説明

セラミック造粒体用圧縮成形装置

【課題】設置する場所の湿度や温度を管理できない場合においても、成形ショット毎の製品バラツキを抑制できるセラミック造粒体用圧縮成形装置を提供する。
【解決手段】金型ダイス2から挿入された第一パンチ3及び第二パンチ4により、金型ダイス2内に充填されたセラミック造粒体100を圧縮するための圧縮成形機本体10と、圧縮成形機本体10の金型ダイス2内にセラミック造粒体100を充填するための充填器20と、供給ホッパ30とを備え、充填器20には、セラミック造粒体100の含水率Wを測定する水分率センサ21及び温度Tを測定する温度センサ22が備えられており、圧縮成形機本体10には圧縮成形時に生じる圧力Pxを測定する圧力センサ5が備えられており、含水率W及び/又は温度Tに基づき、圧縮ピーク圧及び/又は、圧縮間隔を補正するような制御手段40を備えるセラミック造粒体用圧縮成形装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセラミック粉体と樹脂バインダとを含有する混合物を造粒して得られるセラミック造粒体を、圧縮成形するためのセラミック造粒体用圧縮成形装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セラミック成形体の成形方法として、圧縮成形法が知られている。このような圧縮成形法に用いられる成形材料としては、例えば、特許文献1に記載されたような、セラミック粉体と樹脂バインダとを含有する混合物を造粒して得られるセラミック造粒体が用いられている。樹脂バインダでセラミック粉体を固めることにより、セラミック成形材料に給粉流動性と押圧接着性を付与することができる。
【0003】
セラミック造粒体を圧縮成形装置により圧縮成形する場合、圧縮成形の圧縮終点を圧力ピークで制御した場合には、棒状のインゴットを成形するときにはショット毎に長さのバラツキが生じるという問題があった。また、圧縮終点を上パンチと下パンチとの間の間隔で制御した場合には、得られるインゴットの密度にバラツキが生じるという問題があった。
【特許文献1】特開2000−327431号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、上記のような成形ショット毎の長さや密度のバラツキの原因は、樹脂バインダの粘弾性によるものと考えている。具体的には、樹脂バインダは、含水率や温度の変化により粘弾性が変化するため、成形ショット毎に供給される材料の含水率や温度がばらつくことにより、セラミック造粒体の充填流動性や圧縮性が成形ショット毎にばらつくと考えている。例えば、成形の圧縮終点を圧力で制御する場合、同じ圧力に達するまで圧縮しても、セラミック造粒体の剛性が高い場合には充分に圧縮されず、図9(a)に示すように相対的に長いインゴット80aが形成され、セラミック造粒体の剛性が低い場合には圧縮されすぎて図9(b)に示すように相対的に短いインゴット80bが得られるような成形になる。また、例えば、成形の終点の金型のパンチ間間隔で制御する場合、同じ間隔で圧縮しても、セラミック造粒体の剛性が高い場合には圧縮されにくくなるために成形体密度が低いインゴットが形成され、セラミック造粒体の剛性が低い場合には圧縮されやすくなるために、成形体密度が高いインゴットが形成されるような成形になる。
【0005】
このような成形ショット毎に供給される材料の含水率や温度がばらつくことによる製品バラツキを抑制するために、圧縮成形機を恒温恒湿管理された場所に設置して、圧縮成形を行うことも考えられる。しかしながら、多数の圧縮成形機を並置して大量生産を行う工場生産のような場合、充分に環境管理された場所を用意することは、生産コストに悪影響を与えるおそれがある。
【0006】
本発明は、圧縮成形機を設置する場所の湿度や温度を精密に管理できない場合においても、成形ショット毎の製品の長さや密度のバラツキを抑制することができるセラミック造粒体用圧縮成形装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明のセラミック造粒体用圧縮成形装置は、金型ダイスの両端から挿入された第一パンチ及び第二パンチにより、該金型ダイス内に充填されたセラミック造粒体を、圧縮するための圧縮成形機本体と、前記圧縮成形機本体の金型ダイス内にセラミック造粒体を充填するための充填器と、前記充填器にセラミック造粒体を供給するための供給ホッパと、を備え、前記充填器には、収納されたセラミック造粒体の含水率Wを測定するための水分率センサ及び収納されたセラミック造粒体の温度Tを測定するための温度センサが備えられており、前記圧縮成形機本体には圧縮成形時における第一パンチ及び第二パンチに生じる圧力Pxを測定するための圧力センサがさらに備えられており、前記測定された、含水率W及び/又は温度Tに基づき、該第一パンチ及び第二パンチの圧縮ピーク圧及び/又は、圧縮間隔を補正するような制御手段を備えているものである。セラミック粉体と樹脂バインダとを含有する混合物を造粒して得られるセラミック造粒体(以下、単にセラミック造粒体とも呼ぶ)は、樹脂バインダを含有するために、含水率や温度により弾性率が変化しやすい。本発明によれば、圧縮される直前の含水率WX、及び/又は温度Tを測定し、得られた含水率WX、及び/又は温度Tに基づいてショット毎の成形条件を微調整するために、圧縮終点を圧力制御する場合には、ショット毎に長さのバラツキを抑制でき、圧縮終点を上パンチと下パンチとの間の間隔で制御する場合には、得られるインゴットの密度のバラツキを抑制できる。すなわち、予めセラミック造粒体の含水率WX、及び/又は温度Tを計測し、その値を圧縮条件の補正に用いることにより、バラツキの少ない成形体を得るためのフィードフォアード制御に用いることができる。
【0008】
上記セラミック造粒体用圧縮成形装置においては、前記圧縮成形機本体における第一パンチ及び第二パンチによるセラミック造粒体の圧縮終点は、第一パンチ及び第二パンチに掛かる基準圧縮ピーク圧Pを設定値とする圧力制御がなされている場合には、前記含水率Wが、予め定められた最適含水率Wよりも高い場合には基準圧縮ピーク圧Pを所定圧だけ低下させる補正をし、予め定められた最適含水率Wよりも低い場合には基準圧縮ピーク圧Pを所定圧だけ上昇させる補正をするような制御手段を備えることが好ましい。
【0009】
また、上記セラミック造粒体用圧縮成形装置においては、前記圧縮成形機本体における第一パンチ及び第二パンチによるセラミック造粒体の圧縮終点は、第一パンチ及び第二パンチの基準間隔Lで位置制御されている場合には、含水率Wが、予め定められた最適含水率Wよりも低い場合には基準間隔Lを所定量だけ狭くする補正をし、予め定められた最適含水率Wよりも高い場合には基準間隔Lを所定量だけ広げる補正をするような制御手段を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、セラミック造粒体を連続して複数ショット圧縮成形する場合の、ショット間の長さや密度のバラツキを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明のセラミック造粒体用圧縮成形装置を図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は本実施形態のセラミック造粒体用圧縮成形装置の構成を模式的に示した、構成模式図である。
【0013】
図1中、10は、金型ダイス2、第一パンチ3、第二パンチ4を備えたセラミック造粒体を圧縮するための圧縮成形機本体であり、20は圧縮成形機本体10の金型ダイス2にセラミック造粒体100を充填する粉箱である充填器であり、30は充填器20にセラミック造粒体を供給するための供給ホッパ、40は制御部、41は記憶部、42は成形条件設定部である。そして、第一パンチ3及び第二パンチ4には、圧縮成形時における第一パンチ3及び第二パンチ4に生じる圧力Pxを測定するための圧力センサ5がさらに備えられている。また、充填器20と供給ホッパ30とは供給路31によって連結されている。
【0014】
図2は、充填器20の拡大模式図である。充填器20は、供給ホッパ30から供給されたセラミック造粒体100を白抜矢印方向に可動することにより金型ダイス2に充填する装置である。充填器20には、収納されたセラミック造粒体100の含水率Wを測定するための水分率センサ21、収納されたセラミック造粒体の温度Tを測定するための温度センサ22が備えられており、記憶部41を通じて制御部40に接続されている。
【0015】
記憶部41は、機能的に圧縮成形装置の一般的な設定条件及び水分率センサ21で計測された含水率W、温度センサ22で計測された温度T、圧力センサ5で計測された圧力Px等を記憶する装置であり、例えば、RAM(Random Access Memory)等の揮発性の記憶素子を備えて構成される。また、制御部40は、例えば、マイクロプロセッサ、記憶素子及びその周辺回路等を備えて構成され、機能的に圧縮成形装置の一般的な設定条件及び記憶部41で記憶された含水率W、温度T、圧力Pxデータに基づいて図略の演算処理手段により演算処理し、また、設定条件に従って圧縮成形工程を制御する。なお、制御部40及び記憶部41の具体的な態様については本発明においては特に限定されない。本実施形態においては、特に、水分率センサ21で計測された含水率W、温度センサ22で計測された温度Tを記憶し、記憶された含水率W、温度Tに基づいて、後に詳しく説明するように基準圧縮ピーク圧Pや第一パンチと第二パンチとの基準間隔Lを微調整する補正をするための補正値を演算し、該補正値により補正された圧縮ピーク圧Pやプレス間隔Lで、前記記憶素子に予め記憶されている制御プログラムに従いセラミック造粒体用圧縮成形装置の各部を当該機能に応じてそれぞれ制御する。
【0016】
圧縮成形工程の制御としては、例えば、供給ホッパ30から充填器20へのセラミック造粒体100の供給量を、図略の供給量制御部により設定供給量と実供給量を比較しながら調整したり、充填器20による金型ダイス2へのセラミック造粒体100の充填タイミング、圧縮成形機本体10における、第一パンチ3及び第二パンチ4の可動タイミング、金型ダイス2及び第二パンチ4で規定される充填量の制御等が行われる。
【0017】
このような構成のセラミック造粒体用圧縮成形装置では、まず、圧縮成形装置の操作者は、成形条件設定部42から圧縮成形の終点を特定するための基準圧力ピークP又は第一パンチ及び第二パンチの基準間隔L、1ショットあたりのセラミック造粒体の充填量M、金型温度等を許容されるバラツキの範囲等とともに設定する。また、このとき、特定の設定値が許容される範囲を超えた場合には、警報を発報したり、可動停止指令を出したりするための指令も合わせて設定することもできる。
【0018】
そして、セラミック造粒体用圧縮成形装置が稼働される。セラミック造粒体用圧縮成形装置の稼働のはじめは、供給ホッパ30から充填器20へセラミック造粒体100が供給される。一方、充填器20へのセラミック造粒体100の供給の後、又は供給前後に、圧縮成形機本体10においては、第二パンチ4が所定距離可動して、金型ダイス2と第二パンチ4により形成されるスペースからなる設定された充填量のセラミック造粒体100を充填するための金型キャビティが形成される。そして、圧縮成形機本体10から金型キャビティが形成されたことを伝達する信号が制御部40に伝えられる。制御部40は該信号を検知した後、充填器20に対して金型ダイス2にセラミック造粒体100を充填するための指令を出し、図3(a)、(b)に示すように、充填器20が可動して金型ダイス2にセラミック造粒体100が充填される。そして、充填後、図3(c)に示すように、圧縮成形機本体10の第一パンチ3及び第二パンチ4に、圧縮成形を行う指令が出される。
【0019】
図4は、本実施形態のセラミック造粒体用圧縮成形装置における、一連の圧縮成形プロセスであるフローチャートを示す図である。図4において、成形条件設定部42から各種設定条件が入力され(S1)、成形工程スタートの指令が入力されると(S2)、まず、供給ホッパ30から充填器20に対してセラミック造粒体100が供給される(S3)。そして、充填器20に供給されたセラミック造粒体100の含水率Wが水分率センサ21で計測され、温度Tが温度センサ22で計測される(S4)。そして、記憶部41は、計測された含水率W及び温度Tを記憶し、記憶されたデータを制御部40に伝達する。次に、制御部40に備えられた図略の演算手段により、計測された含水率W及び温度Tに基づいて、補正圧縮ピーク圧P、または、第一パンチ3及び第二パンチ4によるセラミック造粒体100の圧縮間隔を補正した補正間隔Lを演算する(S5)。そして、得られた補正値に基づいて、圧縮終点信号を発するための終点設定を補正する(S6)。そして、ほぼ同時に、充填器20からセラミック造粒体100が金型ダイス2と第二パンチ4から形成される金型キャビティに充填される(S7)。そして、第1パンチ3により仮圧縮の後、設定量のセラミック造粒体100が充填されていることが確認され、その後、第1パンチ3及び第2パンチ4が可動してセラミック造粒体100を圧縮する(S8)。そして、圧縮が進行して金型に備えられた圧力センサが補正圧縮ピーク圧Pに達したこと、または、位置センサが第1パンチ3及び第2パンチ4が補正間隔Lに到達したことを確認したとき、圧縮終点信号が制御部40に発信される。そして、制御部40が圧縮終点信号を受信すると同時に第1パンチ3及び第2パンチ4に型開き指令が出されて圧縮が終了する(S9)。そして、得られた圧縮成形体が突き出されて離型される(S10)。ここまでが圧縮成形の1ショットのサイクルである。そして、S3〜S10の工程が所定のショット数だけ繰り返される。
【0020】
次に上記工程において用いられる補正方法について説明する。
【0021】
圧縮成形における圧縮成形終点は、一般的に、(i)第一パンチ及び第二パンチに掛かる基準圧縮ピーク圧Pを設定値とする圧力制御、又は、(ii)第一パンチ及び第二パンチの基準間隔Lを設定値とする位置制御、により制御される。
【0022】
(i)第一パンチ及び第二パンチに掛かる基準圧縮ピーク圧Pを設定値とする圧力制御は、セラミック造粒体100を金型ダイス2に充填した後、第一パンチ3及び第二パンチ4によりセラミック造粒体100を圧縮し、第一パンチ3及び第二パンチ4に掛かる圧力が所定の基準圧縮ピーク圧Pに達した場合に、圧縮を停止する、または保圧に切り替えて圧縮を終了するというものである。
【0023】
この場合においては、圧縮直前に測定されたセラミック造粒体の含水率Wが、予め定められた最適含水率Wよりも高い場合には基準圧縮ピーク圧Pよりも低い補正圧縮ピーク圧PA1になるまで圧縮することにより、圧縮しすぎることによりインゴットが短くなりすぎることを抑制することができる。一方、予め定められた最適含水率Wよりも低い場合には基準圧縮ピーク圧Pよりも高い圧縮ピーク圧PA1になるまで圧縮することにより、圧縮不足によりインゴットが長くなりすぎることを抑制することができる。
【0024】
このとき採用されうる補正値としては、例えば、以下のようにして求められる係数を用いた補正値が挙げられる。
【0025】
予め、セラミック造粒体100を圧縮成形したときの含水率Wに対するプレス圧Pを複数点計測し、そのセラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線を得る。このとき得られる近似曲線の例を図5に示す。
【0026】
そして、図5において、予め設定した基準含水率Wのときの該近似曲線に対する接線の傾きをA1とする。一方、あるショットにおいて測定された含水率がWX1(<W)の場合、含水率がWX1のときの該近似曲線に対する接線の傾きをB1とする。そしてα=A1/B1を算出する。または、あるショットにおいて測定された含水率がWX2(>W)の場合、含水率がWX2のときの該近似曲線に対する接線の傾きをB1とする。そしてα=A1/B1を算出する。この係数α又はαは(以下、これらをまとめてαと表す)、基準含水率Wのときの最適値として設定された基準圧縮ピーク圧Pに基づいて、含水率Wのときの最適なプレス圧PA1を算出するためのものであり、具体的には、基準含水率Wのときの基準圧縮ピーク圧Pに基づいてPA1=P/α・・・(1)の式により、補正された圧縮ピーク圧PA1を算出することにより、プレス圧をプレス成形時の顆粒含水率における最適なプレス圧に補正することができる。このようにして算出された補正された圧縮ピーク圧PA1によればショット間における長さのバラツキを抑制するための適切な圧力が得られる。
【0027】
同様に、予め、セラミック造粒体を圧縮成形したときの温度Tに対するプレス圧Pを複数点計測し、そのセラミック造粒体の温度Tを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結んだ近似曲線を得る。このとき得られる近似曲線の例を図6に示す。
【0028】
そして、図6において、予め設定した基準温度Tのときの該近似曲線に対する接線の傾きをA2とする。一方、あるショットにおいて測定された温度がTX1(<T)の場合、温度がTX1のときの該近似曲線に対する接線の傾きをB2とする。そしてβ=A2/B2を算出する。または、あるショットにおいて測定された温度がTX2(>T)の場合、温度がTX2のときの該近似曲線に対する接線の傾きをB2とする。そしてβ=A2/B2を算出する。この係数β又はβ(以下、これらをまとめてβと表す)は、基準温度Tのときの最適値として設定された基準圧縮ピーク圧Pに基づいて、温度Tのときの最適なプレス圧PA1を算出するためのものであり、具体的には、基準温度Tのときの基準圧縮ピーク圧Pに基づいて、前記PA1=P/α・・・(1)の式に、さらに、温度係数βを組み込んだPA2=P/α・β ・・・(2)の式により、補正された圧縮ピーク圧PA2を算出することにより、プレス圧をプレス成形時の顆粒含水率かつ顆粒温度における最適なプレス圧に補正することができる。このようにして算出された補正された圧縮ピーク圧PA2によればショット間における長さのバラツキを抑制するためのより適切な圧力が得られる。
【0029】
(ii)第一パンチ3及び第二パンチ4の基準間隔Lを設定値とする位置制御は、セラミック造粒体100を金型ダイス2に充填後、第一パンチ3及び第二パンチ4によりセラミック造粒体100を圧縮し、第一パンチ3と第二パンチ4との間隔が所定の基準間隔Lに達した場合に、圧縮を停止する、または保圧に切り替えるというものである。
【0030】
この場合においては、圧縮直前に測定されたセラミック造粒体100の含水率Wが、予め定められた最適含水率Wよりも低い場合には基準間隔Lよりも所定量だけ狭い補正間隔LA1になるまで圧縮することにより、圧縮不足によりインゴットの密度が低下することを抑制することができる。一方、予め定められた最適含水率Wよりも高い場合には基準間隔Lよりも所定量だけ広い補正間隔LA1になるまで圧縮することにより、圧縮しすぎによりインゴットの密度が高くなりすぎることを抑制することができる。
【0031】
このとき採用されうる補正値としては、例えば、以下のようにして求められる係数を用いた補正値が挙げられる。
【0032】
予め、上記(i)について説明したのと同様にして、セラミック造粒体を圧縮成形したときの含水率Wに対するプレス圧Pを複数点計測し、そのセラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ図5に示したような近似曲線を得る。そして、上記(i)について説明したのと同様にして、図5における近似曲線から、接線の傾きA1と接線の傾きB1を求め、α=A1/B1又はα=A1/B1を算出する。そして、
A1=L・α・・・(3)(αはα又はα
の式により、補正された補正間隔LA1を算出することにより、第一パンチと第二パンチとの間隔をプレス成形時の顆粒含水率における、最適圧縮ピーク圧を得られる間隔に補正することができる。このようにして算出された補正された補正間隔LA1によればショット間における密度のバラツキを抑制するための適切な圧縮間隔が得られる。
【0033】
同様に、予め、上記(i)について説明したのと同様にして、セラミック造粒体100を圧縮成形したときの温度Tに対するプレス圧Pを複数点計測し、そのセラミック造粒体の温度Tを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ図6に示したような近似曲線を得る。そして、上記(i)について説明したのと同様にして、図6における近似曲線から、接線の傾きA2と接線の傾きB2を求め、β=A2/B2、又はβ=A2/B2を算出する。そして、前記LA1=L・α・・・(3)の式に、さらに、温度係数β(βはB2又はβ)を組み込んだ
A2=L・α・β ・・・(4)
の式により、補正間隔LA2を算出することにより、補正間隔Lをプレス成形時の顆粒含水率かつ顆粒温度における、最適圧縮ピーク圧を得られる間隔に補正することができる。このようにして算出された補正間隔LA2によればショット間における密度のバラツキを抑制するためのより適切な圧力が得られる。
【0034】
また、本実施形態のセラミック造粒体用圧縮成形装置の他の実施形態としては、図7に示すように、充填器20及び供給ホッパ30に、それらに収納されたセラミック造粒体の含水率を調整するための加湿及び除湿機能を有する調湿装置50を備えていてもよい。図7中、51は充填器20を調湿するために調湿された空気を送風するための通気路、52は供給ホッパ30を調湿するために調湿された空気を送風するための通気路、53,54はメッシュ、55はセラミック造粒体供給口である。調湿装置50には、通気路51、及び、通気路52が接続されており、調湿装置50で調湿された空気を各通気路51,52から充填器20及び供給ホッパ30に送風することによりセラミック造粒体を調湿することができる。このような調湿装置50によれば、圧縮成形機本体10に供給されるセラミック造粒体100の含水率をコントロールすることができる。調湿装置50としては、コントロールされた湿度の空気を送風するエアーコンディショナー装置が用いられる。
【0035】
さらに、本発明のセラミック造粒体用圧縮成形装置には、ある特定のnショット目の圧縮成形の際に計側された圧力ピークPが、狙いの設定圧Pからずれた場合に、次のショットである(n+1)ショット目に充填されるセラミック造粒体の量を増減させることにより、(n+1)ショット目の圧縮成形の際の圧力の最大値が狙いの設定圧Pに近づくような制御がされていることが好ましい、具体的には、nショット目の圧縮成形の際に計側された圧力ピークPが、該所定の設定圧Pよりも低い場合には、次サイクル(n+1)ショット目の圧縮成形サイクルにおいて充填されるセラミック造粒体の量を増加させ、該所定の設定圧Pよりも高い場合には次サイクル(n+1)ショット目の圧縮成形サイクルにおいて充填されるセラミック造粒体の量を減少させるような補正をする制御手段を備えることが好ましい。このような制御手段によれば、前サイクルにおいて計測された実圧力ピークPに基づき、次のサイクルのセラミック造粒体の充填量を微調整することができるために、次サイクルにおける圧縮成形のピーク圧を調整することができ、それにより、ショット間における成形体密度のバラツキを抑制することができる。
【0036】
n+1ショット目(nは1以上の整数)の圧縮成形サイクルにおいて充填されるセラミック造粒体の充填量Mn+1としては
式(5):Mn+1=M±R・α・β・・・(5)
(式(5)中、Mはnショット目の前記セラミック造粒体の充填量、Rは基準給粉充填補正量、αは、前記セラミック造粒体の含水率を横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準含水率Wにおける接線の傾きをA1、含水率Wのときの接線の傾きをB1とした場合に、α=A1/B1を用いて算出される係数、βは前記セラミック造粒体の温度Tを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準温度Tにおける接線の傾きをA2、温度Tのときの接線の傾きをB2とした場合に、β=A2/B2を用いて算出される係数である)になるように制御される方法が例示される。
【0037】
この補正式(5)は、図8に示すように、圧縮直前に測定されたセラミック造粒体の含水率WXが、予め定められた最適含水率Wよりも高い場合には最適な基準充填補正量Rよりも所定量だけ多く補正充填量を増やすことで、狙いプレス圧力まで、より少ないショット数で到達することができる。一方、予め定められた最適含水率Wよりも低い場合には、基準充填補正量Rよりも所定量だけ少なく補正充填量を減らすことで、狙いプレス圧力を通り越してしまう可能性を減らすことができる。さらに、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tが、予め定められた基準温度Tよりも高い温度の場合には基準充填補正量Rよりも所定量だけ多く補正充填量を増やすことで、狙いプレス圧力まで、より少ないショット数で到達することができる。一方、予め定められた基準温度Tよりも低い温度の場合には基準充填補正量Rよりも所定量だけ少なく充填補正量を減らすことで、狙いプレス圧力を通り越してしまう可能性を減らすことができる。
【0038】
このようにして算出された(n+1)ショット目のセラミック造粒体の充填量Mn+1によれば、ショット間における長さのバラツキや密度のバラツキを抑制するための適切な充填量が得られる。
【0039】
以上説明した、本発明のセラミック造粒体用圧縮成形装置は、セラミック造粒体の圧縮成形が必要とされる用途であれば特に限定なく用いられるが、好ましくは、例えば、セラミック焼結体を得るための予備成形をするための圧縮成形装置として好ましく用いられる。
【0040】
前記セラミック造粒体はセラミック粉体と樹脂バインダとを含有する混合物を公知の造粒方法により造粒して得られるものである。
【0041】
セラミック粉体の具体例としては、アルミナ、ジルコニア、フェライト等の金属酸化物系セラミック粉体、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の非酸化物系セラミック粉体、チタン酸バリウム、チタン・ジルコン酸塩およびこれらの複合化合物等のセラミック粉体等が挙げられる。これらのセラミック粉体は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、セラミック粉体の粒径としては、0.5〜5μm、好ましくは0.7〜3μm程度の範囲であることが好ましい。
【0042】
一方、樹脂バインダの具体例としては、例えば、ポリビニルアルコールやポリ酢酸ビニルの部分けん化物、ポリ(メタ)アクリル酸、メチルセルロース、アクリルアミド類等の単独重合体が挙げられる。これらは、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0043】
バインダの配合割合の具体例としては、例えば、セラミック粉体100質量部に対して0.2〜10質量部、さらには0.5〜5質量部、とくには0.7〜3質量部の範囲であることが好ましい。
【0044】
なお、セラミック造粒体には、さらに、目的に応じて、分散剤、可塑剤、離型剤、等の添加剤を必要に応じて添加してもよい。また、セラミック造粒体としては、異なるセラミック粉末からなるセラミック造粒体を2種以上組み合わせたものであってもよい。
【0045】
圧縮成形に適したセラミック造粒体の粒径としては、20〜300μm、好ましくは30〜100μm程度の範囲であることが好ましい。含水率としては0.5〜0.8%の範囲であることが好ましい。含水率が低すぎる場合には得られる成形体の強度が低下して割れ等の発生率が高くなる傾向があり、また、高すぎる場合には金型への材料付着性が高くなって成形体に凹凸が生じたり、クラックの発生率が高くなる恐れがある。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】図1は本実施形態のセラミック造粒体用圧縮成形装置の構成を模式的に示した、構成模式図である。
【図2】図2は、図1中の充填器20の拡大模式図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、圧縮成形プロセスを説明するための説明図である。
【図4】図4は、本実施形態のセラミック造粒体用圧縮成形装置における、一連の圧縮成形プロセスを説明するためのフローチャートである。
【図5】セラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線を引いたときのグラフを示す。
【図6】セラミック造粒体を圧縮成形したときの温度Tを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線を引いたときのグラフを示す。
【図7】図7は、本実施形態のセラミック造粒体用圧縮成形装置に備えられる調湿装置を説明するための模式構成図である。
【図8】図8は、設定したプレス圧と実圧力との差を横軸に、該プレス圧の差を補正するためのセラミック造粒体の充填補正量を縦軸にプロットしたときのグラフである。
【図9】図9は、従来の圧縮成形機で成形の圧縮終点を圧力で制御した場合に得られるインゴットの長さのバラツキを説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0047】
2 金型ダイス
3 第一パンチ
4 第二パンチ
5 圧力センサ
10 圧縮成形機本体
20 充填器
21 水分率センサ
22 温度センサ
30 供給ホッパ
31 供給路
40 制御部
40a 演算部
41 記憶部
42 成形条件設定部
50 調湿装置
51、52 通気路
53,54 メッシュ
55 セラミック造粒体供給口
80a、80b インゴット
100 セラミック造粒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック粉体と樹脂バインダとを含有する混合物を造粒して得られるセラミック造粒体を、圧縮成形するためのセラミック造粒体用圧縮成形装置であって、
金型ダイスの両端から挿入された第一パンチ及び第二パンチにより、該金型ダイス内に充填されたセラミック造粒体を、圧縮するための圧縮成形機本体と、
前記圧縮成形機本体の金型ダイス内にセラミック造粒体を充填するための充填器と、
前記充填器にセラミック造粒体を供給するための供給ホッパと、を備え、
前記充填器には、収納されたセラミック造粒体の含水率Wを測定するための水分率センサ及び収納されたセラミック造粒体の温度Tを測定するための温度センサが備えられており、
前記圧縮成形機本体には圧縮成形時における第一パンチ及び第二パンチに生じる圧力Pxを測定するための圧力センサがさらに備えられており、
前記測定された、含水率W及び/又は温度Tに基づき、該第一パンチ及び第二パンチの圧縮ピーク圧及び/又は、圧縮間隔を補正するような制御手段を備えていることを特徴とするセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項2】
前記圧縮成形機本体における第一パンチ及び第二パンチによるセラミック造粒体の圧縮終点は、第一パンチ及び第二パンチに掛かる基準圧縮ピーク圧Pを設定値とする圧力制御がなされており、
前記含水率Wが、予め定められた最適含水率Wよりも高い場合には基準圧縮ピーク圧Pを所定圧だけ低下させる補正をし、予め定められた最適含水率Wよりも低い場合には基準圧縮ピーク圧Pを所定圧だけ上昇させる補正をするような制御手段を備える請求項1に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項3】
補正された圧縮ピーク圧PA1が下記式(1):
A1=P/α ・・・(1)
(式(1)中、αは、前記セラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準含水率Wにおける接線の傾きをA1、含水率Wのときの接線の傾きをB1とした場合に、α=A1/B1を用いて算出される係数である)
により求められる請求項2に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項4】
温度Tが、予め定められた最適温度Tよりも高い場合には基準圧縮ピーク圧Pを所定圧だけ低下させる補正をし、温度Tが、予め定められた最適温度Tよりも低い場合には基準圧縮ピーク圧Pを所定圧だけ上昇させる補正をするような制御手段をさらに備える請求項2に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項5】
補正された圧縮ピーク圧PA2が下記式(2):
A2=P/α・β ・・・(2)
(式(2)中、αは、前記セラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準含水率Wにおける接線の傾きをA1、含水率Wのときの接線の傾きをB1とした場合に、α=A1/B1を用いて算出される係数、βは前記セラミック造粒体の温度Tを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準温度Tにおける接線の傾きをA2、温度Tのときの接線の傾きをB2とした場合に、β=A2/B2を用いて算出される係数である)
により求められる請求項4に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項6】
前記圧縮成形機本体における第一パンチ及び第二パンチによるセラミック造粒体の圧縮終点は、第一パンチと第二パンチとの基準間隔Lを設定値とする位置制御されており、
前記含水率Wが、予め定められた最適含水率Wよりも低い場合には基準間隔Lを所定量だけ狭くする補正をし、予め定められた最適含水率Wよりも高い場合には基準間隔Lを所定量だけ広げる補正をするような制御手段を備えた請求項1に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項7】
補正された間隔LA1が下記式(3):
A1=L・α・・・(3)
(式(3)中、αは、前記セラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準含水率Wにおける接線の傾きをA1、含水率Wのときの接線の傾きをB1とした場合に、α=A1/B1を用いて算出される係数である)
により求められる請求項6に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項8】
温度Tが、予め定められた最適温度Tよりも低い場合には基準間隔Lを所定量だけ狭くする補正をし、温度Tが、予め定められた最適温度Tよりも高い場合には基準間隔Lを所定量だけ広げる補正をするような制御手段をさらに備える請求項6に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項9】
補正された間隔LA2が下記式(4):
A2=L・α・β ・・・(4)
(式(4)中、αは、前記セラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準含水率Wにおける接線の傾きをA1、含水率Wのときの接線の傾きをB1とした場合に、α=A1/B1を用いて算出される係数、βは前記セラミック造粒体の温度Tを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準温度Tにおける接線の傾きをA2、温度Tのときの接線の傾きをB2とした場合に、β=A2/B2を用いて算出される係数である)
により求められる請求項8に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項10】
前記測定された温度T及び含水率Wに基づき、前記供給ホッパ内部及び/又は前記充填器内部の湿度を基準温度T及び基準含水率Wに近づくように調整する調湿手段が備えられている請求項1〜9の何れか1項に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項11】
前記温度T及び含水率Wが、予め設定された所定範囲外の場合に、アラームを発報する手段を備える請求項1〜10の何れか1項に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項12】
セラミック造粒体の圧縮時に計側された圧力ピークPxが、所定の設定圧Pよりも低い場合には、次サイクルの圧縮成形サイクルにおいて充填されるセラミック造粒体の量を増加させ、該所定の設定圧Pよりも高い場合には次サイクルの圧縮成形サイクルにおいて充填されるセラミック造粒体の量を減少させるような補正をする制御手段を備える請求項1〜11の何れか1項に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。
【請求項13】
n+1ショット目(nは1以上の整数)の圧縮成形サイクルにおいて充填されるセラミック造粒体の充填量Mn+1が下記式(5):
n+1=M±R・α・β ・・・(5)
(式(5)中、Mはnショット目の前記セラミック造粒体の充填量、Rは基準給粉充填補正量、αは、前記セラミック造粒体の含水率Wを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該含水率Wに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準含水率Wにおける接線の傾きをA1、含水率Wのときの接線の傾きをB1とした場合に、α=A1/B1を用いて算出される係数、βは前記セラミック造粒体の温度Tを横軸に、該セラミック造粒体を圧縮成形したときの該温度Tに対するプレス圧Pを縦軸にプロットし、それを結ぶ近似曲線から、基準温度Tにおける接線の傾きをA2、温度Tのときの接線の傾きをB2とした場合に、β=A2/B2を用いて算出される係数である)
になるように制御される請求項12に記載のセラミック造粒体用圧縮成形装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−5869(P2010−5869A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−166557(P2008−166557)
【出願日】平成20年6月25日(2008.6.25)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】