説明

セルロース誘導体の組み合わせによる洗濯洗剤の洗浄性能の向上

本発明の目的は、非イオンセルロース誘導体の汚れ解離能を向上させることである。この目的は、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって調製される汚れ解離性セルロース誘導体とカルボキシメチルセルロースによって形成される組み合わせによって達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、ある種の非イオン汚れ解離性セルロース誘導体およびカルボキシメチルセルロースの組み合わせの使用による、繊維製品の洗浄における洗浄性能の向上に関する。
【背景技術】
【0002】
洗浄工程に必須である成分、例えば界面活性剤およびビルダー物質に加えて、洗濯洗剤は、通常、洗浄助剤の用語で集約でき、泡調整剤、灰色化抑制剤、漂白剤、漂白活性剤および染料移行抑制剤などの異なる活性物質を包含するさらなる構成成分を含んでなる。そのような助剤には、撥汚性を洗濯繊維に付与し、洗浄作業中に存在する場合は、残りの洗剤成分の汚れ解離能を高める物質が含まれる。同じことが、硬質表面用洗浄組成物にもあてはまる。そのような汚れを解離できる物質は、しばしば「汚れ解離性」物質、または処理された表面、例えば繊維を、汚れを解離するように変性できることから「撥汚剤」と呼ばれる。
【0003】
例えば、米国特許US4136038は、メチルセルロースの汚れ解離性作用を開示している。欧州特許出願EP0213729は、石鹸とアルキルヒドロキシアルキルセルロースを含んでなる非イオン界面活性剤との組み合わせを含んでなる洗濯洗剤を使用する場合の減少した再付着を開示している。欧州特許出願EP0213730は、カチオン界面活性剤およびHLB値3.1〜3.8を有する非イオンセルロースエーテルを含んでなる繊維製品処理組成物を開示している。米国特許US4000093は、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースまたはアルキルヒドロキシアルキルセルロース0.1〜3重量%および界面活性剤5〜50重量%を含んでなり、界面活性剤成分が実質的にC10−C13−アルキルスルフェートからなり、5重量%までのC14−アルキルスルフェート並びに5重量%未満のC15およびそれ以上のアルキル基含有アルキルスルフェートを含んでなる洗濯洗剤を開示している。米国特許US4174305は、アルキルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロースまたはアルキルヒドロキシアルキルセルロース0.1〜0.3重量%および界面活性剤5〜50重量%を含んでなり、界面活性剤成分が実質的にC10−C12−アルキルベンゼンスルホネートからなり、C13およびそれ以上のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホネート5重量%未満を含んでなる洗濯洗剤を開示している。欧州特許出願EP0634481は、アルカリ金属パーカーボネートおよび1種またはそれ以上の非イオンセルロース誘導体を含んでなる洗濯洗剤に関する。非イオンセルロース誘導体の中で、単にヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびメチルセルロースを明瞭に開示し、実施例において、メチルヒドロキシエチルセルロースTylose(商標)MH50、ヒドロキシプロピルメチルセルロースMethocel(商標)F4Mおよびヒドロキシブチルメチルセルロースを開示している。欧州特許EP0271312(P&G)は、汚れ解離活性物質、中でもセルロースアルキルエーテルおよびセルロースヒドロキシアルキルエーテル(1.5〜2.7のDSおよび2000〜100000の分子量を有する)、例えばメチルセルロースおよびエチルセルロースに関し、セルロースアルキルエーテルおよびセルロースヒドロキシアルキルエーテルは過酸化物漂白剤と共に、10:1〜1:10の(漂白剤の活性酸素含量に基づく)重量比で使用されている。欧州特許EP0948591B1は、洗濯される布および繊維製品に、外観的利点、例えば、ピリング/毛羽立ちの減少、退色の抑制、向上した摩耗耐性および/または増大した柔軟性を与え、界面活性剤1〜80重量%、有機または無機ビルダー1〜80重量%、10000〜2000000の分子量を有する疎水変性非イオンセルロースエーテル(任意にオリゴマー化された(オリゴマー化度20まで)エチレンオキシまたは2−プロピレンオキシエーテル単位およびC8−24−アルキル置換基の存在下での変性であり、アルキル置換基は、セルロースエーテル物質に基づいて0.1〜5重量%の量で存在する)0.1〜80重量%を含有する液状または顆粒状の洗濯洗剤を開示している。
【0004】
ポリエステル繊維の化学的な類似性により、この物質からなる繊維製品の場合に特に効果的な汚れ解離活性物質は、ジカルボン酸単位、アルキレングリコール単位およびポリアルキレングリコール単位を有するコポリエステルである。上記の汚れ解離性コポリエステルおよび洗濯洗剤の使用も、以前から知られている。
【0005】
例えば、ドイツ公開特許公報DT1617141は、ポリエチレンテレフタレート−ポリオキシエチレングリコールコポリマーを使用する洗浄方法を記載している。ドイツ公開特許公報DT2200911は、非イオン界面活性剤ならびにポリオキシエチレングリコールおよびポリエチレンテレフタレートからなるコポリマーを含んでなる洗濯洗剤に関する。ドイツ公開特許公報DT2253063は、二塩基性カルボン酸およびアルキレンポリグリコールまたはシクロアルキレンポリグリコールおよび任意のアルキレングリコールまたはシクロアルキレングリコールからなるコポリマーを含んでなる酸性繊維変性組成物を記載している。ポリエチレングリコール単位は、750〜5000の分子量を有し、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキシドテレフタレートのモル比が50:50〜90:10であるエチレンテレフタレートおよびポリエチレンオキシドテレフタレートからなるポリマーならびにその洗濯洗剤における使用がドイツ特許DE2857292に記載されている。15000〜50000の分子量を有し、エチレンテレフタレートおよびポリエチレンオキシドテレフタレートからなるポリマーは、ドイツ公開特許公報DE3324258の洗濯洗剤に使用され、そこでは、ポリエチレングリコール単位が1000〜10000の分子量を有し、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキシドテレフタレートとのモル比が2:1〜6:1である。欧州特許EP066944は、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、芳香族ジカルボン酸およびスルホン化芳香族ジカルボン酸から特定のモル比で構成されるコポリエステルを含んでなる繊維製品処理組成物に関する。欧州特許EP185427は、メチルまたはエチル基で末端キャップされ、エチレンテレフタレートおよび/またはプロピレンテレフタレートおよびポリエチレンオキシドテレフタレート単位を含有するポリエステル、ならびにそのような汚れ解離性ポリマーを含む洗濯洗剤を開示している。欧州特許EP241984は、オキシエチレン基およびテレフタル酸単位に加えて、置換エチレン単位およびグリセロール単位も含有するポリエステルに関する。欧州特許EP241985は、オキシエチレン基およびテレフタル酸単位に加えて、1,2−プロピレン、1,2−ブチレンおよび/または3−メトキシ−1,2−プロピレン基およびグリセロール単位を含有し、C−C−アルキル基で末端キャップされているポリエステルを開示している。欧州特許EP253567は、900〜9000の分子量を有し、エチレンテレフタレートおよびポリエチレンオキシドテレフタレートからなり、ポリエチレングリコール単位は300〜3000の分子量を有し、エチレンテレフタレートとポリエチレンオキシドフタレートのモル比は0.6〜0.95である汚れ解離性ポリマーを開示している。欧州特許出願EP272033は、C1−4−アルキルまたはアシル基によって少なくとも部分的に末端キャップされており、ポリプロピレンテレフタレートおよびポリオキシエチレンテレフタレート単位を有するポリエステルを開示している。欧州特許EP274907は、スルホエチルによって末端キャップされているテレフタレート含有汚れ解離性ポリエステルを開示している。欧州特許出願EP357280において、テレフタレート、アルキレングリコールおよびポリ−C2−4−グリコール単位を有する汚れ解離性ポリエステルは、不飽和末端基のスルホン化によって調製されている。ドイツ特許出願DE2655551は、そのようなポリエステルとイソシアネート含有ポリマーとの反応およびそのように調製されたポリマーの合成繊維洗浄過程での汚れの再付着に対する使用を開示している。ドイツ特許出願DE2846984は、汚れ解離性ポリマーとして、ジイソシアネートと親水性非イオンマクロジオールから得られる、末端イソシアネート基を含有するプレポリマーとポリエステルの反応生成物を含んでなる洗濯洗剤を開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この広範囲の従来技術から既知である主なポリマーは、ポリエステルであるか、少なくとも大部分がポリステルである繊維製品の場合にしか、十分な効果を有さないとう欠点を有する。しかしながら、現代の繊維製品の大部分は、綿または綿−ポリエステルの混合繊維からなり、そのため、そのような繊維製品上の脂汚れの場合に、より良好な活性を有する汚れ解離性ポリマーが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
驚くべきことに、カルボキシメチルセルロースと組み合わせて使用すると、非イオンセルロース誘導体の汚れ解離作用が向上することが見出された。
【0008】
従って、本発明は、繊維製品の洗浄における洗浄性能を向上させるための、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロース誘導体とカルボキシメチル化セルロースの組み合わせの使用を提供する。
【0009】
「セルロース誘導体」を本明細書で使用する場合、「セルロース誘導体」は、通常、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロースを意味する。前者から(セルロース誘導体でもあるけれども)カルボキシメチルセルロースを区別するために、後者にはカルボキシメチルセルロースまたは「カルボキシメチル化セルロース」を用いる。
【0010】
本発明に従って、上記の汚れ解離性セルロースとカルボキシメチル化セルロースを用いた組み合わせの洗浄性能の向上効果は、繰り返しの使用、すなわち、既に洗浄されたおよび/またはセルロース誘導体の存在下で、場合によりカルボキシル化セルロースの同時の存在下で、汚れる前に後処理された適当な繊維製品からのしみの除去に、特に顕著である。後処理に関して、上記のセルロース誘導体を含まない洗濯洗剤によって行った場合の実際の洗浄作業後に、繊維製品を、本発明によって使用される組み合わせを含む後処理組成物と、例えば繊維柔軟工程で、接触させる場合に、上記の肯定的な側面が実現されることに注目すべきである。この手順においても、本発明で使用される組み合わせの洗浄性能の向上効果は、そのセルロース誘導体を含む洗濯洗剤を再度使用しないときでさえ、次の洗浄作業でも見られる。
【0011】
好ましい汚れ解離性セルロース誘導体は、C−C10基、特にC−C基によってアルキル化されており、さらにC−C10ヒドロキシアルキル基、特にC−Cヒドロキシアルキル基を有するものである。これらは、セルロースを、適したアルキル化剤、例えば、アルキルハライドまたはアルキルスルフェートと反応させ、その後、適したアルキレンオキシド、例えばエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドと反応させる既知の方法によって得られる。本発明の好ましい態様において、セルロース誘導体は、アンヒドログリコースモノマー単位につき、平均して0.5〜2.5、特に1〜2のアルキル基、0.02〜0.5、特に0.05〜0.3のヒドロキシアルキル基を有する。本発明で使用されるセルロース誘導体の平均分子量は、好ましくは10000〜150000D、特に40000〜120000D、さらに好ましくは80000〜110000Dの範囲である。汚れ解離性セルロース誘導体の重合度および分子量の測定は、ウベローデ毛細管粘度計によって十分に希釈した水溶液の極限粘度数の測定に基づいている。定数[H. Staudinger and F. Reinecke, "Ueber Molekulargewichtsbestimmung an Celluloseethern"(セルロースエーテルの分子量測定について)、Liebigs Annalen der Chemie 535, 47 (1938)]および補正率[F. Rodriguez and L.A. Goettler、"The flow of Moderately Concentrated Polymer Solutions in Water"(中程度に濃縮したポリマー水溶液の流れ)、Transactions of the Society of Rheology VIII, 3 17 (1964)]を用いて、極限粘度数から、重合度、および置換度(DSおよびMS)を考慮して対応する分子量を計算することが可能である。例えば、クロロ酢酸をセルロースに反応させることによる既知の方法で得られるカルボキシメチルセルロースについても同じことがあてはまる。カルボキシメチルセルロースは、アンヒドログリコースモノマー単位につき好ましくは0.4〜0.8、特に0.5〜0.7のカルボキシメチル基を有する。
【0012】
上記のように、本発明で使用されるセルロース誘導体は、簡単な方法で調製され、生態学的および毒物学的に安全である。同様に容易に得られ、生態学的よび毒物学的に安全なカルボキシメチルセルロースと組み合わせると、従来から既知の化合物をこの目的のために使用する場合より、特に綿または綿含有繊維製品上の脂および化粧品の汚れを極めて良好に除去できる。また、同等の脂除去能力に対して、かなりの量の界面活性剤を節約できる。
【0013】
洗浄工程に関して、本発明の使用は、セルロース誘導体およびカルボキシメチルセルロースを、別個に、洗濯洗剤含有液に添加するか、セルロース誘導体および/またはカルボキシメチルセルロースを、洗濯洗剤の構成成分として洗濯液に導入することであり、特に好ましくは、特定量のセルロース誘導体およびカルボキシメチルセルロースの両方を、洗濯洗剤の構成成分とする。それ故に、本発明は、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロース誘導体およびカルボキシメチル化セルロースを1:1.6〜1:5、特に1:1.8〜1:3の重量比で含んでなる洗濯洗剤を提供する。洗濯の後処理工程において、したがって、本発明の使用では、セルロース誘導体および/またはカルボキシメチルセルロースを、濯ぎ液に別個に添加することまたは2種の両方または少なくとも1種を、後処理組成物、特に繊維製品柔軟剤の構成成分として導入する。
【0014】
本発明で使用される組み合わせを含んでなる洗濯洗剤は、本発明の本質である組み合わせ成分と望ましくない相互作用をしない市販の他の成分すべてを含んでなる。好ましくは、洗濯洗剤に、0.1〜5重量%、特に0.5〜2.5重量%の量でセルロース誘導体を配合する。
【0015】
本発明の他の態様は、綿からなるかまたは綿を含んでなる繊維製品の洗浄において、洗濯洗剤の洗浄性能を高めることに関する。
【0016】
驚くべきことに、本発明によって使用される組み合わせは、ある種の他の洗濯洗剤および洗浄組成物に効果的に作用し、逆に本発明によって使用される組み合わせの活性は、ある種の他の洗濯洗剤成分によって高められることが見出された。これらの効果は、活性酵素成分(特にプロテアーゼおよびリパーゼ)の場合、水不溶性無機ビルダーの場合、水溶性無機および有機ビルダー(特に酸化炭水化物に基づくビルダー)の場合、過酸化物系漂白剤(特にアルカリ金属パーカーボネート)の場合、合成スルフェートおよびスルホネート型アニオン界面活性剤の場合に生じ、それ故に、本発明で使用する組み合わせと共に、上記の少なくとも1種の他の成分を使用するのが好ましい。
【0017】
好ましい態様において、そのような組成物は、脂肪アルキルポリグリコシド、脂肪アルキルポリアルコキシレート、特にエトキシレートおよび/またはプロピキシレート、脂肪酸ポリヒドロキシアミドおよび/またはエトキシル化および/またはプロポキシル化生成物または脂肪アルキルアミン、ビシナルジオール、脂肪酸アルキルエステルおよび/または脂肪酸アミドおよびそれらの混合物から選択される非イオン界面活性剤を、2〜25重量%の量で含んでなる。
【0018】
本発明の組成物のさらなる態様は、合成スルフェートおよび/またはスルホネート型アニオン界面活性剤、特に脂肪アルキルスルフェート、脂肪アルキルエーテルスルフェート、スルホ脂肪酸エステルおよび/またはスルホ脂肪酸二塩の、特に2〜25重量%の量で存在させることを含む。アニオン界面活性剤は、好ましくは、アルキルまたはアルケニル基が8〜22個、特に12〜18個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニルスルフェート若しくはアルキルまたはアルケニルエーテルスルフェートから選択される。
【0019】
有用な非イオン界面活性剤としては、10〜22個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する飽和またはモノもしくはポリ不飽和の直鎖または分岐鎖アルコールのアルコキシレート、特にエトキシレートおよび/またはプロポキシレートが挙げられる。アルコールのアルコキシル化度は、通常、1〜20、好ましくは3〜10である。アルコキシレートは、適したアルコールを、適したアルキレンオキシドと反応させる既知の方法で調製されうる。特に適しているものは、脂肪アルコールの誘導体であるが、分岐鎖状異性体、特にオキソアルコールとして知られているものであり、使用可能なアルコキシレートを調製するために使用されうる。したがって、使用可能なものは、直鎖基、特にドデシル、テトラデシル、ヘキサデシルまたはオクタデシル基を有する1級アルコールのアルコキシレート、特にエトキシレート、およびそれらの混合物である。また、使用可能なものは、アルキル基に関して上記のアルコールに対応するアルキルアミン、ビシナルジオールおよびカルボキサミドの対応アルコキシル化生成物である。また、有用なものは、脂肪酸アルキルエステルのエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加生成物(国際特許出願WO90/13533に記載された方法によって調製される)、および脂肪酸ポリヒドロキシアミド(米国特許US1985424、US2016962およびUS20703798および国際特許出願WO92/06984の方法によって調製される)である。本発明の組成物に組み込まれるのに適したアルキルポリグリコシドは、一般式:(G)−OR12[式中、R12は、8〜22個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル基であり、Gはグリコース単位であり、nは1〜10である。]で示される化合物である。このような化合物およびその調製方法は、例えば、欧州特許出願EP92355、EP301298、EP357969およびEP362671または米国特許US3547828に記載されている。グリコシド成分(G)は、天然由来のアルドースまたはケトースモノマー、特にグルコース、マンノース、フルクトース、ガラクトース、タロース、グロース、アルトロース、アロース、イドース、リボース、アラビノース、キロースおよびリキソースからなるオリゴマーまたはポリマーである。グリコシド結合したモノマーからなるオリゴマーは、存在する糖の種類とは別に、オリゴマー化度として知られる糖の数によって特徴づけられる。分析的に測定されるパラメーターとしてのオリゴマー化度nは、通常、分数であり、1〜10の間の数であり、好ましく使用されるグリコシドの場合、1.5の値未満、特に1.2〜1.4である。入手容易さの故に、好ましいモノマー単位はグルコースである。分岐鎖異性体、特にオキソアルコールも、使用可能なグリコシドを調製するために使用できるが、グリコシドのアルキルまたはアルケニル基R12は、再生可能な原料の容易に入手できる誘導体、特に、脂肪アルコールから誘導され。したがって、使用可能なものは、特に直鎖オクチル、デシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシルまたはオクタデシル基を有する1級アルコールおよびそれらの混合物である。特に好ましいアルキルグリコシドは、ココナツ脂肪アルキル基、すなわち、実質的にR12=ドデシルおよびR12=テトラデシルを有する混合物を含有する。
【0020】
非イオン界面活性剤は、本発明に従って使用される組み合わせを含んでなる組成物中に、好ましくは1〜30重量%、特に1〜25重量%の量で存在し、この範囲の上限量は、5重量%までのいくぶんより少ない量を主として含有する液状洗濯洗剤および粒子状洗濯洗剤に見られる。
【0021】
これに代えてまたは加えて、組成物は、さらなる界面活性剤、好ましくはスルフェートまたはスルホネート型合成アニオン界面活性剤、例えば、アルキルベンゼンスルホネートを、好ましくはそれぞれの組成物全体に対して20重量%までの量、特に0.1〜18重量%の量で含んでいてよい。そのような組成物での使用に特に適している合成アニオン界面活性剤は、8〜22個の炭素原子を有するアルキルおよび/またはアルケニルスルフェートであり、対カチオンとしてアルカリ金属、アンモニウムまたはアルキルもしくはヒドロキシアルキル置換アンモニウムを有する。好ましいものは、12〜18個の炭素原子を有する脂肪アルコールおよびオキソアルコールとして知られているそれらの分岐鎖類縁体の誘導体である。アルキルおよびアルケニルスルフェートは、対応するアルコール成分と通常の硫酸化剤、特に三酸化硫黄またはクロロスルホン酸との反応およびその後のアルカリ金属、アンモニアまたはアルキルもしくはヒドロキシアルキル置換アンモニウム塩基による中和によって調製されうる。そのようなアルキルおよび/またはアルケニルスルフェートは、本発明のウレタン系ポリマーを含んでなる組成物中に、0.1〜15重量%、特に0.5〜10重量%の量で存在する。
【0022】
使用できるスルフェート型界面活性剤としては、エーテルスルフェートとして既知である上記のアルコールの硫酸化アルコキシル化生成物も挙げられる。そのようなエーテルスルフェートは、1分子あたり好ましくは2〜30、特に4〜10のエチレングリコール基を有する。適したスルホネート型アニオン界面活性剤としては、脂肪酸エステルと三酸化硫黄との反応およびその後の中和によって得られるα−スルホエステル、特に、8〜22個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する脂肪酸と1〜6個、好ましくは1〜4個の炭素原子を有する直鎖アルコールから誘導されるスルホン化生成物ならびにこれらの加水分解から形式的に生じるスルホ脂肪酸が挙げられる。
【0023】
有用な他に任意界面活性剤成分は、石鹸であり、適した石鹸は、飽和脂肪酸石鹸、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸またはステアリン酸の塩、天然脂肪酸混合物、例えばココナツ、パーム核または獣脂脂肪酸から誘導される石鹸が挙げられる。特に、好ましいものは、飽和C12−C18脂肪酸石鹸50〜100重量%およびオレイン酸石鹸50重量%までからなる石鹸混合物である。石鹸は、好ましくは0.1〜5重量%の量で存在する。しかしながら、特に本発明で使用されるポリマーを含んでなる液状組成物において、一般に20重量%までのより多量の石鹸が存在してよい。
【0024】
所望により、組成物は、存在する場合に、好ましくは0.5〜7重量%の量で使用されるベタインおよび/またはカチオン界面活性剤を含んでなる。中でも、以下に記載のエステルクォートが特に好ましい。
【0025】
さらなる態様において、本発明で使用される組み合わせを含む組成物は、水溶性および/または水不溶性ビルダー、特に、アルカリ金属アルミノシリケート、1を超える比を有する結晶性アルカリ金属シリケート、単量体ポリカルボキシレート、重合体ポリカルボキシレートおよびそれらの混合物から選択されるビルダーを、2.5〜60重量%の量で含んでなる。
【0026】
本発明で使用される組み合わせを含んでなる組成物は、好ましくは20〜55重量%の水溶性および/または水不溶性の有機および/または無機ビルダーを含有する。水溶性有機ビルダー物質としては、ポリカルボン酸、特にクエン酸および糖酸から選択されるもの、重合(ポリ)カルボン酸、特に国際特許出願WO93/16110の多糖類の酸化から得られるポリカルボキシレート、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリマレイン酸およびそれらのコポリマーの群からのものが挙げられ、それらは、共重合状態で、カルボン酸官能基を有さない重合物質も少量含有しうる。不飽和カルボン酸のホモポリマーの相対分子量は、通常、遊離酸に基づいて5000〜200000であり、コポリマーでは、2000〜200000、好ましくは50000〜120000である。特に好ましいアクリル酸−マレイン酸コポリマーは、50000〜100000の相対分子量を有する。好ましいほどではないが、この群の適した化合物は、アクリル酸またはメタクリル酸と、ビニルエーテル、例えばビニルメチルエーテル、ビニルエステル、エチレン、プロピレンおよびスチレンとのコポリマーであり、酸の割合は、少なくとも50重量%である。使用される水溶性有機ビルダー物質は、モノマーとして、2種のカルボン酸および/またはそれらの塩ならびに第3モノマーとしてビニルアルコールおよび/またはビニルアルコール誘導体または炭水化物を含むターポリマーであってよい。第1酸モノマーまたはその塩は、モノエチレン性不飽和C−C−カルボン酸、好ましくはC−C−モノカルボン酸、特に(メタ)アクリル酸から誘導する。第2酸モノマーまたはその塩は、C−C−ジカルボン酸、特に好ましくはマレイン酸の誘導体であってよい。第3モノマー単位は、この場合、好ましくはビニルアルコールおよび/または好ましくはエステル化ビニルアルコールによって形成される。ビニルアルコールと短鎖カルボン酸、例えばC−C−カルボン酸とのエステルを構成するビニルアルコール誘導体が好ましい。好ましいターポリマーは、60〜95重量%、特に70〜90重量%の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリレート、好ましくはアクリル酸またはアクリレート、およびマレイン酸またはマレエート、5〜40重量%の、好ましくは10〜30重量%のビニルアルコールおよび/またはビニルアセテートを含有する。特に好ましいものは、(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリレートとマレイン酸またはマレエートの重量比が1:1〜4:1、好ましくは2:1〜3:1、特に2:1〜2.5:1であるターポリマーである。量および重量比の両方は酸に基づく。第2酸性モノマーまたはその塩は、アルキル基、好ましくはC−C−アルキル基またはベンゼンもしくはベンゼン誘導体から好ましくは誘導される芳香族基によって2−置換されたアリルスルホン酸の誘導体であってよい。好ましいターポリマーは、40〜60重量%、特に45〜55重量%の(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリレート、さらに好ましくはアクリル酸またはアクリレート、10〜30重量%の、好ましくは15〜25重量%のメタリルスルホン酸またはメタリルスルホネート、および第3モノマーとして、15〜40重量%の、好ましくは20〜40重量%の炭水化物を含有する。この炭水化物は、例えばモノ−、ジ−、オリゴ−またはポリサッカリドであってよく、好ましくはモノ−、ジ−またはオリゴサッカリド、特に好ましくはスクロースである。第3モノマーの使用は、ポリマー内に意図された分裂部位を組みこむことを考えられ、このことは、ポリマーの良好な生分解性に寄与する。これらターポリマーは、特にドイツ特許DE4221381およびドイツ特許出願DE4300772に記載される方法によって調製され、一般に1000〜200000、好ましくは200〜50000、特に3000〜10000の相対分子量を有する。特に、液状組成物の調製のために、それらは、水溶液の形態、好ましくは30〜50重量%の水溶液の形態で使用される。上記のすべてのポリカルボン酸は、通常、水溶性塩、特にアルカリ金属塩の形態で使用される。
【0027】
そのような有機ビルダー物質は、40重量%まで、特に25重量%まで、好ましくは1〜5重量%の量で存在する。上記の上限に近い量は、ペーストまたは液状、特に水性である組成物で主に用いられる。
【0028】
使用される水不溶性水分散性の無機ビルダーは、特に、液状組成物中で50重量%までの、好ましくは40重量%を超えない、特に1〜5重量%の結晶性または無定形アルカリ金属アルミノシリケートである。中でも、洗剤品質の点から結晶性アミノシリケート、特にゼオライトNaAおよび場合によりNaXが好ましい。上記の上限に近い量は、主に、固体粒子状組成物で使用される。適したアルミノシリケートは、特に、30mmを超える粒子寸法を有する粒子を有さず、少なくとも80重量%程度の10mm未満の寸法を有する粒子からなる。ドイツ特許DE2412837の明細書に従って測定できるそれらのカルシウム結合力は、1gにつき100〜200mgの範囲のCaOである。上記のアルミノシリケートの適した代替物または部分代替物は、単独で存在するかまたは無定形シリケートとの混合物として存在しうる結晶性アルカリ金属シリケートである。ビルダーとして使用できるアルカリ金属シリケートは、好ましくは0.95未満、特に1:1.1〜1:12のアルカリ金属酸化物対SiOのモル比を有し、無定形または結晶形で存在しうる。好ましいアルカリ金属シリケートは、1:2〜1:2.8のNaO:SiOモル比を有するケイ酸ナトリウム、特に無定形ケイ酸ナトリウムである。そのような無定形アルカリ金属シリケートは、例えば、Portil(商標)の商品名で市販されている。1:1.9〜1:2.8のNaO:SiOモル比を有するものは、欧州特許出願EP0425427の方法によって調製できる。製造において、それらは、溶液形態ではなく、好ましくは固体として添加される。単独でまたは無定形シリケートとの混合物として存在でき使用される結晶性シリケートは、好ましくは一般式:NaSi2x+1・yHO[式中、係数とも呼ばれるxは1.9〜4、yは0〜20であり、好ましくは、xは2、3または4である。]の結晶性層状シリケートである。この一般式に包含される結晶性層状シリケートは、例えば欧州特許出願EP0164514に記載されている。好ましい結晶性層状シリケートは、上記一般式のxが2または3の値であるものである。好ましいものは、β−およびδ−二ケイ酸ナトリウム(NaSiO・yHO)および国際特許出願WO91/08171に記載された方法によって得られるβ−二ケイ酸ナトリウムである。係数1.9〜3.2を有するδ−ケイ酸ナトリウムは、日本特許出願JP04/238809またはJP04/260610に従って調製されうる。無定形アルカリ金属シリケートから調製され、欧州特許出願EP0548599、EP0502325およびEP0425428に記載のように調製できるxが1.9〜2.1である上記一般式で示される無水の結晶性アルカリ金属シリケートを、本発明で使用される組み合わせを含んでなる組成物において、使用することも可能である。組成物のさらに好ましい態様において、2〜3の比を有する結晶性層状ケイ酸ナトリウムが使用され、欧州特許出願EP0436835の方法にしたがって、砂および炭酸ナトリウムから調製できる。欧州特許EP0164552および/または欧州特許出願EP0294753の方法によって得られる係数1.9〜3.5の結晶性ケイ酸ナトリウムは、本発明で使用される組み合わせを含んでなる洗濯洗剤または洗浄組成物のさらに好ましい態様において使用される。アルカリ金属シリケートの含量は、無水活性物質に基づいて1〜50重量%、特に5〜35重量%である。アルカリ金属アルミノシリケート、特にゼオライトは、付加的なビルダー物質として存在し、アルカリ金属シリケートの含量は、無水活性物質に基づいて1〜15重量%、特に2〜8重量%である。アルミノシリケート対シリケートの重量比は、無水活性物質に基づいて好ましくは4:1〜10:1である。無定形および結晶性アルカリ金属シリケートの両方を含んでなる組成物において、無定形アルカリ金属シリケート対結晶性アルカリ金属シリケートの重量比は好ましくは1:2〜2:1、特に1:1〜2:1である。
【0029】
上記の無機ビルダーに加えて、本発明に従って使用される組み合わせを含んでなる組成物において、さらに水溶性または水不溶性無機物質を使用することが可能である。この場合に適しているのは、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素およびアルカリ金属硫酸塩ならびにそれらの混合物である。そのような付加的な無機物質は、70重量%までの量で存在しうる。
【0030】
さらに、組成物は、洗濯洗剤および洗浄組成物で一般的なさらなる構成成分を含んでなる。これらの任意の構成成分としては、酵素、酵素安定剤、漂白剤、漂白活性剤、重金属用錯化剤(例えばアミノポリカルボン酸、アミノヒドロキシポリカルボン酸、ポリホスホン酸および/またはアミノポリホスホン酸)、染料定着活性剤、染料移動防止剤(例えば、ポリビニルピロリドンまたはポリビニルピリジンN−オキシド)、発泡防止剤(例えば、オルガノポリシロキサンまたはパラフィン)、溶媒および蛍光増白剤(例えば、スチルベンジスルホン酸誘導体)が挙げられる。本発明で使用される組み合わせを含んでなる組成物は、好ましくは1重量%まで、特に0.01〜0.5重量%の蛍光増白剤、特に置換された4,4’−ビス(2,4,6−トリアミノ−s−トリアジニル)スチルベン−2,2’−ジスルホン酸、5重量%までの、特に0.1〜2重量%の重金属用錯化剤、特にアミノアルキレンホスホン酸およびそれらの塩、3重量%まで、特に0.5〜2重量%の灰色化防止剤、2重量%まで、特に0.1〜1重量%までの発泡防止剤を含有する(記載の重量割合は、それぞれ全組成物洗剤に基づく)。
【0031】
特に、液体組成物で使用される溶媒は、水の他に、好ましくは水混和性のものである。そのような溶媒としては、低級アルコール、例えばエタノール、プロパノール、イソプロパノールおよび異性体ブタノール、グリセロール、低級グリコール、例えば、エチレングリコールおよびプロピレングリコール、および上記の群の化合物から誘導されるエーテルが挙げられる。そのような液体組成物において、本発明で使用されるセルロース誘導体は、一般に、溶解した状態または懸濁した状態である。
【0032】
任意に存在する酵素は、好ましくは、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、ヘミセルラーゼ、オキシダーゼ、パーオキシダーゼまたはそれらの混合物である。主に使用される酵素は、微生物、例えばバクテリアまたは菌類から得られるプロテアーゼである。プロテアーゼは、例えば、ドイツ公開特許公報DE1940488、DE2044161、DE2101803およびDE2121397、米国特許US3623957および米国特許US4264738、欧州特許EP006638および国際特許出願WO91/02792に記載される発酵方法による既知の手順で、適した微生物から得られる。プロテアーゼは、例えば、BLAP(商標)、Savinase(商標)、Esperase(商標)、Maxatase(商標)、Optimase(商標)、Alcalase(商標)、Durazym(商標)またはMaxapem(商標)の商品名で市販されている。使用できるリパーゼは、例えば欧州特許出願EP258068、EP305216およびEP341947に記載されるHumicola lanuginosa、国際特許出願WO91/16422または欧州特許出願EP384177に記載されるBacillus種、欧州特許出願EP468102、EP385401、EP375102、EP334462、EP331376、EP330641、EP214761、EP218272もしくはEP204284または国際特許出願WO90/10695に記載されるPseudomonas種、例えば欧州特許出願EP130064に記載されるFusarium種、例えば欧州特許出願EP117553に記載されるRhizopus種または欧州特許出願EP167309に記載されるAspergillus種から得られる。適したリパーゼは、Lipolase(商標)、Lipozym(商標)、Lipomax(商標)、Lipex(商標)、Amano(商標)リパーゼ、Toyo-Jozo(商標)リパーゼ、Meito(商標)リパーゼおよびDiosynth(商標)リパーゼの商品名で市販されている。適したアミラーゼは、例えばMaxamyl(商標)、Termamyl(商標)、Duramyl(商標)およびPurafect(商標)OxAmの商品名で市販されている。使用できるセルロースは、至適pH値を、好ましくは6〜9.5の弱酸性ないし弱アルカリ性の範囲に有するバクテリアまたは菌類から得られる酵素であろう。そのようなセルロースは、例えばドイツ公開特許公報DE3117250、DE3207825、DE3207847、DE3322950または欧州特許出願EP265832、EP269977、EP270974、EP273125およびEP339550、および国際特許出願WO95/02675およびWO97/14804から既知であり、Celluzyme(商標)、Carezyme(商標)およびEcostone(商標)の商品名で市販されている。
【0033】
特に液体組成物において所望により存在する通常の酵素安定剤としては、アミノアルコール、例えばモノ−、ジ−、トリエタノール−および−プロパノールアミンおよびそれらの混合物、欧州特許出願EP376705およびEP378261から既知である低級カルボン酸、ホウ酸またはアルカリ金属ホウ酸塩または例えば欧州特許出願EP451921から既知であるホウ酸−カルボン酸の組み合わせ、例えば国際特許出願WO93/11215または欧州特許出願EP511456から既知であるホウ酸エステル、例えば欧州特許出願EP583536から既知であるホウ酸誘導体、カルシウム塩、例えば欧州特許EP28865から既知であるカルシウム−蟻酸の組み合わせ、例えば欧州特許出願EP378262から既知であるマグネシウム塩、例えば欧州特許出願EP080748またはEP080223から既知である硫黄含有還元剤が挙げられる。
【0034】
適した発泡抑制剤としては、長鎖石鹸、特にベヘン酸石鹸、脂肪酸アミド、パラフィン、ワックス、微結晶性ワックス、オルガノポリシロキサンおよびそれら混合物が挙げられ、さらに、超微粒の、任意にシラン化されたまたは他の方法で疎水化されたシリカを含みうる。粒子状組成物の使用のために、そのような発泡抑制剤は、例えばドイツ公開特許公報DE3436194、欧州特許出願EP262588、EP301414、EP309931または欧州特許EP150386に記載されるように、好ましくは、粒状水溶性担体物質に結合される。
【0035】
本発明で使用されるセルロース誘導体を含んでなる組成物のさらなる態様は、過酸化物系漂白剤5〜70重量%および任意の漂白活性剤2〜10重量%を含んでなる。これらの有用な漂白剤は、洗濯洗剤で一般に使用されるパー化合物、例えば過酸化水素、四水和物または一水和物として存在しうるパーボレート、通常アルカリ金属塩、特にナトリウム塩として存在するパーカーボネート、パーピロホスフェートまたはパーシリケートである。そのような漂白剤は、本発明で使用されるセルロース誘導体を含んでなる洗濯洗剤中に、それぞれの全組成物に基づいて好ましくは25重量%まで、特に15重量%まで、さらに好ましくは5〜15重量%の量で存在し、特に、パーカーボネートが使用される。漂白活性剤の任意に存在する成分は、一般に使用されるN−またはO−アシル化合物、例えばポリアシル化アルキレンジアミン、特にテトラアセチルエチレンジアミン、アシル化グリコールウリル、特にテトラアセチルグリコールウリル、N−アシル化ヒダントイン、ヒドラジド、トリアゾール、ウラゾール、ジケトピペラジン、スルフリルアミドおよびシアヌレートならびにカルボン酸無水物、特に無水フタル酸、カルボン酸エステル、特にナトリウムイソノナノイルフェノールスルホネート、およびアシル化糖誘導体、特にペンタアセチルグルコースおよびカチオン性ニトリル誘導体、例えばトリメチルアミノアセトニトリル塩を含む。貯蔵過程でのパー化合物との相互作用を防ぐために、漂白活性剤は、被覆物質により既知の方法で被覆されるかまたは粒状にされ、その場合、特に好ましくは、カルボキシメチルセルロースによって粒状にされ、例えば欧州特許EP37026に記載される方法によって調製できる0.01mm〜0.8mmの平均粒寸法を有するテトラアセチルエチレンジアミン、例えばドイツ特許DD255884に記載の方法によって調製できる粒状化1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジンおよび/または国際特許出願WO00/50553、WO00/50556、WO02/12425、WO02/12426またはWO02/26927に記載される方法による粒状に処方されたトリアルキルアミノアセトニトリルが挙げられる。洗濯洗剤は、それぞれの場合に、全組成物に基づいて8重量%まで、特に2〜6重量%の量でそのような漂白活性剤を含んでなる。
【0036】
繊維製品の洗濯において洗濯洗剤の洗浄効果を高めるために、上記の組み合わせを、さらに、ジカルボン酸および任意のポリマージオールからなるポリエステル−活性汚れ解離性ポリマーと共に使用することも可能である。
【0037】
ポリエステル活性であると知られ、本発明に必須のセルロース誘導体に加えて使用できる汚れ解離性ポリマーとしては、ジカルボン酸、例えばアジピン酸、フタル酸またはテレフタル酸と、ジオール、例えばエチレングリコールまたはプロピレングリコールおよびポリジオール、例えばポリエチレングリコールまたはポリプロピレングリコールとのコポリエステルが挙げられる。好ましく使用される汚れ解離性ポリエステルとしては、形式的には2種のモノマー単位のエステル化によって得られるこれらの化合物が挙げられ、第1モノマーは、ジカルボン酸HOOC−Ph−COOHであり、第2モノマーは、ジオールHO−(CHR11−)OHであり、ポリマージオールH−(O−CHR11−)OHとして存在してもよい。この式中、Phは、1〜22個の炭素原子を有するアルキル基、スルホン酸基、カルボキシル基およびそれらの混合物から選択された1〜4個の置換基を有するo−、m−またはp−フェニレン基であり、R11は、水素、1〜22個の炭素原子を有するアルキル基およびそれらの混合物であり、aは2〜6であり、bは1〜300である。これらから得られるポリエステルにおいて、好ましくは、モノマージオール単位−O−(CHR11−)O−とポリマージオール単位−(O−(CHR11−))bO−の両方が存在する。モノマージオール単位対ポリマージオール単位のモル比は、好ましくは100:1〜1:100、特に10:1〜1:10である。ポリマージオール単位において、重合度bは、好ましくは4〜200、特に12〜140の範囲である。好ましい汚れ解離性ポリエステルの分子量または平均分子量または分子量分布の最大値は、250〜100000、特に500〜50000である。Ph基の母体酸としては、好ましくはテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、トリメリット酸、メリット酸、スルホフタル酸、スルホイソフタル酸およびスルホテレフタル酸の異性体およびそれらの混合物が挙げられる。酸基が、ポリマーのエステル結合の一部分でない場合は、酸基は、塩の形態で、好ましくはアルカリ金属またはアンモニウム塩として好ましくは存在する。中でも、特に好ましくはナトリウムおよびカリウム塩である。所望により、少量のモノマーHOOC−Ph−COOHのかわりに、上記のPhの割合に基づいて10重量%を超えないで、少なくとも2種のカルボキシル基を有する他の酸が、汚れ解離性ポリマーに存在してよい。他の酸としては、例えば、アルキレン−およびアルケニレンジカルボン酸、例えばマロン酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸およびセバシン酸が挙げられる。好ましいジオールHO−(CHR11−)OHは、R11が水素であり、aが2〜6であるもの、およびaが2であり、R11が水素および1〜10個、好ましくは1〜3個の炭素原子を有するアルキル基から選択されるものである。後者のジオールの中で特に好ましいものは、R11が上記のとおりである式:HO−CH−CHR11−OHで示されるものである。ジオール成分の例は、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、1,2−ドデカンジオールおよびネオペンチグリコールである。ポリマージオールの中で、特に好ましいものは、1000〜6000の範囲の平均分子量を有するポリエチレングリコールである。
【0038】
所望により、上記の組成を有するポリエステルは、末端基キャップされ、その場合、有用な末端基は、1〜22個の炭素原子を有するアルキル基およびモノカルボン酸のエステルである。エステル結合によって結合した末端基の母体酸は、5〜32個、特に5〜18個の炭素原子を有するアルキル−、アルケニル−およびアリールモノカルボン酸であってよい。これらの酸としては、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ウンデセン酸、ラウリン酸、ラウロレイン酸(Lauroleinsaeure)、トリデカン酸、ミリスチン酸、ミリストレイン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ペトロセリン酸、ペトロセライジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノライジン酸、リノレン酸、エレオステアリン酸、アラキジン酸、ガドレイン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラッシジン酸、クルパノドン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、メリシン酸、合計で25個まで、特に1〜12個の炭素原子を有する1〜5個の置換基を有する安息香酸、t-ブチル安息香酸が挙げられる。末端基の母体酸は、5〜22個の炭素原子を有するヒドロキシモノカルボン酸、例えば、ヒドロキシ吉草酸、ヒドロキシカプロン酸、リシノール酸、水素化生成物ヒドロキシステアリン酸、およびo−、m−およびp−ヒドロキシ安息香酸である。ヒドロキシモノカルボン酸は、ヒドロキシル基およびカルボキシル基を介して結合され、1つの末端基に2つ以上存在する。1末端基あたりのヒドロキシモノカルボン酸単位の数、すなわちオリゴマー化度は、好ましくは1〜50、特に1〜10の範囲である。本発明の好ましい態様において、エチレンテレフタレートおよびポリエチレンオキシドテレフタレートからなり、ポリエチレングリコール単位が750〜5000の分子量を有し、エチレンテレフタレート対ポリエチレンオキシドテレフタレートのモル比は50:50〜90:10であるポリマーが、本発明で必須である組み合わせと共に使用される。
【0039】
汚れ解離性ポリマーは、好ましくは水溶性であり、「水溶性」とは、室温で、pH8において水1Lあたり少なくとも0.01g、好ましくは少なくとも0.1gのポリマーの溶解度を意味する。しかしながら、好ましく使用されるポリマーは、これらの条件下で1Lあたり少なくとも1g、特に10gの溶解度を有する。
【0040】
本発明にしたがって使用されるセルロース誘導体を含みうるおよび/または本発明の使用で用いられる好ましい洗濯後処理組成物は、洗濯物柔軟活性成分として、エステルクォート、すなわちカルボン酸とアミノアルコールとの4級化エステルを含有する。これらは、合成有機化学の関連した方法によって得られる既知の物質である。これに関して、国際特許出願WO91/01295を参照でき、そこでは、トリエタノールアミンを、次亜リン酸の存在下で、脂肪酸により部分エステル化し、空気を通過させ、その後、混合物を、ジメチルスルフェートまたはエチレンオキシドにより4級化する。さらに、ドイツ特許DE4308794は、トリエタノールアミンエステルの4級化を適当な分散体、好ましくは脂肪アルコールの存在下で行う固体エステルクォートの調製方法を開示している。このテーマに関するレビューは、例えば、R. Puchtaら著、Tens. Surf. Det., 30, 186 (1993)、M.Brock著、Tens. Surf. Det. 30, 394 (1993)、R. Lagermanら著、J. Am. Oil. Chem. Soc., 71, 97 (1994)およびI. Shapiro著Cosm. Toil. 109, 77 (1994)に公開されている。
【0041】
組成物中で好ましいエステルクォートは、式(I):
【化1】

[式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有するアシル基であり、RおよびRは、それぞれ独立して水素原子またはRCOであり、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基または(CHCHO)H基であり、m、nおよびpは、合計で0または1〜12であり、qは1〜12であり、Xは、荷電平衡アニオン、例えば、ハライド、アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。]
で示される4級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩である。本発明においての使用できるエステルクォートの典型的な例は、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、アラキジン酸、ベヘン酸およびエルカ酸並びに例えば天然油脂の加圧開裂から得られるようなそれらの工業グレードの混合物に基づく生成物である。好ましいものとしては、工業グレードC12/18ココナツ脂肪酸、特に部分水素化C16/18獸脂またはパーム脂肪酸、エライジン酸豊富C16/18脂肪酸カットを使用するものである。4級化エステルを調製するために、脂肪酸およびトリエタノールアミンは、1.1:1〜3:1のモル比で通常使用されうる。エステルクォートの性能比率に関して、1.2:1〜2.2:1、好ましくは1.5:1〜1.9:1の使用比が、特に有利であることが見出されている。好ましく使用されるエステルクォートは、1.5〜1.9のエステル化度を有するモノ−、ジ−およびトリエステルの工業グレード混合物であり、工業グレードC16/18獸脂またはパーム脂肪酸から誘導される(ヨード価0〜40)。式中、RCOが16〜18個の炭素原子を有するアシル基であり、RがRCOであり、Rが水素原子であり、Rがメチル基であり、m、nおよびpがそれぞれ0であり、Xがメチルスルフェートである式(I)の4級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩が特に有用であることが見出されている。
【0042】
4級化カルボン酸トリエタノールアミンエステル塩に加えて、有用なエステルクォートは、カルボン酸と式(II):
【化2】

[式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有するアシル基であり、Rは水素またはRCOであり、RおよびRはそれぞれ独立して1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、mおよびnは、合計で0または1〜12であり、Xは、荷電平衡アニオン、例えば、ハライド、アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。]
で示されるジエタノールアルキルアミンとの4級化エステル塩である。
【0043】
適したエステルクォートのさらなる群として、カルボン酸と式(III):
【化3】

[式中、RCOは、6〜22個の炭素原子を有するアシル基であり、Rは水素またはRCOであり、R、RおよびRはそれぞれ独立して1〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、mおよびnは、合計で0または1〜12であり、Xは、荷電平衡アニオン、例えば、ハライド、アルキルスルフェート、アルキルホスフェートである。]で示される1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンとの4級化エステル塩が最後に挙げられる。
【0044】
好ましい脂肪酸および最適エステル化度の選択に関して、(I)を例として行った説明は、式(II)および(III)のエステルクォートにも当てはまる。典型的に、エステルクォートは、何ら問題なく水で希釈できる50〜90重量%のアルコール溶液の形態で市販されており、エタノール、プロパノールおよびイソプロパノールが、一般的なアルコール溶媒である。
【0045】
エステルクォートは、それぞれ、全洗濯後処理組成物に基づいて通常、5〜25重量%、好ましくは8〜20重量%の量で使用される。所望により、本発明に従って使用される洗濯後処理組成物は、さらに、エステルクォートに許容できないような悪影響を与えないかぎり、上記の洗濯洗剤成分を含んでなる。それらは、好ましくは液状の水含有組成物である。
【0046】
好ましい態様において、本発明で使用される組み合わせを配合する組成物は、粒状であり、無機ビルダー20〜55重量%、水溶性有機ビルダー10重量%まで、特に2〜8重量%、合成アニオン界面活性剤10〜25重量%、非イオン界面活性剤1〜5重量%、漂白剤(特にアルカリ金属パーカーボネート)25重量%まで、特に5〜20重量%、漂白活性剤15重量%まで、特に1〜10重量%、無機塩(特にアルカリ金属炭酸塩および/または炭酸水素塩)25重量%まで、0.1〜25重量%を含有する。
【0047】
さらに好ましい態様において、本発明で使用される組み合わせを配合する組成物は、液状であり、非イオン界面活性剤10〜25重量%、特に12〜22.5重量%、合成アニオン界面活性剤2〜10重量%、特に2.5〜8重量%、石鹸3〜15重量%、特に4.5〜12.5重量%、有機ビルダー(特にポリカルボキシレート、例えばシトレート)0.5〜5重量%、特に1〜4重量%、重金属用錯化剤(例えばホスホネート)1.5重量%まで、特に0.1〜1重量%、任意の酵素、酵素安定剤、染料および/または香料、ならびに水および/または水混和性溶媒漂を含有する。
【0048】
固体組成物は好ましくは、汚れ解離性セルロース誘導体およびカルボキシメチルセルロースを含んでなる粒子を、固体で存在するさらなる洗濯洗剤成分と混合して、調製される。汚れ解離性セルロース誘導体を含んでなる粒子を調製するために、好ましくは、噴霧乾燥工程を使用する。または、この粒子を調製するためにおよび場合によっては最終生成物を調製するため、圧縮配合工程を使用することも可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維製品の洗浄における洗濯洗剤の洗浄性能を向上させるための、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロース誘導体とカルボキシメチル化セルロースとの組み合わせの使用。
【請求項2】
繊維製品の洗浄における洗濯洗剤の灰色化抑制能を上昇させるための、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロール誘導体とカルボキシルメチル化セルロースとの組み合わせの使用。
【請求項3】
既に洗浄されたおよび/または汚れる前に汚れ解離性セルロース誘導体および任意のカルボキシメチル化セルロースの存在下で後処理された繊維製品の洗浄における洗浄性能を向上させるための、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロール誘導体とカルボキシルメチル化セルロースとの組み合わせの使用。
【請求項4】
繊維製品が綿からなるか、または綿を含んでなる請求項1〜3のいずれかに記載の使用。
【請求項5】
繊維製品の洗浄における洗濯洗剤の洗浄性能を向上させるための、セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロース誘導体と、カルボキシメチル化セルロースと、ジカルボン酸および任意のポリマージオールからなるポリエステル活性汚れ解離性ポリマーとの組み合わせの使用。
【請求項6】
汚れ解離性セルロース誘導体は、C−C10基、特にC−C基によってアルキル化されており、さらに、C−C10ヒドロキシアルキル基、特にC−C基ヒドロキシアルキル基を有する請求項1〜5のいずれかに記載の使用。
【請求項7】
汚れ解離性セルロース誘導体は、アンヒドログリコースモノマー単位につき、平均して、0.5〜2.5個、特に1〜2個のアルキル基および0.02〜0.5個、特に0.05〜0.3個のヒドロキシアルキル基を有する請求項1〜6のいずれかに記載の使用。
【請求項8】
汚れ解離性セルロース誘導体の平均分子量は10000D〜150000Dである請求項1〜7のいずれかに記載の使用。
【請求項9】
汚れ解離性セルロース誘導体の平均分子量は40000D〜120000D、特に80000D〜110000Dである請求項8に記載の使用。
【請求項10】
カルボキシメチル化セルロースは、アンヒドログリコースモノマー単位につき0.4〜0.8個、特に0.5〜0.7個のカルボキシメチル基を有する請求項1〜9のいずれかに記載の使用。
【請求項11】
セルロースのアルキル化およびヒドロキシアルキル化によって得られる汚れ解離性セルロース誘導体とカルボキシメチル化セルロースを、1:1.6〜1:5、特に1:1.8〜1:3の重量比で含有する洗濯洗剤組成物。
【請求項12】
0.1〜5重量%、特に0.5〜1.5重量%の汚れ解離性セルロース誘導体を含有する請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
汚れ解離性セルロース誘導体およびカルボキシメチルセルロースを含んでなる粒子を、固体状で存在する追加の洗濯洗剤成分と混合することを特徴とする請求項11または12に記載の固体組成物を製造する方法。
【請求項14】
汚れ解離性セルロース誘導体とカルボキシメチルセルロースを含んでなる粒子を、噴霧乾燥工程を用いることによって調製することを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
汚れ解離性セルロース誘導体とカルボキシメチルセルロースを含んでなる粒子を、圧縮成形工程を用いることによって調製することを特徴とする請求項13に記載の方法。

【公表番号】特表2007−517073(P2007−517073A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501676(P2006−501676)
【出願日】平成16年1月31日(2004.1.31)
【国際出願番号】PCT/EP2004/000871
【国際公開番号】WO2004/069974
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(391008825)ヘンケル・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチエン (309)
【氏名又は名称原語表記】HENKEL KOMMANDITGESELLSCHAFT AUF AKTIEN
【住所又は居所原語表記】40191 Dusseldorf,Henkelstrasse 67,Germany
【Fターム(参考)】