説明

センサターミナルシステム

【課題】本発明は、共通データ信号線7,8に監視信号を重畳し、信号線の接続を減ずると共に、各々のセンサ子局の動作時期を時分割し、動作時の電力量を減らすとともに、被検出体の間にセンサを割り込ませることなく検出することを特徴とするセンサターミナルシステム66に関する。
【解決手段】本発明は、薄板状のガラス基板やプリント基板または、半導体基板などを被検出体とするストッカなどの棚状の保管管理場所に前記薄板状のガラス基板やプリント基板または、半導体基板をロボットにて搬送し、保管、管理する場合、それぞれの保管状態として、前記薄板状の物の有無や、位置情報を被検出体の間にセンサ子局を割込ませることなく、被検出体の側面において検出し、保管、管理情報を得る場合に用いるセンサターミナルに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定形或いは不定形の物の保管棚に保管している物の所在位置や物の有無を検出するセンサターミナルシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、平板上の物品、定形状の物品の保管や管理において、前記平板状の物品、定形状の物品の有無や、保管位置を検出することは、これらの物品或いはこれらの物品を使用した製品の製造工程やこれらの物品の使用時における物の保管や管理を行う上で重要な用件であり、これらの情報をホストシステムや次工程の自動化機械に伝えることによって、製造ラインや検査ライン又は保管管理における工程の自動化を実現することができる。例えば、液晶用ガラスやディスク用ガラス板、プリント基板の生産において、棚の物の所在位置や物の有無を検出するセンサターミナルシステムが使用されている。
あるいは、定形物品や定形の医療器具の保管管理においても、物品の有無や、保管位置を検出するセンサターミナルシステムが用いられている。
【0003】
図14は、従来のセンサターミナルシステムであり、保管されている被検出体である液晶ガラス等の間にセンサターミナルが割り込む形態で被検出体を検出している例である。図14において、被検出体を検出するセンサヘッドが被検出体の間に割り込む形態で被検出体を検出している例である。
又、例えば、光の反射を利用してウエハ等の検出を行う上で、光ファイバを利用し、間隔の狭いウエハ間に光ファイバユニットの先端を割り込ませ、ウエハをセンシングするセンサシステムが特許文献1に示されている。
この場合、センサと被検出体の接触事故を回避するため、センサ厚さと被検出体の総厚さに一定以上の厚さ分の間隙をあけ、センサを配置するために、保管棚の厚さ方向の寸法を著しく大型化し、設備全体の小型化を制約していた。
【特許文献1】特開平11−074331
【0004】
以上に述べたセンサシステムやセンサターミナルシステムは、被検出体の間にセンサを割り込ませるために、センサと被測定物の間の空間とセンサの厚みの制約が生じ、また、微小の塵埃がセンサに溜まり、清浄度が極めて重要となる工程での使用において、塵埃を蓄積する問題が生じていた。又、わずかな被検出体の位置ずれ或いは検出ヘッドの位置ずれが原因となり、被検出体の移動時に被検出体と検出ヘッドが衝突する事故が生じ、被検出体を損傷し、或いは、センサを破損するなどの不具合が生じていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来の構成が有していたセンサの厚さ方向の問題や、清浄度低下の問題、或るいは、被検出体からの輻射や冷却によるセンサターミナルの動作温度への影響を解決しようとするものであり、センサの厚みや被検出体との間隔がそれらのセンサの厚さ方向の接触事故などの制約がなく、且つ検出感度を十分に高めたセンサターミナルシステムを実現することを目的とするものである。
また、従来、センサターミナルシステムは、各々のセンサターミナルのセット毎に信号線や電源線が配線されており、これらの信号を受けてホストシステムや自動化機器に接続する端末箇所は、各々のセンサターミナル毎に配線をする必要があった。その結果、配線数が多く、端子台や配線の増加が問題であると共に、配線作業工数の増加、組立て検査、各センサの調整などに著しく時間や労力を払う必要があった。又、配線工数の増加する分、工期の伸張やコストアップや、設備の容積増に繋がる問題があったが、本発明は、配線を減らし、消費電力を減らし、センサターミナルシステムを小型化することを目的とするものである。
【0006】
又、センサターミナルの故障時における保守が断線である場合、配線の多さに比例して、保守作業が煩雑になり、作業時間がかかっていた。更に装置の小型化においても、配線周りが問題となっていた。又、配線数を多さが、信頼性の低下にも繋がっていたが、本発明は、信頼性を向上し、又、保守を容易に行える構造にするとともに、センサターミナル回路基板とセンサの一体化による小型化、配線の省略、コネクタ接続の省略による信頼性向上と、コスト削減を実現することで従来システムの持つ不具合を解消することを目的とするものである。
【0007】
更に、信号処理も同時に複数のセンサが動作している場合、他のセンサターミナルユニットの光の漏れや、センサターミナル近傍の照明などの光による信号ノイズを拾い易く、微調整を要するなどの扱いの煩雑さが伴っていた。又、被検出体の検出感度を上げると他の照明などから来る光を誤って検知し、又、他のセンサターミナルの光を拾い誤動作するなどの不具合が発生するため、感度の微調整を要する不具合が生じていたが、本発明は、他センサターミナルの光の影響を無くし、誤動作を解消することを目的とするものである。
【0008】
又、それぞれのセンサヘッドは、従来、同時に作動しており、複数のセンサターミナル数に比例して、回路の消費電力が増加し、電源容量も増加していた。同時に、センサヘッド間の光の回りこみによる誤動作の不具合もあった。
さらに、センサターミナルを被検出体の近傍に割り込ませる構造をとっていたため、調整が不十分な場合、又は被検出体の曲がりや、移送時の位置誤差により、センサターミナルと接触することで、汚染が生じる原因となり、または、被検出体やセンサターミナルを破損することが生じていたが、本発明は、従来のセンサヘッドを被検出体の間に割り込ませる構造を変え、被検出体やセンサターミナルの接触による破損することが生ずることがない構造とすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するために、被検出体の側面に対し投光する投光器と被検出体からの反射光を捉える受光器を複数設けており、それら複数のセンサ出力の論理和或いは論理積をとって被検出体の検出を行うようにしている。
請求項1には、各々が被制御部のセンサ部を監視する複数の検出ヘッドであるセンサターミナルを有し、前記複数の検出ヘッドを有する前記センサターミナルを共通データ信号線に接続し、前記センサ部からの監視信号を、前記共通データ信号線を介して、制御部に伝送するセンサターミナルシステムであり、所定の同期伝送クロックに同期したタイミング移動信号又は投光タイミング移動信号を発生するためのタイミング移動信号発生回路と、前記タイミング移動信号又は前記投光タイミング移動信号の制御下で、被検出体を検出する各々の前記複数の検出ヘッドである前記センサターミナルの中に構成される単一の検出用投光器或いは複数の検出用投光器を、前記同期伝送クロックに基づいて順次個別の前記センサターミナル中の前記単一検出用投光器或いは複数の前記検出用投光器を発光させる投光信号発生回路と、前記単一の検出用投光器或いは複数の前記検出用投光器の発光タイミングに応じ、単一の検出用受光信号或いは複数の前記検出用受光信号を受光する検出受光回路52と、前記検出用受光信号を保持する動作表示回路と、前記単一の検出用受光信号或いは複数の前記検出用受光信号を監視信号として共通データ信号線に送出する伝送出力信号回路とを備えたセンサターミナルシステムにおいて、検出ヘッドである前記センサターミナルの順次アドレス番地のタイミング移動信号を、前記センサターミナルの次に続く順位の検出ヘッドである前記センサターミナルに順次アドレス信号として送ることにより、前記複数の検出ヘッドである前記センサターミナルからセンサ信号を取り込むセンサターミナルシステムであり、又は、順次アドレス番地に対応するセンサターミナルに前記タイミング移動信号を検出投光信号として順次送ることにより、複数の任意の前記検出ヘッドである前記センサターミナルから前記センサ信号を取り込むセンサターミナルシステムであって、被検出体の側面を検出するセンサターミナル側面が単一或いは複数の検出用投光回路を具備し、前記センサターミナルの側面に具備した単一或いは複数の検出用受光回路で受光し、板状被検出体の側面に対応した検出用投光信号を投光し、その反射光を検出用受光信号として検出することを特徴としたセンサターミナルシステムが記載されている。
【0010】
また、請求項2には、請求項1において、複数の検出用投光素子と検出用受光素子を
板状被検出体の外周周辺長さ方向に配列し、
検出信号の論理和或いは論理積を用いて、
板状あるいは定形の被検出体の側面に対応し、被検出体を検出すること
を特徴としたセンサターミナルシステムが記載されている。
【0011】
また、請求項3には、請求項1または2において、複数の検出用投光素子と検出用受光素子を板状被検出体の厚さ方向に配列し対応した検出信号の論理和或いは論理積を用いて、板状あるいは定形の被検出体を検出することを特徴としたセンサターミナルシステムが記載されている。
【0012】
また、請求項4には、請求項1から3において、単一或いは複数の検出用出力素子と、単一或いは複数の検出用入力素子からなり、前記検出用出力素子から被検出体に信号を放射し、被検出体によって反射或いは吸収された検出信号の変化を前記検出用入力素子で捕らえるセンサターミナル機能を有する回路を同一基板上に所定の間隔で複数配列し、複数のセンサターミナルを一体化し、センサターミナルシステムを構成することを特徴とした、センサターミナルシステムが記載されている。
【0013】
また、請求項5には、請求項4において、前記センサターミナルシステムを適正温度に保持し、被検出体或いは周辺機器の非適正温度からセンサターミナルシステムを適正温度内に保持するために、加熱或いは冷却によって、センサターミナルシステムを安定動作温度環境に維持する構造を有することを特徴としたセンサターミナルシステムが記載されている。
【0014】
更に、請求項6には、請求項1から3において、センサターミナルの取付け位置を自在に調整できるセンサターミナルの取付け板の構造を有することを特徴とするセンサターミナルシステムが記載されている。
【0015】
センサターミナル間や、センサターミナルシステムと親局の間の配線本数を減ずる方法として、電源線にセンサターミナル信号を重畳し、それぞれの信号を逐次信号を次に配置したセンサターミナルに受け渡す信号の転送方法により、それぞれのセンサターミナル間を渡り線で接続する、あるいは、それぞれのセンサターミナル間を光により信号伝達する方法を用いることによって、信号線の数を電源線2本にまとめることが可能であり、配線の数を大幅に減ずることが可能となる。特に半導体工場設備や、液晶工場設備においては、設備の小型化、省スペース化が可能となるため、本発明による改善の如く、配線の省略技術は重要である。
【0016】
同時に、センサターミナルを被検出体の間に割り込ませなければ、被検出体に汚染の影響を与えることなく、また、被検出体の移送時の誤差により、センサターミナルに被検出体を接触させ、或いはその衝撃により、センサターミナル或いは被検出体の破損を生じることが生じることなく、被検出体の品質劣化防止に役立つ。また、本発明によれば、センサを被検出体の間に割り込ませる必要が無くなるため、センサの厚さ分の空間を省略することが出来るために、設備の小型化が容易になる。
【0017】
又、それぞれのセンサターミナルを時分割して動作させることにより、それぞれの他のセンサターミナルからの光の干渉問題が解消でき、同時に回路動作電流の増加を抑えることが可能となり、設備の小型化や設備コストの削減ができる。
【0018】
それぞれのセンサターミナルの時分割動作させることにより、他のセンサ動作の干渉が無いため、投光輝度を上げることにより、外部からの光ノイズの強度比率を改善でき、それぞれの被検出体に対する検出感度を高めることが可能であると共に、複数の投光器及び受光器を用いれば、被検出体の検出力を上げ、誤検出や感度不足を改善できる。
【0019】
また、それぞれのセンサターミナルは、規格化された長さの渡り配線の使用あるいは、電源線への信号重畳により、電源重畳共通データ信号線への接続が同時にセンサターミナルの固定を兼ねることが出来るため、配線工数の低減も図ることができる利点も合わせ持つ。一方、複数のセンサターミナルを一枚の基板に集合し、配線を固体化したセンサターミナルシステムでは、更に配線の低減と、接続の固体化による信頼性向上を図ることができる。
また、前記の一枚の基板に集合したセンサターミナルシステムでは、高温や低温の温度領域で用いられる設備において、センサターミナルシステムの周辺を冷却や保温を目的として冷却ガスや保温ガスで恒温状態に保つことができる。
更に、設備や、検出体の寸法に合わせ、センサターミナルを自在に間隔を置いて設置することもできる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、センサターミナルの被検出体検出信号を電源線に重畳し、信号配線を省略し、これによってセンサターミナル間および親局との配線を省略することができ、配線工数の低減や配線スペースの小型化できるとともに、センサを被検出体の間に割り込ませず被検出体を検出できるため、割り込みの空間を必要とせず、被検出体の移送の位置精度が悪い場合においてもセンサと衝突することなく、又、センサに積層する塵埃の影響を少なくすることができる。
又、被検出体の辺の長さ方向や厚さ方向に投光器や受光器を設けることで、被検出体の検出感度を容易に増強できる効果がある。
更に、センサとセンサターミナル回路を一体化することにより、接続の簡素化、信頼性の向上、小型化が実現できる。
【0021】
更に、センサターミナルがそれぞれ異なるタイミングで被検知体に対し、投光するタイミングに同期して受光することから、他のセンサターミナル信号の影響を全く受けないため、投光量を増大し、高感度の検知が可能であり、更に、同時の投光が無いために、投光時の電力消費を低減することできる効果がある。又、センサターミナル間隔は、配線で行う場合において、同一規格の渡り配線で行うため、容易にその間隔を設定変更することができるようになった。隣合わせのセンサターミナル間の信号伝達を光によって行うことで、更にセンサターミナル間の配線を低減することもできる効果がある。
また、個別のターミナルを自由な間隔でDINレールに固定し、設備或いは被検出体に合わせ、設置することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき説明する。
【実施例1】
【0023】
本発明の実施例を図1から図15によって説明する。
図1に、本発明によるセンサターミナルシステム20の斜視図を示す。
複数のセンサ子局2,3からなるセンサターミナルは、これらを固定する取付け板6とそれぞれのセンサ子局を接続するセンサターミナル間渡り配線12とバスケーブルコネクタ11、スペーサ10、センサターミナルベース9、及びセンサターミナルベース固定雄ネジ、雌ネジ13で構成される。
センサ子局Aである2及びセンサ子局Aに続く複数のセンサ子局Bである3は、取付け板6に固定することにより、各々のセンサターミナルを固定する。被検出体1の数に合わせ、当該センサターミナルシステムにおいて、検出を開始するセンサ子局Aである2及び、複数のセンサ子局Bである3を取付け板6にネジ止めによって固定する。それぞれのセンサ子局Aである2及び、複数のセンサ子局Bである3は、定寸のスペーサ10により、等間隔で取付け板6にネジ止めによって固定される。また、それぞれのセンサ子局は、バスケーブルコネクタ11を介してセンサ子局間の渡り配線12で接続されている。
バスケーブルの内、図4のD+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8は、前記センサターミナル子局に電源を供給すると共にセンサターミナルの監視信号を制御部に伝送する役割を果たしている。
【0024】
図2に、本発明におけるセンサターミナル20をDINレール6に固定する例の模式図を示す。図2のでは、図1の取付け板6がDINレール6に置き換えられたものである。DINレール6は、自在穴14に固定ネジを通して設備本体などに固定することによって、容易に取付けが完了する。センサ子局はバスケーブルコネクタ15を介してセンサターミナルモジュール間渡り配線12で接続される。
実際の使用においては、25セット、32セット、50セットなど、多数のセンサターミナルを取付け使用するが、説明を容易にするため、数を減らして、図示したものである。標準のDINレールに容易に取付けができ、長さ方向に必要数取付けることによって、自在に長さ、間隔を設定することが出来る。
図2及び図14において、最下端に使用されるセンサ子局Aである2のみ、信号の伝送回路がその上部に配置されたセンサ子局Bである3と異なる。
センサ子局Aである2は、回路図8のセンサ子局Aが用いられる。センサ子局Bである3の回路構成図を図10に示す。
【0025】
図14に、従来のセンサターミナル20を取付け板6にネジ止めによって固定する模式図を示す。センサターミナル20は、被検出体1の一部分をセンサ子局2,3で挟み込む形態で検出する構造になっていた。センサターミナル子局2及び3は、センサ子局を取付け板6に固定すると共に、D+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8にセンサターミナル回路を接続することによって、センサターミナル情報を親局に伝達することができるようになっていた。被検出体1は、投光用LED53からの投光された光を反射し、その反射光を受光用フォトトランジスタPHTRs54によって捕らえ、被検出体1の存在場所や被検出体1の有無が検知される。この場合、投光用LED53および受光用フォトトランジスタPHTRs54は、被検出体1の種類によって取付け数を加減することにより、最適検出感度を得ることができる。
【0026】
図3に、本発明におけるセンサターミナルシステムの全体構成を示すブロック図を示す。センサターミナルシステムは、ホストシステムである制御部16と複数のセンサターミナル20をD+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8を介して親局19がデータ信号の中継を行う。親局19は、制御部の入力ユニット17へセンサターミナル20からのセンサ信号を並列信号として送出し、また、制御部16の出力ユニット18からの並列信号を受信する構成になっている。センサターミナルは、ガラスや、プラスチックの板状被検出体2の側面に対向して配置されており、被検出体の有無を検出する。
前記センサターミナルシステムはD+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8に接続され、更に親局と接続され、外部入力ユニットおよび外部出力ユニットとデータのやり取りのための接続を示すブロック図を示す。
【0027】
図4に制御部及び親局とセンサ子局の機能ブロックを示す。
図3における親局および制御部との接続構成を示す。親局19は、複数のセンサ子局からのセンサターミナル情報をD+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8から受け取る。センサターミナルシステム20は、複数のセンサ子局2または3からなり、センサ子局間バスケーブルユニット23により各々の子局が接続され、センサ子局間をLTセンサ子局投光タイミング信号、信号LT線55で繋ぎ、各々の動作のタイミングをこのタイミング信号によって設定される。LTセンサ子局投光タイミング信号、信号LT線55は、隣接するセンサ子局間を光信号で繋ぐこともできる。
図4の場合、複数のセンサ子局(#0)、センサ子局(#2)、センサ子局(#3)からセンサ子局(#n)のn個のセンサターミナルが1つのセンサターミナルシステム20を構成している。
【0028】
図5に、制御部及び親局内部の機能ブロックを示す。
親局19は、制御部16の入力ユニット17へセンサ子局から受けた直列信号を直列・並列変換し、親局送信信号22として送出する入力データ部24と、制御部16の出力ユニット18から親局受信信号21として受けた並列信号を並列・直列変換し信号を取込む出力データ部25とタイミング発生手段26、制御データ発生手段27、親局出力部28を構成する。親局出力部28は、制御データ発生手段27とラインドライバ29からなり、DC電源30から電源供給を受け、D+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8を経由し、システム全体に電源を供給する。また、親局19の親局入力部33は監視信号検出手段32と監視データ抽出手段31で構成され、入力データ部24へと信号を送出する。監視信号検出手段32は、D+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8を経由してセンサターミナルシステム20から送出された一群のセンサターミナルから得られた被検出体情報であるデータ信号を検出する。また、親局19は、伝送ブリーダ電流回路34を有する。
【0029】
親局のインタフェイス回路である伝送ブリーダ電流回路34は、親局出力部28内のラインドライバ29に接続されており、制御データ発生手段27から受けた制御データをタイミング発生手段26から送られるクロック信号と共に外部信号接続部(D+側)35を経由して、D+電源重畳共通データ信号線7に又、外部信号接続部(D−側)36を経由してD−電源重畳共通データ信号線8に送出する。
【0030】
ラインドライバ29は、親局入力部33の監視信号検出手段32にデータ信号を渡し、監視データ抽手段31は、タイミング発生手段26から受けたクロック信号と同期して監視データ信号を得る。この監視データ信号を入力データ部24に渡し、制御部16の入力ユニット17に親局送信信号22として伝送する。一方、制御部16の出力ユニット18は親局受信信号21を親局の出力データ部25に伝送し、その信号成分をタイミング発生手段26から受けるクロック信号により親局出力部28の中の制御信号発生手段27において制御データを発生し、ラインドライバ29を介して、外部信号接続部(D−側)36を経由してD−電源重畳共通データ信号線8に送出する。
【0031】
図6は、図5における親局19の内部の詳細な構成をブロック図に示したものである。親局19は、制御部16の入力部17に監視データ抽出手段31から受けた直列データ信号を入力データ部24においてシフトレジスタにより、直列・並列変換し、入力ポートi番“0” 37から入力ポートi番“31” 38の入力ポートを介して親局送信信号22として、送出する。一方、制御部16の出力ユニット18から親局19に送出される親局受信信号21は、出力ポートp番“0” 39から出力ポートp番“31” 40を経由して、出力データ部25にて、並列データを直列に変換し、制御データ発生手段27に取込む。
【0032】
タイミング発生手段26は、Dckクロック信号41を出力データ部25に送り、STスタート信号44を制御データ発生手段27に、またDickデータ入力クロック信号43を入力データ部24に送出する。親局入力部33は、監視データ検出手段32にて、監視信号を検出し、インバータ50経由で監視データ抽出手段31のフリップフロップにDiip信号51として送出する。
【0033】
親局19から各センサターミナルに送出する信号は、外部信号接続部(D+側)35と外部信号接続部(D−側)36からD+電源重畳共通データ信号線7およびD−電源重畳共通データ信号線8に送出される。
出力データ部25は、インタフェイスとして受けたデータを並列・直列変換し、D直列データ信号42として制御データ発生手段27に送出し、制御データPck信号46としてラインドライバ29から外部信号接続部(D−側)36を経由してD−電源重畳共通データ信号線8に送出する。
タイミング発生手段26を用いて、出力データ部25の並列・直列変換のプリセット信号とすると共に、入力データ部24の直列・並列変換入力データ部シフトレジスタのプリセット信号となっている。
【0034】
伝送ブリーダ電流回路34は、D+電源重畳共通データ信号線7とD−電源重畳共通データ信号線8に並列に接続されている。ラインドライバ29の出力電流とブリーダ電流回路から流れ出るIp信号47とIis電流信号49の合成電流がIs電流信号48として監視信号検出手段32の回路に流れる。監視信号がIs電流信号48から検出され、インバータ50を介して監視データ抽出手段31であるフリップフロップにDiip信号51として伝達される。前記フリップフロップの出力から入力データ部にDiisデータ入力監視信号45が伝えられる。
【0035】
各センサターミナルの状態信号である直列のDiisデータ入力監視信号45は、一旦入力データ部24のシフトレジスタに蓄えられる。直列データであるシフトレジスタの各セルのデータは、そのまま並列データとして、入力ポートi番“0”37から入力ポートi番“31”38に渡され、制御部の入力ユニットに対し、並列データとして送出する。 一方、制御部の出力ユニットから送出された親局受信信号21は、出力ポートp番“0”39から出力ポートp番“31”40に送り込まれ、出力データ部25内部で並列データの直列変換がなされ、D直列データ信号42として、制御データ発生手段27に送出される。
【0036】
図7に、図6における親局19の配線機能ブロック図各部の信号波形を示す。Dckクロック信号41は、STスタート信号44の立ち上がり信号の後、次のスタート信号の立ち上がりまでの間、一定周期のクロック信号を継続的に送出する。Dickデータ入力クロック信号43は、入力データ部24の信号処理の行うためのクロック信号である。Dickデータ入力クロック信号43は、Dckクロック信号41のクロック開始点よりクロック一周期分遅れて開始、クロック終止点より一周期手前で終了する。入力データ部24は、監視データ抽出手段31からのセンサターミナルシステムの監視信号を待って信号処理する。
【0037】
Diisデータ入力監視信号45は、監視信号が“0”、“1”、“0”、“1”の状態である場合の信号事例を示す。Pck信号46は、Dckクロック信号41の逆相を呈するクロック信号であり、ラインドライバ29からD+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8に送出され、センサターミナルの状態信号処理を行う。Diip信号51は、監視信号検出手段32において検出された監視信号をインバータ50で反転させた入力電流信号であり、監視データ抽出手段であるフリップフロップの入力に監視信号情報を伝達する。当該監視データ抽出手段であるフリップフロップには、Dickデータ入力クロック信号43に同期し、Diisデータ入力監視信号45を入力データ部24に送出する。Ip信号電流47は、D+電源重畳共通データ信号線7、D−電源重畳共通データ信号線8に載っている信号に従い流入する伝送ブリーダ電流回路の信号電流である。
【0038】
図8に、センサ子局A(#0)2の内部の配線図を示す。センサ子局A(#0)2は、センサターミナルシステムにおいて、最下端或いは当該センサターミナルシステムの検出開始点に使用するセンサ子局の回路構成であり、LT投光タイミング信号59を自局内で発信する機能を有している。被検出体1を検出するLED投光用53から発せられた検出投光信号5をPHTRs受光用フォトトランジスタ54により検出受光信号4を受光し、被検出体1の有無、状態を親局に、D+電源重畳共通データ信号線7とD−電源重畳共通データ信号線8を介して伝送する。
【0039】
被検出体1の検出感度の調整は、PHTRsフォトトランジスタ54のエミッタとオペアンプの間に接続された検出感度調整ボリュームVRlによって、受光感度を調整することができる。検出感度の調整における動作状態は、LEDセンサ動作表示によって行う。LEDセンサ動作表示は、多方位から動作確認が出来るよう、多面反射板を有しており、調整確認作業を容易にする。
【0040】
センサ子局A(#0)2のセンサ動作が終了した後、次のアドレスに相当するセンサ子局Bに対し、LT投光タイミング信号59を送信し、続くセンサ子局BのAD信号端子に動作開始信号を伝達する。ツェナーダイオードZDは、21Vをスレショールド値として、これ以上の電圧時にクロックを検出し、センサ子局のCKクロック信号57を得る。
又、子局制御電源CVは、センサ子局Aの制御電源を形成する。
センサ子局CKクロック信号57は、トランジスタTRcにより増幅され、その出力信号の一部がインバータを介し、コンデンサに充電電流として流れ、時定数3t信号を得る。一方、前記充電電流により昇圧するとダイオードの順方向電圧(約0.7V)以上では、t/4信号電流がながれ、その瞬間フリップフロップの入力信号であるセンサ子局のSTスタート信号58となる。
【0041】
STスタート信号58とクロック信号を受けたフリップフロップは、当該フリップフロップの出力として、LT投光タイミング信号59を送出する。
LT投光タイミング信号59は、トランジスタTRlにより増幅され、LED投光用53に直列に接続されているLEDs投光用53の投光信号となる。
検出感度調整ボリュームVRlによって、オペアンプの入力電圧が調整され、コンパレータのS出力信号60がフリップフロップに伝わり、同時にアンドゲートの出力がフリップフロップのS端子に入る。フリップフロップの出力は、トランジスタTRに対するSD駆動信号61としてLEDセンサ動作表示を投光動作させる。また、前記アンドゲートは、前記フリップフロップ、トランジスタTRcの出力信号であるクロック信号、および投光タイミング信号LT60の論理積をとってDip信号62をトランジスタTRに伝達し、当該センサ子局Aの出力信号をトランジスタTRからD+電源重畳共通データ信号線7とD−電源重畳共通データ信号線8間に送出する。
【0042】
図8において、複数の検出投光信号を発するLED投光用53は、抵抗器56を介してセンサ子局内の電源CVに接続されており、LT投光タイミング信号59によりドライブされるTRIの導通とともに発光する。一方、受光信号を受け、フォトトランジスタ54が、導通する。そして、被検出物の有無を検出する。検出判定を行うコンパレータの出力であるS信号60は、LT投光タイミング信号59にわずかに遅延して立ち上がり、LT投光タイミング信号59と共に立ち下がる電流信号である。SD信号61は、LEDセンサ動作表示65のドライブ信号である。Dip信号62は、センサ子局Aの出力トランジスタをドライブする電流信号である。
【0043】
図9に、図8に示すセンサ子局A内部の各部の信号のタイミングチャートを示す。伝送ラインであるD+電源重畳共通データ信号線7とD−電源重畳共通データ信号線8間には、ピーク電圧24Vのパルス信号電圧が重畳されており、21Vをスレショールド電圧として、センサ子局CKクロック信号57が検出される。
センサ子局のCKクロック信号57の最初の立下りおよびセンサ子局STスタート信号58の反転信号がLT投光タイミング信号59のオンタイミングとなり、又、クロックの1周期後の立下り信号によってLT投光タイミング信号59がオフとなることを示している。
コンパレータ出力信号であるセンサ子局AのS信号60と、センサ子局AのSD信号61とDip信号62のタイミングは、図9のタイミングチャートの通りである。
【0044】
図10に、センサ子局B(#0)の回路図を示す。センサ子局Bは、センサターミナルで最下端のみの用いるセンサ子局Aに対し、それ以外のセンサ子局となる。センサ子局Bは、最下端のセンサ子局Aあるいは、当該センサ子局Bよりアドレスの若いセンサ子局BからLT投光タイミング信号59をAD信号63として受信し、当該センサ子局Bの作動を開始する。アドレスの若いセンサ子局B或るいは、子局AからLT投光タイミング信号59をAD信号63として受け取った当該子局Bは、フリップフロップのD端子に接続される。
【0045】
フリップフロップは、当該AD信号63およびセンサ子局BのCKクロック信号をトランジスタTRc経由で受けたタイミングで続くセンサ子局のAD信号63となるLT投光タイミング信号59を生成する。その後の回路動作は、前記センサ子局Aと同様であるので、全ては記載しないが、コンパレータ出力信号であるセンサ子局BのS信号60は、フリップフロップの入力信号となり、センサ子局BのSD信号61は、LEDセンサ動作表示65をドライブするTRトランジスタの駆動信号となる。Dip信号62は、当該センサ子局Bの出力信号をD+電源重畳共通データ信号線7とD−電源重畳共通データ信号線8に送出するためのトランジスタTRiのドライブ信号となる。図10において、タイミング信号転送回路64は、アドレス番号の若いセンサ子局から送出されたAD信号63を受け、当該センサ子局が動作すると同時に、次ぎのアドレスのセンサ子局にLTセンサ子局投光タイミング信号55を送出する回路である。
【0046】
図11に、図10に示すセンサ子局B内部の各部の信号をタイミングチャートに示す。
センサ子局BのCKクロック信号57は、前記センサ子局Aの動作と同様に、伝送ラインから21Vをスレショールド電圧としてクロック信号として検出したものである。AD信号63は、当該センサ子局Bのアドレス信号であり、フリップフロップを経由して当該センサ子局BのLT投光タイミング信号を生成する。
図11において、LT(#1)、LT(#2)、LT(#3)、・・・・・LT(#n)は、当該センサ子局Bの投光タイミング信号LT(#1)とした時、これに続くセンサ子局Bの投光タイミング信号LT(#2)、その次のセンサ子局Bの投光タイミング信号LT(#3)およびn番目のセンサ子局Bの投光タイミング信号LT(#n)を示す。
【0047】
センサ子局BのS信号60は、投光タイミング信号LT(#1)の立ち上がり後にオンとなり、CKクロック信号57の一周期の立下りと共に立ち下がる。センサ子局BのSD信号61は、センサ子局BのS信号60と共に立ち上がる。Dip信号62は、センサ子局BのS信号60と共に立ち上がり、クロック半サイクルで立ち下がる。
【0048】
図12に、LED投光用53とPHTRs受光用フォトトランジスタ54を交互に水平方向に配列し、この配列を垂直方向に2段重ねた構造のセンサターミナルの構造を示す。この場合、被検出体1の側面から検出を可能としており、従来の如く、センサターミナルやセンサ部を被検出体1の間に割り込ませる構造とする必要がない特徴を有する。従って、センサターミナルの厚さ及びセンサターミナルと被検出体1の間の空隙が必要なくなり、被検出体の間隔を狭めて配置することができる。このことから、従来のセンサターミナルを使用したターミナルシステムに比較し、厚さ方向全体が小型化できる。
【0049】
図13に、センサ子局の側面から被検出体への投光信号5及びに被検出体からの反射である受光信号4の状態を模式図として示す。図13において、センサターミナル2または3は、被検出体1の外周周辺に位置し、検出投光信号5が被検出体1の側面で反射し、受光信号4として、センサターミナルに受光される様子の模式図を示す。被検出体の種類や形状に対して、更に検出感度や検出精度を得るために、LED投光用5或いはPHTRsフォトトランジスタ54の数を被検出体の厚さ方向或いは外周方向に増設することができる。
【実施例2】
【0050】
図15に、複数のセンサターミナルを一枚のプリント基板に搭載し、センサターミナルシステムを構成する例を示す。特に、このような構造とすることにより、間隔の狭い配置の被検出体の検出を行うことができる。又、従来のセンサターミナル間をコネクタなどの配線手段による方法に比較し、センサターミナル間の接続が基板と一体化することにより、コネクタを使用せず回路構成出来るため、小型化、配線の省略、コスト削減が可能となる。又、配線の固体化により、コネクタ等を使用した場合に比較し、接触不良や断線などの故障原因が無くなるため、著しく信頼性を向上させることが出来る特徴を有する。また、センサターミナルシステム66が熱を持つ被検出体の近傍で使用される場合、図15に示す冷却ガスをセンサターミナルシステム66の周辺に蔽いを設けその中を流すことができる。センサターミナルシステム66の覆いの上部に冷却圧縮ガス取込み口67を設け、更に下部に冷却ガス排気口68を設けた例を示す。当該センサターミナルシステム66の周辺の気流を乱すことが問題とならない場合には、吹き付けたガスを大気放出しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明の利用は、板状あるいは定形の被検出体である液晶ガラス、定形部品、やプリント基板を生産する工程で物の保管状態管理に使用される。また、形状が定形の部品類の生産、加工、保管等においても物の保管状態管理に広く使用が可能である。また、工程間の移載システムや、保管システムの自動化にも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明における複数のセンサターミナルの斜視図である。
【図2】本発明におけるセンサターミナルをDINレールに固定する例の模式図である。
【図3】本発明におけるセンサターミナルシステムの全体構成を示すブロック図を示す。
【図4】制御部及び親局とセンサ子局の機能ブロックを示す。
【図5】制御部及び親局内部の機能ブロックを示す。
【図6】親局内部の機能ブロックの詳細を示す。
【図7】親局内部の各信号のタイミングチャートを示す。
【図8】センサ子局Aの回路図を示す。
【図9】センサ子局A内部の各信号のタイミングチャートを示す。
【図10】センサ子局Bの回路図を示す。
【図11】センサ子局B内部の各信号のタイミングチャートを示す。
【図12】センサ子局の側面に配置した投光用LED及び受光用フォトトランジスタの例を示す
【図13】センサ子局の側面から被検出体への投光信号及びに被検出体からの反射である受光信号を示す。
【図14】従来のセンタターミナルシステムを示す。
【図15】センサターミナルシステムの模式図を示す。
【符号の説明】
【0053】
1 被検出体
2 センサ子局A
3 センサ子局B
4 受光信号
5 検出投光信号
6 取付け板、DINレール
7 D+電源重畳共通データ信号線
8 D−電源重畳共通データ信号線
9 センサターミナルベース
10 スペーサ
11 バスケーブルコネクタ
12 センサターミナル間渡り配線
13 センサターミナルベース固定雄ネジ、雌ネジ
14 自在穴
15 バスケーブルコネクタ
16 制御部
17 入力ユニット
18 出力ユニット
19 親局
20 センサターミナルシステム
21 親局受信信号
22 親局送信信号
23 センサ子局間バスケーブルユニット
24 入力データ部
25 出力データ部
26 タイミング発生手段
27 制御データ発生手段
28 親局出力部
29 ラインドライバ
30 DC電源
31 監視データ抽出手段
32 監視信号検出手段
33 親局入力部
34 伝送ブリーダ電流回路
35 外部信号接続部(D+側)
36 外部信号接続部(D−側)
37 入力ポートi番“0”
38 入力ポートi番“31”
39 出力ポートp番“0”
40 出力ポートp番“31”
41 クロック信号Dck
42 直列データ信号D
43 Dickデータ入力クロック信号
44 STスタート信号
45 Diisデータ入力監視信号
46 Pck信号
47 Ip信号電流
48 Is電流信号
49 Iis電流信号
50 インバータ
51 Diip信号
52 検出投光、受光回路
53 LED投光用
54 PHTRsフォトトランジスタ
55 LTセンサ子局投光タイミング信号、信号LT線
56 抵抗器
57 CKセンサ子局クロック信号
58 STセンサ子局スタート信号
59 LT投光タイミング信号
60 S信号
61 SD信号
62 Dip信号
63 AD信号
64 タイミング信号転送回路
65 LEDセンサ動作表示
66 センサターミナルシステム
67 冷却ガス取込み口
68 冷却ガス排気口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が被制御部のセンサ部を監視する複数の検出ヘッドであるセンサターミナルを有し、
前記複数の検出ヘッドを有する前記センサターミナルを共通データ信号線に接続し、前記センサ部からの監視信号を、前記共通データ信号線を介して、制御部に伝送するセンサターミナルシステムであり、所定の同期伝送クロックに同期したタイミング移動信号又は投光タイミング移動信号を発生するためのタイミング移動信号発生回路と、前記タイミング移動信号又は前記投光タイミング移動信号の制御下で、被検出体を検出する各々の前記複数の検出ヘッドである前記センサターミナルの中に構成される単一の検出用投光器或いは複数の検出用投光器を、前記同期伝送クロックに基づいて順次個別の前記センサターミナル中の前記単一検出用投光器或いは複数の前記検出用投光器を発光させる投光信号発生回路と、前記単一の検出用投光器或いは複数の前記検出用投光器の発光タイミングに応じ、単一の検出用受光信号或いは複数の前記検出用受光信号を受光する検出受光回路と、前記検出用受光信号を保持する動作表示回路と、前記単一の検出用受光信号或いは複数の前記検出用受光信号を監視信号として共通データ信号線に送出する伝送出力信号回路とを備えたセンサターミナルシステムにおいて、
検出ヘッドである前記センサターミナルの順次アドレス番地のタイミング移動信号を、前記センサターミナルの次に続く順位の検出ヘッドである前記センサターミナルに順次アドレス信号として送ることにより、前記複数の検出ヘッドである前記センサターミナルからセンサ信号を取り込むセンサターミナルシステムであり、又は、順次アドレス番地に対応するセンサターミナルに前記タイミング移動信号を検出投光信号として順次送ることにより、複数の任意の前記検出ヘッドである前記センサターミナルから前記センサ信号を取り込むセンサターミナルシステムであって、被検出体の側面を検出するセンサターミナル側面が単一或いは複数の検出用投光回路を具備し、前記センサターミナルの側面に具備した単一或いは複数の検出用受光回路で受光し、板状被検出体の側面に対応した検出用投光信号を投光し、その反射光を検出用受光信号として検出することを特徴としたセンサターミナルシステム。
【請求項2】
請求項1において、複数の検出用投光素子と検出用受光素子を板状被検出体の外周周辺長さ方向に配列し、検出信号の論理和或いは論理積を用いて、板状あるいは定形の被検出体の側面に対応し、被検出体を検出することを特徴としたセンサターミナルシステム。
【請求項3】
請求項1または2において、複数の検出用投光素子と検出用受光素子を板状被検出体の厚さ方向に配列し、対応した検出信号の論理和或いは論理積を用いて、板状あるいは定形の被検出体を検出することを特徴としたセンサターミナルシステム。
【請求項4】
請求項1から3において、単一或いは複数の検出用出力素子と、単一或いは複数の検出用入力素子からなり、前記検出用出力素子から被検出体に信号を放射し、被検出体によって反射或いは吸収された検出信号の変化を前記検出用入力素子で捕らえるセンサターミナル機能を有する回路を同一基板上に所定の間隔で複数配列し、複数のセンサターミナルを一体化し、センサターミナルシステムを構成することを特徴としたセンサターミナルシステム。
【請求項5】
請求項4において、前記センサターミナルシステムを適正温度に保持し、被検出体或いは周辺機器の非適正温度からセンサターミナルシステムを適正温度内に保持するために、加熱或いは冷却によって、センサターミナルシステムを安定動作温度環境に維持する構造を有することを特徴としたセンサターミナルシステム。
【請求項6】
請求項1から3において、センサターミナルの取付け位置を自在に調整できるセンサターミナルの取付け板の構造を有することを特徴とするセンサターミナルシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−310747(P2007−310747A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−140875(P2006−140875)
【出願日】平成18年5月19日(2006.5.19)
【出願人】(501194514)株式会社 エニイワイヤ (37)
【Fターム(参考)】