動するアームと、このアームの自由端に回動可能に取り付けられてそのアームと連動し前記鍋部の内側に沿って移動するレードルとを包含する構成とし、このレードルによって掬い取った前記スープ類用収容容器内のスープ類を、前記供給口を介して前記食器類に供給するようにしたスープ類小分け供給装置において、前記スープ類用収容容器の鍋部は、アルミニュウム製とし、かつ、その鍋部の外周底面を平坦面とするとともに、前記加熱手段は、シーズヒータを鋳込んだ鋳込みヒータ部材部材としてその鋳込みヒータ部材の上面を平坦面とし、しかも、前記鍋部の外周底面の平坦面と前記鋳込みヒータ部材の上面の平坦面とを直接面接触させるようにしたことを特徴としている。
【0009】
さらに、本発明は、前記加熱手段を、前記鋳込みヒータ部材を収納保持するヒータ収納ケースと、このヒータ収納ケースと前記鋳込みヒータ部材との間に設けた断熱部材とを包含する構成とし、このヒータ収納ケースに、水抜き孔を設けたことを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明は、前記鍋部の外周底面の平坦面に位置決め凹部を設けるとともに、前記鋳込みヒータ部材の上面の平坦面に前記位置決め凹部に嵌合する位置決め凸部を設けたことを特徴としている。
【0011】
さらに、本発明は、前記鋳込みヒータ部材に、この前記鋳込みヒータ部材の温度を検知するヒータ温度検出用サーミスタを挿入する挿入穴を設け、この挿入穴に、耐熱性及び熱伝導性の経時硬化性樹脂を注入して前記ヒータ温度検出用サーミスタを取り付けたことを特徴としている。
【0012】
さらに、本発明は、前記鋳込みヒータ部材の温度が異常温度になると溶断して前記鋳込みヒータ部材への通電回路を遮断する温度ヒューズを設け、この温度ヒューズの感熱面が前記鋳込みヒータ部材に当接するように前記鋳込みヒータ部材に前記温度ヒューズを着脱可能に取り付けたことを特徴としている。
【0013】
さらに、本発明は、前記鍋部の外周底面の平坦面の周辺に位置し、かつ、その平坦面よりも下方に突出させた保護リブを、前記鍋部と一体に設けたことを特徴としている。
【0014】
さらに、本発明は、前記加熱手段、前記ヒータ温度検出用サーミスタ及び前記温度ヒューズの保守及び清掃を、前記本体ケースの背面に設けた開口部から行えるようにしたことを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明は、前記加熱手段を構成する前記鋳込みヒータ部材及び前記ヒータ収納ケースの中央部分に、鍋部温度検知手段を設け、この鍋部温度検知手段を前記鍋部の外周底面の平坦面に圧接させてなることを特徴としている。
【0016】
さらに、本発明は、前記鍋部温度検知手段を、両端開口の筒状である樹脂製のサーミスタボディーと、このサーミスタボディーの上端に螺着したアルミニュウム製のサーミスタヘッドと、前記サーミスタボディー内の中空に収納した鍋部温度検出用サーミスタと、この鍋部温度検出用サーミスタが前記サーミスタボディーから抜け落ちるのを阻止する抜け止め部材と、前記サーミスタヘッドを前記鍋部の外周底面の平坦面に圧接させるばね材と、前記サーミスタボディーを前記ヒータ収納ケースに固定する固定部材とから少なくとも構成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
上記発明によれば、鍋部の外周底面と鋳込みヒータ部材の上面とが直接面接触することになり、鋳込みヒータ部材の熱が鍋部に効率よく伝導されて、鍋部内のスープ類の加熱保温を効率よく行えるスープ類小分け供給装置がえられた。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図14に基づき詳説する。
【0019】
図1〜図2に示す本発明の一実施形態のスープ類小分け供給装置1は、鋼板製からなる箱状の本体ケース2と、この本体ケース2内に出し入れ可能に設置されたスープ類用収容容器3と、このスープ類用収容容器3に収容された具材入りのスープ類を小分けしてその小分けしたスープ類をスープ類用収容容器3の正面に設けられた供給口4からスープ類用収容容器3の外に設けられる食器類5に供給する供給手段6と、供給口4を覆うドア7と、このドア7を開閉させるドア開閉手段8と、スープ類用収納容器3を加熱してスープ類用収容容器3内のスープ類を加熱・保温するための熱源となる加熱手段9と、本体ケース2の側面に取り外し可能に設けられた制御ボックス10を備えている。
【0020】
本体ケース2には、その本体ケース2の上面全体を開口させてなる上面開口を覆う鋼板製の上面パネル11と、正面全体を開口させてなる正面開口を覆う鋼板製の正面パネル12とが、それぞれ、開閉自在に設けられている。上面パネル11は、図1に示すように、一端側が本体ケース2の背面上端部にヒンジ11Aにより回転自在に支持され、かつ、他端側に係止用フランジ11Bが形成されている。正面パネル12は、一端側が本体ケース2の左端部に図示しないヒンジにより回転自在に支持され、かつ、他端側の下面に図示しないラッチ式施錠装置が設けられている。
【0021】
スープ類用収容容器3は、図1〜図2に示すように、アルミニュウム製の鍋部13とステンレス製の蓋部14の二分割構成としてある。鍋部13の左右の外側には、それぞれ鍋部用把手13A、13Bが設けられている。鍋部用把手13A、13Bは、図2に示すように、蓋部14の側方上部に達する形状にしてある。蓋部14は図1に示すように、正面に供給口4が形成され、かつ、上面に蓋部用把手14Aが一体的に設けられている。蓋部14の下端部分には、鍋部13の上端縁に載置される段部14B及び鍋部13の上端内方に挿入される挿入フランジ部14Cが設けられている。蓋部14の下端部には、後述するアーム17の上端17Aを蓋部14の側面外方に突出させるためのアーム取り付け開口14Dが形成されている。
【0022】
供給手段6は、図2に示すように、小型の電動機15と、この電動機15の正逆転によって正逆転するように本体ケース2の両側に設けられた作動軸16と、この作動軸16に取り付けられてスープ類用収容容器3内を略円弧状に往復動するアーム17と、このアーム17の下端に回転可能に取り付けた柄杓機能を果たすレードル18とから構成されている。アーム17は、上端17Aを作動軸16に着脱可能に取り付け、かつ、下端17Bにレードル18を着脱自在に取り付けるための取り付け軸19が溶接等によって固定されている。アーム17は、本実施例では、一本の金属細長平板を、L字状に、略直角に折り曲げることで形成している。
【0023】
本体ケース2の背面パネル20には、加熱手段9の保守及び清掃の作業を行うための開口部20Aが設けられている。開口部20Aは、通常は、背面カバー21によって覆われている。背面カバー21は、螺子等によって、着脱可能に背面パネル20に取り付けられている。開口部20Aの大きさは、片手が容易に入る大きさとしてある(図3〜図4参照)。
【0024】
本体ケース2の外底板22には、図1〜図2に示すように、複数本の円筒状ボス22Aを溶接しており、この円筒状ボス22Aの中心には螺子締めが可能となる雌螺子部22Bが設けられている。外底板22の円筒状ボス22Aの上面には、図3〜図4に示すように、加熱手段9が取り付けられる。外底板22の底には、4個の載置脚22Cが設けられている。
【0025】
加熱手段9は、鋳込みヒータ部材23と、鋳込みヒータ部材を収納保持する鋼板製のヒータ収納ケース24と、このヒータ収納ケース24と鋳込みヒータ部材23との間に設けた断熱部材25とを包含しており、ヒータ収納ケース24の上側に断熱部材25を載せ、さらに断熱部材25の上に鋳込みヒータ部材23を載せた後、これら鋳込みヒータ部材23と断熱部材25とヒータ収納ケース24の3部品の四隅を螺子9Aで固定することにより、組み立てられる(図7〜図10参照)。
【0026】
鋳込みヒータ部材23は、図8に示すように、シーズヒータ26を、長方形板状のアルミニュウム材内に埋設させた構造となっており、その鋳込みヒータ部材23の側端面23Eにシーズヒータ26に接続されたヒータ端子26Aが設けられるようにしてある。鋳込みヒータ部材23の熱伝導面となる上面は、全体を平坦面23Aとしてある。鋳込みヒータ部材23の四隅には、鋳込みヒータ部材23、断熱部材25及びヒータ収納ケース24の3部材を一体化するための螺子9Aが嵌合する貫通孔23Bが設けられている。鋳込みヒータ部材23の上面の平坦面23Aには、鍋部13を鋳込みヒータ部材23にセットする際の位置決め機能を果たすところの円筒状の位置決め凸部23Cが設けられている。鋳込みヒータ部材23の上面の平坦面23Aの中央部には、円形貫通孔23Dが設けられている。鋳込みヒータ部材23の側端面23Eには、鋳込みヒータ部材23自体の温度を検知するヒータ温度検知用サーミスタ27を挿入するための挿入孔23Fと、ヒータ温度検知用サーミスタ27を固定するための螺子穴23Gと、温度ヒューズ28を取り付けるための螺子孔23Hとが設けられている。
【0027】
ヒータ温度検知用サーミスタ27を鋳込みヒータ部材23に固定する際は、鋳込みヒータ部材23の挿入孔23Fに耐熱性及び熱伝導性が優れ、かつ、経時的に硬化する樹脂からなる充填剤を充填した後、その挿入孔23Fにヒータ温度検知用サーミスタ27を挿入することにより、鋳込みヒータ部材23とヒータ温度検知用サーミスタ27との間に空気層が形成されないようにしてある。ヒータ温度検知用サーミスタ27を挿入孔23Fに挿入した後、そのヒータ温度検知用サーミスタ27を、螺子27Aにより、鋳込みヒータ部材23の側端面23Eに取り付ける。挿入孔23Fに充填する充填剤としては、アルミニュウムの粉を添加したシリコーン系の樹脂が好ましい。
【0028】
温度ヒューズ28は、スープ類小分け供給装置1の運転制御の異常などが起因してシーズヒータ26が通電状態のままになって、鋳込みヒータ部材23自体の温度が異常温度に達すると、その異常温度を検知して、鋳込みヒータ部材23の通電回路を遮断する機能を有している。温度ヒューズ28は、その温度ヒューズ28の感熱面28Aを、鋳込みヒータ部材23の側端面23Eに当接させた状態とした後、その側端面23Eに2個の螺子29によって着脱可能に取り付ける。
【0029】
ヒータ収納ケース24には、図10に示すように、Dカット状貫通孔24Aと、複数個の水抜き孔(スープ抜き孔)24Bが設けられている。Dカット状貫通孔24Aは、ヒータ収納ケース24に鋳込みヒータ部材23を固定させた状態時、鋳込みヒータ部材23の円形貫通孔23Dと対向するように、ヒータ収納ケース24の中央部分に設けられている。水抜き孔24Bは、何らかの原因でスープ類を鋳込みヒータ部材23上にこぼした場合であっても、そのこぼしたスープ類を、ヒータ収納ケース24内に溜めることなく、ヒータ収納ケース24外に排出させる機能を有している。
【0030】
スープ類用収容容器3の鍋部13は、図1に示すように、側面方向から見てその鍋部13の内面全体形状が略円弧状13Cとなるように、かつ、図2に示すごとく正面方向から見てその鍋部13の内面下部形状が逆ハ形状13Eとなるようにその鍋部13の左右側面の下部を傾斜させるようにしてある。スープ類用収容容器3の鍋部13の外周底面は、図11に示すように、平坦面13Dとしてある。鍋部13の外周底面の平坦面13Dには、鋳込みヒータ部材23上面の平坦面23Aに設けた位置決め凸部23Cが嵌合する嵌合する円筒状の位置決め凹部13Fが設けられる。鍋部13の外周底面の平坦面13Dの周辺に位置する部分には、その平坦面13Dよりも外方に突出させた一対の保護リブ13Gが鍋部13と一体に設けられる。一対の保護リブ13Gは、鋳込みヒータ部材23の平坦面23Aに設けた位置決め凸部23Cに、鍋部13の平坦面13Dに設けた位置決め凹部13Fを嵌合させて加熱手段9上に鍋部13を設置する際の案内の機能及び本体ケース2内から鍋部13を取り出してその鍋部13をテーブルなどの載置台に置いた場合の支持脚となる機能を果たすようにしてある。
【0031】
加熱手段9を構成する鋳込みヒータ部材23及びヒータ収納ケース24の中央部分には、スープ類用収容容器3の鍋部13の外周底面の温度を検出するための鍋部温度検知手段30が設けられている。この鍋部温度検知手段30は、本体ケース2の外底板22に取り付けられた加熱手段9上にスープ類用収容容器3の鍋部13を載置すると、その鍋部13の外周底面の平坦面23Aに圧接するように、加熱手段9に取り付けられている。鍋部温度検知手段30は、両端開口の筒状である樹脂製のサーミスタボディー31と、このサーミスタボディー31の上端に螺着したアルミニュウム製のサーミスタヘッド32と、サーミスタボディー31内の中空31Aに収納した鍋部温度検出用サーミスタ33と、この鍋部温度検出用サーミスタ33がサーミスタボディー31から抜け落ちるのを阻止する抜け止め部材34と、サーミスタヘッド32を鍋部13の外周底面の平坦面13Dに圧接させるコイル状のばね材35と、サーミスタボディー31をヒータ収納ケース24に固定するためのEリングなどからなる固定部材36とから少なくとも構成されている。
【0032】
サーミスタボディー31は、上端外周部にサーミスタヘッド32を螺着させるための螺子部31Bが、かつ、下端外周部に固定部材36が嵌合するリング装着溝31Cが、それぞれ設けられている。サーミスタボディー31の外周側面は、Dカット面31Dとしてある。サーミスタボディー31は、ヒータ収納ケース24のDカット状貫通孔24Aに挿入すると、そのDカット状貫通孔24Aとサーミスタボディー31の外周側面に形成されたDカット面31Dによって、ヒータ収納ケース24に対して回転しないように支持されるようにしてある。サーミスタボディー31は、耐熱性及び断熱効果の優れた樹脂から形成されている。サーミスタボディー31の中空31Aには、耐熱性及び熱伝導性が優れ、かつ経時的に硬化するアルミニュウムの粉を添加したシリコーン系の充填剤を充填してからその中空31Aに鍋部温度検出用サーミスタ33を挿入するようにしてある。
【0033】
サーミスタヘッド32は、図14に示すように、上面を平坦面32Aとし、外周側壁に径小部32Bを形成することで段部32Cが形成させるようにしてある。抜け止め部材34は、鍋部温度検出用サーミスタ33に接続されているリード線33Aを利用して、そのリード線33A端部外周に装着させるとともに、その抜け止め部材34をサーミスタボディー31の下端開口に圧入することで、鍋部温度検出用サーミスタ33がサーミスタボディー31から抜け出るのを防止している。
【0034】
コイル状のばね材35は、一端側をサーミスタヘッド32の段部32Cに係止させ、かつ、他端側をヒータ収納ケース24の上面に圧接するようにしてある。しかも、鍋部温度検知手段30は、加熱手段9の鋳込みヒータ部材23に鍋部13を載置した状態では、サーミスタヘッド32の上面の平坦面32Aが鋳込みヒータ部材23の平坦面23Aに圧接するようにばね材35が縮み、かつ、加熱手段9の鋳込みヒータ部材23上から鍋部13を取り除いた状態では、サーミスタヘッド32の上面の平坦面32Aが鋳込みヒータ部材23の平坦面23Aより上方に位置するようにばね材35が伸びるように、そのばね材35の伸縮ストロークが設定されている。したがって、鍋部温度検知手段30のサーミスタヘッド32の上面の平坦面32Aは、加熱手段9上にスープ類用収容容器3の鍋部13を載置した状態にすると、ばね材35のばね力によって鍋部13の外周底面の平坦面13Dに圧接される。なお、鋳込みヒータ部材23の円形貫通孔23Dの内径は、鍋部温度検知手段30の外径より大きく設定されており、鍋部温度検知手段30を加熱手段9の中央に取り付けられた状態では、鍋部温度検知手段30が鋳込みヒータ部材23に接触しないようにしてある。
【0035】
鍋部温度検知手段30の組み立て及び鍋部温度検知手段30の加熱手段9への取り付けの作業は、まず、サーミスタヘッド32をサーミスタボディー31の上端外周部に形成した螺子部31Bに螺着することで、サーミスタヘッド32とサーミスタボディー31を一体化する。次に、一体化したサーミスタヘッド32とサーミスタボディー31の中空31Aにアルミニュウムの粉を添加したシリコーン系の充填剤を流し込んだ後、その中空31A内に鍋部温度検出用サーミスタ33を挿入することで、サーミスタヘッド32と鍋部温度検出用サーミスタ33との間に空気層が介在しないようにし、その後、抜け止め部材34をサーミスタボディー31の下端開口に圧入することによって、サーミスタヘッド32とサーミスタボディー31と鍋部温度検出用サーミスタ33を組み立てる。
【0036】
次に、組み立てられたサーミスタヘッド32とサーミスタボディー31と鍋部温度検出用サーミスタ33を加熱手段9に取り付けるには、加熱手段9の上方から、鋳込みヒータ部材23の円形貫通孔23D及びヒータ収納ケース24のDカット状貫通孔24Aに、鍋部温度検出用サーミスタ33のリード線33Aを挿入して、加熱手段9の下方に引き出すと同時に、サーミスタボディー31をヒータ収納ケース24のDカット状貫通孔24Aに嵌合させてサーミスタボディー31のリング装着溝31Cをヒータ収納ケース24の下方に突出させる。その後、そのリング装着溝31Cに、固定部材36を取り付けることによって、鍋部温度検出用サーミスタ33が加熱手段9に、傾くことなく、固定される。
【0037】
上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、鍋部13をアルミニュウム製とし、かつ、熱を受ける鍋部13の外周底面を平坦面13Dとするとともに、熱源となるシーズヒータ26を鋳込んだ鋳込みヒータ部材23の熱伝導面となる上面全体を平坦面23Aとし、その平坦面23Aと鍋部13の平坦面13Dとを直接面接触させているため、鋳込みヒータ部材23から鍋部13への熱伝導が効率よく、鍋部13内のスープ類を短時間で、所定温度(約80℃)に暖めることができる。また、鋳込みヒータ部材23の平坦面23Aと鍋部13の平坦面13Dとを直接面接触させることで、鋳込みヒータ部材23の熱が、鍋部13を構成する部材以外の部材に伝導されることが少なく、節電効果のあるスープ類小分け供給装置1がえられる。
【0038】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、鍋部温度検知手段30におけるサーミスタヘッド32の上面の平坦面32Aを、鍋部13の平坦面13Dに圧接させることができるため、鍋部13の温度を、正確に、かつ、確実に検知することができ、鍋部13内のスープ類を所定温度(約80℃)に維持させることを効率よく行うことができる。
【0039】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、本体ケース2内から鍋部13を取り出してその鍋部13をテーブルなどの載置台に置いた場合に、一対の保護リブ13Gが支持脚としての機能を果たして、鍋部13を載置台に安定した状態で置くことができるので、鍋部13の転がりを防止するための専用鍋置き部品を用意する必要性がないとともに、鍋部13を載置台に置いたときや鍋部13を洗浄するときなどにおいて、鍋部13の周囲にある物品に鍋部13の平坦面13Dが衝突することを、一対の保護リブ13Gによって阻止されるため、鍋部13の平坦面13Dの損傷や変形の発生を阻止できる。
【0040】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、鋳込みヒータ部材23の側端面23Eに挿入孔23Fを設け、この挿入孔23Fに耐熱性熱伝導性が優れて経時的に硬化する樹脂を充填した後、その挿入孔23Fにヒータ温度検知用サーミスタ27を挿入固着させているため、ヒータ温度検知用サーミスタ27と鋳込みヒータ部材23との間の空気層がなくなるので、鋳込みヒータ部材23自体の温度を正確に検知することができ、適正な温度制御を行うことができる。
【0041】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、鋳込みヒータ部材23の温度が異常温度(約190℃)に達すると、シーズヒータ26への通電回路が温度ヒューズ28によって、遮断されるので、加熱手段9を支持する部材などの本体ケース2内の部品が変形・焼損するのを防ぐことができる。また、鋳込みヒータ部材23の側端面23Eに温度ヒューズ28の感熱面28Aが触れるように、温度ヒューズ28を取り付けているので、鋳込みヒータ部材23の温度が異常温度を正確に検知して、シーズヒータ26への通電回路が確実に遮断されるため、スープ類小分け供給装置1の火災、焼損等を回避することができる。
【0042】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、鋳込みヒータ部材23を収納するヒータ収納ケース24の底面に水抜き孔24Bを設けてあるので、スープ類が加熱手段9の上にこぼしていまい、そのスープ類がヒータ収納ケース24内に流下した場合であっても、そのスープ類は水抜き孔24Bから外部に流出するため、ヒータ収納ケース24内にスープ類が溜まることがなく、衛生的である。
【0043】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、スープ類小分け装置1の背面パネル20の一部を開口部20Aとし、通常は背面カバー21を螺子で止めて開口部21Aを塞いでいるが、この螺子を外して背面カバー20を外すことにより、加熱手段9、ヒータ温度検知用サーミスタ27及び温度ヒューズ28の保守・清掃を容易に行うことができ、便利である。特に、何らかの原因で鋳込みヒータ部材部材部23上にスープ類をこぼしてしまい、ヒータ収納ケース24に設けた水抜き孔24Bから流出したスープ類が本体ケース2の外底板22に付着した場合でも、容易に拭き取ることができる。また、鋳込みヒータ部材部材部23が異常温度に上昇して温度ヒューズ28が溶断した場合、その温度ヒューズ28の交換を、スープ類収容容器3及び加熱手段9を解体することなく、容易に行うことができる。
【0044】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、鍋部13を鋳込みヒータ部材23の所定の位置に設置することで、ばね材35が撓み、鍋部温度検知手段30におけるサーミスタヘッド32の平坦面32Aが鍋部13の平面部13Dに押し付けられるので、鍋部13の平面部13Dとサーミスタヘッド32の平坦面32Aとが面接触することとなるため、正確に、かつ、確実に、鍋部13の底面部分の温度を検知することができる。
【0045】
さらに、上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1によれば、鍋部13を鋳込みヒータ部材23の所定の位置に設置する際、鍋部13の平面部13Dに形成されている位置決め凹部13Fを、鋳込みヒータ部材23の平坦面23Aに形成されている位置決め凸部23Cに嵌合させることで、鍋部13が本体ケース2内の仕切部材2Aなどに触れることなく、鍋部13を所定位置に簡単に設置できる。
【0046】
上記実施形態に係るスープ類小分け供給装置1では、アーム17は、本実施例では、一本の金属細長平板を、L字状に、略直角に折り曲げることで形成しているが、これに限定されない。アーム17は、リンク機構にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け供給装置の正面中央要部縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け供給装置の側面中央要部縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け供給装置の背面方向からの外観斜視図である。
【図4】図3に示すスープ類小分け装置の背面カバーを取り外した状態を示す外観斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るスープ類用収容容器の鍋部及び加熱手段の要部縦断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るスープ類用収容容器の鍋部と加熱手段の関係を示す要部縦断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け装置の加熱手段の全体分解斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け装置の鋳込みヒータ部材の要部斜視図である。
【図9】図8に示す鋳込みヒータ部材へのヒータ温度検知用サーミスタ及び温度ヒューズの取り付け位置を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け装置のヒータ収納ケースの上面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け装置の鍋部の底方向からの斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け装置の鍋部の要部縦断面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け装置の鍋部温度検知手段の分解斜視図である。
【図14】本発明の一実施形態に係るスープ類小分け装置の鍋部温度検知手段を加熱手段に取り付けた状態を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 スープ類小分け供給装置
2 本体ケース
2A 仕切部材
3 スープ類用収容容器
4 供給口
5 食器
6 供給手段
7 ドア
8 ドア開閉手段
9 加熱手段
9A 螺子
10 制御ボックス
11 上面パネル
11A ヒンジ
11B 係止用フランジ
12 正面パネル
13 鍋部
13A、13B 鍋部用把手
13C 略円弧状
13D 平坦面
13E 逆ハ形状
13F 位置決め凹部
13G 保護リブ
14 蓋部
14A 蓋部用把手
14B 段部
14C 挿入フランジ部
14D アーム取り付け開口
15 電動機
16 作動軸
17 アーム
17A 上端
17B 下端
18 レードル
19 取り付け軸
20 背面パネル
20A 開口部
21 背面カバー
22 外底板
22A 円筒状ボス
22B 雌螺子部
22C 載置脚
23 鋳込みヒータ部材
23A 平坦面
23B 貫通孔
23C 位置決め凸部
23D 円形貫通孔
23E 側端面
23F 挿入孔
23G 螺子穴
23H 螺子孔
24 ヒータ収納ケース
24A Dカット状貫通孔
24B 水抜き孔
25 断熱部材
26 シーズヒータ
26A ヒータ端子
27 ヒータ温度検知用サーミスタ
27A 螺子
28 温度ヒューズ
28A 螺子
29 2個の螺子
30 鍋部温度検知手段
31 サーミスタボディー
31A 中空
31B 螺子部
31C リング装着溝
31D Dカット面
32 サーミスタヘッド
32A 平坦面
32B 径小部
32C 段部
33 鍋部温度検出用サーミスタ
33A リード線
34 抜け止め部材
35 ばね材
36 固定部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケース内に出し入れ可能に設置されてスープ類を収容する内側が略円弧形状である鍋部とその鍋部の上面を覆うように配置される蓋部の二分割構成からなるスープ類用収容容器と、このスープ類用収容容器に収容されたスープ類を小分けしてその小分けしたスープ類を前記スープ類用収容容器の正面に設けられた供給口から前記スープ類用収容容器の外に設けられる食器類に供給する供給手段と、前記スープ類用収納容器を加熱する加熱手段とを少なくとも備え、前記供給手段を、電動機の正逆転によって正逆転するように前記本体ケースの内側面に設けられた作動軸と、この作動軸に取り付けられて前記スープ類用収容容器内を略円弧状に往復動するアームと、このアームの自由端に回動可能に取り付けられてそのアームと連動し前記鍋部の内側に沿って移動するレードルとを包含する構成とし、このレードルによって掬い取った前記スープ類用収容容器内のスープ類を、前記供給口を介して前記食器類に供給するようにしたスープ類小分け供給装置において、前記スープ類用収容容器の鍋部は、アルミニュウム製とし、かつ、その鍋部の外周底面を平坦面とするとともに、前記加熱手段は、シーズヒータを鋳込んだ鋳込みヒータ部材としてその鋳込みヒータ部材の上面を平坦面とし、しかも、前記鍋部の外周底面の平坦面と前記鋳込みヒータ部材の上面の平坦面とを直接面接触させてなることを特徴とするスープ類小分け供給装置。
【請求項2】
前記加熱手段を、前記鋳込みヒータ部材を収納保持するヒータ収納ケースと、このヒータ収納ケースと前記鋳込みヒータ部材との間に設けた断熱部材とを包含する構成とし、このヒータ収納ケースに、水抜き孔を設けたことを特徴とする請求項1記載のスープ類小分け供給装置。
【請求項3】
前記鍋部の外周底面の平坦面に位置決め凹部を設けるとともに、前記鋳込みヒータ部材の上面の平坦面に前記位置決め凹部に嵌合する位置決め凸部を設けたことを特徴とする請求項1乃至2記載のスープ類小分け供給装置。
【請求項4】
前記鋳込みヒータ部材に、この前記鋳込みヒータ部材の温度を検知するヒータ温度検出用サーミスタを挿入する挿入穴を設け、この挿入穴に、耐熱性及び熱伝導性の経時硬化性樹脂を注入して前記ヒータ温度検出用サーミスタを取り付けたことを特徴とする請求項1乃至3記載のスープ類小分け供給装置。
【請求項5】
前記鋳込みヒータ部材の温度が異常温度になると溶断して前記鋳込みヒータ部材への通電回路を遮断する温度ヒューズを設け、この温度ヒューズの感熱面が前記鋳込みヒータ部材に当接するように前記鋳込みヒータ部材に前記温度ヒューズを着脱可能に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至4記載のスープ類小分け供給装置。
【請求項6】
前記鍋部の外周底面の平坦面の周辺に位置し、かつ、その平坦面よりも下方に突出させた保護リブを、前記鍋部と一体に設けたことを特徴とする請求項1乃至5記載のスープ類小分け供給装置。
【請求項7】
前記加熱手段、前記ヒータ温度検出用サーミスタ及び前記温度ヒューズの保守及び清掃を、前記本体ケースの背面に設けた開口部から行えるようにしたことを特徴とする請求項1乃至6記載のスープ類小分け供給装置。
【請求項8】
前記加熱手段を構成する前記鋳込みヒータ部材及び前記ヒータ収納ケースの中央部分に、鍋部温度検知手段を設け、この鍋部温度検知手段を前記鍋部の外周底面の平坦面に圧接させてなることを特徴とする請求項2乃至6記載のスープ類小分け供給装置。
【請求項9】
前記鍋部温度検知手段を、両端開口の筒状である樹脂製のサーミスタボディーと、このサーミスタボディーの上端に螺着したアルミニュウム製のサーミスタヘッドと、前記サーミスタボディー内の中空に収納した鍋部温度検出用サーミスタと、この鍋部温度検出用サーミスタが前記サーミスタボディーから抜け落ちるのを阻止する抜け止め部材と、前記サーミスタヘッドを前記鍋部の外周底面の平坦面に圧接させるばね材と、前記サーミスタボディーを前記ヒータ収納ケースに固定する固定部材とから少なくとも構成したことを特徴とする請求項8記載のスープ類小分け供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−223636(P2007−223636A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−46205(P2006−46205)
【出願日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(500333567)株式会社亀屋工業所 (28)
【Fターム(参考)】