説明

ターンシグナルスイッチ装置

【課題】操作レバーの作動力を所要の強さに設定しても該操作レバーの基部がホルダから外れる虞がなく、しかも組立作業性が良好で部品点数の増加も抑えられるターンシグナルスイッチ装置を提供すること。
【解決手段】組立時に操作レバー3の基部3aをホルダ9の開口部9aに挿入してから、基部3aの軸孔3cとホルダ9の側板9dの軸受孔9eとにシャフト21を挿通して抜け止め状態となすことにより、操作レバー3とホルダ9とを回動可能に連結したターンシグナルスイッチ装置において、シャフト21の頭部21a側とは逆側の端部に環状凹溝21bを設けると共に、ホルダ9の側板9dに軸受孔9eの径方向内側へ延出して環状凹溝21bに係合可能な可撓性係合片9gを設ける。この可撓性係合片9gは、取付途中のシャフト21の先端部分に押し込まれて撓み、該先端部分が可撓性係合片9gを貫通した時点でシャフト21はホルダ9にスナップ結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のステアリングコラムなどに付設されて方向指示器として用いられるターンシグナルスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のターンシグナルスイッチ装置においては、操作レバーの基部がホルダに軸支されて一平面に沿って傾倒可能であると共に、ステアリングコラム等に固定されたハウジングにホルダが軸支されて、このホルダが操作レバーと一体的に前記一平面と略直交する他平面に沿って傾倒可能である。そして、操作レバーのレバー部を中立位置から前記他平面に沿って左右いずれかの方向指示位置へ傾倒操作すると、左折または右折用のランプが点滅動作するようになっている。また、操作レバーのレバー部を前記一平面に沿って傾倒操作すると、ビーム切換えやパッシング動作が行われるようになっている。このようなターンシグナルスイッチ装置では、操作レバーが左右の方向指示位置と中立位置との間で円滑に移動できるようにするため、ハウジング側に設けたカム面とホルダとの間にばね部材および駆動体を介在させて該駆動体を該カム面に弾接させている。同様に、操作レバーがビーム切換え位置やパッシング位置と中立位置との間で円滑に移動できるようにするため、ホルダ側に設けたカム面と操作レバーの基部との間にもばね部材および駆動体を介在させて該駆動体を該カム面に弾接させている。
【0003】
以下、従来のターンシグナルスイッチ装置(例えば、特許文献1参照)の構造を図8〜図10に基づいて説明する。ここで、図8は従来例に係るターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図、図9は該ターンシグナルスイッチ装置のキャンセル機構の底面図、図10は該キャンセル機構の動作説明図である。
【0004】
これらの図において、ターンシグナルスイッチ装置は、ハウジングをなす合成樹脂製の第1および第2ケース101,102と、ホルダ108を介して両ケース101,102に支持された操作レバー103と、第2ケース102の内面に載置された第1および第2のレバー部材104,105と、第1のレバー部材104を第2ケース102の外方へ突出させる向きに弾性付勢する捩じりコイルばね106とによって主に構成されている。ただし、操作レバー103の基部には作動部材107が固設されており、ホルダ108には可動部材109が揺動可能に支持されている。また、第1および第2ケース101,102はスナップ結合等により一体化されて、図示せぬコラムカバーやコンビスイッチ等のステータ部材に固定されるようになっている。
【0005】
第1ケース101の内面には谷部やロック部を有する略V字状のカム面110が設けられており、このカム面110に、ホルダ108に保持されてスプリング125に付勢される第1の駆動体124が摺動可能に弾接している。また、第1ケース101の内底部には図示せぬプリント基板が取り付けられており、このプリント基板にランプ点燈用の接点部が配設されている。
【0006】
第2ケース102の内面にはガイド軸116と支軸117が同一線上に立設されていると共に、ボス119が立設されている。ガイド軸116は第1のレバー部材104を回動可能かつスライド可能に支持しており、支軸117は第2のレバー部材105を回動可能に支持している。また、ボス119は捩じりコイルばね106の巻回部を支持している。
【0007】
第1のレバー部材104と第2のレバー部材105は、長孔104bに連結ピン105dを係合させることによって連結されている。第1のレバー部材104には長孔104a,104bとばね受け部104cが設けられており、長孔104aに前記ガイド軸116を挿通させることによって該レバー部材104が回動可能かつスライド可能に支持されるようになっている。また、第1のレバー部材104の長手方向一端部には当接部104dが設けられ、長手方向他端部にはカム係合部104eが立設されている。一方、第2のレバー部材105には第1および第2の開口121,122と取付孔105aが設けられており、この取付孔105aに前記支軸117を挿通させることによって該レバー部材105が回動可能に支持されるようになっている。また、第2のレバー部材105の長手方向一端部には突部105cと連結ピン105dが設けられており、この連結ピン105dを前記長孔104bに挿通してリンクさせた状態で両レバー部材104,105は重なり合っている。
【0008】
捩じりコイルばね106は片持ち梁状に延びる腕部106cを有し、この腕部106cが第1のレバー部材104のばね受け部104cに係合させてあるため、第1のレバー部材104は長孔104a,104bに沿って当接部104dを外方へ押し出す向きに弾性付勢されている。
【0009】
操作レバー103の根元部分に固定されている作動部材107は、この操作レバー103の基部を構成している。作動部材107は合成樹脂製であり、その両側面に円形凹部107aが設けられている。また、ホルダ108には作動部材107を挟み込むように一対の突出片108aが突設されており、各突出片108aの内面に円柱状の突起108bが設けられている。このホルダ108も合成樹脂製であり、各突起108bを各円形凹部107aに嵌入させるというスナップ結合によって、操作レバー103の基部(作動部材107)がホルダ108に軸支されている。ホルダ108の突出片108a側とは逆側の端部にはカム面108cが形成されており、このカム面108cに第1のレバー部材104のカム係合部104eが摺接している。なお、図示していないが、ホルダ108内には別のカム面も形成されており、このカム面に、作動部材107に保持されてスプリング126に付勢される第2の駆動体127が摺動可能に弾接している。ホルダ108には一対の支軸108d,108eが突設されており、これらの支軸108d,108eを第1および第2ケース101,102の軸受部分に嵌入させることによって、ホルダ108が両ケース101,102に軸支されるようになっている。ただし、支軸108d,108eの軸線方向と突起108bの軸線方向は互いに略直交する向きに設定されている。これにより、操作レバー103および作動部材107がホルダ108と一体的に、支軸108d,108eを回動軸として両ケース101,102に対し一平面に沿って傾倒可能となる。また、操作レバー103および作動部材107がホルダ108や両ケース101,102に対し、突起108bを回動軸として前記一平面と略直交する他平面に沿って傾倒可能となる。
【0010】
可動部材109は、ホルダ108の開口108gに挿入されてスプリング125に付勢された状態で、若干の揺動を許容された状態で該ホルダ108に取り付けられている。可動部材109には第2のレバー部材105の第2の開口122内に配置される受け部109eが突設されており、この受け部109eが第2の開口122の湾曲縁122a内に配置されている。
【0011】
このように構成されたターンシグナルスイッチ装置の動作について説明する。まず、操作レバー103が中立位置にあるとき、第1の駆動体124はカム面110の谷部に弾接しているため、操作レバー103は該中立位置に保持されている。この時、第1のレバー部材104のカム係合部104eはホルダ108のカム面108cの頂部に当接して位置規制されているため、図10(a)に示すように、第1のレバー部材104は捩じりコイルばね106の付勢力に抗して第2ケース102内に留まっており、それゆえ当接部104dは、自動車のハンドルに連動して回転するキャンセル突起128の回動軌跡外に位置している。
【0012】
中立位置にある操作レバー103が支軸108d,108eを回動軸として左右いずれかの方向指示位置へ傾倒操作されると、第1の駆動体124がカム面110を摺動してクリック感を生起してからロック部にて保持されると共に、ホルダ108および可動部材109が同方向へ所定角度回転してカム面108cの頂部がカム係合部104eから外れる。それゆえ、図10(b)に示すように、第1のレバー部材104は捩じりコイルばね106の付勢力により長手方向一端側へ移動して、当接部104dがキャンセル突起128の回動軌跡内に進出する。なお、この状態でハンドルは通常、操作レバー103の傾倒操作方向と同じ向きに回転操作されるため、図10(b)の矢印とは逆向きにキャンセル突起128が当接部104dに当接することがあるが、この向きにキャンセル突起128が当接して第1および第2のレバー部材104,105が図示反時計回りに回転しても、その回転力は可動部材109の受け部109eには伝達されないため、キャンセル突起128が通過すれば再び両レバー部材104,105は捩じりコイルばね106の付勢力によって図10(b)の状態に戻る。
【0013】
しかし、この状態でハンドルが操作レバー103の傾倒方向と逆向きに回転操作されると、図10(b)の矢印の向きにキャンセル突起128が当接部104dに当接するため、第1および第2のレバー部材104,105は図示時計回りに回転する。すなわち、第1のレバー部材104がガイド軸116を中心に図示時計回りに回転駆動されるため、第2のレバー部材105が連動して回転して、第2の開口122の湾曲縁122aが可動部材109の受け部109eを図示上方へ押し上げる。この押圧力は可動部材109からホルダ108へ伝達されるため、第1の駆動体124がカム面110のロック部から外れて谷部へ押し戻されることになり、それゆえ両レバー部材104,105は図10(a)に示す中立位置へ自動復帰する。
【0014】
また、図10(b)の状態で、操作レバー103に自動復帰を阻止する何らかの力が作用した場合、例えば操作レバー103を手で押えたまま、その傾倒方向と逆向きにハンドルが回転操作された場合には、図10(c)に示すように、第2のレバー部材105の回転力の分力によって受け部109eが湾曲縁122aに沿って押圧されるため、可動部材109がスプリング125の付勢力に抗してホルダ108に対し若干揺動する。それゆえ、第1および第2のレバー部材104,105を受け部109eに妨げられることなく回転させることができる。
【0015】
一方、中立位置にある操作レバー103が突起108bを回動軸として傾倒操作されると、操作レバー103の基部を構成する作動部材107がホルダ108に対して同方向へ所定角度回転するため、第2の駆動体127がホルダ108内に形成された図示せぬカム面を摺動する。その結果、一方向へ傾倒操作されたときにはクリック感を生起してビーム切換え動作が行われ、逆方向へ傾倒操作されたときにはパッシング動作が行われるようになっている。
【0016】
なお、他の従来例として、図11に示すように、ケース(図示せず)に軸支されるホルダ201と操作レバー202の基部203とを、シャフト204および抜け止め部材205を用いて回動可能に連結したターンシグナルスイッチ装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。かかる従来例では、操作レバー202の基部203がホルダ201の開口部201aに挿入されて、基部203に設けられた軸孔203aと、開口部201aを介して対向するホルダ201の一対の側板201bに設けられた軸受孔201cとに、剛性に富むシャフト204を挿通した後、このシャフト204の一端部にワッシャ等の抜け止め部材205を嵌着させるという構成になっている。シャフト204の他端部は、軸孔203aや軸受孔201cよりも大径な頭部204aとなっているため、この頭部204aと抜け止め部材205をホルダ201の各側板201bの外側に位置させることによって、操作レバー202の基部203をシャフト204を回動軸としてホルダ201に確実に連結させることができる。
【特許文献1】特開2001−6495号公報(第4−7頁、図1)
【特許文献2】特開2006−221933号公報(第6−12頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、特許文献1に開示された前者の従来例では、第1および第2ケース101,102に軸支されるホルダ108と、操作レバー103の基部を構成する作動部材107とが、ホルダ108側の突起108bを作動部材107側の円形凹部107aに嵌入させるというスナップ結合によって回動可能に連結されているため、両者108,107の連結強度が高めにくいという問題があった。すなわち、操作レバー103の傾倒操作時の操作感触を高めるためには、第1の駆動体124や第2の駆動体127をそれぞれのカム面に弾接させるスプリング125,126が所要の弾性反発力を生起するようにして、操作レバー103の作動力不足が起こらないように設定しておく必要があるが、スプリング125,126の生起する弾性反発力が大きいと、その反力によってホルダ108側の突起108が作動部材107側の円形凹部107aから外れやすくなってしまう。
【0018】
これに対して特許文献2に開示された後者の従来例では、ケースに軸支されるホルダ201と操作レバー202の基部203とを、シャフト204および抜け止め部材205を用いて回動可能に連結しているため、操作レバー202の作動力を強くしてもホルダ201と基部203との連結強度が不足する虞はない。しかしその一方で、シャフト204と抜け止め部材205という2部材を追加しなければならないため部品点数が増加してしまい、かつ、ワッシャ等の小さな抜け止め部材205をシャフト204の一端部に嵌着させねばならないため組立作業性も悪化してしまうという別の問題があった。
【0019】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、操作レバーの作動力を所要の強さに設定しても該操作レバーの基部がホルダから外れる虞がなく、しかも組立作業性が良好で部品点数の増加も抑えられるターンシグナルスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
上記の目的を達成するため、本発明のターンシグナルスイッチ装置では、軸孔を有する基部からレバー部が突出している操作レバーと、一端部に他部よりも大径な頭部を有し前記軸孔に挿通されて前記操作レバーの回動軸となるシャフトと、前記基部が挿入される開口部を有し前記操作レバーが一平面に沿って傾倒できるように前記シャフトを支持する合成樹脂製のホルダと、前記操作レバーおよび前記ホルダが一体的に前記一平面と略直交する他平面に沿って傾倒できるように該ホルダを軸支するケースとを備え、前記シャフトの他端部に周方向に延びる環状凹溝を設けると共に、対向している前記ホルダの一対の側板に前記頭部よりも小径で前記シャフトを挿通させる軸受孔を設け、かつ、一方の前記側板に前記軸受孔の径方向内側へ延出して前記環状凹溝に係合可能な可撓性係合片を設ける構成とした。
【0021】
このように構成されたターンシグナルスイッチ装置にあっては、ケースに軸支されるホルダと操作レバーの基部とを回動可能に連結するためにシャフトを用いてはいるものの、該シャフトの環状凹溝に係合可能な可撓性係合片がホルダの一側板に設けてあり、該シャフトを頭部側とは逆側の端部からホルダと操作レバーの基部とに挿通していけば、可撓性係合片の撓みを利用して該シャフトをホルダにスナップ結合させることができる。したがって、シャフトの取付作業が容易に行え、ワッシャ等の抜け止め部材を省略できる。また、操作レバーの作動力を強く設定しても、シャフトを介して連結されるホルダと操作レバーの基部との連結強度が不足する虞もない。
【0022】
上記の構成において、ホルダのうち可撓性係合片を設けた側板に、該側板の板厚方向外側へ突出して該可撓性係合片の外縁部と連続する筒状部が設けてあると、シャフト挿通時に可撓性係合片が撓んでも該側板が撓む可能性は低くなるため、該側板の板厚を必要最小限に設定することができる。
【0023】
また、上記の構成において、シャフトが金属製であると、剛性に富むシャフトが安価に得られる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のターンシグナルスイッチ装置は、ケースに軸支されるホルダと操作レバーの基部とを回動可能に連結するためにシャフトを用いてはいるものの、該シャフトの環状凹溝に係合可能な可撓性係合片がホルダの一側板に設けてあり、該シャフトを頭部側とは逆側の端部からホルダと操作レバーの基部とに挿通していけば、可撓性係合片の撓みを利用して該シャフトをホルダにスナップ結合させることができる。したがって、シャフトの取付作業が容易に行えると共に、ワッシャ等の抜け止め部材を省略できて、部品点数の抑制や組立作業性の向上が図れる。また、操作レバーの作動力を強くしても、シャフトを介して連結されるホルダと操作レバーの基部との連結強度が不足する虞もない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
発明の実施の形態を図面を参照して説明すると、図1は本発明の実施形態例に係るターンシグナルスイッチ装置を一部分解して示す外観図、図2は該ターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図、図3は該ターンシグナルスイッチ装置のキャンセル機構で操作レバーが中立位置にあるときの状態を示す説明図、図4は該キャンセル機構で操作レバーが自動復帰される直前の状態を示す説明図、図5は該操作レバーの基部をホルダに連結させるためのシャフト取付作業を示す説明図、図6は該シャフトの取付作業が完了した状態を示す説明図、図7は図6に示すホルダの変形例を示す説明図である。
【0026】
これらの図に示すターンシグナルスイッチ装置は、ハウジングをなす第1および第2のケース1,2と、ホルダ9を介して両ケース1,2に支持された操作レバー3と、両ケース1,2間に固設された中間支持部材4と、中間支持部材4に回動可能に支持された第1および第2のレバー部材5,6と、第1のレバー部材5を第2のケース2の外方へ突出させる向きに弾性付勢する第1の弾性部材7と、第2のレバー部材6を中立位置へ復帰させるための第2の弾性部材8とによって主に構成されており、ホルダ9には可動部材10が揺動可能に支持されている。また、第1および第2のケース1,2はスナップ結合等により一体化されて、図示せぬコラムカバーやコンビスイッチ等のステータ部材に固定されるようになっている。
【0027】
第1のケース1の内部にはカム部1bが設けられており、ホルダ9に保持された第2の作動部材15の先端部がこのカム部1bに摺動可能に弾接している。また、第1ケース1の内底部には図示せぬプリント基板が取り付けられており、このプリント基板にランプ点燈用の接点部が配設されている。第1のケース1と第2のケース2には相対向する位置に円柱状の軸受部1a,2aが設けられており、これら軸受部1a,2aにホルダ9の支軸9b,9cを挿入することによって、ホルダ9が両ケース1,2に軸支されるようになっている。
【0028】
中間支持部材4は合成樹脂製であって、ハウジングの内部空間を仕切るように第1および第2のケース1,2の間に配置されている。この中間支持部材4には円柱状の第1および第2の軸部4a,4bが同一線上に立設されている。第1の軸部4aは第1のレバー部材5を回動可能かつスライド可能に支持しており、第2の軸部4bは第2のレバー部材6を回動可能に支持している。また、中間支持部材4の四隅近傍には一対のばね受け部4cと一対のばね受け部4dが設けられており、対をなすばね受け部4cに第1の弾性部材7の両端部が係止され、対をなすばね受け部4dに第2の弾性部材8の両端部が係止されている。この中間支持部材4には、第1のレバー部材5のカム係合部5cが挿通される開口4eと、可動部材10の受け部10cが挿通される切欠き部4fとが設けられている。なお、第1および第2の弾性部材7,8はいずれも金属薄板からなる板ばねである。
【0029】
第1のレバー部材5と第2のレバー部材6は合成樹脂製であり、両レバー部材5,6は長孔5aに連結ピン6dを係合させることによって連結されている。第1のレバー部材5は、その長孔5aに前記第1の軸部4aを挿通させることによって中間支持部材4に回動可能かつスライド可能に支持されている。また、第1のレバー部材5の長手方向一端部には当接部5bが設けられ、長手方向他端部にはカム係合部5cが立設されている。そして、長手方向他端側の平坦面5dに第1の弾性部材7を圧接させることによって、第1のレバー部材5は、当接部5bを中間支持部材4の外方へ突出させる向きに弾性付勢されるようになっている。第1のレバー部材5のカム係合部5cは後述する可動部材10のカム面10bに摺接して、可動部材10が中立位置にあるときにはカム面10bの頂部が第1の弾性部材7の付勢力に抗してカム係合部5cをハウジングの内方へ押し込むようになっている。
【0030】
一方、第2のレバー部材6には取付孔6aと開口6bおよび切欠き6cとが設けられており、取付孔6aに前記第2の軸部4bを挿通させることによって、第2のレバー部材6は中間支持部材4に回動可能に支持されている。第2のレバー部材6の長手方向一端部には連結ピン6dが突設されており、この連結ピン6dを第1のレバー部材5の長孔5aにスライド可能に挿通してリンクさせた状態で両レバー部材5,6は重なり合っている。また、第2のレバー部材6の長手方向他端部で切欠き6cの両側には一対の作動腕部6eが設けられており、これら作動腕部6eの平坦面6fに第2の弾性部材8を当接させることによって、第2のレバー部材6は、中立位置から回転すると第2の弾性部材8によって復帰力が付与されるようになっている。
【0031】
操作レバー3は合成樹脂製であって、基部3aとレバー部3bとを有する。基部3aはホルダ9の開口部9aに挿入されて、この基部3aに保持された第1の作動部材11の先端部がホルダ9内の図示せぬカム部に弾接している。また、基部3aの相対向する側壁には軸孔3cが形成されており、これら軸孔3cにはシャフト21が挿通されている。後述するように、このシャフト21は各軸孔3cの外側でホルダ9の軸受孔9eに挿通されて該ホルダ9に抜け止め状態で保持されているため、シャフト21を回動軸として操作レバー3はホルダ9に回動可能に支持されている。また、操作レバー3の基部3aには前記プリント基板側へ延びる駆動突起20が取着されており、この駆動突起20が該プリント基板上の図示せぬスイッチ部と係合しているため、シャフト21を回動軸として操作レバー3が傾倒操作されると、駆動突起20が該スイッチ部を駆動してビーム切換えやパッシング動作が行われるようになっている。
【0032】
シャフト21は金属製であって、その一端部に他部よりも大径な頭部21aを有している。シャフト21の他端部には周方向に延びる環状凹溝21bが形成されており、環状凹溝21bよりも先端側の部分は若干先窄まりに形成されている。このシャフト21は、ホルダ9の一対の軸受孔9eと基部3aの一対の軸孔3cとに挿通されており、頭部21aと環状凹溝21bをホルダ9の側板9dや可撓性係合片9g(図6参照)に係合させることによって抜け止めされている。つまり、頭部21aは軸受孔9eや軸孔3cよりも大径であり、かつ環状凹溝21bには可撓性係合片9gが係合されているため、基部3aを貫通してホルダ9の軸受孔9eに挿通されているシャフト21は、このホルダ9に抜け止め状態で保持されることになる。また、このようにシャフト21を取り付ける際には、図5に示すように、頭部21a側とは逆側の端部からシャフト21を軸受孔9eや軸孔3cに挿通していき、シャフト21の先端部分が可撓性係合片9gに当接した時点で強く押し込んで該可撓性係合片9gを撓ませればよい。これにより、シャフト21の先端部分が可撓性係合片9gを貫通した時点で、該可撓性係合片9gは撓みが解消されて図6に示すように環状凹溝21b内に入り込むため、シャフト21を簡単にホルダ9にスナップ結合させることができる。
【0033】
第1の作動部材11は駆動体12とコイルばね13と回転部材14とからなり、コイルばね13に付勢される駆動体12の先端に回転部材14が取り付けられて、この回転部材14がホルダ9内の図示せぬカム部に弾接している。そして、シャフト21を回動軸として操作レバー3が傾倒操作されると、第1の作動部材11が連動するため、回転部材14がホルダ9の前記カム部に沿って移動するようになっている。
【0034】
ホルダ9は合成樹脂製であって、操作レバー3の基部3aが挿入される開口部9aを有し、この開口部9aの奥に回転部材14が摺接する前記カム部が設けられている。開口部9aを介して対向しているホルダ9の一対の側板9dには、シャフト21が挿通される軸受孔9eが形成されており、一方の側板9dには、板厚方向外側へ突出する筒状部9fと、この筒状部9fの先端から軸受孔9eの径方向内側へ延出する可撓性係合片9gとが設けられている。可撓性係合片9gはシャフト21の環状凹溝21bに係合可能な円環状の肉薄片として形成されており、この可撓性係合片9gの外縁部が円柱状の筒状部9fの先端と連続している。前述したように、操作レバー3の基部3aを貫通するシャフト21をホルダ9にスナップ結合させることによって、該基部3aはホルダ9に軸支されている。また、ホルダ9には一対の支軸9b,9cが突設されており、これらの支軸9b,9cを第1および第2のケース1,2の軸受部1a,2aに嵌入させることによって、ホルダ9が両ケース1,2に軸支されるようになっている。ただし、支軸9b,9cの軸線方向とシャフト21の軸線方向は互いに略直交する向きに設定されている。これにより、操作レバー3が両ケース1,2に対し、支軸9b,9cを回動軸としてホルダ9と一体的に一平面に沿って傾倒可能となり、かつ、操作レバー3が両ケース1,2およびホルダ9に対し、シャフト21を回動軸として前記一平面と略直交する他平面に沿って傾倒可能となる。
【0035】
ホルダ9の開口部9a側とは逆側の端部には第2の作動部材15が保持されている。第2の作動部材15は駆動体16とコイルばね17と回転部材18とからなり、コイルばね17に付勢される駆動体16の先端に回転部材18が取り付けられて、この回転部材18が第1のケース1内のカム部1bに弾接している。そして、支軸9b,9cを回動軸として操作レバー3が傾倒操作されると、ホルダ9および第2の作動部材15が連動するため、回転部材18が該カム部1bに沿って移動するようになっている。
【0036】
また、ホルダ9には可動部材10が若干の揺動を許容された状態で取り付けられている。この可動部材10は合成樹脂製であって、一側部にばね係止部10aが設けられている。ばね係止部10aには捩じりコイルばね19の一端部が係止され、捩じりコイルばね19の他端部はホルダ9に係止されているため、この捩じりコイルばね19の弾性によって可動部材10はホルダ9に揺動可能に支持された状態となっている。また、可動部材10には山形状のカム面10bが形成されており、このカム面10bに、中間支持部材4の開口4aを貫通する第1のレバー部材5のカム係合部5cが摺接している。また、可動部材10には、第2のレバー部材6の切欠き6c内に配置される受け部10cが突設されている。この受け部10cは、操作レバー3が支軸9b,9cを回動軸としてロック位置まで傾倒操作されたときに、図4に示すように第2のレバー部材6の作動腕部6eと当接する位置まで移動し、キャンセル動作時には該作動腕部6eによって復帰方向へ押し戻されるようになっている。
【0037】
このような構成のターンシグナルスイッチ装置を組み立てる際には、まず、第1の作動部材11を組み込んだ操作レバー3の基部3aをホルダ9の開口部9a内へ挿入して、軸孔3cと軸受孔9eを対向させる。そして、シャフト21を環状凹溝21b側の端部から、筒状部9fが設けられていない側の軸受孔9eに挿通していき、前述したように可撓性係合片9gを撓ませた後、これを環状凹溝21bに嵌入させることによってシャフト21をホルダ9にスナップ結合させる。こうしてホルダ9と操作レバー3の基部3aとをシャフト21を介して回動可能に連結した後、捩じりコイルばね19で付勢された可動部材10をホルダ9に取り付けると共に、第2の作動部材15をホルダ9に組み込んで、このホルダ9の支軸9bを第1のケース1の軸受部1aに挿入する。
【0038】
次に、第1および第2の弾性部材7,8を配設した中間支持部材4を第1のケース1に取り付けて、図1に示す状態となす。この状態で、中間支持部材4の開口4eに可動部材10のカム面10bが臨出していると共に、中間支持部材4の切欠き部4fを貫通して可動部材10の受け部10cが突出している。
【0039】
次に、中間支持部材4上に第1および第2のレバー部材5,6を配設する。すなわち、まず第1のレバー部材5の長孔5aに中間支持部材4の第1の軸部4aを挿通させて、第1のレバー部材5の平坦面5dに第1の弾性部材7を圧接させると共に、カム係合部5cを中間支持部材4の開口4eを貫通させて可動部材10のカム面10bに係合させる。これにより第1のレバー部材5は第1の弾性部材7から弾性付勢されることになるが、可動部材10が中立位置にあるときにはカム面10bの頂部が第1の弾性部材7の付勢力に抗してカム係合部5cをハウジングの内方へ押し込むため、組立段階で第1のレバー部材5と第1の弾性部材7と中間支持部材4との位置関係は図3に示す状態に保たれている。そして、第1のレバー部材5を組み付けた後、その長孔5aに第2のレバー部材6の連結ピン6dを挿入すると共に、第2のレバー部材6の取付孔6aに中間支持部材4の第2の軸部4bを挿通させることによって、第1のレバー部材5と重なり合うように第2のレバー部材6を組み付ける。これにより第2のレバー部材6の切欠き6c内に可動部材10の受け部10cが配置されて、作動腕部6eの平坦面6fが第2の弾性部材8に当接するため、第2の弾性部材8の付勢力によって第2のレバー部材6は中立位置に保持される。
【0040】
最後に、第1および第2のレバー部材5,6を覆うように第2のケース2を中間支持部材4上に配置して、この第2のケース2の軸受部2aにホルダ9の支軸9cを挿入する。そして、取付ねじ22を用いて第2のケース2を第1のケース1に固定することにより、両ケース1,2間に中間支持部材4が挟着された状態となって、組立作業が完了する。
【0041】
次に、本実施形態例に係るターンシグナルスイッチ装置の動作について説明する。操作レバー3が中立位置にあるとき、第2の作動部材15の先端部は第1のケース1内のカム部1bの谷部に弾接しているため、操作レバー3は該中立位置に保持されている。この時、第1のレバー部材5のカム係合部5cは可動部材10のカム面10bの頂部に当接して位置規制されているため、図3に示すように、第1のレバー部材5は第1の弾性部材7の付勢力に抗して外方への突出量が抑えられており、それゆえ当接部5bは、自動車のハンドルに連動して回転するキャンセル突起30の回動軌跡外に位置している。
【0042】
中立位置にある操作レバー3が支軸9b,9cを回動軸として左右いずれかの方向指示位置へ傾倒操作されると、第2の作動部材15の先端部が第1のケース1内のカム部1bを摺動してクリック感を生起してからロック部にて保持されると共に、ホルダ9および可動部材10が同方向へ所定角度回転してカム面10bの頂部が第1のレバー部材5のカム係合部5cから外れる。それゆえ、図4に示すように、第1のレバー部材5は第1の弾性部材7の付勢力により長孔5aに沿って外方へ移動して、当接部5bがキャンセル突起30の回動軌跡内に進出する。なお、この状態でハンドルは通常、操作レバー3の傾倒方向と同じ向きに回転操作されるため、図4の矢印とは逆向きにキャンセル突起30が当接部5bに当接することがあるが、この向きにキャンセル突起30が当接して第1および第2のレバー部材5,6が図示反時計回りに回転しても、その回転力は可動部材10の受け部10cには伝達されないため、キャンセル突起30が通過すれば再び両レバー部材5,6は図4の状態に戻る。
【0043】
しかし、この状態でハンドルが操作レバー3の傾倒方向と逆向きに回転操作されると、図4の矢印の向きにキャンセル突起30が当接部5bに当接するため、第1および第2のレバー部材5,6は図示時計回りに回転する。すなわち、第1のレバー部材5が第1の軸部4aを中心に図示時計回りに回転駆動されるため、第2のレバー部材6が連動して回転して、作動腕部6eが可動部材10の受け部10cを図示上方へ押し上げる。この押圧力は可動部材10からホルダ9へ伝達されるため、第2の作動部材15の先端部がカム部1bのロック部から外れて谷部へ押し戻されることになり、それゆえ両レバー部材5,6は図3に示す中立位置へ自動復帰する。
【0044】
また、図4の状態で、操作レバー5に自動復帰を阻止する何らかの力が作用した場合、例えば操作レバー5を手で押えたまま、その傾倒方向と逆向きにハンドルが回転操作された場合には、第2のレバー部材6の回転力の分力によって受け部10cが作動腕部6eに押圧されるため、可動部材10が捩じりコイルばね19の付勢力に抗してホルダ9に対し若干揺動する。それゆえ、第1および第2のレバー部材5,6を、受け部10cに妨げられずに回転させることができる。
【0045】
一方、中立位置にある操作レバー3がシャフト21を回動軸として傾倒操作されると、操作レバー3の基部3aがホルダ9に対して同方向へ所定角度回転するため、第1の作動部材11の先端部がホルダ9内の図示せぬカム部を摺動する。その結果、一方向へ傾倒操作されたときにはクリック感を生起してビーム切換え動作が行われ、逆方向へ傾倒操作されたときにはパッシング動作が行われるようになっている。
【0046】
このように本実施形態例に係るターンシグナルスイッチ装置では、ハウジングをなす第1および第2のケース1,2に軸支されるホルダ9と、操作レバー3の基部3aとを回動可能に連結するためにシャフト21を用いてはいるものの、このシャフト21は頭部21aと、環状凹溝21bに係合させたホルダ9の側板9dの可撓性係合片9gとによって抜け止めされており、可撓性係合片9gの撓みを利用してシャフト21をホルダ9にスナップ結合させることができるため、シャフト21の取付作業が容易に行え、ワッシャ等の抜け止め部材を併用する必要がない。したがって、操作レバー3の傾倒操作時の操作感触を高めるためにコイルばね13やコイルばね17の生起する弾性反発力を強くしても、剛性に富む金属製のシャフト21を介して連結されるホルダ9と操作レバー3の基部3aとの連結強度が不足する虞はなく、かつ、シャフト21を用いても組立作業性が悪化しないためコストアップが抑えられる。
【0047】
また、本実施形態例では、ホルダ9の側板9dに突設した筒状部9fに可撓性係合片9gが設けてあるため、シャフト21をスナップ結合させる取付時に可撓性係合片9gが撓んでも側板9dが撓む可能性は低く、それゆえ、側板9dの板厚を必要最小限に設定することができる。ただし、図7に示す変形例のように、ホルダ9の側板9dから軸受孔9e内へ可撓性係合片9gを直接延出させる構成にしてもよい。また、可撓性係合片9gや筒状部9fの複数箇所にスリットを設けて撓みやすくしておけば、可撓性係合片9gを特に肉薄に形成しなくても、シャフト21を容易にスナップ結合させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施形態例に係るターンシグナルスイッチ装置を一部分解して示す外観図である。
【図2】該ターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図である。
【図3】該ターンシグナルスイッチ装置のキャンセル機構で操作レバーが中立位置にあるときの状態を示す説明図である。
【図4】該キャンセル機構で操作レバーが自動復帰される直前の状態を示す説明図である。
【図5】該操作レバーの基部をホルダに連結させるためのシャフト取付作業を示す説明図である。
【図6】該シャフトの取付作業が完了した状態を示す説明図である。
【図7】図6に示すホルダの変形例を示す説明図である。
【図8】従来例に係るターンシグナルスイッチ装置の分解斜視図である。
【図9】該従来例のキャンセル機構の底面図である。
【図10】図9に示すキャンセル機構の動作説明図である。
【図11】他の従来例における操作レバーの基部とホルダとの連結構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0049】
1 第1のケース
1a 軸受部
2 第2のケース
2a 軸受部
3 操作レバー
3a 基部
3c 軸孔
4 中間支持部材
4a 第1の軸部
4b 第2の軸部
5 第1のレバー部材
5a 長孔
5b 当接部
5c カム係合部
6 第2のレバー部材
6a 取付孔
6d 連結ピン
7 第1の弾性部材
8 第2の弾性部材
9 ホルダ
9a 開口部
9b,9c 支軸
9d 側板
9e 軸受孔
9f 筒状部
9g 可撓性係合片
10 可動部材
10b カム面
10c 受け部
11 第1の作動部材
15 第2の作動部材
19 捩じりコイルばね
21 シャフト
21b 環状凹溝
30 キャンセル突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸孔を有する基部からレバー部が突出している操作レバーと、一端部に他部よりも大径な頭部を有し前記軸孔に挿通されて前記操作レバーの回動軸となるシャフトと、前記基部が挿入される開口部を有し前記操作レバーが一平面に沿って傾倒できるように前記シャフトを支持する合成樹脂製のホルダと、前記操作レバーおよび前記ホルダが一体的に前記一平面と略直交する他平面に沿って傾倒できるように該ホルダを軸支するケースとを備え、
前記シャフトの他端部に周方向に延びる環状凹溝を設けると共に、対向している前記ホルダの一対の側板に前記頭部よりも小径で前記シャフトを挿通させる軸受孔を設け、かつ、一方の前記側板に前記軸受孔の径方向内側へ延出して前記環状凹溝に係合可能な可撓性係合片を設けたことを特徴とするターンシグナルスイッチ装置。
【請求項2】
請求項1の記載において、前記可撓性係合片を設けた前記側板に、該側板の板厚方向外側へ突出して該可撓性係合片の外縁部と連続する筒状部を設けたことを特徴とするターンシグナルスイッチ装置。
【請求項3】
請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記シャフトが金属製であることを特徴とするターンシグナルスイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−192417(P2008−192417A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−24279(P2007−24279)
【出願日】平成19年2月2日(2007.2.2)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】