説明

ソフトウェア管理システム、画像形成装置、及びコンピューター

【課題】画像形成装置の製造時期を条件にしてダウンロード制限されるソフトウェアのダウンロード可否を判断する手間を省き、誤った判断で不適切なソフトウェアがインストールされることを回避する。
【解決手段】ソフトウェアのダウンロードの要求と共に送られてくる画像形成装置のリアルタイムクロック回路に記憶された予め組み込まれた基準時刻が、ソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている、当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報に該当するか否かの判断を行い、基準時刻がダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当すると判断されると、ソフトウェアのダウンロードの要求元の画像形成装置に対してダウンロード対象のソフトウェアを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソフトウェアを記憶しているコンピューター及び当該コンピューターに接続された画像形成装置を備えるソフトウェア管理システムにおいて、コンピューターから画像形成装置にソフトウェアをダウンロードする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、下記特許文献1に示すように、ソフトウェアのダウンロードに際して、当該ソフトウェアの使用権を参照し、ダウンロードが許可されていないと判断された場合にはそのダウンロードを禁止する構成が採用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−139352号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の技術を適用した場合であっても、特定の製造時期に生産された画像形成装置にインストールされている特定のバージョンのソフトウェアに不具合が発生する、或いは、生産ラインにおける製造ミスで特定の製造時期に生産された画像形成装置に不適切なバージョンのソフトウェアがインストールされている等、画像形成装置の製造時期を条件にして制限されるソフトウェアの問題が発生したときは、サービスマンは、例えば出荷時に用いた管理台帳を参照して、シリアルナンバー等の画像形成装置を識別する識別情報に対応付けて記録されている製造時期が当該問題を発生させる製造時期に該当する画像形成装置を特定する等して、市場に出荷された画像形成装置の中から当該問題を発生させる製造時期に該当する画像形成装置を特定して、問題を対処するためのソフトウェアを当該特定した画像形成装置にダウンロードしてインストールする手間が必要であった。
【0005】
また、画像形成装置の特定を誤ってしまった場合は、問題を対処するためのソフトウェアを当該誤って特定された画像形成装置に不必要にダウンロードしてインストールすることにより、当該画像形成装置の動作が不安定になる等の別の問題が発生する虞があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、画像形成装置の製造時期を条件にしてダウンロードが制限されるソフトウェアを画像形成装置にダウンロード可能であるか否かを判断する手間を省くことができ、また、当該判断が誤ってされることによって不適切なソフトウェアがインストールされることを回避するソフトウェア管理システム、画像形成装置、及びコンピューターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、コンピューター及び当該コンピューターに接続された画像形成装置を備えるソフトウェア管理システムであって、
前記画像形成装置は、
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
前記コンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求するとともに前記基準時刻を送付するダウンロード要求送信部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて前記コンピューターから送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備え、
前記コンピューターは、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求を受信し、当該要求と共に送られてくる前記基準時刻が、前記ソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記ソフトウェアのダウンロードの要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアを送信するソフトウェア送信制御部と、
を備えているソフトウェア管理システムである。
【0008】
また、請求項5に記載の発明は、予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続されたコンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求するとともに前記基準時刻を送付するダウンロード要求送信部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて前記コンピューターから送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備える画像形成装置である。
【0009】
また、請求項6に記載の発明は、ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該コンピューターに接続された画像形成装置からのソフトウェアのダウンロードの要求を受信し、当該要求と共に送られてくる基準時刻が、前記ソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記ソフトウェアのダウンロードの要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアを送信するソフトウェア送信制御部と、
を備えるコンピューターである。
【0010】
これらの発明では、画像形成装置において、ダウンロード要求送信部によってソフトウェアのダウンロードが要求されるとともに基準時刻が送付され、コンピューターにおいて、製造時期判断部によって当該送付された基準時刻がソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている、当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報に該当すると判断されると、ソフトウェア送信制御部によってダウンロードの要求元の画像形成装置に対してソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアが送信される。そして、画像形成装置において、ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアがインストール制御部によってインストールされる。
【0011】
つまり、画像形成装置の製造時期情報を基準時刻として画像形成装置に予め組み込むことによって、ダウンロード対象のソフトウェアが当該画像形成装置の製造時期情報に対応付けてダウンロードが許可されているソフトウェアである場合に限ってダウンロードされるため、ユーザーが画像形成装置の製造時期を条件にしてダウンロードが制限されるソフトウェアを画像形成装置にダウンロード可能であるか否かを判断する手間を省くことができ、また、当該判断が誤ってされることによって不適切なソフトウェアがインストールされることを回避することができる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、コンピューター及び当該コンピューターに接続された画像形成装置を備えるソフトウェア管理システムであって、
前記画像形成装置は、
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
前記コンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求する場合に、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報の送信を要求する製造時期送信要求部と、
を備え、
前記コンピューターは、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報を送信する製造時期送信部と、
を備え、
前記画像形成装置は、更に、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求に応じて前記製造時期送信部から送信された前記製造時期情報を受信し、前記基準時刻が当該受信した前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記コンピューターに対して前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するソフトウェア送信要求部と、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて前記コンピューターから送信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備え、
前記コンピューターは、更に、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信するソフトウェア送信部と、
を備えているソフトウェア管理システムである。
【0013】
また、請求項7に記載の発明は、予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続されたコンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求する場合に、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報の送信を要求する製造時期送信要求部と、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求に応じて前記コンピューターから送信された前記製造時期情報を受信し、前記基準時刻が当該受信した前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記コンピューターに対して前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するソフトウェア送信要求部と、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて前記コンピューターから送信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備える画像形成装置である。
【0014】
また、請求項8に記載の発明は、ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該コンピューターに接続された画像形成装置からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられた前記製造時期情報の送信の要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報を送信する製造時期送信部と、
前記画像形成装置からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信するソフトウェア送信部と、
を備えるコンピューターである。
【0015】
これらの発明では、コンピューターにおいて、製造時期送信部によって製造時期送信要求部から要求されたダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられた製造時期情報が送信され、画像形成装置において、製造時期判断部によって基準時刻が製造時期送信部から送信された製造時期情報に該当すると判断されると、ソフトウェア送信要求部によってダウンロード対象のソフトウェアの送信が要求され、コンピューターにおいて、ソフトウェア送信部によってソフトウェア送信要求部からの送信要求に応じて当該送信要求されたソフトウェアが送信される。そして、画像形成装置において、ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアがインストール制御部によってインストールされる。
【0016】
つまり、画像形成装置の製造時期情報を基準時刻として画像形成装置に予め組み込むことによって、ダウンロード対象のソフトウェアが当該画像形成装置の製造時期情報に対応付けてダウンロードが許可されているソフトウェアである場合に限ってダウンロードされるため、ユーザーが画像形成装置の製造時期を条件にしてダウンロードが制限されるソフトウェアを画像形成装置にダウンロード可能であるか否かを判断する手間を省くことができ、また、当該判断が誤ってされることによって不適切なソフトウェアがインストールされることを回避することができる。
【0017】
また、請求項3に記載の発明は、予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置に対してソフトウェアのダウンロードを要求するとともに前記基準時刻を送付するダウンロード要求送信部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて前記他の画像形成装置から送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置における前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求を受信し、当該要求と共に送られてくる前記基準時刻が、前記ソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記ソフトウェアのダウンロードの要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアを送信するソフトウェア送信制御部と、
を備える画像形成装置である。
【0018】
この発明では、請求項1に記載の発明におけるコンピューターを構成する各部が画像形成装置に備えられているため、当該画像形成装置を互いに複数接続することによって、請求項1に記載の発明におけるコンピューターを別途設けるコストを削減しつつ、請求項1に記載の発明における効果を奏することができるソフトウェア管理システムを構成することができる。
【0019】
また、請求項4に記載の発明は、予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置に対してソフトウェアのダウンロードを要求する場合に、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報の送信を要求する製造時期送信要求部と、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置における前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報を送信する製造時期送信部と、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求に応じて、当該送信要求先の画像形成装置における前記製造時期送信部から送信された前記製造時期情報を受信し、前記基準時刻が当該受信した前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記送信要求先の画像形成装置に対して前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するソフトウェア送信要求部と、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて、当該送信要求先の画像形成装置から送信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置における前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信するソフトウェア送信部と、
を備えている画像形成装置である。
【0020】
この発明では、請求項2に記載の発明におけるコンピューターを構成する各部が画像形成装置に備えられているため、当該画像形成装置を互いに複数接続することによって、請求項2に記載の発明におけるコンピューターを別途設けるコストを削減しつつ、請求項2に記載の発明における効果を奏することができるソフトウェア管理システムを構成することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、画像形成装置の製造時期を条件にしてダウンロードが制限されるソフトウェアを画像形成装置にダウンロード可能であるか否かを判断する手間を省くことができ、また、当該判断が誤ってされることによって不適切なソフトウェアがインストールされることを回避するソフトウェア管理システム、画像形成装置、及びコンピューターを提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係るソフトウェア管理システムの一例を構成する、画像形成装置、及びコンピューターについてのネットワーク構成を示す説明図である。
【図2】複合機の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】サーバー及びPCの内部構成の一例を示すブロック図である。
【図4】ソフトウェア記憶部に記憶されているソフトウェアの一例を示す説明図である。
【図5】ソフトウェア管理システムにおけるソフトウェアのダウンロード処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】サーバー及びPCの内部構成の図2とは異なる一例を示すブロック図である。
【図7】複合機の内部構成の図3とは異なる一例を示すブロック図である。
【図8】ソフトウェア管理システムにおけるソフトウェアのダウンロード処理の図5とは異なる一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施形態に係るソフトウェア管理システム、コンピューター、及び画像形成装置の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るソフトウェア管理システムの一例を構成する、本発明に係る画像形成装置の一例としての複合機、本発明に係るコンピューターの一例としてのサーバー、及び本発明に係るコンピューターの一例としてのコンピューターについてのネットワーク構成を示す説明図である。
【0024】
ソフトウェア管理システム10は、互いにインターネットやイントラネット等のネットワークNWに接続されたサーバー2、クライアントコンピューター31〜34、及び複合機1を備えている。
【0025】
尚、本実施形態では、ソフトウェア管理システム10は、サーバーを1台、クライアントコンピューターを4台、複合機1を3台備えているが、本発明に係るソフトウェア管理システムに備えられるコンピューター及び画像形成装置の台数をこれに限定する趣旨ではない。
【0026】
また、以下では、本発明に係る画像形成装置の一例として、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンター機能、スキャナー機能等の機能を兼ね備えた複合機について説明するが、これに制限する趣旨ではなく、コピー機、ファクシミリ機、プリンター、スキャナー等の画像形成装置であってもよい。
【0027】
複合機1は、スキャナー等からなる画像読取部で読み取った原稿のデータを、複合機1の内部記憶装置や、ネットワークNWを介して複合機1に接続されたサーバー2、各クライアントコンピューター(以下、PC)31〜34内の記憶部等に格納する。
【0028】
また、複合機1は、複合機1の内部記憶装置に記憶されているデータのプリントアウトや、サーバー2やPC31〜34から送られてきたデータのプリントアウト等を行う。複合機1、サーバー2、各PC31〜34は、相互にデータ通信が可能とされている。
【0029】
図2は、複合機1の内部構成の一例を示すブロック図である。ソフトウェア管理システム10に備えられる各複合機1は、同様の構成である。複合機1は、原稿画像を読み取るスキャナー等を有する画像読取部110と、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータ等を一時的に記憶する、及び、印刷対象となるデータを一時的に保存する領域となる画像メモリー120と、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータや、サーバー2から送信されてきたデータ等を印刷する印刷部130と、を備えている。
【0030】
また、複合機1は、ファクシミリ通信に必要な各機能を実行し、公衆回線を通じて外部のファクシミリ装置から画像データを受信するファクシミリ通信部140と、印刷又は送信スタートキー、テンキー及び短縮番号キー等からなり、各種操作指示の入力を受け付ける操作部20と、各種操作画面を表示するLCD等からなる表示部150とを備える。尚、この表示部150がタッチパネル機能を備えることにより、ユーザーからの各種操作指示の入力を受け付けるように構成してもよい。
【0031】
また、複合機1は、画像読取部110によって読み取られた原稿画像データ等を記憶する大容量の記憶領域を有するHDD(ハードディスク)170を備えている。このHDD170は、画像読取部110によって読み取られた原稿画像データや、サーバー2又はPC31〜34から送信されてきたデータを蓄積する。
【0032】
また、複合機1は、画像読取部110が読み取った画像イメージデータ編集/加工(符/復号処理、拡大/縮小処理、圧縮/伸長処理)処理等を行う画像処理部190と、サーバー2、PC31〜34との間で各種データのやりとりを行うために用いられるネットワークI/F160と、複合機1の各部の動作を制御する制御ユニット100と、を備えている。
【0033】
制御ユニット100は、ROMやRAM等のメモリーとCPUとリアルタイムクロック回路101とを備え、複合機1の全体的な動作を司る。また、制御ユニット100は、ROMに記憶された動作プログラムがCPUによって実行されることにより、後述するダウンロード要求送信部102と、ソフトウェア受信部103と、インストール制御部104として機能し、更には、各部の動作に必要な処理を行うための制御部105として機能する。
【0034】
リアルタイムクロック回路101は、ROM等の不揮発性メモリーを備えて構成され、当該不揮発性メモリーに予め組み込まれた基準時刻との差分時間に基づいて現在時刻を計時する。尚、予め組み込まれた基準時刻とは、複合機1の製造時に複合機1の製造時刻が基準時刻として不揮発性メモリーに予め記憶され、これ以降、当該記憶された基準時刻を変更設定することができないことを示している。
【0035】
リアルタイムクロック回路101は、例えば表示部150に表示される時刻等の各種時刻を設定するための日時データの入力が操作部20で受け付けられた場合、入力された日時データが示す各種時刻と基準時刻との差分時間を算出して、不揮発性メモリーに記憶する。そして、リアルタイムクロック回路101は、例えば、制御部105によって表示部150に時刻を表示する等の当該各種時刻を利用する際には、当該各種時刻に対応する差分時間を不揮発性メモリーから読み出して、当該差分時間を基準時刻に加算して現在時刻(各種時刻に対応する時刻)を算出し、当該算出した現在時刻を出力する。
【0036】
ダウンロード要求送信部102は、操作部20で受け付けられた操作指示又はネットワークI/F160を介してサーバー2又はPC31〜34から受信した操作指示によって、ソフトウェアをダウンロードする指示を受け付けると、ソフトウェアを記憶しているサーバー2又はPC31〜34に対して、ソフトウェアのダウンロードを要求するデータを送信するとともに、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻を示すデータも送信する。
【0037】
ソフトウェア受信部103は、ダウンロード要求送信部102からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じてサーバー2又はPC31〜34から送信されたソフトウェアをネットワークI/F160を介して受信する。
【0038】
インストール制御部104は、ソフトウェア受信部103で受信されたソフトウェアをインストールする。尚、インストールされたソフトウェアは、ROMやHDD170に記憶される。
【0039】
制御部105は、ROMやHDD170に記憶されたソフトウェアをCPUにより実行して、複合機1全体の動作制御を司る。
【0040】
図3は、サーバー2及びPC31〜34の内部構成の一例を示すブロック図である。尚、本発明に係るコンピューターに必要な構成は、サーバー2及びPC31〜34について同様であるため、以下については、サーバー2を例にして説明する。
【0041】
サーバー2は、ROM22と、RAM23と、制御ユニット21と、HDD(ハードディスク)24と、ディスプレイ25と、通信I/F26と、入力部27とを備える。これら各部は、互いにCPUバスによりデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0042】
ROM22は、サーバー2の各動作についての動作プログラムを記憶するメモリーである。RAM23は、制御ユニット21の動作領域等として使用されるメモリーである。
【0043】
制御ユニット21は、CPU等からなり、サーバー2全体の動作制御を司る。また、制御ユニット21は、ROM22に記憶された動作プログラムに従って動作することで、後述する製造時期判断部212、及びソフトウェア送信制御部213として機能し、更にはこれら各部の動作に必要な処理を行うための制御部211として機能する。
【0044】
HDD24は、印刷の対象とする文書データ又は画像データ等の各種データを記憶するとともに、その記憶領域の一部は、ソフトウェア記憶部241として機能する。
【0045】
ソフトウェア記憶部241は、各複合機1に既にインストールされているソフトウェアや、当該ソフトウェアの問題点を修正するための問題修正用ソフトウェア等のソフトウェアを、生産ラインで各複合機1にインストールされた製造時期情報又は各ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報と対応付けて記憶する。
【0046】
例えば、図4に示すように、ソフトウェア記憶部241には、2011年1月31日の9:00から12:00までに製造された各複合機1に対して、生産ラインでインストールされたソフトウェアであるソフトウェアAが記憶されている。また、2011年1月31日の9:00から12:00までに製造された各複合機1に対して、ダウンロードを許可するソフトウェアAの問題を修正するための問題修正用ソフトウェアA2も記憶されている。
【0047】
また、ソフトウェア記憶部241には、2011年6月1日の12:00から15:00までに製造された各複合機1に対して、生産ラインでインストールされたソフトウェアBと、2011年6月1日の15:00から18:00までに製造された各複合機1に対して、生産ラインでインストールされたソフトウェアCと、が記憶されている。更に、2011年6月1日の12:00から18:00までに製造された各複合機1に対して、ダウンロードを許可する、ソフトウェアB及びソフトウェアCの何れに対しても新規機能を追加することを実装したソフトウェアDが記憶されている。
【0048】
更に、ソフトウェア記憶部241には、複合機1の製造時期による制限なく、全ての複合機1に対して生産ラインでインストールされるソフトウェアXと、複合機1の製造時期による制限なく、全ての複合機1に対してダウンロードを許可する、当該ソフトウェアXの問題を修正するための問題修正用ソフトウェアX2も記憶されている。
【0049】
尚、製造時期情報は、上記の例に限定する趣旨ではなく、例えば、2011年1月1日以降や、2010年12月31日以前等のように、上限下限のうちの何れか一方を指定するものであってもよい。
【0050】
ディスプレイ25は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、当該サーバー2を操作するための各種操作画面等が表示される。
【0051】
通信I/F26は、ネットワークNWに接続された複合機1及びPC31〜34とのデータ通信を行うためのインターフェイスとして機能する。
【0052】
入力部27は、キーボードやマウス等から構成され、サーバー2に対する各種操作指示の入力を受け付ける。
【0053】
製造時期判断部212は、通信I/F26を介して、複合機1のダウンロード要求送信部102から送信されたソフトウェアのダウンロードを要求するデータを受信するとともに、当該データと共に送信された基準時刻を示すデータを受信し、当該受信したデータが示す基準時刻が、ソフトウェア記憶部241に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当するか否かの判断を行う。
【0054】
ソフトウェア送信制御部213は、製造時期判断部212によって基準時刻がダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当すると判断されると、ソフトウェアのダウンロードの要求元の複合機1に対してソフトウェア記憶部241に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアを送信する。
【0055】
制御部211は、インストールしてROM22やHDD24に記憶されているソフトウェアをCPUにより実行して、サーバー2全体の動作制御を司る。
【0056】
次に、ソフトウェア管理システム10における、サーバー2から複合機1へのソフトウェアのダウンロード処理について、図5を用いて説明する。
【0057】
複合機1において、ダウンロード要求送信部102は、操作部20で受け付けられた操作指示又はネットワークI/F160を介してサーバー2又はPC31〜34から受信した操作指示によってソフトウェアをダウンロードする指示を受け付けると(SM1)、ソフトウェアのダウンロードを要求するデータとリアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻を示すデータをサーバー2に送信する(SM2)。
【0058】
次に、サーバー2において、製造時期判断部212は、複合機1のダウンロード要求送信部102から送信されたソフトウェアのダウンロードを要求するデータと基準時刻を示すデータを受信すると(SS1;YES)、当該受信した基準時刻を示すデータが示す基準時刻が、ソフトウェア記憶部241に記憶されている当該ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当するか否かの判断を行う(SS2)。
【0059】
ここで、製造時期判断部212は、当該受信した基準時刻を示すデータが示す基準時刻が、ソフトウェア記憶部241に記憶されている当該ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当すると判断した場合(SS2;YES)、当該ダウンロード対象のソフトウェアを要求元の複合機1に送信し(SS3)、再びソフトウェアのダウンロードを要求するデータを受信すべく待機する。
【0060】
一方、製造時期判断部212は、当該受信した基準時刻を示すデータが示す基準時刻が、ソフトウェア記憶部241に記憶されている当該ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当しないと判断した場合(SS2;NO)、当該ダウンロード対象のソフトウェアを要求元の複合機1に送信せずに、再びソフトウェアのダウンロードを要求するデータを受信すべく待機する。
【0061】
そして、複合機1において、ソフトウェア受信部103によって、ダウンロード要求送信部102からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて、ネットワークI/F160を介してサーバー2から送信されたソフトウェアが受信されると(SM3;YES)、インストール制御部104は、例えば、当該受信したソフトウェアのインストール指示が操作部20で受け付けられたとき又は当該受信直後に自動的に、ソフトウェア受信部103によって当該受信されたソフトウェアをインストールする(SM4)。
【0062】
尚、ソフトウェア受信部103によって、例えば、ダウンロード要求送信部102からのソフトウェアのダウンロードを要求するデータを送信してから予め定められた待機時間経過するまでの間に、ネットワークI/F160を介してサーバー2から送信されたソフトウェアが受信されないことを以って、ダウンロード対象のソフトウェアが受信されないと判断される場合(SM3;NO)、制御部211は、例えば、ダウンロードを要求したソフトウェアを当該複合機1にダウンロードしてインストールすることは不適切である旨を表示部150に表示する等して、ダウンロード処理を終了する。
【0063】
具体的には、例えば、図4に示すように、ソフトウェア記憶部241にソフトウェアが記憶されている場合、製造時期判断部212は、ダウンロード要求送信部102からソフトウェアA2のダウンロードを要求するデータと複合機1に予め組み込まれた基準時刻である2011年1月31日10:00を示すデータを受信すると(SS1;YES)、当該受信したデータが示す基準時刻がソフトウェアA2に対応付けられている製造時期情報である2011年1月31日9:00〜12:00に該当するものと判断して(SS2;YES)、ソフトウェア送信制御部213はソフトウェアA2を送信する(SS3)。
【0064】
一方、製造時期判断部212は、ダウンロード要求送信部102からソフトウェアA2のダウンロードを要求するデータと複合機1に予め組み込まれた基準時刻である2011年2月1日10:00を示すデータを受信したときは(SS1;YES)、当該受信したデータが示す基準時刻がソフトウェアA2に対応付けられている製造時期情報である2011年1月31日9:00〜12:00に該当しないものと判断して(SS2;NO)、ソフトウェアA2を送信せずに、再びソフトウェアのダウンロードを要求するデータを受信すべく待機する。
【0065】
また、製造時期判断部212は、ダウンロード要求送信部102からソフトウェアX2のダウンロードを要求するデータと複合機1に予め組み込まれた基準時刻である2011年1月31日10:00を示すデータを受信したときは(SS1;YES)、ソフトウェアX2は製造時期による制限なく全ての複合機1に対してダウンロードすることが許可されているため、当該受信したデータが示す基準時刻がソフトウェアX2に対応付けられている、制限のない製造時期に該当するものと判断して(SS2;YES)、ソフトウェア送信制御部213はソフトウェアX2を送信する(SS3)。
【0066】
このように、本構成によれば、ダウンロード対象のソフトウェアが複合機1の製造時期情報に対応付けてダウンロードが許可されているソフトウェアである場合に限って当該複合機1にダウンロードされる。このため、ユーザーが複合機1の製造時期を条件にしてダウンロードが制限されるソフトウェアを当該複合機1にダウンロード可能であるか否かを判断する手間を省くことができる。
【0067】
したがって、例えば、特定の時期に生産された複合機1にインストールされている特定のバージョンのソフトウェアに不具合が発生する、或いは、生産ラインにおける製造ミスで特定の時期に生産された複合機1に不適切なバージョンのソフトウェアがインストールされている等、複合機1の製造時期を条件にして制限されるソフトウェアの問題が発生した場合であっても、サービスマンは市場に出荷されている複合機1のユーザーに対して当該問題を修正するための問題修正用ソフトウェアをダウンロード要求するように指示し、当該指示を受けたユーザーはダウンロード要求の指示を入力することによって、当該ソフトウェアをダウンロードしてインストールする必要がある複合機1に対してのみ、適切に当該ソフトウェアをダウンロードしてインストールすることができる。
【0068】
つまり、サービスマンが、市場に出荷されている複合機1の中から、当該問題発生の起因となる製造時期に製造された複合機1を見つけ出し、その後、見つけ出した複合機1の設置場所に出向く等して、当該ソフトウェアの問題を修正するための問題修正用ソフトウェアを当該見つけ出した複合機1にダウンロードしてインストールしなければならなかった手間を軽減することができる。
【0069】
また、サービスマンによって誤って当該製造時期に製造された複合機1が見つけ出され、当該誤って見つけ出された複合機1に対して問題修正用ソフトウェアがダウンロードされてインストールされることによって、当該複合機1の動作が不安定になることを回避することができる。
【0070】
尚、上記の構成に加えて、更に、HDD170がサーバー2又はPC31〜34におけるソフトウェア記憶部241と同様に機能し、これに合わせて、制御ユニット100がサーバー2又はPC31〜34における製造時期判断部212とソフトウェア送信制御部213と同様に機能するように複合機1を構成して、複合機1とサーバー2又はPC31〜34とを兼用してもよい。
【0071】
つまり、複合機1が、予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路101と、当該複合機1に接続された当該複合機1とは異なる他の複合機1に対してソフトウェアのダウンロードを要求するとともに基準時刻を送付するダウンロード要求送信部102と、ダウンロード要求送信部102からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて他の複合機1から送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部103と、ソフトウェア受信部103で受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該複合機1にインストールするインストール制御部104と、ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、当該複合機1に接続された当該複合機1とは異なる他の複合機1におけるダウンロード要求送信部102からのソフトウェアのダウンロードの要求を受信し、当該要求と共に送られてくる基準時刻が、当該複合機1におけるソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、当該複合機1における製造時期判断部によって基準時刻がダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当すると判断されると、ソフトウェアのダウンロードの要求元の複合機1に対してソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアを送信するソフトウェア送信制御部と、を備えるように構成してもよい。
【0072】
本構成では、複合機1とは別にサーバー又はPCを別途設けるコストを削減することができる。
【0073】
以下では、本発明の一実施形態に係るソフトウェア管理システム、コンピューター、及び画像形成装置の、上記とは異なる実施形態について図面を参照して説明する。尚、図面において、上記の実施形態で説明したものと同一の記号を示す各部の構成又は処理内容は、特筆しない限り、上記の実施形態で説明したものと同一であるものとして説明を省略する。
【0074】
図6に示すように、本実施形態における複合機1の制御ユニット100は、上記のリアルタイムクロック回路101を備え、また、ROMに記憶された動作プログラムがCPUによって実行されることにより、上記のインストール制御部104と、上記の制御部105と、製造時期送信要求部106と、製造時期判断部107と、ソフトウェア送信要求部108と、ソフトウェア受信部103aとして機能する。
【0075】
製造時期送信要求部106は、操作部20で受け付けられた操作指示又はネットワークI/F160を介してサーバー2又はPC31〜34から受信した操作指示によって、ソフトウェアをダウンロードする指示を受け付けると、ソフトウェアを記憶しているサーバー2又はPC31〜34に対して、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータを送信する。
【0076】
製造時期判断部107は、製造時期送信要求部106からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信の要求に応じて後述する製造時期送信部214から送信されたダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報を示すデータを通信I/F26を介して受信し、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻が、当該受信したデータの示す製造時期情報に該当するか否かの判断を行う。
【0077】
ソフトウェア送信要求部108は、製造時期判断部107によって基準時刻がダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報に該当すると判断されると、製造時期送信要求部106による製造時期情報の送信の要求先のサーバー2又はPC31〜34に対して、ダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するデータを送信する。
【0078】
ソフトウェア受信部103aは、ソフトウェア送信要求部108からのダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて、製造時期送信要求部106による製造時期情報の送信の要求先のサーバー2又はPC31〜34から送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信する。
【0079】
これに合わせて、図7に示すように、本実施形態におけるサーバー2又はPC31〜34の制御ユニット21は、CPU等からなり、ROM22に記憶された動作プログラムに従って動作することで、上記の制御部211と、製造時期送信部214と、ソフトウェア送信部215として機能する。
【0080】
製造時期送信部214は、複合機1の製造時期送信要求部106から送信された、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータを通信I/F26を介して受信すると、当該要求元の複合機1に対してソフトウェア記憶部241に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報を示すデータを送信する。
【0081】
尚、例えば図4に示すソフトウェアX及びソフトウェアX2等、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報が、製造時期に制限がないことを示す場合、製造時期送信部214は、例えば、1000年1月1日〜9999年12月31日を示すデータを送信する等して、製造時期に制限がないことを示すデータを送信する。ただし、製造時期に制限がないことを示すデータをこれに限定する趣旨ではない。
【0082】
ソフトウェア送信部215は、複合機1のソフトウェア送信要求部108から送信されたソフトウェアの送信を要求するデータを通信I/F26を介して受信すると、当該要求元の複合機1に対してソフトウェア記憶部241に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信する。
【0083】
次に、本実施形態のソフトウェア管理システム10における、サーバー2から複合機1へのソフトウェアのダウンロード処理について、図8を用いて説明する。
【0084】
複合機1において、製造時期送信要求部106は、操作部20で受け付けられた操作指示又はネットワークI/F160を介してサーバー2又はPC31〜34から受信した操作指示によってソフトウェアをダウンロードする指示を受け付けると(SM21)、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータをサーバー2に送信する(SM22)。
【0085】
次に、サーバー2において、製造時期送信部214は、複合機1の製造時期送信要求部106から送信されたダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータを受信すると(SS21;YES)、ソフトウェア記憶部241に記憶されている当該ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報を示すデータを送信する(SS22)。
【0086】
次に、複合機1において、製造時期判断部107は、製造時期送信要求部106からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信の要求に応じて製造時期送信部214から送信されたダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報を示すデータを通信I/F26を介して受信すると(SM23;YES)、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻が、当該受信したデータの示す製造時期情報に該当するか否かの判断を行う(SM24)。
【0087】
ここで、製造時期判断部107によって、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻が当該受信したデータの示す製造時期情報に該当すると判断されると(SM24;YES)、ソフトウェア送信要求部108は、サーバー2に対してダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するデータを送信する(SM25)。
【0088】
一方、製造時期判断部107によって、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻が当該受信したデータが示す製造時期に該当しないと判断されると(SM24;NO)、ソフトウェア送信要求部108は、サーバー2に対してダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するデータを送信せずに、ダウンロード処理を終了する。
【0089】
具体的には、例えば、図4に示すように、ソフトウェア記憶部241にソフトウェアが記憶されている場合、製造時期送信部214は、製造時期送信要求部106からソフトウェアA2に対応付けられている当該ソフトウェアA2のダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータを受信すると(SS21;YES)、ソフトウェアA2に対応付けられている製造時期情報である2011年1月31日9:00〜12:00を示すデータを送信する(SS22)。
【0090】
そして、製造時期判断部107によって、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻である2011年1月31日10:00を示すデータが当該受信したデータの示す製造時期情報である2011年1月31日9:00〜12:00に該当すると判断されると(SM24;YES)、ソフトウェア送信要求部108は、サーバー2に対してソフトウェアA2の送信を要求するデータを送信する(SM25)。
【0091】
一方、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻が2011年2月1日10:00の場合、製造時期判断部107によって、当該基準時刻が当該受信したデータの示す製造時期情報である2011年1月31日9:00〜12:00に該当しないと判断され(SM24;NO)、ソフトウェア送信要求部108は、サーバー2に対してソフトウェアA2の送信を要求するデータを送信せずに、ダウンロード処理を終了する。
【0092】
また、製造時期送信部214は、製造時期送信要求部106からソフトウェアX2に対応付けられている当該ソフトウェアX2のダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータを受信すると(SS21;YES)、ソフトウェアX2は製造時期による制限なく全ての複合機1に対してダウンロードすることが許可されているため、例えば、1000年1月1日〜9999年12月31日を示すデータを送信する等して、製造時期に制限がないことを示すデータを送信する(SS22)。
【0093】
そして、製造時期判断部107によって、リアルタイムクロック回路101に予め組み込まれた基準時刻は、当該受信した製造時期に制限がないことを示すデータが示す製造時期情報に該当すると判断され(SM24;YES)、ソフトウェア送信要求部108は、サーバー2に対してソフトウェアX2の送信を要求するデータを送信する(SM25)。
【0094】
図8に戻り、サーバー2において、通信I/F26を介して、複合機1のソフトウェア送信要求部108から送信されたソフトウェアの送信を要求するデータが受信されると(SS23;YES)、ソフトウェア送信部215は、当該要求元の複合機1に対してソフトウェア記憶部241に記憶されている当該要求されたソフトウェアを送信し(SS24)、再びダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータを受信すべく待機する。
【0095】
一方、ソフトウェア送信部215は、例えば、ステップS22で製造時期情報を示すデータを送信してから予め定められた待機時間経過するまでの間に、通信I/F26を介して、複合機1のソフトウェア送信要求部108から送信されたソフトウェアの送信を要求するデータを受信しないことを以って、ソフトウェアの送信を要求するデータが受信されることはないと判断すると(SS23;NO)、再びダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求するデータを受信すべく待機する。
【0096】
そして、複合機1において、ソフトウェア受信部103aによって、サーバー2から送信されたソフトウェアがネットワークI/F160を介して受信されると(SM26;YES)、インストール制御部104は、例えば、当該受信したソフトウェアのインストール指示が操作部20で受け付けられたとき又は当該受信直後に自動的に、ソフトウェア受信部103aによって当該受信されたソフトウェアをインストールする(SM27)。
【0097】
このように、本構成の場合も、ダウンロード対象のソフトウェアが複合機1の製造時期情報に対応付けてダウンロードが許可されているソフトウェアである場合に限って当該複合機1にダウンロードされる。このため、ユーザーが複合機1の製造時期を条件にしてダウンロードが制限されるソフトウェアを当該複合機1にダウンロード可能であるか否かを判断する手間を省くことができ、また、当該判断が誤ってされることによって不適切なソフトウェアがインストールされることを回避することができる。
【0098】
尚、上記の構成に加えて、更に、HDD170がサーバー2又はPC31〜34におけるソフトウェア記憶部241と同様に機能し、これに合わせて、制御ユニット100がサーバー2又はPC31〜34における製造時期送信部214とソフトウェア送信部215と同様に機能するように複合機1を構成して、複合機1とサーバー2又はPC31〜34とを兼用してもよい。
【0099】
つまり、複合機1が、予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路101と、当該複合機1に接続された当該複合機1とは異なる他の複合機1に対してソフトウェアのダウンロードを要求する場合に、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報の送信を要求する製造時期送信要求部106と、ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、当該複合機1に接続された当該複合機1とは異なる他の複合機1における製造時期送信要求部106からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報の送信の要求を受信し、当該要求元の複合機1に対して当該複合機1におけるソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の複合機1の製造時期情報を送信する製造時期送信部と、製造時期送信要求部106からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている製造時期情報の送信の要求に応じて、当該送信要求先の複合機1における製造時期送信部から送信された製造時期情報を受信し、基準時刻が当該受信した製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部107と、製造時期判断部107によって基準時刻が製造時期情報に該当すると判断されると、送信要求先の複合機1に対してダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するソフトウェア送信要求部108と、ソフトウェア送信要求部108からのダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて、当該送信要求先の複合機1から送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部103aと、ソフトウェア受信部103aで受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該複合機1にインストールするインストール制御部104と、当該複合機1に接続された当該複合機1とは異なる他の複合機1におけるソフトウェア送信要求部108からのダウンロード対象のソフトウェアの送信要求を受信し、当該要求元の複合機1に対して当該複合機1におけるソフトウェア記憶部に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信するソフトウェア送信部と、を備えるように構成してもよい。
【0100】
本構成では、複合機1とは別にサーバー又はPCを別途設けるコストを削減することができる。
【0101】
尚、上記実施形態において、本発明に係る画像形成装置の一例として複合機を例に説明したが、本発明に係る画像形成装置は、これに限定する趣旨ではなく、プリンター、コピー機、スキャナー、又はFAX等の画像形成装置であってもよい。
【0102】
また、本発明は、上記実施形態の構成に限られず種々の変形が可能である。前記図1乃至図8に示した構成及び処理は、本発明に係る実施形態の例示に過ぎず、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0103】
1 複合機(画像形成装置)
10 ソフトウェア管理システム
101 リアルタイムクロック回路
102 ダウンロード要求送信部
103,103a ソフトウェア受信部
104 インストール制御部
106 製造時期送信要求部
107 製造時期判断部
108 ソフトウェア送信要求部
2 サーバー(コンピューター)
20 操作部
212 製造時期判断部
213 ソフトウェア送信制御部
214 製造時期送信部
215 ソフトウェア送信部
241 ソフトウェア記憶部
31〜34 PC(コンピューター)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューター及び当該コンピューターに接続された画像形成装置を備えるソフトウェア管理システムであって、
前記画像形成装置は、
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
前記コンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求するとともに前記基準時刻を送付するダウンロード要求送信部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて前記コンピューターから送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備え、
前記コンピューターは、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求を受信し、当該要求と共に送られてくる前記基準時刻が、前記ソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記ソフトウェアのダウンロードの要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアを送信するソフトウェア送信制御部と、
を備えているソフトウェア管理システム。
【請求項2】
コンピューター及び当該コンピューターに接続された画像形成装置を備えるソフトウェア管理システムであって、
前記画像形成装置は、
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
前記コンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求する場合に、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報の送信を要求する製造時期送信要求部と、
を備え、
前記コンピューターは、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報を送信する製造時期送信部と、
を備え、
前記画像形成装置は、更に、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求に応じて前記製造時期送信部から送信された前記製造時期情報を受信し、前記基準時刻が当該受信した前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記コンピューターに対して前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するソフトウェア送信要求部と、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて前記コンピューターから送信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備え、
前記コンピューターは、更に、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信するソフトウェア送信部と、
を備えているソフトウェア管理システム。
【請求項3】
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置に対してソフトウェアのダウンロードを要求するとともに前記基準時刻を送付するダウンロード要求送信部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて前記他の画像形成装置から送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置における前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求を受信し、当該要求と共に送られてくる前記基準時刻が、前記ソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記ソフトウェアのダウンロードの要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアを送信するソフトウェア送信制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項4】
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置に対してソフトウェアのダウンロードを要求する場合に、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報の送信を要求する製造時期送信要求部と、
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置における前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報を送信する製造時期送信部と、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求に応じて、当該送信要求先の画像形成装置における前記製造時期送信部から送信された前記製造時期情報を受信し、前記基準時刻が当該受信した前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記送信要求先の画像形成装置に対して前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するソフトウェア送信要求部と、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて、当該送信要求先の画像形成装置から送信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
当該画像形成装置に接続された当該画像形成装置とは異なる他の画像形成装置における前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信するソフトウェア送信部と、
を備えている画像形成装置。
【請求項5】
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続されたコンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求するとともに前記基準時刻を送付するダウンロード要求送信部と、
前記ダウンロード要求送信部からのソフトウェアのダウンロードの要求に応じて前記コンピューターから送信されたダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信されたダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項6】
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該コンピューターに接続された画像形成装置からのソフトウェアのダウンロードの要求を受信し、当該要求と共に送られてくる基準時刻が、前記ソフトウェア記憶部に記憶されているダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記ソフトウェアのダウンロードの要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアを送信するソフトウェア送信制御部と、
を備えるコンピューター。
【請求項7】
予め組み込まれた基準時刻を記憶するリアルタイムクロック回路と、
当該画像形成装置に接続されたコンピューターに対してソフトウェアのダウンロードを要求する場合に、ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報の送信を要求する製造時期送信要求部と、
前記製造時期送信要求部からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている前記製造時期情報の送信の要求に応じて前記コンピューターから送信された前記製造時期情報を受信し、前記基準時刻が当該受信した前記製造時期情報に該当するか否かの判断を行う製造時期判断部と、
前記製造時期判断部によって前記基準時刻が前記製造時期情報に該当すると判断されると、前記コンピューターに対して前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信を要求するソフトウェア送信要求部と、
前記ソフトウェア送信要求部からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求に応じて前記コンピューターから送信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを受信するソフトウェア受信部と、
前記ソフトウェア受信部で受信された前記ダウンロード対象のソフトウェアを当該画像形成装置にインストールするインストール制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項8】
ソフトウェアと当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報とを対応付けて記憶するソフトウェア記憶部と、
当該コンピューターに接続された画像形成装置からのダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられた前記製造時期情報の送信の要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている前記ダウンロード対象のソフトウェアに対応付けられている当該ソフトウェアのダウンロードを許可する対象の画像形成装置の製造時期情報を送信する製造時期送信部と、
前記画像形成装置からの前記ダウンロード対象のソフトウェアの送信要求を受信し、当該要求元の前記画像形成装置に対して前記ソフトウェア記憶部に記憶されている当該送信要求されたソフトウェアを送信するソフトウェア送信部と、
を備えるコンピューター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−212353(P2012−212353A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−78155(P2011−78155)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】