タンパク質足場
本発明は、タンパク質足場ならびにそのようなタンパク質足場を調製、スクリーニング、操作および使用する方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
組換えポリペプチド足場であって、
I. A、B、C、D、E、FおよびGと命名された7個のβ鎖ドメイン;
II. 前記7個のβ鎖ドメインが6個のループ領域に連結され、該ループ領域がそれぞれのβ鎖を接続し、AB、BC、CD、DE、EF、およびFGループと命名された、前記6個のループ領域、
を含み、
III. 少なくとも1個のループ領域が配列番号1〜32もしくは68〜88のいずれかにおける同族ループ領域の非天然変異体であり、および、
IV. 少なくとも1個のβ鎖ドメインが配列番号1〜32もしくは68〜88のいずれかにおける同族β鎖ドメインに対して少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%、少なくとも95%もしくは少なくとも99%の相同性を有する、
前記足場。
【請求項2】
前記β鎖ドメインが、配列番号1〜32もしくは68〜88のいずれかによりコードされるポリペプチド配列を含む、請求項1に記載の足場。
【請求項3】
前記β鎖ドメインが、
a. Aβ鎖(配列番号228)、Bβ鎖(配列番号229)、Cβ鎖(配列番号230)、Dβ鎖(配列番号231)、Eβ鎖(配列番号232)、Fβ鎖(配列番号233)およびGβ鎖(配列番号234)のアミノ酸配列;または
b. Aβ鎖(配列番号235)、Bβ鎖(配列番号229)、Cβ鎖(配列番号230)、Dβ鎖(配列番号236)、Eβ鎖(配列番号232)、Fβ鎖(配列番号237)およびGβ鎖(配列番号234)のアミノ酸配列、
を含む、請求項1に記載の足場。
【請求項4】
前記BCループが、S-X-a-X-b-X-X-X-G(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はプロリンまたはアラニンであり、(b)はアラニンまたはグリシンである)の配列を有する9個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項5】
前記BCループが、S-P-c-X-X-X-X-X-X-T-G(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(c)はプロリン、セリンまたはグリシンである)の配列を有する11個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項6】
前記BCループが、A-d-P-X-X-X-e-f-X-I-X-G(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(d)はプロリン、グルタミン酸またはリジンであり、(e)はアスパラギンまたはグリシンであり、(f)はセリンまたはグリシンである)の配列を有する12個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項7】
前記FGループが、X-a-X-X-G-X-X-X-S(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はアスパラギン、トレオニンまたはリジンである)の配列を有する9個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項8】
前記FGループが、X-a-X-X-X-X-b-N-P-A(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はアスパラギン、トレオニンまたはリジンであり、(b)はセリンまたはグリシンである)の配列を有する10個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項9】
前記FGループが、X-a-X-X-G-X-X-S-N-P-A(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はアスパラギン、トレオニンまたはリジンである)の配列を有する11個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項10】
前記DEループが、X-X-X-X-X-X(式中、Xは任意のアミノ酸である)の配列を有する6個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項11】
前記ABループが、配列:K-X-X-X-X-X-a(式中、Xはアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであり、(a)はセリン、トレオニン、アラニン、またはグリシンである)を有する7個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項12】
前記ABループが、配列:K-X-X-X-X-X-X-X-a(式中、Xはアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであり、(a)はセリン、トレオニン、アラニン、またはグリシンである)を有する9個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項13】
前記CDループが、CDループ中のそれぞれの残基が無作為化され、それぞれの残基がアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであってよい7、8または9個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項14】
前記EFループが、配列:X-b-L-X-P-X-c-X(式中、Xはアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであり、(b)はアスパラギン、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、またはグリシンであり、(c)はイソロイシン、トレオニン、セリン、バリン、アラニン、またはグリシンである)を有する8個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項15】
前記足場が、前記7個のβ鎖ドメインのいずれか2個を連結するための少なくとも1個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項1に記載の足場。
【請求項16】
前記ジスルフィド結合が、
a. Aβ鎖とBβ鎖;
b. Dβ鎖とEβ鎖;
c. Fβ鎖とGβ鎖;または
d. Cβ鎖とFβ鎖、
の間の連結を形成する、請求項15に記載の足場。
【請求項17】
前記足場が、前記7個のβ鎖ドメインのいずれかを連結するための少なくとも2個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項15に記載の足場。
【請求項18】
前記ジスルフィド結合が、Fβ鎖とGβ鎖との間の第1の連結、およびCβ鎖とFβ鎖との間の第2の連結を形成する、請求項17に記載の足場。
【請求項19】
前記足場が、ループ領域中に少なくとも1個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項1に記載の足場。
【請求項20】
前記足場が、Tn3SS1(配列番号64)、Tn3SS2(配列番号210)、Tn3SS3(配列番号65)、またはTn3SS4(配列番号66)に対応する配列を含む、請求項15に記載の足場。
【請求項21】
前記足場が、Tn3SS3+4 (配列番号67)に対応する配列を含む、請求項17に記載の足場。
【請求項22】
前記足場が標的に結合する、請求項1または15に記載の足場。
【請求項23】
前記標的が、細胞表面抗原、可溶性抗原、固定化抗原、免疫サイレント抗原、細胞内抗原、核内抗原、自己抗原、非自己抗原、癌抗原、細菌抗原、またはウイルス抗原である、請求項22に記載の足場。
【請求項24】
前記足場が、示差走査熱量測定法(DSC)による測定で少なくとも40℃の融点(Tm)を示す、請求項1または15に記載の足場。
【請求項25】
前記足場が、同様の実験条件下で、ジスルフィド操作の前の同じ足場と比較して、
a. 尿素変性実験における測定で、Cmにおける少なくとも10%;
b. グアニジン変性実験における測定で、Cmにおける少なくとも10%;または
c. プロテアーゼ感度における少なくとも10%;
の安定性の増加を示す、請求項15に記載の足場。
【請求項26】
前記足場が異種薬剤にコンジュゲートされたものであり、該薬剤が別の足場、ポリエチレングリコール(PEG)、ヒト血清アルブミン(HSA)、抗体のFc領域、IgG分子、結合ペプチド、細胞傷害剤、放射性標識、画像化剤、His-タグ、ビオチン、Flag-タグ、核酸、またはサイトカインからなる群より選択される、請求項1に記載の足場。
【請求項27】
請求項1に記載の少なくとも2個の足場を含む多量体足場。
【請求項28】
前記多量体足場がエピトープ結合ドメインをさらに含む、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項29】
前記エピトープ結合ドメインが前記足場とは異なる標的に特異的である、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項30】
前記エピトープ結合ドメインが前記足場のものと同じ標的に特異的である、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項31】
前記足場が、別の足場、IgG分子もしくはその断片、Fc領域、二量体化ドメイン、化学的架橋、ジスルフィド結合、またはアミノ酸リンカーにより連結される、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項32】
請求項1に記載の足場をコードする単離された核酸分子。
【請求項33】
請求項27に記載の足場をコードする単離された核酸分子。
【請求項34】
請求項32に記載の核酸に機能し得る形で連結された発現ベクター。
【請求項35】
請求項33に記載の核酸に機能し得る形で連結された発現ベクター。
【請求項36】
請求項34に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項37】
請求項35に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項38】
請求項1に記載の足場を含むポリペプチドディスプレイライブラリー。
【請求項39】
前記足場が、天然タンパク質配列中の対応するループ配列からの少なくとも1個のアミノ酸の欠失、置換または付加により変化する少なくとも2個のループ領域配列を含む、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項40】
前記2個のループ領域配列が、BC/DE、BC/FG、DE/FG、AB/CD、AB/EF、およびCD/EDループからなる群より選択される、請求項39に記載のライブラリー。
【請求項41】
前記足場が、天然タンパク質配列中の対応するループ配列からの少なくとも1個のアミノ酸の欠失、置換または付加により変化する少なくとも3個のループ領域配列を含む、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項42】
前記ループ領域配列が、AB、BC、CD、DE、EF、およびFGループからなる群より選択される任意の3個のループを含む、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項43】
前記足場がリボソーム、バクテリオファージ、ウイルス、細菌、または酵母の表面上にディスプレイされる、請求項38に記載のポリペプチドディスプレイライブラリー。
【請求項44】
前記ライブラリーが少なくとも106の配列多様性を有する、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項45】
請求項38に記載のライブラリーをコードする単離された核酸分子の集団。
【請求項46】
請求項45に記載の核酸分子に機能し得る形で連結された発現ベクター。
【請求項47】
(a)足場:標的リガンド複合体を形成させる条件下で、標的リガンドと請求項38に記載のライブラリーとを接触させること、および(b)該複合体から、標的リガンドに結合する足場を取得することを含む、標的に結合するポリペプチド足場を取得する方法。
【請求項48】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記方法が少なくとも2個のループを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記方法が少なくとも3個のループを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて工程(a)および(b)を反復することをさらに含み、工程(a)および(b)の反復が、工程(a)および(b)の第1の操作の標的とは異なる標的を接触させることをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループであって、前記ライブラリー中で無作為化されなかった前記ループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループであって、前記ライブラリー中で無作為化されなかった前記ループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含み、工程(a)および(b)の前記反復が、工程(a)および(b)の第1の操作の標的とは異なる標的を接触させることをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記方法が、BC、DE、およびFGループからなる群より選択される第1の無作為化されたループならびにAB、CD、およびEFループからなる群より選択される前記ライブラリー中で無作為化されなかった第2のループを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記方法が、AB、CD、EFループからなる群より選択される第1の無作為化されたループならびにBC、DE、およびFGループからなる群より選択される前記ライブラリー中で無作為化されなかった第2のループを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記方法が、工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のβ鎖を無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記方法が、工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも2個、3個、4個、5個、6個または7個のβ鎖を無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
(a)足場:標的リガンド複合体を形成させる条件下で、標的リガンドと請求項38に記載のライブラリーとを接触させること、(b)該足場を、該足場の架橋が検出可能な応答を引き出す架橋剤と接触させること、ならびに(c)該複合体から、標的に結合する足場を取得することを含む、標的に結合する少なくとも2個の足場を取得する方法。
【請求項59】
前記足場が同じエピトープを認識する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記足場が異なるエピトープを認識する、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記架橋剤が、抗体、抗体フラグメント、二量体化モチーフ、化学的架橋剤、結合ペプチド、またはエピトープタグからなる群より選択される、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
化合物:足場複合体の形成を可能にする条件下で、サンプルと請求項1に記載の足場とを接触させること、該複合体を検出すること、それによって、サンプル中の化合物を検出することを含む、サンプル中の化合物を検出する方法。
【請求項63】
化合物:足場複合体の形成を可能にする条件下で、サンプルと請求項1に記載の固定された足場とを接触させること、および固定された足場を除去すること、それによって、サンプル中の化合物を捕捉することを含む、サンプル中の化合物を捕捉する方法。
【請求項64】
請求項1に記載の足場を含む、滅菌された、発熱物質を含まない組成物。
【請求項65】
請求項1に記載の足場を含む医薬組成物。
【請求項66】
有効量の請求項64または65に記載の組成物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における疾患を予防、治療、管理または改善する方法。
【請求項67】
請求項64または65に記載の組成物を用いてそれを必要とする患者における疾患を診断または画像化する方法。
【請求項68】
前記方法が、免疫療法、生物療法、化学療法、放射線療法、または小分子薬剤療法である追加療法をさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記疾患が、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、感染症、呼吸器疾患、胃腸疾患、糖尿病、狼瘡、または肥満である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
請求項1または15のいずれかに記載の足場を精製する方法であって、
a. 少なくとも15分間、最大で70℃まで前記足場を含む組成物を加熱すること;または
b. 前記足場を含む組成物をpH 3.0もしくはpH 3.5もしくはpH 4.0、もしくはpH 4.5、もしくはpH 5.0に調整すること;得られる組成物を、1〜30分間、50℃、もしくは55℃、もしくは60℃、もしくは65℃、もしくは70℃で加熱すること;
ならびに続いて、遠心分離により凝集した化合物を除去することを含む、前記方法。
【請求項71】
請求項1または15のいずれかに由来する足場の少なくとも1 g/Lの生産効率をもたらす、測定可能な方法。
【請求項72】
前記方法が、該方法において用いられた培養培地から精製される足場を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記足場が培養培地中に産生および分泌される、請求項1または15のいずれかに由来する足場を製造する方法。
【請求項74】
前記方法が、oppAシグナルペプチド(配列番号227)を含む発現ベクターを用いることを含む、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
請求項73に記載の方法から得られた無細胞材料を用いて、標的への足場の結合をアッセイまたは検出する方法。
【請求項76】
請求項74に記載の方法により製造された足場を精製する方法。
【請求項77】
前記足場がTRAIL-R2に特異的に結合する、請求項1または15のいずれかに記載の足場。
【請求項78】
前記TRAIL-R2がヒトである、請求項77に記載の足場。
【請求項79】
前記足場が、前記7個のβ鎖ドメインのいずれか2個を連結するための少なくとも1個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項77に記載の足場。
【請求項80】
前記足場が、少なくとも2個の足場ドメインを含む多量体足場である、請求項77に記載の足場。
【請求項81】
前記少なくとも2個の足場ドメインが、TRAIL-R2上の同じエピトープに結合する、請求項80に記載の足場。
【請求項82】
前記少なくとも2個の足場ドメインが、TRAIL-R2上の異なるエピトープに結合する、請求項80に記載の足場。
【請求項83】
前記少なくとも1個の足場ドメインが、
a. IgG分子に由来するFc領域;
b. IgG分子に由来するCH1領域;
c. IgG分子に由来するCH2領域;
d. IgG分子に由来するヒンジ領域;または
e. IgG分子に由来するCκもしくはCλ領域、
に機能し得る形で連結される、請求項80に記載の足場。
【請求項84】
前記少なくとも1個の足場ドメインが、2D3または1C12である、請求項80に記載の足場。
【請求項85】
前記足場が、
a. IgG分子に由来するFc領域;
b. IgG分子に由来するCH1領域;
c. IgG分子に由来するCH2領域;
d. IgG分子に由来するヒンジ領域;または
e. IgG分子に由来するCκもしくはCλ領域、
に機能し得る形で連結された1C12を含む、請求項84に記載の足場。
【請求項86】
前記足場が、
a. IgG分子に由来するFc領域;
b. IgG分子に由来するCH1領域;
c. IgG分子に由来するCH2領域;
d. IgG分子に由来するヒンジ領域;または
e. IgG分子に由来するCκもしくはCλ領域、
に機能し得る形で連結された2D3を含む、請求項84に記載の足場。
【請求項87】
前記足場が、配列番号126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、147、150、153、156、159、162、165、168、171、174、177、180、183、186、189、192、195、および198からなる群より選択されるBCループ配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項88】
前記足場が、配列番号145、148、151、154、157、160、163、166、169、172、175、178、181、184、187、190、193、196、および199からなる群より選択されるDEループ配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項89】
前記足場が、配列番号127、129、131、133、135、137、139、141、143、146、149、152、155、158、161、164、167、170、173、176、179、182、185、188、191、194、197、および200からなる群より選択されるFGループ配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項90】
前記足場が、2F4、5B10、10D9、6F11、8B3、5E5、2H6、7G11、6C7、1E03、2B04、1C12、1A03、1C10、1B12、2G03、2D3、1C06、2F08、1B04、3B11、1D8、2A12、1E05、2F02、1H05、2A11、または1G11から選択されるTRAIL-R2結合足場から誘導される配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項91】
前記足場が、TRAIL-R2受容体に結合し、
a. TRAIL-R2受容体を作動させ;
b. TRAILのTRAIL-R2受容体への結合を模倣し;
c. TRAIL-R2受容体の二量体化もしくはオリゴマー化を容易にし;
d. アポトーシスを誘導し;または
e. 細胞生存能力を低下させるか、もしくは阻害する、
請求項77に記載の足場。
【請求項92】
請求項77に記載の足場を含む、滅菌された、発熱物質を含まない組成物。
【請求項93】
請求項77に記載の足場を含む医薬組成物。
【請求項94】
TRAIL-R2に結合し、
a. TRAIL-R2受容体を作動させ;
b. TRAILのTRAIL-R2への結合を模倣し;
c. TRAIL-R2受容体の二量体化もしくはオリゴマー化を容易にし;
d. アポトーシスを誘導し;または
e. 細胞生存能力を低下させるか、もしくは阻害する、
請求項77に記載の足場を使用する方法。
【請求項95】
請求項92または93に記載の組成物の有効量を投与することにより、それを必要とする患者における癌を予防、治療、軽減、または管理する方法。
【請求項96】
前記癌が、扁平上皮細胞癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、非ホジキンリンパ腫、芽細胞腫、胃腸癌、腎癌、卵巣癌、肝臓癌、胃癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、結腸直腸癌、膵臓癌、子宮内膜癌、唾液腺癌、腎臓癌、肝臓癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝癌、頭部および頸部癌、肺癌、腺癌、腎細胞癌、または肝細胞癌から選択される、請求項95に記載の方法。
【請求項1】
組換えポリペプチド足場であって、
I. A、B、C、D、E、FおよびGと命名された7個のβ鎖ドメイン;
II. 前記7個のβ鎖ドメインが6個のループ領域に連結され、該ループ領域がそれぞれのβ鎖を接続し、AB、BC、CD、DE、EF、およびFGループと命名された、前記6個のループ領域、
を含み、
III. 少なくとも1個のループ領域が配列番号1〜32もしくは68〜88のいずれかにおける同族ループ領域の非天然変異体であり、および、
IV. 少なくとも1個のβ鎖ドメインが配列番号1〜32もしくは68〜88のいずれかにおける同族β鎖ドメインに対して少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%、少なくとも95%もしくは少なくとも99%の相同性を有する、
前記足場。
【請求項2】
前記β鎖ドメインが、配列番号1〜32もしくは68〜88のいずれかによりコードされるポリペプチド配列を含む、請求項1に記載の足場。
【請求項3】
前記β鎖ドメインが、
a. Aβ鎖(配列番号228)、Bβ鎖(配列番号229)、Cβ鎖(配列番号230)、Dβ鎖(配列番号231)、Eβ鎖(配列番号232)、Fβ鎖(配列番号233)およびGβ鎖(配列番号234)のアミノ酸配列;または
b. Aβ鎖(配列番号235)、Bβ鎖(配列番号229)、Cβ鎖(配列番号230)、Dβ鎖(配列番号236)、Eβ鎖(配列番号232)、Fβ鎖(配列番号237)およびGβ鎖(配列番号234)のアミノ酸配列、
を含む、請求項1に記載の足場。
【請求項4】
前記BCループが、S-X-a-X-b-X-X-X-G(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はプロリンまたはアラニンであり、(b)はアラニンまたはグリシンである)の配列を有する9個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項5】
前記BCループが、S-P-c-X-X-X-X-X-X-T-G(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(c)はプロリン、セリンまたはグリシンである)の配列を有する11個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項6】
前記BCループが、A-d-P-X-X-X-e-f-X-I-X-G(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(d)はプロリン、グルタミン酸またはリジンであり、(e)はアスパラギンまたはグリシンであり、(f)はセリンまたはグリシンである)の配列を有する12個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項7】
前記FGループが、X-a-X-X-G-X-X-X-S(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はアスパラギン、トレオニンまたはリジンである)の配列を有する9個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項8】
前記FGループが、X-a-X-X-X-X-b-N-P-A(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はアスパラギン、トレオニンまたはリジンであり、(b)はセリンまたはグリシンである)の配列を有する10個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項9】
前記FGループが、X-a-X-X-G-X-X-S-N-P-A(式中、Xは任意のアミノ酸であり、(a)はアスパラギン、トレオニンまたはリジンである)の配列を有する11個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項10】
前記DEループが、X-X-X-X-X-X(式中、Xは任意のアミノ酸である)の配列を有する6個のアミノ酸を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項11】
前記ABループが、配列:K-X-X-X-X-X-a(式中、Xはアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであり、(a)はセリン、トレオニン、アラニン、またはグリシンである)を有する7個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項12】
前記ABループが、配列:K-X-X-X-X-X-X-X-a(式中、Xはアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであり、(a)はセリン、トレオニン、アラニン、またはグリシンである)を有する9個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項13】
前記CDループが、CDループ中のそれぞれの残基が無作為化され、それぞれの残基がアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであってよい7、8または9個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項14】
前記EFループが、配列:X-b-L-X-P-X-c-X(式中、Xはアスパラギン、アスパラギン酸、ヒスチジン、チロシン、イソロイシン、バリン、ロイシン、フェニルアラニン、トレオニン、アラニン、プロリン、またはセリンであり、(b)はアスパラギン、リジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、またはグリシンであり、(c)はイソロイシン、トレオニン、セリン、バリン、アラニン、またはグリシンである)を有する8個の残基を含む、請求項3に記載の足場。
【請求項15】
前記足場が、前記7個のβ鎖ドメインのいずれか2個を連結するための少なくとも1個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項1に記載の足場。
【請求項16】
前記ジスルフィド結合が、
a. Aβ鎖とBβ鎖;
b. Dβ鎖とEβ鎖;
c. Fβ鎖とGβ鎖;または
d. Cβ鎖とFβ鎖、
の間の連結を形成する、請求項15に記載の足場。
【請求項17】
前記足場が、前記7個のβ鎖ドメインのいずれかを連結するための少なくとも2個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項15に記載の足場。
【請求項18】
前記ジスルフィド結合が、Fβ鎖とGβ鎖との間の第1の連結、およびCβ鎖とFβ鎖との間の第2の連結を形成する、請求項17に記載の足場。
【請求項19】
前記足場が、ループ領域中に少なくとも1個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項1に記載の足場。
【請求項20】
前記足場が、Tn3SS1(配列番号64)、Tn3SS2(配列番号210)、Tn3SS3(配列番号65)、またはTn3SS4(配列番号66)に対応する配列を含む、請求項15に記載の足場。
【請求項21】
前記足場が、Tn3SS3+4 (配列番号67)に対応する配列を含む、請求項17に記載の足場。
【請求項22】
前記足場が標的に結合する、請求項1または15に記載の足場。
【請求項23】
前記標的が、細胞表面抗原、可溶性抗原、固定化抗原、免疫サイレント抗原、細胞内抗原、核内抗原、自己抗原、非自己抗原、癌抗原、細菌抗原、またはウイルス抗原である、請求項22に記載の足場。
【請求項24】
前記足場が、示差走査熱量測定法(DSC)による測定で少なくとも40℃の融点(Tm)を示す、請求項1または15に記載の足場。
【請求項25】
前記足場が、同様の実験条件下で、ジスルフィド操作の前の同じ足場と比較して、
a. 尿素変性実験における測定で、Cmにおける少なくとも10%;
b. グアニジン変性実験における測定で、Cmにおける少なくとも10%;または
c. プロテアーゼ感度における少なくとも10%;
の安定性の増加を示す、請求項15に記載の足場。
【請求項26】
前記足場が異種薬剤にコンジュゲートされたものであり、該薬剤が別の足場、ポリエチレングリコール(PEG)、ヒト血清アルブミン(HSA)、抗体のFc領域、IgG分子、結合ペプチド、細胞傷害剤、放射性標識、画像化剤、His-タグ、ビオチン、Flag-タグ、核酸、またはサイトカインからなる群より選択される、請求項1に記載の足場。
【請求項27】
請求項1に記載の少なくとも2個の足場を含む多量体足場。
【請求項28】
前記多量体足場がエピトープ結合ドメインをさらに含む、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項29】
前記エピトープ結合ドメインが前記足場とは異なる標的に特異的である、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項30】
前記エピトープ結合ドメインが前記足場のものと同じ標的に特異的である、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項31】
前記足場が、別の足場、IgG分子もしくはその断片、Fc領域、二量体化ドメイン、化学的架橋、ジスルフィド結合、またはアミノ酸リンカーにより連結される、請求項27に記載の多量体足場。
【請求項32】
請求項1に記載の足場をコードする単離された核酸分子。
【請求項33】
請求項27に記載の足場をコードする単離された核酸分子。
【請求項34】
請求項32に記載の核酸に機能し得る形で連結された発現ベクター。
【請求項35】
請求項33に記載の核酸に機能し得る形で連結された発現ベクター。
【請求項36】
請求項34に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項37】
請求項35に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項38】
請求項1に記載の足場を含むポリペプチドディスプレイライブラリー。
【請求項39】
前記足場が、天然タンパク質配列中の対応するループ配列からの少なくとも1個のアミノ酸の欠失、置換または付加により変化する少なくとも2個のループ領域配列を含む、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項40】
前記2個のループ領域配列が、BC/DE、BC/FG、DE/FG、AB/CD、AB/EF、およびCD/EDループからなる群より選択される、請求項39に記載のライブラリー。
【請求項41】
前記足場が、天然タンパク質配列中の対応するループ配列からの少なくとも1個のアミノ酸の欠失、置換または付加により変化する少なくとも3個のループ領域配列を含む、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項42】
前記ループ領域配列が、AB、BC、CD、DE、EF、およびFGループからなる群より選択される任意の3個のループを含む、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項43】
前記足場がリボソーム、バクテリオファージ、ウイルス、細菌、または酵母の表面上にディスプレイされる、請求項38に記載のポリペプチドディスプレイライブラリー。
【請求項44】
前記ライブラリーが少なくとも106の配列多様性を有する、請求項38に記載のライブラリー。
【請求項45】
請求項38に記載のライブラリーをコードする単離された核酸分子の集団。
【請求項46】
請求項45に記載の核酸分子に機能し得る形で連結された発現ベクター。
【請求項47】
(a)足場:標的リガンド複合体を形成させる条件下で、標的リガンドと請求項38に記載のライブラリーとを接触させること、および(b)該複合体から、標的リガンドに結合する足場を取得することを含む、標的に結合するポリペプチド足場を取得する方法。
【請求項48】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記方法が少なくとも2個のループを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記方法が少なくとも3個のループを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて工程(a)および(b)を反復することをさらに含み、工程(a)および(b)の反復が、工程(a)および(b)の第1の操作の標的とは異なる標的を接触させることをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループであって、前記ライブラリー中で無作為化されなかった前記ループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項53】
工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のループであって、前記ライブラリー中で無作為化されなかった前記ループを無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含み、工程(a)および(b)の前記反復が、工程(a)および(b)の第1の操作の標的とは異なる標的を接触させることをさらに含む、請求項47に記載の方法。
【請求項54】
前記方法が、BC、DE、およびFGループからなる群より選択される第1の無作為化されたループならびにAB、CD、およびEFループからなる群より選択される前記ライブラリー中で無作為化されなかった第2のループを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記方法が、AB、CD、EFループからなる群より選択される第1の無作為化されたループならびにBC、DE、およびFGループからなる群より選択される前記ライブラリー中で無作為化されなかった第2のループを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
前記方法が、工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも1個のβ鎖を無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記方法が、工程(b)で得られたタンパク質の足場の少なくとも2個、3個、4個、5個、6個または7個のβ鎖を無作為化して、さらに無作為化された足場を作製すること、ならびにさらに無作為化された足場を用いて、工程(a)および(b)を反復することをさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
(a)足場:標的リガンド複合体を形成させる条件下で、標的リガンドと請求項38に記載のライブラリーとを接触させること、(b)該足場を、該足場の架橋が検出可能な応答を引き出す架橋剤と接触させること、ならびに(c)該複合体から、標的に結合する足場を取得することを含む、標的に結合する少なくとも2個の足場を取得する方法。
【請求項59】
前記足場が同じエピトープを認識する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記足場が異なるエピトープを認識する、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記架橋剤が、抗体、抗体フラグメント、二量体化モチーフ、化学的架橋剤、結合ペプチド、またはエピトープタグからなる群より選択される、請求項58に記載の方法。
【請求項62】
化合物:足場複合体の形成を可能にする条件下で、サンプルと請求項1に記載の足場とを接触させること、該複合体を検出すること、それによって、サンプル中の化合物を検出することを含む、サンプル中の化合物を検出する方法。
【請求項63】
化合物:足場複合体の形成を可能にする条件下で、サンプルと請求項1に記載の固定された足場とを接触させること、および固定された足場を除去すること、それによって、サンプル中の化合物を捕捉することを含む、サンプル中の化合物を捕捉する方法。
【請求項64】
請求項1に記載の足場を含む、滅菌された、発熱物質を含まない組成物。
【請求項65】
請求項1に記載の足場を含む医薬組成物。
【請求項66】
有効量の請求項64または65に記載の組成物を患者に投与することを含む、それを必要とする患者における疾患を予防、治療、管理または改善する方法。
【請求項67】
請求項64または65に記載の組成物を用いてそれを必要とする患者における疾患を診断または画像化する方法。
【請求項68】
前記方法が、免疫療法、生物療法、化学療法、放射線療法、または小分子薬剤療法である追加療法をさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
前記疾患が、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、感染症、呼吸器疾患、胃腸疾患、糖尿病、狼瘡、または肥満である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
請求項1または15のいずれかに記載の足場を精製する方法であって、
a. 少なくとも15分間、最大で70℃まで前記足場を含む組成物を加熱すること;または
b. 前記足場を含む組成物をpH 3.0もしくはpH 3.5もしくはpH 4.0、もしくはpH 4.5、もしくはpH 5.0に調整すること;得られる組成物を、1〜30分間、50℃、もしくは55℃、もしくは60℃、もしくは65℃、もしくは70℃で加熱すること;
ならびに続いて、遠心分離により凝集した化合物を除去することを含む、前記方法。
【請求項71】
請求項1または15のいずれかに由来する足場の少なくとも1 g/Lの生産効率をもたらす、測定可能な方法。
【請求項72】
前記方法が、該方法において用いられた培養培地から精製される足場を含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記足場が培養培地中に産生および分泌される、請求項1または15のいずれかに由来する足場を製造する方法。
【請求項74】
前記方法が、oppAシグナルペプチド(配列番号227)を含む発現ベクターを用いることを含む、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
請求項73に記載の方法から得られた無細胞材料を用いて、標的への足場の結合をアッセイまたは検出する方法。
【請求項76】
請求項74に記載の方法により製造された足場を精製する方法。
【請求項77】
前記足場がTRAIL-R2に特異的に結合する、請求項1または15のいずれかに記載の足場。
【請求項78】
前記TRAIL-R2がヒトである、請求項77に記載の足場。
【請求項79】
前記足場が、前記7個のβ鎖ドメインのいずれか2個を連結するための少なくとも1個のジスルフィド結合をさらに含む、請求項77に記載の足場。
【請求項80】
前記足場が、少なくとも2個の足場ドメインを含む多量体足場である、請求項77に記載の足場。
【請求項81】
前記少なくとも2個の足場ドメインが、TRAIL-R2上の同じエピトープに結合する、請求項80に記載の足場。
【請求項82】
前記少なくとも2個の足場ドメインが、TRAIL-R2上の異なるエピトープに結合する、請求項80に記載の足場。
【請求項83】
前記少なくとも1個の足場ドメインが、
a. IgG分子に由来するFc領域;
b. IgG分子に由来するCH1領域;
c. IgG分子に由来するCH2領域;
d. IgG分子に由来するヒンジ領域;または
e. IgG分子に由来するCκもしくはCλ領域、
に機能し得る形で連結される、請求項80に記載の足場。
【請求項84】
前記少なくとも1個の足場ドメインが、2D3または1C12である、請求項80に記載の足場。
【請求項85】
前記足場が、
a. IgG分子に由来するFc領域;
b. IgG分子に由来するCH1領域;
c. IgG分子に由来するCH2領域;
d. IgG分子に由来するヒンジ領域;または
e. IgG分子に由来するCκもしくはCλ領域、
に機能し得る形で連結された1C12を含む、請求項84に記載の足場。
【請求項86】
前記足場が、
a. IgG分子に由来するFc領域;
b. IgG分子に由来するCH1領域;
c. IgG分子に由来するCH2領域;
d. IgG分子に由来するヒンジ領域;または
e. IgG分子に由来するCκもしくはCλ領域、
に機能し得る形で連結された2D3を含む、請求項84に記載の足場。
【請求項87】
前記足場が、配列番号126、128、130、132、134、136、138、140、142、144、147、150、153、156、159、162、165、168、171、174、177、180、183、186、189、192、195、および198からなる群より選択されるBCループ配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項88】
前記足場が、配列番号145、148、151、154、157、160、163、166、169、172、175、178、181、184、187、190、193、196、および199からなる群より選択されるDEループ配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項89】
前記足場が、配列番号127、129、131、133、135、137、139、141、143、146、149、152、155、158、161、164、167、170、173、176、179、182、185、188、191、194、197、および200からなる群より選択されるFGループ配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項90】
前記足場が、2F4、5B10、10D9、6F11、8B3、5E5、2H6、7G11、6C7、1E03、2B04、1C12、1A03、1C10、1B12、2G03、2D3、1C06、2F08、1B04、3B11、1D8、2A12、1E05、2F02、1H05、2A11、または1G11から選択されるTRAIL-R2結合足場から誘導される配列を含む、請求項77に記載の足場。
【請求項91】
前記足場が、TRAIL-R2受容体に結合し、
a. TRAIL-R2受容体を作動させ;
b. TRAILのTRAIL-R2受容体への結合を模倣し;
c. TRAIL-R2受容体の二量体化もしくはオリゴマー化を容易にし;
d. アポトーシスを誘導し;または
e. 細胞生存能力を低下させるか、もしくは阻害する、
請求項77に記載の足場。
【請求項92】
請求項77に記載の足場を含む、滅菌された、発熱物質を含まない組成物。
【請求項93】
請求項77に記載の足場を含む医薬組成物。
【請求項94】
TRAIL-R2に結合し、
a. TRAIL-R2受容体を作動させ;
b. TRAILのTRAIL-R2への結合を模倣し;
c. TRAIL-R2受容体の二量体化もしくはオリゴマー化を容易にし;
d. アポトーシスを誘導し;または
e. 細胞生存能力を低下させるか、もしくは阻害する、
請求項77に記載の足場を使用する方法。
【請求項95】
請求項92または93に記載の組成物の有効量を投与することにより、それを必要とする患者における癌を予防、治療、軽減、または管理する方法。
【請求項96】
前記癌が、扁平上皮細胞癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、非ホジキンリンパ腫、芽細胞腫、胃腸癌、腎癌、卵巣癌、肝臓癌、胃癌、膀胱癌、肝癌、乳癌、結腸癌、結腸直腸癌、膵臓癌、子宮内膜癌、唾液腺癌、腎臓癌、肝臓癌、前立腺癌、外陰部癌、甲状腺癌、肝癌、頭部および頸部癌、肺癌、腺癌、腎細胞癌、または肝細胞癌から選択される、請求項95に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4−1】
【図4−2】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A−1】
【図10A−2】
【図10A−3】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図10H】
【図10I】
【図10J】
【図10K】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図11G】
【図11H】
【図11I】
【図11J】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15−1】
【図15−2】
【図15−3】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24−1】
【図24−2】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30A】
【図30B】
【図31A】
【図31B】
【図32】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4−1】
【図4−2】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図9C】
【図9D】
【図10A−1】
【図10A−2】
【図10A−3】
【図10B】
【図10C】
【図10D】
【図10E】
【図10F】
【図10G】
【図10H】
【図10I】
【図10J】
【図10K】
【図11A】
【図11B】
【図11C】
【図11D】
【図11E】
【図11F】
【図11G】
【図11H】
【図11I】
【図11J】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15−1】
【図15−2】
【図15−3】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24−1】
【図24−2】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30A】
【図30B】
【図31A】
【図31B】
【図32】
【公表番号】特表2011−501951(P2011−501951A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531076(P2010−531076)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/012398
【国際公開番号】WO2009/058379
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(504333972)メディミューン,エルエルシー (108)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【国際出願番号】PCT/US2008/012398
【国際公開番号】WO2009/058379
【国際公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(504333972)メディミューン,エルエルシー (108)
【Fターム(参考)】
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