説明

タッチパネル

【課題】本発明は、回路の切断または破損に起因する影響を回避するタッチパネルを提供することを課題とする。
【解決手段】タッチパネルを複数の金属接続ユニット及び複数の透明導電ユニットを備えたものとし、透明導電ユニットを各金属接続ユニットに対応して接続させると共に、複数の透明導体を有するものとし、1個の透明導電ユニットにおいて、透明導体を並列を設置させ、且つ、各透明導体の一端は、前記1個の金属接続ユニットに接続させることで解決した。尚、好適には、タッチパネルにはさらに、複数の透明装飾パターンを備えさせ、この複数の透明装飾パターンを各1個の透明導電ユニット内の複数の透明導体の間にそれぞれ孤立して設置させることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パネルに関し、特に、タッチパネルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、各種タッチコントロール式の入力装置は、すでに電子製品に広く応用されている。例えば、携帯電話やタブレットパソコンの多くは、タッチパネルを入力装置としており、手で直接入力パネルの表面に触れて指令を出したり、タッチパネルの表面で指を動かしてカーソルを操作したり、手書きの文字を入力したりできる。
【0003】
一般に、タッチパネルは、抵抗膜式、静電容量式、超音波式及び赤外線式等の種類に分けられる。このうち、抵抗膜式タッチパネルの製品が従来最も多いが、近年静電容量式タッチパネルの応用が産業界で注目されている。
【0004】
図1に示したように、従来のタッチパネル1は、基板10と、基板10の上に形成される複数の回路11と、複数の金属電極12及び絶縁層(図示されない)等とを備える。基板10は、通常ガラス等の透明な材質が採用される。回路11の大部分が、基板10上のタッチ入力領域に設置され、回路11の末端は、金属電極12に接続され、さらに、金属電極12は、回路板または外部回路等に接続される。
【0005】
しかしながら、いずれかの回路11が切断されたり、破損したりすると、その回路11は正常な使用の継続が不可能となる。つまり、タッチパネル1の一部の領域がタッチ入力機能を提供することが不可能となり、製品の欠陥を引き起こす。
【0006】
このため、上記の問題を解決するタッチパネルを提供し、回路の切断または破損による影響を回避して、製品の合格率を高めることは、重要な課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、上記の課題に鑑み、本発明は、回路の切断または破損に起因する影響を回避し得るタッチパネルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明に係るタッチパネルは、複数の金属接続ユニット及び複数の透明導電ユニットを備える。さらに、前記透明導電ユニットは、各金属接続ユニットに対応して接続され、各透明導電ユニットは、複数の透明導体を有し、1個の透明導電ユニットにおいて、複数の透明導体は並列に設置され、且つ、複数の透明導体それぞれの一端は、1個の金属接続ユニットに接続されることを特徴とする。
【0009】
本発明において、タッチパネルはさらに、複数の透明装飾パターンを備える。複数の透明装飾パターンは、1個の透明導電ユニット内に位置し、且つ、複数の透明導体の間にそれぞれ孤立して設置される。
【0010】
本発明において、複数の透明装飾パターンの形状は、多辺形、円形または楕円形を含む。このうち、多辺形は、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形、菱形、ダイヤモンド形等の、正多辺形または不規則な多辺形を含む。
【0011】
本発明において、透明導体と透明装飾パターンは、同一ステップの製造方法によって製作され、例えば、同一のフォトマスク法またはプリント法によって製作される。透明導体と透明装飾パターンは、基板上の同一層に設置され、その材質は、インジウム酸化物または透明導電高分子である。
【0012】
本発明において、1個の透明導電ユニットはさらに、少なくとも1個の透明接続部を備え、透明接続部は、2個の透明導体に接続される。
【0013】
本発明において、タッチパネルはさらに、基板を備える。基板は、タッチ入力領域及び周辺領域を有し、透明導体は、タッチ入力領域に分布して設置され、金属接続ユニットは、周辺領域に分布して設置され、透明導体の一端は周辺領域側において、1個の金属接続ユニットに接続される。
【0014】
本発明において、基板の材質は、ガラス、膜材またはプラスチックを含む。このうち、プラスチックは、ポリメタクリル酸メチルを含む。
【0015】
本発明において、複数の透明導電ユニットは、いずれも基板の第1表面に分布して設置され、且つ、複数の透明導体の一部は、その他の複数の透明導体に対して、それぞれ互いに垂直の延伸方向を有する。
【0016】
本発明において、複数の透明導電ユニットの一部は、基板の第1表面に分布して設置され、その他の複数の透明導電ユニットは、基板の第2表面に分布して設置され、且つ、第1表面に分布して設置される複数の透明導体と、基板の第2表面に分布して設置される複数の透明導体は、それぞれ互いに垂直の延伸方向を有する。
【0017】
本発明において、タッチパネルはさらに、第1基板及び第2基板を備え、このうち第1基板と第2基板は、共にタッチ入力領域及び周辺領域を有するものである。複数の金属接続ユニットの一部及び複数の透明導電ユニットの一部は、第1基板上に分布して設置される。その他の複数の金属接続ユニット及びその他の複数の透明導電ユニットは、第2基板上に分布して設置され、透明導体は、タッチ入力領域に分布して設置される。金属接続ユニットは、周辺領域に分布して設置される。複数の透明導体それぞれの一端は周辺領域側において、1個の金属接続ユニットに接続され、第1基板に位置する透明導体と、第2基板に位置する透明導体は、それぞれ互いに垂直の延伸方向を有する。また、タッチパネルはさらに、複数の透明装飾パターンを備え、透明装飾パターンは、第1基板上に設置されたうちの1個の透明導電ユニット内に位置し、且つ、複数の透明導体の間にそれぞれ孤立して設置され、第2基板上の透明導電ユニット内には透明装飾パターンは設置されない。
【0018】
本発明において、複数の透明導体それぞれの両端は、2個の金属接続ユニットに接続される。
【0019】
本発明において、各透明導体は、複数の互いに交差する直列接続の非線状パターン及び線状パターンを備える。
【発明の効果】
【0020】
このように、本発明のタッチパネルは、1個の金属接続ユニットが、複数の透明導体に接続される。このうちの1個の透明導体が切断されたり、破損したりしても、その他の透明導体がそのまま正常に作動して使用を続けることが可能であるため、タッチパネルの合格率を高める。また、本発明のタッチパネルにおいて、透明装飾パターンは、透明導電ユニット内に位置し、且つ、透明導体の間に孤立して設置され、透明装飾パターンは透明導体の作動に影響しない。その材質は透明導体と同様であるため、従来ユーザーに容易に気付かれた色差が小さくなり、使用者は外観上でタッチパネルの透明導体と透明装飾パターンを気付きにくい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のタッチパネルを示した図である。
【図2】本発明の好適な実施例1におけるタッチパネルを示した図である。
【図3A】本発明の好適な実施例2におけるタッチパネルを示した図である。
【図3B】本発明の好適な実施例2におけるタッチパネルを示した図である。
【図4】本発明の好適な実施例3におけるタッチパネルを示した図である。
【図5A】本発明の好適な実施例4におけるタッチパネルを示した図である。
【図5B】図5AにおけるA-A断面図である。
【図5C】本発明の他の好適な実施例5におけるタッチパネルの断面図である。
【図5D】本発明の他の好適な実施例5におけるタッチパネルの断面図である。
【図5E】本発明の他の好適な実施例5におけるタッチパネルの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図を参照しながら、本発明の好適な実施例におけるタッチパネルについて説明し、このうち同じ構成要素は同じ符号を付して説明する。
【実施例1】
【0023】
図2は本発明の好適な実施例1におけるタッチパネル2を示した図である。図2に示したように、タッチパネル2は、複数の金属接続ユニット22及び複数の透明導電ユニット21を備える。金属接続ユニット22は、回路板または外部回路に接続する電極とすることができ、その材質は、銀等の高導電性の金属である。透明導電ユニット21は、各金属接続ユニット22に対応して接続される。各透明導電ユニット21は、複数の透明導体211、212を有する。1個の透明導電ユニット21において、透明導体211、212は並列接続で、透明導体211、212の一端は、1個の金属接続ユニット22に接続される。異なる透明導電ユニット21の透明導体211、212は、互いに接続されない。
【0024】
また、本発明の実施例1において、透明導体211、212の一端は、互いに直接接続され、各透明導体211、212は、複数の相互に交差する直列接続の非線状パターン2111、2121及び線状パターン2112、2122を備え、非線状パターンは、例えば、三角形パターン、四角形パターン、円形パターンまたは任意の多角形パターン等であり、本実施例1においては、四角形パターンの場合を例とする。また、各透明導体211、212は、長尺状でもよい。
【0025】
タッチパネル2はさらに、基板20を備える。基板20は、タッチ入力領域201及び周辺領域202を有する。透明導体211、212は、タッチ入力領域201に分布して設置され、金属接続ユニット22は、周辺領域202に分布して設置され、透明導体211、212の一端は周辺領域202において、1個の金属接続ユニット22に接続される。
【実施例2】
【0026】
また、図3A及び図3Bは、本発明の好適な実施例2におけるタッチパネル2a、2bを示した図である。図3A及び図3Bに示したように、タッチパネル2a、2bはさらに、複数の透明装飾パターン23を備える。透明装飾パターン23は、1個の透明導電ユニット21内に設置され、且つ、透明導体211、212間にそれぞれ孤立して設置される。
【0027】
本発明の実施例2において、透明導体211、212と透明装飾パターン23は、同一ステップの製造方法によって製作され、例えば、同一のフォトマスク法またはプリント法によって製作される。基板20上の透明導体211、212と透明装飾パターン23は、同一層に位置し、その材質は、インジウム酸化物または透明導電高分子である。
【0028】
透明装飾パターン23の形状はいかなる形状も可能である。例えば、図3Aにおいて、透明装飾パターン23の形状は、菱形またはダイヤモンドに似た多辺形である。また、図3Bにおける透明装飾パターン23の形状は、円形または楕円形である。当然、多辺形は、例えば、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形、菱形、ダイヤモンド形等のような、その他の正多辺形または不規則多辺形を含む。透明装飾パターン23は、透明導体211、212に接続されないため、透明導体211、212の動作に影響しない。さらに、透明装飾パターン23の材質は、透明導体211、212と同じであるため、両者の間には、色差が生じにくいか、若しくは色差が全く生じない。したがって、使用者はタッチパネル2aの外観上で透明導体211、212が設置されているか否かを察知しにくい。
【0029】
また、図3Aにおいて、透明装飾パターン23は、透明導電ユニット21内のみに設置され、異なる透明導電ユニット21との間には設置されない。図3Bにおいて、透明装飾パターン23は、透明導電ユニット21内に設置される以外、その他の透明装飾パターン24は、異なる透明導電ユニット21との間に設置されることもできる。
【実施例3】
【0030】
また、図4は、本発明の好適な実施例3におけるタッチパネル2cを示した図である。図4に示したように、タッチパネル2cにおいて、透明導電ユニット21は、複数の透明導体211〜213を備える。透明導体211〜213の両端は、それぞれ、2個の金属接続ユニット22a、22bに接続される。具体的には、透明導体211〜213の一端は、金属接続ユニット22aに接続され、透明導体211〜213の他端は、金属接続ユニット22bに接続される。
【0031】
透明導電ユニット21はさらに、複数の透明接続部214を備える。透明接続部214は、2個の透明導体211、212または透明導体212、213に接続される。本実施例3において、透明接続部214は、互いに隣接する透明導体211、212の非線状パターン2111、2121に接続される。このうちの1個の透明導体が切断されたり、破損したりしても、その他の透明導体が引き続き正常に作動して使用の継続が可能である。切断されたり、破損したりした透明導体は、透明接続部を介して、その他の正常な透明導体に接続するため、正常に作動して使用を続けることが可能であり、タッチパネル2cの合格率を高める。
【実施例4】
【0032】
また、図5A及び図5Bに示したように、図5Aは、本発明の好適な実施例4におけるタッチパネル2dを示した図である。図5Bは、図5AのA-Aの断面図である。タッチパネル2dは、第1基板20a及び第2基板20bを備える。2個の基板20a、20bは、共にタッチ入力領域201及び周辺領域202を有するものである。一部の金属接続ユニット22a及び一部の透明導電ユニット21aは、第1基板20a上に分布して設置される。その他の金属接続ユニット22b及びその他の透明導電ユニット21bは、第2基板20b上に分布して設置される。透明導体211、212は、タッチ入力領域201に分布して設置され、金属接続ユニット22a、22bは、周辺領域202に分布して設置される。透明導体211、212の一端は周辺領域側において、同一金属接続ユニット22aまたは22bに接続される。第1基板20aに位置する透明導体211、212と第2基板20bに位置する透明導体211、212は、それぞれ相互に垂直の延伸方向を有する。例えば、その一方がX軸方向で、他方がY軸方向である。
【0033】
基板20a上において、透明接続部214は、透明導体211、212に接続される。基板20b上において、透明接続部215は、透明導体211、212に接続される。異なる基板20a、20b上の透明導体211、212が交わる箇所は、タッチ入力点となる。また、基板20a上の透明導体211、212と基板20b上の透明接続部215が交わる箇所もまた、タッチ入力点となることが可能である。同様に、基板20b上の透明導体211、212と基板20a上の透明接続部214の交わる箇所もまた、タッチ入力点となる。したがって、接続部の設置によって、さらに有効なタッチ入力点が増加される。
【0034】
第1基板20a上の透明装飾パターン23は、透明導電ユニット21a内に位置し、且つ、透明導体211、212間に孤立して設置される。第2基板20b上の透明導電ユニット21b内には、透明装飾パターン23、24は設置されない。第1基板20aの外表面は、タッチパネル2dとなり、タッチして操作するのに供する。
【実施例5】
【0035】
図5Cから図5Eは、それぞれ本発明のその他の好適な実施例5におけるタッチパネルの断面図である。上述の図5A及び図5Bの2個の基板20a、20bの実施例4以外に、本発明のタッチパネルは、単一基板のみを有することも可能である。図5Cにおいて、透明導電ユニット21a、21b及び金属接続ユニット22a、22bは、いずれも唯一の基板(第1基板20a)の第1表面203に分布して設置され、且つ、絶縁部25上に設置されるクロス接続部26により導通する。図5Dにおいて、透明導電ユニット21a、21b及び金属接続ユニット22a、22bも、唯一の基板(第1基板20a)の第1表面203に分布して設置され、透明導電ユニット21a、21bの両者間には、層状の絶縁部25が挟まれるように設置される。また、図5Eにおいて、透明導電ユニット21a、21b及び金属接続ユニット22a、22bは、それぞれ、唯一の基板(第1基板20a)の第1表面203及び第2表面204に分布して設置される。
【0036】
当然、優れたタッチコントロール効果を提供するためには、第1表面203に設置するか、それぞれ第1表面203及び第2表面204に設置するかに関わらず、一部の透明導体とその他の透明導体は、それぞれ相互に垂直の延伸方向を有する。好適には、その一方がX軸方向で、他方がY軸方向(図5Aを参考にすることが可能)である。
【0037】
上述の単一基板の実施例5において、基板は三重の作用を有する。それは、透明導電ユニットを設置して、従来のタッチコントロール機能を提供するだけではなく、この単基板(例えば、タッチパネル2e、2fの基板)はタッチパネルの中の操作する側の一側に設置され、直接に保護体となるため、その下方の回路及び素子が外部に露出せず、保護する効果を発揮できる。また、実施の際に、基材が、周辺領域の回路及びその他のユーザーにその存在を気付かれる必要のない素子を覆って、目隠しとなる効果と同時に装飾の機能を有して、タッチパネルの完全な平面化を実現する。
【0038】
以上の実施例において、同一の透明導電ユニットの透明導体は、2個とは限らない。その数量は、3個または3個以上も可能である。さらに、これらの透明導体は全て、共に同一金属接続ユニットに接続される。
【0039】
上述の実施例において、基板の材質は、ガラス、膜材またはプラスチックであり、プラスチックは、例えば、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)である。また、タッチパネルは、硬式またはフレキシブル式のタッチパネルで、これらは、ハードタイプまたはフレキシブルタイプのタッチパネルとも称する。このうち、タッチパネルが硬式タッチパネルである場合、基板の材質がガラスである。タッチパネルがフレキシブル式タッチパネルである場合、基板の材質は膜材またはプラスチック、または、フレキシブルガラスである。
【0040】
上述の実施例において、透明導体の形状や大きさは、互いに類似しているが、透明導体の形状や大きさは、それぞれ異なる。
【0041】
上述の実施例において、透明装飾パターンの形状は、例えば、三角形、四角形、菱形、ダイヤモンド形、円形、楕円形または多辺形等、いかなる形状も可能である。透明装飾パターンは、透明導電ユニット内に設置され、さらに、異なる透明導電ユニットとの間に選択的に増設することが可能である。すなわち、透明装飾パターンの形状と設置方式は、上述で図示された実施例以外に、これらの実施例の配列変化の組合せを含むということである。
【0042】
上述の実施例において、透明導電ユニット及びその透明導体、透明装飾パターン、及び/または金属接続ユニット及びその接続回路は、凸版印刷、凹版印刷、平版印刷またはシルクスクリーン印刷等の印刷方式によって設置される。また、印刷を実施する際、さらに、感光型導電物質または放射固化導電物質を印刷材料とし、さらに、補助的に選択的固化過程を追加して、必要なパターンを形成させる。具体的には、選択的固化過程は、放射線により感光型導電物質または放射固化導電物質を選択的に照射することで、部分の感光型導電物質または放射固化導電物質を固化し、未固化の部分を排除して形成させる。このうち、一部の固化過程は、リソグラフィ技術を融合することで、物質上にフォトマスクを設置する方式により達成する。上述の製造過程によると、形成されたパターンが線の幅が細く、ピッチが狭いという特性を有して、印刷及びリソグラフィの長所を備えると同時に、生産コストも低くなる。
【0043】
また、上述の製造過程による金属接続ユニット及びその接続回路を製作する時、感光型導電物質または放射固化導電物質は、銀ペースト材料及びインクを含む。このうち、銀ペースト材料は、ナノ銀またはマイクロ銀の粒子を有する。
【0044】
このように、本発明のタッチパネルは、1個の金属接続ユニットが、複数の透明導体に接続される。このうちの1個の透明導体が切断されたり、破損したりしても、その他の透明導体がそのまま正常に作動して使用を続けることが可能であるため、タッチパネルの合格率を高める。また、本発明のタッチパネルにおいて、透明装飾パターンは、透明導電ユニット内に位置し、且つ、透明導体の間に孤立して設置され、透明装飾パターンは透明導体の作動に影響しない。その材質は透明導体と同様であるため、従来ユーザーに容易に気付かれた色差が小さくなり、使用者は外観上でタッチパネルの透明導体と透明装飾パターンに気付きにくい。
【0045】
以上、本発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても、別紙の本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は以上の如く構成したので、回路の切断または破損による影響を回避するタッチパネルを提供し得るものである。
【符号の説明】
【0047】
1 タッチパネル
10 基板
11 回路
12 金属電極
2、2a〜2g タッチパネル
20、20a、20b 基板
201 タッチ入力領域
202 周辺領域
203 第1表面
204 第2表面
21、21a、21b 透明導電ユニット
211、212、213 透明導体
2111、2121 非線状パターン
2112、2122 線状パターン
214、215 透明接続部
22、22a、22b 金属接続ユニット
23、24 透明装飾パターン
25 絶縁部
26 クロス接続部
A-A 断面線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の金属接続ユニットと複数の透明導電ユニットとを備えるタッチパネルであって、
前記複数の透明導電ユニットは、前記各金属接続ユニットに対応して接続され、それぞれ複数の透明導体を有し、1個の前記透明導電ユニットにおいて、前記複数の透明導体は並列に設置され、且つ、前記複数の透明導体それぞれの一端は、1個の前記金属接続ユニットに接続されることを特徴とするタッチパネル。
【請求項2】
前記透明導電ユニットは、複数の透明装飾パターンを備え、
前記複数の透明装飾パターンは、1個の前記透明導電ユニット内に位置し、且つ、前記複数の透明導体の間にそれぞれ孤立して設置されることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項3】
前記透明装飾パターンの形状は、多辺形、円形または楕円形を含むことを特徴とする請求項2に記載のタッチパネル。
【請求項4】
前記透明導体と前記透明装飾パターンの材質は、インジウム酸化物または透明導電高分子であることを特徴とする請求項2に記載のタッチパネル。
【請求項5】
1個の前記透明導電ユニットは、さらに、少なくとも1個の透明接続部を備え、2個の前記透明導体に接続されることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項6】
前記タッチパネルは、タッチ入力領域及び周辺領域を有する基板を備え、
このうち、前記複数の透明導体は、前記タッチ入力領域に分布して設置され、前記複数の金属接続ユニットは、前記周辺領域に分布して設置され、前記複数の透明導体それぞれの一端は前記周辺領域側において、1個の前記金属接続ユニットに接続されることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項7】
前記基板の材質は、ガラス、膜材またはプラスチックを含むことを特徴とする請求項6に記載のタッチパネル。
【請求項8】
前記複数の透明導電ユニットは、いずれも前記基板の第1表面に分布して設置され、且つ、前記複数の透明導体の一部は、その他の前記複数の透明導体に対して、それぞれ互いに垂直の延伸方向を有することを特徴とする請求項6に記載のタッチパネル。
【請求項9】
前記複数の透明導電ユニットの一部は、前記基板の第1表面に分布して設置され、その他の前記複数の透明導電ユニットは、前記基板の第2表面に分布して設置され、且つ、前記第1表面に分布して設置される前記複数の透明導体は、前記基板の前記第2表面に分布して設置される前記複数の透明導体に対して、それぞれ互いに垂直の延伸方向を有することを特徴とする請求項6に記載のタッチパネル。
【請求項10】
前記タッチパネルは、第1基板と、この第1基板と共に、タッチ入力領域及び周辺領域を有する第2基板とを備え、
前記複数の金属接続ユニットの一部及び前記複数の透明導電ユニットの一部は、前記第1基板上に分布して設置され、その他の前記複数の金属接続ユニット及びその他の前記複数の透明導電ユニットは、前記第2基板上に分布して設置され、
さらに、前記複数の透明導体は、前記タッチ入力領域に分布して設置され、前記複数の金属接続ユニットは、前記周辺領域に分布して設置され、前記複数の透明導体それぞれの一端は前記周辺領域側において、1個の前記金属接続ユニットに接続され、
前記第1基板に位置する前記複数の透明導体と、前記第2基板に位置する前記複数の透明導体は、それぞれ互いに垂直の延伸方向を有することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項11】
前記透明導電ユニットは、複数の透明装飾パターンを有し、
前記複数の透明装飾パターンが、前記第1基板上のうちの1個の前記透明導電ユニット内に位置し、且つ、前記複数の透明導体の間にそれぞれ孤立して設置され、
前記第2基板上の前記複数の透明導電ユニット内には、前記複数の透明装飾パターンが設置されないことを特徴とする請求項10に記載のタッチパネル。
【請求項12】
前記複数の透明導体それぞれの両端は、2個の前記金属接続ユニットに接続されることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項13】
前記タッチパネルは、硬式またはフレキシブル式のタッチパネルであることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。
【請求項14】
前記複数の透明導体は、それぞれ複数の互いに交差する直列接続の非線状パターン及び線状パターンを備えることを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【公開番号】特開2013−97801(P2013−97801A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−237279(P2012−237279)
【出願日】平成24年10月26日(2012.10.26)
【出願人】(512148171)宇辰光電股▲ふん▼有限公司 (6)
【Fターム(参考)】