説明

タトゥーシール

【課題】基盤の内部に機能性物質を混在させ、使用者が使用したときに混在した物質の機能が作用するようにした。
【解決手段】 基盤2の内部に機能性物質3を混在させるとともに、上面に種々な模様を形成し、また前記基盤2の下面のうちの周縁部の複数箇所に皮膚に貼付可能な粘着部4を形成し、さらにこの粘着部4の前記基盤2と反対側に剥離シート5を仮着したことを特徴とするタトゥーシール。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は内部に機能性物質を混在したタトゥーシールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に体の一部に貼着して用いられ、種々な形状に形成されたタトゥーシールにあっては特開2000−160111号公報に示すようなものが知られている。このようなタトゥーシールにあっては、主に若い人の腕等に貼着して使用されていて、単にファッションとしてのみに用いられているのが一般的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−160111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、貼着したときにファッションとして用いるだけでなく、基盤の内部に混在した機能性物質の機能を発揮して、たとえば血液の流れを良くして発汗作用を促進することができて、肩こり等を対象とするだけではなく他の痛みや炎症等の症状に効果を発揮することができ、暖め作用があるような物質を配設すれば人体に有害な重金属、水銀分などを放出する作用を有し、しかも暖められることで安眠効果を高めることができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載のタトゥーシールは、基盤の内部に機能性物質を混在させるとともに、上面に種々な模様を形成し、また前記基盤の下面のうちの周縁部の複数箇所に皮膚に貼付可能な粘着部を形成し、さらにこの粘着部の前記基盤と反対側に剥離シートを仮着した手段を採用したタトゥーシールである。
また請求項2において模様部には色々な模様がプリントで形成されている。また請求項3において前記機能性物質はチタンあるいはチタン合金であり、請求項4において前記機能性物質は金および金合金であり、請求項5においては前記機能性物質は銀および銀合金であり、請求項6においては前記機能性物質は白金および白金合金である。また、請求項7においては前記機能性物質はブラックシリカであり、請求項8においては前記機能性物質はゲルマニュームであり、請求項9においては前記機能性物質はゲルマニューム−シリコン組成物である。
【発明の効果】
【0006】
この発明によるタトゥーシールは貼着したときにファッションとしての効果のほかに内部に混在した機能性物質が機能を発揮し、機能性物質の機能、たとえば、血液の流れを良くして発汗作用を促進して肩こり等を良好にするだけでなく他の痛みや炎症等、機能性物質の機能に応じた効果を発揮することができる。また、内部に混在した機能性物質によっては暖め効果を発揮するので人体に有害な重金属、水銀分などを放出する作用を有するようにできる。また脱臭効果、防カビ効果、防菌効果、除湿効果を発揮させることができる。さらに、マイナスイオン効果を発揮するときは血液の浄化作用、細胞の賦活作用、抵抗力の増加、自立神経の調整作用を有することができ、しかも上記の効果を半永久的に発揮することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】この発明によるタトゥーシールの概略断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面に示すこの発明の実施の形態について説明する。
図1にはこの発明によるタトゥーシール10の概略説明図が示されている。
基盤2を形成する基材1はシリコン系あるいはプラスチック系の樹脂シートからなり、この基盤2の内部に機能性物質3を混在してある。さらにこの基盤2の上面にはプリント等によって模様等が形成されていて装飾部6となっている。なお、装飾部6はプリントでなくてもペイントであっても良く、要は見たときに模様等があれば良いものである。
そして、基盤2の下側のうちの複数箇所の周縁部には使用者に貼着するための粘着部4が設けられ、この粘着部4の前記基盤2と反対側には仮着部である剥離シート5が設けられている。
この場合、基盤2が確実に貼り付けられるように少なくとも対向する2箇所、あるいは基盤2が方形状の時は対向する4箇所に設けられるのが好ましいものである。したがって粘着部4および剥離シート5は基盤2の周縁部に合致するのが好ましいものである。
【0009】
また、前記機能性物質3はチタンやチタン合金であったり、金、金合金、銀、銀合金、白金、白金合金であったり、ブラックシリカ、ゲルマニュームやゲルマニューム−シリコン組成物であったりする。したがって、上記のような機能性物質3が混在した状態で基盤2が形成されている。
【0010】
そして、基盤2に混在した機能性物質3がブラックシリカの場合には、1〜20体積%、好ましくは1〜5体積%混在してある。また、上記のようにブラックシリカを混在したシリコン系、プラスチック系の基盤2は可撓性を有して屈曲可能である。
【0011】
上記のような基盤2に混在したブラックシリカは、以下のような機能を発揮する。すなわち、ブラックシリカは学術名、グラファイトシリカ・シンメイストーンと言い、別名神明石ともいう。数億年もの間、海底の珪素を主成分とし、炭素と多種の天然ミネラルを含んだ天然鉱石である。
【0012】
このブラックシリカは強力な赤外線を放出し、遠赤外線の中でも特に生態細胞を活性にする育成光線を主に放出している。さらにブラックシリカはマイナスイオン、磁気エネルギーも高い数値で発生させる非常に優れた天然鉱石で、効果は半永久的に持続する。
光(電磁波)は波長の長さで分類され、赤外線(波長約0.8〜1000μm)は熱線とも言われるように熱作用の強い電磁波である。このうち約0.8〜4μmを近赤外線、4〜1000μmを遠赤外線といい、遠赤外線のうちでも特に4〜14μm程度の波長帯を通称『育成光線』と呼ぶ。
ブラックシリカの分光放射率は『育成光線』の波長帯において、ほぼ0.9μmを保持しており、優れた天然の『育成光線』放射材料ということができる。
【0013】
また、ブラックシリカが発生するマイナスイオンは滝、海岸、森林等、空気の汚れの少ない場所で、空気分子、水分子が紫外線や太陽風と反応して育成すると考えられる。マイナスイオンが豊富にあると、血液の浄化作用、細胞の賦活作用、抵抗力の増加、自立神経の調整作用がなされる。ブラックシリカは美容・健康効果が高いとされている他の鉱石(トルマリン等)と同様、もしくはそれ以上のマイナスイオン効果があるとされている。
【0014】
さらに波動による効果としては体内の免疫機構の働きの調整がある。
波動とは原子から放出される微弱なエネルギーで測定する装置の開発により、医療などの分野で『波動理論』の実用化が進められている。それによると、病気に犯された細胞は非常に乱れた波動を放っており、そこに『修正波動』と呼ばれる波動を送り込むことで乱れた波動を修正し、健康を回復させることができる。
したがって、ブラックシリカは血液循環や免疫機能等に対して高い波動を放射する優れた天然鉱石であると言え、さらに以下の効果を発揮する。
【0015】
血液の流れを良くして発汗作用を促進する、痛みを緩和する、暖め作用がある、重金属や水銀分などを放出する作用がある、安眠効果を高める、脱臭効果がある、防菌効果がある、といった効果を発揮する。
【0016】
なお、上記は基盤2に混在した機能性物質3がブラックシリカの場合について説明したが、機能性物質3がチタンやチタン合金であったり、金、金合金、銀、銀合金、白金、白金合金であったり、ゲルマニュームやゲルマニューム−シリコン組成物の場合もあり、その他種々の機能性物質を混在させることができ、混在したものの発揮する機能に応じて効果を発揮するものである。
【0017】
そして、使用するときは仮着部である剥離シート5を外して粘着部4を使用者に押し付けるだけでよく、これだけで機能性物質3に応じた機能が使用者に作用するものであり、さらに基盤2の上面に施したプリント等によって装飾的効果を発揮することができる。
【符号の説明】
【0018】
1・・・基材
2・・・基盤
3・・・機能性物質
4・・・粘着部
5・・・剥離シート
6・・・装飾部
10・・・タトゥーシール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基盤の内部に機能性物質を混在させるとともに、上面に種々な模様を形成し、また前記基盤の下面のうちの周縁部の複数箇所に皮膚に貼付可能な粘着部を形成し、さらにこの粘着部の前記基盤と反対側に剥離シートを仮着したことを特徴とするタトゥーシール。
【請求項2】
前記装飾部の模様はプリントで形成されている請求項1記載のタトゥーシール。
【請求項3】
前記機能性物質はチタンあるいはチタン合金である請求項1記載のタトゥーシール。
【請求項4】
前記機能性物質は金および金合金である請求項1記載のタトゥーシール。
【請求項5】
前記機能性物質は銀および銀合金である請求項1記載のタトゥーシール。
【請求項6】
前記機能性物質は白金および白金合金である請求項1記載のタトゥーシール。
【請求項7】
前記機能性物質はブラックシリカである請求項1記載のタトゥーシール。
【請求項8】
前記機能性物質はゲルマニュームである請求項1記載のタトゥーシール。
【請求項9】
前記機能性物質はゲルマニューム−シリコン組成物である請求項1記載のタトゥーシール。

【図1】
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【公開番号】特開2010−184074(P2010−184074A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31460(P2009−31460)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(303065555)株式会社Jメイク (11)
【Fターム(参考)】