説明

チタン薄板の接続方法及びそれを用いて接続した接続部材

【課題】 接続部に曲げやねじれなどの変形に伴う応力が付与されても、破断が生じるおそれのないチタン薄板の接続方法及びそれを用いて接続した接続部材を提供するものである。
【解決手段】 本発明に係るチタン薄板の接続方法は、チタン薄板11a,11bの端部同士を突き合わせ接続するものであり、チタン薄板11a,11bの端部同士の突き合わせ部12を覆うように、それらのチタン薄板11a,11bの両面に非チタン薄板13a,13bを重ねて積層部15を形成し、その積層部15に所定の間隔を設けてスポット溶接を行うものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接続後に曲げやねじれなどの変形が加えられるチタン薄板の接続方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、環境上の問題から、燃料電池の需要が高まっている。この燃料電池のセルは、燃料が収容されることから耐食性が要求され、その構成材としてチタン材、ステンレス鋼材が使用されている。例えば、燃料電池セルの構成材として、Ti/ステンレス鋼/Tiの積層構造を有する3層クラッド材が使用されている。この3層クラッド材を構成するチタン薄板をバッチ式ではなく連続生産するために、先行して搬送されるチタン薄板(以後、先行チタン薄板という)の後端部に、その後に搬送されるチタン薄板(以後、後行チタン薄板という)の先端部を接続し、両チタン薄板の一体化がなされる。この連続的に繋がったチタン薄板と同じく連続的に繋がったステンレス鋼薄板をクラッドして3層クラッド材が作製され、得られた3層クラッド材はロールに巻き取られる。
【0003】
先行チタン薄板(又は先行金属薄板)と後行チタン薄板(又は後行金属薄板)の接続方法として、以下のものが挙げられる。
【0004】
(1) 先行金属薄板と後行金属薄板の各端部を単に重ね合わせ、その重ね合わせ部をスポット溶接やろう付けなどの手法を用いて接続する(例えば、特許文献1,2参照)。
【0005】
(2) 先行金属薄板と後行金属薄板の各端部を単に重ね合わせ、その重ね合わせ部をピン部材などで機械的に接続する(例えば、特許文献3参照)。例えば、図5(a)に示すように、一方(図5中では右側)の金属薄板51の端部に穴52を、他方(図5中では左側)の金属薄板53の端部に先細の爪部54を予め形成しておく。その後、図5(b)に示すように、各爪部54を各穴52に差し込んだ後に、各爪部54の先端を折り返して接続する。
【0006】
(3) 先行金属薄板と後行金属薄板の各端部を突き合わせ、その突き合わせ部をTIG溶接して接続する。
【0007】
【特許文献1】特開平4−89179号公報
【特許文献2】特開平9−206803号公報
【特許文献3】特開昭59−141302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述した(1)、(3)の方法を用いて先行チタン薄板と後行チタン薄板の各端部の接続を行った場合、溶接箇所やろう付け箇所が一時的に高温状態となる。これによって、溶接部やろう付け部において、母材であるチタン薄板の硬度が著しく高くなって脆くなってしまう。その結果、溶接部やろう付け部に曲げやねじれなどの変形が加わると、破断が生じるおそれがあった。
【0009】
また、前述した(2)の方法を用いて先行チタン薄板と後行チタン薄板の各端部の接続を行った場合、接続部に曲げやねじれなどの変形が加わると、接続が外れてしまうおそれがあり、接続部の信頼性が低いという問題があった。
【0010】
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、接続部に曲げやねじれなどの変形に伴う応力が付与されても、破断が生じるおそれのないチタン薄板の接続方法及びそれを用いて接続した接続部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成すべく本発明に係るチタン薄板の接続方法は、チタン薄板の端部同士を突き合わせ接続する方法において、上記チタン薄板の端部同士の突き合わせ部を覆うように、それらのチタン薄板の両面に非チタン薄板を重ねて積層部を形成し、その積層部に所定の間隔を設けてスポット溶接を行うものである。
【0012】
チタン薄板の板厚は0.01〜0.5mmであることが好ましい。
【0013】
非チタン薄板は、上記チタン薄板と同程度の厚さで、ビッカース硬度が80〜120Hv、かつ、伸びが30〜50%であることが好ましい。
【0014】
非チタン薄板は、Ni薄板で構成され、かつ、その板厚が0.1〜0.5mm未満(0.1mmは除く)であることが好ましい。
【0015】
スポット溶接時の溶接電流は20〜25A、サイクル数は20〜60サイクル/sであることが好ましい。
【0016】
一方、本発明に係るチタン薄板の接続部材は、チタン薄板の端部同士を突き合わせ接続した接続部材において、上記チタン薄板の端部同士の突き合わせ部を覆うように、それらのチタン薄板の両面に非チタン薄板を重ねて積層部を形成し、その積層部に所定の間隔を設けてスポット溶接を行い、各スポット溶接部でチタン薄板と非チタン薄板を溶融一体化させたものである。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るチタン薄板の接続方法によれば、接続後の接続部に、曲げやねじれなどの変形に伴う応力が付与されても、破断が生じるおそれがないという優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の好適一実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
本発明の好適一実施の形態に係るチタン薄板の端部同士の接続方法を、図1及び図2(a)、図2(b)を用いて説明する。
【0020】
本実施の形態に係るチタン薄板の接続方法は、先ず、図1に示すように、チタン薄板11a,11bの端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部12を覆うように、それらのチタン薄板11a,11bの両面に非チタン薄板13a,13bを重ねて積層部15を形成する。
【0021】
次に、図2(a)に示すように、この積層部15に所定の間隔を設けてスポット溶接を行う。図2(a)中の16が、スポット溶接を行う箇所である。この時、図3に示すように、チタン薄板11a,11bの幅方向(図3中では上下方向)のスポット溶接間隔はP1、チタン薄板11a,11bの長手方向(図3中では左右方向)のスポット溶接間隔はP2、チタン薄板11a,11bの長手方向に隣接するスポット溶接部16の中心位置ズレはP3、好ましくはP3=(P1/2)とされる。例えば、チタン薄板11a,11b及び非チタン薄板13a,13bの厚さが0.1〜0.5mm未満(0.1mmは除く)の時、P1,P2は15〜30mm、P3は7〜20mmとされ、板厚に対して十分に大きなピッチ間隔がとられている。
【0022】
このスポット溶接により、図2(b)に示すように、溶接電極21a,21bで挟まれた部分(図2(b)中の網掛け部分22)は、それぞれ高温となる。これによって、各網掛け部分22が部分溶融し、非チタン薄板13a,13bとチタン薄板11b(又は11a)が一体化される。一方、網掛け部分22以外の部分(非スポット溶接部)は部分溶融せず、非チタン薄板13a,13bとチタン薄板11b(又は11a)は積層されたままの状態で保持される。つまり、積層部15の中間層(チタン薄板11a,11bの層)において、その水平方向(積層方向と直交する方向)にアイランド状のチタン薄板23が所定間隔で分散配置されたチタン薄板の接続部材が得られる。
【0023】
本実施の形態に係るチタン薄板の接続方法を用いてチタン薄板同士の接続を順次繰り返し行うことで長尺の接続部材が得られ、この長尺の接続部材は、適宜、巻取ロールなどの巻取手段に巻き取られる。この接続部材を製品として実際に使用する際、各積層部15は製品として使用されず、各積層部15を切断除去した後、残りの部分が製品として使用される。
【0024】
チタン薄板11a,11bは、非常に薄いものであり、その板厚は0.01〜0.5mm、好ましくは0.1〜0.3mmとされる。非チタン薄板13a,13bは、チタン薄板11a,11bと同程度の厚さで、ビッカース硬度が80 〜120Hv、かつ、伸びが30〜50%とされる。例えば、非チタン薄板13a,13bとして、板厚が0.1〜0.5mm未満(0.1mmは除く)、好ましくは0.15〜0.4mmのNi薄板や、Fe薄板、ステンレス鋼薄板などが挙げられる。
【0025】
また、図4(a)に示す非チタン薄板13a(又は13b)の角部41は、図4(b)に示すように、角がR状となるように面取りを行った角部42や、図4(c)に示すように、角が尖端状となるように面取りを行った角部43であってもよい。非チタン薄板13a(又は13b)の角部41を面取りすることで、バリによるチタン薄板11a,11bの損傷を防止することができる。
【0026】
P1〜P3は、積層部15の厚さ(すなわち、非チタン薄板13a,13bの厚さ)に応じて適宜選択され、積層部15の厚さが、厚い時には大きく、薄い時には小さくされる。また、P1〜P3は、非チタン薄板13a,13bの硬度や伸びに応じて適宜選択され、非チタン薄板13a,13bの硬度が、高い時には大きく、低い時には小さくされ、非チタン薄板13a,13bの伸びが、高い時には小さく、低い時には大きくされる。
【0027】
スポット溶接時の溶接電流は20〜25A、好ましくは22A前後、サイクル数は20〜60サイクル/s、好ましくは25〜55サイクル/s、より好ましくは35〜55サイクル/sとされる。溶接電流は、積層部15の厚さ(すなわち、非チタン薄板13a,13bの厚さ)に応じて適宜選択され、積層部15の厚さが、厚い時には大きく、薄い時には小さくされる。また、サイクル数は、積層部15の厚さに応じて適宜選択され、積層部15の厚さが、厚い時には高く、薄い時には低くされる。
【0028】
次に、本実施の形態に係るチタン薄板の接続方法を用いて作製した接続部材の作用を説明する。
【0029】
積層部15において、各スポット溶接部16は溶接時に高温となるため、それらの部分は硬化し、脆くなっている。よって、スポット溶接部16のピッチ間隔が狭すぎる場合、すなわちスポット溶接部16の平均密度(スポット溶接部の数/積層部の面積)が高い場合、溶接部(溶接後の積層部15)全体に曲げ変形やねじれ変形に伴う応力(引張応力や圧縮応力(以下、曲げ応力という))が付与された際に、破断が生じるおそれがある。よって、本実施の形態に係るチタン薄板の接続方法においては、チタン薄板11a,11b及び非チタン薄板13a,13bの厚さに対して、十分に大きなピッチ間隔でスポット溶接を行い、積層部15におけるスポット溶接部16の平均密度を低くしている。
【0030】
また、接続部材の溶接部に曲げ応力が作用した際、溶接部における各スポット溶接部16は硬く、脆いことから、そのままでは破断してしまう。よって、溶接部における非スポット溶接部には、この曲げ応力を吸収、緩和することが要求される。このため、本実施の形態に係るチタン薄板の接続方法においては、非チタン薄板13a,13bとして、軟質で、伸びが良好な材料を用いている。具体的には、チタン薄板11a,11bと同程度の厚さで、ビッカース硬度が80〜120Hv、かつ、伸びが30〜50%の非チタン薄板13a,13bを用いている。
【0031】
これらにより、接続部材の溶接部に曲げ応力が付与されても、非スポット溶接部において曲げ応力が吸収、緩和されるため、スポット溶接部16に曲げ応力が付与されるおそれは殆どない。一方、接続部材の溶接部に衝撃などの外力が加わった際、外力が小さい場合は、非チタン薄板13a,13bが外力を完全に吸収、緩和する。また、接続部材の溶接部に大きな外力によって変形が生じた場合は、非スポット溶接部が先ず変形するため、各スポット溶接部16に変形が生じるおそれは殆どない。よって、接続部材の溶接部に曲げ応力や外力などが付与されても、接続部材の溶接部において破断が生じるおそれはない。
【0032】
本実施の形態に係るチタン薄板の接続方法を用いて作製した接続部材は、その用途を特に限定するものではないが、例えば、燃料電池セルを構成する3層クラッド材のTi材として好適である。
【0033】
以上、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のものが想定されることは言うまでもない。
【0034】
次に、本発明について、実施例に基づいて説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0035】
(試験1)
厚さ0.3 mmのチタン薄板の端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部を覆うように、チタン薄板の両面に厚さ0.1 mmのニッケル薄板(非チタン薄板)を重ねて積層部を形成した。その積層部に所定の間隔を設けてスポット溶接を行い、接続部材を作製した(試料1)。スポット溶接に用いたスポット溶接機(YR-150SRF,松下電器(株)製)は、定格最低容量が15kVA、定格1次電圧が200V、最大加圧力が150kgf、定格周波数が50Hz、最大短絡電流が11kVA、許容使用率が9%のものであった。スポット溶接条件(溶接電流(A)×サイクル(s))は、22×30、22×40、22×50、27.5×30、27.5×40、27.5×50とした。ここで言う溶接電流は、最大短絡電流を最大目盛りで除算した値に、実際の計測目盛りを乗算した計算値である。
【0036】
(試験2)
ニッケル薄板の厚さが0.15mmである以外は、試験1と同様にして接続部材を作製した(試料2)。スポット溶接条件(溶接電流(A)×サイクル(s))は、22×30、22×40、22×50とした。
【0037】
(試験3)
ニッケル薄板の厚さが0.2mmである以外は、試験1と同様にして接続部材を作製した(試料3)。スポット溶接条件(溶接電流(A)×サイクル(s))は、22×30、22×40、22×50とした。
【0038】
(試験4)
ニッケル薄板の厚さが0.3mmである以外は、試験1と同様にして接続部材を作製した(試料4)。スポット溶接条件(溶接電流(A)×サイクル(s))は、22×40、22×50とした。
【0039】
(試験5)
ニッケル薄板の厚さが0.4mmである以外は、試験1と同様にして接続部材を作製した(試料5)。スポット溶接条件(溶接電流(A)×サイクル(s))は、22×50、27.5×50とした。
【0040】
(試験6)
ニッケル薄板の厚さが0.5mmである以外は、試験1と同様にして接続部材を作製した(試料6)。スポット溶接条件(溶接電流(A)×サイクル(s))は、27.5×50、27.5×55とした。
【0041】
(試験7)
ニッケル薄板の厚さが0.8mmである以外は、試験1と同様にして接続部材を作製した(試料7)。スポット溶接条件(溶接電流(A)×サイクル(s))は、33×55とした。
【0042】
試料1〜7について、溶接性、接合性、及び総合の評価を行った。それらの評価結果を表1に示す。
【0043】
ここで、接合性の評価は、曲げやねじれなどの引張応力を付与した時に、溶接部(溶接後の積層部)で剥がれが生じず、溶接部以外の部分で破断が生じたものを◎、溶接部で剥がれなかった箇所と剥がれた箇所が併存していたものを○、溶接部を簡単に手で剥がすことができたものを×とした。一方、総合評価は、優良なものを◎、良好なものを○、不良なものを×とした。
【0044】
【表1】

【0045】
表1に示すように、試料1は、ニッケル薄板の厚さが薄すぎたため、ほぼ全てのスポット溶接部において穴が空いており、スポット溶接を良好に行うことができなかった。当然、溶接部は接合されていないため手で簡単に剥がれ、接合性は×であった。以上より、総合評価は×であった。
【0046】
試料2は、スポット溶接部に穴空き箇所があったが、溶接性はほぼ良好であった。また、溶接部において部分的に接合されていない箇所があったが、接合性は○であった。以上より、総合評価は○であった。
【0047】
試料3は、スポット溶接部に穴空き箇所はなく、溶接性は良好であった。また、溶接部の一部に剥がれる部分はあったが、接合性は○であった。以上より、総合評価は○であった。中でも、スポット溶接条件が22×40、22×50のものは、溶接部に剥がれる部分は全くなく(接合性が◎)、総合評価も◎であった。
【0048】
試料4,5は、スポット溶接部に穴空き箇所はなく、溶接性は良好であった。また、溶接部は、曲げ、ねじれに対しては強度がやや不足気味であったものの、引張に対する強度は十分であり、接合性は○であった。以上より、総合評価は○であった。
【0049】
試料6,7は、ニッケル薄板の厚さが厚すぎたため、スポット溶接自体を行うことができなかった。当然、溶接部は接合されていないため手で簡単に剥がれ、接合性は×であった。以上より、総合評価は×であった。
【0050】
試料2〜5については、実際のライン(連続焼鈍ライン、クラッドミルライン)を走行させるというテストを行ってみたが、接続部材の溶接部において破断が生じることはなく、全く実用上の問題はなかった。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の好適一実施の形態に係るチタン薄板の端部同士の接続方法を説明するための図である。
【図2】積層部でのスポット溶接を説明するための図である。図2(a)は、スポット溶接前の状態を示す横断面図、図2(b)はスポット溶接時の状態を示す横断面図である。
【図3】積層部近傍の平面図である。
【図4】非チタン薄板の平面図である。図4(a)は全体図、図4(b)及び図4(c)は図4(a)の角部の拡大図である。
【図5】従来におけるチタン薄板の端部同士の接続方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0052】
11a,11b チタン薄板
12 突き合わせ部
13a,13b 非チタン薄板
15 積層部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チタン薄板の端部同士を突き合わせ接続する方法において、上記チタン薄板の端部同士の突き合わせ部を覆うように、それらのチタン薄板の両面に非チタン薄板を重ねて積層部を形成し、その積層部に所定の間隔を設けてスポット溶接を行うことを特徴とするチタン薄板の接続方法。
【請求項2】
上記チタン薄板の板厚が0.01〜0.5mmである請求項1記載のチタン薄板の接続方法。
【請求項3】
上記非チタン薄板は、上記チタン薄板と同程度の厚さで、ビッカース硬度が80〜120Hv、かつ、伸びが30〜50%である請求項1又は2記載のチタン薄板の接続方法。
【請求項4】
上記非チタン薄板がNi薄板で構成され、かつ、その板厚が0.1〜0.5mm未満(0.1mmは除く)である請求項1から3いずれかに記載のチタン薄板の接続方法。
【請求項5】
上記スポット溶接時の溶接電流が20〜25A、サイクル数が20〜60サイクル/sである請求項1から4いずれかに記載のチタン薄板の接続方法。
【請求項6】
チタン薄板の端部同士を突き合わせ接続した接続部材において、上記チタン薄板の端部同士の突き合わせ部を覆うように、それらのチタン薄板の両面に非チタン薄板を重ねて積層部を形成し、その積層部に所定の間隔を設けてスポット溶接を行い、各スポット溶接部でチタン薄板と非チタン薄板を溶融一体化させたことを特徴とするチタン薄板の接続部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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