説明

タッチパネル装置

【課題】ディスプレイの面積を有効活用し、端部付近にまでボタン等を設けることを可能にする。
【解決手段】ディスプレイ21上で、ユーザの指とディスプレイ21との接触点Cの左上にポインタPが表示されるようになっている場合、接触点Cからディスプレイ21の右端までの距離Xが所定値以下になると、ディスプレイ21上の画面Mを左側へ移動させ、接触点Cからディスプレイ21の下端までの距離Yが所定値以下になると、ディスプレイ21上の画面Mを上側へ移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はタッチパネルを備えたタッチパネル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
駅の券売機、銀行のキャッシュディスペンサ等に代表されるように、ディスプレイにタッチセンサを重ね合わせたタッチパネルと呼ばれる入力インタフェースがある。ユーザは、ディスプレイ上に表示されたボタン等に対応する位置を指等で触れることによってタッチパネルに情報を入力することができる。
【0003】
しかし、指等がディスプレイに触れるとき、ユーザの視界が指等によって遮られるので、どのボタンが押されているのかユーザに見えにくい場合があった。また、ボタン等が小さくなると指で押すのが難しい場合もあった。
【0004】
そこで、例えば特許文献1に記載されているように、指等の接触位置から所定の距離を隔てた位置にポインタを表示し、このポインタを介して情報の入力を受け付けるタッチパネル装置が提案されている。
【特許文献1】特開平6−51908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の技術では、例えば、ディスプレイ上で指等の接触位置の上方にポインタが表示されるようになっている場合には、接触位置をディスプレイの下端まで移動させても、ポインタをディスプレイの下端にまで移動させることはできない。それゆえ、ディスプレイ上の画面のうち、下端近傍の領域にはボタンを設けることができず、余白を設けなければならない。さらに、画面レイアウトのバランスを考慮すると、ディスプレイの外縁に沿って一周するように余白を設けなければならない場合もある。接触位置に対して下方向、又は左右のどちらかの方向にポインタが表示される場合も、ポインタをディスプレイの端にまで移動させることはできないので、同様に、余白を設けなければならない。以上のことから、従来の技術ではタッチパネルの使用領域が狭くなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、タッチパネルを使用領域がより広いタッチパネル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1のタッチパネル装置は、ユーザに画面を表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイにおけるユーザの接触位置を検出するセンサを備えるタッチパネルと、上記接触位置から上記ディスプレイの一端までの距離が所定値以下になったとき、上記画面をディスプレイの上記一端から上記接触位置に向かう方向に移動させる画面位置制御部と、を備える。
【0008】
上記構成によると、ユーザの接触位置がディスプレイの一端に近づいたときに画面が移動し、しかもその移動方向が上記一端から接触位置に向かう方向となっている。その結果、画面の端がディスプレイの中央により近い位置に表示されることになり、ユーザは画面の端に表示されていたボタン等をより押下しやすくなる。それゆえ、ディスプレイの端の近傍にボタン等を配置することができ、タッチパネルの使用領域がより広くなる。
【0009】
また、請求項2に記載するように、請求項1のタッチパネル装置において、上記画面位置制御部は、上記距離が小さくなるほど、画面の移動量を大きくするようになっていることが好ましい。
【0010】
また、より具体的には、請求項3に記載するように、請求項1又は2のタッチパネル装置は、上記ディスプレイに上記接触位置に対してユーザから見て上方向にポインタを表示させるポインタ制御部をさらに備え、上記画面位置制御部は、上記接触位置から上記ディスプレイの下端までの距離が所定値以下になったとき、上記画面をユーザから見て上方向に移動させるようになっていてもよい。
【0011】
また、請求項4に記載するように、請求項1又は2のタッチパネル装置は、上記ディスプレイに上記接触位置に対してユーザから見て左方向にポインタを表示させるポインタ制御部をさらに備え、上記画面位置制御部は、上記接触位置から上記ディスプレイの右端までの距離が所定値以下になったときは、上記画面をユーザから見て左方向に移動させるようになっていてもよい。
【0012】
また、請求項5に記載するように、請求項1又は2のタッチパネル装置は、上記ディスプレイに上記接触位置に対してユーザから見て左上方向にポインタを表示させるポインタ制御部をさらに備え、上記画面位置制御部は、上記接触位置から上記ディスプレイの下端までの距離が所定値以下になったときは上記画面をユーザから見て上方向に移動させ、上記接触位置から上記ディスプレイの右端までの距離が所定値以下になったときは上記画面をユーザから見て左方向に移動させるようになっていてもよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のタッチパネル装置によると、ユーザの接触位置がディスプレイの一端に近づいたときに画面が移動し、しかもその移動方向が上記一端から接触位置に向かう方向となっている。その結果、画面の端がディスプレイの中央により近い位置に表示されることになり、ユーザは画面の端に表示されていたボタン等をより押下しやすくなる。それゆえ、ディスプレイの端の近傍にボタン等を配置することができ、タッチパネルの使用領域がより広くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の一形態である入力装置について、図面を参照して説明する。
【0015】
〔1〕入力装置1の概略
図1は本実施形態の入力装置1のハードウェア構成を示す図面であり、図2は入力装置1におけるデータの流れを示す図面、図3は入力装置1における表示画面の例を示す平面図である。
【0016】
図1に示すように、入力装置1は、ユーザからの情報の入力を受け付けるタッチパネル2、種々の演算を行ったり、プログラムを実行することによって入力装置1内の各部の動作を制御したりするCPU(central processing unit)31、上記プログラムを格納するROM(read only memory)32、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)33、及び、各種情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)34等を備える。また、入力装置1は、タッチパネル2の他に、ユーザから入力を受け付けるためのハードキー5を備えていてもよい。これらの部材は、互いにバス11を介して接続されている。
【0017】
タッチパネル2は、ユーザに画面を提示するディスプレイ21、及びディスプレイ21上におけるユーザの接触点(図3に“C”で示す部分)の位置を検出するタッチセンサ22等を備える。タッチセンサ22が得た位置情報はCPU31に送られる。この位置情報を「絶対的位置情報」と称する。
【0018】
ディスプレイ21としては、液晶ディスプレイパネル等の従来公知の表示装置を用いることができる。ディスプレイ21は、図3等に示すように、入力装置1がその外面にユーザに向けるように備えた入力盤51上に配される。ハードキー5も、ディスプレイ21と共に入力盤51上に配される。
【0019】
タッチセンサ22としては、従来のタッチパネルに用いられているタッチセンサを好適に用いることができる。例えばタッチセンサ22としては、アナログ抵抗膜方式を採用することができる。
【0020】
アナログ抵抗膜方式のタッチセンサは、ディスプレイに近い方から順に、フィルムと、上記フィルムに対向するガラス板とを備えており、上記フィルム及びガラス板の互いに対向する面にそれぞれ形成されたITO(インジウム錫酸化物)膜が形成されている。また、フィルムには左右両端に、ガラス板には上下両端に電極が設けられる。タッチセンサ21はこれらの部材の他、ITO膜間の誤接触を防ぐドットスペーサ等を備える。
【0021】
このアナログ抵抗膜方式のタッチセンサにおいて、ディスプレイ21上でユーザが触れた位置、つまり接触点の位置(接触位置)は、以下のようにして検出される。まず、ディスプレイ21にユーザが触れることでフィルムが押下される。すると、フィルム側のITO膜とガラス板側のITO膜とが接触することで、ITO膜間が通電する。フィルム側電極に電圧を印加するとITO膜の抵抗によって左右方向に電位勾配が形成されるので、ガラス側の電極を通じて電位を検出すると、分圧により、通電した部分、すなわち接触点のX座標上での位置が検出される。また、ガラス側の電極に電圧を印加するとITO膜の抵抗によって上下方向に電位勾配が形成されるので、フィルム側の電極を通じて電位を検出すると、分圧により、接触点のY座標上での位置が検出される。こうして検出されたX方向及びY方向における接触点の位置が上述の絶対的位置情報として、CPU31に送られる。
【0022】
なお、本実施形態ではタッチセンサ22は、ディスプレイ21上でユーザが指で触れた位置を検出するようになっているが、これに限らず、ユーザがペン等の器具を用いてディスプレイ21に触れた位置を検出するようになっていてもよい。つまり、「ディスプレイにおけるユーザの接触位置」とは、器具を介するか否かにかかわらず、ユーザが触れた位置を意味する。
【0023】
ROM32は特に、ポインタ制御プログラム32a、画面位置制御プログラム32b、及び表示制御プログラム32c等を格納する。
【0024】
図2に示すように、CPU31は、画面位置制御プログラム32bによって画面位置制御部41として機能する。また、CPU31は、ポインタ制御プログラム32aによってポインタ制御部43として機能する。さらにCPU31は、表示制御プログラム32cによって表示制御部44として機能する。この他にも、CPU31は入力受付部45等として機能することができる。
【0025】
画面位置制御部41は、タッチセンサ22から得た絶対的位置情報に基づいて、ディスプレイ21上の画面Mを移動(シフト)させる。「画面」とは、ディスプレイ21上に表示されている各種ボタン、文字、及び画像等を含む。さらに詳しくは、「画面」とは、ディスプレイ21上に同時に表示されるボタン、文字、画像等の全体を指す。
【0026】
ポインタ制御部43は、タッチセンサ22から得た絶対的位置情報に基づいて、ディスプレイ21上にポインタPを表示させる(図3)。ポインタ制御部43は、ポインタPを接触点Cから一定の方向に表示させ、かつ、接触点Cから一定の距離を持って表示させる。具体的には、ポインタPは接触点Cの左上に、接触点Cから一定の距離を持って表示される。なお、ディスプレイ21上における「上」、「下」、「左」、及び「右」は、それぞれ、ユーザから向かって上、下、左、及び右を指す。
【0027】
表示制御部44は、種々のボタン、文字、画像等をディスプレイ21に表示させる。
【0028】
入力受付部45は、ポインタ制御部43からのポインタ位置情報、表示制御部44からの表示内容についての情報(表示情報)、さらにタッチセンサ22による検知結果等から、ユーザの入力内容を受け付ける。特に本形態では、入力受付部45は、指がディスプレイ21から離れたとき、つまりタッチセンサ22が接触を検知しなくなったときに、ポインタPの位置に応じた入力内容を受け付ける。よって、タッチセンサ22からは、ディスプレイ21へのユーザの接触の有無のみが伝えられればよく、接触点Cの絶対的位置情報までは要さない。
【0029】
具体的には、入力受付部45は、画面位置制御部41から得た画面Mのシフト量とポインタ制御部43から得たポインタ位置情報と、を参照し、画面Mに対するポインタPの相対的な位置を算出する。そして、例えば図3に示すように、ポインタPの相対的な位置が画面M上の或るボタンB1上にある状態で、ユーザが指をディスプレイ21から離すと、入力受付部45はボタンB1を介して入力がされたものと認識する。
【0030】
なお、本実施形態では、入力受付部45はポインタ制御部43からポインタ位置情報を取得するが、ポインタPの画面M上での位置から入力内容を受け付けることができるようになっていれば、他の構成であってもよい。例えば入力受付部45は、タッチセンサ22から得た絶対的位置情報及び画面位置制御部41から得た画面シフト量から、ディスプレイ21の画面M上での相対的な位置、つまり相対的位置情報を算出し、この相対的位置情報とポインタPの接触点Cからの距離及び方向とから、画面Mに対するポインタPの相対的な位置を取得するようになっていてもよい。
【0031】
〔2〕具体的な動作例
次に、入力装置1のより具体的な動作例について、上述の図面に併せて図4〜図8をさらに参照して説明する。図4〜図6は、入力装置1における画面Mの例を示す平面図、図7及び図8は画面シフト量と接触点Cの絶対的な位置との関係を表すグラフである。
【0032】
本例では、図3に示すように、ポインタ制御部43は接触点Cの左上にポインタPを表示するようになっている。
【0033】
接触点Cがディスプレイ21の中央付近にあるとき、ディスプレイ21の全面に画面Mが表示される(図3)。
【0034】
図4に示すようにユーザが指を右に動かし、接触点Cのディスプレイ21から右端までの距離Xが所定値(図7中xで示す)以下になると、画面位置制御部41は画面Mを左へシフトさせる。つまり、画面位置制御部41は、画面Mをディスプレイ21の右端から接触点Cに向かう方向に移動させる。画面Mの左方向へのシフト量Lxは、距離Xが小さくなるほど大きくなるように設定されており、接触点Cが最も右端に接近したときに最大値mとなるよう設定されている。
【0035】
また、図5に示すように、接触点Cのディスプレイ21の下端までの距離Yが所定値(図8中yで示す)以下になると、画面位置制御部41は画面Mを上へシフトさせる。つまり、画面位置制御部41は、画面Mをディスプレイ21の下端から接触点Cに向かう方向に移動させる。画面Mの上方向へのシフト量Lyは、距離Yが小さくなるほど大きくなるように設定されており、接触点Cが最も下端に接近したときに最大値nとなるよう設定されている。
【0036】
また、図6に示すように、距離X及びYが、それぞれx以下及びy以下になると、画面位置制御部41は、画面Mを左方向及び右方向に移動させる。このときのシフト量Lx及びLyについては既に述べた通りである。
【0037】
ここで、接触点Cが図6に示す位置にあるとき、つまりポインタPが画面M上のボタンB2上に位置するときに、ユーザが指をディスプレイ21から離したとする。すると、入力受付部45は、ディスプレイ21における表示内容、つまり各ボタンの位置と、シフト量Lx及びLy、さらにディスプレイ21上におけるポインタPの位置から、ポインタPがボタンB2上にあることを認識し、ボタンB2がユーザにより選択されたものと認識して、入力内容を確定する。
【0038】
このように入力が受け付けられると、表示制御部44は選択されたボタンB2の表示色を変化させる等、どのボタンが選択されたかをユーザに認識しやすいように表示するよう、ディスプレイ21を制御することができる。
【0039】
また、指がディスプレイ21から離れると、画面位置制御部41は画面Mのシフト量をゼロとし、画面Mを元の位置(図3)に戻す。但し、画面位置制御部41は、指がディスプレイ21から離れたときに直ちに画面Mを元の位置に戻す必要はなく、指が離れてから数秒後に画面Mを元の位置に戻すようになっていてもよい。
【0040】
以上に述べたように、画面位置制御部41によって画面Mが移動することで、画面M上の端部付近にボタンを設けても、ユーザは容易にそのボタンを選択することができる。
【0041】
なお、以上に述べた例では、ユーザがポインタPを視覚によって認識しやすいという観点から、接触点Cの左上にポインタPが表示されるようになっている。そして、ポインタPが接触点Cの左上に表示されることから、接触点Cが、ディスプレイ21の端部のうち接触点Cに対してポインタPの逆側に位置する端部、つまり右端及び下端に近づいたときに、画面Mが左方向及び上方向にシフトされるようになっている。
【0042】
しかし、本発明はこれに限定されず、ポインタPは接触点Cの上方向、下方向、左方向、又は右方向のいずれに表示されるようになっていてもよい。また、接触点Cに対するポインタPの表示位置に応じて、画面位置制御部41が画面Mを移動させる方向も適宜変更可能である。
【0043】
具体的には、ポインタPが接触点Cの下方向に表示されるときには、画面位置制御部41は、図8中の“上”を“下”に、“下”を“上”に置換したグラフに沿って、画面Mを移動させるようになっていればよい。つまり、画面位置制御部41は、ディスプレイ21の上端から接触点Cまでの距離が所定値以下になったときに画面Mを下方向に移動させるようになっていればよい。また、ポインタPが接触点Cの右方向に表示されるときには、画面位置制御部41は、図7中の“右”を“左”に、“左”を“右”に置換したグラフに沿って、画面Mを移動させるようになっていればよい。つまり、画面位置制御部41は、ディスプレイ21の左端から接触点Cまでの距離が所定値以下になったときに画面Mを右方向に移動させるようになっていればよい。
【0044】
また、本発明は、ポインタを表示する形態に限定されるものではない。つまり、上述の例のようにポインタPを表示してそのポインタPの位置と一致するボタンが選択される以外にも、接触点C自体の位置と合致するボタンが選択されるようになっていてもよい。この場合は、入力受付部45は、画面シフト量、表示情報、及び絶対的位置情報から、画面Mに対する接触点Cの相対的な位置を算出し、接触点Cがどのボタン上にあるかを認識するようになっていればよい。この場合も、画面Mが移動することによって、画面Mの端近傍にボタンを設けても、ユーザにとってはボタン等の押下が容易になるという効果が実現される。
【0045】
また、以上の例ではディスプレイ21の外縁を矩形としたが、これ以外にも、角の丸い矩形、円形、楕円形、三角形、五角形、他の多角形等、いかなる形状であっても、本発明を適用することができる。
【0046】
本発明は以上に述べた実施形態に限定されるものではない。すなわち、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を加えたり、さらなる技術を組み合わせたりして得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のタッチパネル装置は、キャッシュディスペンサ、券売機、コピー機、複合機等の器機において、ユーザからの指示を受け付けるための装置として好適に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本実施形態の入力装置1のハードウェア構成を示す図面。
【図2】入力装置1におけるデータの流れを示す図面。
【図3】ディスプレイ21上の画面Mの例を示す平面図。
【図4】ディスプレイ21上の画面Mの例を示す平面図。
【図5】ディスプレイ21上の画面Mの例を示す平面図。
【図6】ディスプレイ21上の画面Mの例を示す平面図。
【図7】接触点Cからディスプレイ21の右端までの距離Xと、左方向への画面シフト量Lxとの関係を示すグラフ。
【図8】接触点Cからディスプレイ21の下端までの距離Yと、上方向への画面シフト量Lyとの関係を示すグラフ。
【符号の説明】
【0049】
1 入力装置(タッチパネル装置)
2 タッチパネル
21 ディスプレイ
22 タッチセンサ
41 画面位置制御部
43 ポインタ制御部
44 表示制御部
45 入力受付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに画面を表示するディスプレイ、及び上記ディスプレイにおけるユーザの接触位置を検出するセンサを備えるタッチパネルと、
上記接触位置から上記ディスプレイの一端までの距離が所定値以下になったとき、上記画面をディスプレイの上記一端から上記接触位置に向かう方向に移動させる画面位置制御部と、を備えるタッチパネル装置。
【請求項2】
上記画面位置制御部は、上記距離が小さくなるほど、画面の移動量を大きくするようになっている請求項1に記載のタッチパネル装置。
【請求項3】
上記ディスプレイに、上記接触位置に対してユーザから見て上方向にポインタを表示させるポインタ制御部をさらに備え、
上記画面位置制御部は、上記接触位置から上記ディスプレイの下端までの距離が所定値以下になったとき、上記画面をユーザから見て上方向に移動させるようになっている請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。
【請求項4】
上記ディスプレイに、上記接触位置に対してユーザから見て左方向にポインタを表示させるポインタ制御部をさらに備え、
上記画面位置制御部は、上記接触位置から上記ディスプレイの右端までの距離が所定値以下になったときは、上記画面をユーザから見て左方向に移動させるようになっている請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。
【請求項5】
上記ディスプレイに、上記接触位置に対してユーザから見て左上方向にポインタを表示させるポインタ制御部をさらに備え、
上記画面位置制御部は、上記接触位置から上記ディスプレイの下端までの距離が所定値以下になったときは上記画面をユーザから見て上方向に移動させ、上記接触位置から上記ディスプレイの右端までの距離が所定値以下になったときは上記画面をユーザから見て左方向に移動させるようになっている請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−59125(P2009−59125A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−225056(P2007−225056)
【出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】