説明

タービンシュラウドシーリング装置

【課題】ガスタービンエンジンのタービン部分において低延性材料から成るシュラウドをシーリングするための装置及び方法を提供する。
【解決手段】タービンシュラウドシーリング装置は、(a)低延性材料から成る、対向し合う前壁18及び後壁20と対向し合う内壁14及び外壁16により画定された断面形状を有するシュラウドセグメント12であって、これらの壁が、シュラウドセグメント12の対向し合う第1端面48及び第2端面48の間に延在している、アーチ形のシュラウドセグメント12と、(b)第1端面48に形成された少なくとも1つのスロット50、54、58、62、66、70、78に収容される第1シールアセンブリであって、第1端面48から突出する、第1端面48の周縁に連続的なシーリング表面を画成するべく構成された、1つ又は複数のスプラインシール52、56、60、64、68、72、を有する第1シールアセンブリと、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してガスタービンエンジンに関し、更に具体的には、当該エンジンのタービン部分において低延性材料から成るシュラウドをシーリングするための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的なガスタービンエンジンは、高圧圧縮機と燃焼器と高圧タービンとを流体的に直列な関係で有する、ターボ機械コア部を含む。このコア部は、周知のように動作し、一次ガス流を生成する。高圧タービン(ガスジェネレータタービンともよばれる)は、この一次ガス流からエネルギーを抽出する1つ又は複数のロータを含む。各ロータは、回転ディスクによって担持される、環状配列のブレード又はバケットを有する。ロータを介したこの流路は、ブレード又はバケットの先端部を取り囲む定置構造であるシュラウドによって部分的に画定されている。これらの部品は、極めて高温の環境下で動作するので、適正な耐用寿命を確保するには空気流による冷却が必要である。通常、冷却に使用する空気は、圧縮機から抽出(ブリード)される。ブリード空気の使用は、燃料消費率(SFC)に悪影響を及ぼすので、通常はこれを最小限に抑えるべきである。
【0003】
金属製のシュラウド構造をセラミックマトリックス複合材料(CMC)等の、更に高い高温性能を備えた材料に置換することが提案されている。これらの材料は、シュラウドセグメント等の物品の設計やこれらの物品への適用の際に考慮しなければならない、固有の機械特性を有する。例えば、CMC材料は、金属材料と比べると引張延性又は歪度が比較的低く、このことが故障に繋がる。また、CMCは、約1.5〜5マイクロインチ/インチ/度(華氏)の範囲の熱膨張係数(CTE)を有するが、これは、金属製シュラウド用の支持部として使用する市販の金属合金とは大幅に異なる。こうした金属合金は、大抵は約7〜10マイクロインチ/インチ/度(華氏)の範囲のCTEを有する。
【0004】
CMCシュラウドをセグメント化することにより、熱成長に伴う応力を低減することができ、エンジンのクリアランス制御システムを効果的に機能させることができる。セグメントの端面、即ち「切れ目」の面は、動作状態により端部間隙を有するが、CMCシュラウドでは、同等の金属製シュラウドよりも大きな間隙を有することがある。この切れ目の面の間隙を理由に、シールを使用して、シュラウドの漏れ流れを制限し、逆流マージンを保護する必要がある。
【0005】
セグメント化されたCMCシュラウドの1つのタイプでは、「ボックス」設計を取り入れているので、従来技術の金属製タービンシュラウドの取り付けに使用する従来のシュラウドハンガーが不要になる。従来技術では、通例、シュラウドハンガーを使用して、冷却空気圧の大部分を除去することによって、シュラウドに供給される冷却空気流を調節している。ボックス式のシュラウドはシュラウドハンガーを使用することがないので、シュラウドの外側部分が非常に高い空気圧に接する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2008/0206046号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術のこれら及びその他の欠点は、タービンシュラウドの端部間隙に連続的な周縁シーリング表面をもたらすタービンシュラウドシーリング装置を提供する本発明によって解決する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によると、ガスタービンエンジン用のタービンシュラウドシーリング装置は、(a)低延性材料から成る、対向し合う前壁及び後壁と対向し合う内壁及び外壁により画定された断面形状を有する、アーチ形のシュラウドセグメントであって、これらの壁が、このセグメントの対向し合う第1及び第2端面の間に延在している、アーチ形のシュラウドセグメントと、(b)第1端面に形成された少なくとも1つのスロットに収容される第1シールアセンブリであって、第1端面から突出する、第1端面の周縁に連続的なシーリング表面を画成するべく構成された、1つ又は複数のスプラインシールを有する第1シールアセンブリと、を有する。
【0009】
本発明の別の態様によると、中央線軸を有するガスタービンエンジン用のタービンシュラウド装置は、(a)環状の定置構造と、(b)複数のアーチ形シュラウドセグメントから成る、定置構造内に取り付けられた環状タービンシュラウドであって、各シュラウドセグメントが低延性材料から成り、対向し合う前壁及び後壁と対向し合う内壁及び外壁を有し、各々の壁が、対向し合う端面どうしの間に延在しており、接合される端面どうしが近接した状態でこれらのシュラウドセグメントが設置され、それぞれの対向し合う接合される端面どうしの間に端部間隙が画成されている、環状タービンシュラウドと、(c)端部間隙の各々に設置されたシールアセンブリであって、接合される端面の周縁に連続的なシーリング表面を画成するべく構成された1つ又は複数のスプラインシールを有する、シールアセンブリと、を有する。
【0010】
添付図面に関連する以下の説明を参照することにより、本発明を最もよく理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一態様に従って構築されたシュラウドシーリング装置を組み込んだ、ガスタービンエンジンのタービン部分の概略部分断面図である。
【図2】幾つかのスプラインシールと共に示された、本発明の一態様に従って構築されたタービンシュラウドの分解斜視図である。
【図3】内部にスプラインシールが設けられた2つの隣接するシュラウドセグメントの概略正面立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
様々な図面を通じて同一の参照符号で同一の要素を示す添付図面を参照すると、図1は高圧タービンのごく一部を示しており、この部分は、既知のタイプのガスタービンエンジンの一部分である。高圧タービンの機能は、周知のように、上流の燃焼器(図示せず)からの高温の加圧された燃焼ガスからエネルギーを抽出し、このエネルギーを機械的な仕事に変換することである。高圧タービンは、シャフトを介して上流の圧縮機(図示せず)を駆動させ、加圧された空気を燃焼器に供給する。
【0013】
図示の例において、エンジンはターボファンエンジンであり、低圧タービンが、ガスジェネレータタービンの下流に配置され、ファンを駆動させるシャフトに結合されている。但し、本明細書に記述する原理は、ターボジェットエンジンやターボシャフトエンジンだけでなく、その他車両用又は定置用途に使用するタービンエンジンにも、同様に適用可能である。
【0014】
高圧タービンは、エンジンの中心線軸を中心に回転する、エアフォイル形状のタービンブレード10の配列体を担持するロータを含む。複数のアーチ形のシュラウドセグメント12から成るシュラウドは、タービンブレード10を緊密に取り囲んで配置されており、ロータを介して流れる高温のガス流の半径方向外側の流路境界を画定している。
【0015】
図2からわかるように、各シュラウドセグメント12は、対向し合う内壁及び外壁14及び16と、前壁及び後壁18及び20とにより画定される、略矩形又は「ボックス」形状の中空の断面形状を有する。図示の例においては、これらの壁どうしの間に、丸みを帯びたトランジション部分が設けられているが、尖った又は角張ったトランジション部分も同様に使用可能である。シュラウドセグメント12は、半径方向内側の流路表面22と、(図1から最もよくわかる)半径方向外側の裏面24とを有する。裏面24には、位置合わせの目的で使用する1つ又は複数の突出パッド26が設けられている。丸みを帯びた前縁を有する任意のレール28が前壁14から前方に延在している。取付孔30が外壁16を貫通している。壁14、16、18、20には、シュラウドキャビティ32が画成されている。
【0016】
シュラウドセグメント12は、既知のタイプのセラミックマトリックス複合(CMC)材料で構築されている。一般に、市販のCMC材料は、例えばSiC等のセラミックタイプのファイバを含み、その外形が窒化ホウ素(BN)などの軟質材料でコーティングされている。このファイバは、セラミックタイプのマトリックスに担持され、その1つの形態が炭化珪素(SiC)である。通常、CMCタイプの材料は、約1%以下の室温引張延性を有するが、このことは、本明細書で用いられる場合、低引張延性材料を定義及び意味する。一般に、CMCタイプの材料は、約0.4〜約0.7%の範囲の室温引張延性を有する。これは、例えば約5〜約15%の範囲等の少なくとも約5%の室温引張延性を有する金属とは対照的である。また、シュラウド12を、その他の低延性で高温性能を有する材料からも構築できる。
【0017】
シュラウド12の流路表面22には、CMC材料との併用に好適な既知のタイプの摩耗性又は耐摩擦性の材料34の層が設けられる。この層は「ラブコート」とよばれることもある。図示の例において、摩耗性材料34の厚さは、約0.51mm(0.020インチ)〜約0.76mm(0.030インチ)である。
【0018】
シュラウドセグメント12は、この例ではタービンケース36の一部である定置構造に機械的な手段によって取り付けられる。スペーサ38が、取付孔30の各々の内部に設置される。図示のボルト及びナットの組合せ等の留め具40が、スペーサ38を貫通し、シュラウドセグメント12のパッド26をケース36の内面にクランプする。スペーサ38又は別個のワッシャ(図示せず)を使用して、スペーサ38(又はワッシャ)と留め具40のシャンク部の間と、スペーサ38(又はワッシャ)とシュラウドセグメント12の外壁16の間とをぴったり合わせることによって、取付孔30を介したシュラウドキャビティ32内の、又はこのシュラウドキャビティから外部への空気の漏れを防止できる。この特定の例において、ケース36は、半径方向内側に突出する、シュラウドセグメント12の後壁20に圧接するフランジ42を含む。フランジ42は、後壁20とフランジ42の間の漏れを低減する環状の「W」字形のシール44を担持している。リーフシール46又は従来のタイプのその他の周縁シールが、シュラウドセグメント12の前方に取り付けられ、前壁14に圧接している。なお、図1では1つの特定の取付構成を図示しているに過ぎず、本明細書に記述するシーリングの原理及びシーリング装置は、あらゆるタイプのシュラウドセグメントの取付構成に適用可能である。
【0019】
シュラウドセグメント12は、対向し合う端面48(一般に「切れ目」の面ともよばれる)を含む。図2に示すように、端面48の各々は、「ラジアル平面」とよばれるエンジンの中心線軸に対して平行な平面上にある。これらの端面を、その平面がこのラジアル平面に対して鋭角を成すように配向してもよい。上述のように組立及び取付を行うと、隣接するシュラウドセグメント12の端面48どうしの間に端部間隙ができる。そこで、端面48には一連のシールが設置される。同様のシールは、一般に「スプラインシール」として既知であり、端面48のスロットに挿入される金属又はその他の適宜の材料の薄いストリップの形態をとる。スプラインシールはこの間隙を跨ぐ。図3は、隣接する端面48どうしの間に間隙「G」を有する2つの隣接するシュラウドセグメント12と、間隙Gを跨ぐように端面48のスロットに収容された代表的なスプラインシール「S」とを示す、簡略的な参照図面である。以下の説明において、特定の「スロット」及びスプラインシールに言及する際、図3に示すように、スプラインシールの各々が、2つの隣接するシュラウドセグメント12の接合される端面48の対応するスロットに収容されており、これらの間隙を跨いでいるものと理解されたい。
【0020】
図1及び図2は、シュラウドセグメント12どうしの間隙を介した漏れを軽減するべく使用するシールを示す。なお、エンジンの運転時には、図1に示す破線の内側の領域は、第1温度と全圧及び静圧を有する一次流路の空気に曝される。この低圧ゾーンを「P1」で示す。破線の外側の領域は、かなり高い静圧を有する二次流路の空気に曝される。この高圧ゾーンを「P2」で示す。実際には、2つの圧力ゾーンP1及びP2の間の境界の正確な位置や具体的な形状は、様々に異なると思われる。別個にシールされたシュラウドハンガーを利用する従来技術の金属シュラウドの設計とは対照的に、シュラウドセグメント12自体が、高圧及び低圧ゾーンP1及びP2の両方に露出する。
【0021】
このような理由から、シュラウドキャビティ32内の圧力を制限するべく、シュラウドセグメント12の周縁全体には、封鎖された周縁シーリング表面、即ち「フルラップ」シールが設置される。これらのシールを纏めて「シールアセンブリ」という。略軸方向に位置合わせされた第1スロット50が、内壁14に沿って端面48に形成される。軸方向の内側スプラインシール52が、この第1スロット50に収容される。
【0022】
略半径方向に位置合わせされた第2スロット54が、前壁18に沿って端面48に形成される。第2スロット54の内端部は、第1スロット50の前端部と交差する。半径方向前方スプラインシール56が、第2スロット54に設置される。半径方向前方スプラインシール56には、2つの目的がある。高圧ゾーンP2の内側では、このシールがシュラウドセグメント12への漏れを制限する。低圧ゾーンP1の内側では、シュラウドキャビティ32から、図1に「LE」で示した前縁キャビティとよばれる、シュラウドセグメント12の内側且つタービンブレード10の前方の領域への漏れを制限する。
【0023】
略半径方向に位置合わせされた第3スロット58が、後壁20に沿って端面48に形成される。第3スロット58の内端部は、第1スロット50の後端部と交差する。半径方向後方スプラインシール60が、第3スロット58に設置される。このシールを使用して、シュラウドキャビティ32から、図1に「TE」で示した後縁キャビティとよばれる、シュラウドセグメント12の内側且つタービンブレード10の後方の領域への漏れを制限する。また、半径方向後方スプラインシール60を、周縁シール又はフランジ42の一部分のようなケース部材に位置合わせして、シール60の後方のシュートを伝う漏れ流れを制限するようにしてもよい。
【0024】
略軸方向に位置合わせされた第4スロット62が、外壁16に沿って端面48に形成される。外側スプラインシール64が、第4スロット62に収容される。略半径方向に位置合わせされた第5スロット66が、前壁14に沿って端面48に形成され、第2スロット50と第4スロット62の前端部との間に延在している。外側前方スプラインシール68が、第5スロット66に設置される。略半径方向に位置合わせされた第6スロット70が、後壁20に沿って端面48に形成され、第3スロット58と第4スロット62の後端部との間に延在している。外側後方スプラインシール72が、第6スロット70に設置される。外側、外側前方、外側後方のスプラインシール64、68、72(「上方のスプラインシール」のグループという)が相俟って、高圧領域P2からシュラウドキャビティ32への空気の漏れを制限する。
【0025】
スプラインシールを収容するスロットを伝う「シュート」漏れを低減するべく、スプラインシールに構造が類似した、略L字形状の断面を有するコーナーシールを個々のスプラインシールの交点に設けてもよい。図2に示すように、コーナーシール74及び76がそれぞれ、内側及び半径方向前方スプラインシール52及び56の接合部と、内側及び半径方向後方スプラインシール52及び60の接合部とに設置される。
【0026】
任意のレール28がリーフシール46に圧接している。リーフシール46及びレール28を通した端壁の漏れを阻止するべく、略軸方向に位置合わせされた第7スロット78が、レール28の断面の端面48に形成され、第2スロット54と交差している。補助前方スプラインシール80が、第7スロット78に収容される。一般に、端壁の漏れを制限するためには、補助スプラインシール80が可能な限りリーフシール46に近接して延在するように構成するべきである。
【0027】
これらのスプラインシールが相俟って、間隙の周縁に「フルラップ」、即ち連続的なシーリング表面がもたらされる。これによって、運転時、従来の減圧シュラウドハンガーが無くても、シュラウドセグメント12への又はこれらのシュラウドセグメントの外部への空気の漏れが制限される。
【0028】
以上、ガスタービンエンジン用のタービンシュラウドシーリング装置について説明した。本発明の特定の実施例について説明したが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく、これらに様々な改変が可能であることは、当業者に明らかであろう。したがって、本発明の好適な実施例及び本発明を実施するための最良の形態に関する以上の説明は、例示を目的として用意されたものにすぎず、限定を目的としたものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガスタービンエンジン用のタービンシュラウドシーリング装置であって、
(a)低延性材料から成る、対向し合う前壁及び後壁(18、20)と対向し合う内壁及び外壁(14、16)とにより画定された断面形状を有する、アーチ形のシュラウドセグメント(12)であって、前記壁が、前記シュラウドセグメント(12)の対向し合う第1端面及び第2端面(48)の間に延在している、アーチ形のシュラウドセグメント(12)と、
(b)前記第1端面(48)に形成された少なくとも1つのスロットに収容される第1シールアセンブリであって、前記第1端面(48)から突出する、前記第1端面(48)の周縁に連続的なシーリング表面を画成するべく構成された、1つ又は複数のスプラインシールを有する第1シールアセンブリと、
を有する装置。
【請求項2】
前記シールアセンブリは、前記第1端面(48)の交差スロット内に設置される複数の略平坦なスプラインシールを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
略L字形の断面を有し、2つの交差スプラインスロットの接合部に設置される、少なくとも1つのコーナーシール(74、76)を更に有する、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記第2端面(48)に形成された少なくとも1つのスロットに収容される第2シールアセンブリを更に有し、該シールアセンブリが、前記第2端面(48)から突出する、前記第2端面(48)の周縁に連続的なシーリング表面を画成するべく構成された、1つ又は複数のスプラインシールを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記端面(48)は、
(a)前記内壁(14)に沿った前記端面(48)の第1スロット(50)であって、内部に第1スプラインシール(52)を収容する第1スロット(50)と、
(b)前記前壁(18)に沿った前記端面(48)の第2スロット(54)であって、前記第1スロット(50)の前端部と交差する内端部を有し、内部に設置された第2スプラインシール(56)を有する、第2スロット(54)と、
(c)前記後壁(20)に沿った前記端面(48)の第3スロット(58)であって、前記第1スロット(50)の後端部と交差する内端部を有し、内部に設置された第3スプラインシール(60)を有する、第3スロット(58)と、
(d)前記外壁に沿った前記端面(48)の第4スロット(62)であって、内部に第4スプラインシール(64)を収容する、第4スロット(62)と、
(e)前記前壁(18)に沿った前記端面(48)の第5スロット(66)であって、前記第2スロット(54)と前記第4スロット(62)の前端部との間に延在し、内部に設置された第5スプラインシール(68)を有する、第5スロット(66)と、
(f)前記後壁(20)に沿った前記端面(48)の第6スロット(70)であって、前記第3スロット(58)と前記第4スロット(62)の後端部との間に延在し、内部に設置された第6スプラインシール(72)を有する、第6スロット(70)と、
を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記シュラウドセグメント(12)の前記前壁(18)が、突出したレール(28)を有し、
前記第1端面(48)が、前記内壁に沿った前記端面(48)の第7スロット(78)を有し、該第7スロットが、前記レールの場所に配置されると共に前記第2スロットと交差しており、内部に第7スプラインシール(80)を収容する、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記シュラウドセグメント(12)が、セラミックマトリックス複合材料から成る、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
中央線軸を有するガスタービンエンジン用のタービンシュラウド装置であって、
(a)環状の定置構造と、
(b)複数のアーチ形シュラウドセグメント(12)から成る、前記定置構造内に取り付けられた環状タービンシュラウドであって、
各シュラウドセグメント(12)が低延性材料から成り、対向し合う前壁及び後壁(18、20)と対向し合う内壁及び外壁(14、16)を有し、
前記壁の各々が、対向し合う端面どうしの間に延在しており、
前記シュラウドセグメント(12)が、接合される端面(48)どうしが近接した状態で設置され、それぞれの対向し合う接合される端面どうしの間に端部間隙が画成されている、環状タービンシュラウドと、
(c)前記端部間隙の各々に設置されたシールアセンブリであって、前記接合される端面(48)の周縁に連続的なシーリング表面を画成するべく構成された1つ又は複数のスプラインシールを有する、シールアセンブリと、
を有する装置。
【請求項9】
前記シールアセンブリが、前記端面(48)の各々に形成された交差スロット内に設置された複数の略平坦なスプラインシールを有する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
略L字形の断面を有し、2つの交差スプラインスロットの接合部に設置された、少なくとも1つのコーナーシール(74、76)を更に有する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記端面(48)の各々が、
(a)前記内壁(14)に沿った前記端面(48)の第1スロット(50)であって、内部に第1スプラインシール(52)を収容する、第1スロット(50)と、
(b)前記前壁(18)に沿った前記端面(48)の第2スロット(54)であって、前記第1スロットの前端部と交差する内端部を有し、内部に設置された第2スプラインシール(56)を有する、第2スロット(54)と、
(c)前記後壁(20)に沿った前記端面(48)の第3スロット(58)であって、前記第1スロットの後端部と交差する内端部を有し、内部に設置された第3スプラインシール(60)を有する、第3スロット(58)と、
(d)前記外壁(16)に沿った前記端面(48)の第4スロット(62)であって、内部に第4スプラインシール(64)を収容する、第4スロット(62)と、
(e)前記前壁(18)に沿った前記端面(48)の第5スロット(66)であって、前記第2スロット(52)と前記第4スロット(62)の前端部との間に延在し、内部に設置された第5スプラインシール(68)を有する、第5スロット(66)と、
(f)前記後壁(20)に沿った前記端面(48)の第6スロット(70)であって、前記第3スロット(58)と前記第4スロット(62)の後端部との間に延在し、内部に設置された第6スプラインシール(72)を有する、第6スロット(70)と、
を有する、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
前記シュラウドセグメント(12)の前記前壁(18)が、突出したレール(28)を有し、
前記第1端面(48)が、前記内壁に沿った前記端面(48)の第7スロット(78)を有し、該第7スロットが、前記レールの場所に配置されると共に前記第2スロットと交差しており、内部に第7スプラインシール(80)を収容する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記シュラウドセグメント(12)が、セラミックマトリックス複合材料から成る、請求項8に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−7607(P2012−7607A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91651(P2011−91651)
【出願日】平成23年4月18日(2011.4.18)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】