説明

タッチスイッチ及びこれを備えたステアリングホイール

【課題】本発明はタッチスイッチの操作性を向上することを目的とする。
【解決手段】この目的のために本発明は、基板14と、この基板14上に設けられた接触センサ6と、この接触センサ6の周辺に配置された振動部9とを備え、接触センサ6は、基板14上に設けられた接触検知用電極11と、この接触検知用電極11に電気的に導通するとともに立設された複数の接触検知用ピンアレイ7とで構成され、振動部9は、基板14上に振動子柱13を介して設けられた振動子12と、この振動子12の表面に立設された複数の振動用ピンアレイ8とで構成されるものとした。したがって、ユーザーがタッチスイッチを目視せず操作した場合でも、ユーザーは振動用ピンアレイ8から指に伝わる振動により接触センサ6の位置を確実に知ることができ、タッチスイッチの操作性を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタッチスイッチ、及びこれを備えたステアリングホイールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザーが押すことでオン、またはオフする、いわゆる押下型のスイッチは、スイッチ内部に複数の電極が設置され、この電極が接触する場合にオン状態、非接触の場合にオフ状態となる仕組みとなっている。
【0003】
このような押下型のスイッチは、電極の磨耗などによる劣化が発生するなど問題がある。このため、電極に代えて、指などの接触を検知する接触センサを設け、指の接触の有無に応じてオン状態、またはオフ状態とする接触検知型のスイッチ(以下、タッチスイッチと呼ぶ)が開発されている。
【0004】
以下、図8を用いて従来のタッチスイッチについて説明する。
【0005】
図8は、従来のタッチスイッチを備えた車両用のステアリングホイール100の構成図であり、101から110はタッチスイッチである。
【0006】
このような構成のタッチスイッチにおいては、例えば、タッチスイッチ101が車両に装備されたエアコンの動作スイッチである場合、車両を運転するユーザーがタッチスイッチ101に指を接触させるたびに、このエアコンの電源がオン状態、オフ状態となるようにしていた。
【0007】
なお、この従来技術に関する先行特許文献としては、例えば、特許文献1などが知られている。
【特許文献1】特開2006−96295号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、一般的に従来のタッチスイッチは、その表面に凹凸などが存在しない平面状のものとなっていたため、ユーザーがタッチスイッチの位置を把握しにくいものとなっていた。すなわち、タッチスイッチの操作時において、ユーザーはタッチスイッチに触れているのか、あるいは触れていないのかがわかりづらく、操作性が悪いという課題を有していた。
【0009】
例えば、上述したように、この従来のタッチスイッチを車両のステアリングホイールに搭載した場合、この車両の運転時などにおいては、ユーザーは所望のタッチスイッチを目視して操作できるとは限らない。このような場合、ユーザーはタッチスイッチの操作に用いる指のわずかな感覚や慣れを頼りに、目視せずにタッチスイッチを操作することとなるわけだが、この時タッチスイッチの位置を容易に把握することが不可能であると操作ミスを起こす可能性がある。
【0010】
このように、特に、車両用のステアリングホイールに搭載するタッチスイッチにおいては、ユーザーが目視せずにタッチスイッチを操作することを極力可能とし、操作性を向上させることは極めて重要である。
【0011】
したがって、本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、つまりは、タッチスイッチの操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
この課題を解決するために、本発明のタッチスイッチは、基板と、この基板上に設けられた接触センサと、この接触センサの周辺に配置された振動部とを備え、前記接触センサは、前記基板上に設けられた接触検知用電極と、この接触検知用電極に電気的に導通するとともに立設された複数の接触検知用ピンアレイとで構成され、前記振動部は、前記基板上に振動子柱を介して設けられた振動子と、この振動子の表面に立設された複数の振動用ピンアレイを設ける構成とした。
【発明の効果】
【0013】
この構成により本発明は、タッチスイッチの操作性を向上することができる。
【0014】
これは、ユーザーがタッチスイッチを操作した際に、接触センサの傍に設けられた振動部が振動している構成としたことによる。
【0015】
すなわち、ユーザーがタッチスイッチを目視せず操作した場合でも、ユーザーは指に伝わる振動を感じ取ることにより接触センサの位置を確実に知ることができるのである。
【0016】
この結果、タッチスイッチの操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、図1、図2、及び図3を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の実施の形態1におけるタッチスイッチ1を備えたステアリングホイール2の正面図、図2は、本発明の実施の形態1におけるタッチスイッチ1の一部正面拡大図、図3は、本発明の実施の形態1におけるタッチスイッチ1の部分断面図であり、その位置は、図2の図中にA−A’で示している。
【0018】
図1に示すように、タッチスイッチ1は、ステアリングホイール2の把持部3をユーザーが把持した場合に左手あるいは右手の親指で操作するのに最適な場所、すなわち、ステアリングパッド4表面の左右端部付近に上部カバー5にて覆われた状態で設置されている。
【0019】
このタッチスイッチ1において、ユーザーの指の接触を検知する接触センサ6は円弧状に形状をなしており、ユーザーがその位置を把握しやすいよう図1に示すがごとく上部カバー5には接触センサ6にあたる位置に模様がついている。本実施形態では、図1に示すように上部カバーの接触センサ6にあたる部分を線で囲っている。なお、接触センサ6を円弧状としたのは、ユーザーが把持部3を把持した状態で、親指の付け根を中心として動かして接触センサ6に触れ、タッチスイッチ1を操作できるようにするためである。つまり、通常このタッチスイッチ1の操作は、ユーザーが把持部3を把持した状態のまま、親指で接触センサ6をなぞる、あるいは押圧することで行われる。
【0020】
また、このタッチスイッチ1は、図2に示すように上部カバー5を取り除くと、多数のピンアレイが立設された状態となっている。これらのピンアレイには、接触検知用ピンアレイ7と振動用ピンアレイ8の2種類が存在する。この接触検知用ピンアレイ7は図1で示した接触センサ6を構成しており、さらに振動用ピンアレイ8は接触検知用ピンアレイ7の周辺に配置されている。すなわち、接触センサ6の周辺に振動部9が配置されていることになる。特に、本実施形態では、接触センサ6の円周方向に沿って複数の振動部9を配置している。
【0021】
これら接触センサ6と振動部9の構成について図3を用いて以下に詳述する。なお、上述したように図3は図2のA−A’部分の断面図である。
【0022】
まず、接触センサ6は、図3に示すように、接触検知用ピンアレイ7、コネクタ10、及び接触検知用電極11で構成されており、振動部9に挟まれるように配置されている。
【0023】
接触検知用ピンアレイ7は、接触検知用電極11とコネクタ10を介して電気的に接続されるとともに多数立設されている。図2では、この接触検知用ピンアレイ7の数は28個となっているが、これは特に定められたものではなく、28個よりも多い、あるいは少ない数としてもよい。ただし、極端に接触検知用ピンアレイ7の数を少なくした場合は、隣接する接触検知用ピンアレイ7同士の間隔が空き過ぎてしまい、ユーザーが指で接触センサ6に触れた際に、どの接触検知用ピンアレイ7にも触れられないことが考えられるため、このような構成にはしないことが望ましい。
【0024】
また、接触検知用電極11は、図2にて示したように略円弧状の形状であり、さらにその断面は図3にて示すように略長方形となっている。この接触検知用電極11の上部には、コネクタ10が載置されており、コネクタ10の形状は接触検知用電極11と同様に略円弧状となっている。ただし、コネクタ10は、その厚みが接触検知用電極11と異なり、図3に示すがごとく接触検知用電極11よりも厚い構成となっている。
【0025】
このような構成の接触センサ6において、ユーザーが指で接触検知用ピンアレイ7の上端部に触れると、接触検知用電極11の静電容量が変化し、この変化を検知することでユーザーの接触センサ6への接触を認識することが可能となる。
【0026】
次に、振動部9について説明する。振動部9は、振動用ピンアレイ8、振動子12、及び振動子柱13にて構成されている。
【0027】
振動用ピンアレイ8は、振動子12の上部に立設されており、また図2に示したように、振動用ピンアレイ8は1つの振動部9において4つずつ設けられた状態となっている。さらに、振動部9はタッチスイッチ1において14個設けられている。ただし、これらは特に定められたものではなく、設ける振動用ピンアレイ8の数や、振動部9の数を変えた構成としてもよい。
【0028】
振動子12は、振動子柱13にて支持されている。この振動子柱13は、例えばゴムなどの振動伝達性の低い材質で形成されており、振動子12が振動した際に後述する基板14へ伝わる振動が低減される構成となっている。
【0029】
このような構成の振動部9において、振動子12に電圧パルスなどの電力が入力されると、振動子12は振動する仕組みとなっている。この振動は振動子12に接続された振動用ピンアレイ8に伝わるため、振動用ピンアレイ8も同様に振動することになる。この際の振動の大きさは、ユーザーが親指で振動用ピンアレイ8の上端部に触れている場合に、十分にその振動を感じとれる程度のものである。
【0030】
なお、これら接触センサ6及び振動部9は平面形状を有する基板14上に設けられている。この基板14には、抵抗、コンデンサ、マイコンなどの回路部品(図示せず)が実装されており、接触検知用電極11及び振動子12はこれらの回路部品と電気的に接続されている。すなわち、接触検知用電極11及び振動子12は、基板14に実装された回路部品によってその動作を制御された状態となっている。この接触検知用電極11及び振動子12と基板14に実装された回路部品との関係から、基板14に実装された各種回路部品をまとめて「制御部」と以降称する。
【0031】
以下、本発明の実施の形態1における動作例を図4(a)(b)を用いて説明する。図4(a)は上部カバー5を装着した状態のタッチスイッチ1の要部拡大図であり、図4(b)は上部カバー5を取り外した状態のタッチスイッチ1の要部拡大図である。なお、図4(a)(b)はステアリングパッド4に向かって左側のタッチスイッチ1の図である。
【0032】
図4(a)において示すように、上部カバー5には車両に搭載されたオーディオシステムの再生状態を制御するためのボタンが表示されている。具体的に動作を述べると、第1ボタン15をユーザーが操作すると、オーディオシステムが再生している音楽等のコンテンツが巻き戻され、第2ボタン16をユーザーが操作するとコンテンツが一時停止し、第3ボタン17をユーザーが操作するとコンテンツが早送りされる。
【0033】
このようなタッチスイッチ1において、例えば、第1ボタン15をユーザーが操作した場合、ユーザーの指は第1ボタン15の下方の第1領域18(図4(b)の点線丸にて囲まれた部分)内の接触検知用ピンアレイ7に上部カバー5を介して接触することになる。すなわち、ユーザーの第1ボタン15への操作によるオーディオシステムの上記の動作は、第1領域18内の接触検知用ピンアレイ7へのユーザーの接触を制御部が検知し、オーディオシステムに対してコンテンツを巻き戻す制御を行うことによるのである。同様に、第2ボタン16をユーザーが操作した場合は第2領域19内の接触検知用ピンアレイ7、第3ボタン17をユーザーが操作した場合は第3領域20内の接触検知用ピンアレイ7への接触を検知している。
【0034】
また、この時、各領域の近傍の振動部の振動子12は制御部から電圧パルスを受けており、振動子12の上部に立設された振動用ピンアレイ8は振動した状態となっている。すなわち、第1領域18近傍の第1振動部21及び第2振動部22、第2領域19近傍の第3振動部23及び第4振動部24、第3領域20近傍の第5振動部25及び第6振動部26の振動用ピンアレイ8は振動した状態となっている。要するに、ユーザーの接触を検知する各領域は、振動状態の振動子12にて挟まれた状態となっているのである。
【0035】
したがって、ユーザーが例えば第1ボタン15を操作する場合、必然的に第1振動部21及び第2振動部22の振動用ピンアレイ8にも少なからず接触するわけだが、この時ユーザーが第1振動部21及び第2振動部22の振動用ピンアレイ8の振動を感じとることで、目視せずとも第1ボタン15の位置を確実に把握することができるのである。同様に、第2ボタン16、第3ボタン17にユーザーが触れた場合も、ユーザーはそれぞれのボタンの位置を確実に把握することができる。
【0036】
ところで、本実施形態のボタンは必要に応じて、位置及び数を変更できる構成となっている。
【0037】
すなわち、図4(a)では上記したようにオーディオシステムを制御するための3つのボタンを備えた構成となっていたが、図5(a)ではこれらのボタンの位置及び数を変更し、上部カバー5には第4ボタン27と第5ボタン28の2つのボタンを備えた構成となっている。具体的な動作としては、第4ボタン27をユーザーが操作すると、オーディオシステムが再生している音楽等のコンテンツのボリュームが大きくなり、第5ボタン28をユーザーが操作するとコンテンツのボリュームが小さくなる。
【0038】
このように、ボタンの位置及び数を変更した場合、ユーザーの接触を検知する接触検知用ピンアレイ7の位置及び数も変更される。つまり、図5(a)の場合、第4ボタン27へのユーザーの操作は、制御部が第4領域29内の接触検知用ピンアレイ7へのユーザーの接触を検知することで認識され、第5ボタン28へのユーザーの操作は、制御部が第5領域30内の接触検知用ピンアレイ7への接触を検知することで認識されている。
【0039】
また、振動用ピンアレイ8に関しては、図4(b)にて示した状態と同様に、それぞれの領域の近傍の振動部の振動用ピンアレイ8が振動した状態となっている。すなわち、第4領域29の近傍の第7振動部31及び第8振動部32、第5領域30の近傍の第9振動部33及び第10振動部34の振動用ピンアレイ8が振動した状態となっているのである。
【0040】
なお、この振動させる振動用ピンアレイ8の数及び位置の変更は制御部が電圧パルスの出力先である振動子12の数及び位置の変更を行えばよい。
【0041】
また、ユーザーの接触を検知する接触検知用ピンアレイ7の位置及び数の変更は、制御部が静電容量の変化を検知する対象となる接触検知用電極11の位置及び数を変更することで実施され得る。
【0042】
以下、本発明の実施の形態1の効果について説明する。
【0043】
まず、本実施形態によるとタッチスイッチ1の操作性を向上することができる。
【0044】
これは、接触センサ6の周辺に振動部9を配置したことによる。
【0045】
すなわち、ユーザーは、上部カバー5に表示されたボタンの位置を、振動部9から指に伝わる振動にて把握することができ、この結果、ユーザーは目視せずとも接触センサ6の位置を確実に知るとともにボタンを操作することが可能となる。
【0046】
したがって、本実施形態によるとタッチスイッチ1の操作性を向上することができるのである。
【0047】
また、本実施形態においては、上述したように、ユーザーの接触を検知する接触検知用ピンアレイ7の位置を変更することが可能な構成となっているのだが、どの位置の接触検知用ピンアレイ7を検知対象にしたとしても、振動させる振動用ピンアレイ8の位置を検知対象の接触検知用ピンアレイ7の近傍に変更するだけで、容易に対応することができる。
【0048】
このことは、従来技術の平面形状のタッチスイッチでは実現されない。すなわち、従来技術のタッチスイッチにおいて、本実施形態に相当する効果をねらって、上部カバーなどに接触位置の確認のための突起を設けたとしても、当然この突起は物理的に移動不可能であるためである。
【0049】
なお、本実施形態では、コネクタ10を用いて接触検知用ピンアレイ7と接触検知用電極11を接続したが、この構成によらず接触検知用ピンアレイ7と接触検知用電極11が電気的に接続されたものであればよい。
【0050】
また、基板14はプリント基板やフレキシブル基板などの回路基板はもちろん、基板14がタッチスイッチ1の部品を設置する機能を有するものであれば本発明は実施可能である。
【0051】
なお、振動子1を、基板14に対して水平方向及び垂直方向に振動できるものとして、振動の振幅、周波数、周期を各振動子12ごとに設定し、振動のパターンを複数設けてもよい。
【0052】
また、本実施形態において接触検知用ピンアレイ7及び振動用ピンアレイ8の形状は図3にて示したように円柱状としたが、これに限るものではなく、例えば図6にて示すように接触検知用ピンアレイ7及び振動用ピンアレイ8の上端部の形状を球状としてもよい。
【0053】
このような構成にすれば、ユーザーが接触検知用ピンアレイ7及び振動用ピンアレイ8を指を接触させる際に、接触面を減らして指を滑らかに移動させることができ、この結果、タッチスイッチ1の操作性を向上させることができる。
【0054】
さらに、本実施形態では、接触検知用ピンアレイ7及び振動用ピンアレイ8の高さは均一であり、これらの上端部は同一平面上にあるとみなすことができるが、例えば、この面を人の指の形状に合わせて、すり鉢形状に陥没させるように接触検知用ピンアレイ7及び振動用ピンアレイ8のそれぞれの高さを設定してもよい。
【0055】
また、本実施形態において、タッチスイッチ1は親指で操作するとしてステアリングパッド4表面の左右端部に設置したが、例えば、ステアリングパッド4の裏面、把持部3部分など、ユーザーがステアリングホイール2を操作する範囲に設置されたものについて本発明は実施可能である。
【0056】
(実施の形態2)
以下、本発明における実施の形態2について、図7(a)(b)を用いて説明する。ただし、同一動作については特記せず、相違点について詳述する。図7(a)は上部カバー35を取り外した状態のタッチスイッチ36の要部拡大図であり、図7(b)は上部カバー35を装着した状態のタッチスイッチ36の要部拡大図である。
【0057】
実施の形態2と実施の形態1の相違点は、図7(a)に示すように振動部37が、5つの接触センサ38〜42を包囲するように配置されている点である。
【0058】
例えば、図7(b)に示すように、上部カバー35に操作ボタン43のみが表示されている場合、この操作ボタン43に対応する接触センサ40を包囲する振動部37(図7(a)において点線にて囲まれる振動部37)を振動させることが望まれる。
【0059】
このようにすれば、ユーザーは指に伝わる振動により、操作ボタン39の位置を容易に把握することができる。
【0060】
さらに、実施の形態1では円弧状の接触センサ6の内周端側と外周端側の2つの方向にしか振動部9を設けなかったのに対し、実施の形態2では接触センサ40を囲む4つの方向に振動部37を設けた構成となっているため、より確実にユーザーは操作ボタン43の位置を知ることができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明によると、ユーザーが所望の操作ボタン、ないし、接触センサの位置を目視することなく知ることができるため、タッチスイッチの操作性を向上させることが可能である。したがって、本発明は、特に車両用のステアリングホイールに搭載するタッチスイッチに有効である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】実施の形態1におけるタッチスイッチを搭載したステアリングホイールの正面図
【図2】上部カバーを取り外した状態の、実施の形態1におけるタッチスイッチを搭載したステアリングホイールの部分拡大図
【図3】実施の形態1におけるタッチスイッチの部分断面図
【図4】実施の形態1におけるタッチスイッチの正面図であり、(a)は3つのボタンが表示された状態の上部カバーを装着したタッチスイッチの正面図、(b)は上部カバーを取り外した状態のタッチスイッチの正面図
【図5】実施の形態1におけるタッチスイッチの正面図であり、(a)は2つのボタンが表示された状態の上部カバーを装着したタッチスイッチの正面図、(b)は上部カバーを取り外した状態のタッチスイッチの正面図
【図6】上端部が球状の振動用ピンアレイを搭載した実施の形態1におけるタッチスイッチの部分断面図
【図7】実施の形態2におけるタッチスイッチの正面図であり、(a)は上部カバーを取り外した状態のタッチスイッチの正面図、(b)は1つのボタンが表示された状態の上部カバーを装着したタッチスイッチの正面図
【図8】従来のタッチスイッチを示す図
【符号の説明】
【0063】
1 タッチスイッチ
2 ステアリングホイール
3 把持部
4 ステアリングパッド
5 上部カバー
6 接触センサ
7 接触検知用ピンアレイ
8 振動用ピンアレイ
9 振動部
10 コネクタ
11 接触検知用電極
12 振動子
13 振動子柱
14 基板
15 第1ボタン
16 第2ボタン
17 第3ボタン
18 第1領域
19 第2領域
20 第3領域
21 第1振動部
22 第2振動部
23 第3振動部
24 第4振動部
25 第5振動部
26 第6振動部
27 第4ボタン
28 第5ボタン
29 第4領域
30 第5領域
31 第7振動部
32 第8振動部
33 第9振動部
34 第10振動部
35 上部カバー
36 タッチスイッチ
37 振動部
38〜42 接触センサ
43 操作ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
この基板上に設けられた接触センサと、
この接触センサの周辺に配置された振動部とを備え、
前記接触センサは、前記基板上に設けられた接触検知用電極と、この接触検知用電極に電気的に導通するとともに立設された複数の接触検知用ピンアレイとで構成され、
前記振動部は、前記基板上に振動子柱を介して設けられた振動子と、この振動子の表面に立設された複数の振動用ピンアレイとで構成されたタッチスイッチ。
【請求項2】
前記接触検知用ピンアレイ及び前記複数の振動用ピンアレイの先端部は球状である請求項1に記載のタッチスイッチ。
【請求項3】
前記振動部は前記接触センサを包囲するように配置された請求項1に記載のタッチスイッチ。
【請求項4】
請求項1から請求項3に記載のタッチスイッチを備えたステアリングホイール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−248956(P2009−248956A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−103319(P2008−103319)
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】