説明

セキュリティシステム

【課題】ユーザが、出先で、携帯端末装置のディスプレイの映像を通じてセキュリティ設備を目視しながら、セキュリティ設備の設定・解除等が行えるセキュリティシステムを提供する。
【解決手段】被監視拠点A〜Dにセキュリティ設備2〜5及びコントローラ1が配置され、各コントローラはルータ6及びハブ7を通じ、インターネット9を介して管理サーバ10に接続される。インターネットに携帯端末装置12a〜12dが接続される。被監視拠点で異常が検知された場合、関係する携帯端末装置に異常が通報される。携帯端末装置によりセキュリティ設備の設定・解除等が行われる。監視カメラ8a〜8eが被監視拠点に配置され、ルータ及びハブを介してインターネットに接続される。携帯端末装置を関係するルータに接続し、携帯端末装置によって監視カメラを直接操作し、撮影された映像データを携帯端末装置で直接受信してディスプレイ表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セキュリティシステム、特に、被監視拠点において不法侵入や火災発生等の異常が検知された場合に、関係する携帯端末装置に対し異常の発生が通報されるとともに、監視カメラの映像が送信され、さらには、携帯端末装置によって、関係する被監視拠点のセキュリティ設備の設定・解除や作動状態の確認、並びに監視カメラの操作を行うことができるセキュリティシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のセキュリティシステムの1例として、ホームセキュリティシステムがある(例えば、特許文献1参照)。従来のホームセキュリティシステムにおいては、各ユーザ宅に、防犯・防災用センサー、監視カメラ、施錠装置および警報装置が設置され、これらの装置が、同じく宅内に設置されたコントローラによって制御される。
【0003】
また、各ユーザ宅のコントローラは通信ネットワークを介してセキュリティセンターの管理サーバに接続され、管理サーバは、各コントローラを通じて、センサーからの検出信号および監視カメラの映像をモニタし、不法侵入や火災発生等の異常が検出された場合、警報装置を作動させる。
【0004】
また、各ユーザは、自己の携帯端末装置によって、セキュリティセンターの管理サーバにアクセス可能になっている。この場合、管理サーバには、各ユーザのIDおよびパスワードを含むユーザ登録情報が予め格納されていて、ユーザの携帯端末装置によるアクセスの際に、認証が行われる。
こうして、セキュリティセンターにおいてユーザ宅の異常が検知された場合には、ユーザの携帯端末装置に対して電子メールや音声通話によって異常の発生が通報され、次いで、監視カメラの映像が携帯端末装置に送信されてそのディスプレイに表示される。
【0005】
さらに、従来のホームセキュリティシステムでは、ユーザが、出先で、携帯端末装置によってセキュリティセンターの管理サーバにアクセスし、自宅のコントローラを通じて、センサー、施錠装置および警報装置の設定・解除(またはオン・オフ)やそれらの装置の作動状態の確認を行い、あるいは監視カメラの操作を行うことができる。
【0006】
ところで、このような従来のホームセキュリティシステムでは、携帯端末装置に送信される監視カメラの映像は鮮明ではない。そのため、ユーザは、出先で、監視カメラの映像によって異常発生の状況の確認はできるが、例えば、監視カメラの映像を通じて自宅のコントローラや、センサー、施錠装置および警報装置を目視しながら、現場にいるような感覚で、それらの装置の設定・解除(またはオン・オフ)を行い、あるいは作動状態の確認を行うことはできなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−48174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明の課題は、セキュリティシステムにおいて、ユーザが、出先で、携帯端末装置のディスプレイの映像を通じて、自宅のセキュリティ設備を目視しながら、現場にいるような感覚で、セキュリティ設備の設定・解除(またはオン・オフ)を行い、あるいは作動状態を確認することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、被監視拠点毎に、防犯・防災用センサー、施錠装置、照明装置および警報装置を含むセキュリティ設備と、コントローラとが配置され、前記セキュリティ設備は前記コントローラとデータ通信可能に接続され、前記被監視拠点のそれぞれの前記コントローラはインターネットまたは公衆電話網を介して管理サーバに接続されており、前記インターネットには、携帯端末装置が、無線LANまたは携帯電話網を介して接続されて、前記管理サーバとデータ通信可能になっており、前記被監視拠点において前記セキュリティ設備により異常が検知された場合、関係する前記携帯端末装置に対して異常が通報され、前記携帯端末装置を前記管理サーバに接続し、前記携帯端末装置によって、関係する前記被監視拠点の前記コントローラを通じて、前記セキュリティ設備の設定・解除および/または作動状態の確認を行うことができるセキュリティシステムにおいて、前記被監視拠点毎に配置され、前記インターネットに接続されたルータと、前記被監視拠点毎に配置され、ハブを介して前記ルータに接続された複数の監視カメラと、を備え、前記携帯端末装置には、関係する前記被監視拠点の、前記ルータのIPアドレスおよびポート番号と、前記監視カメラのIDおよびパスワードとを含むアクセス情報が格納されており、前記携帯端末装置を、前記アクセス情報に基づいて、関係する前記被監視拠点の前記ルータに接続することで、前記携帯端末装置によって前記監視カメラを操作するとともに、前記監視カメラの映像データを前記携帯端末装置で受信し、前記携帯端末装置のディスプレイに表示するものであることを特徴とするセキュリティシステムを構成したものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、各被監視拠点に配置した、防犯・防災用センサー、施錠装置、照明装置および警報装置を含むセキュリティ設備を、コントローラを通じて、セキュリティセンターの管理サーバによって管理制御し、携帯端末装置およびセキュリティ設備間のデータ通信を管理サーバおよびコントローラを通じて行う一方、各被監視拠点に配置した監視カメラには、ルータを通じて関係する携帯端末装置が直接アクセス可能とし、監視カメラの操作および監視カメラの映像データの受信を携帯端末装置および監視カメラ間で行うようにした。
【0011】
こうして、文字データよりもはるかにデータ量が大きい監視カメラの映像データの通信を、コントローラおよび管理サーバを経ずに、直接、監視カメラおよび携帯端末装置間で行うので、携帯端末装置に対して鮮明な映像を送信することができる。その結果、ユーザは、出先で、携帯端末装置のディスプレイの映像を通じて、被監視拠点のセキュリティ設備を目視しながら、現場にいるような感覚で、セキュリティ設備の設定・解除を行い、あるいは作動状態を確認することができる。
【0012】
また、本発明によれば、携帯端末装置毎に、関係する被監視拠点の監視カメラにアクセスするためのアクセス情報が格納されるので、セキュリティセンターの管理サーバが万一不正にアクセスされても、それらの情報が外部に漏洩することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の1実施例によるセキュリティシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】携帯端末装置のディスプレイ画面の1例を示す平面図である。
【図3】1台の監視カメラの操作によって3段階ズームインした場合に、順次、携帯端末装置にディスプレイ表示される映像を重ね合わせた平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例について説明する。図1は、本発明の1実施例によるセキュリティシステムの構成を示すブロック図である。図1を参照して、本発明によれば、被監視拠点A〜D毎に、防犯・防災用センサー2、施錠装置3、照明装置4および警報装置5を含むセキュリティ設備と、コントローラ1とが配置される。セキュリティ設備2〜5は、コントローラ1に対し、有線または無線によってデータ通信可能に接続される。
【0015】
各被監視拠点A〜Dのコントローラ1は、ルータ6およびハブ7を介してインターネット9に接続される。インターネット9には、また、セキュリティセンターの管理サーバ10が接続される。管理サーバ10は、各コントローラ1を通じて、センサー2からの検出信号をモニタし、不法侵入や火災発生等の異常が検出された場合、対応する照明装置4および警報装置5を作動させる。
【0016】
また、インターネット9には、WiFi等の無線LANまたは携帯電話網11を介して携帯端末装置12a〜12dが接続されて、管理サーバ10とデータ通信可能になっている。なお、図1中、13は、11が無線LANの場合にはアクセスポイントであり、11が携帯電話網の場合にはゲートウェイである。
携帯端末装置12a〜12dは、タブレット型コンピュータ、PDAまたは携帯電話機からなっている。
【0017】
管理サーバ10には、各被監視拠点A〜DのユーザのIDおよびパスワードと、ユーザが使用する端末装置に係る電子メールアドレスおよび電話番号と、を含むユーザ登録情報が予め格納される。そして、この登録されたユーザのIDおよびパスワードを用いて、携帯端末装置12a〜12dが管理サーバ10に接続する際に、管理サーバ10による認証が行われ、許可されない携帯端末装置による管理サーバ10への不正アクセスが防止される。
【0018】
すなわち、携帯端末装置12a〜12dによるアクセスの際、管理サーバ10が携帯端末装置12a〜12dから接続要求を受けたとき、それに応答して、管理サーバ10から携帯端末装置12a〜12dに対しユーザのIDおよびパスワードの送信要求がなされる。これに応答して、携帯端末装置12a〜12dから管理サーバ10にIDおよびパスワードが送信されると、管理サーバ10において、予め格納されたユーザのIDおよびパスワードのデータが検索され、検索の結果、このデータ中に、携帯端末装置12a〜12dから受信したIDおよびパスワードに一致するものがあれば、当該携帯端末装置12a〜12dのアクセスが許可されるが、一致するものがなければ、アクセスは拒否される。
【0019】
こうして、セキュリティセンターにおいて被監視拠点A〜Dの異常が検知された場合には、管理サーバ10から関係する携帯端末装置12a〜12dに対して電子メールおよび/または音声通話によって異常の発生が通報される。
また、携帯端末装置12a〜12dを管理サーバ10に接続し、関係する被監視拠点A〜Dのコントローラ1を通じて、セキュリティ設備2〜5の設定・解除(またはオン・オフ)やセキュリティ設備2〜5の作動状態の確認を行うことができる。
【0020】
本発明によれば、また、各被監視拠点A〜Dに、複数の監視カメラ8a〜8eが配置され、ハブ7を介してルータ6に接続される。この場合、監視カメラ8a〜8eはネットワークカメラからなっている。
【0021】
携帯端末装置12a〜12dには、関係する被監視拠点A〜Dの、ルータ6のIPアドレスおよびポート番号と、監視カメラ8a〜8eのIDおよびパスワードとを含むアクセス情報が格納されている。
このアクセス情報を用いて、携帯端末装置12a〜12dが関係する被監視拠点A〜Dのルータ6に接続され、携帯端末装置12a〜12dによって監視カメラ8a〜8eが操作されるとともに、監視カメラ8a〜8eの映像データが携帯端末装置12a〜12dで受信され、携帯端末装置12a〜12dのディスプレイに表示される。この場合、被監視拠点A〜Dのルータ6には、それに対するアクセス情報が格納された携帯端末装置12a〜12dしか接続することができないので、許可されない携帯端末装置による監視カメラ8a〜8eの不正操作を確実に防止できる。
【0022】
携帯端末装置12a〜12dは、好ましくは、アップルコンピュータ社のiPad(登録商標)のような、タッチパネル式ディスプレイを備えたタブレット型コンピュータからなっている。この場合、携帯端末装置12a〜12dが、管理サーバ10を通じてコントローラ1に接続されるとともに、ルータ6に接続された状態で、携帯端末装置12a〜12dのディスプレイには、図2に示すような操作画面が表示される。図2において、ディスプレイ画面は縦方向に2画面に分割され、右側の画面領域には、上部にカメラ操作ボタン20がマトリクス状に設けられ、下部左側の縦方向に並んでプリセットボタン21が設けられ、下部中央の縦方向に並んでカメラ切替ボタン22が設けられ、下部右側の縦方向に並んでセキュリティ設備設定・解除ボタン23が設けられる。また、左側の画面領域には、監視カメラ8a〜8eの映像の表示領域24が設けられる。
【0023】
カメラ切替ボタン22は、監視カメラ8a〜8eを選択するためのボタンであり、ボタン毎に、各1台の監視カメラが予め登録されている。なお、図2の実施例では、合計8台の監視カメラが選択可能になっている。
カメラ操作ボタン20は、選択された監視カメラ8a〜8eを操作するためのボタンであり、「↑」ボタン、「↓」ボタン、「←」ボタンおよび「→」ボタンで、監視カメラを上下左右に首振り運動させることができ、「拡大」ボタンおよび「縮小」ボタンで、それぞれ、ズームインおよびズームアウトができる。また、「PAN SCAN」ボタンおよび「TILT SCAN」ボタンで、ドーム型カメラのような監視カメラを、それぞれ、水平回転および垂直回転させることができ、「写真」ボタンで、ディスプレイ画面をキャプチャすることができる。「ON」ボタンおよび「OFF」ボタンで、監視カメラをオン・オフできる。また、「HOME」ボタンで、監視カメラを初期設定状態に戻すことができる。
【0024】
プリセットボタン21は、選択した監視カメラ、当該監視カメラの姿勢、当該監視カメラのズームイン・アウトのレベルを予め登録しておき、ボタン1つの操作で当該監視カメラを作動させるためのボタンである。
セキュリティ設備設定・解除ボタン23は、セキュリティ設備2〜5の設定・解除(またはオン・オフ)を行うためのボタンであり、ボタン毎に、設定・解除(またはオン・オフ)を行いたいセキュリティ設備2〜5が予め登録されている。なお、図2の実施例では、セキュリティ設備として、施錠装置3と照明装置4が登録されている。
【0025】
そして、カメラ切替ボタン22、カメラ操作ボタン20およびプリセットボタン21が押されると、それに対応する制御信号が、携帯端末装置12a〜12dから対応する監視カメラ8a〜8eに送信される一方、セキュリティ設備設定・解除ボタン23が押されると、それに対応する制御信号が、携帯端末装置12a〜12dから対応するセキュリティ設備2〜5に送信される。
【0026】
本発明のセキュリティシステムにおいては、セキュリティセンターの管理サーバ10は、各コントローラ1を通じて、センサー2からの検出信号をモニタし、センサー2から不法侵入や火災発生等の異常を示す検出信号を受信したとき、関係するコントローラ1に対し、対応する照明装置4および警報装置5を作動させるための作動命令を送信する。管理サーバ10は、さらに、予め格納された携帯端末装置12a〜12dに係る電子メールアドレスおよび電話番号のデータを検索し、該当する被監視拠点に関係する携帯端末装置12a〜12dに電子メールおよび/または音声通話によって異常の発生を通報する。
【0027】
そして、ユーザの出先で、携帯端末装置12a〜12dに異常の発生が通報されたとき、携帯端末装置12a〜12dが、予め格納されたアクセス情報を用いて、該当する被監視拠点A〜Dのルータ6に接続される。そして、当該被監視拠点A〜Dの必要な監視カメラ8a〜8eが携帯端末装置12a〜12dのディスプレイ画面を通じて遠隔操作され、状況の確認がなされる。
【0028】
また、ユーザが、出先から、被監視拠点A〜Dの施錠装置3の設定・解除および/または照明装置4のオン・オフ、および/またはセキュリティ設備2〜5の作動状態の確認を行いたい場合には、携帯端末装置12a〜12dが、管理サーバ10に接続されるとともに、ルータ6に接続される。
【0029】
次いで、携帯端末装置12a〜12dの操作画面(図2参照)を通じて、対象となるセキュリティ設備2〜5に関係する監視カメラ8a〜8eが操作され、対象となるセキュリティ設備2〜5の操作部の拡大された鮮明な映像が、携帯端末装置12a〜12dの操作画面上に表示される。そして、ユーザは、この鮮明な映像を見ながら、携帯端末装置12a〜12dの操作画面を通じて、施錠装置3の設定・解除および/または照明装置4のオン・オフ、および/またはセキュリティ設備2〜5の作動状態の確認を行うことができる。
【0030】
例えば、施錠装置3の設定・解除を行う場合には、携帯端末装置12a〜12dの操作画面のカメラ切替ボタン22が押されて、この施錠装置3を撮影可能な監視カメラが選択され、その後、カメラ操作ボタン20が押されて、姿勢が制御されるとともにズームイン操作されることによって、あるいは、プリセットボタン21が押されることによって、施錠装置3の操作パネルが携帯端末装置の操作画面上に表示される。この状況を図3に示した。
そして、ユーザは、この鮮明な映像を通じて、施錠装置3の操作パネルを目視しながら、あたかも現場にいるような感覚で、携帯端末装置12a〜12dの操作画面のセキュリティ設備設定・解除ボタン23を押すことによって、施錠装置3の設定・解除を行うことができる。
【0031】
本発明のセキュリティシステムによれば、各被監視拠点A〜Dのセキュリティ設備2〜5は、コントローラ1を通じて、セキュリティセンターの管理サーバ10によって管理制御され、携帯端末装置12a〜12dおよびセキュリティ設備2〜5間のデータ通信が管理サーバ10およびコントローラ1を通じて行われる一方、各被監視拠点A〜Dの監視カメラ8a〜8eには、ルータ6を通じて関係する携帯端末装置12a〜12dが直接アクセス可能となっていて、監視カメラ8a〜8eの操作および監視カメラ8a〜8eの映像データの受信は携帯端末装置12a〜12dおよび監視カメラ8a〜8e間で行われる。
【0032】
こうして、文字データに比べはるかにデータ量が大きい監視カメラ8a〜8eの映像データは、コントローラ1および管理サーバ10を経ずに、直接、携帯端末装置12a〜12dに送信されるので、携帯端末装置12a〜12dのディスプレイに鮮明な映像が表示される。それによって、ユーザは、出先で、携帯端末装置12a〜12dのディスプレイの映像を通じて、被監視拠点A〜Dのセキュリティ設備2〜5を目視しながら、現場にいるような感覚で、セキュリティ設備2〜5の設定・解除を行い、あるいは作動状態を確認することができる。
【0033】
また、本発明のセキュリティシステムにおいては、携帯端末装置12a〜12d毎に、関係する被監視拠点A〜Dの監視カメラ8a〜8eにアクセスするためのアクセス情報が格納されるので、セキュリティセンターの管理サーバ10が万一不正にアクセスされた場合であっても、それらの情報が外部に漏洩することがない。
【0034】
以上、本発明の好ましい1実施例について説明したが、本発明の構成は上述の実施例に限定されるものではなく、よって、本願の特許請求の範囲に記載の構成の範囲内で種々の変形例を案出することができる。
例えば、上記実施例では、各被監視拠点のコントローラがインターネットを介して管理サーバに接続されるが、各被監視拠点のコントローラを、ISDN網等の公衆電話回線を介して管理サーバに接続し、この公衆電話網を通じて、管理サーバおよび各コントローラ間のデータ通信を行う構成とすることもできる。
【符号の説明】
【0035】
1 コントローラ
2 防犯・防災用センサー
3 施錠装置
4 照明装置
5 警報装置
6 ルータ
7 ハブ
8a〜8e 監視カメラ
9 インターネット
10 管理サーバ
11 無線LANまたは携帯電話網
12a〜12d 携帯端末装置
13 アクセスポイントまたはゲートウェイ
20 カメラ操作ボタン
21 プリセットボタン
22 カメラ切替ボタン
23 セキュリティ設備設定・解除ボタン
24 カメラ映像表示領域
A〜D 被監視拠点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被監視拠点毎に、防犯・防災用センサー、施錠装置、照明装置および警報装置を含むセキュリティ設備と、コントローラとが配置され、前記セキュリティ設備は前記コントローラとデータ通信可能に接続され、前記被監視拠点のそれぞれの前記コントローラはインターネットまたは公衆電話網を介して管理サーバに接続されており、前記インターネットには、携帯端末装置が、無線LANまたは携帯電話網を介して接続されて、前記管理サーバとデータ通信可能になっており、前記被監視拠点において前記セキュリティ設備により異常が検知された場合、関係する前記携帯端末装置に対して異常が通報され、前記携帯端末装置を前記管理サーバに接続し、前記携帯端末装置によって、関係する前記被監視拠点の前記コントローラを通じて、前記セキュリティ設備の設定・解除および/または作動状態の確認を行うことができるセキュリティシステムにおいて、
前記被監視拠点毎に配置され、前記インターネットに接続されたルータと、
前記被監視拠点毎に配置され、ハブを介して前記ルータに接続された複数の監視カメラと、を備え、
前記携帯端末装置には、関係する前記被監視拠点の、前記ルータのIPアドレスおよびポート番号と、前記監視カメラのIDおよびパスワードとを含むアクセス情報が格納されており、
前記携帯端末装置を、前記アクセス情報に基づいて、関係する前記被監視拠点の前記ルータに接続することで、前記携帯端末装置によって前記監視カメラを操作するとともに、前記監視カメラの映像データを前記携帯端末装置で受信し、前記携帯端末装置のディスプレイに表示するものであることを特徴とするセキュリティシステム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2012−73839(P2012−73839A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218387(P2010−218387)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(399098956)株式会社セキュリティハウス・センター (1)
【Fターム(参考)】