説明

ソフラット(下肢保護テーブル)

【課題】検査、治療に使用する器材等を置くことができ、その器材が転がり落ちることもなく、患者が器材が触れる感覚、術者の手が触れる感覚などの違和感のないソフラット(下肢保護テーブル)を提供する。
【解決手段】大腿部1、下腿部2、延長部3の三つで構成されている。軽く、適度の硬さを持つ素材で作られていて、容易に着脱でき、大腿部1、下腿部2、延長部3は、それぞれ取り外す事が出来る。下腿部2には左右両側中央部の上面に開口部分4があり、下腿部2中央部分には、窪み5がある。下腿部2、延長部3の左右両側上面、及び延長部3最下端上面には突起部分6がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医療における検査、治療施行時に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の医療における検査、治療施行時には、図4に示すように、患者の体表を直接薄い清潔オイフで覆い、医師が医療手技を行っていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の方法では、医療手技施行時、患者を直接覆っている薄い清潔オイフの上に器材を置く場合があり、その器材が転がり落ちる事がある。また、患者の膝、足の凹凸に器材が絡まり手技が遅延する事がある。さらに、長時間の手技施行時などに患者の下肢に手を添え、操作支点として利用する事がある。
患者は、器材が触れる感覚、術者の手が触れる感覚などの違和感があった。
そこで、この発明は、上記諸問題解決を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、下肢を保護すると共に、医療器材、医療資材置きとして使用できることを特徴とするソフラット。
また、第二発明は、ソフラットを、大腿部、下腿部、延長部と3分割できることを特徴とする。
また、第三発明は、下腿部の、左右両側中央部の上面に、開口部分があることを特徴とする。
また、第四発明は、下腿部の、中央部分に縦長に窪みがあることを特徴とする。
また、第五発明は、下腿部、延長部の、左右両側上面及び延長部最下端の上面に突起部分があることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
第一発明によれば、患者の下肢にソフラットを設置したので、患者を直接覆っている薄い清潔オイフの上に器材を置く事も無くなり、患者の膝、足に器材が絡まる事も無くなった。また、ソフラットの端を操作支点としても利用できる。
第二発明によれば、ソフラットを、大腿部、下腿部、延長部と3分割でき、取り外しが可能で、検査、治療目的に応じてテーブル面積を調節できる。
第三発明によれば、下腿部は、左右両側中央部の上面に、開口部分があり、足先が開口部よりソフラットの外に出ているため、検査、治療時患者の下肢神経症状を確認する事ができる。
第四発明、第五発明によれば、下腿部の中央部分に縦長に窪みがあり、また、下腿部、延長部の左右両側上面及び延長部最下端の上面に突起部分があるため、器材が転がり落ちる事も無い。
第一発明から第五発明により、患者は、下肢に器材が触れる感覚、術者の手が触れる感覚などの違和感が無くなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1、図2に示す。
ソフラットは、大腿部1、下腿部2、延長部3の三つで構成されている。軽く、適度の硬さを持つ素材で作られていて、容易に着脱でき、大腿部1、下腿部2、延長部3は、それぞれ取り外す事が出来る。下腿部2には左右両側中央部の上面に開口部分4があり、下腿部2中央部分には、窪み5がある。下腿部2、延長部3の左右両側上面、及び延長部3最下端上面には突起部分6がある。
【0007】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、患者の下肢を保護すると共に保温効果もあり、さらに、下肢の可動範囲をソフラットで制限しているので、下肢の突然な動きにより医療手技への影響、また、装置等の誤動作の防止にもなる。
下肢部分が広く水平になり、医療器材、医療資材を置く事が出来きる。さらに、膝、足などの凸凹がなくなり、器材が絡まる事も無く、検査、治療手技を遅延無く行う事ができる。
下腿部左右両側中央上面の開口部分から足先をソフラットの外に出す事により、検査、治療時患者の下肢神経症状を確認できる。
下腿部中央部分の窪み、下腿部、延長部の左右両側上面、及び延長部最下端に突起部分がある事により、器材などが転がり落ちない。
軽く、適度の硬さを持つ素材で作る事により、分割取り外し、着脱を容易にし、患者の体表を損傷させる事も無い。
検査、治療時、ソフラットの端に手を置き、手技操作の支点としても使用できる。
患者は、検査、治療時、下肢に器材が触れる感覚、術者の手が触れる感覚などの違和感が無くなった。さらに、足をソフラット側面に凭れ掛けて支えにする事ができる。
【0008】
「他の実施形態」
図1、図2の実施形態では、大腿部1、下腿部2、延長部3の三つで構成されているが、他の実施形態では、下腿部2だけの使用でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態を示す3分割斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態を示す側面図である。
【図4】従来の検査、治療時の実施形態側面像である。
【図5】大腿部の詳細図である。
【図6】下腿部の詳細図である。
【図7】延長部の詳細図である。
【符号の説明】
【0010】
1 大腿部 2 下腿部 3 延長部
4 開口部分 5 窪み 6 突起部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下肢を保護すると共に、医療器材、医療資材置きとして使用できることを特徴とする下肢保護テーブル。
【請求項2】
前記下肢保護テーブルは、大腿部、下腿部、延長部とに、3分割できることを特徴とする。
【請求項3】
請求項2記載の下腿部は、左右両側中央部の上面に、開口部分があることを特徴とする。
【請求項4】
請求項2記載の下腿部は、中央部分に縦長に窪みがあることを特徴とする。
【請求項5】
請求項2記載の下腿部、延長部の、左右両側上面、及び延長部の最下端上面には、突起部分があることを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−68478(P2006−68478A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−291940(P2004−291940)
【出願日】平成16年9月4日(2004.9.4)
【出願人】(504371376)
【Fターム(参考)】